庄和地区公民館
市民大学「生涯学習論Ⅱ」
12月7日は、今年度第二回目の生涯学習論、「人生100年時代の生涯学習」と題して文教大学前学長の野島正也名誉教授による講義です。この講座は卒業生も参加できる公開講座で、この日も多くのOB・OGの方々が参加されました。
人生80年と言われる今日ですが、平均寿命が70年前には50歳代であったのが、現在では男女ともに80歳を超え、人生100年時代が見えてきた。今回の講義は、「人生100年時代を見据えて」と題し色々な助言を頂いた様に思います。
人生100年とは、現役時代よりも退職後の時間のほうが長くなる事であり、長期的なプランが必要になる。それは、地域の中で暮らす時間が長くなることであり、地域の方々との「お付き合い・交流・つながり」が自分を成長させる為にも大切であると講義全体を通じての話だった様に思います。野島先生は「コミュニティー(地域社会)」と表現していましたが、他者とのつながりから新たな発見があり学習があり、その結果自身に変化が起きると語られました。
もう一つ講義の中で感じた事は、コミュニケーションの取り方が現役時代とは大きく違う事に気づかされました。現役時代は組織(上下関係の縦社会)の一員として省略される事が多かったが、地域(横社会)では省略せずにしっかり説明しないと伝わらない。従って余裕がないと雑談もできず「ヒマそうにしている事も大事」との話でした。
講義の終わりには「地域縁」のために機会を進んで生かす事に触れられ、他者との話し合いを深め(コミュニケーション)相互信頼の獲得を・・「人は地域のつながりの中でもっと元気になれる」との話で生涯学習論Ⅱの講義を終えました。
市民大学「日展鑑賞」
11月16日は美術鑑賞講座「日展鑑賞」。乃木坂にある国立新美術館へ出かけました。
受付を通り展示室の前まではこれから見る作品への期待でしょうか、軽い冗談も交えながらの言葉を交わしていました。
展示室に入ると今日の解説を担当されている池山阿有先生が私たちを迎えてくれました。池山先生は洋画の審査員をされたこともある方でとても穏やかな話しぶりが印象的な方です。
先ずは展示室の中心を占める授賞作品13点の鑑賞を行いました。解説が始まると、みなさんは先生の示す絵に注目し、解説を聞き漏らすまいと耳に神経を集中させていました。
池山阿有先生の解説を真剣に聞く参加者たち
先生の解説は私たちにもわかるように画家の作業の大変さや作品のモチーフや構成について質問を交える形で進められ、とても分かりやすいものでした。「高原の冬」では林の木々の枝一本一本をどう描くのか具体的に示して下さいました。
また、受賞者は先生よりはるかに年は若いと思われますが、終始、作者と作品に敬意をもった話しぶりに感銘を受けました。
先生の作品「足あぶり」も展示されていましたが、お婆さんが囲炉裏で足をあぶっている場面を温かい眼差しで描いていると思いました。
池山先生の作品の前で先生(中央の眼鏡の方)と
一緒に記念撮影
さて他の入選作を見ているとき、我が市民大のMさんから西山松生氏の「緑の季節」についてフランス後期印象派の影響の質問が出ました。先生はフランス後期印象派のセザンヌの名を示し、ゴーギャン・ゴッホからピカソやキュビズムに至る流れを分かりやすく辿りながら説明してくれました。
残念ながら私は時期による絵画の区分は聞いたことはありますが、その関連についての話を聞いたのは初めての事です。質問の内容もはじめは「??」でしたが、興味を惹かれさっそく帰ってからパソコン相手に「美術史」を牽いてみると、新しい知識をえることができました。
㊟ 絵画の写真および作品情報は「公益社団法人日展」のホームページからの流用です。
子育てサロン「親子のひろば」
平成30年11月22日(木)子育てサロン「親子のひろば」にて「ちょっぴり早いクリスマス」を実施し、27組の親子が参加しました。集まったのは、0歳児3人、1歳児14人、2歳児7人、3歳児7人の計31人の子どもたちとその母親です。
前半は、庄和図書館職員による読み聞かせです。
クリスマスの紙芝居をじっと聞いています。
後半は、栗岡一矛氏と西村範子氏によるリトミックです。
