校長室

先進校に学ぶ!

 26日()、長野県北部にある木島平という村に行ってきました。車で関越道から上信越道を経由して約4時間半の道のりです。早朝4時の出発ということで、まだ辺りは薄暗い中でしたが、目的意識に燃え()目はしっかりと覚めていました。

 実はこの夏休み、本校で進めている「活動と協同のある授業」をさらに深め、生徒たちの学力向上、特に活用型学力を伸ばしていきたいと考え、「学びの共同体」研究大会・国際会議の授業に参加しました。そして、その場で木島平村の教育長から「小中を貫く(一貫する)協同学習への取り組み=木島平村の教育改革」という講演を聴き、「布佐中学校区で目指すべき小中一貫教育の柱はまさにここにある」と大きな衝撃を受けました。さらに、木島平村と布佐に共通する点がいくつもあったこと、例えば、地域をとても大切にしていて地域ぐるみで子どもを育てようという機運が高いこと、木島平小中学校では布佐中学校区でも目指しているコミュニティー・スクールを基盤とした学校運営が行われていること、居住人口もだいたい布佐地区と同じです。そういったモデルとすべき学校・地域との幸運な出会いを経て、今回の訪問へと結びつきました。

 最初は中学校での研修を考えていましたが、26日に小学校での自主公開学習検討会があり、そこに中学校の先生方も集まるということを伺い、木島平小学校への訪問となりました。授業が始まり、まず1年生の教室に足を踏み入れましたが、そこで私が目にしたものは…。わずか6歳の子ども達の集う教室とは思えないような、すべての子どもが集中して学習に取り組んでいる様子です。とても元気のいい1年生らしい挨拶から始まって、誰一人として学ぶことから逃げていない教室、そして6歳の子どもが課題に対してペアで真剣に学び合う様子、友だちの発言に対して耳を傾けて傾聴する姿、その後、子ども達からつぶやく声が聞こえたかと思うと、次々と発言が繋がっていき授業がどんどん進んでく。その間、先生は座って子どもの目線で、子ども達の支援を、静かにゆっくりとした口調で、決して前面に出ることなく行っている。他学年の教室でも同様の風景が目に飛び込んできましたが、私にとっては大変な驚きであると同時に、小学校で育ったこの子ども達を中学校も同じスタンスで、共通の目標をもって育てたら布佐の子ども達も…と改めて思った次第です。

 途中、木島平村教育長や小中学校の校長先生とお話しさせていただく時間もとれましたが、布佐中学校区の「協働的な学び」と小中一貫教育、並びに地域との連携について、いろいろな観点からのアドバイスと励ましの言葉をいただきました。余談になりますが、私は地元のケーブルテレビから取材を受けて、上記のような感想を述べてきました。

 今回、お世話になった先生方には、今後ともご指導いただくようお願いをしてきましたが、それまでにこの研修で学んできたことを本校にも取り入れ、子ども達の健やかな成長と学力向上を図るとともに、小中一貫教育の推進に向けて着実に歩んでいくことを改めて決意した1日となりました。

 

※授業の様子等については「布佐中学校区小中一貫教育」のページに 
 アップします。