学校の様子

学校の様子

1年生浅草校外学習第2段

 一昨日に続き、7日(金)に実施された1年生浅草校外学習についてお伝えします。

 浅草に着いてまずびっくりしたのが海外旅行客の多さです。インバウンドの本格的な再開に向け、旅行業者が数々の外国人向けモデルツアーを企画したということもあるでしょうが、まるで海外にいるかのようでした。

 校外学習のしおりには、4組の富樫さんが「なぜ、外国人が集まる観光地なのか」と題して、その理由を書いていますが、まさにその通りだと感じました。海外の方々の観光する様子を見ていたら、ただ有名な観光地だからというだけではなく、まさに日本文化を感じる場所として訪れているのだということがよくわかりました。

 

 そんな中、生徒たちは浅草寺周辺、東京スカイツリー周辺を巡り、校外学習のテーマでもある「震災」に関する学習を行いました。

 関東大震災の際、公園緑地や広場が焼け止まりとして機能したことを受け設置された震災復興公園のひとつである「隅田公園」や火災の延焼を食い止めたと言われている「浅草寺のイチョウの木」、そして着工から完成までまさに命がけの大プロジェクトであった「東京スカイツリー」など、これまでの震災の歴史やこれからの震災対策などについて多くのことを学んできました。

 校外学習しおりの中で、浅草寺のイチョウの木に関しては6組の川崎さんが、東京スカイツリーに関しては1組の平野さんが調べて紹介しています。

 

【校外学習を終えての生徒の感想】

5組千原さん

 スカイツリーで説明まで読むことはできなかったけど、支柱が何本も支え合った展望台から見たあの景色は、建設に携わった方々が支柱みたいに支え合ったからあるんだろうなあと思いました。

5組古谷さん

 目に見えてわかるものではないけど、知っているか知らないかで見え方の違うことに驚いた。過去の出来事や人々の思いを知って、見て、「今」と重ねたときに、改めてわかる過去とのつながりや、テーマである「人の心の痛み」を知ることができるんだなあと思った。

3組野口さん

 東京スカイツリーの中にある心柱を見て、これがすべてを支えていると思うと、とても大切な建築部分だと感じました。プロジェクトXを見たとき、地震が起きてもあきらめない心を持って建築している姿にあこがれを持ちました。浅草寺では、1本のイチョウの木を見て、これが震災に耐えたと思うと、心の深くまで人の心の痛みを間近で感じることができたように思います。

2組竹内さん

 東京スカイツリーの展望台にのぼって実際にその高さを感じ、建設途中で心柱もない中、地震を受けたということを知って、建設に携わった方々が死を覚悟したというのもわかる気がしました。そんな中、スカイツリーを完成させた方々は、とても勇敢で強いと思いました。自分も何かやることを決めたときに、しっかりと努力して最後までやり切れるようになりたいです。

6組飯野さん

 プロジェクトXの映像の中で見ていたスカイツリーの内部を肉眼で見ることで、建設に携わった人々の情熱を肌で感じることができた。また、多くの人が苦労を重ねて建設したことを知ると、人が努力したときの力の大きさも感じることができた。浅草も関東大震災や東日本大震災で崩れかけたことがあり、そこから立ち上がり復興してきたのだと考えると、自分が今いる場所をつくりあげることがどれだけ困難だったか身にしみて感じることができた。一見、何の変哲もない設備にも天災から人々を守ろうとする願いや努力が見つかり、先人からの思いを引き継いだ意思の固さを知ることができました。

4組後藤さん

東京スカイツリーや浅草寺、五重塔などを実際に見てまわってその構造を知ることができた。浅草寺が避難場所となった広場、かんぬきの作用を持つスカイツリーや五重塔の心柱などを見て、 地震や火災の被害が大きくならなかったのはその構造などが関係していることが分かった。そして、そこにはたくさんの費用や時間がかかっていて、命がけで作ったたくさんの人々の思いがあります。校外学習に行く前に見た動画をもとに見ると何も知らないで見るよりも、より細かく注目してみることができました。