飯中 Now
制服の衣替えについて
今日から2日間中間テストです。昨夜は遅くまで勉強したのでしょうか…。日頃の学習の成果が発揮できるといいですね、がんばれ飯中生!
さて、新型コロナウィルスの影響による、感染拡大の防止策の1つとして、ジャージ・体操での登下校を行ってまいりました。教室や部活動の活動場所で着替えることで密になることを防ぐためです。現在の社会情勢を鑑み、本日の中間テストを機に、制服での登下校に戻すこととしました。引き続き、気を引き締めて学校生活を送るよう指導いたしますので、ご家庭におかれましてもお子様にご指導いただきますようお願いします。また、例年6月1日と10月1日を基準日として制服の衣替えを実施してまいりましたが、近年の気候や個人の体調、社会通念などを鑑み、入試や儀式的行事の日以外は、生徒及びご家庭の判断で、適切な制服を選択して着用するようお願いします。(10月12日 校長)
大人になる No50
【 地域の方との触れ合いを通して 】
今朝、いつものように生徒諸君の登校の様子を見守ろうと学区を歩いていると、ある交差点で黄緑色の帽子とベストを身に着けた地域の方(春日部市の防犯パトロールをしてくださり、小中学生の登下校の安全を見守ってくださるスクールガードリーダーといいます)が交差点の縁石の脇に生えた雑草を刈ってくださっていました。私は、「おはようございます、ありがとうございます」と声をかけました。すると、その方は私の名札を見て、「おはようございます、校長先生、学校のフェンスに貼ってあったのを見たんですが、近々マラソン大会(駅伝)があるんですね。コースはどこを走るんですか」と訊かれました。私がコースの説明をすると、その方は「そうですか、それならコースに沿って草が結構生えている所があるから今度刈っておきますよ、なんとしても子供たちにいい走りをさせてあげたいからね。学校だよりもいつも楽しく読ませていただいていますよ」とおっしゃられました。私は、(本来学校のやるべき事なのに…)とは言えずに、「ありがとうございます。無理のない範囲でお願いします」と言ってしまったことを少し後悔しながらも、ありがたいことだなぁ、地域の方々が飯沼中や川辺小、中野小の子供たちのことを深い愛情を持って支え、見守ってくださっている…と改めて感じ、感謝の念を抱きました。私は校長として、これまで以上に一層の努力をしようと決意を新たにしました。生徒諸君はどう思いますか。保護者や地域の方々の思いを少しでも感じるのなら、今、君たちはどのように生きるべきなのか…。(10月11日 校長)
学校の危機管理
学校は日々、ご家庭から大切なお子様の命を預かり、授業をはじめとする教育活動を行います。命を預かっているという認識は、今般の新型コロナウィルスのまん延で、学校は以前より、かなり高い意識を持つようになったと思います。加えて昨日は、学校の危機管理について考えさせられる出来事が2つありました。1つ目はニュースなどでご存知の方も多いとは思いますが、春日部市米島地区で、昨日、不審者が職務質問をした警察官を振り切り逃走し、まだ捕まっていないという連絡が午後入りました。帰りの会で各学級に担任から周知させ、できるだけ1人で帰らないこと、もしもの時は大きな声を出して助けを呼んだり、民家に逃げ込むことなどを指導しました。2つ目は、昨夜の大きな地震です。地震が収まった直後、教頭先生から連絡があり、学校の安全を確認に行きますとのこと。幸い破損個所等はなく、今日は通常通り学校をスタートさせることができました。学校では年に2回避難訓練を実施しており、地震や火災などの発生に際して、適切な行動が取れるよう知識と実践力を指導しています。また、災害に備えることについては、家庭科の授業や総合的な学習の時間等に学習しています。今後とも、命より大切なものはないという理念の基に教育活動を進めてまいります。(10月8日 校長)
中間テストまで一週間を切りました
2学期の中間テストが来週12、13日の二日間で行われます。校舎内を回っていると、教室や廊下には中間テストに向けての掲示物や家庭学習で自主的に取り組むためのプリントが用意されています。のんびりしている人、一夜漬けでなんとかしようと思っている人はいませんか。嫌なことを我慢してやれとは言いませんが、勉強を辛くて嫌なものにしてしまったら、この先、飯沼中から世界へ、飯沼中から未来へと羽ばたくことは難しいことは確かです。将来どのような道に進んだとしても、人が社会人として生き甲斐を持ち、充実した人生を送るためには、一生学び続けることが必要だからです。私も日頃から先生方に、「教師として、教える者として学び続けなさい、学びをやめた者には教える資格はないのです」と言い続けています。知らなかったことを知れる勉強、できなかったことができるようになる勉強は楽しいものだと思いませんか…。学校の定期テストは、授業で習ったことが出題されます。範囲も決められています。さあ、ラストスパートをかけてやるのみです。がんばれ飯中生!(10月7日 校長)
ベネッセのアプリ活用
クロームブックに新しく導入されたベネッセのアプリであるオクリンクやドリルパークについて、全学年で使い方の学習を実施しました。授業での活用が、これからはどんどん進んでいきます。オクリンクは、自分の考えを書いたり、伝えたり、まとめたり、比較したり、深めたりするためのツールです。また、ドリルパークは、個々のペースに合わせて学べるドリルです。まずは、各教科の授業で簡単に使える機能に慣れ、少しずつ使いこなしてもらえればと思います。先生方も使いこなせるように少しずつ研修しています。
読書の秋
飯沼中学校の朝は、朝読書から始まります。どのクラスのどの生徒たちも一言も話さずに出席確認後10分間読書をします。10分間という短い時間ではありますが、一週間で50分、1ヶ月では2時間の読書をすることになります。朝読書をすることで、静かで落ち着いた雰囲気で一日をスタートすることができます。朝読書を含め、一層読書に親しむ秋にしたいものです。(10月6日 校長)
進路学習(3学年)
3年生は全クラスで進路学習を実施しました。これまでは、上級学校のパンフレットを広げたり、パソコン室や家庭でホームページの内容を印刷してきたりなどで学習をしていましたが、クロームブックが導入されたおかげで個々の生徒が自分の興味のある上級学校の最新情報について、自ら積極的に調べ、理解する学習が可能となりました。いよいよ3年生は進路に向けての動きが本格的になってきました。自分の進路目標に向けて頑張りましょう。
保健体育
校長の私が言うのは手前みそで気が引ける思いもするのですが…、本校の先生方の授業は、みな素晴らしい!と県民、市民の方々に自信を持って言えると思っています。どの先生も教育愛に満ち、生徒との信頼関係を基盤に、自分の専門の教科の指導を通して、飯沼中から世界へ、飯沼中から未来へと羽ばたいていく人財の育成に努めています。今日は、春日部市の中学校を代表して、保健体育の授業研究会が行われました。本校の保健体育の授業を日々観ていて、生涯を通じて運動に親しみ、健康で安全な生活を送ることのできる人財の育成に努めていることがよく分かります。本日、ご来校いただきました市内中学校の校長先生、保健体育科の先生方、指導者としてお越しいただいた先生など、すべての方々に自信を持って授業を公開することができました。本校の保健体育の授業がさらに良くなるためのご指導もたくさんいただきました。3年1、2組の生徒諸君も素晴らしい授業への取り組みでしたね。みなさんお疲れ様でした。(10月5日 校長)
中学生になった子供とどう向き合うか
