校長室

2013年7月の記事一覧

学校のウチとソトをつなぐ部活動



 絵文字:音楽 布佐中の「部活動」は学力向上を担っている!
                          校長 杉橋 朋子
 
梅雨明けとともに、炎暑となった。いよいよ総合体育大会の始まりである。一年のうち最も生徒のエネルギーが集中するする重要な時期となった。「部活動」をやると疲れて勉強しなくなる。「成績が下がったのは部活動のせい!」などの話は私も時々耳にするが、それはホントだろうか。 


【部活動は、豊かな表現力や思考力を開花させる】

部活動」と「学校の勉強」は別ものと考えられてはいないだろうか。
たがいに相反するものと。それは、本当だろうか。
 7月10日、総合体育大会の皮切りに、葛南陸上競技大会が白井陸上競技場で開催された。
この大会では、1年生の多くが自己新記録をマークし、2人県大会出場を決めた。帰校したあと、
私は真っ先に生徒たちに意見を聞いた。新鮮な感覚のうちに彼らの感じたままを引き出し、
表現させることが重要だからである。
 緊張したこと、他校の生徒から学んだこと、練習態度のこと、監督不在の時の態度のこと、
多面的に彼らは感じ取っていた。
「それらの原因や背景はどんなことから来ているだろう」と尋ねた時、あたりはシーンとして考え始めた。
まさに総合的に考えさせるチャンスだ。彼らにはその力がある。回答を教師が述べるのでなく、生徒が考えるのだ。
彼らは、部活動を軸として素晴らしい学習をしている。
 7月13日(日)に吹奏楽部が「社会を明るくする運動」の趣旨に賛同し、ボランティアでミニコンサートを開いた。
会場となった布佐ナリタヤ駐車場では、主催の保護司さん、他民生委員、少年指導員、社会福祉課、
市長、地域住民など約70人が集まって聞き入った。当日までの段取り、道具の手配、楽器運搬のこと、
趣旨を広めるチラシ1000枚の作成と地域配布を吹奏楽部長を中心として生徒がすべて進めてきた。
担当窓口の社会福祉課の岡さんは、生徒を「おとな」として扱ってくれ、彼らの要望を丁寧に聞いて解決に導いてくれた。
 このことは、生徒の自己肯定感を大きく引き上げ、やる気を持たせてくれたのである。
学校のソトの交渉を生徒が行い、学校のウチの力(部活動の意欲やコミュニケーション力)を高めてを引き出したのである。
 学校のソトとのつながりや交渉は、部活動でできる学力である。結果は必ずついてくると確信している。
 これから大会に臨む部活動には、ソトから学ぶことを期待している。保護者のみなさん、地域のみなさん、
布佐中を今後ともご支援していただきたい。