学校長の窓

学校長からのお話を掲載しています

9月の朝会講話から

2学期が始まり早くも1か月が過ぎようとしています。落ち着きのある言動が至る所で見られ、素晴らしい2学期のスタートが切れています。

9月も終わりに近づき、気温が下がってきました。なぜでしょう?大きな政党で党首を決める選挙が行われます。なぜでしょう?これらのことは、中学校の授業で学ぶ基礎的なことで答えることができます。中学校の学習はとても大切です。「なぜだろう?」「どうしてだろう?」と考えることで学びをさらに深めることができます。

「想像」人が作ったものを思い浮かべること

「創造」自分(たち)で作り上げること

今年の聖が丘祭は、午後の部を益子中学校の体育館で行います。しばらく体育館でやっていなかったので、本当に久しぶりです。体育館で行っていた時代を知っている生徒はいませんし、先生方も知らない方がほとんどです。「こんな風にしたい!」「こうしたら良いのでは?」というように、聖が丘祭を『創造』していってほしいと思います。

 

最後になぞかけを

「聖が丘祭に向けて準備をする皆さん」とかけまして「大仏様の前に立った人」とときます。その心は『合唱(合掌)に心を込めるでしょう』

 

令和6年度も どうぞよろしくお願いいたします。

 校長の池田範夫です。本校勤務2年目になりました。

 本年度も以下5項目20の重点目標(努力点)達成に向けて、職員一同、精一杯頑張りますので、保護者の皆様、地域の皆様の変わらぬ御支援・御協力をよろしくお願いいたします。

【学校課題】

『生徒が生き生きと活動できる学校を目指して~「学力向上」と「自己有用感を高める学級づくり」の推進~』

【重点目標(努力点)】

1 教職員の参画による「組織的な学校経営」の推進(学校づくり)

(1)「魅力ある学校」を目指すビジョンの明確化とその共有

(2)学習指導要領の趣旨を実現する教育課程の編成と実施

(3)指導力の相互向上を図る校内研修の充実

(4)教職員一人一人の力量が発揮しやすい組織的な運営

2 「基礎学力」の定着と「自らより深く考える力」の育成(学力づくり)

(1)基礎基本の確実な定着を図る「分かる授業」の実践

(2)より深く考える力の育成を「ねらう指導計画」の充実

(3)生徒の学習意欲の向上に繋げる学業指導の充実

(4)自己の生き方を考える総合的な学習の時間の推進

3 道徳教育の推進による「自他を大切にできる心」の育成(心・生活づくり)

(1)一人一人を大切にする人権教育を基盤とした学級経営

(2)豊かな心をはぐくむ道徳教育の推進

(3)思いやりを大切にする特別活動、自主貢献活動の推進

4 活力のある集団形成と個の「よさを伸ばす基盤となる健康と体力」の維持向上(健康・体力つくり)

(1)生命尊重の教育と安全教育の推進

(2)生涯学習の理念に立った健康・体力つくりと食育の推進

(3)基本的生活習慣の確立とルール遵守の心を育てる指導

(4)一人一人のニーズに応じた進路に導くキャリア教育の充実

(5)自己有用感を高め、未然防止を目指す不登校対策

5 家庭や地域社会との連携・協働による特色ある学校づくり(信頼・つながりづくり)

(1)地域とともにある学校づくりの推進

(2)郷土の歴史・文化の継承と発展

(3)地域・家庭の教育力を生かした教育の充実

(4)地域に学ぶ活動の推進

 

 

 

令和4年度もよろしくお願いいたします

 校長の大塚昌哉です。本校2年目になります。生徒の健全育成のため、下記の5項目を重点目標とし、今年度も、教職員一同、力を合わせて頑張りますので、保護者の皆様、地域の皆様、御支援・御協力の程よろしくお願いいたします。

    1 教職員の経営参画による「学校経営」の推進(学校づくり)
    (1)チーム力を発揮した質の高い、魅力ある学校つくり
    (2)学習指導要領の趣旨を生かした教育課程の編成と実施
    (3)指導力の向上を図る校内研修の充実
    (4)教職員一人一人の力量の発揮と、意欲的な職務の遂行
    2 「確かな学力」を保証する学習指導の推進(学力づくり)
    (1)基礎基本の確実な定着を図る「分かる授業」の実践
    (2)生徒の学習意欲の向上
    (3)自己の生き方を考える総合的な学習の時間の推進
    (4)一人一人のニーズに応じた進路に導くキャリア教育の推進
    3 豊かな人間性を育てる「心の教育」の推進(心・生活づくり)
    (1)基本的生活習慣の確立と社会生活上のルールの遵守
    (2)一人一人を大切にする人権教育の推進
    (3)豊かな心をはぐくむ道徳教育の推進
    (4)思いやりを大切にする自主貢献活動推進
    4 明るく健康で活力のある生活の実現(健康・体力つくり)
    (1)生命尊重の教育と安全教育の推進
    (2)生涯学習の理念に立った健康・体力つくり
    (3)食育の推進
    (4)不登校対策の柱としての学業指導の充実
    5 地域や家庭との連携・協力(信頼づくり)
    (1)郷土の歴史・文化の継承と発展
    (2)地域・家庭の教育力を生かした教育の充実
    (3)地域とともにある学校づくりの推進
    (4)地域に学ぶ活動の推進

令和3年度入学式(式辞の一部)

   

 色鮮やかな花々に包まれ、春の香りが満ち溢れる、春爛漫のこの良き日に・・・
 ただ今、呼名をされました103名の新入生の皆さん、益子中学校へのご入学おめでとうございます。皆さんの入学を心から歓迎いたします。さて、皆さんは、これから始まる中学校生活への期待と不安で胸がいっぱいのことと思います。益子中学校は、これまでに1万4千2百名を超える優秀な卒業生を送り出した、輝かしい歴史と伝統をもつ学校です。そこで、皆さんが大切にし、心がけてほしい本校の教育目標と校訓についてお話します。教育目標は、「自ら学ぶ生徒」「心豊かな生徒」「たくましく生きる生徒」「郷土を愛する生徒」です。知・徳・体の目標に加え、郷土愛も含まれております。そして校訓は、「聖心(せいしん)」です。この場所は古くから「ひじりが丘」と呼ばれております。「ひじり丘」のひじりが、聖心の聖の文字であり、聖とは「優れた人」という意味を示します。そして聖心とは、「優れた人を目指し、日々努力する心」です。・・・
 教育目標、校訓を、常に意識し、益子中生としての自覚と誇りをもち、これまで先輩方が積み上げてきた確かな礎をもとに、皆さんの入学を心待ちにしていた2、3年生とともに、新たな歴史を作り上げる主役となってください。・・                                           令和3年4月8日      益子町立益子中学校長 大塚 昌哉

まもなく卒業式!!


◇ まもなく卒業式! ◇
 3月8日(金)午前10:00から卒業式を開始(入場は9:55開始)いたします。3年生の皆さんは義務教育の仕上げとなる卒業式です。卒業生は、益子中学校で過ごした日々を思い返しながら、将来に向かって羽ばたいていきます。保護者の皆様、地域の皆様にも御出席いただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

3年生を送る会実施、新生徒会役員の活躍光る!

◇3年生を送る会 『走れ!T校バスケットボール部』を鑑賞◇

 2月19日(火)の午後、生徒会主催の3年生を送る
会が行われました。新生徒会役員の企画運営により、映画『走れ!T校バスケットボール部』を鑑賞しました。3年生は現在、受験勉強の真っ最中です。高校入試前の忙しい時ですが、送る会の時間はリラックスしていただこう、というねらいをもった「送る会」でした。
 新生徒会が企画・運営をしました。映画鑑賞後には、
3年生への感謝を込めた花束の贈呈と3年生代表生徒の
お礼のあいさつがありました。              

立志式、『志』を堂々と発表した2年生


  ◇益子中の立志式、『志』を堂々と発表!!◇
   2月1日(金)に立志式を行いました。2年生が、『志(こころざし)』を立てて、各自が色紙に誓いの言葉を漢字1文字で書き表しました。そして、ステージ上で1人1人堂々と発表しました。
 また、2学年全員で「なかじまみゆき」作詞・作曲の歌【糸】を合唱しました。
 保護者の皆様にはお忙しい中、多数の方に御出席いただき、ありがとうございました。
 成長著しい2年生です。今後に向けて、生きる上での目標を定めましたので、その実現に向けて努力を重ねてほしいと思います。皆さんが大きく伸びることを祈っています。
 

校長講話 喜怒哀楽の人間学


 【心に響く小さな5つの物語】致知出版社 から、朗読します。
 
 その少年は両親の愛情をいっぱいに受けて育てられた。
 ことに母親の溺愛は、近所の笑いの種になるほどだった。

 その母親が姿を消した。庭に造られた粗末な離れの小屋に、籠(こ)もったのである。結核を病(や)んだのだった。

 近寄るなと周りは注意したが、母恋しさに少年は離れの小屋に近寄らずには、いられなかった。しかし、母は一変していた。

 少年を見ると、ありったけの罵声(ばせい)を浴びせた。コップ、お盆、手鏡と手当たり次第に投げつける。

 青ざめた顔。長く乱れた髪。荒れ狂う姿は、鬼だった。
 少年は次第に母を憎悪(ぞうお)するようになった。
 悲しみに彩(いろど)られた憎悪だった。


 少年が6歳の誕生日に、 母は逝った。
[お母さんにお花を]と勧める家政婦のおばさんに、少年は全身で逆らい、
 決して棺(ひつぎ)の中を見ようとはしなかった。

 父は再婚した。少年は新しい母に愛されようとした。だが、だめだった。
  父と義母の間に子どもが生まれ、少年はのけ者になる。少年が9歳になって、ほどなく、父が亡くなった。やはり結核だった。

 その頃から少年の家出が始まる。公園やお寺が寝場所だった。
 公衆電話のボックスで体を二つ折りにして寝たこともある。
 そのたびに、警察に保護された。

 何度目かの家出の時、義母は、父が残した物を処分し、家をたたんで蒸発した。それからの少年は施設を転々とするようになる。


 13歳の時だった。少年は知多半島の少年院にいた。もういっぱしの[札付き]だった。
 ある日、少年に奇跡の面会者が現れた。泣いて少年に棺の中の母を見せようとしたあの家政婦のおばさんだった。
 おばさんは、なぜ母が鬼になったかを話した。死の床で、母はおばさんに言ったのだった。
 『私はもうすぐ死にます。あの子は母親を失うのです。
  幼い子が母と別れて悲しむのは、優しくしてくれた記憶があるからです。
  憎らしい母なら、死んでも悲しまないでしょう。
  あの子が新しいお母さんにかわいがってってもらうためには
  死んだ母親なんか憎ませておいた方が良いのです。
  その方があの子は幸せになれるのです。』

  少年は話を聞いて呆然(ぼうぜん)とした。自分はこんなに愛されていたのか。
  涙が止めどもなく流れ落ちた。札付きが立ち直ったのはそれからである。
     
以上は、作家 西村滋さんの少年期の話である。
 
 本当の愛情とはどんなものでしょう。愛情の表し方もいろいろである。きと、自分に厳しい人(親、先生)の厳しさは、本当は愛情の表れなのです。感謝して生活できると、強くそして優しくなれますね。しましょう。  
     
 

3学期始業式!!


   輝かしい平成31年(2019年)が明けました
  明けまして おめでとう ございます。
 平成31年1月8日(火)に、第3学期始業式が行われました。式の中で、校長式辞で『凡事徹底』を呼びかけました。簡単なこと、平凡なことを徹底させ、大きな伸びに繋げてほしいと思います。
 また、3年生の黒子陽南さんが新学期の決意を発表してくれました。残りの中学校生活を大切にして1・2年生のお手本となるようにしっかりと行動し、進路に向かって努力すること、感動のある生活を送ることを3年生に呼びか    
けました。                                              
 3学期は短い期間ですが、学年のまとめの学期であり、
2年生の立志式や3年生の卒業式など節目となる重要な行事が行われます。また、3年生は人生にかかわる進路決定のための高校入試等が行われます。さらに、1年生と2年生にとっても、来年度につながる重要な学期です。  
 2019年は亥年です。平成最後の年であり、5月から
は元号が変わるという歴史的な年でもあります。生徒の皆さんは、目標をはっきりと定めて、まっしぐらに「猪突猛進」をしてほしいと思います。            
 生徒の皆さんが自らの努力で、2019年を素晴らしい
年にすることを願っています。

間もなく冬休み!!

   2学期の締めくくり、間もなく冬休み▼
 12月25日(火)は2学期終業式です。そして、年末年始の冬季休業に入ります。生徒の皆さんにとって、この2学期はどんな学期だったでしょうか?
 2学期を振り返ってみますと、日ごろの学校生活において、生徒の皆さんが授業や部活動、学校行事などに真剣に取り組み、着実に成果をあげることができたと思います。
 特に、「運動会」や「聖が丘祭」などの学校行事では、生徒会を中心によくまとまり、各学級の団結も強くなりました。『この学級でよかった』という帰属意識が高まったことと思います。
 また、部活動では、日々の真剣な活動により、大きな成果を挙げました。郡市新人大会では サッカー部の優勝、バドミントン部女子団体の優勝、卓球部は男子が優勝し女子は4位、そして 県新人大会では卓球部が男女とも準優勝という活躍をしました。
 さらに、文化面でも、吹奏楽部と特設合唱部が県音楽祭中央祭への出場し、郡市英語スピーチコンテストで上位入賞し、県英語スピーチコンテストに1名が出場しました。
 今学期の成果と課題を確認し、有意義な冬休みになることと、2019年が生徒の皆さんにとって素晴らしい年になることを心から願っています。良い新年をお迎えください。特に3年生は1月4日から私立高校の入試が始まります。準備をしっかりして臨んでください。
 平成31年1月8日(火)の始業式に、元気な姿の生徒の皆さんに会えることを、益子中学校の全職員は楽しみにしています。

芳賀郡市新人陸上競技大会で男女総合準優勝


 ☆9月20日(木)真岡市総合運動公園陸上競技場で行われた芳賀郡市新人陸上競技大会で、益子中学校1・2年生がよく頑張りました。その結果、男女総合で市貝中学校に次いで準優勝になりました。
 結果は下記のとおりです。
              記
 ○ 男女総合  準優勝、 ○男子総合 第3位
 ○ 女子総合  準優勝、 ○2年男子 優勝
 なお、県大会に出場する上位2位まで(リレーは3位まで)の種目は以下のとおりです。
  (1)2年男子3000m 1位   9'19"45(大会新)  
     2年男子1500m 1位   4'21"64
  (2)2年男子800m   2位   2'13"63
  (3)2年男子110mH 2位     17"40
     2年男子走幅跳  1位     5m57
  (4)1年女子100mH 2位    19"03
  (5)2年女子800m   2位   2'27"00
  (6)2年男子4×100mリレー3位で県大会出場 48"23
     
   短期間・短時間の練習でしたが、よく頑張りました。  

 

秋季大運動会、大いに盛り上がる!!

  平成30年9月8日(土)、予定どおり秋季大運動会が行われました。
 朝5時頃から並んで待ったいた保護者の皆様が、朝6時の花火合図で、一斉に応援場所の確保をしました。ルールを確実に守ってくださいました。この整然とした動きは、益子中学校保護者の伝統になっています。毎年運動会の日も、朝から清々しい気持ちでスタートができます。生徒共々、保護者や地域の皆様の協力的な姿には頭が下がります。誠にありがとうございます。
 
 今年の運動会のスローガンは、
『今こそ目覚めよ 聖心魂 光り輝け 益中星!』です。  
  全校生徒が、元気いっぱいに練習に取り組んでいます。今年3年目となる全生徒による『益中ソーラン』では、オレンジ色の法被(はっぴ)を全校生徒が身につけ、本気で踊りました。
 また、各学年が3学級ずつ揃い、色別の縦割り対抗の得点争いも行ったので、他学年の同じ色を応援するという盛り上がりもありました。各クラスとも、大縄跳びや各種リレーなどに、心を一つに団結して競技しました。
 地域保護者の皆様には、早朝より御声援や励ましをいただきありがとうございました。 地域保護者の皆様には、早朝より御声援や励ましをいただきありがとうございました。

郡市総体陸上競技大会で好成績


☆☆芳賀郡市総合体育大会 陸上競技大会☆☆
 男女総合第3位、男子総合準優勝、女子総合第3位、2年男・女共に優勝
  7月10日(火)真岡市総合運動公園陸上競技場において、芳賀郡市総合体育大会陸上競 技大会が行われました。
  最初の種目、2年男子3000mで長岡蓮人さんが優勝し、幸先良くスタートしました。その勢いを継続し、多くの種目で入賞者が生まれ、総合3位、男子準優勝、女子3位、2年男女とも優勝という好成績を収めました。21日から始まる、郡市総体各種大会でも、益子中の各部が大いに 活躍することを期待しています。
 

朝会講話  『藤根善治』の話


    益子の聖人・・・たきぎ様『藤根善治』の話
                                      
 江戸時代、下野国芳賀郡の益子、七井、清水、生田目、上大羽、栗生、深沢の7か村は、黒羽城主大関候の治める土地であり、下の庄と言われた。益子村に陣屋があり、黒羽藩から役人が派遣され一切の政事を司っていた。したがって年貢も、毎年江戸の黒羽藩屋敷に送られた。

 1728年(享保13年)の大凶作は益子村を含むこの地域も襲った。そのため、領民は年貢米を納めるのを先延ばししてもらおうとしたが、薪(たきぎ)で納めるように言われ、その代わり平年の倍増の納入を要求された。領民の生活はひじょうに苦しく困ってしまった。
 さらに大変なことに、次の年もまた凶作に襲われ、領民はどうしようもない困窮の状況に陥ってしまった。

 そこで領民は、薪(たきぎ)年貢を半減してもらえるよう強く願ったが許されなかった。この時、益子村の藤根善治という人は、寝食を忘れて難民の救助に心を砕いた。しかし、苦しさは変わらず、我慢できなくなった領民が一揆を起こそうという形勢に入った。この領民の行動をやめるよう説得し、藤根善治は7か村の代表となって黒羽に赴き、領民の窮状と代官の暴政等を強く訴えた。

 これにより、訴えが聞き届けられ、薪年貢は半減納入を許された。領民は負担が軽くなり、助かった。しかし、代官の謀略(ぼうりゃく)により、一揆の頭領、訴え者の代表ということで重罪として捉えられ、1730年(享保15年)2月16日、斬罪を仰せつけられ、妻子もろとも処刑された。その首は、益子町の内町にさらされたという。領民は悲しみ慟哭(どうこく)した。その後、正宗寺(益子中の南東に隣接する寺)に埋葬された。

 今も益子中学校の正宗寺に石碑がある。
 益子中の建っているところは、聖が丘という。聖とは立派な人という意味であるが、藤根善治を思い浮かべることができる。人のために命がけで年貢の軽減を訴えた藤根善治の生き方には、現在の我々も大いに考えさせられる。
 人は、自分のために生きることが大切だが、誰か人のために生きることは、さらに素晴らしい生き方だと思う。
 今年は『ふるさと学習』に力を入れていく。その手始めとして、益子の聖人、藤根善治を紹介した。
 益子中の生徒には、「利他に生きる(人のために生きる)」という精神が宿っているかもしれない。その生き方を考えてほしい。

生徒会総会で新たな活動を決議


☆生徒総会実施☆5月2日(水)
    生徒総会が行われました。今年度の生徒会スロー  ガンは
『聖心魂~輝け益中星~』です。
 新たな取組として、
    ①クラスの交流を深めるためにスマイルデーの回数を増やすこと
    ②奉仕活動として、学校内外の清掃活動の強化を 図ること、
  ③運動会の表彰に、各学年の表彰に加え、総合表彰を導入して、学校全体で楽しめる運動会にすること、などが決議されました。
 益中生徒会は今年も充実しそうです。自主的自発的な活動になっている益子中学校生徒会に、頼もしさを感じています。

新学期スタート


☆平成30年度がスタートしました。よろしくお願いいたします。
  ~教職員の転出入をお知らせいたします! ~
  4月の定期異動により、8名の教職員が転出し、7名が転入しました。職員一同、力を合わせて教育活動にあたりますので、昨年度同様、保護者の皆様・地域の皆様の御協力をお願いいたします。
  退職・転出した教職員                 転入した教職員
1 清田 光子  教諭  定年退職(七井中へ)    1 箕輪 良行  教諭 七井中学校より
2 篠﨑 正志 教諭  中村中学校へ       2 関本みどり 教諭 芳賀中学校より
3 柴山 孝子 教諭   芳賀中学校へ      3 伊藤 理奈  学校栄養士 新規採用
4 七井 幸恵 教諭  芳賀中学校へ       4 矢野裕美子 講師 中村中学校より
5 津久井 侑 講師  田野中学校へ       5 グネ 宏美  講師 真岡中学校より
6 押坂 優汰  講師   芳賀中学校へ        6 三木みちる 講師 新規採用
7 秋山 裕美 講師  退職           7 櫻井津賀子 県学校支援非常勤講師
8 矢野 久乃  学校栄養士 芳賀北小学校へ


   平成30年度の職員構成は以下のとおりです。
 今年度も、教職員一同、力を合わせて頑張りますので、保護者の皆様、地域の皆様の御支援・御協力の程よろしくお願いいたします。(下線は新任者)


校   長   三田   進      第1学年主任   関本みどり(音楽)
教   頭   関戸  康雄(保・社)     1組担任・副主任  上野  祐子(国語)
教務主任    箕輪  良行(理科)    2組担任      藤田  春彦(保体)
生徒指導主事  宮下  博幸(理科)    3組担任      植木  宏美(技・数)
3年5組担任        杉田  綾子(国語)               副担任                   名児耶浩和(美術)
3年6組担任        植木  一憲(保体)               3年7組担任            矢野裕美子(保体) 
第2学年主任・1組担任 塚田  浩久(社会)      3年5・6・7組副担 三木みちる(保健)
2組担任      小林友加里(数学)  3年5・6・7組担当学習指導助手
3 組担任副主任    髙田克行(理科)           佐藤 久代
2学年副担任       グネ  宏美(英語)

第3学年主任  小林 厚也(体)   学習指導主任・副担任 赤羽  治男(国語)
1組担任・副主任  中野   則幸(数学)                    養護助教諭    東瀬ちひろ  
2組担任     赤荻さやか(英語)                    事務長                上野  政之
3組担任             笠井めぐみ(保体)                    町職員                横田利美男
 進路指導主事・副担任                                      学校栄養士         伊藤 理奈
                           大関  信英(社会)                      ALT                アン・エリザベス・シーバー
                                                                           非常勤講師         櫻井津賀子

                                                                           スクールカウンセラー         柳田ゆかり
                                                                           非常勤講師(陶芸) 阿部  智也         
                                                                
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      平成30年度第1学期がスタート!
    新任式4月6日(金)に実施!
 4月9日(月)に、第1学期始業式を行いました。
 平成30年4月1日付で益子ハナミズキの開花とともに、新年度がスタートしました。明中学校に転入された先生方の新るく、引き締まった生徒たちの表情から、進級の喜びと新た任式が行
な決意を伺うことができました。平成30年度の益子中学校われましの生徒の意欲の高まりを強く感じました。
た。着任 校長式辞では、校訓である『聖心』(優れた人を目指して日された7々努力すること)で、「明るいあいさつや返事」、「向上心をも名の先生ち努力すること」、「相手を思いやる温かな心で過ごし、明る方と生徒く楽しい中学校生活を送ること」を話しました。
の顔合わ 生徒代表の所感発表では、3年の小野頼可さんが「3年生としての自覚をもち、学習と部活動を両立し、進路実現のため精一杯努力しますと、力強く発表しました。
 今年度の益子中学校の合言葉は、「聖心で 活気あふれる 益子中」で頑張ります。

充実の2学期が終了、明日から冬休み!!


