飯中 Now
大人になる No22
【 夢をかなえる ③ ~成功って何だろう~ 】
成功にはどんなイメージを持っていますか…。お金をたくさん持っている人のことでしょうか?権力を手にしたかで成功を測る人もいるのでしょうか。成功するということは、友達をたくさん作ることかもしれない。何かをつくり出したり、好きなスポーツを学校を卒業後も続けることかもしれない好きなことをやっている人は、絶対的に幸せだと私は断言する。私は教員になり、日曜日の夜や月曜日の朝に憂鬱な気持ちになったことは一度もない。毎日、明日はどんなことを朝の会で話そうか、授業ではどんな取り組みをしようか、陸上部の練習メニューは何にしようかと考え、明日もやるぞ!という気持ちでいました。今の時代の働き方には合わないが、土日も毎週部活動をやり、お盆休み返上で全国大会のためにグランドに立った。年末年始も駅伝(当時は1月の中旬に県大会が行われていた)の練習でグランドに立ったが、それが苦痛だとは一切感じなかった。校長になった今も、仕事を生きがいにする気持ちは少しも変わらない。充実した日々を学校で送っている大変幸せな人間だとつくづく思う。諸君も好きなことが職業につながったら最高だと思います。人は、真剣に打ち込むものを持っていると充実感が得られます。また友達をたくさん持っている人は、分かち合う喜びを知ることができます。つまり成功はお金では測れないと私は思います。自分が人の役に立てるということを実感したり、自分の知っていることや感じた喜びを誰かと共有したりすることが成功なのではないだろうかと私は考える。いまあるものをかけがえのないものだと感謝する人もいる。そんなシンプルな生き方もある。どれだけお金や物を持っているかなんて大事なことじゃない。そんなことを望む必要もない。健康でシンプルでスッキリした人生を送ることができたら、それも成功の1つの形だと思います。成功とは何かを決めるのは君自身の心です。成功に決まった形があるという考えは、もう捨てた方がいい。 つづく(6月4日 校長)
大人になる No21
【 夢をかなえる ② ~中学校卒業後の第一歩は…~ 】
今日は3年生の生徒、保護者合同の進路学習会を行いました。3年生の生徒諸君は、あと10ヶ月後には、小、中学校9年間を共に過ごしてきた仲間と別れ、それぞれの人生の第一歩を踏み出すのです。どの方向に一歩を踏み出すのかは、人それぞれ…。多くの者は、高等学校に進学するのでしょう。そこで、どの高校に進学するのかが当面の考えなければならない課題となります。考えるときに参考とする高校の特徴は、通学距離や時間であったり、入学試験を勝ち抜くための自分の学力との関係であったり、3年後の進学先や就職先であったり、やりたい部活動の有無や活動状況も気になることでしょう。気をつけなければならないことの1つは、いわゆる学力テストの偏差値だけで高校を決めることです。同じ位の偏差値の高校でも、見学会や説明会、体験入学に参加してみると、それぞれの特徴があって、雰囲気は全く違うことも少なくありません。これは人間と同じで、人間も学力テストの偏差値が同じ2人がいても、顔も性格も、体つきも、雰囲気も皆それぞれ違いますよね。ですから、学校の特徴をよく調べる必要があるのです。また、県立か私立かなど設置者の違いにより学費なども違ってきます。今は各世帯の収入に応じて、補助金が出る制度がありますので、私立イコールお金がかかるという時代ではなくなってきています(私が担任をしていた時代は、三者面談をすると、「うちは私立に行かせるお金がないから、県立一本勝負で!」というご家庭も少なからずありました)。私が一番大切にしてほしいと思う進学先の決め方は、将来の自分を考え、そこから逆算して人生を考え、中学校卒業までたどり、どんな学校に進むことが必要なのかを考えるというものです。例えば、私のように学校の教員になりたいと思う者は、大学で教員になるための勉強をして、教員免許状を取得する必要があります。その上で、各県の教員採用試験を受験し、合格すると先生として学校で働くことができるのです。よって、大学選びは教員免許状が取れる大学を選ぶ必要があります。また、高校選びは、そのような大学に進学実績のある高校を選ぶことが将来の夢をかなえることに近づくというわけです。これから生徒諸君は、まず自分自身を見つめ、考え、悩んでください。そして、保護者や担任をはじめとする先生方と話し合うことも必要です。幼い時とは違い、将来のことを考えることは、楽しみより不安が多いものです。しかし、その不安をゲームをすることでごまかしたり、逃げたりしていては、一歩も夢に近づくことはできません。君は一人じゃない!仲間やまわりの人と一緒に、人生を切り拓くためにがんばっていこう。(6月3日 校長)
大人になる No20
【 夢をかなえる ① ~世界は変化している~ 】
世界は刻々と変化している。いままでの常識や価値観はもちろん、人々のモラル(道徳観やマナー)も変わってきた。古い価値観にとらわれずに、新しい考え方で生きようとしている人は増えているけど、そこにはまだ困難がつきまとっている。技術が進歩して、人々は瞬時に色々な人とコミュニケーションできるようになった。昔は手を伸ばしても届かなかったのに、いまは世界がすぐそこにある。しかし、それゆえに大量に流れ込んでくる情報に圧倒されて、自分を見失ってしまう危険性もある。また、男も女も、若者も定年退職後の人も、誰もが色々な生き方があることを知って、自分なりに人生を選びたいと考えるようになった。いつの時代も若い人の多くは、自分を反抗的な人間だと思い、保護者や先生の言う真面目な生き方は嫌だと思うものだ。でも、どうしたら自分なりの生き方ができるのかわからなくて、悩んでいる若者もいるだろう。人生を決断する時は勇気がいる。一歩踏み出してみても、すぐに成功するとは限らない。選ぶ仕事によっては、長い間下積みをしたり、知識や技術を学んだりしなければならない。失敗すれば多くのものを失う可能性だってある。きっと多くの保護者や先生方は、昔ながらの考えに立って、君に意見するだろう。ときには、保護者が勧めるとおりに生きた方がいいように思えたりすることもある。自分らしく生きてみたいと思うけれど、保護者の期待にこたえたいという気持ちだってある。そこで、一度立ち止まって考えてみよう。君にとっての成功とか幸せとは、いったい何なのか…。つづく (6月2日 校長)
大人になる No19
【 自分を好きになろう 】
6月になりました。今日は天気が良くて、とても気持ちがいいですね。5月は、体育祭や中間テストなどをがんばった生徒の姿をたくさん見ることができました。また、5月にがんばり切れなかった生徒もいたかもしれません。でも大丈夫!今日からまた新たに自分づくりをしていこう。さて、自分を好きになるということは、大人にとっても、子どもにとっても、難しいことですよね。どうして私は、こんな容姿なのだろうとか、どうして僕は、友達とうまくやれないのだろうとか、どうして自分は勉強ができないのだろうとか…。生活の中で、いつもそんなふうに自分のマイナス点ばかり数えあげ、ため息をついていませんか…。特に中学生くらいの年頃だと、自分と他人を比較して、背が高い・低いとか、足が速い・遅いとか、絵が上手・下手とか、テストの点数を比べたりしがちですよね。でも諸君には、他人と自分を比較して、落ち込んだり、優越感に浸ったりするような生き方、考え方ではなく、かけがえのない自分を認め、好きになり、だからこそ自分を高めるための努力をし、そして同時に他人も同様にかけがえのない存在であることを認め、大切にできる人になってほしい。ここで、自分を好きになり、自分をかけがえのない存在と感じることを、英語では、Self-esteem(セルフエスティーム)といいます。日本語では聞き慣れませんが、自尊感情といいます。しかし、私達はともするとSelf-esteemを感じることのないまま、Powerlessness(パワーレスネス)つまり、無力感ばかりを感じ、自分の価値がわからなくなってしまうことが少なくありません。自分の感情を抑えることなく主張し、その上で相手をも尊重するという考えや行動をアサーションといいます。ありのままの自分や他人を認め、自分の中にある力を信じて、1つ1つの出来事に対処していくための方法です。社会の中の様々な問題やゆがみを解決する糸口は、まずは、とにかく自分を好きになることが第一歩なのかなと思います。(6月1日 校長)