「日本の親は召使いのように子供に仕える」と、ある著名なアメリカ人がテレビで言っていました。「アメリカの親は召使いのように子供を使う」とも。“召使い”という表現は適切ではないと思いますが、日本の親は、子供のニーズを先回りして、あれこれと手を焼き、転ばぬ先の杖を差し出し、子供の機嫌を損なわないように気を遣い行動します。本校でも毎朝、雨の日ともなればものすごい数の車が列をなし、我が子を送る保護者がたくさんいます。まさにこのことを物語っています。子供の世話をし、子供に家事などの苦労をさせないことが親の愛情表現と信じている者もいます。しかし、それは子供のペット化です。自分で食べ物を獲得せず、与えられたものを食べているペットは、たくましく自分で生活する力を失い、飼い主に依存し、わがままになります。子供を成長させるためには、自分で考え、自分の力を発揮させる機会を与えなければなりません。掃除をしたり、洗濯物を干したり、料理をしたりするときは、幼い頃から子供をそばに置いて話しながら少しずつ見習わせることが大切です。そうして子供に任せられる仕事を1つ、また1つと増やしていき、それを認め、褒め、感謝することで子供は自信を持ち、生活力のある人間に成長していくのです。このような機会の少ない子は、何でも親がしてくれると勘違いしています。困難にぶつかっても、それを自分の考えと努力で解決しようとはせず、周囲の人間や環境のせいにして逃避することも少なくありません。またそのような場面に接した親も、決して我が子のいたらなさを指摘したり、叱咤激励したりせず、周囲の人間や環境のせいにして外部批判をします。そうならないためにも、「家事は家族みんなで分担してすることが当たり前」という意識の生活を送りたいものです。家庭での生活を通し、たくましく生きていくためのスキル面と精神面の両方を養いたいものです。(10月4日 校長)
10月2日(土)秋、充実の土曜日
今日の飯沼中は、英検、駅伝練習、各部の活動と大変活発に学校が動いていました。まさに充実した秋の土曜日でした。(10月2日 校長)
大人になる No49
【 読書に親しむ 】
今日は台風の影響で朝から雨風が強く、登校するのが大変でしたね。そんな中、一人もケガをしたり、遅刻をしたりする者もいなく、全員無事に登校することができ、安心するとともに、みんな立派な中学生なんだなぁ…と頼もしく思いました。
いよいよ10月になりました。令和3年度の後半戦に入ります。昨日をもって埼玉県に発令されていた緊急事態宣言が解除となりました。しかし、新型コロナウィルスが消えてなくなったわけではありません。引き続き、飯沼中4つの合い言葉(マスク、換気、消毒、ソーシャルディスタンス)を意識して過ごしましょう。
さて、読書の秋という言葉があります。何をするにも過ごしやすく、落ち着いて取り組める季節であるため、○○の秋という言葉がよく使われますね。そこで、みなさんにはこれまで何度も言ってきたことですが、読書の楽しみを知ってほしいと思います。最近、読書離れが進み、電車の中でも読書よりもスマートフォンをいじっている人が圧倒的に多く見られます(確かにスマートフォンでゲームをしたり、SNSで人とつながったりすることは楽しいですが…)。また、読書は頭や心の栄養になるとか、国語の読解力を高めるなどとよく言われますが、そんなことのために本を読むのは少しさみしい気がします。それよりも楽しいから読むであってほしいのです。「読書尚友(どくしょしょうゆう)」という言葉があるように、本を読むことによって、作者、本によっては過去の偉大な人物とも友達のように会話を楽しむことができます。本を読み想像力を働かせることの楽しさや、今まで知らなかったことを学べる楽しさをぜひ生徒諸君にも知ってほしいのです。どこでも簡単、手軽にできる読書、学校の朝読書の時間に限らず、少しでも生活の中に読書を取り入れ、楽しんでくれることを願います。(10月1日 校長)
大人になる No48
【 台風が接近しています、そこで… 】
台風16号が今夜から明日の午前中にかけて関東地方に近づき、風雨が心配されます。さて中学生諸君、君は立派な中学生として何をしますか?家族の一員として、地域に暮らす住民として何ができるか考えてみよう。家族の一員としては、庭やベランダに飛ばされそうな物があれば片付けましょう。夜間に停電になるかもしれません。携帯、パソコン、ラジオなどは事前に充電しておきましょう。懐中電灯などの電池も確認しておきましょう。カセットガスのコンロなども使うことになるかもしれませんね…。常備薬なども持ち出せるようにしておくことも大切です。さらに、地域にお年寄りや身体の不自由な方が住んでいれば、声をかけ、準備を手伝ってあげられたらいいですね。次に、明日の登校時間は風雨、特に風が強く吹く可能性が高いとの予報が出ています。濡れた体を拭くタオルを一枚余計に持って行く、靴下の替えを持って行く、濡れたタオルや靴下などを入れるビニール袋を持って行く、少し時間に余裕を持って家を出るなど、雨に濡れて困った自分を想像して、準備のできる人になってください。明日は安全第一、命を最優先した判断と行動をとり、気をつけて登校すること。(9月30日 校長)
10月1日以降の教育活動について
保護者、生徒の皆様へ
10月1日以降の教育活動について
埼玉県に発令されていた緊急事態宣言が解除となることに伴い、10月1日以降の本校の教育活動については以下のとおりとします。 ※10月1日が金曜日のため、実際の施行は10月4日(月)からとします。
はじめに
緊急事態宣言は解除となりますが、新型コロナウイルスがなくなったわけではなく、有効な特効薬が開発、普及されたわけでもありません。第~波などとよく言われますが、これは新型コロナウイルス側の勢いを表すものではなく、私達人間側の気の緩みに伴う感染者の増減を表していることに他なりません。学校は、引き続き気を引き締めて感染拡大の防止に努めてまいります。その上で教育活動を前に進めますので、保護者の皆様、そして生徒のみなさんの協力をお願いします。
飯沼中学校では、引き続き【4つの合い言葉】を意識して生活します
【4つの合い言葉】①マスク、②換気、③手指の消毒、④ソーシャルディスタンス
〇登下校について
・通常通り8時20分に出席確認をします
・健康観察カードは、各教室にて担任に提出します
・10月12日の中間テスト以降制服で登下校します(それまではジャージ、体操着)
・完全下校時刻は通常通りとします
〇日課については、すべて通常通りで学校生活を進めます
〇休み時間や昼休みは「4つの合い言葉」を特に意識して過ごしましょう
〇部活動について
・朝練習は、中間テストに係る諸活動停止期間の終了日までなしとします
・放課後及び土、日の活動は、本校の活動方針をふまえ、各部の計画に沿って行います(平日1日以上及び土日1日以上の休養日を設け、週当たり4日以内の活動日数とします。また、平日1時間半以内、土日3時間程度以内の活動時間とします(昼食を挟む活動はしません)
・休憩、給水時の行動については、4つの合い言葉を特に意識すること
・今後の社会情勢を鑑み、従前の活動に戻す場合は、追って連絡します
以上、ご不明な点がございましたら教頭までお問い合わせください。(9月29日 校長)
緊急事態宣言解除が決定
緊急事態宣言が9月30日をもって解除となることが決定しました。一時は、東京の一日の新規感染者数が5000人を超えた日もありました。その頃の緊張感はもうなくなっていますね。しかし、第~波という言葉の意味は、ウイルスの勢いを示しているのではなく、人々の緊張感や油断の様子を示しているものに他なりません。その証拠に、波は季節に関係なく3~4ヶ月の周期で来ます。経済活動や学校の教育活動なども止めてばかりではいられないので、この様なことの繰り返しになっているのです。しかし、ここで大きく気がゆるめば、12月または1月頃に第6波が来るのではないでしょうか…。そうなれば、2年生のスキー教室も3年生の修学旅行の代替行事の遠足?も中止にせざるを得ません。緊急事態宣言が解除されたからといって、人類が新型コロナウイルスに勝利したわけではないのです。従って、10月1日以降も、本校の4つの合い言葉を意識して、引き続き気を引き締めて過ごしましょう。なお、10月1日以降の学校生活の在り方については、教育委員会等の指示を待ち、早急にお知らせいたします。