12月25日(月)は2学期終業式です。そして、明日から年末年始の冬季休業に入ります。
 生徒の皆さんにとりまして、この2学期はどんな学期だったでしょうか?
 益子中学校としては、充実した学期だったと思います。
 なぜならば、日ごろの学校生活において、生徒の皆さんが授業や部活動、学校行事などに真剣に取り組み、着実に成果をあげることができたからです。
 特に、「運動会」や「聖が丘祭」などの学校行事では、生徒会を中心によくまとまり、各学級の団結も強くなりました。『この学級でよかった』という帰属意識が高まったことと思います。
 また、部活動では、日々の真剣な活動により、大きな成果を挙げました。郡市新人大会や県新人大会での活躍、また、特設駅伝部が男女アベック県大会出場、そして男子が関東駅伝大会に出場しました。
 さらに、文化面でも、吹奏楽部の県音楽祭中央祭への出場、高円宮杯中学生英語弁論大会 中央大会出場と県英語スピーチコンテストへの出場などがありました。
 今学期の成果と課題を確認し、有意義な冬休みになることと生徒の皆さんにとって、2018 年が素晴らしい年になることを心から願っています。

県駅伝競走大会で男女とも入賞、男子は関東大会へ


 県駅伝大会で女子8位、男子は4位で関東出場権獲得
 11月11日(日)に那須野が原公園で行われた栃木県中学校駅伝競走大会で、男子が4位、女子も8位と、男女とも入賞を果たしました。なお、男子は、4位までに与えられる関東大会の出場権を得ました。関東大会は、12月3日(日)に群馬県前橋市で行われます。健闘を祈ります。
 男子は、1区がトップと1秒差で襷を渡し、2区では先頭に立ちました。3区でも先頭をキープし、4区も2位以下を引き離しました。5区で3位になりましたが、6区のアンカーも粘り強く走り抜き、見事4位でゴールしました。
 女子のレースは、1区で16位と粘り、2区に襷を渡しました。2区以降は各区間で2つずつ順位を上げていき、10位で襷を受けた5区のアンカーも、息の詰まるような8位争いを展開し、ラスト200mで8位に上がってゴールし、見事、入賞を果たしました。
 男女とも見事なレースをしました。夏の暑い時期から練習をしてきた駅伝のメンバーたちの頑張りを褒めてあげたいと思います。男子は、関東大会があります。関東の舞台でも、大いに実力を発揮してほしいと思います。
 応援してくださいました、保護者の皆様、町長様はじめ町教育委員会の皆様にお感謝をいたします。関東大会でも、益子中の生徒が活躍してくれることを期待しています。         

英語弁論大会で県最優秀賞受賞


   3年生の儀間かすみさん;益子中で史上初の最優秀賞!!
  高円宮杯、英語弁論大会栃木県大会
  10月6日(金)に行われた高円宮杯第69回全日本中学校英語弁論大会栃木県大会で3年生の儀間かすみさんが見事、栃木県最優秀賞に輝きました。
  11月22日(水)に東京で開催される中央大会に栃木県県代表として出場します。

 芳賀地区英語スピーチコンテストでも、3名が素晴らしい成績
 10月19日に行われた芳賀地区英語スピーチコンテストでも、益子中の3名が好 成績を収めました。
 1年生の上野陽日さんと3年生の田代沙羅さんが共に2位で県大会出場、2年生の 仲野美羽さんが3位という素晴らしい成績でした。「聖が丘祭」の午前の発表部門でも、英語スピーチの発表があります。

参加者全員で作り上げた運動会終了!!


  参加者全員で作り上げた大運動会!!
 今年のスローガン『煌めけ聖春 つかもう勝利 仲間を信じて 突き進め』のもと、全校生徒全職員、そして御来賓・保護者や地域の皆様全員で作り上げた運動会が9月9日(土)に行われました。
 早朝5時過ぎには場所を確保するために保護者の姿がありました。そして、6時の花火がなるのを合図に、場所確保をしてくださいました。その保護者のマナーの素晴らしさに感動しました。
 また、保護者の皆様には、駐車場の案内係を担当していただきました。利用者の車の駐車の仕方も整然としており、その協力体制の見事さに重ねて感動しました。さらには、保護者の種目への参加も熱心であり、幼児・児童とともに玉入れを盛り上げてくれました。
 また、今年で2年目となる全生徒による『益中ソーラン』では、オレンジ色の法被(はっぴ)を着た全校生徒が、気迫のこもったソーランを踊りました。記念写真撮影の時間を設け、多くの保護者の皆様に写真を撮っていただくことができました。

2学期始業式


 9月1日(金)第2学期の始業式を行いました。
 始業式では、校長から「今日という日は二度と来ない、各学年とも今やるべきことにしっかりと取り組んでいきましょう。」と話しました。生徒の真剣に聞く姿に、職員と共に喜びを感じました。
 その後、生徒代表の3年生の野口詩央さんが、「柔道部の活動で、郡市大会の3連続優勝と県総体で団体戦第3位という成績を残せたことの充実感と学級委員長として2学期からの学校生活への決意を堂々と発表しました。                                      

有意義な夏休みに!!


◇◇有意義な夏休みに!!◇◇  
  7月21日(金)から8月31日(木)までの42日間、夏季休業になります。
  夏休み前半は、部活動の大会、そして、3年生が部活動引退後は、進路実現に向け て切り替えて学習に打ち込むことになります。また、1・2年生は、学習面の復習と 部活動では2年生がリードして新人大会に向かうことになります。
    夏休みは、家族との時間も大切にしながら、充実した生活を送ってほしいと思いま す。生徒の皆さんにとって、色々なことができる貴重な夏休みです。
    ・・・・『いざ、勝負の夏休み!』です。・・・・

海老澤憲伸さん、全国大会標準記録突破


◎海老澤憲伸さんが3000mで全国大会標準記録突破!おめでとう!! 
 7月8日(土)9日(日)にかけて、栃木県通信陸上競技大会が行われ、3年生の海老澤憲伸さんが、共通男子3000mで8分51秒80をマークし第2位となり、全国大会標準記録(8分57秒00)を突破しました。8月19日~22日まで、熊本県で行われる全国大会への出場切符をにしました。おめでとうございます。全国の舞台での活躍を祈ります。
  また、1年生の長岡蓮人さんが1年男子1500mで第2位に入賞しました。見事な走りでした 自己ベストタイムの更新という立派な記録でした。まさに伸び盛りの2人です。今後の活躍を期待 したいと思います。皆さんの応援をよろしくお願いいたします。

平成29年度の学校経営の方針


 学校経営の方針
 1 学校経営の基本理念
 (1)確かな学力(知)・豊かな心(徳)・健やかな体(体)の調和を重視する     
   「生きる力」  をはぐくむことを目指し、創意工夫を生かした特色ある
   教育の充実に努める。
  (2)地域や学校の実態及び生徒の心身の発達の段階や特性等に応じ
   た教育を推進する。
       ア 著しい身体的成長と内面的な成熟への対応
        イ 抽象的、論理的思考及び社会性の発達への対応
        ウ 自我意識の高揚と個性の多様化への対応
        エ 自主的な学習態度の形成と学習習慣の確立への対応
       オ 望ましい勤労観・職業観の形成と将来設計への対応
   (3)家庭や地域社会の学校教育への願いや期待に応える教育を実践
   し、揺るぎな い信頼関係の構築を図る。

 
2 校  訓 「 聖 心 」(平成16年4月1日制定)
       本校は古くから「聖が丘」とよばれている。「聖」とは「優れた人」のこと
  で あり、「聖心」とは「優れた人を目指し、日々努力する心」である。この 
  校訓  「聖心」は、本校 生徒と職員の心の支えである。

 
3 学校教育目標
   (1)自ら学ぶ生徒
   (2)心豊かな生徒
   (3)たくましく生きる生徒
   (4)郷土を愛する生徒


 4 目指す生徒像
   (1)基礎・基本を身に付け、自主的に学習し、仲間と共に伸びる生徒
   (2)思いやりをもち、相手の立場を考えることができる生徒
   (3)健康や安全に努め、自己実現のために頑張ることができる生徒
   (4)地域の文化や伝統を尊重し、住み良い社会を目指す生徒


5 目指す学校像
  (1)潤いがあり、語らいのできる学校(生徒が行きたい学校)
  (2)生徒一人一人の育ちが大切にされ、磨かれ、鍛えられる学校(保護
  者が通わせたい学校)
  (3)生徒の規範意識が高く、学習や部活動に熱心に取り組む学校(地域
  が誇れる学校)
  (4)職場の同僚性・協働性が感じられ、自己有用感のある学校(教職員
  が働きがいのある学校)

 
6 学校経営方針
     教育的瞬間を的確にとらえ、一人一人の生徒に行き届いた指導、規律
 ある中での温かい指導を行い、生徒の健全な自尊感情を高め、自己確
 立や自己実現を図る     とともに、生徒の伸び代を広げ、充実感と感動の
 ある教育を推進する。(共感・共汗・共歓の学校)
  (1)教育公務員としての自覚と使命感をもち、教職員の経営参画意欲の
  高揚を図る。
  (2)基礎学力の向上を目指し、わかる授業の実践に努め、確かな学力を
  保証する。
  (3)人間尊重の精神を基盤とする道徳教育、福祉教育を推進し、「心の
  教育」の充実を図る。
  (4)互いのよさを認め、居がい感・活力感のある教育を推進する。
  (5)家庭や地域社会との連携を図り、地域に根ざした特色ある教育を推
  進する。

 
7 目指す教師像
       高い識見と情熱をもち、活動的で行動する教師
  (1)生徒にとって魅力ある教師
  (2)研究と修養に励み、同僚と共に育つ教師
  (3)教育的愛情をもち、行き届いた指導をする教師
  (4)生徒理解に努め、常に生徒と共にある教師

希望溢れる入学式実施(4月10日)・11日には対面式と部活動紹介を実施


◎満開の桜の中での入学式、そして対面式・部活動紹介◎
      ~112名の新入生をあたたかく迎えました~
  4月10日(月)に平成29年度入学式が行われ、新入生112名のみなさんが、新たに益子中学校の生徒となりました。入学式に臨む新入生のみなさんの態度はとても立派で、特に「はい」という返事の大きさとさわやかさはすばらしいものでした。緊張感の中に「益子中学校の1年生」としての新たな決意が感じられました。 
  校長式辞では、中学校生活の出発にあたり、「聖心(優れた人を目指し、日々努力すること)の実践」「良い習慣を身につけること」「思いやりをもって生活すること」の3点について話をしました。
 また、生徒会長の折原萌瑛さんからは、「不安なことや分からないことは、何でも聞いてください。学習や部活動に頑張りましょう」と、あたたかい歓迎の言葉がありました。そして新入生代表の髙橋昂太郎さんが「新しい仲間と共に、思いやりの心をもって力を合わせ、学習や部活動はじめ何事にも全力で取り組みます。」と、堂々と誓いの言葉を述べました。

   ☆対面式と部活動紹介がありました☆
  4月11日(火)には、生徒会主催による対面式と部活動紹介がありました。益子中学校の生活の  様子や行事についてのDVDを鑑賞した後、生徒会役員の紹介、部活動紹介が行われました。各部  とも、工夫を凝らした紹介を行い、1年生に自分の部活動の良さを紹介しました。部長さんを中心に、  部の目標や主な練習内容などについて話したり、実技などを行って見せたりしました。1年生が部活動  を選択するのに、大いに参考になったものと思います。

                      

平成29年度の新年度がスタート


  平成29年度第1学期がスタート!
 4月10日(月)に、第1学期始業式を行いました。
桜の開花とともに、新年度がスタートしました。明るく、引き締まった生徒たちの表情から、進級の喜びと新たな決意を伺うことができました。平成29年度の益子中学校の生徒の意欲の高まりを強く感じました。
 校長式辞では、校訓である『聖心』(優れた人を目指して日々努力すること)で、「明るいあいさつや返事」、「向上心をもち努力すること」、「相手を思いやる温かな心で過ごし、明るく楽しい中学校生活を送ること」を話しました。
 生徒代表の所感発表では、3年の飯塚彩夏さんが「3年生の自覚をもち、学習と部活動を両立し、進路実現のため精一杯努力すること」を、力強く発表しました。

 

平成28年度修了、新年度に向けて希望をもって進もう!


  『平成28年度から29年度へ、希望をもって進もう!』▼ 
3月9日(木)に卒業式が行われ、1・2年生だけでの生活も2週間を過ぎました。▼そして今日3月24日(金)は、平成28年度の修了証書授与式が行われました。▼ この一年間で、1・2年生は、それぞれ大きく成長しました。来年度、それぞれ進級し、この伝統ある益子中をさらに活気のある学校にしてくれるものと信じています。▼ 
 4月から始まる平成29年度も、『聖心で 伸びしろ 広げる益子中』の生徒を目指して日々精進していきましょう。▼ 保護者の皆様、地域の皆様には、日ごろから益子中学校の生徒達を温かく見守り、育てていただきまして、誠にありがとうございます。今後とも宜しくお願いいたします。 ▼
 益子中の校訓は『聖心』です。「今よりも優れた人になろうと日々努力する心」です。▼  合言葉;『聖心 で伸びしろ 広げる益子中!』
 

平成28年度の感動的な卒業式


   平成29年3月9日(木)厳粛な雰囲気の中で、卒業式が行われました。益子町教育委員会の岡 良一郎 教育長様同席の下、益子町代表の大内正美 民生部長様はじめ多数のご来賓の皆様のご臨席の下に、感動的な卒業式が行われました。
 校長式辞の後、教育委員会のことばを岡教育長様に述べていただき、来賓の方々からは、町代表の大内民生部長様、町議会代表の星野壽男議員様、益子中学校PTA会長の堀江孝様からご祝辞をいただきました。
 その後、在校生代表の折原萌瑛さんが送辞を述べ、それを受けて、卒業生代表の田巻圭登さんが答辞を述べました。また、答辞の最後には卒業生全員が合唱を披露しました。
 入場の時から感激の涙を見せる卒業生もおり、厳粛な中で感動的な卒業式を行うことができました。卒業生の保護者の皆様にも多数ご列席を賜りました。誠にありがとうございました。また、おめでとうございました。








  

聖が丘祭で大いに盛り上がる!!

  『聖が丘祭』で生徒達のパワー全開!大いに盛り上がる!▼

  『絆の声を響かせろ 耀く笑顔と感動の心 ~聖が丘に最高の華を~』です。▼ このスローガンは生徒会長の田巻圭登さんが考え、生徒会で採用されたものです。▼ このスローガンのとおり、合唱コンクールでは、各クラスの強く結ばれた心の絆が表現されたすばらしい合唱が響きました。
 また、ステージ部門では、学級対抗勝ち抜き戦大会で腕相撲や押し相撲、そしてステージ発表では、漫才、バンド、歌、ダンスなど、笑いあり涙ありの楽しく充実した時間を過ごしました。
 体育館でのまとめの発表では、少年の主張・英語スピーチ・そして吹奏楽の演奏があり、最後は、益子中名物の吹奏楽部演奏の『エル・クンパンチェロ』にのって、多くの生徒がステージに上がって踊り、大いに盛り上がりました。
 フィナーレの映像も生徒会が工夫して作り上げ、笑いと感動のうちに終了しました。3年生にとっては最後の『聖が丘祭』でした。生徒会を中心に作り上げ、全校生徒が真剣に取り組みました。益子中の生徒の大きなパワーとエネルギーを感じることができた一日でした。保護者・地域の皆様には、大勢の方々にお越しいただきまして、誠にありがとうございました。今後とも、益子中の生徒を見守り、応援していただきたいと存じます。
  生徒の皆さんには、『聖が丘祭』の成果を今後の学校生活に生かして、今よりも優れた人になるために努力するという『聖心』の心で生活していただきたいと思います。中学生の時期は、体も心も大きく伸びる時期です。

  合言葉は、『聖心で 伸びしろ広げる 益子中!』  です。


秋季大運動会が大成功!!


   『おこせ 新風  今駆け抜けろ 聖が丘の頂へ』のスローガンの下、9月10日(土)に、秋季大運動会が行われました。
  今年度は、生徒会のキーワードが『新風』です。
  3年4組の大山恭佳さん考案の運動会スローガンにも盛り込まれています。この新風を受けて、全校生徒による『益中ソーラン』の踊りを初めて行いました。魂を込めた元気良いかけ声とキレの良い踊りに、会場は盛り上がりました。アンコールの声に応えて、生徒は張り切って2回目も踊りました。
  また入退場のきびきびした動きや全力を尽くす姿、さらに真剣に係り活動を行う姿は、運動会を大いに盛り上げて、引き締めてくれました。
 当日は、早朝よりご来賓の皆様、保護者の皆様、地域の皆様にお越しいただき、生徒の競技や演技に声援を送っていただきました。誠にありがとうございました。
 これからも益子中学校は、地域の皆様に見守られ、地域の皆様にご指導をいただきながら、共に発展していきます。そして、益子中発展の主役は子どもたちです。345名の生徒たちは地域の宝です。将来の益子を背負い、将来の日本社会を担う宝です。
 

 折しも、10月9日(日)には、益子町中部地区ぐるみ体育祭が中央公民館グランドで行われます  益子中学校の生徒も地域の一員として、各自治会の選手団の一員として参加します。また、開会式では、ラジオ体操の指揮や入場行進の音楽を吹奏楽部が担当します。様々な場面で中学生の活躍する場面を作っていただいています。地域に少しでも貢献できる中学生であるよう育ってくれるものと確信しています。
 
  改めまして、地域の皆様に感謝をいたします。今後とも、よろしくお願いいたします。
   



  
  

平成28年3月 朝会

 平成28年3月朝会               「校歌を歌うこと」

 校歌を皆さんは、どんな気持ちで歌ったているでしょうか。3学期の始業式の時を覚えているでしょうか。私は、もっと元気な歌声が響くと思っていました。しかし、朝早くで、しかも寒い体育館での始業式だったので、皆さんの声は、この体育館に響いていませんでした。とても残念に思いました。
 式典で歌う校歌には、それぞれ意味があります。例えば、入学式で歌う歌は「決意」の現れであり、卒業式で歌う校歌は「感謝」の心です。始業式で歌う校歌は学期始めの「誓い」であり、終業式で歌う校歌は学期の「まとめ」という意味で歌います。
 益子中学校の校歌は、昭和25年に作られました。それから65年が経ち、益子中学校の卒業生は現在13,600人います。その先輩の方々はどんな思いでこの校歌を歌ってきたのでしょうか。おそらく、益子中の歴史・伝統・思い出・友情・感謝・汗・涙など、中学生活で経験したことや学んだことなど、一人一人が一人一人の思いを込めて歌ってきたのだと思います。おそらく益子中の先輩方は皆さんに、「すばらしい歴史と伝統を受け継いでほしい」「地域からも誰からも愛される、応援される学校であってほしい」ということを願っているはずです。その期待に応えるべく、今までの先輩方と同じように、気持ちを込めて大きな声で校歌を歌ってほしいと思います。
 私は今までに、他の学校の校歌を聞いて、感動したことが2回あります。一つは4,5年前に、千葉県の木更津総合高校が甲子園で勝利したときに歌った校歌です。野球部員全員が海老ぞりになり、応援団と同じような姿勢で校歌を歌っていました。全力校歌として話題になったので、皆さんも覚えている人がいるのではないかと思います。何でも全力で行う姿勢は、私たちに感動と元気を与えてくれます。もう一つは、4年前の益子芳星高校の卒業式の校歌です。益子芳星高校は益子高校と芳賀高校が一緒になり新しくなった高校です。校歌も新しく生まれ変わり、この近辺の学校にはない新しい感覚のメロディーで、歌うのがとても難しい校歌です。それでも一人一人が、校歌を歌うことに自信と誇りを持って歌っていました。特に男子の声がすばらしかったのを覚えています。
 益子中学校の野球部は試合の前に、必ず校歌を歌います。円陣を組んで心を一つにして、集中力をもって戦う気力を高めます。リズムはありますが、音程はありません。それでも一生懸命歌う姿勢は、かっこいいと思います。バレー部も歌っているのを見たことがあります。他の部活動でもやってみるとよいと思います。
 私は、音楽の教師です。式典で歌う歌も音楽の授業だと考えています。柴山先生もそう思っているはずです。それぞれの式典で歌う「国歌」も「式歌」も「校歌」も皆さん一人一人が、皆さん一人一人の想いを込めて、一生懸命歌ってほしいのです。3月10日は「卒業式」です。皆さんの歌で、来賓の方々や保護者の方々に大きな感動を与えましょう。特に校歌については、皆さんの歌声で、益子中学校の校歌は日本一であることを証明してほしいと思います。
 最後に、卒業式で歌う「いつまでも」という合唱曲は、今から17年前私が、作詞・作曲した曲です。当時の益子中の生徒に、このような生徒に、このようなクラスに、このような学校になってほしいという願いを込めて作った曲です。今も歌い継がれていることを本当にうれしく思います。益子中で聴くのが最後となるので、この曲も気持ちを込めて歌ってください。

平成28年2月 立志を祝う会

  「何事も1000時間」   H28.2.4  立志を祝う会
 
 本日、立春の良き日に「立志」を迎えられた2年生の皆さん、おめでとうございます。14歳、子どもから大人へと向かうこの時期は、思春期といって、いろいろと悩みが多くなる時期です。でも、社会の一員と生活する上で、自分を見つめ、自分の向上のために、将来の目標を持って努力することが期待されます。この後、皆さんの立志を迎えた誓いの言葉の発表があります。自分の将来に向けた誓いの言葉を、このステージで堂々と発表してほしいと思います。
  今日は、「継続は力なり」という話をしましょう。皆さんもよく耳にする言葉だと思います。何事も継続していれば、必ずものになる、あきらめたり、投げやりになったりしないで頑張れば、必ずよい結果を生み出すことができるという意味です。
  さて、この「継続は力なり」の継続はどのくらい続けたらよいのでしょうか。「何事も1000時間」と言われています。勉強でも、スポーツでも習い事でも、どんなことでも1000時間続ければ、それなりの力が身に付きます。1000時間というとかなりの時間と感じるでしょうが、毎日1時間で3年、毎日3時間で1年の合計時間です。何となくできそうな時間ではありませんか。但し、この時間は、いい加減に取り組んだ時間ではなく、本気で一生懸命取り組んだ時間の合計です。
 私にも経験があります。私は、無謀にも高校を卒業してから、ホルンという楽器で音楽大学を目指そうと思いました。ホルンと言えば吹奏楽部の矢野君や伊藤さんがやっている楽器です。私の周りは誰もが音楽大学の受験に反対しました。なぜなら、音楽大学の受験科目にはピアノの演奏があるからです。それまで私は、ピアノを弾いたことがありませんでした。でも何とか周りを説得して浪人して音大を目指しました。毎日6時間ピアノの練習をしました。課題曲は、バッハ作曲の2声のインベンションでした。ピアノを習った人なら分かるとは思いますが、初心者にはなかなか弾けない曲です。ランクで言えば中級ぐらいの人が弾く曲ですので、ピアノを習い始めて3年から5年ぐらいの人が弾く曲です。
 その年の8月に音大受験のための夏季講習会があったので、私は必死になって練習しました。そしてピアノを始めてから6か月足らずでバッハを弾き、講習会を受けました。時間を計算てみると、やはり1000時間かかりました。
 皆さんも一つのことに取り組むときは、絶対にあきらめないで、三日坊主にならないで、継続して地道にやり続けてほしいと思います。部活や趣味、そして学習など、取り組んだ時間が、合計1000時間になるまで、また、それ以上になるまで頑張り続けてほしいと思います。一流になるのには、10000時間と言われます。その十倍の時間が必要となります。まずは、1000時間頑張りましょう。そうすれば皆さんの夢や目標は、実現されるはずです。立志を迎えた皆さんの夢や目標が実現することを期待して、「立志生に贈る言葉」といたします。

平成27年12月 朝会


平成27年12月朝会          「一秒の言葉」 
                                 
「はじめまして」                                      
   この一秒ほどの短い言葉に 一生のときめきを感じることがある              
「ありがとう」                                        
   この一秒ほどの短い言葉に 人の優しさを知ることがある                    
「がんばって」                                        
   この一秒ほどの短い言葉で 勇気がよみがえってくることがある              
「おめでとう」                                        
   この一秒ほどの短い言葉で しあわせにあふれることがある                  
「ごめんなさい」                                      
   この一秒ほどの短い言葉に 人の弱さを見ることがある                       
「さようなら」                                        
   この一秒ほどの短い言葉が 一生の別れになることがある                    
    一秒に喜び   一秒に泣く    一生懸命一秒                                     
これは童話作家、小泉吉宏(こいずみよしひろ)さんの「一秒の言葉」という詩です。
私たちは一秒の一つの言葉で、どれだけのことを伝えることができるでしょうか。一秒に込められた気持ちが伝わってくるとても素敵で優しく、私の大好きな詩の一つです。
 いつも使うこれらの日本語こそ、私たちがが忘れてしまった美しい日本語のような気がします。言葉は、自分と人とをつなぐ大切なものです。人からどんな言葉をかけられたら温かくうれしい気持ちになるかをよく考えて、会話したいものです。「ありがとう」これほど美しい日本語はないと思います。「さようなら」これほど心に響く日本語はないと思いま
す。その他「大丈夫」「一緒にいよう」「すばらしい」「素敵だよ」「おはよう」「こんにちは」「おやすみ」など。これらの美しく優しく温かい言葉で会話をしていれば、日常生活で喧嘩をすることや、お互いの心を傷つけることもないと思います。真心のこもった言葉は、人を幸せにします。
 同じ「一秒の言葉」でも皆さんは、「うざい」「きもい」「死ね」などの言葉を使ってはいないでしょうか。これは相手を傷つけるナイフの様な言葉です。自分と相手の関係を断ち切る言葉です。どんなことがあっても、間違ってでも絶対に使ってはいけない言葉です。
これらの言葉が、最近使われていたという話を聞いて、本当に悲しくなりました。
 でも今日からは、美しく優しく温かい言葉で会話をしましょう。言葉は、人を幸せにしたり不幸にしたりします。人を幸せにする言葉をたくさん使いましょう。