5月最終日
はやいもので、今日で5月が終わります。5月、生徒諸君は何を考え、何をがんばり、そして、何を学び、成長しましたか。忙しい毎日に心を奪われ、こういったことを考えることなく過ごしていると、あっという間に1学期、いや1年間が終わってしまいます。こまめに立ち止まり、自分を振り返り、小さな軌道修正をすることで、間違いのない着実な進歩をすることができます。5月を振り返り、6月に向けた新たな志を立てよう。
さて、28日(金)、みなさんが体育祭の振り替え休業日の日に、学区にある中野小学校の算数の研究授業にお招きいただき、授業の様子、学校の様子を参観させていただく機会に恵まれました。特に私は6年生の算数を見たのですが、どの児童も大変意欲的に学習に取り組んでいました。よく考え、よくまとめ、よく意見を交流し、そして発表していました。来年、本校に入学することを首を長くして楽しみに待っています。また、そのことに関連して、明日6月1日~6月3日までの期間、旧庄和町の学校選択制に伴う学校公開日が設定されています。公開日の時間設定は、1校時から3校時となっていますが、私は校長として、公開日はもちろんですが、365日いつでも、何時でも学校を公開しているつもりです。地域立の学校ですので、小学生の保護者の皆様、地域の皆様、そして本校生徒の保護者の皆様、いつでも飯沼中にお越しください。部活動の朝練習、朝の会、授業、給食、帰りの会、放課後の部活動といつでも、何時でも、仕事の空き時間にちょっとだけでも結構です。学校にお越しになり、お子様たちの様子を見に来てください。また、校長室も常に扉を開けておりますので、ご意見、ご要望など大歓迎でお待ちしています。(5月31日 校長)
英検
本日、公益財団法人 日本英語検定協会が実施する実用英語技能検定(英検)を、本校を会場として行いました。合格を目指して、真剣に取り組んでいる生徒の姿がありました。資格を有するということは、人生の可能性が広がることにつながります。前向きに生きる生徒の皆さんの合格を祈っています。 なお、春日部市では、英語検定の検定料の助成を行っています。助成についての詳細は、下記で確認してください。↓クリック
https://www.city.kasukabe.lg.jp/kosodate_kyoiku/kyouiku/miraijinzai/eigokenteijosei.html
部活動で青春しよう ~学総にむけて~
今日は、体育祭の振り替え休業日。午後からの出張の準備で午前中学校に行くと、校舎内、体育館、そして校庭では、本校の生徒達が顧問の指導のもとに活発に活動をしていました。さっそくカメラを持ち、ナイスショットを求めて活動を見て回りました。運動部は、3年生にとっての最後の大会である学校総合体育大会が6月の中旬にあります。また吹奏楽部も東部地区の発表会が6月12日にあると聞いています。部活動で汗と涙をたくさん流そう。また、本日は陸上部の通信陸上競技大会2日目、フィールド競技が野田市総合公園陸上競技場で行われています。がんばれ陸上部!(5月28日 校長)
大人になる No18
【 大人になる上での疑問 ~性について~ 】
今日は性について考えます。保護者の皆様もこのことに関して、目を反らしたり、学校任せにしたり、配偶者に任せたりすることなく、しっかりと向き合ってください。日本国内の一般論ですが、コロナ禍の影響で、中高生の望まない妊娠が増加傾向にあると聞きます。また、芸能人がモデルとなってしまったのでしょうか…。公共施設の多目的トイレなどで中高生が不適切な行為に及ぶことも多いと聞きます。今日は言葉を選びながらも勇気をもって話を進めます。中学生、それは勉強や部活動をがんばる日々、そして将来の自分の生き方を考える自分づくりの日々でもあります。また一方で、第二次性徴といい、心も身体も大人に近づき、急激に性を意識し始めます。具体的には、身体的な特徴として、男子は身体がたくましくなります。女子は丸みを帯びたからだつきになってきます。それぞれ個人差はありますが、多くの生徒がこの三年間のうちに、男子は精通を、女子は初経を迎えるものが多いです(一般的には小学校高学年から高校生くらいの間)。また精神的な面では、人を好きになったり、身体に興味を持ったり、その反面、意図的に避けたりすることも始まります。昨今の社会情勢は、ネット社会が急速に拡大し、フィルタリングをかけていなければ、アダルトサイトなどを視聴・閲覧することが簡単に行える時代となりました。また、そのようなサイトの内容は、その性質上、現実の世界とかけ離れた、過激なものも少なくありません。それを中学生が見て刺激を受け、抑えきれない性衝動にかられ、行為だけが目的となってしまうことがあるのです。性行為(日本の言語文化ではセックスともいいます)とは、社会的に責任のとれる、愛し合う大人同士が、子供を持つためにする行為であり、家族を持つことにつながるものです。よって、自分自身で生きていく確信を持ち、さらには相手や将来の家族に対する責任をも意識できるようになるまでは、するべきではないのです。これまで君を大切に大切に育ててくれた保護者は、そのような覚悟や責任、そして共に生きる幸せのもとで、君を産んでくれたのです。勘違いしないでほしいのは、性行為をすることが相手を本当に好きな証拠だと勘違いすることです。将来、本当に大切な人と巡り会い、たくさんの困難をも乗り越えて、自信を持って保護者に紹介し、共に生きていこうという決意ができるまで我慢しなさい。(5月27日 校長)
GIGA school いよいよスタート!
すべての児童生徒に一人一台のタブレット型パソコンを学校で使用できるようにし、学びの質の向上を目指す、全国的なプロジェクトである、GIGA school(ギガ スクール)がいよいよ本校でもスタートしました。今日は3年生が秋に予定している修学旅行の事前学習を行うために、初期セッティングをしました。生徒達は嬉しそうに、目を輝かせて自分のタブレットを操作していました。今後は、ただ使うことを目的とするのではなく、学びの質の向上のための便利なツール(道具)として活用できるように、教職員も研修を重ねて参ります。(5月26日 校長)
夢の跡
さわやかな笑顔と汗、深まった友情と団結
22日(土)に延期となった令和3年度の体育祭が、本日気持ちのよい五月晴れの空の下に行われました。開会式には、春日部市長の石川良三様がお忙しいなか、激励に駆けつけてくださいました。また、春日部市教育委員会教育長の鎌田亨様にもお忙しいなかご参観いただきました。ありがとうございました。さて、2年ぶりの体育祭だったわけですが、今年は、新型コロナウイルスの影響で半日の開催としました。競技や演技の内容も感染症防止対策を考慮に入れての実施、また保護者の皆様の参観もご家庭から1名という限られた条件のもとで行わせていただきました。保護者・地域の皆様のご理解とご協力に感謝申し上げます。ありがとうございました。生徒達は昨年度できなかった分まで体育祭を楽しんでいました。事前の準備や練習をも含め、この体育祭を通して、生徒達は様々な事を学びました。生徒達のさわやかな笑顔や真剣な表情がすべてを物語っていたと思います。また明日からの学校生活の向上に期待します。(5月24日 校長)
お弁当
土日の学校行事の日には、生徒たちはお弁当を持ってきます。生徒達がお弁当を食べている姿を見ると、いつも昔の自分のことを思い出します。私も小中学校時代は、学校給食を食べていました。当時は土曜日にも半日の授業がありましたので、中学生時代の土曜日は、お弁当を食べて、午後から部活動を行っていました。また、高校時代は基本的に毎日お弁当を母親が作ってくれました。できの悪い息子でしたので、当時は作ってくれることに対して感謝の気持ちをあまり持つことのなかった自分でしたが、この年になり、数年前まで妻が息子にお弁当を作っている姿を見たり、実家に帰り、年老いた母の姿を見るにつけ、どんな気持ちで母親が毎日お弁当を作ってくれていたのかがようやく分かりました。飯中生の諸君、お弁当を作ってもらったら、ありがとうやごちそうさまのひと言の言える人であってほしい。本当の意味でのありがたさは、まだわからないだろう。それでいい、若いとはそういうものだ。今は夢中で中学校生活を送ればいい。保護者の皆様、本日はお子様のために朝早くからお弁当を作っていただき、ありがとうございました。(5月22日 校長)
月曜日に思いきり楽しみましょう!
