校長先生から今日のお話

校長先生から今日のお話

7月2日(水)ノミの天井

ノミの天井

 ノミを知っていますか?犬や猫の毛の中に住み、血を吸って栄養として生きるとても小さな虫です。ノミは自分の体の150倍もの高さまでジャンプすることができるのだそうです。人間なら200m以上もジャンプすることができることになります。ノミをふた付きのガラス瓶に入れておくと、はじめは高くジャンプしてふたにぶつかるのですが、そのうちガラス瓶のふたの高さ以上に飛び上がらなくなるそうです。そのノミを再度広いところに放してもガラス瓶の高さ以上に飛び上がろうとしなくなるそうです。これはノミが自分で限界を決めてしまっているからなんだろうと思います。
 さて…、鋭い人は校長先生が何を言おうとしているか分かるでしょう。今日から期末テストが返却されます。よくがんばって結果に満足する者もいるでしょう。一方、残念な結果に対し、「自分の力はこんなもんだ」とか「もう無理だ」とか限界を自分で決めてしまう人がいないことを願います。それは自分の思い込みに過ぎないからです。勉強でも部活でも限界を感じたら、今日のノミの天井の話を思い出し、「自分はやればできるんだ」「あきらめずにがんばればきっと伸びる」と思い、新たな決意で挑戦してほしいと思います。

今日からプール学習が始まりました。安全第一で行います。

合唱コンクールに向けてパート練習が始まりました

テスト返却の様子 一人一人に成果と課題を伝えます

七夕の短冊には願いごとがたくさん書いてありますね

 

 

 

7月1日(火)保護者の皆様へ 人に好かれる子に育てる

人に好かれる子に育てる

 子育てについて考えるとき、最近「あれ?」と思うことがあります。“人に好かれる子”に育てていないことです。いくら能力があっても、学歴があっても、人間関係がうまく行かなければ世の中は渡ってはいけません。人に好かれたり可愛がられたりする、感じのいい子に育てることが、その子の将来の幸せにつながると思うのですが…。感じがいいとは、よく気が利き愛嬌のある子と言ってもいいでしょう。愛嬌というのは、自分の欠点を認めてさらけ出すことができる態度のことです。人間関係の中で好感を持たれるのはカッコ良い人よりも、愛嬌のある人です。なぜお笑い芸人がモテるのか…?彼らは自分の欠点を丸出しにしているのです。それこそが愛嬌の本質でしょう。「人間はいっぱい欠点があるんだよ、失敗もするんだよ」ということを親が進んで見せた方がいいと思うのです。大人がいいところばかりを見せようとしていると、子どもは失敗を恐れてしまう。「人は欠点があっちゃいけないんだ」と思い込んでしまいます。そうなると今度は他人の欠点にも厳しい人になってしまいます。
 失敗や欠点があってもいいんだと子どもに分からせるには、失敗したときのほめ方が大切だと思います。「失敗してもくじけなかった」「失敗したけど態度は素晴らしかった」と評価してやるのです。逆に成功したときにも態度によっては叱った方がいい時もあります。例えば何かの勝負で自分の子が勝って、敗者に対して勝ち誇ったような態度を見せたら、「敗者の気持ちを考える」「調子に乗らずに益々真摯にがんばる」ということをきちんと教えるべきでしょう。親は「成功か失敗か」「勝ちか負けか」だけを評価の対象とせず、成功や失敗をどう自分で受けとめるべきかを教えることが大切です。
よく気が利き、愛嬌のある、誰からも好かれ、かわいがられる人に育てられるよう努めましょう。

 

非行防止教室(埼玉県警)

学校運営協議会委員の皆様にもご参観いただきました

 

6月30日(月)試験はやり直しが命!

試験はやり直しが命!

