校長室

2014年9月の記事一覧

今日の「布佐タイム」から

 本校は総合学習で「布佐タイム」を実施し、生徒が3年間にわたって同一の講座を学んで思考力や判断力、課題解決力等の「生きる力」を育んでいます。今日(9月26日)は、その講座の一つであるグローバルピースにJICA(国際協力機構)職員の方を講師としてお招きしました。

 お話しいただいた内容は、自身が母の病気や自分の発病(足に障がいを負って歩行が不自由になる)で絶望しかけた夢である「国際協力」を、孤児院で出会った少女とのかかわりやあるセミナーでの学びを機に「国際協力という夢と障がい者としての経験や思いを生かす」という前向きな考えに転化し、障がい者支援を日本ではなく国際協力という形で実践し、世界のあちこちで活躍されている体験談、そして「障がいをもっている人に開かれた社会を全世界で実現していきたい」という目標についてでした。パワーポイントや映像を交えたわかりやすいお話でもあり、生徒たちは食い入るような表情で聞き入っていました。私も含めて大変に有意義で勉強になった時間であったと思います。この時間を通して、生徒たちが「目標の実現に向けての努力」や「障がい者支援」についてじっくりと考えることを期待しています。

 すべては紹介できませんが、これ以外でも三味線を学んでいる生徒がプロの演奏家と一緒にステージに立つという話や、郷土芸能が先日の祭りに続いて11月の地域の催しに参加するという話、とても素晴らしい作品を完成させている絵画の生徒たちの表情を見るにつけ、本当に講座を担当していただいている先生方や地域のみなさんには感謝しかありません。11月29日()には、すべての活動の成果を発表する「文化活動発表会」もあります。詳細については後日お知らせしますので、保護者・地域の皆様、どうぞ学校に足を運んで生徒への声かけをお願い致します。

「祭りの世界大会」を見て

 今まで話には聞いていましたが、今年、初めて布佐の祭りに参加し、その盛大さに度肝を抜かれました。このすごい祭り(本校職員は「祭りの世界大会」と呼んでいます)を3日連続で、しかも毎年実施しているという布佐の伝統と各地区のみなさんの熱い心意気には改めて頭が下がる思いです。

 そんな祭りの中で、小学生が一生懸命に子ども神輿を担いでいる姿がとても微笑ましく、見ていて思わず応援したくなりました。また、中学生にも活躍の場がところどころにあり、式典では巫女さんとして女子生徒が4名、彼女たちは履きなれない下駄で、ずっと神輿の後をついて歩いていました。他にも大人の神輿を担いだ男子生徒、地区の山車を懸命に引っ張っていた生徒、子ども神輿の世話役をしていた生徒、そして郷土芸能の生徒たちは、3日間にわたって祭りを盛り上げる大切な役割を果たしていました。式典の際の演奏は実に見事であったと思います。

 というように、この3日間にわたって、学校では目にすることのできない生徒たちの姿・表情・活躍ぶりを見ることができたのは、私にとっても大きな収穫であったと思っています。生徒たちの地域貢献を改めて讃えてあげたいと思います。

 翌日、やや疲れ気味かな?ちょっと登校が遅れたかな?という生徒も若干いましたが、昼過ぎにはいつもの布佐中生に戻って頑張っていたことを報告させていただきます。

2年生・就職体験学習を終えて

 体育祭代休明けの9日()~11日()、2年生の就職体験学習を実施しました。布佐地域を始めとして、全部で30前後の公的機関や事業所様に生徒を受け入れていただきました。お忙しい中、生徒のためにご指導・ご協力をいただいたことに改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。

 期間中、私も各職場を訪問して生徒の様子を見させていただきましたが、どこに行っても、業務に支障が出ていることはさておき、「逆に助かっています」「挨拶がしっかりできて意欲もありますね」といったお褒めの言葉をいただきました。なかには、「布佐中でやっているハローワークの成果ですね」という声もいくつかありました。事業所様にご協力いただき、指導にも時間と手間はかかりますが、「布佐中が継続して取り組んでいるキャリア教育の方向性が間違っていない」ということを裏付けるありがたい言葉だと思っています。

 この3日間の体験を通して生徒たちが学んだり考えたりしたことは、学校の中だけでは決して得ることのできない教育効果をもたらし、生徒たちの成長の糧となって今後に返ってくると信じています。

 今後とも布佐中の生徒たちを地域から見守っていただくと同時に、来年度の就職体験も含め、学校への変わらぬご支援をお願い致します。

感動の体育祭、大成功!