今日は、楽しみにしていた体育祭でしたが、雨天によるグラウンドコンディションの悪化のため、月曜日に延期となりました。私は朝、蓮田市の自宅を出て、学校に到着するまでやる気満々だったのですが、その後雨が降り始め、ここ数日の天候も影響し、グラウンドに水が浮いてきてしまいました。教頭先生、教務主任の先生、そして体育科の先生方と協議をし、仕事がお休みの保護者の皆様には申し訳なかったのですが、今日、明日、そして月曜日の天気予報を参考に、24日(月)に良い条件のもとで、生徒達に去年できなかった分まで思い切り体育祭を楽しんでもらおうという判断をしました。保護者の皆様、なにとぞご理解のほどお願いいたします。なお、本日の振り替え休業日は28日(金)を予定しています。
大人になる No17
【 怒ろう 】
今回はちょっと難しいからよく考えて読んでほしい。まず、結論から述べると、怒ることはいいことだ。腹が立つ、頭にくる、ムカツク、いいかげんにしろ、ふざけるな、許せない、顔も見たくない…。こういった感情は、あまり良い印象ではないですよね…。でも、怒りは本当に「悪い感情」だろうか…?もしかしたら怒りは、私たちに大事なことを教えてくれているのかもしれない。君は、どんなときに怒りを感じるだろう…。たとえば…非難されたり、一生懸命にやっていることをばかにされたり、失礼な言い方をされたり、無視されたり、暴力をふるわれたりしたとき…。こんな時、怒りがこみあげてくるのは自然なことです。その怒りは、自分を大切にしようとする、君の気持ちの表れでもある。時として怒りは、君をトラブルから救い、身体や心を守ってくれる。怒りが、行動したり決断したりする勇気を、あなたに与えてくれることもある。怒りを感じるということは、君の心が健康な証拠なのです。だから怒ってもいい。大事なのは、怒らないことではなくて、怒りに支配されないことだ。怒りに支配されると、必要以上に相手を攻撃したり、非難したり、傷つけたりする。そんなとき、君の怒りは自分を守るためでなく、自分を正当化するために使われている。怒りを暴走させると、いろいろなものを失ってしまう。かけがえのない人や物、新しい自分と出会うチャンス、貴重な意見、友情や愛情、尊敬や信頼…。どなったり、叫んだりする前に、数を数えるというのもいい方法です。 口をひらく前に、10秒だけ待とう。イライラしたら、まず自分に聞いてみよう。なにが気に入らないの?、疲れたの?つらいの?自分の気持ちがわかっていれば、怒りが爆発する前に、問題を解決することができる。何が怒らせるのか、それがわかったら、慎重に、やさしく、だけど毅然(きぜん)として、問題の解決にあたろう。ぶつぶつ文句を言っているだけでは何も解決しない。つまらなそうな顔をして、口を開けば不平不満。そんな人生を送るのはやめたほうがいい。お腹が空いているなら、なにか食べる。頭が痛いなら早く帰って寝る。肩がこっているなら軽い運動をしてほぐす。疲れたら体む。これも怒りに支配されないための方法の1つ。もし、いじわるな人や、あなたの気持ちを無視する人など、君を不快にさせる人がいたら、君はどうする?もしかしたら、怒ったらケンカになりそうだからとか、仕返しされたらいやだからとか、まわりの人がどう思うか心配だから…なんて考えて、怒るのをがまんしてしまう人がいるのでは…?でもそれは、いやな思いをすることを、自分で選んでいることなんだよ。不快なことをされたら、がまんしないで、そういうことはやめてとか、あなたと一緒にいるのはもうやめるとか、優しく、だけどはっきり言えばいい。居心地の悪い場所からは、遠慮しないで立ち去ろう。君を守るのは君自身。それを忘れないでください。怒りは、人を傷つけるためにあるのではなく、自分を守るためにある。そして怒りは、自分自身を、そして周りの世界を、良いものに変える可能性を持っているのです。今日はちょっと難しかったね。明日は体育祭、元気いっぱいで楽しもう!(5月21日 校長)
大人になる No16
【 からだからのメッセージ ~心や身体の言葉が聴けるようになろう~ 】
昨日は、体育祭の予行練習お疲れ様でした。みなさんのがんばりには頭の下がる思いがしました。さて、昨日は保健室に来る生徒がいつもより多かったようです。晴れていれば、熱中症の心配をします。保健室も満員になります。小雨が降っていれば風邪をひくかもしれないと心配をします。学校は370人の生徒全員を見て、体調を心配します。しかし、予行をやる、やらない、体育祭をやる、やらないと決断をしなければなりませんので、たまたまその日に体調が悪い生徒がいても、学校全体のことを考え、行事や大会を実施することはよくあることです。そこで、いつも言っていることですが、君達はもう中学生なのですから、自分の心や身体の状況をきちんと分析・判断し、ダメな時には自分からヘルプを発信することを求めます。みなさんには、この先の人生において、自分の心や身体を点検する能力が必要なのです。そのための練習を失敗を重ねながらもしなければなりません。保護者や先生、周りの友達に気づいてもらわなければ体調が悪かったり、心が疲れていても言い出せないようではこの先が心配です。さあ、身体をチェックしてみよう。深呼吸してリラックスに努めていますか?気がつくとイスにもたれかかってボーっとしていませんか?腰は痛くない?手をぎゅっと握りしめていない?歯を食いしばっていない?肩や首筋はこっていない?おなかや頭は痛くない?爪をかんでいない?これらの様子を感じ取れたら、セルフケアの第一歩は合格です。緊張しているときは、深呼吸して身体の中から緊張を追い出そう。身体が緊張すると、どんどん疲れてしまう。いつもいつも緊張していると病気になってしまう。身体の声はどうすれば聞こえるのかな…?まず、緊張していると思ったら、身体の力を抜こう。心や身体といつも仲良くしよう。心や身体のメッセージをちゃんと聞いていれば、調子が良いか、悪いか、よくわかるはずです。(5月20日 校長)
体育祭予行を通して
今日は午前中、土曜日に予定されている体育祭の予行を行いました。時より小雨(霧雨)が混じるなか、生徒諸君はとてもよくがんばりましたね。競技者、演技者、そして体育委員さんや放送委員さんなどの競技役員の生徒達も、一人一人がそれぞれの立場でがんばっていました。数日前に私は全体練習の講評で、君達が尊敬し憧れた、この春卒業していった先輩方は、昨年度、体育祭をはじめ、ほとんどすべての行事が中止になってしまいました。どんなに残念だったことでしょう…、活動に制限はあるとはいえ、今年体育祭をできることへの感謝や喜びをぜひ感じてほしい。そしてそれを競技や演技、応援に取り組む姿で表してほしいと話しました。今日、君達が小雨の降る中、しっかりと行動できたことで私はもうすでに、十分満足しています。ものごとは準備や練習が7割、本番3割と私は考えています。その意味で今年の体育祭は、準備と練習で、もうすでに感動の涙を誘うほど、生徒諸君や先生方はがんばっています。そんなみなさんのことを私は誇りに思います。さあ、土曜日の天気はどうでしょうか…。日曜日は晴れの予報のようですが…。天気も含め、今年の体育祭を本当に楽しみにしています。(5月19日 校長)
大人になる No15
【 気持ちを話そう 】 ~相手のことを傷つけたり、怒らせたりせずに、思ったこと、感じたことを話してみよう~
中間テストお疲れさまでした。今年から中間テストの日程を2日間にしました。1日に5教科すべてをやるとなると君達の勉強の負担が大きいのと、先生方が問題を作ったり、採点をしたりする時間の確保も大切だと考え、今年から2日間にしました。みなさんの率直な感想を聞きたいです。先生方にやりとり帳や立ち話でも結構ですので、テストの感想など自分の気持ちを話してみてください。さて、自分の気持ちを誰かに話すということは、誰かを責めたりすることとは違うし、恥ずかしいことでもありません。大切なのは、私は、僕はこう思う、私は、僕はこう感じる、私は、僕はこうしたいと、はっきり言うことなのです。そして、もう1つ大切な事があります。自分の気持ちをうまく話すためには、相手に対して「あなたは…」で始めてはいけません。「おまえはバカだ」「おまえはダメなやつだ」「あなたのせいよ」なんて言うのはダメ!頭にきたときは、相手を責めるのではなく、自分がどう感じたか、なぜそう感じたかを話そう。責められれば誰だって腹が立つし、相手が嫌いになるかもしれない。君だって、もし誰かに「お前ののせいだ」なんて言われたら、いやな気持ちになるよね。たとえば…、待ち合わせの時間に遅れてきた友達に、「20分も待たせるなんて、あなたバカじゃないの」なんて言ってはダメです。そんなふうに言われたら、誰だって、素直に「ごめんね」って言えなくなる。「20分も待って、心配しちゃったよ」って、君が言ったらどうだろう。友達はきっと「ごめんね」って素直に言ってくれるはずです。腹の立つことや、悲しいことがあったとき、がまんすることはない。君は自分がどんなふうに感じているかってことを素直に話していいのです。でも、自分の気持ちを話すということは、相手を責めたり、傷つけることとは違うということも忘れないでください。つづく (5月18日 校長)