平成27年11月 朝会

平成27年11月朝会          「勉強すること・学ぶこと」


 10月24日の聖が丘祭は、皆さん一人一人が輝いていた本当にすばらしい学校祭でした。特に合唱コンクールは、どのクラスも練習の成果を十分に発揮して完成度の高い合唱を発表し、感動の連続でした。まさに「学びに向かう集団として学級力を高めていく」という益子中の姿を、保護者の方や地域の皆さんに、みせてくれました。学級力が高まれば高まるほど、学習にも、生活にもやりがいを感じ、自分のよさを更に発揮しようとします。一人一人が学級の主役ですから、さらに学級力を高め、居心地感のよいクラスを築いてほしいと思います。
 さて、11月に入りました。3年生にとっては進路を決定する、大切な時期となりました。早く進路を決定し、その実現のために全力を尽くしてほしいと思います。合唱をあれだけ頑張れた皆さんですから、つらい受験勉強もクラスみんなで協力し合えば、つらくなくなることと思います。
  今日は、皆さんに、「勉強すること、学ぶこと」ということについて考えてほしいと思います。少し時間をあげますので、心の中で考えてください。
「なぜ、勉強するのか・なぜ学ぶのでしょうか?」
   おそらく皆さんは、高校に入るため、大学に入るため、自分の目標としている仕事に就くためなど答えを出したと思います。もちろん、高校に入るためというのは、一番近い目標になるはずです。でも、試験に合格すればそれで良いのでしょうか。
 学校で習っている数学の一次関数や二次関数を直接、生活の中使うことはほとんどないと思います。勉強の内容が難しくなるにつれ、問題を解くためにより深く考え、今までの自分になかった発想をしなくてはなりません。そこで頑張れば、あきらめずに何度も挑戦する強さや忍耐力が生まれます。何度も何度もそれを繰り返し、自分を成長させ、自分を鍛えていくのです。社会に出てからも同じように成長し続けなければなりません。学習内容を理解することだけが勉強するということではなく、学習内容を理解しながら、様々な生きる力を身につけることが、勉強なのだと思います。社会に出たら嫌いだから、やりたくないからというのは通用しません。人は勉強することで、人として成長し続けるのです。
 私が思うには、今、勉強していることや学んでいることは、高校に合格するためでもありますが、それは、「社会の中で役立つチャンスを自分にあたえること」だと思います。

平成27年10月朝会


平成27年10月朝会          「よい合唱をするために」


 聖が丘祭の合唱コンクールを前に、皆さんの練習している歌声が校長室にも響いてきます。私は、音楽の先生なので、今日はよい合唱をするためのポイントを話したいと思います。まずは、私の歌声を聴いてください。3年生の教科書に載っているイタリア歌曲「帰れソレントへ」です。イタリア語で2番まで歌います。伴奏は柴山孝子先生です。
   歌唱「帰れソレントへ」
拍手をありがとうございます。
   よい合唱をするためには、一人一人いい声を作りましょう。
   1 リラックスした姿勢
      ・足を肩幅くらいに広げ、両足に体重を均等にかけて立つ。
      ・胸を広げて、脇の力を抜く。
   2 腹式呼吸
      ・横隔膜を下げる。
      ・お腹を柔らかくふくらませる呼吸をする。
   3  のどを開ける
      ・あくびの感じで歌う。
      ・目を大きく開いて歌う。
   4 発声
      ・イヌの遠吠えをまねて歌う。
      ・ミッキーマウスの物まねでしゃべる。
      ・息に声を乗せて遠くへ飛ばす感じで歌う。
      ・子音をはっきりと発音する。(サ行、タ行、ハ行など)
   5 声の響かせ方
      ・高い声は頭に響かせる。
      ・低い声は胸に響かせる。
これらに注意して、「校歌」を皆さんで歌いましょう。
  今までで一番の校歌を聴くことができました。合唱はクラスのみんなが協力して、心を一つにして作り上げていくものですが、基本は一人一人のいい声が集まらないとよい合唱になりません。聖が丘祭ので感動的な合唱を期待しています。

平成27年6月  朝会


「声楽家 新垣 勉さんの生き方に学ぶ」    H27.6.3    朝会

 今日は、新垣さんの話をしたいと思います。新垣さんと言えば、皆さんは、モデルで女優の新垣結衣さん(写真)を思い浮かべると思います。新垣結衣さんはすてきですよね。先生も新垣結衣さんが大好きですが、もっと好きで尊敬している新垣さんがいます。それは、この人、新垣 勉(写真)さんです。

 それでは、新垣 勉さんはどんな人か、CDを聴いてください。(芭蕉布を聴く)

 これはテノール歌手の新垣 勉さんが歌っている沖縄の曲「芭蕉布」という曲です。新垣さんは、1953年沖縄読谷村に生まれました。現在62歳です。お父さんは、アメリカ兵、お母さんが日本人のハーフとして生まれました。当時の沖縄では、アメリカ軍人と日本人との結婚は珍しくはなかったそうです。ただ、新垣さんが他の人と違っていたことは、生まれた時に助産師さんが、目薬と間違って劇薬を両目にさしてしまい、失明してしまったことです。
 新垣さんの不幸は、このときから始まりました。新垣さんが生まれると同時に、お父さんはアメリカに帰国し、お母さんは再婚して家を出てしまいました。新垣さんはおばあちゃんに育てられました。目が見えない、そしてハーフということで、すごくいじめられたそうです。自分のような不幸な人間は、世の中にいなくてもいいと自殺まで考えたそうです。お父さん、お母さん、助産師さんを見つけて出して、気の済むまでなぐってやりたい、一生許さないと思ったそうです。でも、目の見えない新垣さんは、何もできませんでした。
  中学時代におばあちゃんがなくなり、一人になってしまった新垣さんは、城間さんという牧師さんの家に引き取られ、家族の一員として育てられました。
  憎むべきお父さんやお母さん、助産師さんに対する気持ちが変わったのは、大学受験のために歌の勉強をしていたときのことでした。声楽の先生に、「君の声は、日本人離れた明るくすばらしい声をしているね。」と言われ、自分の生い立ちを話したそうです。すると声楽の先生は、「それは、お父さんに感謝しなければならない。この声は、いくら努力しても手に入るものではない。君の宝だよ。」と、おっしゃったそうです。この言葉を聞いた新垣さんは、それまではお父さんが大嫌いで、「ハーフ」と言う自分も大嫌いでした。しかし、声楽の先生の言葉で「お父さんのおかげでこの声がある。お父さんからいたからこそ、良い声が出るこの体を授けてもらい、今の自分がいるのだ。」と、自分の気持ちがマイナスからプラス思考に変わりました。さらに先生から「この声は、神様から与えられたあなただけの楽器です。だからしっかり磨いていきなさい。」と言われ、一生懸命声楽の勉強をしたそうです。そして今、日本各地で演奏会や講演会を開いています。
  皆さんは、物事がうまくいかないことがあったときは、人のせいにしてはいないでしょうか。例えば、テストの点数が悪かった、部活動でよい成績が残せなかった、顔のこと、体のこと、性格のことなど、それは、親が悪いから、先生が悪いから、後輩が悪いから、友達が悪いからなどと、人のせいにしてはいないでしょうか。新垣さんは言っています。「自分ができないことやだめなことを人のせいにしては、何もいいことは生まれません。自分の力でマイナス面をプラス面に変えると、全く違う世界が生まれます。」さらに、「私にしかできない自分に与えられた声という楽器を使って、自分でしか生きることができない人生を、これからも歌い続けたい。」と言っています。
 皆さんも新垣さんのように、今与えられた環境の中で、たとえそれが悪くてもだめであっても、それを人のせいにしないで、自分の力でマイナスをプラスに変え、今、自分にできる最大の努力をしてほしいと思います。
 今日は、私が大好きで尊敬する、声楽家の新垣 勉さんの生き方についてお話をしました。

平成27年 2月  立志を祝う会

   「三つのC」       H27.2.4          立志を祝う会

 立春を迎えた今日の良き日に、はれて立志を迎える百六名の二年生の皆さん、そして保護者の皆様、誠におめでとうございます。
  立志生の皆さん、この立志は「志を立てる」そして「自分を見つめ、自分の将来について考え、大人になるための決意を新たにする」さらに「自分の成長に関わってくれたすべての方々に感謝する」というとても大切な機会です。今日この日を境として、幼い自分に別れを告げ、節度と自覚のある生活を送ってほしいと思います。これから立志生一人ひとりが、将来についての考えを力強く宣言いたします。どうぞ、その宣言のとおり、夢や決意の実現に向けて、一生懸命努力できる人になることを期待します。
  今日は、皆さんが大きく成長するために、三つの「C」の話をしたいと思います。
 始めの「C」は「Chance」(チャンス)です。中学校生活には、学習や学校行事、部活動などで、皆さんが活躍できるいろいろな場面が用意されています。それを「チャンス」物事をするのによい機会ととらえ、自分を最大に生かす努力をしましょう。
 二つ目の「C」は「Challenge」(チャレンジ)の「C」です。挑戦するという意味です。臆病にならず、自分から進んで、どんなことにも挑戦してみましょう。たとえ失敗したとしても、挑戦するところに自分の成長があるはずです。
 三つ目の「C」は「Change」(チェンジ)の「C」です。変化や変身、変えるという意味です。先ほども言ったとおり、幼い自分に別れを告げ、何事にも本気で取り組むことで、自分をよりよく変えていきましょう。
 この立志を祝う会をよいチャンスととらえ、積極的にチャレンジして、よりよい自分にチェンジしく。
 皆さんは、限りない可能性を持っています。強い信念と努力、家族や友だち、周りの人を大切する心があれは、今日の誓いは、必ず実現されると思います。
 「Chance」(チャンス)
 「Challenge」(チャレンジ)
 「Change」(チェンジ)
皆さんが社会のために役立つ立派な社会人に成長することを期待して、あいさつといたします。

平成26年 11月   朝会

「心に残る生徒に」      H.26.11.5  朝会

 聖が丘祭では、合唱コンクールを始め、各部門、ステージ発表と誰もが頑張り、一人一人が輝いていました。節度のある中でたいへんに盛り上がったすばらしい聖が丘祭で、たくさんの感動をもらいました。益子中学校の生徒は、私にとって自慢の
生徒です。 
 皆さんもすばらしい生徒ですが、今日は、私の教え子で特に心に残っている生徒の話をしたいと思います。私の教え子の中には、プロの演奏家や、医者、議員などがいますが、そういう特別に成績が優秀だったり、すばらしい才能を持っているという生徒の話ではありません。普通の生徒の話をしたいと思います。
 一人目はOさん、私が一番最初に担任した生徒です。Oさんは、大変まじめな生徒でした。部活動が終わって家に帰ると、すぐ学習に取り組みました。夕飯、お風呂、トイレ以外は、勉強です。30年も前のことですから、携帯やパソコン、テレビゲームなど無かった時代です。テレビを見ることやラジカセで音楽を聞くことぐらいしかなかった時代です。でも、それもしないで、毎日5時間以上学習し、家庭学習のノートを10ページ以上やって毎日提出していました。どうしてそんなに勉強するのかと尋ねると、「私は人より覚えるのに時間がかかるから、人の何倍も勉強するのです」との答えでした。確かに学年でも、成績は下の方でした。早々と推薦入学で宇都宮にある今の文星女子校に進学が決まったOさんに、私が「学習はもういいから、これからは本を読んだり、家事の手伝いをしたりしなさい。」と進めたのですが、「両方頑張ります」と、卒業式の朝まで、毎日学習ノートを出し続けました。今Oさんは、歯科衛生士となって、歯医者さんの手伝いをいています。
  二人目は、T君です。何でも一生懸命にやる生徒でした。野球部のキャプテンとして、部員を引っ張っていました。清掃も一生懸命おこなう生徒でした。職員男子トイレ掃除を一人で担当していて、便器を輝くくらいよく磨きました。T君のお父さんが癌の末期ということで、寝たきりだったのが気がかりでした。本人の覚悟はできていたようですが、ある日、家からお父さんが、今亡くなったという連絡を受け、すぐ家に帰るよう本人に伝えました。でも家に帰らずに、掃除時間が終わったら帰ると、すぐに帰ろうとしませんでした。「僕がこのトイレを掃除しなかったら、誰がこのトイレをきれいにするのですか。僕が早く家に帰っても、お父さんは戻ってきません。自分の責任を果たした方が、お父さんは、喜んでくれると思います。」そう言ってT君は、泣きながら最後までトイレ掃除をして帰りました。T君は今、東京の有名なホテルでコックをしています。
 皆さんも、先生方の心に残るような生徒になってほしいと思います。

平成26年10月 朝会

「人を感動させるのには」   H.26.10.1  朝会

 今日は「人を感動させるのには」という話をしたいと思います。その前に私は、音楽の教師なので、皆さんに歌を披露したいと思います。「赤とんぼ」「オー・ソレ・ミオ」を聴いてください。

 歌唱「赤とんぼ」「オー・ソレ・ミオ」


 伴奏してくれた3年生の宮下萌音さん、ありがとうございました。2回しか練習をしませんでしたが、すばらしい伴奏でとても歌いやすかったです。宮下さんに拍手をお願いします。


 さて、元全日本サッカー代表の中田英寿さんは、人を感動させるのには、わざわざ感動させることをしたり、サプライズをしたりするのではなく、「自分の人生を本気で生きることだ」と言っています。「自分の人生はこれでいいのかと迷いながらも目の前にあるやるべきことに、全力投球することだ」と言っています。中田さんの生き方は、一生懸命ではなく常に「一所懸命」だっ 皆さんも「聖が丘祭」に向けて、合唱練習に一所懸命取り組んでいることと思います。校長室まで皆さんの美しいハーモニーが届いてきます。その「一所懸命」の姿を保護者の方や地域の皆様に見ていただきましょう。そして多くの人に、感動を与えましょう。「聖が丘祭」での皆さん一人一人が、輝いていることを期待しています。


 

平成26年7月 朝会講話

「集中力を動作で高める」            H.26.7.2  校長講話
 7月に入りました。1学期もあと16日で終わりになります。1学期の学習や生活を振り返り、できなかったり悪かったりしたことを1学期中にできるようになるまで努力してほしいと思います。
 さて、今月から中学校総合体育大会が始まります。運動部の3年生にとっては最後の大会となりますので、3年間の集大成として、悔いが残らない大会になるよう全力を尽くしてほしいと思います。
 6月の朝会では「覚悟」という話をしました。益子中で日本一になった先輩方は、好きなことややりたいことを我慢して日本一になるために「覚悟」をして練習や作品作りに取り組んだという話です。今日はこのことば「集中力」について話をしたいと思います。
 試合やコンクールでは、負けてはいけない、失敗してはいけないという緊張から、実力が出し切れないことが多くあります。少しの緊張は、集中力を高めるのに役に立ちますが、緊張が高まりすぎると大きなプレッシャーとなり、失敗につながることがよくあります。そのようなときどうしたらよいか、そのようならないためにはどうしたらよいかを一緒に考えましょう。
 それには、普段から心のトレーニングをしておくことが大切です。日曜日の下野新聞の「しもつけ中学生ニュース」の欄に、「試合で能力を発揮するには、集中力を動作で高めることが大切」と書いてありました。たとえば、皆さんがよく知っている大リーグのイチロー選手は、バターボックスでバットを立ててもち、袖を引っ張りながらバットの先をバックスクリーンに向ける仕草を行っています。イチロー選手は、この動作を行うことで精神的に練習の時のベストな状態に自分を誘導しているのだそうです。プレーの前に、ある一定の動作を一定の順序とリズムで行い、集中力を高める心のトレーニングを、皆さんも練習の中で見つけてください。深呼吸をすることでもいいでしょう。目をつぶるのもいいでしょう。肩の上げ下げでもいいでしょう。自分の好きな言葉を口にするのもいいでしょう。ポケットの中に大切なものを入れ、それを握りしめることでもいいでしょう。集中力を高める自分なりの形を見つけてください。
 私もいろいろなところで演奏会を行っています。その時に行う集中力を高める動作をお話しします。まず、演奏会の30分前にメガシャキを飲みます。演奏の直前には、ゆっくりと腹式呼吸の深呼吸を2回します。演奏中は自分の音楽を楽しみます。演奏中に失敗したときは、すぐに忘れて、先の音楽のことを考えて演奏します。
 自分がいつもやっている習慣化された動きが、自分の心を落ち着け、集中力を高めてくれるはずです。余計な考えや緊張感を取り去り、いつもの自分の力を必ず与えてくれるはずです。後は、自分を信じて練習することです。総合体育大会を始め、大会やコンクール、美術展などで益子中学校の良さを発揮でき、一人一人の目標や、部活動の目標が達成されることを期待しています。

平成26年6月  朝会講話

「覚悟」             H.26.6.4       校長講話

 1年生が宿泊学習、2年生はマイチャレンジ、3年生は修学旅行と各学年とも大きな行事がすべて終わりました。どの学年も目標をしっかりと達成したすばらしい行事ができ、本当にうれしく思います。
 5月の朝会では、「偶然のチャンスを自分のものにする」という、セレンデップ、セレンディピティについて話をしました。毎日の生活や学習をきちんと一生懸命頑張っている人には、必ずチャンスが生まれ、そのチャンスを自分のものにしましょう、という話でした。
 今日は「覚悟」について話をしたいと思います。
 皆さんのクラスには個人の目標が掲示されています。その目標を達成させるのには、どうしたらよいと思いますか。おそらく努力します、頑張りますという答えが返ってくると思います。卓球部の目標は団体で全国大会出場することです。普通の練習では、ほかの学校と同じ練習をしていたのでは、その目標はなかなか達成しないと思います。
 校長室の前の「顕彰碑・輝く聖魂」には、日本一になった個人、団体が全部で五つあります。印がないので皆さんにはわからないとは思いますが、あとで見てください。平成11年度の全国中学生通信弓道大会の名畑君、同じく平成11年度の全日本アンサンブルコンテストサクソフォーン四重奏の吹奏楽部、平成12年度の全国中学生通信弓道大会の黒子君、平成13年度の東京ガス全国小中学生陶芸コンクールの田口さん、平成19年度の全国子ども陶芸コンクールinかさまの中村さんです。当時の益子中学校の生徒会の目標は、「日本一の学校」でした。もちろん部活動だけではありませんが、何かで日本一になろうとみんな頑張りました。部活動で日本一が出ると、次は「あいさつ日本一の学校」「心の日本一の学校」を目指しました。
 当時の生徒たちも皆さんも何も変わってはいません。みんな同じ益子中学校の生徒です。むしろ当時の生徒たちよりも生活態度も学習の様子もずっと立派です。違いは生徒数が半分近くなってしまったことと、目標に対しての取り組み方です。
 「覚悟」をもって練習に取り組んでいるでしょうか。やりたいことや楽しいことを犠牲にして、部活動や学習に取り組んでいるでしょうか。日本中の中学生誰もが頑張っています。どの部活動も目標を持って取り組んでいます。後は、本気の度合いです。「覚悟」をもって取り組む」ことです。日本一になった先輩方は、好きなことややりたいことを我慢して、覚悟をして練習に取り組み「日本一」を手に入れました。自分に厳しく納得のいくまで練習したり、納得のいくまでよい作品づくりに励みました。その結果が日本一につながりました。皆さんの教室に掲示されている目標が、目標だけで終わることがないよう、時にはやりたいことや好きなことを我慢して目標達成の努力をしてほしいと思います。
 皆さんの本気の「覚悟」期待しています。

平成26年5月 朝会講話

「偶然をチャンスに」                        H.26.5.7   校長講話

 芳賀郡市春季各種大会がこの連休中に行われました。陸上大会、そして各種大会と益子中学校の活躍は、本当にすばらしいものでした。どの会場も熱戦で、次の会場に行くのがどんどん遅くなってしまい、全部見られなかったのが残念です。これから皆さんは、県春季大会、夏の中学校総合体育大会があります。それぞれの目標に向かってベストを尽くし、悔いのない部活動、思い出の多い有意義な中学生生活を送ってほしいと思います。
  ところで、皆さんは、なくし物をして、探していたものが偶然見つかった、という経験はないでしょうか。それは、セレンディップとか、セレンデピティとかいって、偶然から何かを発見したり、偶然幸せをつかんだりすることをいいます。興味のある人は、調べて見てください。
 これは、部活動の大会やコンクールでも起こりうることです。相手と対戦して実力が同じだったとしたら、どちらが勝つと思いますか。最後まであきらめなかった方が勝つ。実力を出し切った方が勝つ。もちろんそうだと思います。でも、弱くても勝つ場合もあります。予期せぬ所から偶然チャンスが生まれて、流れが変わり、勝つことがあります。それが、セレンディップです。
 ところで予期せぬ偶然は、自分で起こすことができるのでしょうか。私は、できると信じます。どんなことが起きても、自分たちは必ず勝利するという強い心を持ち続け、普段の練習のとおりにプレイを続けることができれば、予期せぬ偶然は必ず起こります。その偶然をチャンスにして、頑張り続ければ、勝利をつかむことができるはずです。
 例えば、元気なあいさつだったり、マナーのよさだったり、授業態度、清掃の態度だったり、家族や先生、友達に感謝する心だったり、その態度や気持ちが大きければ大きいほど、偶然が自分に、自分たちにすばらしいチャンスを与えてくれます。それが、勝利の神様です。勝利の神様は、必ず皆さんの心の中にいます。
 今、部活動や友達のことで何か問題を抱えていている人は、早く、できれば今日中に解決してください。遅くなればなるほど、勝利の神様は味方してくれなくなるでしょう。自分から積極的に動いて問題を解決して、最高の状態で大会やコンクールを迎えましょう。そうでないと試合する前から、偶然に起こるチャンスが、相手や相手の学校にいってしまうことになります。
 団体の種目は心を一つにして、個人の種目は集中して競技や演奏をしましょう。偶然に起きるチャンスをみんなの力でつかんで、自分のもの、益子中学校のものにしてほしいと思います。

平成25年度修了式 式辞


 この聖が丘にも、やっと「春一番」が吹き、桜便りが届きそうな季節となりました。本日、ここに平成25年度修了式を迎えることができ、大変うれしく思います。

 ただ今、第1学年代表の折原陽太さん、第2学年代表の大橋琉矢さんに修了証書を授与しました。この修了証書は、その学年で学ぶべきことを全て修了したことを証明するものです。つまり、みなさんは、4月から上級学年に進級します。進級おめでとうございます。

  さて、第2学年には、106名のみなさんが進級します。4月にはいよいよ新入生を迎え、中堅学年として大いに活躍が期待できます。また、第3学年には、134名のみなさんが進級します。最上級生としての責任と自覚をもち、まさに「学校の牽引者」として、「学校の顔」として活躍が期待できます。

 ここで、進級するにあたり、2つのことについて話をします。
 一つ目は、「新入生が憧れる先輩になってほしい」ということです。すべての星が移動しても、ポラリス(北極星)はずっと同じ場所で輝いています。みなさんが新入生のポラリスになってあげられたら、もう道に迷うことはなく、安心して中学校生活が送れるでしょう。ぜひとも、新入生が憧れる先輩になってください。

 二つ目は、「目標に向かって挑戦し、目標に向かって一生懸命努力してほしい」ということです。人は誰も、目標があるから頑張れるのです。夢があるから輝いていられるのです。ぜひとも、自分の「伸び代」を広げられる目標、取組が可能な目標を立て、4月からの学校生活を充実させてください。

 この修了式が終わると、担任の先生から一人ひとりに修了証書、つまり通知表が手渡されます。担任の先生の思いや願いが記されています。この1年間の努力の結果をしっかりと確認してください。そして、進級に向けての課題を見つけ、努力を続けてください。 いよいよ、明日から春休みに入ります。くれぐれも交通事故等にあわないよう安全な生活に心掛けてください。そして、4月8日の始業式には、元気に姿を見せてください。

平成25年度第7回朝会講話「東日本大震災から3年~被災地との絆~」

 みなさん、おはようございます。3年前の今日、午後2時46分ごろ、今までに経験したことのない、大地震が発生しました。みなさんは、あのときのことをはっきりと覚えていることでしょう。東日本大震災の発生から今日で3年になります。

 みなさんも知っているように、津波や原発事故で、岩手・宮城・福島の3県が大きな被害を受け、今なお26万7000人が非難生活を強いられてます。また、避難の長期化で、体調悪化による死亡など「震災関連死」も増えています。プレハブ仮設住宅に住む多くの人たちは、まちづくりやインフラ整備も思うように進まず、原発事故の収束も見えない中で、不安や不満を募らせています。

 ここで、3月9日付け「下野新聞」に掲載された記事を紹介します。「のヒマワリ里帰り」と題して、被災者と生徒たちの心の交流が紹介されています。

 2011年3月11日、宮城県石巻市、美容室経営 阿部かつ江さんは押し寄せる津波に追い詰められ、隣家の2階に逃げ込んだ。1階が水没した隣家での避難生活3日目の朝、救助のヘリコプターが来た。栃木県の防災ヘリ「おおるり」だった。隊員のヘルメットの名前を必死で覚えた。震災2年を機に2013年春、本県消防防災航空隊へ礼状を書いた。救助の指揮に当たった小山市の消防特別救助隊長 根本真澄さんら隊員から返信が届き、阿部さんは手紙にヒマワリの種を入れて根本さんに送った。
 阪神大震災で亡くなった神戸市の女児に由来する「はるかのひまわり」と、児童と教職員計84名が死亡・行方不明となった石巻市大川小の遺族の母親が育てたヒマワリ。この母親たちの思いを綴った絵本「ひまわりのおか」も同封した。
 根本さんの呼び掛けに応え、小山第三中学校の生徒たちが育てたヒマワリは300本が開花、種を収穫できた。根本さんは昨年末までに3度石巻を訪ね、阿部さんたちに生徒手作りのパッケージ入りの種を手渡した。阿部さんは「人と人とのつながりが広がっていくことがうれしい。ヒマワリを通じて、防災のことも考えてほしい。そして、いつか被災地にきてほしい」と話している。 

