庄和地区公民館ブログ

2018年5月の記事一覧

市民大学「生涯学習論Ⅰ」

今年度、第1回目の講座は、文教大学前学長の野島正也名誉教授による『生涯学習論Ⅰ』、副題は『「学び」が開く豊かな人生』です。この講座は卒業生も参加できる公開講座で、この日は約20名のOB・OGの方が参加されました。

 

学校教育以外の学習機会は、個人学習(図書館での読書、博物館などの見学、インターネット/TVの利用など)と、グループ学習(グループでの話し合い、パネル・ディスカッション、シンポジュームなど公開での話し合い)に大別できます。このとき重要なのは「学びとる力」です。作家の吉川英治は「我以外皆我師」の精神で学び、本田技研工業の創業者の本田宗一郎は、「人生は見たり、聞いたり、試したり」の3つの知恵の実践で成功を収めました。野島先生は自らの経験を、「見て学ぶ、やって学ぶ、教えて学ぶ」と語られました。

 

クループ学習での話し合いというと難しいテーマでの議論を思い浮かべますが、“雑談“はりっぱな学習の機会だそうです。鶴見太郎著『座談の思想』(新潮社)を引用されて、「参加した人が自在に自分の意見を述べ、相手の優れた着想を聞き、さらなる自分の意見が生まれる」ことこそが、雑談の神髄だそうです。

 講義の締めくくりは受講者が6人~8人のグループに分かれての話し合い(雑談タイム)です。スマホ、テレビ番組、お盆・お墓詣り、ゴミ出し、近所づきあい、などなど。次々と話題を変えながら参加者が自由に意見を述べる、その意見に他の参加者がさらに意見を加える・・・、ときどき各グループから笑い声起こる楽しい時間になりました。最後に各グループの代表がどんな雑談内容だったかを報告して、『生涯学習論Ⅰ』の講座は終了となりました。

 今年度の本市民大学の学生会の活動スローガンは楽しく 学びながら 仲間づくりです。まさにこのスローガンにふさわしい講座内容でした。

市民大学「開講式」

5月11日()平成30年度庄和地区市民大学開講式を行いました。

今年度は17期生8名、18期生9名の合計17名でスタートしました。

芳池学長の開講の挨拶に始まり、オリエンテーションでは、沖田運営委員長、内山副委員長より、市民大学の運営や今後のスケジュールについて説明を行いました。

また、17期(2年生)の早坂さんを中心に、17期生・18期生の活動スローガン「楽しく 学びながら 仲間づくり」が発表され、共に学ぶ仲間同士の「気づき」と「コミュニケーション」を大切にしようと1年間の活動方針を共有しました。

温かい雰囲気の中、スタートした市民大学は、年間を通じて、さまざまな分野を学びながら、学生同士や卒業生との交流を深めることのできる講座を予定しています。

1年間どうぞよろしくお願いいたします。