大人になる No14
【 大人になる上での疑問 ⑤ 勉強しても成績が上がらないんだけど… 】
毎朝、学区内を歩いていると色々なことに気づきます。田んぼや畑の様子がよく分かるようになりました。稲の成長、田んぼの水の量、畑の農作物の日々の成長。そして今日は、カエルの鳴き声を聞き、ザリガニの姿も見ました。今まで気づかなかったことに気づいたり、分からなかったことが分かったときは嬉しいものですね。さて、土日は中間テスト前の諸活動停止期間ということで、勉強をたくさんした生徒が多かったことでしょう。みなさん、勉強をして成績を上げよう!と思ってもなかなか上がらないでしょう。これはね、私が中学生の時に気づいた、お風呂の理論と勝手に名付けた考え方で解決できます。それは、お風呂に栓をしてお湯を入れ、じっと風呂を見ていてもなかなかお湯はたまらないでしょう。ところが、居間でテレビでも見ているとあっという間にお湯はたまり、あふれてしまうこともあります。成績上がったかなぁ、まだかな、まだかな…と思って勉強しているうちは、まだまだ成績は上がりません。学校の授業はもちろん、家庭学習が生活の一部となり、分かること、できるようになったことに喜びを感じたり、自分で決めた学習の時間や量に達成感を感じたりしていく中で、いつの間にかに成績も上がり、伸びるものなのです。ところが、私も経験がありますが、風呂の栓をしっかりとしないとお湯は流れてしまってたまりません。これは勉強で考えると、復習をしっかりとしないと、せっかく学んだことが、どんどん忘れて頭の中から消えてしまうということなのです。今日、明日は中間テストです。テストが返されたとき、点数に踊らされるのではなく、できなかったところをしっかりと復習し、できるようにすることが何よりも大切なことなのです。そうすれば、テストで満点をとった者と同じ土俵で新たに授業を受けられるのです。テストの結果よりも、今はテストのやり直しをしっかりとすることを大切にしてください。(5月17日 校長)
大人になる No13
【 大人になる上での疑問 ④どうして毎日掃除や後片付けをしなくちゃいけないの? 】
車を運転する人は、駐車場に車を駐めるとき、多くの場合、面倒でもバックをして車を入れます。これは次に出しやすくするためです。同じように、片付けとは、次にやるべきことに対する準備なのです。サッカーや野球のグランドでもそうです。練習が終わってボールを片付けなければ、翌日の練習はできません。トンボをかけずに地面がでこぼこだと、転んで怪我をしてしまうかもしれません。また、きれいに片付いた場所であれば、小さな異変にすぐに気付けるのです。石があってもすぐに気付いて、取り除くことができる。この気付くということはプレーにも生きてくるのです。仲間が苦しそうな顔をしていれば、何かあったかなと気付けるし、こっちにボールをパスしろという小さなサインも見逃すことがなくなる。生活の中でも、花が咲いたこと、仲間の様子がいつもと違うこと、ゴミが落ちていることに気づくことができていますか…。自分のことしかやらない、自分のゴミじゃない、自分の分担じゃない…そんな人が世の中増えているような気がします。生徒諸君には、周囲に気を遣い、刻々と変化する状況を読み取り、爽やかに行動することのできる気持ちの良い人になってほしい。掃除や後片付けの大切さが浮かび上がってきましたね。(5月14日 校長)
大人になる No12
【 大人になる上での疑問 ③ 大人になったら働かなくてはいけないの? 】
野菜を作るためには、土地を耕し、囲いを作り、種をまいて、水をやらなければ芽は出ません。収穫まで日々世話をする必要もあります。花が咲き、実がなり、ようやく食べることができるわけです。ここまでだけでも、種を管理し売る人、囲いを作る人、耕す道具を作る人が必要です。いつでも食べられるように収穫物を冷凍する人、その冷凍庫を作る人、冷凍庫を運ぶための交通機関で働く人も必要ですね。さらに、冷凍庫は電気がなければ使えません。電気は…。そう、働くとは、私達が生きていくために大事なそうしたシステムの一部となることなのです。今、保護者の世話になり、働かなくても生きていけると思っている人もいますが、保護者がいなくなっても生きていけるでしょうか?
人間は寝ている時間を除けば、ほとんどが働いているか、そのための準備や移動をしていることに気づいてください。みなさんが寝ている時間を除けば、一日の大部分を学校で過ごしているのと同じですね。お金のためだけに1日の大部分、いや一生の大部分を費やすなんてつまらないと思いませんか?働かなくちゃいけない…ではなく、自分の得意なことや好きなことを仕事にすることを考え、どんな仕事で社会のためになろうか(社会貢献)、どんな仕事でやり甲斐のある充実した人生にしょうか(自己実現)を考えて行きましょう。(5月13日 校長)
部活動保護者会へのご出席ありがとうございました。今後とも、お子様のより良い成長のためにどうぞよろしくお願いします。(5月13日 校長)
学力学習状況調査
本日は、埼玉県の学力学習状況調査が行われました。また5月27日(木)には、全国の学習状況調査が行われます。どちらの調査も概ねその目的は、子供の学習の定着の様子や昨年度からの成長(伸び)、そして個人や学校、地域ごとの相対的な学力について、本人、保護者、教職員、教育委員会がそれぞれの立場で状況を把握し、今後に活かすことです。さて、昨今は学力に対する考え方が変わり、以前のように、どれだけ暗記をしたかとか、解き方をマスターし、繰り返し練習し、早く正確に解くということだけではなくなっています。文章を読み取る読解力、資料を見て分かることや課題となっていることを見取る分析力、規則性などを見つけ出し、帰納的に課題を解決する応用力、それぞれの手法の良さを分析してより良い課題解決の道筋を求める比較力など多岐に渡る能力を調べ、そのトータルを学力として表します。従って、教える側の教師も日々の授業でこれらの力をつけることを意識した授業を行っています。車のナビゲーションと同じで、将来なりたい職業、なりたい自分など、進みたい道を考えるには、まず自分の現在地を知ることが必要です。国や県の学力テスト、業者テスト、来週予定されている中間テストなどはすべて、自分の現在地を知るために行うものなのです。しかし、現在地を知るだけで終わってしまっては進むことはできません。現在地を知り、その後どの方向に進むのか、どんなスピードで進むのか、交通手段は何を選ぶのかということを考えることが求められるのです。抽象的な表現になりましたが、まとめると、試験は今の自分を知り、今後に活かすために行うものなのです。(5月12日 校長)
大人になる No11
【 大人になる上での疑問 ② どうして勉強しなくちゃいけないの? 】
昨日と同じで、結論から先にいうと、人生を楽しむために勉強するのです。楽しくより良い人生を送りたくはありませんか。たくさんのことを勉強した人とそうでない人とが同じ本を読んだり、同じ映画を観たときには、感じることがまるで違います。また、生活の中で同じ場面に向き合ったときにも、たくさん勉強をした人は、知識や人脈を使い、より良い選択、より間違いのない選択をすることができます。中学校での勉強とは、ものごとを多面的に見る力をつけるためのものなのです。学校で学ぶ国語や数学などは、その教科の学習を通して、様々なものの見方や考え方を学ぶためにあるとも言えます。授業が苦痛だと思うときもあるでしょう。退屈な授業をする先生方にも問題があるかもしれませんが、そこに意味を見出せないのは、自分のレベルがまだ低いという見方もできます。
私は以前、埼玉県立総合教育センターというところで、1年間学校を離れて勉強をさせていただく機会に恵まれました。そこにはその分野の経験豊富な先生方や、退職された校長先生、臨床心理士の資格を持つカウンセラー、精神科のお医者さんもいました。私はそこで、自分なりに勉強することの意義を知りました。まず、そこにいた人達は、さすがにその分野で第一線の方々でしたので、本当に人間的にも魅力的な方達ばかりでした。私はその方々の持っている魅力にひかれ、「この方達の言っていることが分かるようになりたい、対等に会話をしたい」と思いました。たくさんの本を読み、研修会に参加していくうちに、自然と世界が広がり、部屋にいた方達の会話の意味が分かるようになってきました。私は、勉強するということは、自分の世界が広がり、たくさんの人と交流が持てることにつながるのだと身を持って実感したのです。本校の生徒諸君は、これから未来に、そして世界に出て活躍する人になってもらいたい。そのためには、たくさんのことを学ぶ必要があるのです。(5月11日 校長)
大人になる No10
【 大人になる上での疑問 ① いい高校や大学に行った方が幸せになれるの? 】
