2024年12月の記事一覧
もうすぐクリスマス!
いよいよ冬休みまであと1日ですね。冬休みには季節を感じることのできる行事がたくさんありますね。季節の行事で季節感を身につけることは、豊かな心を育み「情操教育」に繋がります。四季折々の自然の景色や行事、風、匂い、音、感触を楽しむ時間は、感性や創造力を刺激し、自然の変化に敏感になり、美しさに感動し、癒しを感じられるようになるでしょう。
今日は、おおぐろの森中学校で季節感を感じられる掲示物や飾り、植物等をお届けします。
最初に、けやき・こぶし学級の廊下です。
次に、保健室・相談室前です。
それから、中庭のもみじです。日の光で美しく映えています。
最後に道路側フェンス(シンボルツリーのけやき隣り)のイルミネーションです。もちろん太陽電池です!
ありがとう。そして有難う
「ありがとう」この言葉の由来を知っていますか??
「ありがとう」➡「有難う」
つまり「あることがむずかしい」という言葉が語源です(諸説あり)
12月は節目なので、日常の様々な当たり前のことに、
もう一度「有難う」の気持ちを込めて過ごしてみるとよいと思います。
学校でも2つのことに「有難う」の気持ちを込めました。
①大掃除 キレイな生活環境、学習環境「有難う」
1時間目に大掃除を行い、普段の掃除では手が回らない細かい場所・小さな汚れ・高いところなど一生懸命にキレイ
にしました。掃除を始めてみるとあっという間に時間が過ぎていきました。
3年生はピカピカの開校時から共に生活し成長したきた学校への感謝の気持ちを込めて、時間いっぱいまで熱心に清
掃活動を行っていました。
②給食 おいしい食事を毎日「有難う」
いつも4時間目が終わると、当たり前に給食がラウンジに準備されていて、当たり前に昼食を食べることができ
る。そんなおいしい給食を作るためにみんなが登校するもっと前の7時前から調理員さんたちは学校に来て、給
食の準備をしてくれています。また、あるときはシェフや企業とのコラボ給食、生徒からのリクエストからメニ
ューを考案して献立に取り入れてくれたりと、たくさん食べて成長できるように多くの工夫をしてくれています。
本当に「有り難い」です。今年最後のおいしい給食は「チキンカレー」でした。
自称、学校で最も給食を食べている3年5組の給食風景を少し紹介したいと思います。
当番が一生懸命配膳をしてくれます
手を合わせて「いただきます」
みんなで食べるとおいしさ倍増
おかわりは長い列になっていました
山盛りのカレー
職員室の分まで、無事完食しました。
宮本先生、調理員さん。おいしい給食をいつも「有難う」ございます。
来年もよろしくお願いします!!ちなみに2025年最初の給食もカレーです。楽しみです!!
冬休みも、栄養バランスを意識した食事を心がけていきましょう。
ニチレイさんによる出張工場見学&ユニセフの支援ギフトを届けよう!
先日、食品メーカーのニチレイ様をお招きし、2年生対象の出張工場見学を行いました。チャーハンや今川焼、アセロラゼリーなど、普段私たちが親しんでいる冷凍食品がどのように作られているのか、そしてどのような点に工夫が凝らされているのかを学ぶ貴重な機会でした。
当日はクイズ形式の解説もあり、みんな興味津々でお話を聞き、映像にも見入っていました。例えば、風でチリやホコリを飛ばすエアシャワーや、手を消毒しないと開かないドアなど、徹底された衛生対策には驚きの声が上がりました。また、シャッターの色にも工夫が施されていて、虫の混入を防ぐ役割があるそうです。普段見ることのない工場内部の様子には、みんな感心しきりでした。
使われる食材の量も膨大で、想像が追いつかないほどでした。作られていく工程も見せていただき、今川焼のクリームが充填される場面では、「わぁ~」と歓声が上がるほど。焼きたてをそのままいただきたい……!と思う場面もありましたが、美味しさを家庭まで届けるために施される急速冷凍の技術にも感嘆させられました。一つ一つの工程に込められた細やかな工夫により、私たちのもとへ安全で美味しい冷凍食品が届いているのだと実感できた1時間でした。
最後には、生徒全員に今川焼の試食をさせていただきました。製造過程の工夫や努力を知った後で食べると、より一層美味しく感じられました。企業がどのような視点で商品開発や製造に取り組んでいるかを知ることで、私たち自身も新しい視点を得ることができ、生活や将来の可能性を広げるきっかけになったと思います。これを機に、他の食品や製品についても「どんな工夫があるのかな?」と考えてみてほしいです。
