校長室

合唱祭 感動の1日!

11月20日()、印西市文化ホールにて平成27年度合唱祭が地域・保護者のみなさんに足を運んでいただき、また小中一貫教育の一環として布佐小・南小の6年生も会場を訪れ、盛大に開催されました。

それぞれの学年・学級で、それぞれの特色を出した見事な合唱の発表だったと思います。本当に1日があっという間に過ぎていったという思いです。生徒たちの素晴らしい歌声がホールいっぱいに響き渡り、それに聴き入っていたら時間がとても短く感じました。

閉会式では、学年ごとに次のような感想を話しました。まず3年生、「歌声は全員で取り組むもの」というのは当たり前だけど、実はとても難しい。でもそれを乗り越えて見事に各学級の思いが、中学校生活最後の合唱祭に懸ける思いが伝わってきました。どの学級にも歌で表現することが苦手な人が何人かはいるはずですが、誰1人としてそれを感じさせませんでした。全員を学級に取り込み、心を一つにして合唱祭への思いを一生懸命に表現していたからだと思います。そのメッセージが伝わったからこそ、歌の完成度云々を別にしても、聴く側の人たちが真剣な眼差しでステージの3年生の発表に魅せられていたのだと思います。

続いて2年生、これも素晴らしい発表でした。学級の人数、特に女子の人数が少なくて本当に大変な状況で、1学期の交歓会よりもはるかに向上したことを強く感じました。しかし、2年生という発達段階を考えると、ここに到達するまでに多くの困難を乗り越えてきたことが容易に予想できます。「一つのことに取り組もう」ということがうまくいかない現実の中で、自分たちの課題が何なのかもはっきりと見えた行事であったかもしれません。逆に言えば、今、これだけできる2年生が、これからどこまで伸びていけるかがとても楽しみです。2年生のもつ可能性にさらに期待したいと思います。

そして1年生、やはり1学期の交歓会よりもかなりレベルアップしたことに加え、名実ともに中学生らしい歌声になったことを感じました。どの学級も本当に甲乙つけがたい素晴らしい演奏だったと思います。また、先輩たちの発表を真剣な表情で見つめていたのが印象的でした。上級生の完成度の高さを肌で感じることができた勉強の1日となったと思います。これからきっと布佐中の一員として、先輩たちの伝統を引き継いで、さらなる「感動の歌声」を表現してくれることを期待しています。

  2人の講師の先生からも、それぞれの学級のよさや布佐中全体が年々レベルアップしていること、音楽だけでなく、スポーツを始めとしたどんな分野でも感性を磨くことが大事だという話。合唱曲では、その詩のもつ意味をしっかりと理解し、聴く側にどう伝えていくかが大切であり、多くの学級でそういったことを意識した取り組みがされていたというお話をいただきました。

次は、学級を越えて3年生を送る会や卒業式での歌声、つまり学年や全校でのまとまりが問われることとなります。コンクールも競争もない日々の歌声活動にどう取り組めるかで布佐中生の真価が問われます。みんなのために心を合わせて人とつながることの大切さを学んだ合唱祭の経験を活かし、さらに聴く人の心に感動を与える歌声を自分たちの手でつくりあげていってほしいと願っています。

   会場を訪れて、生徒たちに温かい応援と拍手を送っていただいたすべてのみなさんに感謝いたします。ありがとうございました。

 

※合唱祭の様子については、後日、「生徒の活動」の  
 ページにアップしますのでご覧いただければと思い
 ます。