結論からいうと、そうです。しかし、いい高校や大学とは学力テストの偏差値の高い学校ではありません。そうではなく、今の自分の実力より、1つ上、2つ上の学校を目指して勉強をする努力こそが大事なのです。努力をしないで、今の自分の力で行ける学校に入ることは、一見、手っ取り早く、楽で得をしたようですが、実はそうではないのです。努力をすることこそが、人が幸福を手に入れる唯一の道であり、その意味で大人たちは君達に、「いい高校、いい大学に入りなさい」と言っているのです。忘れてはならないのは、努力をしなければ才能も引き出せないということです。よって自己実現もできません。パイロットになりたければ航空大学、コンピュータのプログラマーになりたければ理工学部のある大学、画家になりたければ芸術大学、調理師になりたければ調理師になるための学校…と、自分にとってのいい学校を目指す中で、どれだけ努力をし、自分を高めたかで人生は形作られていくのです。今は、少子化で大学やその他の学校に入ること自体はあまり難しくない時代ですが、簡単に手が届くものを目指すのではなく、努力をしないと手の届かないものを目指しなさいということです。(5月10日 校長)
体育祭見どころ紹介
本日、各学年で2時間ずつ体育祭の学年練習を行いました。今年の体育祭は、感染防止対策を十分に講じた上で行います。生徒は全員終始マスク着用、競技・演技の前後には、消毒用ウエットティッシュで手指の消毒を行います。また、応援席では適切な距離を置いて座り、見学・応援をします。さて、今年度の体育祭のぜひ観ていただきたい内容を申し上げますと、まず、開会式で行う飯沼中学校の看板となりつつあるラベンダー体操を全校生徒で行います。通常のテンポで体操したあと、疾風バージョンという速いテンポの体操も行います。なかなかハードな体操で全校生徒で行うと圧巻です。次に、演技種目ですが、今年度は2、3年生男女の飯中ソーランを披露します。集団のダンス用にアレンジされた速いテンポのソーラン節です。各クラスの生徒達に考えさせた、オリジナルの振り付けの場面もあります。次に学年種目ですが、1年生はハリケーンです。台風の目と呼んでいる学校もあります。通常4名ずつで行うところ、本校では感染防止対策を考え、3名で間隔をあけて行います(↓写真参照)。また、次の走者へのつなぎでは、一般的に行う、クラスの集団を集めて頭上や足元に棒を通すことはしません。2年生は因幡の白うさぎです。落下によるけがの防止策として介添えが1名付きます(↓写真参照)。瞬間的な身体接触はありますが、マスクと競技前後の手指の消毒を確実に実施させます。クラス対抗で男女別のグループ間でリレーします。3年生はリレー綱引きです。はじめに10名ずつで綱引きをしているところに、トラックを4分の1周走り終えた生徒達が次々に綱引きに合流します(↓写真参照)。3年生について付け加えると、3年生は最高学年として、開会式に始まり、すべての活動が素晴らしいです。日々の保健体育の授業や学年練習でも、1、2年生とは意識が明らかに違います。昨年度できなかった体育祭、憧れた昨年度の3年生を越えようという気持ちが痛いほど伝わってきます。最後にクラス全員リレーと部活動対抗リレーも楽しみです。(5月7日 校長)
大人になる No9
【 泣こう ③(シリーズ 最終)】
連休は楽しく過ごせましたか。今日からまた飯沼中学校という学び舎(まなびや)で、自分づくりのために頭と心と身体の汗をたくさんかこう。さて、この「泣こう」シリーズ最終です。前回は、悲しいことや泣きたいことに出会ったら、なんの遠慮も我慢もすることなく、泣きたいだけ泣いていい。そして自分の力で解決できないことに出会ったら、周りの人に、助けて、力を貸してと言える、本当の意味で強い人になれるといいね、という話でしたね。
不安や悲しみに出会ったら、自分の心に素直に問いかける。そして、自分が何を望んでいるかがわかったら、できるだけ、その望みをかなえてあげよう。しばらく家から出ないで、ただただ寝ることにする、庭やテラスでひなたぼっこをする、ゆっくりとお風呂に入る、友達とゆっくり話す…。すると悲しみは、いずれ薄れていく。笑ったり、微笑んだりできるようになり、幸せな気持ちになることだってある。いつまでも悲しんでいる必要なんてない。
さあ、最後のまとめです。悲しいこと、嫌なこと、不安なことに出会ったら、その風に吹かれて泣くことは大切なこと。「負けるもんか」なんて思わなくていい、悲しいと言おう。不安だと言おう。助けてと言おう。そしてこれだけは知っておいて欲しい。その経験は、君を成長させ、優しく広くそして強い心の持ち主になることに近づけてくれる。何も心配いらない、心を開き、前を向いて生きよう。飯沼中で、いま私がはじまるのです。(5月6日 校長)
立夏 ~日本の伝統文化を受け継ぐ~
ゴールデンウィークが終わろうとしています。本日5月5日は、二十四節気の立夏です。暦の上では夏の始まりです。木々が芽吹き、若葉の緑が鮮やかで気持ちのよい季節ですね。また、5月5日は国民の祝日である、こどもの日であり、端午の節句でもあります。ご家庭におかれましては、祝日や節句などについてお子様と話をしたり、伝統的な季節の食べ物を食したり、端午の節句の今日であれば、菖蒲湯に浸かるなど、祝日の意味を家族で確認し、日本の伝統的な行事を正しく理解させ、受け継いでいきたいものです。その意味では、毎年のゴールデンウィークは祝日や伝統文化を理解する絶好の日々です。また、今の中学生の保護者の年代を考えると、中にはそういった事を正しく理解することなくここまで生きてきた方もいるかもしれません。そうならばむしろ親子で一緒に学ぶ良い機会ではありませんか。今日はゴールデンウィークの一日一日を振り返ってみてはどうでしょうか…。さて、明日から学校がまた始まります。1年生もいよいよ部活動の本入部となります。加えて12日は埼玉県の学力テストがあり、17日からは中間テストも控えています。並行して22日(土)の体育祭の練習も本格的になります。生徒も教師も忙しい日々ですが、これぞまさにアカデミックな学び舎であり、青春の日々ですので、保護者の皆様には御家庭において、お子様の心身の健康面にご留意いただき、見守っていただきますようお願いします。何かご心配な事がありましたら、担任や部活動の顧問までご相談ください。(5月5日 校長)
大人になる No8
【 泣こう ②】
前回は、人は誰でも悲しい別れをすることから逃れ続けることはできない、だから悲しいときには思い切り泣こう、泣けば心が軽くなり、すっきりするんだよ。という話でしたね。今日は、続きです。君の悲しみを誰かに話してみるのもいいという話。怒りでも、恨みでも、何でもいい。友達やお父さん、お母さん、おばあちゃん、おじいちゃんでもいい。学校の先生やカウンセラーさんでもいい。君が信頼できる人なら、誰でもいい。泣くことと似ていて、話をすると、気持ちを外に出し、すっきりする。ただ話すだけで、自分の中の重く固くなっていた気持ちがだんだんほぐれてくるような気がする。そして、君の中にある良い思い出を大事にしよう。その思い出が君に力を与えてくれる。辛いことや悲しいことがあったときは、自分のことをいつもより大事にしなければならないときです。そして自分の心に聴いてみよう、自分がいま、本当に欲しいもの、必要としているものは何かを、どうすれば気持ちを楽にすることができるのか、何をしてもらえば気持ちが安らぐだろうかと。君はいま、誰かに助けてと言えますか。勉強が解らないとき、たくさんのやるべきことを抱えてしまったとき、友達とけんかをして気まずくなってしまったとき、悲しいことに出会ったときなど、自分の力では解決できないことに出会ったとき、人に相談したり、力を借りることは恥ずかしいことでも何でもない。自分の弱さや困っていることを正直に話せるということは、むしろ強いことなんだ…。 つづく(4月30日 校長)
大人になる No7
【 泣こう ① 】
みんなには大好きな人がいるよね。お父さん、お母さん、おばあさん、おじいさん、兄弟、姉妹、友達、恋人、小さい頃から一緒だったペットのいる人も。でも人は、大好きな人にさよならを言わなければならない時がある。仕事で遠くへ行ってしまう人、離婚して離ればなれになる家族、違う人生を求めて旅立つ人、たった1人の友達が引っ越してしまう、大好きなお兄さんが家族と離れてひとり暮らしを始める、大好きな人が死んでしまうことだってある。生きている限り、人も、動物や植物もみんな、いずれは死んでしまう。大切な人を失ってしまったら、誰だって、つらく悲しい気持ちになる。それは自然な気持ちだ。そんな時、悲しんでばかりいてはダメだとかしっかりしなくちゃなんて思って、必要以上にがんばってしまうかもしれない。「あの人がいなくても大丈夫」とか、「淋しくなんかない」なんて言ってしまうかもしれない。だけど、無理をして頑張っても、悲しい気持ちや、つらい気持ちが消えてなくなるわけじゃない。身体の中に残った悲しい気持ちのせいで、病気になってしまうこともある。だから、悲しい気持ちをどこかへ追いやったり、押さえつけたり、かくしたりしてはいけない。悲しみにたえているのは、そうしなければ悲しみに負けてしまうからだと君は思うかもしれない。でも、悲しみを感じ、悲しみにひたることはとても大切なこと。悲しいときは、ちゃんと悲しもう。悲しむことは悪いことじゃない。悲しいときや、つらいときは、まず泣こう。泣けば、悲しみやつらさは、君の中から少しずつ外へ出て行く。誰だって悲しいときは泣くんだよ。泣きたいときは、いっぱい泣こう。泣くとそのあと気持ちが楽になり、心が軽くなった気がする。まわりには、ちゃんとわかってくれる家族や仲間がいる。涙は、君の心を優しく包む。涙を流し、悲しみに包まれよう。涙は、君の心の中に降る雨のしずくのようなもの。悲しみや痛みを静かに、ゆっくり洗いながしてくれる。 つづく (4月28日 校長)