 被災地の復興を加速させ、風化を防ぐためにも、3月11日を決して忘てはならないと思います。
 最後に、黙祷を捧げたいと思います。「黙祷」(1分間) ありがとうございました。

平成25年度卒業式 式辞

 弥生の風の冷たさも和らぎ、校庭の木々も芽を膨らませ春の訪れが感じられる、今日の佳き日に、益子町民生部長 福田幸利 様、 益子町議会副議長  長岡景介 様をはじめ、多数の御来賓の皆様の御臨席と、保護者の皆様の御列席を賜り、ここに平成25年度卒業式が盛大に挙行できますことは、私たち教職員にとりましても、この上ない喜びであります。御臨席賜りました皆様に、心より御礼申し上げます。
 さて、卒業生のみなさん、そして保護者の皆様、御卒業おめでとうございます。みなさんの晴れの門出を祝福します。
 ただ今、147名のみなさんに、卒業証書を授与いたしました。一人一人の引き締まった表情の中に、中学校3年間の生活をやり遂げたという、大きな満足感と、新たな人生への旅立ちの決意が感じられ、大変うれしく思います。
 振り返れば3年前、東日本大震災に見舞われ、心の傷を癒やしながら、みなさんは本校に入学しました。当たり前に生活できることの幸せや、家族の絆、家族の温かさを実感し、また、仲間との友情を深めながら、みなさんは、この3年間の中学校生活を自分らしく、大変立派に過ごしてきました。
 みなさんと共に過ごした3年間は、私にとって本当に幸せな年月でした。みなさんのすがすがしい表情や真剣な眼差しを思い浮かべるたびに、数々の感動が込み上げてきます。そして、みなさんに出会えたことが本当によかったです。特に最高学年として、また学校の顔として、大活躍したこの1年間は、みなさんのすばらしい自主的な活動に触れ、多くの感動と喜びを味わいました。
 まず、自主的な「あいさつ運動」では、部活動や委員会活動を中心に、明るく元気なあいさつを広げようと、年間を通じて実践してくれました。地域の方々からも褒められることが多く、みなさんにとって大きな励みになったと思います。また、自主的な活動として、部活動や学校行事、ボランティア活動など、すばらしい活躍があげられます。今校長室には、七本の優勝旗が飾られています。また、職員室入口近くの棚や校長室にも、優勝や団体賞のトロフィーや盾が数多く置かれています。これらはすべて、みなさんの活躍ぶりを物語っています。
 特に、卓球部男子・女子の全国大会出場、野球部・ソフトテニス部男子の関東大会出場をはじめ、多くの部が県大会や郡市大会で大活躍しました。文化活動でも多くの活躍が見られました。県吹奏楽コンテストや県アンサンブルコンテストでの活躍、下野教育美術展での県議会議長賞受賞、全国子ども陶芸展等での受賞の数々、さらには、NHK杯放送コンテスト全国大会出場など、立派な成績を収めました。これらの成果は、自分のよさを十分に発揮し、自らの「伸び代」を大いに広げた結果だと思います。
 また、学校行事では、秋季大運動会での団結力や連帯感、そして躍動感あふれる演技など、学校全体を盛り上げ、導いてくれました。そして、「聖が丘祭」では、合唱コンクールでの美しい歌声、ステージ部門での創造性あふれる演技など、さすが3年生と、誰もが感動し、会場全体を美しく染め上げてくれました。
 これらすべてのことに、共通することがあります。それは、校訓「聖心」の下、みなさんが「優れた人を目指し、日々努力し、やり遂げる」という態度です。目標を立て、その目標の実現に向け努力すれば、大抵のことはできるのだということを、これらの自主的な活動を通して示してくれました。
 いよいよみなさんは、これから自分の選んだ道へ、新たな第一歩を踏み出します。ここで、みなさんの門出に当たり、二つのことを話します。
 一つ目は、「失敗を恐れず、勇気をもって、燃える心で果敢にチャレンジしてほしい」ということです。「何も咲かない寒い日は、下へ下へと根を伸ばせ。やがて大きな花が咲く」という言葉があります。努力の成果が、思うように上がらない日もあるかもしれません。辛く苦しい日もあるかもしれません。そんな日が続くときでも、毎日地道な努力を積み重ねていってください。成果は急には現れないと思いますが、必ず大きな花を咲かせることができるのです。なぜなら、大きな花を咲かせるためには、それをしっかりと支える根っこが必要だからです。最後まであきらめず、地道な努力を続けてほしいと思います。
 二つ目は、「思いやるという生き方を実践してほしい」ということです。「思いやり」という言葉の意味は、「相手の立場に立って思いを巡らすこと」です。しかし、それを行動に置き換えることの困難さは、みなさんは承知していることと思います。私たちは、一人では生きていくことはできません。必ず誰かのお世話になり、今日という日があるのだということを忘れないでほしいのです。そして、自分が受けてきた「思いやり」を、今度は人のために使い切ってほしいと思います。「生きる」とは、前に向かって進むことです。「進む」とは、人間の幸せを求めて、努力することです。他者を「思いやる」ことを忘れず、力強く生きていってください。
 ここで、保護者の皆様に申し上げます。お子様の御卒業、誠におめでとうございます。立派に成長したお子様の姿を目の当たりにし、感無量のことと思います。全てが実を結び、本日ここに立派に御卒業の日を迎えられましたことに、心よりお慶び申し上げます。また、この3年間、本校教育に対する格別の御理解と御協力を賜り、改めて御礼申し上げます。
 卒業生のみなさん、3年間よく頑張りました。褒めてあげたいです。すばらしい思い出をありがとう。多くの感動をありがとう。そして、最高の笑顔をありがとう。みなさんは私の誇りです。
 結びに、卒業生のみなさんの限りない前途を祝し、式辞といたします。

  

生徒会誌『聖が丘』第54号に寄せて

 今校長室には、7本の優勝旗が大きな存在感をもって飾られています。また、職員室入口近くの棚には、優勝のトロフィーや盾が所狭しと置かれています。これらは、スポーツ各種大会で活躍した証しであり、生徒たちの努力と汗の結晶でもあります。
 これまで多くのスポーツ各種大会に足を運び、そのたびに感動したことがあります。それは、試合中の生徒たちの大きな掛け声です。一部のスポーツ(声を出してはいけないスポーツ)を除き、生徒たちは大きな声を出し、試合に臨みます。その凛々しく、潑剌とした姿は、発する掛け声と重なり一段と存在感を示します。躍動感あふれるプレー、決してあきらめない生徒の姿に、勝利の女神は必ずついてきます。
 スポーツによって出す声も異なります。本校の場合、例えば、バドミントン部の生徒は、「エイ!」「ヤー!」と声を出します。実に勇ましく、プレーに力強さを感じます。また、ソフトテニス部の生徒は、「ヨシ!」「ソレ!」と声を出し、ゲームを見事に組み立てます。それから、バレーボール部の生徒は、「ヨーシ!」「オー!」など、大きな声を出し、勝利を目指してチームの士気を高めます。
 実は、スポーツ時に「声」を出すことで、よい成績につながることが科学的に分析されているのです。それぞれのスポーツシーンで用いている「声」は、「スポーツオノマトペ」と名付けられています。この「オノマトペ」とは、フランス語onomatopée(オノマトペー)に語源をもつ擬音語(物が発する音)・擬声語(人や動物が発する声)・擬態語(状態や感情などの音を発しないものを字句で模倣したもの)を意味します。
 スポーツオノマトペ研究の第一人者である藤野良孝朝日大学准教授は、選手が実際に声を出すことで、「自分のプレーが上達する」「リズムやタイミングが保てる」「自分に負けない、絶対に勝つという自己暗示をかける」「モチベーションを高める」などの効果が得られると指摘しています。
 実際に、トップアスリート(一流選手)ほど、試合中に声を出しています。ハンマー投げの室伏広治選手は「ンガーッ」と叫び、卓球の福原愛選手は「サー」と大きな声を出します。また、ソフトボールの上野由岐子選手は「ヨイッショー」の掛け声と共に投球するというのは有名な話です。
 本校の生徒たちも、トップアスリート(一流選手)に負けず劣らず、「スポーツオノマトペ」を使っています。スポーツは、中学時代で完結するものではありません。これから高校や大学等に進学し、さらには社会人としてスポーツを続ける人もいるでしょう。そして近い将来、オリンピックに出場する人もいるかも知れません。この「スポーツオノマトペ」は、自分を前向きな気持ちにさせる魔法の言葉なのです。

 

平成25年度第6回朝会講話「“おもてなし”の心について考える」

 2020年の東京オリンピック誘致のプレゼンテーションで、「おもてなし」の心は、海外の方々に大きな影響があったと報道されています。「おもてなし」を世界中に広げたのが、滝川クリステルさんです。「東京はみなさまをユニークにお迎えします。日本語で“おもてなし”と表現します。それは、訪れる人を慈しみ見返りを求めない深い意味があります」 という言葉から始まりました。滝川さんは流暢なフランスで、にこやかにスピーチをしました。
  この「おもてなし」は、英語では「hospitality」と訳されることがありますが、「hospitality」という単語では十分に言い表せないものだと思います。 つまり、的確な言葉は外国語には存在しないように思います。

 ここで、日本の「おもてなし」を最も象徴する一例を紹介します。
 それは、石田三成の「三献(さんこん)の茶」です。これは、豊臣秀吉と初めて出会った際の逸話として伝えられるものです。長浜城主となった羽柴秀吉(豊臣秀吉)は、鷹狩りの途中に喉の渇きを覚えて、観音寺に立ち寄り茶を求めたそうです。石田三成は、その寺の小僧でした。

 三成は、汗だくの秀吉を見て、最初に大きな茶碗にぬるめの茶をたっぷり入れて差し出しました。喉の渇いていた秀吉は、一気に飲み干しました。そして、秀吉は二杯目を所望しました。三成は、一杯目より少し熱いお茶を半分だけ入れて差し出しました。秀吉は、試しにもう一杯所望しました。今度は小さな湯飲みに熱いお茶を差し出しました。秀吉はこの三成の相手を思いやる心に感心しました。それから、三成は秀吉に召抱えられることになりました。その後、五奉行の一人となるまで出世しました。
 この逸話は、「三献の茶」として後世に伝わる三成の「おもてなし」です。

 日本では、「おもてなし」という言葉は、日常でもよく使われています。大切なことは、「相手の気持ちになって、思いやる気持ちで」おもてなしをすることだと思います。例えば、学校に来られる方がどこに行けばよいかわからないで困っているとき、「こちらです。御案内します。」と笑顔で声を掛けられたら、どれほどうれしいことでしょう。益子中らしい「おもてなし」になるだろうと思います。

 これから「一期一会」を大切にして、「おもてなし」の言葉を増やしていきましょう。終わります。

『立志記念文集』に寄せて「二度ない人生をどう生きるか」

  立志の時を迎えた2年生のみなさん、おめでとうございます。立志とは自分の心に向かい、おもむくところをしっかりと決定し、一度こうと決心たからには、真っすぐにその方向を目指して、絶えずその決心を失わぬよ努力することです。
 人にはみな「夢」があります。しかし、その夢が夢のままに終わらないう、努力し続けることが大事なのです。「なりたい」と思っているだけでは夢は逃げてしまい、叶えることはできません。「なりたい」思いを奮い立せても、それに伴って「志」が立っていなければ、決心がゆるみ、後戻りてしまいます。だからこそ、一度士気を奮い起こしたならば、次にはしっりと「志」を立てることが大切なのです。
 しかも、「初志貫徹」の言葉通り、「志」を大切にしながら前に進むこと「志」にぶれることなく、柔軟な姿勢をもって前に進むことは、志を大切し、方策を考え、行動することから得られるのです。「太陽は夜が明けるを待って昇るのではない、太陽が昇るから夜が明けるのだ」という有名な葉があります。夜明けは、待っていてもやって来ません。自分が行動・実することによって初めて、夜明けをもたらすことが出来るです。 
 人間は、ただ漠然と生きているだけでは、自分の存在感が薄れ、自我意が解体する可能性があります。このような危機を乗り越えるためにも、自が向かう目的を見つけ、将来への方向性を見定めて生きてほしいと思います。 また、人が生きる最大の喜びは、「他の人の役に立っている、役に立つとが出来る、と実感出来ることだ」と言います。他者との関係の中で一定役割や使命を果たし、他者から必要とされることによって、自己の存在を感してほしいと思います。
最後に、社会心理学者のフロムの言葉を贈ります。
  「自分自身でないことほど恥ずべきことはなく、自分自身でものを考え、感じ、話すことほど、誇りと幸福を与えるものはない。」 
 自分の意志に基づき、自分らしさを表現して生きるとき、私たちは自分本物の人生を生きていることを実感でき、それが生きる自信と誇りを与えくれるのです。
 この立志の時は、二度ない人生を、どのようにすれば価値あるものとし送ることができるのか、真剣に考える機会でもあります。「志」を立てるとで、一日一日が大切なものに思えるようになるでしょう そして、「自は自分の主人公、世界でただひとり自分を創っていく責任者」という気概もって、「志」を確立し、自らの伸び代を大いに広げてほしいと願っていす。

 

平成25年度立志式 式辞

 小貝川の流れも、心なしかゆるみ始め、厳しい冬の寒さに、じっと耐えてきた校庭の木々も、新しい芽を膨らませ、早春の訪れを感じさせる季節になってまいりました。
  本日は、公私御多用の中を、益子町副町長 法師人  弘 様、 益子町議会副議長 長岡景介 様をはじめ、 多数の御来賓の皆様の御臨席と、保護者の皆様の御列席を賜り、ここに、平成25年度立志式が、挙行できますことをうれしく思います。心より厚く御礼申し上 げます。
  さて、134名の立志生の皆さん、そして、保護者の皆様、本日は誠におめでとうございます。本日の立志式は、皆さん一人ひとりが、これまでの自分の成長を実感する行事であり、これからの自分の生き方を学び、身に付けていくという、新しい成長の出発点となる、大事な行事です。また、昔から「十五にして学を志す」と言われてきたように、数え年十五歳は、自分自身を、自分で眺めることができるようになる、年齢でもあります。
  皆さんは、立志の時を迎えるにあたり、『立志記念文集』(未来)を発行しました。その中には、一人ひとりの「立志の誓い」が書かれてあります。そして、その言葉一つ一つに、将来の夢や目標の実現に向かって、努力しようとする決意が感じられます。
 中国の古典の言葉に、「青雲大志」という言葉があります。「青雲」とは、高く晴れわたった空を言い、高尚な聖賢の境地にあこがれる気持ちのことを言います。わかりやすい言葉に直すと、豊かな心、よい人格をもち、大きな志、大きな夢をもつ人になってほしいということです。
  大きな夢は、生きる喜びであり、生きるエネルギーです。理想として生きる目標や計画を立てることは、その人の生き方を広げ、心を大きくしてくれます。ここで、幕末の志士であり、高知県の偉人、坂本龍馬の言葉を紹介します。
  「人として生まれたからには、太平洋のように、でっかい夢を、もつべきだ。人間、好きな道によって、世界を切り拓いていく」という言葉です。
  皆さんは今、「自分探しの旅」の真っ最中です。自分の好きな道を探し、自分自身の好きなことを通じて、やがて社会に貢献する大人になってもらいたいと願っています。
 また、夢や目標をもち、それを実行に移すときには、必ず多くの困難にぶつかります。坂本龍馬は、「おれは落胆するより、次の方策を考  える方の人間だ」という言葉も残しています。龍馬のように、困難に負けず、次の方策、困難を乗り越える方策を考えて努力すれば、きっと「夢」は現実のものとなります。
  夢や目標の実現は、他者から与えられるものではなく、自ら努力して勝ち取るものです。「自分は自分の主人公」「世界でただひとり、自分を創っていく責任者」という気概をもち、日々努力することを願っています。 
  そして、今日の立志式を機会に、自分の将来を見定め、次のステップへ自分を高める土台づくりをしてほしいと思います。理想とする自分を思い描き、自立した益子中生を目指して、今日から実行に移すことを期待しています。
  これまでの14年間、皆さんがここまでやってこられたのは、保護者や家族、地域の方々の支えがあったからです。
皆さんの成長を見守り、支えてくださった、これらの方々への感謝の気持ちを忘れず、夢を叶えるための確かな歩みを続けてください。皆さんの今後の活躍を祈っています。
  結びに、本日御臨席を賜りました御来賓の皆様、そして、御列席をいただきました保護者の皆様の、本校への御支援、御協力に深く感謝申し上げ、式辞といたします。

平成25年度卒業記念文集に寄せて「卒業生の未来に希望を託して」

 御卒業おめでとうございます。この学舎を巣立ちゆく時を迎え、卒業生のみなさんは、自らの成長の足跡をかみしめていることでしょう。みなさんと共に過ごした3年間は、本当に幸せな月日でした。心から感謝しています。
 益子中学校の卒業生として誇りをもち、新たな旅立ちのスタート台に立って、未来をしっかりと見据えるみなさんに、はなむけの言葉を贈ります。

◇「艱難(かんなん)、汝(なんじ)を玉にす」
 「艱難」とは、「物事をやり遂げるまでの辛く苦しいこと」を意味します。多くの苦労や困難を乗り越えてこそ、初めて成長や飛躍が期待されるのです。みなさんは、これまで部活動や学校行事などいろいろなことに挑戦し、一つ一つをやり遂げてきました。これからも自分の力を信じて、「前へ前へ」と歩み出してください。

◇「生とは天の我を労するなり」
  この言葉は、幕末に長州藩の尊王攘夷の志士として活躍した高杉晋作が残したものです。「自分がこの世に生まれてきたということは、この世で自分にしかできない役割が与えらたということだ」という意味です。みなさん一人ひとりが、この21世紀の社会で、個性的でかけがえのない役割を果たすよう心から願っています。

◇「思いやるという自分軸(生き方)をもつ」
 「思いやり」という言葉の意味は、「相手の立場に立って思いを巡らすこと」ですが、それを行動に置き換えることの困難さは、誰もが承知しています。私たちは、一人では生きていくことはできません。必ず誰かのお世話になり、今日という日があるのです。自分が受けてきた「思いやり」を、今度は人のために使い切ってほしいと思います。

◇「何も咲かない寒い日は、下へ下へと根を伸ばせ。やがて大きな花が咲く」
 努力の成果が、思うように上がらない日もあるかもしれません。辛く苦しい日もあるかもしれません。そんな日が続くときでも、毎日地道な努力を積み重ねていきましょう。成果は急には現れないと思いますが、必ず大きな花を咲かせることができるのです。なぜなら、大きな花を咲かせるためには、それをしっかりと支える根っこが必要だからです。失敗を恐れず、勇気をもって、燃える心で果敢にチャレンジしてください。

 みなさんの今後ますますの御活躍を大いに期待しています。

平成25年度入学説明会あいさつ


 保護者の皆様、そして児童のみなさん、こんにちは。本日はお忙しい中、益子小学校、益子西小学校、田野小学校、赤羽小学校、芳賀東小学校、とうや小学校(北海道)のみなさん、入学説明会に御出席をいただき、ありがとうございます。寒さも一段と厳しくなり、本校でもインフルエンザがはやってきています。くれぐれも健康に気を付けていただきたいと思います。

 さて、児童のみなさんは、益子中学校に今日で何回来ましたか。総合的な学習、運動会、学校祭、部活動見学など、来る機会が多くあったと思います。今日初めての人もいると思います。そこで、保護者の皆様、児童のみなさんが、益子中学校を少しでも理解していただけるよう、入学説明会を実施しました。また、益子小学校、益子西小学校のみなさんには、事前のアンケートにも御協力いただき、ありがとうございました。あいさつの後、各担当から説明がありますので、聞いていただき、中学校入学に向けて準備をお願いします。

 それではまず、益子中学校の生徒のすばらしいところを、大きく3点についてお話をします。
 1つは、何事にも一生懸命に取り組むことです。挨拶、掃除、委員会活動、部活動など、何事にもよく取り組んでいます。
 2つ目は、運動好きの生徒が増えていることです。昼休みは、サッカー・バレーボール・鉄棒・テニス・キャッチボールなどをして、多くの生徒が運動しています。また、体育の時間の見学者はほとんどいません。
 3つ目は、授業に集中して取り組むことです。授業は、落ち着いた態度で真剣に取り組んでいます。よく考え、よく学んでいます。全国学力・学習状況調査でも、全国平均を超えています。

 次に、心掛けてほしいことを、大きく2点についてお話をします。
  1つ目は、交通事故にあわないよう安全に登下校することです。益子中学校の生徒の交通事故、接触事故のほとんどが、横断歩道を渡るときに起きています。車は、赤でも止まれないことがあります。必ず、車が止まったことを確認して渡るようにしています。
 2つ目は、学校を休まず登校することです。毎年「学校に行きたくないな」と言って、長期にわたって休む生徒がいます。平成23年度は20名いましたが、24年度は9名、そして、今年度は、現在のところ5名です。誰もが「学校が楽しい」と感じ、元気に登校できる学校にしたいと考えています。

 最後に、お願いがあります。急激な生徒数の減少により、来年度は部活動を2つ募集停止にしなければなりません。2月に決定し、お知らせいたしますので、よろしくお願いします。また、入学にあたって、不安なことや心配なことがあろうかと思います。どんなことでも、遠慮なさらずに相談してください。学校の窓口は、教務主任の関戸ですので、よろしくお願いします。みなさんの入学を今から楽しみにしています。

平成25年度第3学期始業式 式辞


 明けましておめでとうございます。平成26(2014)年の新春を迎え、本日の始業式に臨む「きらっと」輝くみなさんのすばらしい態度に接し、第3学期も活躍が期待できると実感しました。

 さて、13日間の冬休みは、みなさんにとっていかがでしたでしょうか。3年生は念願成就に向けて受験勉強に励まれたことでしょう。1・2年生は勉強と部活動の両立を図り、努力を続けてきたことでしょう。また、お正月を迎え、親戚の方への挨拶や家族の一員としての役割も十分に果たせたものと思います。

 ここで、第3学期始業式にあたり、2つのことを話したいと思います。
 一つ目は、自分の目標や願いをもち、それを実現できるよう、最初にきちんとした計画を立てて行動してほしいということです。「一年の計は元旦にあり」ということわざがあります。計画がなければ、努力することもできません。何事にも、最初に計画や準備をすることを忘れないでください。

 二つ目は、行動・実践することのすばらしさを知り、決して躊躇わず、前に出てほしいということです。馬にまつわることわざの一つに『馬には乗ってみよ、人には添うてみよ』というものがあります。何事もやってみなければ、本当のところはわからないのです。みなさんの実践力・行動力を大いに期待しています。

 いよいよ今日から第3学期が始まります。みなさんにとって学力づくり・心づくり・体力つくりの総まとめの学期です。また、大切な友達や先生と共に過ごした学級の総まとめであることも忘れないでください。そして、自分の「思い出袋」がいっぱいになり、この1年間「とても楽しかった」と言える自分であってほしいと願っています。

 今年は午年(うま年)です。未来に向かって夢と希望をしっかりともち、軽快に駆け抜ける1年にしたいものです。今年も先生方、そして保護者や地域の方々は、常にみなさんを応援しています。この第3学期も、自分を信じ、自分の伸び代を広げていきましょう。

平成25年度第2学期終業式 式辞

  この「聖が丘」から遠く男体山を眺めると、雪景色の美しさに目を奪われそうになります。また、この「聖が丘」から近くの街に足を踏み入れると、華やかに彩る深紅のポインセチアに目が止まります。今日で77日間の第2学期が無事終了します。今、この終業式に臨むみなさんの真剣な態度から、「充実した2学期を過ごせた」という自信が伝わってきます。

  さて、第2学期を振り返ってみると、みなさんの活躍の日々が昨日のことのように蘇ってきます。9月の秋季大運動会に始まり、新人各種大会、各種音楽祭や美術展・陶芸展、聖が丘祭、駅伝競走大会など、多方面にわたる活躍は、私たちだけではなく、保護者や地域のみなさんにも、多くの感激と感動を与えてくれました。これらの数々の活躍を通して、みなさんは充実感や達成感を味わうとともに、学級の温かさや仲間の大切さ、先生方の愛情を実感していることと思います。そして、そのように思える「心の成長」に、うれしさと喜びを感じているのではないでしょうか。

 ここで、第2学期終業式にあたり、3つのことを話したいと思います。
 1つ目は、不断の努力を忘れないでほしいということです。つらさや苦しみから決して逃げずに頑張れば、目的は成就します。まさに、これからが自分の力を試すときです。(3年生に向けて)
 2つ目は、自分で考え、判断し、行動してほしいということです。他人任せでは、満足感は得られません。自分の意志で、前へ前へと、歩み出してください。(2年生に向けて)
 3つ目は、正しいことや当たり前のことを堂々とやり通す勇気をもってほしいということです。正しいことに向かうエネルギーを結集し、その一翼を担ってください。(1年生に向けて)