今日の午後は、生徒にタブレットを持ち帰らせ、各家庭から一斉にGoogle meetで自分のクラスに接続する検証を行いました。飯沼中の規模ならば、全家庭と一斉につながることができるということが実証されました。協力してくれた生徒のみなさん、ありがとうございました。(9月28日 校長)
9月27日
シルバーウイークもあっという間に終わってしまいましたね。秋も深まり、10月はもうすぐそこまで来ています。何をするにも良い季節である秋を大いに満喫しましょう。今日から保健室の先生の教育実習生が3名、本校に実習に来ます。どうぞよろしくお願いします。なお、本日の5校時の学活は、全学年全クラスともに中間テストに向けた学習計画表づくりを行っていました。保護者の皆様におかれましては、お子様の作った計画表をよくご覧になっていただき、がんばっていたら褒め、さぼっていたり、悩んだりしているようなときは、適切な指導をお願いします。(9月27日 校長)
第53回日本PTA関東ブロック研究大会 埼玉大会
下記の日程で実施されます。
スマートフォン等でもご視聴いただけますので、ご覧ください。
子供は大人の鏡…
気持ちの良い秋晴れの一日でした。2学期が始まってもうすぐ1ヶ月が過ぎようとしています。分散登校から一斉登校へと変わってから2週間が経ちました。毎日約370人の生徒と30人の教職員が学校で過ごしています。当然ですが、日々、色々なことがあります。目を細めて嬉しい気持ちになることもたくさんありますし、その逆もあります。まだ13歳~15歳という発達段階を考えてみれば、今を精一杯生き、成長している中学生は、がんばったことが成果や結果につながることもありますが、なかなか思い通りにはいかないこともあります。失敗もたくさんします。ここで、校長という立場で、学校で過ごす生徒や教員たちを客観的に見ていると、「子供は大人の鏡」ということがよく分かります。毎年クラス替えを行い新しいメンバーとなっても、わずか2、3ケ月のうちに、クラスの雰囲気は必ず担任のカラーになります。朝、授業、給食など様々な場面で、教室を見て回っていると、教室に入った瞬間、「あー、○○先生の学級だぁ」と思います。ご家庭でも同じです。子供は親の言う通りには育ちません。そうではなく、親のやる通りに育っていきます。きれいごとを並べて、こうしなさいと説いても子供の心にその言葉は入りません。毎日家族のために一生懸命働いているにもかかわらず、さらに家事もこなし、家族を思いやる言動をする…。その後ろ姿に子供は親の指導を素直に受け入れるのです。保護者が家でゴロゴロしているだけなのに、子供には勉強しろと言っても…ですよね。「子供は大人の鏡」、教師も保護者の皆様もこの言葉を胸に、子供たちに範を示し、自信を持って指導にあたりましょう。(9月24日 校長)
徒然草から学ぶ
昨夜は中秋の名月でしたね。私も自宅から何度か外に出て月を見上げました。月は時間と共に方角が変わり、雲が少しかかったり、雲が取れてきれいな満月が見えたりと様々に変化をしていました。見え方の変化する月を見ながら、吉田兼好(よしだけんこう)の書いた徒然草(つれづれぐさ)の一節を思い浮かべました。1年生はこの後、国語の古典の授業で習います。2、3年生は覚えているでしょう。次のような一説です。
花は盛りに月は隈(くま)なきをのみ見るものかは
(桜の花は満開の時だけ、月は満月の時だけに見るものだろうか?(いやそうではない)) 『徒然草』第137段
花の盛りや満月ばかりが美なのではなく、雨や雲のために見えない月を思うこと、花びらが散った庭にも別の美があると訴える兼好。男女の恋でさえも、恋の終わったつらさや、長い夜に遠くにいる恋人を思うことも恋の情緒だと言っているのです。この句について、国語の授業ではどのようなことを学ぶのかは分かりませんが、私が勝手に解釈し、みなさんに伝えたいことは、ものごとは様々な見方や考え方があり、ベストと思えることが必ずしも最良とは限らない。また、事実は変わらないが受け止め方はいくらでも変えられるということ。昨夜、私が初めに見上げた月は、雲のかかった月でした。あーダメかぁと思った次の瞬間、雲のかかる月もきれいじゃないかと吉田兼好の逆転の発想を思い浮かべたのである。今の社会情勢にしても同様で、悪いことばかりではない。見方を変えれば、新型コロナウイルスの影響で進んだこともたくさんある。学校では一人一台タブレット端末が用意されたことがその筆頭にあげられるであろう。昨年の3年生もあらゆる行事が中止となったが、それでも明るく元気に過ごし、立派な姿と美しい涙で卒業していった。今年の飯中生も見方や考え方を柔軟にして前を向き、心を開きがんばっていこうじゃないか。(9月22日 校長)
秋は夕暮れ
3連休はゆっくりできましたか。季節はすっかり秋ですね。朝晩は涼しくて気持ちがよく、昼間は晴れた日でも空気がカラッとさわやかで過ごしやすくなりました。今日は中秋の名月(ちゅうしゅうのめいげつ)と言って、秋の名物の1つ、一年で一番満月がきれいな日とされています。昔から日本では、秋の夜を楽しむという文化が築かれてきました。平安時代に清少納言が書いた「枕草子」では、「秋は夕暮れ」と、秋は夜が一番風情があると言っています。今から千年も前に生きた人々も、秋の夜に涼しく吹く風の音や、静かな夜を楽しませてくれる虫の鳴き声に特別な思いを抱いていたことが分かります。私達が生きる現代は、豊かで便利な生活ができますが、同時に季節を感じ、感謝する心などが失われつつあるように思います。中秋の名月である今日を機会に、自分の身の回りを、目をこらし、耳を傾け、五感を研ぎ澄まして観察してみましょう。きっと、季節の変化を敏感に感じることができ、平安時代の人々と同じように、日々の生活を本当の意味で楽しむ豊かな心を取り戻すことができるはずです。今夜は美しい満月を観ることができることを祈ります。(9月21日 校長)
シルバーウィーク
一週間お疲れ様でした。2学期の一斉登校が今週から始まりましたね。全員揃っての学校生活はどうでしたか?仲間と共に学び、語り、汗を流すことは、やっぱり楽しく充実したものだったでしょう。また同時に、まだ体が慣れていないので、少し疲れたのではないでしょうか。明日からはシルバーウィークですね。ちょうど良いタイミングで3連休があり、その後は飛び石の休日がありますね。中学生として無駄に過ごすことのないようにしましょう。もう小さな子供ではないのだから、好きなゲームばかりをしているようでは、しっかりと勉強や部活動に取り組んだ人に差をつけられてしまいますよ。さて、シルバーウイークには祝日が2日ありますが、ちゃんと認識してますか…。祝日というのは、「国民の祝日に関する法律」というものに定められています。それぞれの祝日には意味があり、国民みんなでその意義を考えて過ごすことが大切です。ネット等で一度、この法律を調べてみてください。今年、9月20日は敬老の日です。長年にわたり社会に尽してきていただいたお年寄りを敬い(うやまい)、長寿(ちょうじゅ)を祝う日です。みなさんのおじいちゃん、おばあちゃんはもちろん、地域にお住いのお年寄りの方々にこの日をきっかけに、あいさつをしたり、力仕事を手伝ったりできるといいですね。次に9月23日は秋分の日です。祖先を敬い、なくなった人々をしのぶ日です。秋分の日を含む一週間を一般的に、お彼岸(おひがん)といい、お墓参りなどをする人も多いですね。この秋の2日の祝日は、家族や親戚と過ごしたり、ご先祖様を敬い、感謝しながら過ごしたりすることが大切ですね。まずは中学生としてよく考えて、充実した3連休にしましょう。そしてまた元気に学校で会いましょう。(9月17日 校長)
大人になれなかった弟たちへ