 6日()、布佐中学校第68回体育祭が大成功のうちに幕を閉じました。生徒たちは競技に、応援に、係活動に全力で取り組み、早朝からフィナーレまで声援を送っていただいた来賓のみなさんや地域の方々、家族、そして我々教職員を笑顔にし、感動を与えるとともに元気をプレゼントしてくれました。本当に充実した1日であったと思います。

 すべての競技についてのコメントは書ききれませんが、とにかく生徒たちの一生懸命さが伝わった体育祭でした。男子組体操では、「9段ピラミッドは今年が最後になるぞ!」という指導者の声に対し、「何が何でも成功させる」という生徒たちの気持ちが前面に溢れ、もの凄い気合いと大きな掛け声の中、見事に完成、周囲の人たちを感動の渦に巻き込みました。女子のダンスは、予行練習のときよりもはるかに素晴らしい出来でした。ダンス自体のレベルも上がっていましたが、何よりも演技をしながら一人ひとりの生徒が輝くような笑顔で、全力で楽しみながら踊っている様子が伝わってきました。演技終了後、朝礼台の前にカメラを持って集まった人の多さが、ダンスの大成功を象徴していたように思います。そして各色の応援、応援団中心に、わずか一週間でよくここまで全校生徒の心を掴んでまとめあげることができたと感心しています。閉会式の結果発表では競技優勝・応援賞ともに赤組ということで、勝った赤組は歓喜の声と感動の涙、敗れた白組には悔しさの涙もありましたが、一生懸命に全力を尽くしたという清々しい表情と、うつむきながらも私の話をうなずきながら聞いている応援団生徒の姿が印象に残っています。

 また、地域の方々やPTAを始めとした保護者のみなさんのご協力があってこそ、この体育祭の大成功があるということを改めて実感しています。本当にありがとうございました。グラウンドには自治会等からお借りしたテントが何と17もあり、それだけの数を設置したのに、積極的にお手伝いただいた多くのみなさんのおかげで、準備も片付けも「あっ」という間に終えることができました。こんな経験は、私の長い教員生活でも初めてのことです。そして、この一週間、マイクを通しての大きな声や大音量の音楽でご迷惑をおかけした学校近隣のみなさんにお詫びするとともに、温かいご理解とご協力に対して改めて御礼申し上げます。

 この体育祭で学んだことを糧に、生徒のさらなる成長を期して、我々教職員も今後の教育活動に精一杯取り組んでいきたいと決意を新たにしています。今後とも学校へのご協力・ご支援をお願いして体育祭の報告とさせていただきます。

2学期スタート!

 2学期がスタートしました。若干の欠席者はいるものの、44日間の夏休み中、大きな事故や問題等もなく、始業式で生徒たちの元気な顔を見られたことをうれしく思っています。

 始業式の中では、切り替えスイッチをOFFからONにして今日から始まる体育祭の練習に臨むこと、「協力は掛け算」という話から、協力して体育祭に取り組めば個々の力の何倍もの結果が出ること、逆に一人でも手を抜くと全員の結果がゼロになってしまうこと、2学期の各学年への願いなどを話しました。生徒たちは、その後に実施した避難訓練と併せて、長期休業明けとは思えない集中力と立派な態度で参加することができました(気温が低いというのも幸いした…?)

 避難訓練は、今回は学級がバラバラになっている清掃中に発生した地震を想定して実施しましたが、どう行動したらいいかを判断できずにとまどっている生徒も多くいたようです。全体への話では、関東大震災のことや今後発生する可能性のある地震、自分の身を守るために必要な力・準備、普段から家族と話し合っておいてほしいことなどを指導しました。大地震が起こったときに家族が集まる場所や非常時に持ち出す物品等、ぜひ何らかの機会に家庭での話題にしていただければと思います。

 そして、6日()は第68回体育祭です。わずか1週間の練習期間で、どこまで完成させることができるか不安もありますが、「みんなの一生懸命な姿を見てもらって、地域や家族の人を笑顔にし、元気をプレゼントしよう。それが中学生が2学期最初にできる地域貢献だよ」という話もしてあります。体育祭期間中、音楽やマイクを通した大声など、迷惑をおかけする場面も多々あるかと思いますが、生徒たちは自らの成長はもちろん、仲間のため、地域のため、家族のために精一杯頑張りますので、温かいご支援・ご協力をよろしくお願い致します。