大人になる No6
【 みんな飯沼中の仲間なんだ 】
ここ数日で、心の痛む大変悲しく残念なことが2つありました。4月も後半となり、体育祭や運動部の大会が近づいてきました。運動部の大会も体育祭も体を動かすことが得意で元気な生徒達にとっては、勝ちたいよね。よくわかります。でもここで改めて自分の心と向き合い考えてほしいことがある。それは、目標と目的の違いです。目標は次の大会で勝つこととか、自己新記録を出すこと、体育祭なら全員リレーで勝つことなどですよね。でも、目標より大切なことがあります。それは目的です。部活動では、それぞれの競技を辛くても一生懸命練習することなどを通して、人間としての成長を目指しているのです。体育祭、みんなで力を合わせて、汗をかき、がんばることで、友情を深め、かけがえのない仲間との絆を深めること、それが体育祭の目的です。さらに、もう1つ考えてほしいこととして、約370人の生徒がいる飯沼中、国語の漢字が得意な生徒もいれば、数学の計算を誰よりも早く正確に解くことのできる生徒もいる。絵を描くことが好きな生徒もいれば、走ることが大好きで速い生徒もいる。それが個性というものです。体育祭でも部活動でも得意な者がそうでない弱い者に対し、心ない言葉をかけてしまい、相手を傷つけてしまうということがありました。転んで擦りむいた傷ならつける薬はあります。でも、心の傷には特効薬はないのです。言った生徒も悪意を持って言ったのではないのでしょうが、中学生の行動としては残念です。相手の気持ちを考える、さらにあなたを愛してくれている保護者がいるように、相手にもその子を愛している保護者がいるのです。あなたが学校で心ない言葉を言われていると知ったら、あなたの保護者は悲しみ、心配するでしょう…。言われた生徒の保護者も同じなのですよ。全力は美なりという言葉がある。苦手な事にも一生懸命に取り組んでいること、それこそが素晴らしいことであり、美しい姿なんだ。体育祭も部活動も、一生懸命に取り組むこと、一生懸命に取り組んだ者にしか分からない充実感を味わえればそれでいい。仲間と共に汗を流し、順位とは違う自分達だけの心の勲章を分かち合えればそれでいいんだということを今日は生徒諸君に強く言いたい。みんな飯沼中の仲間なんだ。
保護者の皆様へ
本校は、地域立の学校として、良いことも悪いこともすべて保護者・地域の皆様に知っていただくことを基本方針としています。今回心ない言葉を発してしまった生徒も悪気はなく、人として学ばなければならないことを学ぶ機会になったと考えます。また、うちの子が当事者でなくてよかったではなく、親子で共に考えることが大切です。今後このようなことがないように、教職員から適切な指導を行います。今後とも様々な情報をオープンにして参りますので、ご家庭と学校で同じ方向を向いて子供たちを導いていけたらと考えます。どうぞよろしくお願いします。(4月27日 校長)
体育祭集会
本日5校時、第1回体育祭集会が校庭にて行われました。この集会は体育委員の生徒達が運営にあたり、スローガンの発表、種目の発表に続き、ダンスリーダーからのメッセージや実行委員長からの話がありました。集合の様子や聴く態度、そしてリーダー達の姿から体育祭に向けた生徒達の思いが強く伝わってきました。今年はなんとか体育祭を実行したいと切に願っています。(4月26日 校長)
大人になる No5
【 人生を楽しむ 】
学校が始まり半月が経ちます。生徒諸君の心や体は疲れていませんか‥。大丈夫、疲れてなんかいないと言う人ほど、自分では気付いてはいないけど、実は疲れていたりするものです。土日はゆっくり休んでほしい。そして、春の気持ちの良い休日を満喫してほしい。いつもは当たり前のように感じている何気ない事を、1つ1つ確かめてみよう。きっと、忘れていた喜び、気付かずにいた不思議を見つけられると思います。公園に散歩に出かけたり、自転車に乗って本屋さんに好きな本を買いに行ったり‥。普段は忙しくてゆっくり見る余裕のなかった道端や公園に咲く花に気付くかもしれない。自分の感覚を信じて、自分が本当に美しいと思うものを見つける。自分の感覚を大事にして、自分が本当に嬉しいと感じることをする。それがあなたを新しい自分へと導くのです。自分を楽しませる方法を探して、自分の力で自分を幸せにすることができることを知るのです。自分が幸せになると、他人をも幸せにすることができる。人は嬉しそうに笑っている人を見ていると、なぜかそれだけで自分も嬉しい気持ちになれるから。さあ、心を開き、新鮮な気持ちで自分のまわりの世界を見てごらん。そう、人生を楽しもう。つづく(4月23日 校長)
大人になる No4
【 人生を楽しむ 】
人生なんてつまらないものと決め込んで、暗い顔をして過ごすか、心が嬉しいと感じることをどんどんやってみるか。それは自分自身が決めることです。いまは、勉強と部活と塾の生活で、つまらないと感じている人もいるかもしれない。しかし、人生は学生時代だけではありません。いや、学生時代でない時間の方がずっとずっと長いのです。その時になって、仕事の時間以外全部自由!となったとき、君は人生を楽しむことができるのだろうか。過去や未来にしばられて、今をおろそかにしてはいけない。今の自分を大切にして、幸せになることが、過去の経験を生かすということだし、それがあなたの未来を豊かにすることにつながっていくのです。つづく
【よさこいリーダーは今】
体育祭の練習が保健体育の授業で始まっていますが、昼休みに学校のリーダーとして、よさこいソーランのリーダーさん達が体育館でダンスを覚えたり、オリジナルの動きを考えたりしてくれています。2、3年生の生徒のリーダーとして授業でも活躍します。1年生の生徒諸君も、来年は、あんなカッコいい先輩になりたいなぁ思うことでしょう。体育祭が本当に楽しみになってきました。(4月22日 校長)
新入生の体験入部、体育祭練習が始まりました
【1年生の体験入部】
中学生にとって部活動は、小学校にはなかったとても楽しみな活動です。毎日の授業が終わった放課後に自分で決めたそれぞれの部の活動を行います。部によって計画的に朝練習をしたり、土日の活動を行う部もあります。自分で決めたやりたい事であるため、どの生徒達も生き生きと目を輝かせ、楽しそうに活動しています。本校の部活動の目的は、社会性を身に付けることがまずあげられます。日々の授業とは違い、異学年での活動となります。先輩として部をまとめたり、後輩の面倒を見たり、また後輩として礼儀正しい行動を学んだり、自分達でできる事を考えたりすることで多くのことを学びます。また、2つめの目的として、生涯にわたりスポーツや文化活動に親しみ、潤いのある人生、心豊かな人生を送ることのできる資質を養うことがあげられます。さぁ、1年生諸君!どの部に入りますか?たくさんの部をよく見て、体験し、大いに悩み、一番がんばれそうな部を選びましょう!最後に本校では、部活動と同等の目的が見込まれる活動をご家庭の責任で行っている生徒、具体的には地域で球技や文化活動の団体に所属し活動をしている生徒につきましては、入部を強制しておりません。つきましては、後日配布する届入部の欄にその旨を記入し、担任にご提出ください。
【体育祭の練習が始まりました】
本校では、5月22日(土)に体育祭を予定しています。詳しくは、後日配布する通知文をご覧ください。今年度は、感染防止対策を十分に講じ、内容を一新し、午前中で全種目を行い、終了します。また、保護者の参観は、今年度につきましては、ご家庭で1名とさせていただきます。このことにつきましては、名簿管理を行いますので、例外はありません。また、社会情勢によっては、保護者の参観はすべて中止とさせていただくこともありますし、体育祭そのものが中止または延期となることもあり得ることもご理解ください。体育祭は生徒及び保護者、地域の皆様が大変楽しみにしている意義深い学校行事の1つであります。しかし、飯沼中学校は、体育祭の意義よりも生徒及び生徒と共に生きるご家族の命を最優先で大切にします。さて、本校の体育祭の目的の1つに、活動を通して、先輩・後輩のより良い関係を築き、学校全体の団結を高めるとあります。この目的は実施計画上の形だけの目的ではなく、練習の段階から先輩と後輩が共に活動することを取り入れています。本日から、保健体育の授業は、時間割を調整して、1年生と3年生が共に同じ授業を受けています。3年生は整列の仕方やラベンダー体操などで後輩たちの見本となり、指導をします(写真をご覧ください)。体育祭が無事に実施できることを切に願っています。