先日、このブログで「命は何よりも大切」ということを書きました。昨日、いつものように教室の様子を観て回っていると、1年生は国語の授業で、「大人になれなかった弟たちに」という作品を学習していました。作者は俳優であり作家でもあり、私が子供の頃に焼肉のたれのCMに出ていた、米倉斉加年さんという人です。内容は、戦争中の作者自身の体験を書いたものです。作者が国民学校(現在の小学校)4年生だったときに弟ヒロユキが生まれる。父は戦争に行き不在であった。戦争が激しくなり空襲を受け、防空壕(ぼうくうごう)で毎晩暮らす生活の中で、日本は食料が不足し、作者の母は、自分が食べる分を作者に与えていたが、満足に食べない為に母は母乳が出なくなってしまった。乳児であるヒロユキは乳を飲むしかないにも関わらず、時々にしか配給されないヒロユキの為のミルクを、甘いものが欲しい作者は盗み飲みしてしまう。そんな作者を母は叱ることはなかった。さらに空襲がひどくなり母は疎開を決心する。疎開先でも食べるものと交換に持っていた着物を出さねばならず、やがて着物も無くなり、そしてヒロユキは栄養失調で亡くなる。母はヒロユキが死んだ際にも気丈に振る舞い、涙を見せなかったが、ヒロユキを小さな棺に入れるとき、棺が小さすぎてヒロユキの亡骸が納まらなかった。母は、ヒロユキがほとんど乳を飲むことができなかったにも関わらず、「大きくなっていたんだね」と言い、それまで決して涙を見せなかった母が初めて泣いた。終戦の約半月前のことだった。という内容である。2、3年生も国語の授業で学習したことを覚えているだろう。この作品を国語の授業とは違う観点で私は君達に考えてもらいたい。生きたくても生きることのできなかった小さな弟、戦争で食べるものがなく、お腹をすかし、ミルクを盗み飲んでしまった幼少の作者を、母親は責めることなどできなかったであろうこと。そして、子を思う悲しいまでの親の愛。私たちは、平和で豊かな時代に生まれ育ったことの幸せを噛みしめ、命ある限り感謝の心を忘れずに精一杯生きなければならないということを強く言いたい。飯中生はみな賢くて優しい、いい子たちばかりだ。たまには失敗もするけれど、失敗を糧にまたより良く成長していってほしい。今日はこのブログのシリーズのタイトル「大人になる」とは真逆のタイトルの作品を通して、みんなに考えてもらいました。ありがとう、元気出していきましょう。(9月16日 校長)
大人になる No47
【 こんな生徒はいませんか…君の勉強法は大丈夫? 】
3年生は今日、東部地区学力テストを行いました。東部地区の15市町の3年生が受験するので、その成績は、高校入試に向けての参考になるものです。さて、3年生に限ったことではありませんが、次のような生徒はいないでしょうか…。
テレビやゲームばかりで勉強をちっともしない…という訳ではなく、日頃から授業中は真面目にノートをとり、宿題はきちんとやり、週に2日ほど塾にも通っている。試験前にはそれなりに計画も立てて準備をしている。ところが成績は上がるどころか3年生になってからはジワジワと下がってきている!…そんなAさんが、担任の先生に相談に行きました。
Aさん:…という訳なんです。勉強は一応それなりにしているんです。でも、ちっとも効果が現われないんです…
先生 :勉強の成果というのはすぐには現れないからねぇ。
Aさん:やっぱり私、頭が悪いんでしょうか!?
先生 :いやいや、すぐそんなふうに考えちゃダメだよ。ふだんはどんな勉強をしているの?
Aさん:普段は宿題と英語の予習程度です。やりとり帳を書いて、宿題をして、英語の新しい単語を全部ノートに書いて意味を調べていると夜遅くなっちゃって…。でも、週に2日は塾に行ってます。
先生 :英語と数学だっけ?
Aさん:はい。
先生 :どんな塾なの?
Aさん:宿題がけっこうたくさん出て、それを何とかやって行きます。その答え合わせをしながら説明もしてくれるんですけど、量が多いし塾の先生はしゃべるのが速くて付いていくのが精一杯って感じなんです。でも、なんとか黒板は全部写してます。
先生 :ふ一ん、そうなんだ…。で、試験前の勉強はどんなやり方をしているの?
Aさん:授業中に書いたノートを見ながら「まとめノート」を作っています。色ペンとかも使って、ポイントをきれいにまとめています。
先生 :それで、試験に間に合うの?
Aさん:テストの前の日にやっとまとめ終わる…っていう感じです。先生、私、試験勉強をしている時は、けっこう頭に入っているなぁって思ってて、でも問題用紙が配られると、いきなり頭の中が真っ白ってことがよくあるんですけど…。
先生 :なるほど。Aさん、君の勉強の仕方の問題点がわかってきたぞ…
さて、生徒諸君!このAさんの勉強方法で改善すべき点は何だと思いますか…。まずは自分で、次に友達と考えてみてください。自分(たち)なりの答えが持てたら担任の先生や教科等の先生に聞いてみましょう。そして、自分の勉強方法で改善すべき点はないかを定期的に見つめ直すきっかけにしてみましょう。(9月15日 校長)
大人になる No46
ニュースを見聞きした生徒もいると思います、東京の小学6年生の児童が尊い命を自ら断ってしまったそうです。真実はこれから徐々に明らかになって行くのでしょうが、ニュースの内容を見る限り、学校で配られたタブレットでのいじめが原因と報じられています。自ら命を絶ってしまった児童はどんなに辛かったことか。文章では表現しきれません。そして、児童のご家族はどんな思いでいるのか、考えただけで胸が苦しくなります。この件で私は、2つのことを諸君に強く言いたい。
1つめとして、自ら命を断つことは絶対にしてはいけない。辛かったら誰かに助けを求めてほしい。先生、友達、家族、カウンセラー、誰でもいいから話をしてください、頼ってください。この世でたった1つの命、それはかけがえのない大切なもの。生きたくても生きれずに病気で亡くなる人もいる。76年前、国や家族など大切なもののために戦争で命を落とした兵隊さんもいた。死んでしまった者は二度と帰ってはこない。残された者の悲しみが薄れることはない。私達は命ある限り、精一杯生きなければならないのです。学校に来ることが辛いのならば、来なくても構わない。とにかく命を最優先に考えなさい。だから修学旅行も新人戦も合唱祭もすべて中止にしたのだ。私もはじめ迷いはあったが、命より大切なものはない、という原点に返って考えたとき、もう何の迷いもありませんでした。時計を戻せても判断が変わることはありません。1つめ、自ら命を断ってはいけない。
2つめ、心にブレーキを持ち、行動をコントロールすることができるようになりなさい。これまで何度もSNSの使い方を指導されてきましたよね。その時その場では分かっても、時と場が変わればすぐに忘れ、不適切な使い方をしたり、いじめに加担したりしてしまう。先日も、2年生の家庭科の授業で、夏休みのお弁当作りの報告会を行っていたところ、分散登校で自宅からリモートでつながっていた生徒達がチャットを使って次々に文字で意見や感想を寄せたそうだ。便利な機能で、はじめ感心していたそうだが、途中、一人の生徒から報告内容をばかにするような発言が出たとたん、多くの生徒が一斉に次から次へと中傷に加担するコメントを寄せたそうだ。家庭科担当の先生から、その時その場で指導を受け、生徒たちはSNSの怖さを実感として気づかされ、反省していたと聞いた。私は今回のニュースを知ったとき、家庭科の先生から聞いたことを思い出し、ハッとさせられた。本校の生徒達は、暴力のいじめはしないだろう、しかし、言葉や態度で心を傷つける暴力は、いつ起こってもおかしくない状況だ。心のブレーキの定期点検を忘れてはいけない。(9月14日 校長)
学校は嬉しいところ
学校はいろんな人がいて嬉しい
学校はいろんなことがあって嬉しい
学校はやっぱり嬉しいところ
今日からまた、みんなで楽しく過ごします。感染には気をつけてね。(9月13日 校長)
生徒のワクチン接種について
本校では、生徒のワクチン接種について出欠席の管理上、担任はワクチン接種を行ったかどうかを知る必要があります(出席停止とします)。また、理科室前の掲示板には、「細菌とウィルスの違いとワクチンについて」という内容の掲示物があります。養護教諭や保健体育科の教員は、保健教育として「ワクチンとは何か」について指導をします。保健体育の授業や部活動の指導をはじめ、全教職員は教育活動を行う上で、生徒の健康観察をする責務があり、発熱をはじめとする体調不良の生徒に対し、ワクチン接種直後の副反応なのかどうかを本人に確認する必要もあります。巷のニュースでは、ワクチン接種の有無について生徒に尋ねたことに対し、いじめや差別を助長する可能性があると報じられていますが、本校では、ワクチンの接種は、インフルエンザワクチンと同様、あくまでも個人の判断に基づくものであり、ワクチン接種を済ませた生徒、予約中の生徒、予約がまだできていない生徒、御家族または本人の考えに基づき接種しない生徒、それぞれの者がおり、「そのどれもが正しい判断である」という指導をこれまでも、そしてこれからもしていきます。従いまして、生徒のワクチン接種の有無について、会話で取り上げることをタブー視するような対応はしません。(9月11日 校長)