 今年も余白少なくなりました。いよいよ2014年(午年)を迎えます。一年の設計図をしっかりと思い描いてください。3年生は、新年早々、私立高校の受験が始まります。みなさんの頑張りを期待しています。また、2年生と1年生は、進級に向けて、心の伸び代を広げる準備に入ります。みなさんの心の成長を期待しています。

 それでは、健康に気をつけ、事件・事故に遭わないよう、13日間の冬休みを有意義に過ごしましょう。そして、1月8日(水)の始業式には、みなさんが元気に登校するのを楽しみにしています。どうぞ良いお年をお迎えください。

平成25年度人権教室(人権に関する映画会)あいさつ

 みなさん、こんにちは。今日は益子町人権擁護委員の日渡君枝先生をお迎えし、これから「人権教室(人権に関する映画会)」を行います。日渡先生、どうぞよろしくお願いします。

 さて、人権とは、みなさんも知っているように、全ての人が幸せになれる権利、人が人らしく生きる権利のことです。人権の歴史を振り返ると、1948年12月10日、「世界人権宣言」が国際連合において採択され、この12月10日を「人権デー」と定めました。本校でも、毎年12月4日~12月10日までの1週間を「人権週間」と定めて、人権意識を高める様々な活動を展開しています。本年度の「第65回人権週間」の啓発活動重点目標は、「みんなで築こう 人権の世紀 ~考えよう 相手の気持ち 育てう 思いやりの心~」です。

 ここで、昨年度「全国中学生人権作文コンテスト」で内閣総理大臣賞を受賞した男子中学生のコメントが、新聞に載っていましたので紹介します。それは、「人権問題に対してどのように向き合っていきたいと思いますか。」という、記者の質問に答えたものです。

 「温かい心」と「間違いに立ち向かう強い心」の2つを大人になっても持ち続けていきたいです。「温かい心」とは、困っている人を助けるだけでく、空気のように寄り添って心の荷物を軽くする心です。「間違いに立ちかう強い心」とは、友達でも「それは違う。間違っている。」と言える強い心です。この2つをすると、社会からはじかれる時もあるかもしれませんが、僕は必ず守っていきます。自分が大人になり、子どもが生まれたとき、下を向かず、同じことを教えていきたいからです。

  世の中には、まだ人権侵害の行為が見られます。例えば、「いじめ」「差別や暴行・虐待」「プライバシーの侵害」など、あってはならないことが起きています。このポスターを見てください。「いじめはファール しない!させない!許さない!」と書かれています。人権は、互いに尊重され、日々守られていかなければなりません。
 それでは、これから人権啓発映画「声を聞かせて」の鑑賞、そして日渡先生から大切なお話があります。しっかりと人権について学びましょう。

平成25年度学校保健委員会あいさつ


 皆様こんにちは。朝夕の寒さが一段と増してまいりました。暦の上では立冬が過ぎ、北国からは山の初冠雪の便りが届きました。また、木枯らし第1号も吹き、夕暮れの訪れが早くなり、下校完了時刻も4時50分となりました。下校時刻が薄暮の時間帯になりますので、安全に下校できるよう適切な指導を行っていきたいと思います。 
 さて、本日は学校保健委員会の開催に当たり、学校三師であります学校医の田中貞雅先生、学校歯科医の平野良信先生、学校薬剤師の小林郁夫先生には、日頃より本校生徒の健康維持及び健康管理について、きめ細やかな御指導をいただき、この場をお借りし改めて御礼と感謝を申し上げます。また、呉浦PTA会長様、齋藤副会長様、小野澤副会長様をはじめ、PTA常任委員の皆様にも、お忙しい中、御出席をいただきました。誠にありがとうございます。

 現在、生徒たちは様々な場で活躍し、実績を上げております。芳賀教育美術展での久保賞や学校賞の受賞、芳賀地方芸術祭での数々の入賞、郡市駅伝大会での男子準優勝、県駅伝大会での第7位入賞、吹奏楽部定期演奏会での見事な演奏など、一人一人が伸び代を広げる活躍をしています。大変うれしく思っています。こうした目を見張る活躍ができるのも、生徒たちが健康で安全な生活を送っているからでありまして、それを支えてくださっている保護者の皆様、御家族の皆様に感謝を申し上げます。

 本日の学校保健委員会でございますが、資料に基づき、保健委員会の生徒たちが進めていきますので、御指導をお願いいたします。また、後半には、学校歯科医の平野先生から「大切な歯についてのはなし」と題する講話をお願いしてあります。みなさんと共に拝聴させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

益子中学校吹奏楽部第25回定期演奏会あいさつ


 みなさん、こんにちは。本日は、公私ともに御多忙の中、益子中学校吹奏楽部第25回定期演奏会に御来場いただき、誠にありがとうございます。また、日頃より本校吹奏楽部への御支援、御協力をいただき、改めて御礼と感謝を申し上げます。

 さて、今年度は、3年振りに益子町民会館をお借りし、開催することが出来ました。大変うれしく思います。今回で第25回を迎える定期演奏会には、四半世紀にわたる本校吹奏楽部の活躍の歴史が刻み込まれています。

 顧問の柴山孝子教諭、那花幸子教諭の指導の下、部長の大根田宗馬さん、副部長の塚田健太郎さん、鈴木亜美さんがリーダーシップを発揮し、部員の士気を高め、日々練習に励んできました。

 吹奏楽部はこれまで、真岡駅ー七井駅開通100周年記念イベント、ねんりんピックなぎなた交流大会リハーサル、中部地区ぐるみ体育祭、吹奏楽inコットンウェイコンサート、そして金曜日に行われた第19回栃木県中学校総合文化祭への等への参加依頼を受け、立派に演奏してきました。このような対外的な行事への参加を通して、地域貢献・社会貢献という貴重な役割を果たしている、本校吹奏楽部を私は誇りに思います。とても立派です。

 本日は、これまでお世話になった多くの皆様に感謝しながら、部員が一丸となって演奏しますので、最後まで楽しんでいただきたいと思います。

 結びに、これまで本校吹奏楽部に対し御支援、御協力いただきました吹奏楽部後援会、吹奏楽部OB・OG、益子町教育委員会、地域の皆様に心より御礼と感謝を申し上げ、あいさつといたします。

平成25年度第5回朝会講話「益子町中学生海外派遣団の出発にあたって」


 第16回益子町中学生海外派遣団14名(中学生12名、引率者2名)が、11月8日(金)にイギリスのセント・アイヴスに向けて出発します。11月16日(土)までの9日間、主にセント・アイヴスに滞在し、ホームステイをしながら、リーチ工房訪問、作陶体験、セント・アイヴス・スクールでの授業参加や国際交流活動等を行います。

 今回、益子中学校からは、団員として2年生の青山優果さん、川上桃子さん、齋藤慎平さん、廣田凌雅さん、古澤楓花さんの5名が参加します。引率者は、田野中学校の山口 宏校長先生と七井中学校の大塚幸枝教頭先生です。

 この海外派遣の目的は「外国の風土や歴史・文化を直接見聞し、また、現地の人々との触れ合いなどの体験活動を通じて、国際感覚をもち郷土愛に優れた青少年を育成する」ことにあります。

 昨年度から、海外派遣先がイギリスのセント・アイヴスに変わりました。その理由は、日本初の人間国宝である濱田庄司氏とイギリス近代陶芸の道を開いたバーナード・リーチ氏の親交がきっかけとなり、益子町とイギリスのセント・アイヴスの交流が始まり、昨年9月20日にセント・アイヴスと友好都市協定を締結し、その調印式に先立ち、中学生をセント・アイヴスに派遣することになったからです。

 今日の朝会は、8日に出発する5名のみなさんから、海外派遣にあたっての抱負を述べてもらいます。そして、元気に出かけてほしいと思います。9日間の海外研修の成果を楽しみにしています。ぜひ、ぜひ多くのことを学んできてください。みなさんの活躍を期待しています。

平成25年度第4回朝会講話「スポーツ・オノマトペについて考える」


 10月を迎え、秋らしさが増してきました。秋といえば、芸術の秋、スポーツの秋、読書の秋など、秋を表現する言葉はたくさんあります。

 今日は、スポーツの掛け声について考えてみたいと思います。先週の9月26日、27日の2日間にわたり、郡市新人各種大会がありました。この大会で感動したことがあります。
 一部のスポーツ(声を出してはいけないスポーツ)を除き、選手は大きな声を出し、試合をします。今回、特に感動したのはバドミントン団体戦の本校の選手の掛け声です。「エイ!」「ヤー!」とか、実に勇ましく、プレーに力強さを感じました。試合結果は、もちろん団体戦優勝でした。

 トップアスリート(一流選手)ほど、試合中に「声」を出します。例えば、ハンマー投げの室伏広治選手は「ンガーッ」と叫びます。また、卓球の福原愛選手は「サー」と大きな声を出します。それは、どうしてでしょう。

 実は、スポーツ時に「声」を出すことで、よい成績が期待できるのです。こうしたスポーツシーンで用いられる「声」を「スポーツオノマトペ」と名付けています。この「オノマトペ」とは、フランス語に語源を持つ擬音語・擬態語を意味します。スポーツで声を出すことが、よい成績につながるということは、科学的に分析されています。

 さらに、詳しく説明すると、選手の立場では、実際に声を出すことで、「自分のプレーが上達する」「リズムやタイミングが保てる」「自分に負けない、絶対に勝つという自己暗示をかける」「モチベーションを高める」などの効果が得られます。

 それぞれのスポーツで、声の出し方に違いはありますが、自分は試合中にどんな「声」を出すのか、意識してプレーすることが大事です。そして、その「声」というのは、普段の練習の中で身に付け、使いこなしていくことが大切です。

 ちなみに、私は中学、大学でソフトテニスをしていました。中学時代は「エイ!」「ハーイ!」と声を出していました。大学時代では、ボールをつなぐときは「ヨシ!」「ソレ!」、そして、シュートボールでサイドやクロスに打つとき、前衛アタックのときは、必ず「オリャ!」と声を出していました。

 スポーツは中学時代では終わりません。これから高校、そして生涯にわたりスポーツを続ける人もいます。ぜひ、「声」を出して試合をしましょう。そして、自分のプレーを上達させてください。

平成25年度秋季大運動会あいさつ

 みなさん、おはようございます。朝の涼しさとともに、ゆるやかに秋めいてきました。

 本日は、御多用の中、益子町産業建設部長 三宅明男 様をはじめ、多数の御来賓の皆様の御臨席をいただき、ここに秋季大運動会を開催できますことを大変うれしく思います。ありがとうございます。

 さて、生徒のみなさんは、この1週間、変わりやすい天候の中で、集中を切らさず、全力で練習に取り組んできました。この真摯な姿に、頼もしさと誇らしさを感じています。今日は、クラスの団結力を更に高め、この運動会に賭ける意気込みを見せてほしいと思います。そして、忘れることのできない感動を共に味わいましょう。

 ここで、保護者の皆様、地域の皆様に申し上げます。日ごろより本校の教育活動に対し、御理解と御協力をいただき、誠にありがとうございます。お陰様で、この夏も、生徒たちは文武両道の活躍をすることができました。改めて皆様に御礼と感謝を申し上げます。本日の運動会、生徒たちは精一杯頑張りますので、御声援の程よろしくお願いいたします。

 それでは、生徒のみなさん。今年のスローガンは「Smiling and Doing Our Best! ~輝け!熱い舞台の主役たち~」です。このスローガンは、最優秀賞に選ばれた3年青柳優希さんの作品です。一人一人が輝き、最善を尽くし、勝利を目指して頑張りましょう。

平成25年度第2学期始業式 式辞

 残暑が厳しいとはいえ、秋の気配が感じられてきました。コスモスの開花も見られ、また、リンドウの花の便りも届いています。小さい秋の足音が聞こえてきます。

 44日間の長い夏休みが終わりました。今日からいよいよ第2学期が始まります。今年は、みなさんにとって、自らの「伸び代」を広げる、感動的な夏になったことでしょう。郡市総合体育大会の活躍に始まり、県総合体育大会、県吹奏楽コンクール、全国こども陶芸展での大活躍、また、野球・卓球男女・ソフトテニス男子の関東大会出場、さらには、卓球男女・陸上競技男子3000mでの全国大会出場など、輝かしい活躍が見られました。

 また、8月27日に文部科学省が公表した「全国学力・学習状況調査」の結果においても、本校は全国平均を上回るなど、努力の跡が見られ、とても感心しました。正に文武両道の活躍だと思います。

 さて、第2学期を迎えるにあたり、二つのことを話したいと思います。

 一つ目は、「自分を奮い立たせ、目指す目標に近づけてほしい」ということです。私は本校のある女子生徒から学びました。それは、自分が目指す目標を公言し、それを実現させようと努力し続ける姿です。つまり、有言実行です。自分を奮い立たせない限り、有言実行はあり得ません。

 二つ目は、「最高の学級づくりに自分を賭けてほしい」ということです。最高の学級、それは「この学級が大好きだ」と言える自分がいることです。学級のために、みんなのために、自分ができることを見つけ、一生懸命に働くことです。そして、自分を生かすことに喜びを感じてほしいと思います。

  この2学期は運動会、新人各種大会、芳賀地方芸術祭、聖が丘祭、駅伝大会、そして、3年生にとっては受験が待ち構えています。ぜひ自分を奮い立たせ、目指す目標に近づけてください。また、自分を生かすことに喜びを感じられるよう、最高の学級づくりに貢献してください。

 今日から始まる、この2学期。多くの感動と感激がみなさんを待っています。共に手を携え、目標を実現させましょう。みなさんの活躍を大いに期待しています。終わります。

第58回県大会優勝・祝勝会並びに第43回関東大会出場壮行会あいさつ


 本日は、第58回栃木県少年野球大会優勝・祝勝会並びに第43回関東少年軟式野球大会出場壮行会に御招待をいただき、誠にありがとうございます。このたびの県少年野球大会の優勝は、本校として17年ぶりの快挙であり、実に誇らしく、見事な大勝利であります。
 ここに、益子中学校野球部保護者会長 木村幸一様をはじめとする保護者会の皆様、そして選手諸君に衷心よりお祝いを申し上げます。
  さて、8月2日に行われた第1試合の南河内第二クラブ(南河内第二中学校)との激戦は、県少年野球大会の球史に残る名勝負となりました。選手諸君の気迫と集中力、そして卓越したチーム力が相手校を圧倒し、見事大勝利を収めました。感動と感激の嵐が会場全体を包み込み、勝利の余韻に浸りました。今までに体験したことのない好ゲームを展開してくれた選手諸君に改めて賛辞をおくります。おめでとう。
 そして、決勝戦では那須第一クラブ(三島中学校)と対戦し、2点を先取されたものの、好球必打の鉄則と堅い守備力、そして友を信じあきらめないチーム力に支えられ、14対2で大勝利し、見事優勝の栄冠を勝ちとりました。優勝旗を掲げ、ダイヤモンドを堂々と1周する選手諸君の晴れ晴れとした表情に、強さと逞しさを感じました。この県大会優勝は、益子町民誰もが望んでいたことであり、その夢を実現した選手諸君は限りなく輝く存在であります。
 ここで、第43回関東少年軟式野球大会出場するにあたり、選手諸君に勝負に望む心構えを申し上げたいと思います。勝負には「責任の初戦」「感謝の第2戦」「決意の第3戦」があります。栃木県代表として出場する場合、その背後には多くの敗れた学校があり、一度も勝てなかった学校があることを忘れてはなりません。そう思うと、初戦はぜひ勝とうという気持ちで戦ってほしいと思います。次に、第2戦は、これまで応援してくださったお父さん、お母さん、御家族、導いてくれた指導者や監督、そして選手諸君への惜しみない支援をしてくださった町当局をはじめとする、多くの皆様に対する感謝の気持ちで戦うことが大事です。そして第3戦は己が心のおもむくまま、勝利にこだわる「決意の戦い」です。
 益子中学校の宝である君たちが、この夏の熱い戦いを通して、技量を高め、更なる勝負感と勝利感を身に付け、一回りも二回りも大きく成長することを期待しています。 
 私は残念ながら、みなさんの応援に行くことができません。今日は、全国中学校卓球大会並びに陸上競技大会の応援のため、岐阜市に来ています。関東地方から遠く離れた東海地方にいますが、心の中でしっかりとみなさんを応援させていただきます。
 結びに、選手諸君の御活躍と益子中学校野球部保護者会のますますの御発展を祈念いたし、祝勝会並びに壮行会のあいさつといたします。
    平成25年8月17日

平成25年度第1学期終業式 式辞

 校長室から外に目を向けると、花壇に植えられたひょうたんの蔓が日ごとに勢いを増し、緑の風をつくりながら凉を届けてくれます。
 今日で71日間の第1学期が無事終了します。今、この終業式に臨むみなさん一人ひとりの真剣な表情や態度には、充実した日々を過ごせたという自信がみなぎっています。

 この1学期を振り返ってみると、みなさんの多くが自分の伸び代を広げられたと思います。ただ、伸び代の幅は一人ひとり違いがあります。また、伸び代の内容にも違いがあります。それは当然のことです。大事なことは、少しでも自分の伸び代を広げられたという事実です。

 例えば、学力や学びの伸び代を広げられた人は、授業に真剣に取り組むとともに、家庭学習にも力を入れることができた人です。そして、学習内容が「わかる」というレベルから、テストが「できる」というレベルまで、努力を続けた人だと思います。

 次に、心や生活の伸び代を広げられた人は、自分だけでなく、周りの人たちを幸せにした人だと思います。誰もがやらない仕事、つまり見えない仕事を進んで行うことができる人です。そして、心の伸び代は、善い行いとなって現れ、前へ前へと後押しするエネルギーを生み出す原動力となるのです。

 また、自分の健康や体力の伸び代を広げられた人は、睡眠・食事などの自己管理や、積極的な体力つくりに挑戦できた人です。睡眠・食事などの自己管理ができる人は、欠席も少なく、部活動でも活躍することができます。体力つくりに挑戦できる人は、体育の授業や部活動の練習を休みません。

 さて、この1学期を振り返るにあたり、みなさんが自分を評価する客観的な資料が、通知表だと思います。自分の伸び代がどのように広がったかを、単なる数値だけでなく、先生方が思いを込めて書いてくださった文章を参考にして、ぜひ振り返ってほしいと思います。そして、自分の努力の様子をしっかりと確認し、夏休み中の新たな挑戦に向かって、心を奮い立たせてください。

 いよいよ明日から44日間の夏休みが始まります。健康管理に努め、交通事故などに絶対あわないよう、安全・安心な生活を心掛けてください。有意義な夏休みにしましょう。9月2日の第2学期始業式に、元気なみなさんに会えるのを楽しみにしています。

平成25年度選手激励会講評


 みなさん、こんにちは。ただ今は、生徒会長さんの激励のことばに続いて、各部の部長さんから決意発表がありました。とても力強く、そして頼もしく、立派な決意発表でした。
 いよいよ7月20日から夏休みに入り、芳賀郡市総合体育大会各種大会、栃木県吹奏楽コンクール、そして各種作品展やコンクール大会が始まります。

 3年生にとっては、これまで積み上げてきた努力の成果を発揮する重要な大会となります。悔いのない、そして「精一杯頑張った」と言える大会となることを期待しています。1・2年生のみなさんも、3年生のリーダーシップの下、チームの一員として全力を尽くしてください。

 ここで、みなさんに三つのことをお話して、講評とします。

 一つ目は、「粘り強く取り組み、最後まで決してあきらめない」ということです。集中力を切らさず、もてる力を存分に発揮してください。

 二つ目は、「チームの団結力の下、これまでにない最高のチーム力を発揮してほしい」ということです。チームの結束力を強め、底力を蓄え、力を出し切ってほしいと思います。

 三つ目は、「一人一人が学校の代表であることを自覚し、これまで支えてくれた多くの方々に感謝し、大会に臨んでほしい」ということです。一人ひとりが自分の伸び代の広がりを実感できる大会にしてください。

 今、私の脳裏には、みなさんの活躍する姿が浮かんできます。先ほどの決意表明が、まさに現実となり、喜びとうれしさに包まれるよう、大いに期待しています。みなさんの健闘をお祈ります。

平成25年度保護者会並びに携帯電話講習会あいさつ


 皆様、こんにちは。校長の岡でございます。本日は、大変お忙しい中、授業参観、携帯電話講習会、そして保護者会に御出席をいただき、誠にありがとうございます。また、皆様には、日ごろより本校の教育活動に対し、御理解と御協力をいただき、心から感謝を申し上げます。

 さて、7月に入り、1学期も残すところ2週間となり、19日に終業式を迎えます。中学校は4月から6月まで、大きな行事が多く、充実した日々を過ごすことができたと実感しております。生徒たちも、忙しい中にも、大変落ち着いた生活を行い、よく頑張っています。

 4月のPTA総会のあいさつの中でも、生徒の伸び代を広げる教育について、お話をさせていただきました。学力面での「学びの伸び代」、徳育面での「心の伸び代」、体育面での「体力の伸び代」ということで、教育活動を展開してまいりました。

 その中で、特に先日、実施した1年の宿泊学習、2年のマイ・チャレンジ活動、3年の修学旅行において、いろいろな方々にお世話になったわけですが、生徒たちのよさやすばらしさをたくさん褒めていただきました。「心の伸び代」を広げられていることに、校長としてとてもうれしく思っています。

 また、PTA総会のあいさつの中で、お話をさせていただいた部活動の削減の問題についてでございます。今後、現在小学6年生の児童に、部活動公開や部活動希望調査などを行いながら、その結果をもとに慎重に検討していきたいと考えておりますので、御理解と御協力をお願いします。

 さて、本日は本校はもとより、すべての中学校の喫緊の課題である携帯電話の利用、特にネット利用問題について、講習会を実施させていただくことになりました。県内の青少年のネット犯罪に絡む人数は1,000人を超えていると言われています。フィルタリングについても、県内中学校では70%弱にとどまっているのが現状です。
 中学生が携帯電話をもつことで、トラブルに巻き込まれ、精神的負担を抱え、悩み、苦しみ、学校に来られなくなるなど、様々な変化が生じてきています。この問題を解消するためには、親権者である保護者の強い姿勢が求められます。

 そこで、本日は、講師として栃木県県民生活部青少年男女共同参画課主査瓦井寬子様をお迎えし、保護者の皆様と生徒が一緒にお話を聞き、学んでいただくための「携帯電話講習会」を開催することとなりました。
 それでは、瓦井先生、よろしくお願いいたします。

平成25年度第3回朝会講話「学級力を高める」

 みなさん、おはようございます。今日もみなさんの力強いあいさつが体育館に響き渡りました。あいさつが響き、笑顔が広がる学校は、素敵な学校だと思います。1学期最後の朝会講話となります。いよいよ夏休みまで2週間余りとなりました。

 さて、今日の講話は「学級力を高める」ということについて、お話をしたい思います。昨日、「魅力ある学校づくり」研究主任から、学校生活についての調査結果をいただきました。すでに、保健室前の廊下にも掲示されていますので、見た人もいると思います。その結果を見ると、「学校が楽しい」という調査項目について、「楽しい」と肯定的な回答をした生徒の割合は約96%、約370名のみなさんが「学校が楽しい」と回答しています。すばらしいことです。みなさんの居場所が十分に確保されている証拠です。学級の雰囲気がよく、友達関係がとても良好だと言えます。つまり、みなさんは自分の学級が大好き、学級力が高まっていると言えます。

 それから、「学校が楽しい」という理由の中には、部活動や授業等もあります。そこで、「授業がよくわかる」という調査項目の結果を見てみると、「よくわかる」と肯定的な回答をした生徒の割合が約91%に上ります。約350名もの生徒が「授業がよく分かる」と回答しています。みなさんの意欲の表れです。ただ、「分かった」と思い、それでよしとしてしまうと、必ずしもテストができるとは限りません。「分かる」から「できる」までに自分を高めていく必要があります。 
 そのためには、やはり「学びに向かう集団」としての学級力を高めていく必要があります。毎日、教室を訪問して感じることは、みなさんの学びに向かう姿がすばらしいということです。学級力を高めている証拠です。学級力が高まれば高まるほど、学習にも、生活にもやりがいを感じ、自分のよさを更に発揮しようとします。一人一人が学級の主役ですから、学級力を高め、居心地感のよさの感度を高めてほしいと思います。
 終わります。

平成25年度第2回朝会講話「強くなるための3つのポイント」

 みなさん、おはようございます。今日は、「運動部で活躍し、強くなるための3つのポイント」について話をします。

 強くなるためのポイントその一は、「よき指導者に出会い、練習をしっかりと行うこと」です。練習を休まないこと、集中して練習に取り組むこと、考えて練習すること、そして、指導者の助言に耳を傾けることです。練習は指導者が管理し、練習内容も指導者が与えてくれます。すべて指導者に任せることができます。

 しかし、強くなるためにはもっと大切なことがあります。強くなるためのポイントその二は、「睡眠時間を十分確保すること」です。授業中眠たくなるというのは、睡眠不足です。ただし、睡眠時間には個人差があります。また、深い眠りの人と浅い眠りの人では、睡眠時間が異なります。熟睡できる人は6時間程度で大丈夫かもしれません。でも、浅い眠りの人は8時間以上睡眠が必要でしょう。睡眠不足では、元気に動き回ることができません。