ピアノに合わせて、歌いながら体を動かします。
春日部地区更生保護女性会庄和地区の皆さんも一緒に体を動かします。
ハンドベルを使って、みんなで一緒にクリスマスソングを演奏します。
最後は、プレゼントタイムです。
正風館だけにちょっぴり早くやって来たサンタクロースがプレゼントをくれました。みんな大喜びです。
「読み聞かせにリトミック、サンタさんとの触れ合いなど、内容盛りだくさんで子どもも喜び、私も楽しかったです。」
「生の演奏を聞けるのがよかったので、またピアノやベルを聞きたいです。」
「これからも、親子が家ではできないような内容の子育てサロンを開いていただけると嬉しいです。」との感想をいただきました。
子育てサロン「親子のひろば」は、奇数月第3木曜日(一部変更あり)に春日部地区更生保護女性会庄和地区のご協力のもと実施しています。
次回は下記のとおりです。
平成31年1月17日(木)10時~11時30分
「見直しましょう スマホ育児」
申込み:12月8日(土)~1月15日(火)までに直接または電話で正風館窓口へ 電話 048(746)6666
教養講座「デジタル遺品 安心してスマホ、パソコンを遺せますか?」
平成30年11月10日(土)埼玉県消費生活支援センター「くらしの講座」の協力を得て、庄和地区公民館主催 教養講座「デジタル遺品 安心してスマホ、パソコンを遺せますか?」を実施しました。
デジタル遺品とは、パソコン内のデータやアカウントなどを指します。ネットの急激な普及により、近年このデジタル遺品という言葉に注目が集まっています。事例を通してこれらを上手に整理する方法について考えました。
講師は、ITコーディネータ・IPAセキュリティプレゼンター 西郷圭一氏です。
当初20名募集のところ、27名の参加がありました。70歳代の参加者がほぼ半数で、デジタル遺品という言葉はまだ聞きなれないため興味を持った方が多かったようです。
「他人に見られても特に不都合な事案は無いと思ってはいるが、当人亡き後家族がどう判断するか困らないよう事前に処理できたら良いと思い受講しました。」
「大変勉強になった。「遺品」の話ではなく範囲の広いテーマであることがわかった。」
「危険性を認識し、注意深く使用すれば無意味に恐れることはないと改めて勉強しました。」
などの感想をいただきました。
教養講座は、一般成人の学習ニーズに対応したテーマを時局に即して実施しております。興味関心のある事案がございましたらお知らせください。
市民大学「見学:造幣局さいたま支局」
11月2日は社会学科財政講座として、「造幣局さいたま支局」の見学です。造幣局は明治4年(1871年)に近代国家として貨幣制度を確立するために、明治新政府によって大阪を本局として造られました。さいたま市には、2016年に豊島区から移転してきました。この日の見学には22名が参加しました。
まず、さいたま造幣局の業務の多さに驚きました。ただ貨幣を作るだけでなく、勲章・褒章の製造、金属工芸品の製造、貴金属製品の品位証明などなど、その業務は多岐に渡っています。
貨幣の製造工程や勲章の職人さん(?)による手作業等は、見学通路からガラス越しですが、見学できました。
記念通貨は昭和39年の東京オリンピックが始まりで、今日までに170近い貨幣が発行されているそうです。特に今年は天皇陛下御在位30年記念貨幣として、壱萬円と五百円の2点セットをプルーフ加工して(収集のための貨幣として、特別な加工を施こす)、14万円で発売されます。見学の時の案内の方のプルーフのセールストークが、やけに耳に残ってしまいました。
併設されている博物館では、大判・小判・古銭や、今までの貨幣・記念貨幣・勲章等が展示されています。特に大勲位菊花章頸飾の細工は、とてもすばらしいものでした。オリンピックの金・銀・銅のメダルは身近に感じられます。
体験コーナーでは、千両箱の重さを実感できます。盗賊が千両箱を軽々盗む姿が目に浮かびましたが、この重さ(20Kg)では、「そんなバカなと・・・」。
記念貨幣はその年の出来事を認識し、改めて歴史を感じました。また当たり前に使っている貨幣の仕組みや偽造防止の技術には頭が下がります。
心に残る一日でした。