また、昨日は、「ユニセフの支援ギフトを届けよう」という活動に参加しました。日本ユニセフによる活動で、寄付したお金をもとに、栄養治療食や学用品、ポリオワクチンや浄水剤などの支援物資が、それを必要とする地域に送られます。本校の総合文化部の2年生の生徒数名で、寄付をしに行ってきました。道徳の学習でも、地雷除去に生涯をかけて取り組んでいる株式会社 日建(旧山梨日立建機株式会社)の雨宮清さんの活動などに触れて(2年道徳「危険地帯から実りの地へ」)、国際問題や国際協力について学んでいます。寄付や募金に協力するときにも、ただ寄付するのではなく、それが何に使われるのかを理解し、またこう使われてほしいという思いをもって協力するのが大切です。このような支援活動やボランティアなど、国際的な視野で、誰かのために協力できる心が育つよう、学校としても、様々なかたちで取り組んでいきたいと思います。
不便益
今日、12月18日(水)は「東京駅完成記念日(東京駅の日)」「アクアライン開通の日」です。
東京駅は、1908年から工事が開始され、6年半の歳月と、280万円(当時の金額)の費用をかけて1914年(大正3年)12月18日に完成式が行われました。そして、その2日後の12月20日に開業しました。
一方、東京湾の中央部を、神奈川県側の川崎市から千葉県側の木更津市までをほぼ一直線に結んで横断する東京湾アクアラインは、1997年12月18日に開通しました。これにより、木更津~川崎間が約100kmから三分の一の30km、所要時間も約90分から約30分に短縮されました。
当時の人々は「便利になった」と、さぞかし喜んだことでしょう。
ところで、皆さんは「不便益」という言葉をご存じでしょうか。
先日、読んだ「生きづらさを自分流でととのえる(ウェルビーイング的思考100)」という本の中で、京都先端科学大学教授の川上浩司さんが使っていた言葉です。この「不便益」とは、文字通り”不便さがもたらす益”のことで、「不便だからこそ得られる益がある」という、前向きな不便を表わしているそうです。
例えば、富士山頂まで一気に行けるエスカレーターがあったとしたら、一見「便利!」と思えますが、それでは山登りの計画を立てるときのわくわく感や苦労して登ったときの達成感が失われます。また、日頃何気なく使っているナビは、便利なものですが「あなたは考えなくていい。こちらを信じろ」と言っているようなもので、「考えなくていい」は「考えるな」と同じで、そこでは主体性は否定されるというのです。
不便益の重要なキーワードは「主体性が持てる」ということなんだそうです。
1年生の数学の授業で、今年度導入している「答えのない教室」は、まさに不便益の学習です。便利な公式や規則性を教えてしまえば、生徒はそれに数字をあてはめて難なく答えを求めることができるものを、公式や規則性そのものを考えさせるようにしているのです。当然そこには主体性がなくてはなりません。
12月7日(土)、2年生の数学では、「平行四辺形の面積を4等分するには、どうしたらよいだろうか」という学習をしました。生徒たちは、3人グループになり、アイディアを出し合いながら4等分する方法を次から次へと考え出しました。これだって、「4等分するにはこんな方法があるよ」と教えてしまえば知識としては身につくかもしれませんが、そこには主体性は存在しませんし、なによりも記憶に残っていかないのではないかと思います。
不便な思いをしても、遠回りしても自ら考え導き出したものには大きな価値があります。
普段、通勤し慣れている道のり、今度、休みの日に時間があったらぶらぶら歩いてみようかと
思っています。何か新しい発見や面白いものが見つかるかもしれないと思うと、たしかにわくわくしてきます。
”がん”と向きあう
12月18日(水)4時間目に、2年生対象のがん教育講座を開催しました。
今年度も、国立がん研究センター東病院医師 細野 亜古 先生をお招きしました。
おおぐろ中開校初年度からお越しいただいています。お忙しい中ありがとうございます。
”がん”とはどのようなものなのか、クイズを交えながら教えていただきました。
「人の細胞を並べると、どれくらいの長さになるでしょうか?」
正解は、「地球15周分」だそうです!