 実は、強くなるためには、さらに大切なことがあります。強くなるためのポイントその三は、「栄養(食事)をしっかりと摂ること」です。朝食をしっかり摂ること、特に、ごはんをしっかりと食べることが基本です。ごはんを食べるほどしっかりと走れる。しっかりと動くことができるのです。つまり、持久力を高めます。疲れを回復させます。ごはんには、疲れを回復される働きがあります。その他、牛乳を毎日コップ2~3杯飲む、カルシウムを多く含む食品を食べることが大切です。

 以上、3つのポイントについて話をしました。ここで大切なことは、練習は指導者が管理できますが、睡眠と栄養(食事)は管理できません。それでは、睡眠と栄養は、誰が管理するのでしょう。それは自分自身です。自己管理が一番大切なのです。この2つを管理することができれば、必ず今よりも強くなります。それとは逆に、この2つが管理できなければ、今より強くなることはありません。

 さて、明日から県春季大会が始まります。どの部も力を発揮するためには、睡眠と栄養(食事)が不可欠です。また、大会中は間食(捕食)も大切です。「おにさんみよーか」という合い言葉があります。「おにさんみよーか」とは、おにぎり、サンドイッチ、ミルク、ヨーグルト、果物を指しています。
大会中もしっかりと食べ、ぜひ活躍してください。終わります。

平成25年度後援会総会あいさつ


皆様、こんばんは。校長の岡でございます。本校3年目となります。皆様には、日頃より本校の教育活動に対し、温かい御支援、御協力をいただき、心より御礼と感謝を申し上げます。

 新年度がスタートして、早2か月が過ぎようとしております。この間、生徒たちの活躍が随所に見られました。特に、郡市春季陸上競技大会では、2年連続男女総合準優勝という堂々たる成績を収めることができました。また、郡市春季各種大会では、ソフトテニス男子団体優勝、弓道男子・女子団体優勝、卓球男子・女子団体優勝、柔道女子団体優勝、そしてバドミントン女子団体準優勝、バレーボール団体第3位という成績を収めました。優勝が6つ、準優勝が1つ、そして第3位が1つという好成績を挙げ、個人の種目を合わせると、多くの部が県大会出場となりました。このような活躍ができるのも、後援会の皆様の御理解と御協力のお陰でございます。この場をお借りいたしまして、厚く御礼を申し上げます。

 さて、益子中学校では、これから学級減が続き、教職員の数も減少していきます。来年度は学級数が10学級になるに伴い、教職員が2名減る予定です。そのため、部活動数の削減について検討し始めました。平成26年4月から部活動数を2つ削減する方向で検討しています。募集停止をかけますので、すぐになくなるわけではありません。現在の1年生が2年生になったときに、募集停止の部活動が2つあるということです。

 今年度の1年生の入部状況ですが、特に顕著な傾向として、男女いずれかが入部0という部が増えているということです。入部0の部活動ですが、卓球部女子、剣道部女子、柔道部女子、弓道部男子、パソコン部女子が入部0でした。今後検討を重ねながら、募集停止をかける部活動については、慎重に決めていきたいと思いますので、御理解と御協力をお願いいたします。

 結びに、毎月「学校だより」を配布してくださっている、各自治会長様に御礼を申し上げ、あいさつといたします。本日はお世話になります。

平成25年度第1回朝会講話「学校に正の連鎖を起こそう」

 みなさん、おはようございます。今日は、「学校に正の連鎖を起こそう」ということについてお話をします。

 まず、正というのはプラスという意味です。逆に、負というのはマイナスという意味です。数学では正の数、負の数という言い方をしています。つまり、「正の連鎖」とは、次々とプラスの作用が働いて良い結果を生み出していくことを言います。ぜひとも、益子中学校に「正の連鎖」を起こしていきましょう。よい行いを鎖のようにつないで、学校を明るく、そして楽しくしていきましょう。

 それでは、具体的にどうしたらいいかということです。ここで、みなさんに「恩送り」という言葉を紹介します。「恩送り」とは、誰かから受けた恩を、直接その人に返すのではなく、別の人に送る。そして、その送られた人がさらに別の人に渡す。そうして「恩」が学校の中をぐるぐる回ってゆくのです。 「恩送り」では、親切をしてくれた当人へ親切を返そうにも、適切な方法がない場合に第三者へと恩を送ります。恩を返す相手が限定されず、比較的短い期間で善意を具体化することができるのです。

 例えば、自分が学校を休んだとき、Aさんが給食当番の仕事をしてくれたとします。自分はAさんに親切を返そうと思っても、適切な方法がありません。そこで、Bさんが学校を休んだとき、今度は自分が進んで給食当番の仕事を行い、恩を送ります。
 また、自分が学校へ行けないとき、Cさんが親切にも家まで迎えに来てくれたとします。自分はCさんにその恩を返そうとしても、適切な方法がありません。そこで、Dさんが学校に行けず困っているとき、今度は自分が家まで行って学校に来るよう働きかけを行い、恩を送ります。

  この「恩送り」といったモラル・常識は、人間社会が古くからもっている良識の一つです。自分が受けた恩を、また別の人に送り伝えていくことは、誰にでもできます。小さなことから少しずつ、できることをやっていきましょう。この「恩送り」で、益子中学校に「正の連鎖」を起こし、学校を明るく、そして楽しくしていきましょう。終わります。

平成25年度生徒総会あいさつ

 みなさん、こんにちは。平成25年度第1学期がスタートし、早3週間が過ぎようとしています。みなさんは、これまで始業式、入学式、対面式・部活動紹介などを行い、益子中学校の生徒としての自覚と誇りを新たにし、学校生活を送ってきたことでしょう。そして、この3週間、新しい学年で、新しい学級で先生や友達と過ごし、「居がい感」や「居心地感」を感じながら過ごしていることと思います。

 元気なあいさつが教室や廊下などから聞こえてきます。8時15分になると、一斉に朝の読書が始まり、教室には誰もいないかのような静寂感が漂っています。授業中の態度にも真剣さが伝わってきます。校庭での体育の授業でも、大きなあいさつやかけ声が聞こえ、躍動感あふれる姿が目に飛び込んできます。昼休みも、元気に遊ぶ姿が見られます。清掃の時間も、しっかりと取り組んでいます。実にすがすがしく、すばらしい限りです。

 このようなみなさんのすばらしさは、本校生徒会のすばらしさと比例しているのです。つまり、活気があって盛り上がりのある生徒会は、やる気のあるすばらしい学校になるのです。

ですから、生徒会役員だけが活動するものではありません。今、ここにいる生徒のみなさん一人ひとりが、生徒会活動の土台をしっかりと支えていることを忘れないでください。また、生徒会は、みなさんの学校生活をより豊かに、より楽しく、より潤いのあるものにするために、自主的に活動する組織です。つまり、生徒自身の、生徒自身による、生徒自身のための活動組織が生徒会なのです。 
 そのためにも、みなさんは、何かをしてくれるのを待つのではなく、自分がみんなのために、あるいは学校のために、何ができるのかを考え行動することが重要です。「受動的な待ちの姿勢」でなく、「能動的で、自ら考え行動する」という姿勢を大切にしていきましょう。 

 さて、これから年に一度の生徒総会が始まります。生徒会長さんを中心に、本日の総会の準備をしっかりと行ってくれました。この1年間の生徒会行事や各種委員会の活動が活発になり、「益子中学校は、生徒たちがよく頑張っているから、いつも輝いている」と言われるよう、しっかりと計画を立て、実行していきましょう。

 今年度の生徒会活動目標は「笑顔が輝く益中」です。そして、メインテーマは「SMILE益中」です。ぜひとも、実行力、機動力のある生徒会を目指し、一人ひとりの力を結集させ、充実感と達成感を味わい、感動のある1年にしていきましょう。みなさんが大いに活躍してくれることを期待しています。終わります。

平成25年度創立記念集会あいさつ

 みなさん、こんにちは。今日の創立記念集会にあたり、益子中学校の歴史について、少しお話をします。

 本校の創立は、昭和22年4月1日です。そして、4月28日に開校式を行いました。生徒のみなさんも知っているように、1945年(昭和20)8月15日に終戦を迎え、GHQ(アメリカ合衆国)の占領下に置かれました。急速に日本の民主化が始まり、その一つが「教育の民主化」でした。

 これまでの教育制度が大きく変わり、6・3・3・4制による教育制度改革が行われたのです。つまり、小学校は6年間、中学校・高等学校は3年間、そして大学は4年間という教育制度の下、新しい中学校が全国一斉につくられたわけです。ですから、小学校の創立記念日と異なり、中学校はみな同じ時期に創立されたことになります。益子中学校は、今年で65回目の誕生日を迎えました。

 益子中学校のこの長い歴史を振り返ってみますと、昭和25年4月15日には、木村まさる氏作詞、菅野浩和氏作曲の校歌が制定されました。また、昭和28年3月17日には校旗が樹立され、学校のシンボルが整いました。いよいよ学校に勢いが出始めたころです。

 そして、昭和48年2月28日には新校舎が竣工され、みなさんが入っている教室や特別教室などが完成しました。このころは「栃木県に益子中あり」と言われるほど、文武両道にわたる輝かしい活躍が見られ、県内に益子中学校の名声がとどろきわたりました。

 また、平成9年には創立50周年記念式典を行い、さらに平成19年には創立60周年記念講演会を実施し、保護者の皆様、後援会の皆様、そして地域の皆様とともに、益子中学校の発展をお祝いしています。

 さて、本日は創立記念にあたり、講師として 大山正樹 様にお願いをいたしました。大山様は、益子中学校の第二黄金期といわれる、昭和51年度の卒業生です。

 現在、大山燃料店を経営され、益子町消防団長としても御活躍されています。また、本校の元PTA副会長として、PTA行事はもとより、本校教育活動全般にわたり御支援、御協力をいただきました。本日は大変お忙しい中、お出でいただき、誠にありがとうございます。

 本日の大山様のお話は、生徒のみなさんにとって、益子中学校を見つめ直す良い機会になることと思います。そして、みなさんが本校生徒としての誇りや自信につながることを願っています。しっかりとお話を聞いて、これからの自分づくり、自分探しにぜひ役立ててほしいと思います。
 それでは、大山様よろしくお願いいたします。

平成25年度PTA総会あいさつ

 保護者の皆様、こんにちは。校長の岡でございます。本日は大変お忙しい中、御出席をいただきありがとうございます。また、日頃より本校教育に対し御理解と御協力をいただき、改めて感謝を申し上げます。
 生徒たちは、明るく元気なあいさつができます。そして、礼儀正しく、落ち着いた学校生活を送っていて、とても頼もしく感じています。私は、毎日、何回か各教室をまわり、生徒たちとの会話を楽しんでいます。朝、1年生の教室に入り「おはようございます。」と大きな声であいさつをすると、ある生徒が「校長先生はおもしろいですね。」と話しかけてくれます。「まだ、1週間も経っていないのに、私の正体を見抜いて、君もスゴイね。」と言葉を返すと、「校長先生の全体がおもしろい。」と言うのです。私という人間に関心をもって接してくれる生徒たちが、限りなく愛しいと思います。
 学校は、生徒が主役です。学校は、本来楽しい場所でなければなりません。そのためにも、潤いがあって、語らいができるよう、教師と生徒との信頼関係を深めていかなければならないと思います。さて、先週1週間を振り返ってみますと、入学式をはじめ、対面式、部活動紹介、交通安全教室などが矢継ぎ早にありましたが、生徒たちの取り組む態度は実にすばらしく、学校全体が活気にあふれています。本当にうれしい限りです。
 それでは、この場をお借りいたしまして、大きく2点についてお話をさせていただきます。第1点は本校の学校経営の概要について、もう1点はは部活動削減についてでございます。
 まず、本校の学校経営の概要について御説明いたします。各学年の保護者会資料の表紙の裏面をご覧ください。「2 校訓」をご覧ください。
 本校には、校訓として「聖心」があります。これは平成16年4月1日に、第19代校長 仲田直敏 先生のもとで制定されたものです。本校は古くから「聖が丘」と呼ばれていることから、「聖の心」、つまり「聖心」と定めたわけです。「聖」とは「優れた人」のことです。そして、「聖心」とは「優れた人を目指し、日々努力する心」のことです。この校訓は、本校生徒と職員の心の支えとなっています。この校訓の制定に伴い、学校教育目標も改められました。
 「3 学校教育目標」をご覧ください。
 ・自ら学ぶ生徒・・・学力(知育)にかかわるもの
 ・心豊かな生徒・・・徳育にかかわるもの
 ・たくましく生きる生徒・・・健康(体育)にかかわるもの
 ・郷土を愛する生徒・・・郷土愛にかかわるもの
  これら4つの教育目標を実現する生徒の姿として、「4 目指す生徒像」を設定しております。また、昨年度新たに、「5 目指す学校像」を設定しました。ご覧ください。4つございますが、そのうちの2つについてお話します。

  まず、「生徒が行きたい学校」として、「潤いがあり、語らいのできる学校」を目指したいと思います。生徒同士、生徒と教師が安心して語らいができ、居心地感のある学校にしていきたいと考えています。昨年度から「魅力ある学校づくり」に取り組んでおりますが、いわゆる「不登校の未然防止」の研究です。本校では、毎年20名を超える不登校生徒がおりましたが、お陰様で、昨年度は8名に激減いたしました。今年度はさらにその半減を目指し、一人ひとりが「学校が楽しくてたまらない」という学舎にしていきたいと思います。

  次に、「保護者が通わせたい学校」として、「生徒一人一人の育ちが大切にされ、磨かれ、鍛えられる学校」を目指したいと思います。学校の最大の使命は、「確かな学力」を保証することにあります。生徒の学びや育ちを保証し、情緒や知性を磨き、体を鍛えられるような学校にしたいと思います。

 続いて、「6 学校経営方針」をご覧ください。
 今年度も、教育的瞬間を的確にとらえ、一人一人の生徒に行き届いた指導、規律ある中での温かい指導を行い、生徒の健全な自尊感情を高め、自己確立や自己実現を図るとともに、生徒の伸び代を広げ、充実感と感動のある教育を推進したいと考えております。(共感・共汗・共歓の学校)
 「7 目指す教師像」については、日々の教育活動に当たり、私たち教師が行動指針となるものでございます。これらの教師像を目指し、生徒たちのために努めてまいりたいと思います。

 次に、部活動削減について、今後の方向性についてお話しいたします。現在、本校には運動部・文化部を合わせて13の部活動があります。部活動の数では、郡内中学校で2番目となる多くの部活動を有しています。部活動の数については、各学年の学級数を考慮し検討をしなければなりません。それは、学級数に応じて教員の数が決まっているからです。

 本年度の1年生については、1月下旬まで4学級という見込みでした。ところが、実際には益子中学校への入学者が10名弱減少し、ついに3学級となってしまいました。3学級になったことで、教員も1名減となりました。今後、生徒数の減少は避けられません。それに伴い、教員も減少することになります。これらのことを念頭におき、早急に部活動削減の方向を示す時期がまいりました。
 本来なら平成25年度から削減の方向性を示すところでありましたが、新1年生への入学前の説明ができませんでしたので、今年度は今まで通り13の部活動を開設いたします。
しかし、平成26年度は「待ったなし」の状況ですので、2つの部活動を募集停止したいと考えております。今後、1年間かけてじっくりと検討し、現在の小学校6年生にも、入学説明会の折りに説明できるよう、準備をしていきたいと考えています。
 どうぞ保護者の皆様には、部活動削減についての御理解と御協力をよろしくお願いいたします。

 最後になりますが、お子様の教育にとって大切なことは、何と言っても、学級担任との信頼関係です。心配なことなどありましたら、どんな些細なことでも結構ですので、学級担任に気軽にご相談ください。本校の職員は、常に、3S「スマイル・サービス・スピード」を合い言葉に、全力で指導にあたりますので、1年間どうぞよろしくお願いいたします。

平成25年度対面式あいさつ

 みなさん、こんにちは。昨日、平成25年度入学式を盛大に挙行することができました。106名の1年生のみなさんの姿がきらきらと輝き、大変うれしく思いました。今日で、中学校生活2日目を迎えました。まだ緊張していることでしょう。でも、益子中学校の1年生になった喜びとうれしさと「しっかりがんばるぞ」という充実感を味わい、中学生としての確かな手応えを感じているに違いありません。

 さて、本日の対面式は、1年生のみなさんが益子中の生徒として、第一歩を踏み出す大切な日です。本日の対面式に当たり、2つのことをお話しします。

 1つ目は、「早く中学校生活に慣れてほしい」ということです。そのためにも、学級・学年・全校へと会話を広げ、友達をたくさん作ってください。益子中学校の生徒は、昼休みに外でよく遊びます。とても行動的です。1年生のみなさんも、自分のよさやもち味を発揮し、より積極的に、より行動的に学校生活を送ってください。

 2つ目は、「益子中の生徒としての自覚をもってほしい」ということです。2・3年生のみなさんが、先輩として手本を示してくれます。例えば、明るく元気なあいさつの仕方、大きな返事の仕方、自転車の正しい乗り方、率先して行う清掃や給食配膳の仕方、部活動への真剣な取り組み方など、益子中の生徒としての心構えを教えてくれます。しっかりと学び、実践してください。
 全校生徒は387名です。みなさんが学校の主役として、新たな益子中学校の文化を創り上げていきます。正に、一人一人が学校の代表です。一人一人がきらりと輝き、学校を動かしていきましょう。

 最後に、この対面式を行うに当たり、事前準備をしっかりとしてくれた生徒会役員のみなさんに感謝し、あいさつとします。

平成25年度入学式 式辞

  木々の緑が柔らかな色合いを見せ、春爛漫の今日の佳き日に、益子町長 大塚朋之 様、益子町議会副議長 黒子秀夫 様をはじめ、多数の御来賓の皆様の御臨席と、保護者の皆様の御列席を賜り、ここに平成25年度入学式を、盛大に挙行できますことは、誠に喜ばしい限りであります。御多用の中、御臨席賜りました御来賓の皆様に、心より御礼申し上げます。誠にありがとうございます。
  新入生のみなさん、入学おめでとうございます。みなさんの入学を心から歓迎いたします。
  ただ今、呼名のとき、106名のみなさん一人ひとりが、緊張の中にも「益子中学校の1年生」としての新たな決意が感じられました。大変うれしく思います。
  みなさんは、今日この日から、伝統と歴史のある益子中学校の生徒となりました。新しい学校、新しい学級、新しい先生、新しい友達、何もかも新しい中で、それぞれの出会いをどうぞ大切にしていってください。
   さて、本校には、これからの中学校生活の3年間、みなさんの心の拠り所となる「校訓」があります。それは「聖心」です。「聖心」とは「優れた人を目指し、日々努力する心」です。みなさんは、この校訓「聖心」を深く心に刻み、新しい可能性に挑戦し、努力する人になってほしいと思います。
 それでは、中学校生活の出発にあたり、この3年間をどのように過ごしていったらよいか、二つのことをお話しします。
一つ目は「一日一日を積み重ね、大事にしてほしい」ということです。この3年間の千日余りは、実は「一日一日」の積み重ねなのです。この「一日一日」を、どれだけみなさんが大事にできるかということに、中学校生活はかかっています。毎日の授業、学校行事、部活動、家庭学習、友達との交わり、その一つ一つを大切にしていってください。長いようで短い中学校生活、自分のこれからの基礎を形作る大切な時期であり、大切なところです。どうぞ、毎日を大切に進んでいってください。
  二つ目は「失敗を恐れず、自分の意志でいろいろなことにチャレンジしてほしい」ということです。「失敗は成功のもと」ということわざがあります。失敗の中にこそ、失敗のヒントがあるのだから、くよくよしないで頑張れ、という意味です。失敗は決して怖がるものではないのです。また、「自分の意志」でというのは、自分で考え、自分で責任をとるつもりで、ということです。周りの反応を見て、みんながそうだから、自分も同じにしておこう。自分だけ目立つのはいやだから、みんなとそろえておこう。
  みなさんは、これまでこんな考え方をしたことはありませんか。みなさんは中学生です。自分の考えをしっかりともっていれば、たとえ少数でも毅然とした行動がとれるのだと思います。益子中の生徒として、自分の意見をもち、それを堂々と述べ、実行し、そして責任をもってほしいと思います。
   次に、2・3年生にお願いがあります。新入生は、新しい生活に入る期待や喜びと同時に、不安でいっぱいです。早く学校生活に慣れるよう、先輩として、新入生のよき相談相手となってください。
  ここで、保護者の皆様に申し上げます。本日はお子様の御入学、誠におめでとうございます。12年間、慈しみ育て、今日の日を迎えられた、保護者の皆様のお喜びには、計り知れないものがあろうかと思います。私ども教職員は、皆様の御期待に応えるべく、誠心誠意、最大の努力を傾け、教育活動を行ってまいりたいと思います。保護者の皆様の本校教育への御理解と御支援を賜りますようお願い申し上げます。
   結びに、新入生のみなさんが、本校に学ぶ誇りと自覚をもち、活躍できることを期待し、式辞といたします。

平成25年度第1学期始業式 式辞


 春爛漫の美しい季節を迎えました。山に入り、耳を澄ますとウグイスの鳴き声が聞こえ、心を和ませてくれます。本日、ここに平成25年度第1学期始業式を迎えることができ、大変うれしく思います。

 みなさんは、今日の日を心待ちにしていたことと思います。そして、上級学年に進級した喜びとうれしさで、胸を大きくふくらませていることでしょう。誰にも平等に与えられている、これから始まる1年間という月日を、どのように過ごせるか。それは、みなさん一人一人の至誠・忍耐・努力にかかっています。

 さて、平成25年度のスタートにあたり、みなさんに3つのことをお話します。
 一つ目は、「伸び代」を広げてほしいということです。そのためには、しっかりと目標を立て、努力することが大切です。目標なくして、努力することはできません。自分のよさを出し惜しみせず、「自分という人間」を輝きだせるよう、「前へ」「前へ」と心を奮い立たせてください。

 二つ目は、「学ぶ心」を大切にしてほしいということです。文豪吉川英治の『宮本武蔵』という小説の中に、「我以外皆我師」という言葉があります。自分以外の、人でも物でも皆、自分に何かを教えてくれる先生だという意味です。親から、友達から、学校の先生から、自然から、いろいろなことを吸収し学んで成長します。
ところが、いつのまにか『学ぶ心』を忘れ、友達の欠点を指摘したり、先生への尊敬心を忘れ、愛称で呼んだりすることがあります。すべての人から、学べるということを忘れないでください。

 三つ目は、常に最高の「あいさつ」や「返事」を心掛けてほしいということです。みなさんと交わす「あいさつ」は、楽しさを倍増させてくれます。また、授業中のみなさんの「返事」は、授業に活気を与えます。その場にふさわしい「あいさつ」や「返事」、心のこもった「あいさつ」や「返事」を率先して行い、潤いと活力のある学校生活を送っていきましょう。

 今日は、いよいよ新入生を迎えます。全校生徒は387名になります。みなさん一人一人が努力し、力を発揮しようとすれば、益子中はますます輝きを増してくるでしょう。みなさんの活躍を期待しています。終わります。

平成24年度修業式 式辞

   暖かさが日ごとに増し、私たちの聖が丘にも、桜便りが届きそうな季節となりました。本日、ここに平成24年度最後の授業の日、修業式を迎えることができ、大変うれしく思います。

   ただ今、第1学年代表、第2学年代表の生徒に修了証書を授与しました。この修了証書というのは、みなさんがその学年で勉強することを全部修了したことを証明するものです。そして、それと同時に、4月からは上級学年に進級してもよいことを証明するものです。全員に終了証書を渡すことができましたので、全員進級することができます。おめでとうございます。

   さて、2年に進級する133名のみなさんは、学校生活にも慣れ、4月には新入生を迎え、中学生活にやりがいを感じ、中堅学年として充実した生活を送ることのできる学年です。また、3年に進級する147名のみなさんは、最上級生であるという自覚の下、希望と抱負をもって中学校生活の最終学年を送ることのできる学年です。そして、進路選択という意志決定を迫られる、重大な選択の時を迎えることになります。

    「人は目標があるから頑張れる。夢があるから輝いていられる。」という言葉があります。目標に向かって挑戦し、目標に向かって一生懸命努力する。そのような心構えをもって、4月を迎えてほしいと思います。

  ここで、みなさんに春休み中の宿題を出します。でも、提出してもらうことはありません。心で考える宿題です。それは、進級にあたって大きな目標を立てるということです。平成25年度1年間かけて取り組む「チャレンジ目標」です。「伸び代を広げるチャレンジ目標」をぜひ立ててください。「英検○級合格」「○○で県大会出場」「○○大会優勝」「読書100冊突破」など、取り組むことがはっきりした目標を立てましょう。4月からいよいよスタート。みなさんの活躍を期待しています。

  この後、学級活動の時間に、担任の先生から通知表が手渡されます。1年間の努力の成果と今後の課題を確認してください。そして、家に帰ったら、この1年間をしっかりと振り返りましょう。