【春日部市教育委員会学校訪問】
本日午後、春日部市教育委員会の先生方にご来校いただき、年度当初の学校の様子をご覧いただき、たくさんのご指導を賜りました。ご指導いただきましたことを今後の教育活動で活かして参ります。ありがとうございました。(4月21日 校長)
大人になる No3
【 人生を楽しむ 】
最近、心からうれしいなぁって思ったことはありますか?きれいなものを見て、うわあ、きれい!って思ったことありますか?遊んでいる時間があったら勉強しなさい、わがままばかり言っていないで人の気持ちを考えなさい、人生はおまえが考えているほど甘いもんじゃない…。保護者や先生方は、諸君の成功を願い、励ますつもりで、そういうことを言ったんだよね。みんなは、それが分かっているからこそ、できれば期待にこたえたいと思い、それなりに努力してきたよね。ここで思い出してみよう!子供のころ、夢中になって絵を描いたこと、朝早く起きて友達とカブトムシを捕りに行ったこと。 うちでは飼えないよと言われた子猫に、こっそりミルクをあげたこと。葉っぱや花をちぎって、おままごとのごちそうをきれいに盛りつけたこと。どれも楽しかったでしょう。でもいつだって、楽しい気分は、勉強しなくていいの?の一言で消え失せてしまったよね。勉強や仕事も大事だけど、楽しい時間を持つことも、とても大事なことなんだ、なんてこれまで誰も言ってくれなかったでしょ。だから校長の私が言おう!いまこそ自分に言ってあげよう、さあ、楽しもう!って。ここで言っておきたいのは、楽しむ方法はいくらでもあるということ。お金がたくさんないと楽しい人生は送れないなんて考えていませんか?最新のゲームがなければ楽しくないとか、SNSの相手がいなければ楽しくないなんて考えていないですか?人生を楽しむっていうのは、そういうこととはちょっと違います。人生を楽しむのは、そんなに難しいことじゃない。それはとても簡単でシンプルなもの。例えば、美しい朝日や夕陽を見る、花や星を見る、好きなものを作る、たまにはとびきり美味しいものを食べる。天気の良い日に散歩する、小さな子供と遊ぶ、犬や猫と遊ぶ、自転車に乗る、運動をするなど、楽しむ方法はいくらでもあるのです。つづく(4月20日 校長)
大人になる No2
【感情は自分のもの Part.2】
感情は自分のものということは、それは自分が起こしている感情であるということも同時に意味します。私達はよく、自分の感情をまわりのせいにしてしまいがちです。電車が遅れたせいでイライラさせられている、あいつが約束を守らないので今自分はこんなに腹立たしい思いをしているなど、自分の感情を出来事や相手のせいにしがちです。しかし、その考え方では、より良い大人にはなれません。うれしくなったり、悲しくなったり、怒ったりするのは、それ相応の出来事やきっかけがあることが多いのは確かですが、その出来事やきっかけで、すべての人がまったく同じように悲しくなったり、怒ったりするわけではありませんよね。つまり、出来事やきっかけが自動的に感情を引き起こすのではなく、その間にその人のものの見方・考え方がはさまっていて、そのフィルターを通ってその人の感情が生じるのです。(専門用語でこれを認知(にんち)といいます)例えば、まわりの人から見れば、たいしたことではないと思われるようなちょっとした失敗でも、ひどく気にする人もいます。「気にし過ぎだよ」と言われても、気にしてしまう自分がいるわけです。ここで、気にし過ぎでいつも落ち込んでいる自分、そういう自分を変えたいと思っている人もいることでしょう。気にしてしまう自分も自分ですが、それを変えたいと思っている自分もまた自分なのです。まさにそこが、これからの自分づくりの出発点になります。
自分のものの見方・考え方は、今までの自分や自分の感情を支えてきたもので、大切にしてよいものだけれども、それが自分や他人を苦しめたり、きゅうくつにしていると思ったならば、その考えをもち続ける必要はなく、自分で変えていってもよいのです。そうやって皆さんが過去の自分と対話しながら、確かな未来の自分をつくっていくことを私は期待しています。いま私がはじまるとは、そういうことなのです。今日は、ちょっと難しかったかな。いつかまた、今日のブログを読み返してみてください。何かに気づき、わかることもあるかもしれません。つづく(4月19日 校長)
大人になる No1
昨年度、このブログで「いきいき子育て」シリーズを立ち上げ、保護者の皆様にメッセージを送りました。今年は生徒に向けて、大人になるためのヒントを発信していこうと考えています。
【感情は自分のもの Part.1】
保護者世代にヒットした、宇多田ヒカルのアルバム“ファーストラブ(First Love)”に入っている、 “Time will tell (時間がたてばわかる)”という曲があります。その曲は「泣いたって 何も変わらないって言われるけど 誰だって、そんなつもりで泣くんじゃないよね」というフレーズからはじまり、「だから今は泣きたいだけ泣いていい、もっと、もっと、もっと」で終わります。まさにそれが今回、私が生徒諸君に伝えたいことです。
うれしくて笑ったり、ワクワクしたり、ドキドキしたり、ハラハラしたり、恥ずかしかったり、緊張したり、悲しくて泣いたり、怒ったり、落ち込んだり、好きになったり嫌いになったり、申し訳ないと思ったり、うらやましいと思ったり、後悔したりと、私たちは本当に色々な感情とともに生活しています。そうした感情がないとしたら、私たちの生活はとても味気ないものになってしまうことでしょう。むしろ感情にこそ、その人らしさが表れているといえるのではないでしょうか。
自分の感情は、周りから否定されそうになっても自分で大切にしてよいし、また相手の感情も大切にしましょう、というのがアサーションという考え方です。実際、宇多田ヒカルの曲のように「泣いたって何も変わらない」と言われたり、「くよくよしたってはじまらない」などのアドバイスを受けたりすることもあるかとも思います。自分でも泣いたり、怒ったりすることを恥ずかしいと思っている人もいるかもしれません。そういうとき「泣いたって何も変わらない」といわれても、涙がでるほど悲しいという今の思いは自分のものなのだし大切にしてよい、ということを思い出してもらえたらと思います。だから「今は泣きたいだけ泣いていい、もっと、もっと、もっと」ということなのです。自分を大切にする、そして同時に相手をも大切にする、これが一番の基本だと私は思います。つづく(4月16日 校長)
保護者会ご出席ありがとうございました
本日は、ご多用の中、保護者会のためにご来校いただきましてありがとうございました。本来ですと、授業参観を行っていただいた後に保護者会を行うのですが、新型コロナウイルスがここへきて、また勢いを増している状況です。教室の中に生徒と保護者が数十名いる状況は作れませんので、ご了承ください。さて、今回の保護者会は、1、2年生につきましては各教室、3年生につきましては体育館にて行いました。私はそれぞれの学年のあいさつを主任に依頼され、3つのあいさつ文を作成し、1、2年生については、昨日録画をしたものを本日流しました。3年生につきましては体育館にて直接挨拶をさせていただきました。各学年共通で話した内容をお示ししますと、①学校と保護者・地域がベクトルを合わせた協力体制を取ること。同じ方向に力を合わせなければ、効果がなくなってしまったり、違う方向に進んでしまったりしますので、注意が必要です。②新型コロナウイルスは解決していない。それどころか変異種が現れたり、新規感染者も再度の増加傾向にある。今年は、コロナをより正しく理解し、感染防止対策をしっかりと講じ、教育活動のやり方を工夫して前に進めたい。そのための行事計画を立てている。しかし、昨今の状況を考えると、昨年度同様、結果的にすべて中止となることも否定はできない。宣言の有無や波は、人間側の意識や行動によるものである。宣言の有無に関わらず、国民一人一人が感染防止対策を意識した生活をするべきであり、学校も今後、これまで同様しっかりと子供を指導していく。また、子供の感染ルートは、家庭内での感染が圧倒的に多い。ご家族が家庭内にウイルスを持ち込み、マスクを着けない食事どきにコミュニケーションを取ることで家庭内感染をするので、ご家庭内でも感染防止の意識を高めた生活をお願いしたい。③学校で行う授業は、文部科学省の検定を受けた教科書を使い、時数なども全国共通である。教え方もよく研究されている。学力の差がつくのは、家庭学習のやり方が大きな要因の1つであると考える。学びとは、量より質であることは間違いないが、中学生は学びの土台づくりの時期であり、基礎・基本の定着には、一定の量を目安にすることも必要である。個人差もあるが、塾なども含めた最低ラインをあえて示せば、学年の数字の時間は取り組みたい。3年生ならば一週間で約20時間(1年生は約7時間、2年生なら約15時間)は家庭学習をしなければ、テストで測れる学力の他の生徒との相対的な成績はおいて行かれることになる。また、ゲームや動画ばかり見ている生徒は、字を読まないため、読解力が著しく成長しない。読解力と学力の相関関係は論証も実証もされているため、ご家庭でも積極的に読書をする環境を作っていただきたい。以上となります。1年間どうぞよろしくお願いします。(4月15日 校長)