すごい数の細胞で私たちの体がつくられていることがわかりましたね。
生涯で約半分の人ががんになってしまうと言われているそうです。
しかし、生涯でがんで亡くなってしまう人は、男性25%・女性16%です。
それはなぜか・・・
早期発見をすることで、がんが治る可能性が高くなるからです。
ガン細胞を1センチ未満で見つけるのは、大変難しいそうです。
しかし、1センチから2センチになる、1~2年の間に検診で見つけることは可能です。
この時期に早期発見することで、治る可能性が高くなります。
だから、1年に1回検診を受けましょうといわれているんですね。
いつか自分が大人になった時はもちろん、自分の家族にもがん検診の大切さを伝えていってほしいと思います。
おうちでぜひ話題にしてみてください。
最後に、がんと闘う子どもたちのメッセージを紹介していただきました。
毎日学校に通うこと、健康な体でいることが当たり前ではないということを改めて感じました。
がんはとても怖い病気ですが、生きていくうえで他人ごとにはできません。
がんと向き合って生きていくことが私たちには必要なのだと思います。
今日のお話を今後の人生に役立ててほしいです。
細野先生、お忙しい中ありがとうございました。
「礼に始まり、礼に終わる」~3年生 キャリア学習・進路開拓に向けて~
12月に入り、進路開拓に向けた準備とキャリア学習の一環として、自分の志望理由や中学校で頑張ったことをまとめたり、面接の作法を学んだりしました。また、一人一人の志望校の検査内容や選抜方法に応じて、実践練習に取り組み始めました。今回は、「面接と作文」の形に慣れてみようとうことで、取り組みました。今後、少しずつその他の形式を取り入れたり、服装を考えたりして本番を想定しながら進めていく予定です。
面接練習の様子です。
先生方が面接官役で、中学校で頑張ったこと・志望理由などを答えています。
みんな、いつになく固い雰囲気です・・・緊張かな!? ナイストライになっています!!
「失礼します」と言って、入退室をしたり、丁寧な言葉で答えようと頑張っています。
『礼儀正しく』ふるまうって、なれないと肩がこりますね・・・
こちらは、作文練習会場です。
みんなの目つき、表情、原稿に向き合う姿勢、原稿に顔がついてしまうぐらい集中して一心に書き込んでいる様子が、とても伝わってきます。その姿勢で取り組んでいることが、「プライスレス」です。
課題は・・・次のテーマを選んで、原稿用紙に500字~600字で書く。です。
テーマ例は・・・
「5年後の自分はどのような人間でありたいか。」
「志望理由」
「自分が大切にしている言葉、生かされる場面」
「AIやロボットが増えていく中で人間はどのような力を身に付けるべきか、入学後その力をどのように身に付けるか」
「人類が発明・発見したものの中で素晴らしいものは何か」などなど、多岐にわたっています。
今回、面接の作法や作文力を身に付けるきっかけは、みなさん自身の進路開拓に必要で、面接担当の先生などに失礼ないようにするためのふるまいを身に付けようと思ったことが、大きい動機であったかもしれません。
でも、今回の進路開拓のためだけにあるものではないと思います。「礼に始まり、礼に終わる」という言葉があるように、剣道・柔道・どのような競技でも、どんな相手にも、礼儀・礼節を持って接し、相手を敬う心を持つことが大切だと思います。この活動を通してそれを身に付けると、人として、どのようなときでも、そこで関わる人を敬う気持ちを持つ大切さと、それが伝わる作法をわきまえられる人に近づいていくこと。また、面接や作文では、課された問いのテーマに対して、自分の言葉を持ち、人に表現する力を伸ばすことにつながります。
今後も、この学習は続きます。その活動のゴールを、入試の合否とせず、「関わる人の気持ちに沿い、敬いあえることで、お互いの気持ちを大事にできること。」や「自分の考えを持ち、言葉を持つ人としての軸を太く持てる人になること。」を目指して、進路開拓、そしてキャリア学習の通過点としてとらえ、人としての力を高める時間に昇華していきましょう。
立派なお兄さん!お姉さん!小中合同交流会
13日(金)、特別支援学級の合同交流会が行われました。
本校会場で、小山小学校とおおぐろの森小学校のお友達が来てくれました。
この日のために、色々な準備を進めてきた、けやき学級のみんな。
「ボッチャなら学年関係なく競技できるね」
「小学生が中学校を見たいって希望があるから校内探検をしよう!」
体育の授業でもラジオ体操やボッチャの練習を行い、掲示物も自分たちで作りました。
備品の確認、用意、クイズラリーで楽しんでもらうための工夫、役割分担・・・とっても頑張りました!