   最後に、明日から春休みに入ります。くれぐれも交通事故等にあわないよう安全な生活に心掛けてください。それでは、4月8日の始業式に笑顔で会いましょう。終わります。

第10回朝会講話「東日本大震災発生から2年を迎えて」

   みなさん、おはようございます。
  一昨日、東日本大震災発生から2年を迎えました。あの日のことを誰も忘れることはできません。2011年3月11日、午後2時46分に大地震が発生しました。戦後最悪の自然災害となりました。
  3月8日現在で、この大震災で亡くなられた方は1万5881人、行方不明者は2668人、そして、震災関連で亡くなられた方は2303人です。多くの尊い命が奪われました。ここで、みなさんと共に犠牲となられた方々の御冥福をお祈りしたいと思います。それでは、黙祷を捧げましょう。(1分間の黙祷)
  卒業した3年生のみなさんが1年生のとき、被災された東北地方の岩手・宮城・福島各県の中学生に「空はつながっていますから、元気を出して、がんばってください。」と、励ましの手紙を書きました。その後、その御礼の手紙も届きました。
  今日は、一昨日届いた葉書を紹介したいと思います。被災地である岩手県陸前高田市立小友中学校3年 石川麗乃 さんからの葉書です。

     前略
          震災から、もうすぐ2年が経ちます。
          益子中学校の皆様のご支援のおかげで、小友中学校に再び笑顔があふれるようになりました。
          2011年3月11日、小友中学校と小友町は、大きな傷を負いました。
          でも、今は日本中、そして世界中の方々の応援で明るさを取り戻し、私たちは毎日楽しく過ごしています。
          小友中学校は、3月末に閉校することになりました。
     たくさんの方々からいただいた「元気」と「心」を忘れずに、
          最後まで誇りをもって小友中学校の歴史に幕を閉じたいと思っています。
          この2年間の経験を未来に生かすために、私たちは一歩一歩前に進んでいきます。
          益子中学校の皆様、本当にありがとうございました。
                                                                                                                     早々

  人間には、生きるために忘れることが必要なこともあります。 しかし、忘れぬ努力が必要なことがあります。亡き人への悲しみは、癒えることはありません。今だに苦しい生活を余儀なくされている、多くの方々がいます。また、課題は山積して復興の歩みは遅いと言わざるを得ません。
  風化が心配されている今こそ、日常を取り戻せない人々がまだいる現実を直視したいと思います。そして、私たちは日頃の避難訓練がいかに大切かを学び、この教訓を決して忘れてはならないと思います。
   終わります。

『生徒会誌』第53号に寄せて「発想を変えよう」

  2012年12月10日、スウェーデン・ストックホルムのコンサートホールでノーベル賞授賞式が開催され、山中伸弥京都大学教授がカール16世グスタフ国王からメダルと賞状を授与されました。ノーベル医学・生理学賞は、1987年に利根川進教授が受賞して以来2回目、実に25年ぶりの快挙です。
  山中教授の受賞理由及び貢献は、4つの遺伝子を導入することで成熟した細胞の運命を初期化し、多分化能を有する人工の多能性幹細胞(iPS細胞)を作成することが可能であることを発見したことにあります。山中教授が創りだしたiPS細胞により、脊髄損傷や肝硬変などの組織や臓器が機能不全に至った患者に対する再生医療の現実化や、アルツハイマー等の難病に対する創薬開発の加速化が大いに期待されています。今回のノーベル賞は、開発から六年というスピード受賞となりました。
  その一方で、これまで始末に困る厄介なものとして捨てられていたものが、いま脚光を浴びています。それはカニの甲羅です。カニと言えば、おいしい身を食べるもの、あるいはカニミソとして味わう、というようにもっぱら食べるものというイメージがあります。ところが、今までゴミとして捨てられていたカニの甲羅が、意外なところで人間と繋がるのです。それは、やはり再生医療の分野であり、手術用に使う縫合糸や火傷の治療に利用する人口皮膚として、注目を集めているのです。
  カニの甲羅には、アミノ酸多糖類のセルロースであるキチンという成分がたくさん含まれていて、このキチンを取り出し原料とすることで、カニの甲羅は見事に生まれ変わりました。キチンで縫合糸を作ると、人体がもっている酵素がこの糸を分解してしまうため、抜糸の必要がなくなります。また、火傷治療としての人工皮膚は、キチンがもっていると言われる傷を治す力を利用しているのです。つまり、キチンという成分に目を向けたことで、カニの甲羅は人間にとって役立つものに変身したのです。ノーベル賞受賞とはなりませんが、すばらしい発見だと思います。
  この発見は、私たちに示唆を与えてくれます。それは「発想を変えなさい」「考え方を変えなさい」「ゼロから考え直しなさい」ということです。まさに、スティーブ・ジョブズの言葉「Think different」です。従来の考え方に固執せず、現状に拘らず、新しい発想で物事を変えていくことが、生徒会に求められていることだと思います。
  自分が生徒会を変えられると本気で信じる人たちこそが、本当に生徒会を変えることができるのです。生徒会が新しい学校文化を創出する原動力となり、また学校生活に潤いと感動を与えてくれる牽引力となって、魅力ある学校生活を実現させてほしいと願っています。

『卒業記念文集』に寄せて「希望に向かって雄々しく飛び立とう」

 卒業おめでとうございます。小学校から一緒だった仲間とも別れ、それぞれが新しい進路へと歩んでいく節目の時を迎えました。3年間の中学校生活で自分の伸び代をどれだけ広げられたか、自分自身を振り返る時でもあるでしょう。益子中学校の卒業生として、希望に向かって雄々しく飛び立っていくみなさんに、はなむけの言葉を贈ります。

◇「自分なりの美しい花を咲かそう」
  四季折々に咲く自然の花は、その置かれた場所で美しさを表現しています。色や形の美しさもあれば、人を引き寄せる香の美しさもあります。大切なことは、その置かれた場所で咲くために努力することです。みなさんも自分の居場所を固め、様々なことに力の限りを尽くし、自分なりの美しい花を咲かせて欲しいと思います。

◇「前向きな気持ちで生きていこう」
   誰でも、自分に自信がもてなかったり、劣等感にさいなまれたりすることがあります。でも、自分を含め、人は誰でも人間らしいよさをもっています。自分だけが弱いのではありません。自分を奮い立たせ、夢や希望など喜びのある生き方を見いだしてほしいと思います。マイナスをブラスに変えることができるのは、人間だけがもっている能力です。ぜひ自分を信じ、前向きな気持ちで頑張ってください。

◇「笑顔を大切に生きていこう」
  人間である限り、いつも心が平穏であるはずはありません。心ない人の言動に傷つき、思うようにいかない物事に心騒がせ、笑顔でいることが難しいこともあります。でも笑顔には、物事をうまく進めていくことができる不思議な力があります。それは、チャームポイントとしての笑顔から、他人への思いやりとしての笑顔に質を変えたときに現れるのです。笑顔は、お金を払う必要のない安いものですが、相手にとっては、非常な価値をもつものなのです。まさに、笑顔は人生のパスポートです。笑顔を絶やさず接していきましょう。

◇「本気(木)という一本の木を育てていこう」
  この一本の木は、勉強や部活動など、どんなときでも本気で取り組めば、大きく育っていきます。本気で取り組めば、自分の伸び代を広げることもできます。ですから、厳しいことやつらいことにも逃げないで、どんどん挑戦していってほしいと思います。本気でやれば、大抵のことはできます。

   みなさんの今後の活躍をお祈りしています。

『立志記念文集』に寄せて「夢実現に向けた努力を始めよう」

   立志の時を迎えた2年生のみなさん、おめでとうございます。志とは自らの志を立て、その実現に向けた努力を始めることです。人間は、ただ何となく毎日を過ごしているだけでは、自分の存在感が薄れ、自分を見失いがちなります。そうならないためには、自分は何を目指して生きているのかという、将来の目標や生きる意義を見つけることがとても大切です。
  この立志の時にあたり、自分が向かう目的を見つけ、将来への方向性を見定めて、自分を支える土台の基礎を築いてほしいと思います。そして自分の志を立てること、つまり「自分軸」を明確にすることで、「よく生きよう」とする意欲が生まれてくるのです。平成17年「心のノート」でメジャーデビューしたシンガー・ソングライターの大野靖之さんは、「夢は口に出した瞬間から叶う」と言っています。
  彼は、アーティストを目指していた高校生のとき、乳がんで病中だった母親を亡くしました。闘病中にもかかわらず、自分を励まし支えてくれた母親に感謝し、中途半端な生き方を変えようと決意したと言います。その後、彼は後悔の念を振り払うように、アルバム「命歌」リリースし、路上ライブを始めます。やがて、ある中学校教諭の目にとまったことがきっかけとなり、全国の学校を回り学校ライブが始まりました。以来、ホスピスや児童養護施設などを訪ね「命」や「家族」テーマにした歌を歌い続けています。彼の歌は、人間が生きていくための「大切なもの」に気付かせてくれます。
  これからみなさんが大人へと成長していく段階において、これからの時期こそが、精神的にも肉体的にも大きく成長する時期です。また、社会にも自分の責任が問われることになります。
  これからの人生では、困難なことや失敗することもたくさんあると思います。様々な経験を積む中で、自分を磨き、たくましい人間になってほしいと思います。そして、自分の決めた志をいつも胸に抱き、前向きに、正々堂々と人生を歩んでほしいと思います。
  最後に、私の好きな言葉、ドイツの文学者ヘルマン=ヘッセ言葉を贈ります。
   すべての人間の生活は、自分自身へと向かう道である。
  自分自身を求めて真剣に生きれば、失敗したり挫折したりしたときには、それだけ苦しみも大きいと言えます。しかし、自分なりに全力で努力したならば、それは懸命に生きた証しであり、後悔することはないでしょう。その体験は、自分自身へと向かう人生の長い道のりの一歩であるからです。    
   みなさんが自分の夢実現に向けた努力を続け、その夢が叶うことを願っています。

「3年生を送る会」あいさつ

  みなさん、こんにちは。本日の「3年生を送る会」の開催にあたっては、生徒会役員のみなさんが中心となり準備をしてくれました。本当にうれしく思います。
 さて、平成25年がスタートして、早2か月が過ぎようとしています。「光陰矢の如し」の諺どおりです。3年生のみなさんにとっては、卒業まであと2週間余りとなりました。3年生のみなさんは、学校の顔として、常にリーダーシップを発揮し、学校全体を大いに盛り上げてくれました。部活動、委員会活動、清掃活動など、すべてにわたり、下級生をリードし、益子中生徒としての誇りある姿を下級生に態度で示してくれました。本当にありがとう。1・2年生は、みなさんの姿に勇気をもらい、あこがれを抱き、感謝しながら今日まで頑張ってきたと思います。
 今日の「3年生を送る会」は、3年生のみなさんに感謝する会でもあります。本日は映画「おおかみこどもの雨と雪」を見ながら、残り少ない中学校生活の思い出を積み重ねてください。この映画のテーマは「親子」です。19歳の少女が「おおかみおとこ」と出会い、その間に生まれた「おおかみこども」の姉と弟の、成長から自立するまでの13年間を描いた作品です。
 二人の「おおかみこども」が、自然豊かな田舎町で様々な人や獣と出会い、時には楽しく元気に、時には悩み傷つきながら、「自分の世界」を見つけ出すまでを描く作品ですので、じっくりと鑑賞してください。 
 最後に『夢待列車』を紹介して終わりたいと思います。

                            『夢待列車』
                                 作詞・作曲 川村結花    歌  城 南海(きずき みなみ)

 いつかサヨナラする時が 来るとわかっていても
 出会い 笑い 信じることを 僕らは止(と)められない
 ひとつ夜を越えるごとに
 ひとつ涙の意味を知って
 夢待ち駅へ 夢叶う場所へ
 向かう列車にゆられながら
 こころに花を くちびるに歌を
 微笑みを絶やさずに

 たしかなものなんてなにも ないとわかっていても
 祈り 願い 道行くことを 僕らは止められない
 笑い合ってぶつかり合って 過ぎて来た季節は
 きっと 二度と 巡り会えない たいせつな宝物
 これからどんな明日(あす)を描き
 どんな景色が待ってるのだろう
 夢待ち駅へ 夢叶う場所へ
 向かう列車にゆられながら
 荒れ野に花を かなしみに歌を
 見つけながら灯しながら

 いつか今日をふりかえって わかちあえますように
 出会い 笑い 信じた日々を 胸に刻んでいよう
 今 歩き出す 僕らの前に
 時の花びらが降る

平成24年度立志式 式辞


  厳しい冬の寒さに、じっと耐えてきた校庭の木々も、新しい芽を膨らませ、早春の訪れを感じさせる季節になってまいりました。 本日は、公私御多用の中を、益子町副町長 法師人弘 様 、 益子町議会副議長 黒子秀夫 様をはじめ、多数の御来賓の皆様の御臨席と、保護者の皆様の御列席を賜り、ここに、平成二十四年度立志式が、挙行できますことをうれしく思います。心より厚く御礼申し上 げます。
  立志を迎えた百四十七名の立志生の皆さん、おめでとうございます。そして、保護者の皆様、誠におめでとうございます。
  さて、本日の立志式は、皆さんのこれまでの成長とこれからの未来を祝福するために行うものです。また「十五にして学に志す」と言われてきたように、数え年十五歳を迎えた皆さんが、これからの自分の生き方を学び、身に付けていくという、新しい成長の出発点となる、大事な行事でもあります。 
   皆さんは、立志を迎えるにあたり、『立志記念文集』(大志)を発行しました。その中には、一人一人の「立志の誓い」が書かれてあります。その言葉一つ一つには、重みがあります。自分を見つめ、将来の夢や目標を実現するために、努力しようとする決意が感じられます。
 「夢は口に出した瞬間から叶う」という言葉があります。ぜひとも、自分の描いた将来像に向かって、新たな一歩を力強く踏み出してほしいと思います。
  ここで、幕末から明治時代にかけて、「松下村塾」を開き、多くの歴史的人物を育てた、吉田松陰の言葉を紹介します。
    「志を持て 気力を養え 知識を磨け 行動せよ」  という言葉です。
 吉田松陰が述べている「志」とは、世の中をよくするために、自分がすべきことは何かをしっかりと見据える「志」のことです。皆さん自身にとっては、自分を高め、自分を向上させるために、自分がすべきことは何か、と置き換えることができます。そして「志」を持ったら行動し、その実現を目指さなければ意味がありません。行動するために必要なのが「気力を養うこと」と「知識を磨くこと」です。つまり、困難なことや大変なことに、自ら取り組むことが、「気力を養うこと」につながり、学校の授業で、しっかり学ぶことが「知識を磨くこと」につながります。
   今日の立志式を機会に、自分が向かう目的を見つけ将来への方向性を見定めて、自分を支える土台の基礎を築いてほしいと思います。そして、理想とする自分を思い描き、自立した益子中生を目指して、今日から行動を始めることを期待しています。
   ドイツの文学者ヘルマン=ヘッセは、小説『デミアン』の中で、「すべての人間の生活は、自分自身へと向かう道である。」と述べています。自分自身を求めて真剣に生きれば、失敗したり、挫折したりしたときには、それだけ苦しみも大きいと言えます。しかし、自分なりに全力で努力したならば、それは懸命に生きた証しであり、後悔することはないでしょう。その体験は、自分自身へと向かう人生の長い道のりの一歩であるからです。   
  これまでの十四年間、皆さんがここまでやってこられたのは、保護者や家族、地域の方々の支えがあったからです。皆さんの成長を見守り、支えてくださった、これらの方々への感謝の気持ちを忘れず、自分の夢実現に向けた努力を続けていってください。皆さんの今後の活躍を祈っています。
   結びに、本日御臨席を賜りました御来賓の皆様、そして、御列席をいただきました保護者の皆様の、本校への御支援、御協力に深く感謝申し上げ、式辞といたします。

第9回朝会講話「大切なものは目に見えない」


 「大切なものはね、目には見えないんだよ。」
 「目では見えない、心で探さないと。」

 久しぶりにサン=テグジュペリの『星の王子さま』を読み返してみました。今でも、私たちに大切なことを教えてくれているように思います。大切なものは目に見えません。命・魂・空気・心・思い・愛などは、目には見えません。でも、確かに存在します。こういった目には見えないものを重視した豊かな価値観を昔は誰もが持っていました。
 
しかし、現代社会になって、私たちは目に見えるものを確実なものとして受け入れてしまっています。そして、目に見えないものを重視した豊かな価値観を忘れてしまっているように思います。
 
例えば、人を見るときには、見た目、格好よさ、服装、学歴などにとらわれてしまいます。その人の本質は二の次です。また、作物も見た目が良いものを作るために、農薬を使い、ただ速く効率的に育てます。これでは、作物は幸せに育ちません。幸せに育った作物の命を食べ、私たちは幸せになるのです。私たちは今、もう一度目に見えないものを重視した価値観を思い出す必要があります。幸せに豊かに生きるのにも、目に見えないものを心で感じる力が必要です。
 
人が美しいのは、その人がたくさんの苦しい・うれしい・悲しい経験を積んできたからです。自然が美しいのは、すべてのものが命をもって調和して生きているからです。手作りが美しいのは、作った人の思い・愛情がこもっているからです。ふるさとが美しいのは、昔のなつかしい思い出が詰まってからです。
 
 さて、皆さんにとって、大切なものとは何でしょう。それは、友情でしょうか。それは、家族愛でしょうか。それは、人を好きになるという純粋な心でしょうか。大切なものは目に見えません。終わります。

第8回朝会講話「美しい日本語から美しい心が生まれる」

 みなさん、おはようございます。
 インフルエンザが流行していますので、くれぐれも健康に留意してください。決して油断せず、手洗い、うがいの励行、毎日の規則正しい生活、バランスのとれた食事、マスクの着用をお願いします。
 今日は、「美しい日本語から美しい心が生まれる」というお話をします。みなさんは、日常の生活の中で、日本人の美しい礼儀作法や言葉かけなどを自然に行っています。「ありがとうございます」「すみません」などの言葉が、自然にできることは素晴らしいことです。
   さて、みなさんはどんな言葉を美しい日本語だと思いますか。日本語のことを深く研究している人たちやいつも言葉を大切にしている詩人たちが、選んだ美しい日本語のベスト10は、次のようになりました。
  第1位 ありがとう      第6位 さわやか
  第2位  さようなら           第7位  いらしゃいませ
  第3位 はい                 第8位 おやすみなさい
  第4位 すみません           第9位 どうぞ
  第5位  おはようございます   第10位 いいえ    
 どの言葉も、やさしい言葉ばかりです。当たり前の言葉で、普段使っている言葉ばかりです。第1位から第10位までの言葉を、改めて声に出して言ってみると、とてもよい響きをもった美しい日本語です。美しい日本語から美しい心が生まれます。これからは、やさしくて美しいこのような言葉に自分の心をこめて話しましょう。
 最後に、美しい日本語の「日常の五心」を紹介します。
 ☆「はい」という素直な心
 ☆「すみません」という反省の心
  ☆「おかげさま」という謙虚な心
  ☆「私がします」という奉仕の心
  ☆「ありがとう」という感謝の心
  言葉は心です。言葉は人を表します。美しい日本語から美しい心が生まれるのです。
 終わります。

平成24年度 第3学期始業式 式辞

 みなさん、明けましておめでとうございます。
 13日間の冬休みは、みなさんとっていかがでしたでしょうか。3年生は私立高校の受験などに備え、健康に留意しながら、充実した日々を過ごしたことでしょう。1・2年生のみなさんも、健康に気を付けながら、勉強・部活動・お手伝いにと頑張っていたことでしょう。また、お正月ということで、来客への挨拶や家族の一員としての役割も果たせたのではないでしょうか。
 さて、この冬休み中、みなさんのきちんとした行動・態度に大変うれしかったことがあります。2つのことをお話しします。
 その一つは、交通事故や事件などに遭うこともなく、安全に生活できたことです。生活や交通のきまりを守り、健康安全に生活することは、人間にとって大切なことです。一生心掛けていかなければなりません。
 二つ目は、みなさんの挨拶のすばらしさです。みなさんは学校以外のどこであっても、自分から挨拶をしてくれます。挨拶は社会で生きていく上での基本です。笑顔を添えたみなさんの挨拶は、温かい気持ちをプレゼントしてもらうようなうれしさが伝わってきます。
 いよいよ今日から3学期です。この3学期は、みなさんにとって学年・学級の総まとめの学期でもあります。学力づくり・心づくり・体力づくりの総まとめであること、そして、自分の伸び代をどれだけ広げられたかを確認する学期でもあることは、言うまでもありません。
 でも、それだけではありません。大好きな先生や大切な仲間と共に過ごし、信頼・友情・感謝の心を育ててくれたクラスの総まとめであることを忘れないでください。この3学期は、みなさんの「心のポケット」が更に膨らむよう、思い出をたくさん作ってほしいと思います。
 今年は巳年(へび年)です。「巳(み)」には新たに出発するという意味があります。すなわち、昨年までに準備し蓄えた力を発揮する重要な一年となるといえるでしょう。再生の象徴といわれるヘビにあやかって、今年は、みなさんが大きな一歩を踏み出せる年であってほしいと願っています。先生たちや保護者・地域の方々は、常にみなさんを応援しています。この3学期も、自分の伸び代を広げていきましょう。終わります。

平成24年度 第2学期終業式 式辞

 今日で第2学期が終わり、今年もあと6日で終わりになります。登校日は78日ありましたが、一日も休まず登校できた人は、とてもすばらしいです。自分が健康であることに自信と誇りをもってください。

 さて、第2学期はみなさんの活躍の場面が多く、充実感や達成感を大いに味わうことができたと思います。例えば、秋季大運動会や聖が丘祭などの学校行事、新人各種大会や駅伝競走大会、各種音楽祭・コンクールや美術展・陶芸展など、多方面にわたるみなさんの活躍は、多くの感激と感動を与えてくれました。これらの数々の活躍はみなさんが自らの伸び代を広げ、大きく成長したことの証しです。そして、大きく成長したことの証しは、みなさんの心の成長と比例するものです。それでは、心の成長とは、具体的にどんなことでしょう。心の成長について、次の5つのことをお話しします。

 1つ目は、友達の活躍や頑張りを最後までしっかりと応援できる「励ましの心」です。
 2つ目は、自分から率先して掃除や委員会活動などを行い、友達を助け、責任を果たそうとする「自覚の心」です。
  3つ目は、友達の折れた心に優しさを届け、立ち直らせようとする「思いやりの心」です。
 4つ目は、友達のよさを認め、友達を尊重し、友達と共に生活することに喜びを感じる「信頼の心」です。
 5つ目は、結果を恐れず、果敢に挑戦し、最後までやり遂げようとする「勁い心」です。
 これらの心は、みなさんの伸び代を広げ、人間として大きく成長させてくれた大切な心だと思います。そして、この成長を支え、応援してくださったのは、ここにいる先生方、そして保護者や地域のみなさんであることを決して忘れてはなりません。

 さて、いよいよ2013年を迎えます。「一年の計は元旦にあり」という言葉があります。正に「一年の設計図を思い描く絶好の機会」となります。3年生は、新年早々、私立高校の受験が始まります。実力を十分に発揮することを期待しています。また、2年生と1年生は、進級に向けての心の準備に入ります。更なる心の成長を期待しています。

 それでは、健康に気を付け、事件・事故にあわないよう、13日間の冬休みを有意義に過ごしましょう。そして1月8日の始業式には、みなさんに会えることを楽しみにしています。どうぞ良いお年をお迎えてください。終わります。

第7回朝会講話「人権について考えよう」

  みなさん、おはようございます。益子中でも12月4日(火)~12月10日(月)までの1週間を人権週間と定めて、人権についてしっかりと考える機会を設けています。
 先生方は日々の授業の中で、人権にかかわる内容に焦点を当てた授業を展開し、皆さんと共に学ぶ機会をつくっています。また、昼の放送で、人権作文集「明日へのびる」の朗読も行っています。今日の朝会講話は、この人権について取り上げ、みなさんにも考えてもらいたいと思います。
 国際連合は、1948年(昭和23年)12月10日の第3回総会において、世界における自由、正義及び平和の基礎である基本的人権を確保するため、全ての人民と全ての国とが達成すべき共通の標準として「世界人権宣言」を採択しました。そして、2年後の1950年(昭和25年)12月4日の第5回総会において、「世界人権宣言」が採択された日である12月10日を「人権デー」と定めたわけです。
 第64回を迎える本年度の啓発重点目標として、「みんなで築こう 人権の世紀 ~考えよう 相手の気持ち 育てよう 思いやりの心~」を掲げています。
 さて、みなさんは「人権ってなんだろう」と聞かれたとき、どのように答えますか。私は次のように答えています。
 ・誰もが生まれながらにもつ権利
 ・人が人らしく生きる権利
 ・全ての人が幸せになれる権利
  この人権は決して侵されてはならないのですが、人権が侵されている現実があります。例えば、「差別を受けた」「暴行・虐待を受けた」「いじめを受けた」「プライバシー侵害を受けた」など、あってはならないことが起きています。私たちは、決して加害者にも被害者にもなってはなりません。
 人権は、誰にとっても身近で大切なものです。互いにそれぞれの人権を尊重し、幸せを思いやることが必要です。そして、日々守られていくべきものでなければならないと思います。この人権週間にあたり、「思いやりの心」「かけがえのない命」についてもう一度考えてみましょう。終わります。