分散登校最終日(Bグループ)
久しぶりに気持ちの良い秋晴れとなりました。空気も秋を感じさせるものでした。いよいよ今日で分散登校が終わります。土、日で体や心を整え、月曜日から元気に登校しましょう。ここで生徒のみなさんにお願いがあります。来週から登校時間が8時10分~8時40分になります。なぜそのような時間設定にしたかは、昨日のブログを読んでわかると思います。分散登校は終わりになりますが、新型コロナウイルスはまだ解決したわけではないのです。分散登校の時と同じように、昇降口前のピロティで朝の健康チェックを行います。しかし、その場所が密になっては元も子もありません。そこで、8時10分から8時40分の間で、生徒が集中することのないようにしたいのです。特にみなさん学校が好きなようで、8時10分から8時15分くらいの時間帯が一番混みます。中学生の君達に、各学年1組は8時10分、2組は8時20分、…と決めるのはどうかと考えます。8時40分が出席確認なのですから、8時20分とか8時30分に校門を通過すればよいのです。車とは違い、道路が渋滞することはないのですから、何時に家を出れば何時に学校に着くのかは分かりますよね。登校時間の分散に期待します。(9月10日 校長)
分散登校最終日(Aグループ)
本日、Aグループの分散登校が最終日となります。Bグループは明日の登校が最終日ですね。何十年も先の将来、「中学生の時、コロナウイルスの影響で、クラスの半分ずつ登校したことがあったなぁ」と懐かしむ日が来るのでしょうね。でも、今は大変だよね!がまんもいっぱいした、さみしい思い、残念な思いもたくさんした。そのことについては、本当にみんなよくがんばって耐えているなと思います。明るさを失わず、元気に過ごす君達に先生方も励まされ、可愛い生徒たちのために何とかこの危機を乗り越えようとがんばってくれています。いよいよ今日が分散登校の最終日で、来週からはまた、みんなで楽しく学校で過ごすことができます。楽しみですね!ただし、ニュースを見て知っているとは思いますが、緊急事態宣言は9月いっぱいまで延長される予定です。新型コロナウイルスは決して収まってはいません。気を抜けば、2、3ケ月後にまた感染者が増え、緊急事態宣言、分散登校、最悪ならば休校になってもおかしくない状況です。そこで、来週からの学校生活について、このブログの1つ前に掲載しましたので、必ず目を通しておくこと。(9月9日 校長)
9月13日(月)以降の教育活動について
本日でAグループの分散登校が終わりになります。明日10日(金)でBグループも最終日となります。ここまでよくがんばり、がまんもしましたね。また、手前味噌になりますが、本校教職員もとてもよくがんばりました。今回の緊急事態宣言や分散登校をきっかけに、タブレットパソコンを使った朝の会や授業などのやり方をよく研修し、チャレンジしたと思います。ここぞという時に一致団結するチームワークには、頭の下がる思いがしました。さて、分散登校は今週で終わりますが、緊急事態宣言は、9月30日まで延長される予定です。そこで、春日部市教育委員会の指導に基づき、来週13日以降、当面の教育活動を以下のように実施しますので、ご理解とご協力のほどお願いします。
【登下校について】
体調不良者のチェックを可能な限り正確に実施し、学校内でのクラスターの発生を防止する観点から、昇降口にて健康観察カードの点検をします。その際、ご家庭での検温との整合性を図るため、改めて検温を実施します。また、分散登校が終了し、一斉登校となるため、生徒の登校時間帯を広げ、昇降口付近の密を防ぐことを目的として、出席確認の時間を8時40分とします。つきましては、生徒の登校時間を8時10分~8時40分としますので、ご家庭におかれましても、お子様の登校時間の分散にご協力をお願いします。なお、登下校時の服装はジャージ、体操着でお願いします。
【部活動について】
運動部のいわゆる新人戦はすべて中止となりました。駅伝競走大会につきましては、実施の予定で準備を進めますが、新型コロナウイルスの影響で、中止となる可能性もあります。また、朝練習につきましては、上記、生徒登校時の健康観察を正確に期するため、緊急事態宣言発令中は停止とします。また平日放課後の練習は、準備、片付けを含めて90分以内の活動とします。土、日は3時間以内とします。活動日数は週2日とします。
【合唱祭について】
緊急事態宣言発令中は、各教科の学習活動の中で、感染リスクの高い活動は行わないよう文科省、県教委、市教委から指導を受けています。具体的には、グループでの実験や話し合い活動、調理実習、合唱その他があげられます。現在少なくとも9月30日まで緊急事態宣言の発令が延長される予定であること、また、合唱祭はその活動の性質上、日々の学級内でのパート練習など感染のリスクが非常に高い活動であることを鑑み、今年度の合唱祭は中止とします。学校行事は教育的価値が高く、思い出に残る活動であることは重々承知しているところではございますが、大切なお子様の命、お子様と生活を共にするご家族の命、健康、安全には代えられないと校長が判断をいたしました。
以上3点につきまして、ご理解とご協力のほどお願いいたします。なお、ご不明な点がございましたら、本校教頭までお問い合わせください。(9月9日 校長)
大人になる No45
【 童話ウサギとカメから自分を見つめてみよう 】
♪もしもし、かめよ、かめさんよ~ で始まる歌や童話。あまりにも有名ですね。幼い子供たちに、ひたむきに一生懸命努力すれば最後に夢はかなうということを教えている話ですね。今日は歌詞をよく考えてみましょう。まずはウサギ、ウサギの敗因は、相手を見ながら行動していたところにあります。競走中に自分が相手よりリードしていたからといって、昼寝をしてしまう。自分と相手との差だけを見て行動しているのです。さらに、相手との実力差を慢心(いい気になり、おごり高ぶること)に変えてしまっています。この心情は「♪どうしてそんなにのろいのかぁ~」の部分に表れていますね。謙虚さがなくなった時、勝負はおのずとついてしまうのです。 次にカメの勝因は、コツコツと努力を続けたことが何よりも大きな勝因です。自分のゴールが何であるのかを常に見つめながら行動していたのです。自分の出せる力を、精一杯出そう。そんな意識がこのカメの中にあったからこそ、歴史に残る名勝負(?)になったのだと思います。 さて、今の君はウサギとカメのどちらだと思いますか。勉強の成績で、平均点や集団内における順位ばかりに目を奪われていないでしょうか。将来の自分や中学校卒業後という目標を見据えた生活ができていますか。1学期に行った、埼玉県学力学習状況調査の結果が先日返却されましたが、どうでしたか。去年の自分より少しでも進歩していましたか。そうだとすればカメの努力が続いていると考えていいですね。この秋、じっくりと勉強や部活などにおける、自分の目標を決めて努力しましょう。(9月8日 校長)
英語スピーチコンテスト市内予選
今日から分散登校の6時間授業ですね。あと少しのがまんで、またみんなで教室で勉強することができますね。さて、今日は英語弁論大会(スピーチコンテスト)の市内予選会が春日部市教育センター視聴覚ホールで行われました。新型コロナウイルスの影響で、スピーチをする順番の学校だけがホールに入り、終わり次第ホールから出なければならないというさみしいルールでした。しかし、本校の3年生2名は夏休み中から学校で練習を重ね、本日も堂々とした態度で、明るくスピーチをすることができました。とても流ちょうで上手なスピーチだったので、原稿を見なければ、私にはしっかりと理解しながら聞き取ることはできませんでした。ここまでの取り組み、そして今日の立派なスピーチに敬意を表したいと思います。大変すばらしいスピーチでした。お疲れ様でした。(9月7日 校長)
