視聴覚センター

2022年9月の記事一覧

聴覚障がい者対象PC入門講座

9月24日(土)に「聴覚障がい者対象PC入門講座」を実施しました。

春日部市社会福祉協議会より手話通訳の方にもご協力いただき、エクセルを使った表計算の基礎から生活に役立つ応用まで学んでいただきました。

 

講座の前半では、エクセルの構造や画面の見方、基本操作について学びました。

 

後半では、会計簿の練習となるよう、計算式の入力方法などを学んでいただきました。

春日部市社会福祉協議会の皆様の手話通訳やジェスチャーを通して、どの受講者の方も熱心に取り組まれていました。

今回実施したエクセルの講座内容は、参加される方からのニーズに応じて取り入れたものです。

自分で入力した計算式から思い通りの答えが出たことに、表情を輝かせる受講者の方の姿を見られて、とてもうれしく思いました。また、疑問に思ったことを質問して解決されていました。視聴覚センターとして、参加される方のニーズや疑問に少しでも応えられるような講座内容にしていきたいと考えております。

講座終了後には、「学習の進め具合が良く分かりやすかった」「来年も引き続きエクセルの続きを学びたいと思います。」と、ありがたいお言葉をいただきました。

受講された方々、そして手話通訳をしてくださった春日部市社会福祉協議会の皆様、ありがとうございました。

市民パソコンセミナー 親子で楽しむプログラミング入門

9月10日(土)9:30、および13:30から視聴覚センター内のメディア研修室において、市民パソコンセミナー『親子で楽しむプログラミング入門講座』を開催しました。

市民講師の吉田理子さんをお招きし、親子で楽しくプログラミングを学べる講座を実施していただきました。

はじめに、コンピュータを使わないプログラミングを親子で体験しました。

お題は、「ロボットに見立てたお家の方に命令を出し、机の端に置かれたマスコットを反対の端まで運ぶ」です。

人間であれば、「マスコットを〇〇まで運んで!」と言えば、やってくれそうな動作ですが、ロボットは思い通りに動いてくれません。「つかむ」「腕を45度上げる」「3歩進む」など、細かな指示を出してあげないときちんと動いてくれないのです。子どもたちは、自分でマスコットを掴んだり運んだりする動作を細かく確認し、与えられた命令カードを順番に並べていきました。活動していくうちに、足りない命令があったり、命令を与える順番が違っていたりすると、思い通りに動いてくれないことに気づいていきました。マスコットを無事に運ばせることができたところで、考えたプログラムの発表を行いました。面白いことに、お題は同じはずなのに、答えが皆違っていたことです。ここで、子どもたちは、他の考えに触れ、自分のプログラムと比べながら、「このやり方のほうが簡単だ!」、「こっちの方が正確にマスコットをつかめるかも!」などと考えを膨らませることができたように感じます。

コンピュータを使わないプログラミングの活動を通して、プログラミングの考え方を学んだところで、今度は、「Blockly Games」と「Scratch」というプログラミングツールを使って、ブロック型プログラミングを体験しました。

「Blockly Games」では、命令ブロックを組み合わせて、スタートからゴールまで辿り着くためのプログラムを作りながらプログラミングを学ぶことができます。ゲーム感覚で、順次、繰り返し、条件分岐といった、プログラムの基本の型を学んでいきました。

「Scratch」では、「キャラクターに面白い動きをさせよう!」というテーマでプログラムをつくっていきました。「瞬間移動する」、「色が変化しながら動く」、「壁にぶつかったら跳ね返る」といったプログラムを考えていました。親子で話し合いながら、納得のいく動作になるまで何度もプログラムを修正する姿が見られました。

講師の吉田さんには、小学校で学ぶプログラミング教育の目的や、家庭でもできるプログラミングなどのお話もいただき、とても充実したプログラミング講座になりました。ありがとうございました。