第24回定期演奏会あいさつ

 みなさん、こんにちは。本日は、公私ともに御多忙の中、益子中学校吹奏楽部定期演奏会に御来場いただき、誠にありがとうございます。暦の上では、立冬が過ぎ、いよいよ冬仕度の時節となりました。また、かぜが流行する時期でもありますので、くれぐれも健康に御留意いただきたいと思います。
 さて、本日の定期演奏会は第24回を迎え、3年生にとっては最後の演奏会となります。過日行われた「聖が丘祭」でも、吹奏楽部の演奏は会場を大いに盛り上げ、好評を博したところでございます。
 今日まで、顧問の柴山教諭、那花教諭の指導の下、部長、副部長のみなさんがリーダーシップを発揮し、部員の士気を高め、日々の練習に励んできました。特に、夏に行われた第54回栃木県吹奏楽コンクールでは、努力が報われ、見事金賞を受賞することができました。また、中部地区ぐるみ体育祭等でも入場行進曲を担当するなど、地域のみなさんからも高い評価を受けています。
 本日は、これまでお世話になった多くの皆様に感謝しながら、部員が一丸となって演奏します。本日の演奏会は、第1部「吹奏楽曲」、第2部「アンサンブル」、第3部「OB・OG合同演奏」の3部構成となっています。全16曲演奏しますので、最後まで楽しんでいただきたいと思います。私も十分に楽しませていただきます。
 結びに、これまで本校吹奏楽部に対し御支援、御協力いただきました吹奏楽部後援会、吹奏楽部OB・OG、益子町教育委員会、地域の皆様に御礼と感謝を申し上げ、あいさつといたします。よろしくお願いいたします。

第6回朝会講話「役立たずから、役立つものへ」

 みなさん、おはようございます。
 10月30日に、政府は2012年度の文化勲章の受章者を発表しました。その中に、ノーベル医学生理学賞に決まった京都大学教授の山中伸弥さんが含まれています。すでにみなさんも知っているように、山中教授はさまざまな組織や臓器になる能力をもつ「人工多能性幹細胞(iPS細胞)」の開発に成功しました。この細胞は、移植による再生医療への応用や、治療法の開発など医療の可能性を大きく広げました。今回のノーベル賞は開発から6年というスピード受賞となりました。
 その一方で、今までやっかいなものとして、単なるゴミとして捨てられていたものが、役に立つものとして脚光を浴びています。それはカニの甲羅です。カニといえば、おいしい身を食べるもの、あるいはカニミソとして味わう、というようにもっぱら食べるものというイメージがあります。
 ところが、今までゴミとして捨てられていたカニの甲羅が、手術用に使う縫合糸や、やけどの治療に利用する人口皮膚として使えるとして、注目を集めています。カニの甲羅には、アミノ酸多糖類のセルロースであるキチンという成分がたくさん含まれています。カニの甲羅の新しい使用法は、このキチンを取り出して原料とします。縫合糸をキチンで作ると、人体がもっている酵素がこの糸を分解してしまうため、抜糸の必要がなくなるのです。また、やけど治療としての人工皮膚は、キチンがもっているといわれる傷を治す力を利用するものです。
 カニの甲羅は、今までゴミとして捨てていたもの。役に立たないものでした。しかし、キチンという成分に目を向けたことで、役立つものに変身したのです。ノーベル賞とはいきませんが、大発見だろうと思います。カニの甲羅は、私たちに「先入観をもたず、見方を変えろ」「発想を転換しろ」と、教えてくれているに違いありません。
 終わります。

「聖が丘祭」オープニングあいさつ


みなさん、おはようございます。
待ちに待った「聖が丘祭」を迎えることができました。
この「聖が丘祭」は、
これまで取り組んできた文化面や学習面での成果を発表する、
年に一度の祭典です。
校歌の二番に、「高き文化の風かおる」とありますが、
その「高き文化」の集大成が、本日の「聖が丘祭」です。
今年度の「聖ヶ丘祭テーマ」は、
「はじける感動 あふれる笑顔 みんなでつくる聖が丘祭」です。
生徒会役員を中心に、みなさんが一丸となって準備をしてくれました。
今日は、すばらしい発表ができるだろうと確信しています。
また、今回の「聖ヶ丘祭」には、
益子小・益子西小学校のみなさんにも来ていただけるよう、
各学校にポスター(実物を見せて)を掲示させていただきました。
多くの児童のみなさんに来ていただき、
合唱コンクール、ステージ発表、部門別展示などを、
ぜひ見てほしいと思います。
それでは、この会場を中心に、校舎の隅々まで、
感動がはじけ、笑顔があふれるよう、
みんなで盛り上げ、心に残る「聖が丘祭」にしましょう。
みなさんの活躍をとても楽しみにしています。
結びに、お忙しい中、お出でいただきました、
御来賓の皆様、保護者の皆様、そして、地域の皆様に、
心より御礼と感謝を申し上げ、あいさつといたします。

第1学年「ブックトーク」


  みなさん、おはようございます。今日は、ブックトークをしたいと思います。このブックトークの目的は、「その本の面白さを伝えること」「聞き手にその本を読んでみたいという気持ちを起させること」です。

  ですから、 読み聞かせや朗読とは異なります。本を最初から順に読んでいくということはしません。今日紹介するのは、波田野 毅さんが書いた『世界の偉人たちから届いた10の言葉~日本への「ありがとう」』という本です。アインシュタイン、ヘレン・ケラー、ゴッホなど、10人の偉人たちが、日本のすばらしさを語っています。

  その中で、ネジャッティ・ウトカン駐日トルコ大使が取り上げている「エルトゥールル号遭難事件」を紹介したいと思います。

  1890年(明治23年)9月16日夜半、トルコ(オスマン帝国)の軍艦エルトゥールル号が、現在の和歌山県(串本町沖)にある、紀伊大島の(樫野埼)東方海上で遭難し、500名以上の犠牲者を出した事件です。

  この遭難を知った(大島村:現在の串本町樫野)住民たちは、総出で救助と生存者の介抱に当たりました。住民は浴衣などの衣類、卵やサツマイモ、それに非常用のニワトリをも供出するなど、献身的に生存者たちの救護に努めました。

  この結果、村の寺、学校、灯台に収容された69名が救出され生還することができました。この事件は、日本とトルコの友好関係の始まりと考えられています。この「エルトゥールル号遭難事件」は、トルコの教科書にも掲載され、子どもでさえ知らない者はいないほど、トルコでは歴史上重要な出来事になっています。また、トルコ人は、今でも日本が大好きです。
  また、この「エルトゥールル号遭難事件」には、続きがあります。それは1985年(昭和60年)のイラン・イラク戦争における逸話です。

  当時、イラクはイラン上空の航空機に対する期限を定めた無差別攻撃宣言を行いました。各国は、期限までにイラン在住の国民を軍用機や旅客機で救出したものの、日本は自衛隊の海外派遣ができないという原則のために、自衛隊機による救援が出来なかったうえ、日本航空はイランとイラクによる航行安全の保証がされない限り臨時便は出さないとしたため、イランにいる日本人は危機的状況に陥りました。

  そのとき、手を差し伸べたのがトルコだったのです。トルコは「トルコ人ならだれもが、エルトゥールル号の遭難の際に受けた恩義を知っています。ご恩返しをさせていただきましょう」と言って、トルコ航空機をイランに派遣し、215名の日本人全員を救出してくれました。そのお陰で、日本人は無事にトルコ経由で帰国できたのです。

  その後、1999年に起きた「トルコ大地震」の際には、日本から救援隊や医療チームが駆けつけ、救助に当たりました。トルコの人々を大変感激させました。善い行いには、善い行いが返ってきます。

  エルトゥールル号遭難事件120年の節目となった、2010年は「トルコにおける日本年」とされています。 

  波田野 毅さんが書いた『世界の偉人たちから届いた10の言葉~日本への「ありがとう」』、この本をぜひ読んでみてください。学校の図書館にあります。以上で、ブックトークを終わりにします。

第5回朝会講話「益子町中学生海外派遣 」

  みなさん、おはようございます。
 いよいよ益子町中学生海外派遣の日が近づいてきました。派遣先は、平成24年度からイギリスのセント・アイヴスになりました。今回、益子中学校からは、副団長として古壕沙弥佳先生、団員として4名の生徒が参加します。

 この海外派遣の目的は「外国の風土や歴史・文化を直接見聞し、また、現地の人々との触れ合いなどの体験活動を通じて、国際感覚を持ち郷土愛に優れた青少年を育成する」ことにあります。

 さて、今回から訪問先がイギリスのセント・アイヴスに変わった理由をお話します。日本で初めて人間国宝になった陶芸家の濱田庄司さんと、イギリス近代陶芸の道を開いたバーナード・リーチさんの親交の出発点が、このセント・アイヴスです。

 セント・アイブスはイギリス南西端に位置する海辺の町です。首都ロンドンから電車で6時間、約500㎞離れた所にある、人口約1万人の町です。
ここに、濱田さんとリーチさんは登り窯を築きました。リーチさんは、この工房で多くのイギリス人陶芸家を育てましたが、亡くなった後、工房は衰退していまいました。そこで、益子町の有志が「益子基金」を結成し、募金活動を行い、義援金を贈ったのです。

 一方、東日本大震災で被災した益子参考館や登り窯などの復旧を目指す「再建基金」が設けられ、セント・アイヴスから420万円が寄贈されました。ここに、益子町とセント・アイヴスは、陶芸を絆とする交流が活発となり、友好都市を結ぶこととなりました。そこで、益子町はセント・アイヴスに中学生を派遣することにしたのです。

 9月11日から9月18日までの8日間、4名のみなさんがセント・アイヴスを訪問し、リーチ工房での作陶体験や現地中学生との交流を行います。ここで、一人一人から訪問にあたっての抱負を言ってもらいますので、聞いてください。

秋季大運動会 あいさつ

  みなさん、おはようございます。さわやかな秋晴れとなりました。本日は、御多用の中、益子町副町長 法師人 弘 様をはじめ、多数の御来賓の皆様の御臨席をいただき、ここに秋季大運動会を開催できますことを大変うれしく思います。ありがとうございます。

 さて、生徒のみなさんは、この1週間、運動会の練習に汗を流し、一生懸命取り組んできました。最後まで全力を尽くし、決してあきらめない、みなさんの姿に、頼もしさと誇らしさを感じています。

 今日は、クラスの強い団結力の下に、一人一人がもてる力を十分に発揮してほしいと思います。そして、この「聖が丘」が大声援に包まれ、誰もが充実感と満足感を味わえる、そのような運動会にしていきましょう。

 ここで、保護者の皆様、地域の皆様に申し上げます。日ごろより本校の教育活動に対し、深い御理解と絶大なる御支援をいただき、誠にありがとうございます。お陰様で、生徒たちは「伸び代」を広げ、文武両道の活躍をしております。改めて皆様に御礼と感謝を申し上げます。本日の運動会、生徒たちは精一杯頑張りますので、御声援の程よろしくお願いいたします。

 それでは、生徒のみなさん。前方の校舎を見てください。運動会のスローガンが掲げられています。今年のスローガンは「ガッツだぜ!目指すは勝利の大歓声」です。このスローガンは、最優秀賞に選ばれた1年鯉渕颯太さんの作品です。このスローガンをしっかりと胸に刻み、勝利の感激に浸れるよう、頑張りましょう。そして、大いに盛り上げていきましょう。終わります。
               

平成24年度 第1学期 終業式あいさつ

 みなさん、こんにちは。終業式に臨むみなさんの立派な態度に、うれしさと喜びを感じています。今日で第1学期が終わりになります。一日も休まず登校した人は、71日登校したことになります。

 この1学期を振り返り、自分の伸び代を十分に広げられたと思う人もいるでしょう。また、1学期は不完全燃焼のまま終わり、2学期に頑張ろうと心に誓う人もいるでしょう。大切なことは、「優れた人を目指し、日々努力する心」、つまり校訓「聖心」を忘れないことです。

 優れた人とは、どんな人でしょう。
 まず優れた人とは、授業や家庭学習に熱心に取り組める人です。そして、自分の学力や学びの伸び代を広げられる人です。例えば、この教科が得意になった、この教科は成績が上がった、学習への意欲が高まったと言えるような人です。
 次に、よりよく生きる努力をすることができる人です。そして、自分の心や生活の伸び代を広げられる人です。例えば、落ちているゴミを黙って拾う、困っている人を見たら声を掛ける、あいさつや返事ができるなど、日常生活の基礎・基本が身に付いている人です。
 最後に、自分の健康管理や体力づくりに進んで取り組める人です。そして、自分の健康や体力の伸び代を広げられる人です。例えば、給食を残さない、病気に罹らない、学校を休まない、体育の時間は見学しない、部活動などで頑張れる、明るく活力のある人です。

 常に、校訓「聖心」を忘れず、この夏休みは学力、心・生活、健康・体力のそれぞれの伸び代を広げる努力をしていきましょう。この絶好の機会を逃さず、より計画的に、より積極的に実践してほしいと思います。

 さて、終業式が終わると、緊張の中にも楽しみしている「通知表」を、担任の先生からいただきます。私も412名全員の通知表を見せてもらいました。「通知表」には、1学期の学習や生活の様子などが記入されています。通知表を見て、自分の努力の様子を確認し、次なる挑戦に向かい、心を奮い立たせてください。

 いよいよ明日から42日間の夏休みです。健康に気を付け、事件や事故などに絶対あわないよう、しっかりと生活してください。有意義な夏休みにしましょう。2学期の始業式に、みなさんに会えるのを楽しみにしています。

平成24年度 選手激励会 講評

 みなさん、こんにちは。ただ今は、生徒会長 根本圭也さんの激励のことばに続いて、各部の部長さんから決意発表がありました。力強く、頼もしく、立派な決意発表でした。いよいよ7月21日から夏休みに入り、芳賀郡市総合体育大会各種大会、栃木県吹奏楽コンクール、そして各種作品展やコンクール大会が始まります。

 3年生にとっては、これまで積み上げてきた努力の成果を発揮する重要な大会となります。悔いのない、そして精一杯頑張ったと自負できる大会となることを期待しています。1・2年生のみなさんも、3年生と共に大会を盛り上げてください。

 ここで、みなさんに三つのことをお話して、講評とします。
 一つ目は、「決してあきめず、最後までやり抜こう」ということです。集中力を切らさず、最後まで自分を奮い立たせてください。
 二つ目は、「自分の力を信じ、仲間を信じ、力を結集させよう」ということです。大切なのチームワークです。強い絆に支えられたチーム力を最大限に発揮してほしいと思います。
 三つ目は、「一人一人が学校の代表であることを自覚し、大会に臨もう」ということです。益子中学校の生徒でよかったと思えるような大会にしてほしいです。

 私は今、大きな期待に胸をふくらませています。それは、みなさんの活躍する様子が脳裏に浮かんでくるからです。先ほどの決意表明が、まさに現実となるなるよう、大いに頑張ってほしいと思います。みなさんの健闘を期待しています。

第4回朝会講話「本気(木)という一本の木を大きく育てよう」

みなさん、おはようございます。
今日は、みなさんが心にもっている、誰の心にもある、
「本気(木)」という一本の木についてお話します。
 
この一本の木は、勉強や部活動に打ち込むとき、 
遊ぶとき、お手伝いするときなど、どんなときでも、 
本気で取り組めば、大きく育っていきます。

本気で取り組めば、
自分の可能性を伸ばすことができます。
また、伸び代を広げることもできます。

ですから、厳しいこと、つらいことにも逃げないで、
どんどん挑戦してほしいと思います。

ここで、みなさんに有名な言葉を紹介します。
本気でやれば、たいていのことはできる。
本気でやれば、何でも楽しい。
本気でやれば、誰かが助けてくれる。

いよいよ7月21日から、
芳賀郡市総合体育大会が始まります。
3年生にとっては、最後の大会となります。
本気という一本の木を大きく育て、
自分に恥じない試合をしてほしいと思います。

第3回朝会講話「すぐできる最高のサービス―笑顔力」

  みなさん、おはようございます。
 今日は、「すぐできる最高のサービス―笑顔力」についてお話します。
 
 笑顔には、不思議な力があります。
 笑顔を向けると、相手も笑顔で返してくれます。
 相手の笑顔を見れば、自分も自然に笑顔になってしまいます。
 笑顔は、人の心に温もりを届けます。

 どうして、そんな不思議が起こるのでしょうか。
 笑顔は、人に安心感を与えるからです。
 笑顔は、不安を吹き飛ばしてくれるからです。
 笑顔は、心と心を結び付けてくれるからです。
 笑顔は、人の心を開かせてくれるからです。

 みなさんは、どう思いますか。
 笑顔の素敵な人と親しくなりたいと、思いませんか。
  笑顔の素敵な人のそばにいたいと、思いませんか。

  笑顔で接していきましょう。
  笑顔は人生のパスポートです。

益子中学校後援会総会 あいさつ

  皆様、こんばんは。校長の岡でございます。本校2年目となります。皆様には、日頃より本校の教育活動に対し、温かい御支援、御協力をいただき、心より御礼と感謝を申し上げます。

 去る5月6日に発生いたしました竜巻により、被災された方々には、衷心よりお見舞いを申し上げます。本校の生徒におきましても、19件が竜巻の被害を受けました。一日も早く、通常の生活に戻られることを祈っております。

 新年度がスタートして、早2か月が過ぎようとしております。この間、生徒たちの活躍が随所に見られました。特に、郡市春季陸上競技大会では、男女総合準優勝という堂々たる成績を収めることができました。

 また、郡市春季各種大会でも、ソフトテニス男子団体優勝、弓道男子団体優勝、バドミントン女子団体準優勝、柔道女子団体準優勝、弓道女子団体準優勝など、2つの種目で優勝、3つの種目で準優勝、また3つの種目で第3位となり、個人の種目を合わせると、多くの部が県大会出場となりました。このような活躍ができるたのも、後援会の皆様の御理解と御協力のお陰でございます。この場をお借りいたしまして、御礼を申し上げます。

 さて、益子中学校では、平成24年度・25年度の2か年間、国立教育研究政策所より「魅力ある学校づくり調査研究事業」の委託を受け、調査研究を始めているところです。この調査研究は、年間30日以上欠席する生徒ですが、つまり不登校を未然に防止するために、学業指導、体験活動、小中学校の連携などを行いながら、魅力ある学校づくりを推進しようとするものであります。

 本校では、過去10数年来、不登校生徒が出ております。生徒が毎日楽しく学校生活が送れるよう、これからも、目配り、気配りを忘れず、声かけを行いながら、生徒との関係性を深めてまいりたいと思いますので、御理解と御協力をお願いいたします。

 結びに、各自治会長様には、毎月「学校だより」を配布していただき、改めて御礼を申し上げ、あいさつといたします。どうぞよろしくお願いいたします。

第2回朝会講話「この学校が好き」

  みなさん、おはようございます。益子中では、4月から柳先生が中心となり、各学級に「心のコーナー」を設けました。そして、毎月「心に響く詩」を掲示しています。

 みなさんは、その詩を見ていますか。5月は「この学校が好き」という詩です。皆さんにとって「学校」とは何ですか。
 ①勉強するところ
 ②友達とふれあうところ
 ③部活動を頑張るところ
 ④生徒会や学校・学年行事を頑張るところ
 等があげられます。

 昨年度、みなさんから「学級や学校は楽しいですか」という調査をしたところ、「当てはまる」「ほぼ当てはまる」と答えた人が9割近くいました。ほとんどの人が「学級や学校は楽しい」と答えてくれたことは、先ほど話した4つのうち1つでも満足してくれているのかなと思います。

 先日も、地域の方々やPTAの役員さんから「益子中の生徒は、よくあいさつができ、礼儀正しいですね。」とか、「益子中の生徒は、勉強も部活動もよくがんばっていますね。」などの声を聞かせていただきました。これは、みなさん一人一人が益子中学校への愛着や誇りをもって行動しているからです。だからこそ、地域の方々も益子中学校を応援してくれているのだと思います。

 また、みなさんのよさ、すばらしさは、何と言っても「素直さ」です。先生方の指導を素直に聞き入れるなど、先生とのよい人間関係を築けています。その素直さで学習成果が上がったり、生徒会や学校行事を盛り上げることができるのだと思います。その素直さで、仲間を大切にしながら、部活動やクラスの活動をがんばり、充実した1年間にしていきましょう。
 それでは、最後に今月の詩「この学校が好き」を朗読します。

     この学校が好き

 チャイムが響く音、チョークが黒板をたたく音
 放課後のグラウンドの喧(けん)噪(そう)。
──── ここは、私の学校。                                      
 いま、この学校を見つめている。
 この学校の一員であることを考えてみる。
 全国には一万を超える中学校があるけれども
 私の学校は、いまいるこの学び舎。
 先輩たちが培ってきた学校の伝統。
 それを受け継ぐ私たち。
 この校風を、私たちの時代にもっと素敵なものにして
 後輩たちに伝えることができないだろうか?
                                         (「心のノート」より)
  

PTA総会 あいさつ

 保護者の皆様、こんにちは。校長の岡でございます。本日は大変お忙しい中、御出席をいただきありがとうございます。また、日頃より本校教育に対し御理解と御協力をいただき、改めて感謝を申し上げます。

  生徒たちは、明るく元気なあいさつができます。そして、礼儀正しく、落ち着いた学校生活を送っていて、とても頼もしく感じています。私は、毎日、何回か各教室をまわり、生徒たちとのコミュニケーションを楽しんでいます。

 ある女子生徒は私が花粉症でくしゃみをしていると、「校長先生、心配ですからマスクをしてください。」といたわってくれます。
 ある男子生徒は、「校長先生、今日も決まっていますね。」と褒めてくれたので、「でも、髪の毛が薄くなってしまったんだよ。」というと、「僕の髪の毛を分けてあげます。」と、助け船を出してくれます。
 また、ある女子生徒が、友達と楽しく腕を組んで歩いていたので、「どうしてそんなに楽しいの。仲間に入れて。」というと、「校長先生、一緒に手をつなごう。」と手を差し伸べてくれます。

 まだまだありますが、このようなことが日常茶飯事にありますから、私は生徒たちとの会話が大好きです。毎日、学校に来るのが楽しくて仕方がありません。

 さて、この1か月を振り返ってみますと、入学式をはじめ、対面式、部活動紹介、あいさつ運動、創立記念集会、生徒総会等が矢継ぎ早にありましたが、生徒たちの取り組む態度は実にすばらしく、学校全体が活気にあふれています。本当にうれしいです。

 ここで、せっかくの機会ですので、少し時間をいただき、本校の学校経営の概要について、お話をしたいと思います。それでは、各学年の保護者会資料の表紙の裏をご覧ください。

 本校には、校訓として「聖心」があります。これは平成16年4月1日に、第19代校長 仲田直敏 先生のもとで制定されたものです。
本校は古くから「聖が丘」と呼ばれていることから、「聖の心」、つまり「聖心」と定めたわけです。「聖」とは「優れた人」のことです。そして、「聖心」とは「優れた人を目指し、日々努力する心」のことです。この校訓は、本校生徒と職員の心の支えとなっています。
 そして、この校訓の制定に伴い、学校教育目標を定めました。ご覧ください。
 ・自ら学ぶ生徒・・・学力(知育)にかかわるもの
 ・心豊かな生徒・・・徳育にかかわるもの
 ・たくましく生きる生徒・・・健康(体育)にかかわるもの
 ・郷土を愛する生徒・・・郷土愛にかかわるもの

 これらの四つの教育目標を実現する生徒の姿として、設定したものが「目指す生徒像」です。
 そして、今年度新たに、「目指す学校像」を設定しました。ご覧ください。四つございますが、そのうちの2つについてお話します。
 まず、「生徒が行きたい学校」として、「潤いがあり、語らいのできる学校」を目指したいと思います。生徒同士、生徒と教師が安心して語らいができるような学校にしたいと思います。
 次に、「保護者が通わせたい学校」として、「生徒一人一人の育ちが大切にされ、磨かれ、鍛えられる学校」を目指したいと思います。生徒の学びや育ちを保障し、情緒や知性を磨き、体を鍛えられるような学校にしたいと思います。

 続いて、学校経営方針をご覧ください。
 今年度も、教育的瞬間を的確にとらえ、一人一人の生徒に行き届いた指導、規律ある中での温かい指導を行い、生徒の健全な自尊感情を高め、自己確立や自己実現を図るとともに、生徒の伸び代を広げ、充実感と感動のある教育を推進したいと考えております。(共感・共汗・共歓の学校)

 そのためには、より一層「魅力ある学校づくり」を推進しなければならないと思います。そこで、平成24年度・25年度の2年間、国立教育政策所から委嘱を受け、「魅力ある学校づくり調査研究事業」に取り組むことになりました。

 一番下にある「努力点と具体策」をご覧ください。生徒のみなさんが、学校が好きで、毎日休まず登校し、学力づくり、心・生活づくり、健康・体力つくりに取り組めるような「魅力ある学校づくり」を進めていきたいと考えています。

 最後になりますが、お子さんの教育にとって大切なことは、何と言っても、学級担任との信頼関係の下に、教育をしていただくことだと考えております。心配なことなどありましたら、どんなことでも結構ですので、学級担任に気軽にご相談いただければ幸いでございます。
 本校の職員は、常に、スマイル・サービス・スピードを合い言葉に、全力で指導にあたりますので、1年間、どうぞよろしくお願いいたします。