校長室

2014年7月の記事一覧

葛南大会を終えて

 18日()に終業式が終わり、梅雨も明けて夏休みに本格的に突入しました。10日()に陸上・駅伝部を皮切りにスタートした葛南大会も今日が最終日です。地域・保護者のみなさまには、猛暑の中、それぞれの部活動での精一杯の応援、ありがとうございました。

 私も全ての部活動の試合を見ることができました。どの部活動も生徒は一生懸命に汗を流し、練習の成果を出そうと必死にプレーしていました。残念な結果に終わり、涙があふれてとまらなかった3年生が何人もいました。きっとそれまでの苦しかった練習やつらかった日々が頭をよぎったのでしょう。本気を出して全力で取り組んできた者のみに与えられる瞬間だと思います。こういった生徒たちは、この悔しさをバネに、次の進路開拓の目標を必ずや成し遂げてくれると信じ応援しています。

 今回の葛南大会、小規模校が大規模校に挑むわけですから、結果として勝つのが難しいのは当然のことです。ただ、ほとんどの部活動は接戦となり、弱気になって最後に競り負けてしまう、或いは緊張からか、試合開始直後に入れられてしまった得点分だけ最後まで追いつけない、といったパターンが多かったようにも思い、私も残念です。

 もう2年生主体の新チームとして活動している部の元気な声がグラウンドから、体育館から聞こえてきます。メンタル的にも強くなって、日々、本当に頑張っているその成果を試合で100%出し切り、3年生のリベンジを果たせるよう期待したいと思います。

地域のみなさんに感謝!(地域ルームからの活動)

 地域ルームの開設から半月が経ちますが、学校支援地域本部の活動として、16日()に実施した大掃除と、それに向けての2日間のトイレ清掃を地域の方々にお手伝いいただきました。

 地域の方とお話しさせていただくと、学校が思っている以上に、地域の方たちにとって学校のハードルが高いということがわかります。今回の取り組みは、そのハードルを少しでも低くして、地域のみなさんがいつでも学校に足を運び、地域ルームを利用していただける仕組みづくりのきっかけにもなれば…と思っています。

 大掃除のときには、地域の方に10名の参加をいただき、生徒たちと汗を流していただいたのですが、生徒たちに清掃の手順やきれいにするコツを教えていただいたり、生徒とコミュニケーションを取っていただいたりと、学校としても大変に助かりました。清掃中に担任教師から「今までで一番一生懸命に掃除してるじゃない」と声をかけられて照れている生徒や「校長先生、すごくきれいになったから見に行ってよ」と話しかけてくる生徒の笑顔が輝いていました。1階の職員トイレもピカピカで、使うのが惜しくなるような気さえします。

 今回は初めてということもあり、このような場を意図的に設定してお願いをしましたが、いつの日か、地域ルームに自然に集った地域の方たちが、当たり前のように生徒と一緒に活動できているような学校が実現できたら…と思っています。

葛南大会に向けて

 いよいよ運動系部活動の集大成である夏の葛南総合体育大会が幕を開けます。そのトップバッターとして10日()に陸上部が試合に臨みました。

 結果は団体としては男子7位・女子8位、総合8位で、県大会に3名の生徒がコマを進めたのに始め、最後の大会で自己新記録を更新した3年生が出るなど、葛南地区の中で最も規模の小さな布佐中ですが、そんなことを感じさせない頑張りで、応援していた私も手に汗握る1日となりました。

 学校に帰ってから、引退する3年生を囲んで最後のミーティングに涙した生徒もいたようです。この後、陸上部に続いてすべての部活動で同じような光景が見られると思いますが、結果はどうあれ、最後の大会に力を出し切ったと胸を張れる葛南大会になってほしいと願っています。

 そして、3年生は日々の練習で培ってきたこれまでの努力を自信にして次の目標に、1・2年生は3年生の跡を引き継いで布佐中○○部の伝統を守っていく決意を新たにできるフィナーレとなることを願っています。

布佐中の生徒たち(嬉しかったこと)

 先日、校庭で草刈り作業をしていたときのうれしかった出来事です。生徒の部活動の様子等を見たかったので、放課後の時間帯、グラウンドのフェンスに沿って刈り払い機で草を刈り、ビニール袋に詰め込む作業をしていました。

 葛南大会本番に向けて、野球部のバッティング練習やサッカー部、少し離れてテニス部の生徒たちが一生懸命に汗を流して練習していました。頑張る生徒たちの姿もうれしかったのですが、部活動を終えて下校する生徒が私の姿を見て、「ありがとうございます」とか「ご苦労様です」「大変ですね」と声をかけてくれたのです。

 最終下校時間が近づくにつれ、どんどん多くの生徒たちが下校していきましたが、ほとんどの生徒が自分から同じように声をかけてくれました。また、自分からではなくても、私が「さようなら」と声をかけると、あいさつを返してくれた後に、同じような言葉をかけてくれるのです。また、草を詰めたビニール袋を捨てに行くとき、陸上部の生徒たちが「先生、自分たちが持っていきます」と取りに来てくれました。

 とてもうれしく、布佐中学校の生徒たちの純粋な気持ちの一端に触れることができたようで、私も爽やかな汗を流せた一時でした。