前半はボッチャの競技が行われ、中学生は心が痛みながらも・・・全勝!!でした・・・。
後半は校内探検です。各ポイントでクイズを出してくださる先生方。
工夫を凝らした楽しいクイズが出題されました。
「当たった人はこっちにおいでー!シールを貼りますよ!!」中学生が優しく声を掛けます。
「やったー!」
「広くて迷っちゃうねー」様々な様子で探検が始まりました。
優しく小学生に寄り添う姿が、立派なお兄さん、お姉さんです。成長を感じました。
小学生のみなさん、楽しんでいただけましたか?来年、おおぐろの森中学校でお待ちしています!!
Let's Compare Things in English
アメリカンフード、美味しいですよね。私はハンバーガーが大好きです。
某有名ハンバーガーチェーン店では「グラコロ」が販売され始めました。寒い冬にはたまりません
有名な話ですが、ハンバーガーの由来はドイツの地名・ハンブルグ(Hamburg)から来ています。その名前がアメリカ由来ではないなんて、驚きですよね。そんなことが、過去の高校入試問題でも扱われていました。
さて、人気のあるアメリカンフードと言えば、何を思い浮かびますか?
そして、その順位はどうなっていると思いますか??
12月11日(水)、2年生のクラスで奥山先生とALTのAndy先生が研究授業を展開しました。
グラフの内容を比較級・最上級を使って仲間に伝えることを目標にしました。
生徒が作成したユーモア溢れるクイズを電子黒板に投影し、盛り上がりながら比較級の使い方を振り返り、
タブレットを使い、ペアでグラフにある情報を英語で伝え合い、答え合わせをして楽しみ、
自分たちで集計したアンケート結果をグラフにまとめ、資料を作成しました
「~より・・が人気だ!」「生徒が最も好きなものは○○だ!」等と、比べたものを英語を使って相手に伝えることができたとき、嬉しそうな表情が見られました
2年生で学習する「比較級・最上級」の使用場面は満ちあふれています。私たちの日常生活でも、よく使っているのではないでしょうか。
生徒のみなさん、ただ問題を解くだけでなく、授業を含めて様々な場面で使ってみてください。
保護者のみなさん、お子様に「比較級・最上級」を使って英語表現をするよう、唐突に声をかけてみてください。
なぜかI - my - me - mineを、なぜかgo - went - goneを覚えているように、tallerやbetter、tallestやthe bestなどは、頭に残るものですよね。
2年5組のみなさん、お疲れ様でした
ちなみに、生徒のみんなが下校してから私たち教職員も研修し、より良い授業づくりを目指しています。
今年の授業日数も、残すところあと3日
「学ぶ」ことは「真似る(ぶ)」こと。どちらが先で、どちらが後かは諸説ありますが、真似ることは大切なこと。先日お越しくださった木村まさ子様もそう仰っていましたね。
お手本となる人や考え方を見つけ、学びを深めたいものです。
「座学」や「演習」、「講義」は敬遠されがちな昨今の風潮があります。しかし、それらから得られたことが、いつ役に立つかはわかりません。いつ「実学」の種になるかもわかりません。どれも大切なことです。
ときに疲れてしまうことがあるかもしれませんが、学びを続けていきたいものです
最近、「103万円の壁」が日本国内の注目されるニュースの1つです。
海外に目を向けると、韓国で「戒厳令発令・解除」が大きなニュースになりました。
そのことについてなにも知らないと気にも留めないただの話題も、知っているだけで興味を持ち、さらに知ろうと好奇心が湧きます。私は英語科ですが、「社会科」を学習してきて良かったと心から思っています。
「学ぶこと」は「楽しいこと」
あと3日! とは言わず、冬休み中の学習計画も考え始めながら、2学期をより良く締めくくりましょう
ちなみに、アメリカンフード人気ランキングの結果は以下の通りでした 明日の授業もお楽しみに。
根拠を導け!3年生が挑んだ『√6の作図』研究授業レポート
今回は数学科の校内研究授業の様子をお届けします!
3学年担当の三橋先生による研究授業が、アクティブラーニング室で行われました!
果たしてどのような授業を展開されていたのでしょうか…
今回の授業は、「√6(無理数)の作図方法」という内容でした!!!
うーん…何やら難しそうですね…
それでは、中学校で学習する数学の中でも、難易度が高いテーマに対して、どのように学習を進めていったのか見ていきましょう!