大人になる No44
【 学校に行くことと勉強することは違う 】
今週も分散登校です。寂しい日々ですが嘆いていても仕方ありません。元気を出して、同じ登校日の仲間と楽しく過ごしましょう。さて、リモートで勉強することができる時代に生きている生徒諸君、このままずっと分散登校、極論を言えば、ずっと休校でリモートで毎日勉強する日々でもいいですか…。いいと思う人も嫌だと思う人もそれぞれ自分自身で深く考えなさい。なぜそう思うのですか…。私は、諸君らの圧倒的多数が毎日学校に行くことを望んでいるのだろうと思います。それは、君達にとって仲間と共に過ごすことが、頭と心を健全に成長させるために必要だからです。リモートの技術がどんなに進歩しようと、仲間と共に同じ教室で学ぶことには到底かなうまい。仲間と意見を交流し、仲間から学ぶことも多いだろう、困っている仲間に気づき、そっと教えてあげる…そんな優しい感性を養うことも学校で共に過ごすからこそできることだ。リモート学習中心の学校で過ごした生徒たちが、卒業式で美しい涙を流すのであろうか…。いまここで、学校とは何なのかを共に深く考えよう。そして、私たち一人一人が当事者意識を持って、新型コロナウイルスに向き合い、一日も早く元の生活に戻れるように努めていきましょう。(9月6日 校長)
幸運の女神
西洋のことわざに、「幸運の女神は前髪しかない(後ろ髪はない)」というのがあるのだそうです。幸運の女神を捕まえるためには前髪を掴まなければならない(チャンスはやってきたその時につかまなくてはならない)、通り過ぎてから後ろ髪を捕まえようとしても、髪の毛は生えていないということです。コロナ禍で、辛く悲しい思いをしている日々ではありますが、コロナの影響で得られたことも実はたくさんあるのです。その1つが、文部科学省のいうギガスクール構想。一人一台のタブレットが用意され、生徒たちは今後、休校などの際には、リモートによる学習や、先生、級友、あるいは部員とのミーティングができるようになります。このギガスクール構想は新型コロナウィルスが発生する前から示されていましたが、昨年度コロナによる休校がなければ、あと数年は先に延ばされていたことでしょう。さて、2学期が始まり、分散登校が続いています。今後、新型コロナウィルスの影響で、学級閉鎖等の措置をとることが考えられるため、学校では急ピッチで生徒達にタブレットの使い方を指導しています。今日から、分散登校で登校していない生徒に声をかけ、授業を中継し始めた教科もあります。様子を見ていると、生徒たちの吸収や適応は目を見張るものがあります。また私は職員会議で先生方に、このチャンスを逃すな、苦手な先生も若い先生たちに聞いて覚えなさい。また、失敗してもいいからどんどんタブレットの可能性を探りなさいと指導しています。本校の先生方は、Google MeetやGoogle Foamを覚え、授業はもちろん、リモートによる健康観察、朝の会、部活動のミーティングなど前向きに取り組んでいます。保護者の皆様の中には、職場などで進んだ取り組みをされている方も多いとは思いますが、もし苦手意識を持っていたり、活用の機会がこれまでなかったという方は、お子様と一緒にやってみてください。子供たちに置いて行かれないように私達大人も幸運の女神の前髪を掴みましょう。(9月3日 校長)
大人になる No43
【 気がつき、気のきく、気持ちのよい人になろう 】
夏休み中に飯沼中の代表メールアドレスに地域の方からこんな苦情が寄せられました。公園で小さな子を連れて遊びに行き、日陰で休んでいると、中学生がこちら側に向けてキャッチボールをやり始め、一歩間違えれば自分や小さな子にあたりそうだったと…。詳しい状況は、文面からでは読み取り切れないとはいえ、私はとても残念で、悲しい気持ちになりました。公園はみんなのものです。君たちが遊ぶ場でもあります。でもね、キャッチボールをするのであれば、周囲に目を配り、ボールが多少それたり、キャッチミスをしたりした場合でも、他の人にボールが当たらないような場を選んで遊ぶのが当然ではありませんか…。それはルールや法律ではなく、もっと大切な優しさや思いやりだ。周囲に気を配る、さり気ないちょっとした優しさを持った素敵な人になってほしい。ちょうどこの季節、厳しい残暑の中に吹く、優しく涼しい心地のよい秋風のように。(9月2日 校長)
9月 給食開始
8月30日から分散登校による2学期が始まり、いよいよ今日から9月となりました。今日から給食が始まります。気温も落ち着き過ごしやすくなる予報です。朝、弱い雨の中、Aグループの生徒達は明るく元気に登校しました。今日、明日は、各学年とも学活や学年集会、ICT活用ガイダンス、夏休み明け学力テストなどを行います。また今日、明日でお子様がタブレットを持ち帰ります。保護者の皆様におかれましては、ご家庭や登下校時のタブレットの取り扱いなど管理につきましてご指導いただき、故障することのないようお願いします。明日はBグループの登校日です。(9月1日 校長)
2学期始業式(Bグループ)
今日はBグループの2学期始業式が行われました。昨日に引き続き、生徒達がみな元気に笑顔で登校できたことが何よりよかったです。明日から9月です。給食も始まります。分散登校はしばらく続きますが、先の見えない期限ではありません。今のところ9月10日までです。一斉登校に戻れば、またみんなで教室で過ごし、授業を受け、部活動で汗を流すことができます。それまで少しの間がまんしましょう。明日はAグループです。給食の用意とタブレットの持ち帰りの用意をお願いします。(8月31日 校長)
2学期始業式(Aグループ)
よく晴れ、残暑の厳しい日となった8月30日、本校第2学期始業式が分散登校のため、半数の生徒が登校して行われました。生徒達は、みなよく日焼けし、引き締まった顔で、少し大人になった感じがしました。久しぶりに級友に会い、ほころんだ顔、しかし、教室には半分の生徒しかいなく、なんとなく違和感のある教室。そんな複雑なスタートでした。今のところ、9月10日まで分散登校を行います。登校する日はもちろんですが、登校しない日も中学生としてよく考え、しっかりと家で生活してください。さあ、一番長い2学期がスタートしました。元気にがんばっていきましょう。(8月30日 校長)
心と体と持ち物を準備をしよう
月曜日からいよいよ2学期が始まります。今日は午前中、美術部の先生と生徒たちが学校の美化活動をしてくれました。暑い中、笑顔で一生懸命掃き掃除をしている姿を見て、とても清々しい気持ちになり2学期のスタートが楽しみになりました。美術部のみなさん、ありがとうございました。他にも部活動に一生懸命汗を流している生徒をたくさん見て元気をもらいました。その人らしい命があふれているのだなと思いました。今君達は心や体、そして頭の成長期です。たくさんの一生懸命を経験してください。2学期が間もなく始まります。まずは、30日、31日に元気に登校してください。(8月27日 校長)
野球部 文部科学大臣杯春日部市内予選で惜敗
夏休みも今日を入れてあと4日。飯沼中の先生方も急ピッチで2学期の準備をしています。また、今日から数日間は、かなり暑くなる予報が出ています。熱中症には十分気をつけて過ごしましょう。さて今日は、野球部が文部科学大臣杯という全国大会までつながる大会の市内予選2回戦に臨みました。いま、市内の中学校の野球部が部員の減少で大変なことになっています。2回戦の相手は、なんと大沼中、大増中、豊春中、緑中の4校の合同チームでした。2チームずつだと片方が9名に満たないため4チーム17名の合同チームでした。よく晴れた牛島球場で中学生たちが白球を追う姿は、まさに青春でした。残念ながら2回戦突破はできませんでしたが、次は秋の新人戦でがんばってほしいものです。(8月26日 校長)
