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夏休み応援プロジェクト「親子で体験 生成AI」

 9月28日(日)の午後、視聴覚センター3階メディア研修室において、夏休み応援プロジェクト「親子で体験 生成AI」を開催しました。本講座は8月3日に予定されていましたが、台風の影響で延期になっていたものです。講師に吉田理子さんをお招きし、親子で一緒に生成AIを学ぶことができました。

 

 「生成AIってなんでしょう?」「生成AIの『生成』ってどういう意味?」「AI」とは違いますよ」という講師の問いかけから始まりました。最近、よく聞く言葉だけど、説明を求められると答えが難しいのが現実。それを子どもでも分かるように具体例を交えながら説明してくれました。

 

 その後、実際に生成AIを使って絵を描いてもらう体験をしました。受講者全員が「ねこがアイスを食べている絵をかいて」と生成AIに伝えました。すると、どのパソコンの画面にも「アイスをもったねこの絵」が生成されてきました。でも、1つとして同じ絵はありませんでした。似てはいますが微妙に異なるねこの絵が出てきたのです。

 次に「ハロウィンのカボチャの絵をかいて」→「おんぶしているハロウィンのカボチャの絵を描いて」と伝え、生成AIに絵を描かせました。結果は、ねこの時と同じで微妙に異なるカボチャの絵が出てきました。

 さらに、「〇〇風に描いて」「〇〇のように描いて」と指令を重ねていきながら絵の変化をみていきました。

  これらの体験から、「生成AIは、いろいろなパターンから学んで絵を描いている。でも気持ちはこもっていない」「生成AIが出す答えは、正解とは限らない。その都度、違う答えを出してくるかもしれない。最後は、あなた自身で判断することが大切」と講師から話がありました。

 生成AIをじょうずに使うコツとして「自分の名前や住所(個人情報)を入れない」「いやな事、いじめにつながる内容は入れない」「AIの言うことを信じすぎない」「使い過ぎない」等々のお話もあり、親も子もうなずきながら聴いているのが印象的でした。

  最後に「提示された見本の絵と同じような絵を描いてみよう」という問題が出され、どのような命令を打ち込めばいいか親子で相談しながらキーボードで命令を打ち込んでいました。生成された絵を見て、さらに足りなかった命令や修正した命令を加えながら、見本の絵に近くなるよう具体的な条件を親子で考えていました。

 この体験から「命令を出す人間の側がしっかり勉強していないと生成AIを使いこなせない」「だから、今、学校でやっている勉強をしっかりやりましょう」ということを講師から教えていただきました。