まず初めに、PowerPointを使い生徒に作図方法が提示されました。そして、なぜこの作図で表すことができるのか、「根拠」を考えようという課題を出されました。
PowerPointによって、視覚的に理解することができ、考えを深めていました。
最初の時点で、正解を導くことができた生徒は少数でしたが、正解できた生徒がいるというだけでとても驚きました。
次に、正解した生徒はオクリンクを利用し、ヒントカードを作成して自分の意見を簡略化し表現します。その後、周囲の仲間と考えを共有していました。
正解を導いた生徒はホワイトボードに解説を書き、他の生徒がそれを見て解決の糸口を見つけることができていました。
どちらも説明することで理解を深めることができますね。
まさに生徒が主体となって授業に取り組んでいました!
これまでに学んできた『円周角の定理』や『三平方の定理』、さらに『相似比』の知識を駆使しながら、生徒たちは課題解決に取り組みました。
答えを求める数学ではなく、「なぜそうなるのか」、「何を使えば説明できるのか」、という生徒の数だけ考えがある授業になっており、生徒たちがそれぞれ説明し合い、考え続ける時間になっていました。
授業を通じて、生徒一人ひとりが主体的に学び、他者と対話をしながら問題解決を進める姿が見られ、まさにこれからの時代に求められる学びの形が具現化されていました。
ICTの活用方法に関して、参観していただいた流山市教育委員会指導課の佐々木指導主事からも、「数学はどうしても紙に計算や、簡易的な図などを書くことも必要。紙とタブレットのハイブリット型が理想的で、今回の授業では両方活かせていました。」とご好評いただきました。
目の前の1万円札を、つかむことはできるか?
もし目の前にお札が落ちてきたら、皆さんは落ちる前にキャッチすることができますか?
落ちてくる1万円札(と同じサイズの紙)をキャッチするために、チャレンジした3名の生徒は指先に集中し、落ちてくるタイミングをあわせて準備します。
つかむために最大限の準備をしましたが1万円札は、惜しくも目の前をすりぬけていきました。
こんなに準備して待ち構えているのに、どうしてつかむことができないんだろう?
ということで、今日の学習課題は
「目の前のお札をつかむことができないのはどうしてだろう?」でした。
景山先生による2年6組での理科の授業。物が落ちてからキャッチするまでにどのくらいの時間がかかっているのか?2人組で1人は長い定規を手から離し、もう1人はそれをキャッチします。定規には長さに対応して反応時間が貼り付けられていて、定規が落ちてから何秒で反応できたのかを調べることができます。
実験結果はプリントに数値を記入し、タブレット端末を開いてエクセルファイルの中にデータを入力しました。
エクセルファイルは共有機能で1つのシートに生徒全員が同時に入力することができます。
また、今日の授業のファイルにデータを入力すると、自分のデータの平均値、クラスの平均値がわかり、全員の気付いたことを一覧で共有することができました。
実験を行ってみて、回数を重ねるごとに反応時間が早くなったと感じた生徒や、集中力が落ちてしまうので、反応時間は徐々に下がっていった生徒もいて、様々な気付いたことを、皆で共有しました。
クラス平均は0.2秒。これ以上反応時間を短くすることはできないのか?
2つ目の実験です!今回の授業ではアプリを活用します。タブレット端末の画面上に大きな黄色い〇が表示されたらクリック。計5回クリックして、反応時間を計測します。クラス皆で集中してクリックを行いました。
実験の結果から、皆と比べて反応時間の差はありましたが、0.2秒より早い反応時間はないことに、共有したデータから気付くことができました。
まとめでは、どうやらもの(お札や定規)を見てからものをつかむためには、時差(Aさんの言葉)があるのではないかと考えられました。
私たちは感覚器官で刺激を受け取り、受け取った信号をもとに行動している!その仕組みについて、次回の授業では皆で考えていくことになります。
本日は景山先生による研究授業が展開されました。単元名は「刺激と反応」。目に見えない体内の反応について理解していくために、視覚的に理解できる教材(アニメーションなど)を使用し、結果をまとめて分析し、意見を共有するためにExcelの気付き共有シートを活用されました。本校の学校教育目標「自律(自立・協働・貢献)」に向けて、生徒が自分たちで工夫しながら成功につなげられるような活動になるように、班活動における問題解決に向けた工夫を大切にしました。
また、本校の研究主題は「ICTを活用した教育の探求~一人一台端末の効果的な活用で、楽しく学び、学びをさらに豊かに~」です。ICT教材を活用することにより効率化や可視化を図るだけでなく、気付きや意見を共有しました。何より生徒は授業を通して楽しく学び続け、学びをさらに豊かにすることができた時間を過ごせたと思います。
今後も刺激と反応について授業が行われますが、楽しく、学びを更に豊かにしていく経験がたくさん積めるよう、私達も授業を展開してきたいと思います。