カウントダウン 8月25日(水)
新聞、テレビやネットのニュースでは、夏休みを延長して2学期の開始を遅らせる地区や分散登校についてたくさん報じられていますね。それだけ新型コロナウイルスの変異株は恐ろしいということです。諸君が登校する8月30日(Bグループは31日)以降も、今まで以上に飯沼中4つの合言葉を意識して実行します。命に係わることですので、気を抜いている生徒に対しては、教師が厳しく指導しますので、きちんと意識して生活しなさい。また、緊急事態宣言発令中は、昇降口前のピロティで健康観察カードを点検しますので、当然ですが家庭でしっかりと検温して、健康観察カードに家族の体調も含めて記入して登校すること。2学期のスタートまであと少し。生活のリズム、学習の習慣、検温の実施など夏休み中にリズムが崩れている者は、今日から(明日からではありません)きちんと生活しましょう。(8月25日 校長)
大人になる No42 8月24日(火)
飯沼中学校の生徒諸君、本校のホームページを見ましたか、または保護者への配信メールで内容を聞きましたか。8月30日から始まる2学期ですが、新型コロナウイルスの影響で、昨年度経験したので覚えている生徒も多いと思いますが、分散登校を行います。中学校は小学校と違い、出席番号で奇数と偶数の2つに分け、一日おきに登校します(小学校は登校班すなわち地区を2つに分けます)。学校に来ると当たり前のようにクラスや学年、部活動で友達や先輩、後輩と顔を合わせ、楽しく活動をすることができます。共に過ごし、共に学び、共に汗と涙を流す。そういったことが当たり前にできる場所が小・中学校なのです。その中で友情を知り、思いやりの心を育て、社会のルールを学ぶのです。しかし、分散登校では出席番号により、ずっと会えない仲間が半分いるということだ。こんなに寂しいことはない。学習については、学校側の準備や研修、そしてご家庭の環境の双方が整えば、先生方が二日間同じ授業を行うのではなく、Aグループが登校して授業を受けた内容をその日はBグループが家で聴講し、翌日はA、Bが入れ替わり昨日の内容から進み、次の内容を学習することにしたい。そうすれば、学習の進度が遅れることにはならない。そうなるように学校は準備を進めているので、君達にも協力してほしい。また、3年生にとっては、なんとなく予想はついていたかもしれないが、修学旅行の中止を決定した。ここに至るまで、教育委員会や学校医の先生、PTAの代表の方々、学校評議員という地域にお住まいで学校に意見等様々なお力添えをくださる方々とも相談を重ねました。思いはみな同じで、なんとか生徒達を修学旅行に連れて行くことはできないかと検討を続けてきました。しかし、日を追うごとに新規感染者の数や重症者の数は劇的に増え、埼玉、東京、大阪、京都他多くの都道府県で緊急事態宣言が発令されている状況です。このような状況下で、諸君の命を保護者から預かり、責任をもって安心・安全な修学旅行を行うことはできないと校長の私が判断しました。私も中学時代の楽しかった思い出の1つとして、修学旅行が今も心に残っています。また、教員としても縁あって3年生を担当することが多くあったので、何度も修学旅行には生徒を引率し、京都や奈良の班別行動での生徒たちの生き生きとした楽しそうな表情が脳裏に焼き付いています。しかし、行かせてやりたいという感情論でものごとは進まないということも人生のよい勉強として覚えておきなさい。修学旅行中に君達の誰かが感染し、そのご家族の中に基礎疾患を持つ方やお年寄りがいたら…。人の命はかけがえのないものであり、ガラスを割って弁償するように責任はとれないのです。人生ではダメなものはダメ、あきらめなければならないこともあるのです。どうかわかってほしい。あとは、私がこのブログで何度も言い続けているように、しなやかで柔軟にものごと捉え、前向きな心で次の行動を起こすことが大切なのです。いじけ、ふてくされるのも自分、気持ちを切り替え前向きに楽しく生きるのも自分なのです…。
どんなにすごい雨でも、雲のむこうには青空がある。
どんなに辛くても、嫌でも、逃げずにがんばり続ければ、いつか明るい未来が拓ける。 (8月24日 校長)
体勢を立て直す 8月22日(日)
今年の夏は、オリンピック、パラリンピックで盛り上がっていますね。暗いニュースを吹き飛ばしたいものですね。オリンピックのテレビ番組で、その昔、柔道の選手として公式戦で1度として負けることなく引退した山下 泰裕さん(ロサンゼルスオリンピック金メダリスト、現在は日本オリンピック委員会会長)がインタビューを受けていました。そのインタビューで話していた内容は耳に残ってはいないのですが、彼は以前、引退するときに、「僕は幸いなことに負けることなく引退するわけだが、これから指導者として負ける辛さや苦しさを知らずに引退することはとても心配なことだ」というようなことをおっしゃったことがあり、私の記憶に強く残っています。そうなんです、負けることって大切な事なんです。負けから学ぶことはたくさんあるのです。人生たまには派手に投げ飛ばされて負けたっていいんです。その事が必ず役に立つのですから。投げられまい、投げられまいとするよりも、投げられたときに受け身をとり、すぐ体勢を立て直す。そんな生き方、考え方が大切なのです。試験で失敗した、試合に負けた、新型コロナウイルスの影響で楽しみにしていたことが中止になった…。そんな時にどう受け止め、どう考え、長い人生の次の一歩を踏み出すか…。それこそがその人を成長させ、その後ろ姿がその人の生き様として評価されるのです。さぁ、元気出していこう!(8月22日 校長)
先を見ること 8月21日(土)
賢い人、勉強のできる人、仕事のできる人はみな、常に先を見て考え、行動できる人です。夏休みもあと1週間となりました。過ぎ行く夏を惜しむのではなく、来たるべき秋、来たるべき2学期に思いを馳せ、心と体と頭の準備をしよう。(8月21日 校長)
汗 8月19日(木)
今日は陸上競技部の3年生、石塚怜王さんが茨城県で行われている全国大会の共通男子110mハードルに出場しました。写真につきましては、顧問の先生に撮影をお願いしてありますので、近日中にご紹介します。レースに臨むにあたり、石塚さん本人、ここまで支え続けてくださったご家族、そして暑い日も寒い日も、朝練も午後練も、学校が休みの日もグランドに立ち、陸上競技部の指導にあたってくださった顧問の先生方はどんな思いだったのでしょうか…。学生にとっての陸上競技とは、一瞬のレースのために千日の練習をするという競技なのです。よく晴れた夏の茨城の地で、結果は予選で終わりましたが、彼はハードルを跳び、疾走し、一陣の風となったのです。
また、学校ではたくさんの部が2年生を中心とする新体制でがんばって活動していました。どの部の生徒達もさわやかな汗を流していました。
汗
あなたは流した汗の分だけ
つらい練習に耐えたのだろう
だから汗はしょっぱい
あなたが流した汗の分だけ
感動が伝わってくる
だから汗はキラキラ光っている
あなたが流した汗の分だけ
想いが伝わってくる
汗は言葉と同じだと知った (8月19日 校長)
徳川家康 8月18日(水)
長雨も終わり、今日からまた晴れましたね。暑くなったとはいえ、風もあり、空気は何となく秋を感じるものでした。また、学校や周辺の田んぼには、無数のトンボが元気に飛んでいました。季節はもう秋です。夏休みの終わりが近づいていることを残念に思ったり、焦っている人もいるかもしれませんね。そこで今日はこんな話をします。その昔、徳川家康が幼名を竹千代と言われていた頃、今川義元のもとへ人質に出されていました。今川義元は家来にこう言ったそうです。「人質は甘やかすに限る。わがまま放題に育てよ。そうすれば、その家は、いずれ必ず滅びるであろう」と。しかし、家康の家来達は、今川家のわがまま暮らしを一切はねのけ、厳しく家康を育てました。そして、家康は後に天下人にまでなったのは諸君も知るところですね。今、君達は、わがまま、気まま、楽な方へ楽な方へ自分を向けてはいませんか。また、いつも自分の考えが正しいと思うなど、自分にとって都合のよい考えで行動していませんか。わがままや自分への甘さが身についてしまった者には、いずれ厳しく、君の人生に壁が立ちはだかるであろう。夏休みも残すところ12日、ピリッとせよ。
