校長室

2015年8月の記事一覧

小中一貫教育の基本方針と施策

 昨年度に引き続き4月から布佐中、布佐小、布佐南小で話し合いを重ねている小中一貫教育ですが、8月21日()に3校の全教職員で合同研修会を行い、今後の基本方針を改めて確認し合いました。国の施策としても小中一貫教育の制度化が為されましたが、布佐中学校区の小中一貫教育は、分離型の学校として以下の方針で運営されていきます。

  1、布佐中学校区小中一貫教育の目標と共通ミッション

     『自ら学び、心豊かに支え合い、よりよい未来
      を切り拓く児童生徒の
育成』 

 

  ・小中学校での9年間、歴史と文化の溢れる布佐の地で、布佐に生きていることに対する誇りを身につけながら自己実現を図ることによって、将来にわたり布佐の新しい時代を切り拓く、地元に貢献できる人材を育成していく 

 

 2、布佐中学校区小中一貫教育がめざす理想の生徒像(15歳の姿)

  Ⅰ.主体的によりよい生活・学習のあり方を求め、思考し、的確に判断しながら行動(表現)できる生徒

  Ⅱ.互いの価値観を認め、仲間と学び合い支え合いながら、(自分ではない)誰かのために貢献できる生徒

 

  3、目標を達成し理想の生徒像を実現するために

    9年間を一貫させた(見通した)教育課程やカリキュラムの開発を進めていきます。

    ②共通のゴール(理想の生徒像)をめざし、9年間を見通した系統性のある学習指導と授業を創造します。

    地域・保護者と一体となって(協働して)子ども達を育みます。

 

 4、具体的な施策として

     ①学力向上に向け、小学校から家庭学習の習慣化・充実を図るための発達段階に応じた取り組みを系統的に行います。

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    家庭の理解と協力、学校と家庭との協働が鍵を握ります

     ②学力を向上させ、理想の生徒像に近づくための授業を小中学校の教職員が学び合いながら創造し、発達段階に応じて一貫して実践していきます。

     主体的な活動を生み出すための話し合い活動に、発達段階に応じて小学校から系統的に取り組んでいきます。

     ④これまで同様、小小・小中の連携活動に取り組み、子ども同士が学び合う場を設定し、実践していきます。

 ⑤発達段階に応じた学習規律や約束事の見直しと共通理解を進め、学力向上を図るための環境整備を行います。 

     ⑥地域ルームを活用したコミュニティーを構築し、学校・保護者・地域が当事者意識をもって協働する学校創り、まち創りに取り組む布佐型コミュニティー・スクールをめざします(学校支援地域本部の教育支援を小学校にも広げていきま)

 


 

広島平和記念式典・代表生徒出発

 8月5日()午前6時30分、第70回広島平和記念式典に参加する市内中学校の代表生徒24名が我孫子駅を出発しました。本校からは3年生の竹内さん(全体の総団長)を先頭に2年生の伊藤さん、藤井君、大河原君が自らの意思で参加しています。

 前日の4日には、4名の生徒が私のところへ出発の挨拶に訪れ、それぞれに今回の広島派遣に対する思いや学んできたいことについてしっかりと話してくれました。参加したいという立候補者が多数いたのですが、さすが面接等の壁を乗り越えて今日の日を迎えた生徒たちです。

 終戦から70年という節目の年、記念式典に参加する他にも、戦争について語ってくれる地元の方たちと触れ合いながら平和への思いをしっかりと実感し、12月の報告会はもちろん、帰校後の学校生活や地域での諸活動に活かしていってくれれば…と願っています。

 我孫子への帰着は7日()18時40分前後の予定です。


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 (出発時の生徒)

夏休み宿題お助け隊+補習・大成功

 8月4日()~6日()、布佐中学校区小中3校で学校支援地域本部主催の学習会、通称「宿題お助け隊+補習」を行っています。地域のみなさんの力を借り、大学生にも協力してもらい、子ども達の学力向上と夏休みの有効な過ごし方に資することができれば…と考えています。

 昨年度に続いての実施ですが、昨年度はPRの不足等もあって子ども達の参加が大変に少なく、教える側の地域の大人の方が多いという状況でしたが、今年度は布佐中職員による数学の補習とも連携し、多くの参加者を集めることができ、大変に有意義な時間を過ごすことができています。

 こんな地道な活動が次へとつながり、例えば、地域の方々の教育力を活かした放課後の補習や土日の自主的な学習へと発展するような軌跡が描ければ…とも思っています。下記と「学校支援地域本部」のページに学習の様子を掲載しますのでご覧ください。


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小中高・地域が協働するマップ作り

 8月3日()、今年で3回目となる布佐my♡プロジェクト2015「マップ作り」が実施されました。これは地域の小中高校生(布佐小・布佐南小・布佐中・我孫子東高)と職員、そして地域の方々が協働して布佐のまちについて調査し、調べたことをマップ作りを通して学び合う活動です。この営みによって、私たちは①子ども達に布佐に対する誇りと愛着をもたせ、将来にわたって布佐の地に貢献できる人材を育成する、②小中高の連携・交流をいっそう深める、③地域の方との触れ合いを通してコミュニケーション能力を育成し、社会性を身につけさせる、といったことをねらっています。そして、一昨年、第1回目は防犯、2回目は防災、そして今年度は地域の歴史と文化についてがテーマでした。

 早朝、市長・教育長・警察署長を始め、多くの来賓のみなさんをお迎えして開会行事を行った後、炎天下の中、8グループに分かれた小中高校生と地域の方でフィールドワークに出かけました。そして、それぞれのグループが立ち寄る史跡等では、地域史に精通しておられる専門家や古くから布佐にお住いの方から詳しい説明をしていただきながら勉強しました。グループ内では、小中高校生が各自の役割分担にそって活動し、地域の方にサポートしていただきながら見事なチームワークで午前中の行程を走破しました。

 午後からは、グループごとに調べたことをマップにまとめて発表し合うのですが、ここにも午前中に史跡等の説明でお世話になったみなさんにお越しいただき、さらに詳しいレポートの作成まで行うことができました。完成した地図はもちろん、子ども達の発表はどれも素晴らしい堂々としたものでした。

 わずか1日の活動ではありますが、この1日で子ども達が学んだこと、身につけたことはとてつもなく大きかったと考えます。この貴重な体験を今後の学校生活に活かすことを願うとともに、ここに至るまでに多くの関係者のみなさんのご尽力とご支援があったことに改めて深く感謝申し上げたいと思っています。

 

※活動の様子を下記にアップしますが、「生徒の活動」のページにもアップしてありますので、クリックしてご覧ください。

  
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