 校長先生が小、中、高、大を終え、そして教員として、社会人として働きながら感じ、一貫して主張することは、“勉強とは自分でするもの”ということです。学校での授業を基本に、自分で課題を見つけて学習をする(予習をしたり、復習をしたり、より高いレベルの問題を解いてみるなど)ことが本当の勉強であると思うのです。内容はもちろん人それぞれです。例えば校長先生は数学の教員なんですが、得意な人、不得意な人様々です。得意な人は予習をどんどんしたり、より高いレベルの問題集を本屋さんで探してやってみる。また、不得意な人は、授業の復習をして、もう1度教科書の問題を解いたり、ワークをやって補充したりします。また、“数学は全然ダメ”という人は、“自分がどこで解らなくなったのか”を考えてみて、地道にそこから復習することが、時間はかかるが確実かつ唯一の方法です。恥ずかしくも何ともありません!地道に復習して下さい。また、得意な人も不得意な人も必ず解らない問題に出くわします。ですから使う問題集は、解答だけが載っている不親切なものではなく、授業で配ったワークのように、答えに至るまでの途中の考え方が詳しく載っているものを選ぶようにしましょう。それでも解らなかったらどうするか?塾に行く?いえいえ、友達に聴けばよいのです、家族に聴けばよいのです、学校の先生に聴けばよいのです!!そういったことを積み重ねていくことが、先生のいう“勉強は自分でするもの”ということなのです。
 今日から1学期の期末テストです。試験を受ける、試験が返ってくる、「やったー、目標の~点取れた!」、「もっと真面目にやればよかったなあ」、「ライバルのあいつに勝った!」などと一喜一憂してそれで終わってしまっては、試験を受けた意味がないのです。どんな点数でもいい。試験はそれまでの取り組みを省みて、自分が身に付いていない教科や分野を発見し、それを補う為にやるものだということを忘れずにいて下さい。そしてしっかりとやり直しをすれば、試験で満点を取った人にさえ、試験後に追いつけるのです!だから…試験はやり直しが命なのです!試験勉強とは、試験の前よりも試験後の方が大切なのですよ!

 

 

 

6月27日(金)北風と太陽の話

北風と太陽の話

 イソップ物語の中に、「北風と太陽」という話があります。ある日、北風と太陽が力比べをすることになりました。そこへたまたま、コートを着た1人の旅人が通りかかりました。そこで北風と太陽は、「あの旅人のコートを脱がせた方が勝ち」ということに決め、さっそく力比べをはじめました。最初に北風が冷たい風を激しく旅人に吹きかけました。しかし旅人はコートのえりを立て、しっかりとコートの前を合わせて、吹き飛ばされまいとします。北風が懸命になって力を入れれば入れるほど、旅人はコートをしっかりとおさえつけて、はなしません。とうとう力つきた北風は太陽と交代しました。
 太陽は、暖かい日差しを優しく旅人にあてます。どんな強風にもコートを離さないでいた旅人でしたが、ポカポカと暖かい太陽の光を浴びて身も心も温まり、ついにコートを脱いでしまいました。
 この北風と太陽の話はたとえ話です。一般的な解釈は、北風は冷たく厳しい非難や押しつけをあらわし、太陽の光は、温かい思いやりや賞賛をあらわしているということです。
 以前こんな人がいました。とっても要領がいいのか、先生の前ではいい子ぶる、掃除は見ていなければ怠ける。部活では人のミスをきつく言う。そうこうしているうちに、お決まりのように周囲が、「なんだあいつ、言うことだけ言ってやらないじゃないか。無視しようぜ…」と。
 この時、ある先生が上の話を持ち出し、「人を変えようと思ったとき、北風のようにピューピュー吹いたってダメ。また逆に暑くてもコートを脱がないような人じゃダメ。人間関係をより温かく、素敵なものにするには、批判される方は素直に反省すべきだし、批判する方は思いやりのある、自分がされて嫌だなと思う手段は絶対にとるべきじゃない!」ということを言っていたんだなぁ…。
 さて、校長先生は毎朝学校に出勤すると校舎内を一周し見て回ります。すると…、廊下や教室の窓が開き、朝の涼しく新鮮な風が入り、教室が爽やかな空気に満ちています。また、担任の先生が黒板に朝のメッセージを書いてくれています。“今日一日がんばろう!”という気持ちになりますよね。また、クラスによっては、学級通信が生徒全員の机に置かれているクラスもあります。私はこれも、北風と太陽の話の太陽的な担任の先生方の君たちへの愛情の1つだと思います。

 

 

6月26日(木)君と一緒に誰かの悪口を言う者は、君の悪口も言うだろう

君と一緒に誰かの悪口を言う者は、君の悪口も言うだろう
 陰口とは、その場にいない誰かのことをあれこれ言うことですね。だから誰かと一緒に陰口を言えば、その相手と親密な関係で結ばれたような気がするものです。誰かの陰口を一緒に言い合うことで、その人と今まで以上に親しくなれたような気がするのです。しかし相手が変われば、「あの人はあなたのことをこう言っていたよ」となるのが世の常です。
 “自分の行為に恥じるところはない”と正々堂々、自信を持って言える人は、他人の行為を良い方に解釈できます。
「~さんって、ものすごくケチなのよ」と誰かが言ったとしても、「ケチじゃなくて物を大切にする人なんだよ」というふうに切り返して陰口をうのみにしないように出来るものです。自分に似合う服を選ぶように、言葉も選んで使ってください。