赤とんぼ、使い切れない空があり
飯中生、使い切れない可能性がある(8月18日 校長)
緊急事態宣言延長 8月17日(火)
埼玉県では緊急事態宣言に係る発令期間の延長が決定しました。これらに伴い、県や市の教育委員会から部活動の活動内容の縮小の通知が来ました。簡単に言うと…、8月31日(社会情勢によって期間の変更はあり得ます)まで、部活動は週に2日まで、練習試合等は原則中止です。詳しい活動内容の変更や活動日の変更につきましては、各部の顧問の先生から聞いてください。今はがまんの時です。こういう時に自分(達)だけは大丈夫、いいんだという考えが起きがちです。しかし、それが現在の一都三県の現状につながっているのです。私達も社会の一員です。社会のみんなで我慢する時は、私達一人一人も我慢するのです。事実や現状は変えられません。しかし、それをどう受け止めるかは人それぞれです。困難なことに直面しても、あきらめたり、投げやりになったりせず、じっくりとよく考え、前向きな気持ちで、体勢を立て直してがんばることのできるしなやかで強い人になってください。(8月17日 校長)
残り2週間 8月16日(月)
朝、学区内をいつものように歩いて回っていると、お寺やお墓から線香の香りがしていました。お盆も終わりなんだなと思いました。学校は今日まで閉庁日です。生徒諸君の夏休みも残り2週間となりました。近い将来、本校から未来へ、そして世界へ打って出る、志(こころざし)ある生徒諸君においては、学習、部活、読書など夏休みならではの活動をトップギアに入れて過ごしてほしいと思います。一方、緊急事態宣言が発令さている埼玉県等では、人流を5割程度減少させ、感染の拡大を防ごうという方針が示されています。不要不急の外出をまずは自粛しましょう。不要不急とは、特に必要ではないこと、今すぐでなくてもよいことです。自粛とは、自ら進んで行動を慎む(つつしむ)ことですね。今は我慢の時なのです。自分や自分の大切な人の命を守ることよりも大切なことはありますか…。あと2週間の夏休み、できる事を考え、それを精一杯やりましょう。(8月16日 校長)
終戦記念日に 8月15日(日)
本日8月15日は終戦記念日です。今年もテレビや新聞で特集が組まれることでしょう。生徒諸君は、戦争について何かを考えたりすることはありますか…。今から76年前の夏、日本は太平洋戦争、第二次世界大戦ともいいますが、戦争をし、そして敗戦となりました。詳しい歴史的な事実につきましては、社会科の歴史で学ぶことと思います。また、小学校や中学校の国語や道徳でも戦争を取り扱った教材を学習し、胸が締めつけられるような悲しい気持ちや、戦争というものがこわいという気持ちを抱いたことも覚えていると思います。今、そして未来を生きる君達に、改めて心に刻んでもらいたいことは、何があろうとも、決して戦争をしてはならないということ。このことは、戦争という大きな事柄についてだけではありません。身の周りの生活の中で、物事の解決のための手段として暴力を使ってはならないということが出発点なのです。どんな理由があっても、相手に暴力を行うことは許されないことだということを心に刻んでください。これからも、8月15日の終戦記念日は、国の為、故郷の為、家族の為に命を落とした兵隊さんをはじめ、戦争で命を失ったすべての方々のご冥福を心からお祈りするとともに、私達がいま、安心して過ごすことのできる豊かで平和な暮らしを作り、命がけで守り抜いてくださった当時の人達へ感謝をする日です。さらに、今そして未来を生きる私達は、二度と戦争を起こさないことを誓い、次の世代の人達にもこのことを伝える責務があることを自覚する日とし、かけがえのない命を大切にすること、日々、精一杯生きることを誓います。(8月15日 校長)
緩んでいないか 8月14日(土)
今日やるべき事を、明日があるからと先延ばしにしてしまうと、その明日もまた明日があるからと先延ばししてしまうことになってしまいませんか…。人は生まれてくるとき、親の何倍もの苦しみの中でがんばり抜いて生まれてくるのだそうだ。苦しみの世の中に苦しい思いをして生まれてきたからこそ、友情のうれしさを知り、思いやりの温かさを感じ、愛の気高さを知るのです。 試験で何点取れたか、試合で勝てたかということも大事なことだけど、どれだけがんばって勉強し、練習し、試合に挑戦し続けたかの方が、諸君の人生の財産になるのです。お盆休みで時間が有り余るほどあるのだろうが、時間の浪費にうつつを抜かすな。(8月14日 校長)
お盆休み 8月13日(金)
今日から世間は、いわゆるお盆休みとなります。生徒諸君の保護者の方の中には、この期間も働いてくださる方がいるかもしれませんね。サービス業や医療従事者の方々など、この期間にも働いてくださる方がいるおかげで社会が成り立っていることに気がつく人でありたいものですね。今年のお盆休みは、昨年同様に新型コロナウイルスの影響でステイホームする人が多いのではないでしょうか。新聞やニュースでよく知っていると思いますが、いま日本(世界)中で新型コロナウイルスが猛威を振るっています。東京や埼玉は緊急事態宣言が発せられ、連日昨年度とはケタ違いの新規感染者や重症者の数が報じられています。諸君は小さな子ではなく、立派な中学生です。家庭の中では、感染防止のための行動のリーダーとなってください。いま我々に求められている行動は、自分の体は自分で守ることです。飯中生の行動に期待します。さて、私は毎年お盆の時期になると、中学2年生の国語の教科書に載っている、「盆土産(ぼんみやげ)」という作品を思い出し、国語の先生に教科書を借りて作品を読みます。3年生諸君は、昨年度習いましたね。2年生は2学期の初め頃に習うはずです。地方に住んでいる家族と離れ、東京に出稼ぎに出ている父親がお盆に帰ってくる。家族が喜ぶ顔を思い描き、お土産を買って…。それを心待ちにする祖母と姉弟。わずか一日半という短い時間だが、家族を思う父親の気持ち、家族みんなで亡くなった母の墓参りをし、また東京での仕事に向かわなければならないため、バス停まで父親を見送る弟の心情…。私もまだ生まれていなかった時代背景の作品だが、毎回読むたびに胸がジーンとし、切ない気持ちになる。「こんな作品を教材として扱えるなんて、なんて国語って素晴らしい教科なのでしょう」と中学校の国語教師である妻が以前言っていた。私は数学の教員であるため、この作品を国語の授業としてどんな指導をするのかは知らないが、ぜひ生徒諸君に今後も忘れずにいてほしいと思う作品です。保護者の皆様もぜひ読んでみてください。(8月13日 校長)
吹奏楽部三送会 8月12日(木)
どの部もそれぞれの時期に三年生を送る会(「引退式」など名称はそれぞれですが)を行っていると思います。吹奏楽部では、先日の吹奏楽コンクール東部地区大会をもって三年生がいわゆる引退となることに伴い、夏休み期間中に三送会を行いました。どの部にあっても1、2年生にとって3年生とは、大人で、技術が上手くて、優しくて、時にこわい、偉大なる先輩という存在なんですよね。そんな先輩方が部活を引退することに後輩達は、戸惑いや不安が大きいものです。でも大丈夫ですよ!2年生を中心にまた日々努力をしていけば、先輩方のように、いや先輩方を越える存在になれますよ。また、そうなることがお世話になった先輩方への恩返しなのです。3年生の生徒諸君については、2年半の部活動お疲れさまでした。新型コロナウイルスの影響で思うように活動できなかった時期もありましたが、笑顔を忘れず元気に活動しているのを見るにつけ、私はいつも救われた思いをし、元気をもらっていました。部活動で得たものはたくさんあったと思います。それらを糧に、今度は飯沼中を卒業後の第一歩のために精一杯の努力をしましょう。君達のことをいつも応援しています。(8月12日 校長)