校長先生から今日のお話
6月25日(水)いじめをなくせ ~心の傷は見えない~
いじめをなくせ ~心の傷は見えない~
アメリカで「サンタクロースへの手紙コンクール」が行われたときの話である。最優秀賞に選ばれたのは、ある脳性小児麻痺の女の子からの手紙だった。彼女はたったひとこと「サンタさん、どうかたった1日でもいいから、友達にいじめられない日をプレゼントして下さい」という切なる願いを手紙に書いたのだ。この手紙が全米のラジオで放送された。それを偶然にもその女の子のクラスメイトが聴いていて、自分達がいかに彼女の心を傷つけていたかを知り、絶対にいじめたりしないというパーティを開き、全米の感動を呼んだそうである。
サンタクロースに頼むものと言ったら、ゲームであったり、可愛らしい小物であったりするものだろう。ところが…「いじめられない日をたった1日だけ…」この悲痛な叫びにも似た彼女の思いをみんなはどう受け止める…?
さて生徒諸君、君や君の周りを見渡してくれ。本人がそのつもりがなくても、心ない一言が友達を傷つけたりしていることはないだろうか…?何気ない行為で人を傷つけたりすることがないだろうか…?転んでケガをすると、「あれ、どうしたのそのケガ?」とすぐに周りが気づく。血も出るし、ばんそうこうを貼ってあるかもしれないからすぐに分かる。でも言葉や態度によって受けた心の中の傷は、本人が訴えなければ分からない。それには薬も付けられないので治りにくい…。今後は教室のドアを開けて入ったときに、フッと心が軽くなるような温かな雰囲気のクラスにしよう。
もう一度見渡してくれ。小さな事でも、何気ない一言や行為で心に傷を受けている人がいないかどうかを!人の心の痛みの感じられない鈍感な人になってはいけない!10年、20年たっても、また会いたいと思える、懐かしいクラス作りのためにみんなで人の心を傷つける発言はしないと誓いを立てよう。そして、もし今後そのような心無い発言をしている者がいた時には、周りの人間がそれを許すな!みんなが大好きな大沼中、そしてその仲間の誰かが嫌な思いをするような行動をとる者を許すな。自分たちの力が及ばないならすぐに先生に助けを求めるようにしよう。大沼中からいじめをなくそう!
6月25日(水)保護者の皆様へ 我が子を人をいじめる人間にしないために
保護者の皆様へ ~我が子を人をいじめる人間にしないために~
先日このホームページで、父母の恩は山よりも高く海よりも深しという内容を載せました。親が子を思いやるのは当たり前と思われていますが、今日はその当たり前を改めて考えてみましょう。子への思いやりとは、子のことをよく知るということです。よく耳を傾け、子供にとっての世界がどんなものなのかを理解しようとし、たとえ親の思う通りでなくてもその子の世界を受け入れることも大切です。また、子の存在に感謝をし、尊敬の念を持ち、愛情を深めていくことによって、親子の関係は進歩していきます。思いやりの心を持って接すれば、話をするのが安心で楽しくなり、いじめなどの悩みも自然に親に打ち明けられるようになるはずです。
さて、そのいじめですが、いじめは力の弱い子や、真面目に努力しようとする子、まわりに安易に流されないために異質とみなされる子などを標的にする卑劣な行為です。悪いのは、いじめる側の子供です。「いじめられる側にもそれなりの理由がある」などということは全くの間違いです!
いくら軽い遊びや悪ふざけ、ジョークのつもりでも、いじめられる側の苦しみや痛みは深刻であることを理解させ、いじめることは、人間として決して許されない卑劣な行為であり、いじめをはやし立てたり、傍観したりすることも同じである、ということを家庭の中できちんと話す場を設けてください。そして、自分の子供がいじめをしているとわかったら、必ず直ちにやめさせて下さい。また、いじめる子の中には、親から暴力や強いプレッシャーを受けるなど、家庭でも学校でも居場所がない子が多いと言われています。家庭が子供にとって安心できる安全な居場所であり、心が満たされるように配慮するなど、いじめをしない心の環境づくりもしていきましょう。
6月24日(火)保護者の皆様へ アウトメディアチャレンジweek
【 保護者の皆様へ アウトメディアチャレンジweek 】
いい本に出会うことは、いい人に出会うことに似ている
私は今年度、相談室と保健室に来る生徒たちのために、 “ちょっと手に取って気軽に読める”を意識して、中学生が読んで心が元気になったり、心が温かくなったりする絵本を選び、毎月1冊ずつ寄贈しています。
読書は、想像力や考える習慣を身につけ、豊かな感性や情操、思いやりの心を育むことができます。ゲームやYouTube等が好きな子にも、本を読む時間を持つように家庭で習慣づけたいものです。そのためにも、「食事の時間」のように「読書の時間」を設けたり、親子で本屋さんや図書館に行ったり、親も一緒に本を読むなど工夫し、子供が読書の楽しさと出会えるきっかけを作りましょう。また、読書を通じて子供が感じたり考えたりしたことに耳を傾け話し合うなど、親子の会話を増やし深める機会として読書を活用することも大切です。
明日から一週間、“アウトメディアチャレンジweek”を設定しました。期末テスト前でもありますので、この期間は、テレビ、インターネット、SNSなどをオフにして、本を読んだり、勉強に集中したり、家族で話をする時間を意識的に持ってください。きっと新たな気づきがあることだと思います。
6月23日(月)麻中の蓬
麻中の蓬(まちゅうのよもぎ)
中学生である生徒諸君は、一人一人、自分の中に多くの可能性を持っていると言われますよね。まさにダイヤモンドの原石なんです。でもダイヤモンドって元々指輪などの宝石のように光り輝いてはいないんです。原石を非情に硬い材質の道具で磨き、カットしないと光を放たない。これをダイヤモンドの原石である君達中学生に当てはめると、自分より素晴らしいものを持っている仲間と競い合ったり、歴史上の偉人について学んだり、自分で高い目標を決めて努力をしたりすることが磨くということになります。さて、今日のタイトルである麻中の蓬とはどんなことわざかというと、人は誰でも良い環境の中で育ち、良い教育を受け、良い人と出会えば、まっすぐ正しく成長するというたとえです。麻(あさ)は植物の麻、曲がりやすい蓬(よもぎ)もまっすぐ生え育つ麻の中で育てばまっすぐに育つといいます。みなさんも互いに高め合える仲間を大切にしましょう。また、歴史上の人物や身近な人生の先輩などからもたくさんのことを学び、ダイヤモンドのように光り輝ける人に成長できるよう努力していきましょう。楽しみにしています。
6月20日(金)進路について学んでいこう⑥(保護者向け)
進路について学んでいこう⑥(保護者向け)
やる気と学力
誰でもやる気は出ます。出るには出ますが、遅すぎる場合が多いものです。子供のやる気はいつ出るか分からないし、出て欲しい時になかなか出てくれないものなんですよねぇ…。また、一瞬出たかと思うと消えてしまったり、本番直前だったりと「やる気になっている時」は実に短く、実にタイミングが悪いことが多いものです。ですから高校生や大学生とは違い、「やる気が出たら…」を期待して見守るだけでよい年齢だとは私は思いません。また、環境が整っていないと、せっかくやる気が出ても効率が悪かったり、空回りして、なかなか結果につながらず、成果が出る前に諦めてしまうこともあります。ですから、今後なるべく早く高校見学や説明会などに親子で足を運び、1日でも早くやる気を喚起させることが大切です。 つづく