学校長の窓

1. 平成25年度PTA総会あいさつ

投稿日時: 2013/04/18 益子中学校

 保護者の皆様、こんにちは。校長の岡でございます。本日は大変お忙しい中、御出席をいただきありがとうございます。また、日頃より本校教育に対し御理解と御協力をいただき、改めて感謝を申し上げます。
 生徒たちは、明るく元気なあいさつができます。そして、礼儀正しく、落ち着いた学校生活を送っていて、とても頼もしく感じています。私は、毎日、何回か各教室をまわり、生徒たちとの会話を楽しんでいます。朝、1年生の教室に入り「おはようございます。」と大きな声であいさつをすると、ある生徒が「校長先生はおもしろいですね。」と話しかけてくれます。「まだ、1週間も経っていないのに、私の正体を見抜いて、君もスゴイね。」と言葉を返すと、「校長先生の全体がおもしろい。」と言うのです。私という人間に関心をもって接してくれる生徒たちが、限りなく愛しいと思います。
 学校は、生徒が主役です。学校は、本来楽しい場所でなければなりません。そのためにも、潤いがあって、語らいができるよう、教師と生徒との信頼関係を深めていかなければならないと思います。さて、先週1週間を振り返ってみますと、入学式をはじめ、対面式、部活動紹介、交通安全教室などが矢継ぎ早にありましたが、生徒たちの取り組む態度は実にすばらしく、学校全体が活気にあふれています。本当にうれしい限りです。
 それでは、この場をお借りいたしまして、大きく2点についてお話をさせていただきます。第1点は本校の学校経営の概要について、もう1点はは部活動削減についてでございます。
 まず、本校の学校経営の概要について御説明いたします。各学年の保護者会資料の表紙の裏面をご覧ください。「2 校訓」をご覧ください。
 本校には、校訓として「聖心」があります。これは平成16年4月1日に、第19代校長 仲田直敏 先生のもとで制定されたものです。本校は古くから「聖が丘」と呼ばれていることから、「聖の心」、つまり「聖心」と定めたわけです。「聖」とは「優れた人」のことです。そして、「聖心」とは「優れた人を目指し、日々努力する心」のことです。この校訓は、本校生徒と職員の心の支えとなっています。この校訓の制定に伴い、学校教育目標も改められました。
 「3 学校教育目標」をご覧ください。
 ・自ら学ぶ生徒・・・学力(知育)にかかわるもの
 ・心豊かな生徒・・・徳育にかかわるもの
 ・たくましく生きる生徒・・・健康(体育)にかかわるもの
 ・郷土を愛する生徒・・・郷土愛にかかわるもの
  これら4つの教育目標を実現する生徒の姿として、「4 目指す生徒像」を設定しております。また、昨年度新たに、「5 目指す学校像」を設定しました。ご覧ください。4つございますが、そのうちの2つについてお話します。

  まず、「生徒が行きたい学校」として、「潤いがあり、語らいのできる学校」を目指したいと思います。生徒同士、生徒と教師が安心して語らいができ、居心地感のある学校にしていきたいと考えています。昨年度から「魅力ある学校づくり」に取り組んでおりますが、いわゆる「不登校の未然防止」の研究です。本校では、毎年20名を超える不登校生徒がおりましたが、お陰様で、昨年度は8名に激減いたしました。今年度はさらにその半減を目指し、一人ひとりが「学校が楽しくてたまらない」という学舎にしていきたいと思います。

  次に、「保護者が通わせたい学校」として、「生徒一人一人の育ちが大切にされ、磨かれ、鍛えられる学校」を目指したいと思います。学校の最大の使命は、「確かな学力」を保証することにあります。生徒の学びや育ちを保証し、情緒や知性を磨き、体を鍛えられるような学校にしたいと思います。

 続いて、「6 学校経営方針」をご覧ください。
 今年度も、教育的瞬間を的確にとらえ、一人一人の生徒に行き届いた指導、規律ある中での温かい指導を行い、生徒の健全な自尊感情を高め、自己確立や自己実現を図るとともに、生徒の伸び代を広げ、充実感と感動のある教育を推進したいと考えております。(共感・共汗・共歓の学校)
 「7 目指す教師像」については、日々の教育活動に当たり、私たち教師が行動指針となるものでございます。これらの教師像を目指し、生徒たちのために努めてまいりたいと思います。

 次に、部活動削減について、今後の方向性についてお話しいたします。現在、本校には運動部・文化部を合わせて13の部活動があります。部活動の数では、郡内中学校で2番目となる多くの部活動を有しています。部活動の数については、各学年の学級数を考慮し検討をしなければなりません。それは、学級数に応じて教員の数が決まっているからです。

 本年度の1年生については、1月下旬まで4学級という見込みでした。ところが、実際には益子中学校への入学者が10名弱減少し、ついに3学級となってしまいました。3学級になったことで、教員も1名減となりました。今後、生徒数の減少は避けられません。それに伴い、教員も減少することになります。これらのことを念頭におき、早急に部活動削減の方向を示す時期がまいりました。
 本来なら平成25年度から削減の方向性を示すところでありましたが、新1年生への入学前の説明ができませんでしたので、今年度は今まで通り13の部活動を開設いたします。
しかし、平成26年度は「待ったなし」の状況ですので、2つの部活動を募集停止したいと考えております。今後、1年間かけてじっくりと検討し、現在の小学校6年生にも、入学説明会の折りに説明できるよう、準備をしていきたいと考えています。
 どうぞ保護者の皆様には、部活動削減についての御理解と御協力をよろしくお願いいたします。

 最後になりますが、お子様の教育にとって大切なことは、何と言っても、学級担任との信頼関係です。心配なことなどありましたら、どんな些細なことでも結構ですので、学級担任に気軽にご相談ください。本校の職員は、常に、3S「スマイル・サービス・スピード」を合い言葉に、全力で指導にあたりますので、1年間どうぞよろしくお願いいたします。