基礎・基本を大切に ~1年生も今日から教科の授業がスタート~
春を迎え、スポーツ選手たちの活躍が注目を集めています。水泳の池江璃花子選手やプロゴルファーの松山英樹選手など若い選手の世界をリードする活躍が期待されていますね。また、野球の選手もJリーグの選手もカッコ良い、素晴らしいプレーを日々披露していますね。実はプロ、アマを問わず一流の選手達は、基礎的な練習を非常に大切にしています。野球で言えばキャッチボールやトスバッティング、サッカーで言えばパスやトラップ、ドリブルなど基礎的なことを本当に大切にし、繰り返し練習しているそうです。
では君達中学生にとっての基礎・基本とは何でしょうか?それは、基本的な生活習慣の確立です。具体的には、①時間を考えて行動する、②あいさつや号令がしっかりできる、③授業や家庭学習を大切にする、④係の仕事や掃除をさぼらずにやる、などがあげられます。これらのことを日々意識して行うことが大切です。これらのことがしっかり出来れば、学習も部活動も自然と目に見える結果となって表れます。基礎・基本を大切にして、中学生として大輪の花を咲かせてください。(4月14日 校長)
新入生オリエンテーション
本日は1、2時間目を使い、新入生オリエンテーションを行いました。そこで私は2つの観点でとても感心しました。1つは、新入生の聴く態度が素晴らしかった。まだ緊張しているし、新入生はそんなもんだという思いを大きく上回るほどの素晴らしい態度で、新しい学校生活へ真剣かつ興味津々な前向きな態度が伺えました。2つ目は生徒会の生徒達が大変立派な姿を見せてくれたことです。新入生たちが憧れてしまうほど先輩らしい挨拶や説明だったことです。新入生たちは、上級生の立派な姿や説明を見聞きして、中学校生活のレベルの高さに身が引き締まり、また自分たちの学校生活への希望をしっかりと持つことができました。素晴らしい新入生オリエンテーションでした。(4月13日 校長)
身体測定と避難訓練
本日は、学校全体で行う行事が2つありました。1つ目が身体測定です。体育館と保健室を会場に、身長、体重、視力、聴力などを測定しました。生徒一人一人が自分の身体の成長を知るとともに、健康への関心を高めたり、健康であることに感謝したり、命を大切にする態度を養うことが目的です。2つ目は、避難訓練です。本日は年度当初ということで、避難経路を知ることが第一の目的でした。どの学年、どのクラスも真剣な態度で訓練に臨むことができました。校庭に避難後、教頭先生から講評をいただきました。自分の身は自分で守ることは当然ですが、中学生は、場合によっては、周りの人を助けたり、災害発生後に力仕事を担ったりするなど、地域社会への貢献をしてほしいとの話がありました。身体測定と避難訓練、一見、全く違う活動に思えますが、大切な命を考え、見つめるという共通のねらいがある活動を行った日でした。ご家庭でも身体測定の結果や災害発生時の避難等について話をしてください。(4月12日 校長)
初日
初日
昨日までの過去は、
ウォーミングアップだったよ
今日から本番!
安積 得也
昨日は、始業式、入学式お疲れさまでしたね。さてこの詩は、安積 得也さんの書いた詩です。みなさんはこの詩を読んで、どんな感想を持ちますか。一日、一日を大切に一生懸命に生きている人は、きっとこんな気持ちで毎日を迎えているのではないでしょうか。今日はクラスで初めてじっくりと過ごす日となりました。自己紹介をしたり、教科書を配ったり、係や委員会を決めたり、校庭で記念写真を撮ったり。クラスや学年の仲間たちとの良い出会いであったと思います。今日から本番!という気持ちで、また来週からもがんばりましょう。(4月9日 校長)
いま私がはじまる ~始業式、入学式~
本日は、令和3年度1学期始業式、令和3年度第40回入学式が行われました。飯沼中学校の生徒諸君、この学び舎で、いま私がはじまるのです。がんばりましょう。保護者・地域の皆様、本教の教育活動に何卒、ご理解とご協力のほど、よろくお願いいたします。(4月8日 校長)
始まり ~学校っていいな~
本日は、準備登校が行われました。朝登校してくる生徒達の表情は、飯沼中の仲間たちとの久しぶりの再会や新しいクラスの発表が待ち遠しい気持ちで、まさに弾むような明るい笑顔でした。今日ははじめに、各教室にて、放送による校長からの話を聴いたあと、転退職された先生方の紹介がありました。紹介後、転退職された先生方からのビデオメッセージを視聴しました。続いて、校内の清掃を行い、最後はいよいよクラス発表の学活を行い、終わりとなりました。放課後は2、3年生の代表生徒たちに、明日の入学式の準備として、体育館をきれいに飾ってもらいました。クラス発表の様子や笑顔で入学式の準備をする生徒たちを見て、やっぱり学校っていいな…と、しみじみ思いました。私も中学生に戻りたいです。明日の入学式、新入生とその保護者の皆様、何の心配もいりません。本校の2、3年生は、自主実行の精神に満ちた素晴らしい上級生です。また、本校の教職員もそれぞれの個性を生かして、全力で生徒達を教え、育みます。安心して飯沼中学校に入学させてください。どうぞよろしくお願いします。(4月7日 校長)
令和2年度 ありがとうございました
本日をもって、令和2年度が終了となります。この1年間の飯沼中学校へのご理解とご協力に対して、本校教職員を代表し、お礼を申し上げます。大変お世話になり、ありがとうございました。明日からの令和3年度もどうぞよろしくお願いいたします。(3月31日 校長)
3月30日 桜が満開の飯沼中、部活動も生き生きと
令和2年度修了式
新型コロナウイルスの影響で、学校も大きな影響を受けた令和2年度でしたが、保護者・地域の皆様のご理解とご協力を賜りまして、なんとか本日、修了式を行うことができました。修了式を迎えるにあたり、今年度最初で最後となりますが、全校生徒(1、2年生)が集まる形で、なんとか実施することはできないかを考え、校庭での実施に踏み切りました。生徒達は、春の青空の下、式にふさわしい、とても真剣な態度で代表生徒や教職員の話を聴くことができました。中学生として立派な姿を見て、改めて感慨深いものがありました。来年度への期待が一層膨らみました。1年間の教育活動へのご理解とご協力に対し、改めて感謝を申し上げます。誠にありがとうございました。4月から始まる令和3年度も更なるご理解とご協力をお願いいたします。(3月26日 校長)
まとめの学年集会
明日はいよいよ令和2年度の修了式です。そして今日は、今年度のまとめの学年集会を1、2年生ともに時間をずらして行いました。私は今日の学年集会を保護者、地域の皆様にぜひご覧いただきたかったと強く思いました。コロナ禍で様々な活動が制限された1年でしたが、本校の教職員、そして生徒達はそれぞれ本当によくがんばり、こんなにも立派に成長したのだと、このブログで世界中に発信します。我ながら日本一の中学校だと思います。それほど今日の学年集会での生徒たちは、立派であり、心が温まり、来年度のさらなる成長と活躍を期待させるものでした。先日の球技会を見ても、また2年生の校外学習における生徒たちの行動、そして接した方々から頂いた生徒への評価は非常に高いものでした。しかし、本校の教職員は、決して現状に満足しません。さらに良い学校を目指して、あと一日、そして来年度も全力で生徒を指導してまいります。(3月25日 校長)
1年生は学級活動、2年生は球技会
今日もよく晴れました。春爛漫といった感じでした。本日は、1年生が学級活動を行い、環境整備やお楽しみ学級レクなどを行いました。また、2年生は、昨日の校外学習で、先生方は疲れていたようですが、生徒達は元気いっぱいに球技会を笑顔で楽しみ、校庭でサッカー、体育館でバレーボールで爽やかな汗を流していました。昨日、今日の1、2年生の様子を見ていると、本当によく成長しているのを感じます。1年前と比べれば身体はもちろんですが、何と言っても人としての成長を感じます。しっかりあいさつができる生徒が増え、役割を自覚して責任をもってやり遂げ、そして仲間を大切にすることのできる集団となりました。この1年間の社会情勢考えると、よくここまで来たなと驚いています。それは、生徒たち一人一人がよくがんばったことはもちろんですが、生徒たちを教え導いた教職員、保護者・地域の皆様がそれぞれの立場でよく力を尽くしてくださったことも大きな要因だと考え、校長として深く感謝しております。あと数日、どうぞよろしくお願いします。(3月24日 校長)
2年生校外学習20
バスの中で解散式を行なっています。代表の生徒は、立派な感想を述べていました。本日は、みんな安全に帰ってくることができました。本当にありがとうございました。
2年生校外学習19
ただいま、日光江戸村を出発しました。みんな元気です。