校長日記

校長日記

3月5日(金)二分の一成人式の話

3月5日(金)本日、二分の一成人式が行われました。
 多くの保護者の方々にお越しいただきました。
残念ながら人数制限があり、一家庭1人のためご迷惑をおかけいたしましたが、無事に執り行うことができうれしく思います。
ありがとうございました。

 以下、私のほうからの話です。


                        令和3年3月5日
        二分の一成人式のあいさつ

 今日は二分の一成人式、おめでとうございます。みんなこんなに大きくなりました。温かい人間の手がないと人はここまで育つことはできないのですよ。

 みなさんは、生まれ落ちたその日からお家の人たちに大切に育てられたから今ここにこうしているのです。今日はおうちの方々にもお越しいただきました。お忙しい中、本当にありがとうございます。
 
 さて、みなさんは、この小学校時代に、あるいは一生という時間をかけてどんな人間になろうとしているのでしょうか。

 美しい桜の木のように、自分のいいところを輝かせて生きていきたいですね。地球上にみなさんは一人しかいません。私たちはみな一人一人光ある存在として今ここにいます。

 光らない人など一人もいません。だから、これからも自信をもってこの地球上に一人しかいない自分を大切に、自分らしさを大切にして輝いてください。

 笑顔あふれるやさしさと、一人一人の大事な輝きを大切にする良き人間として、これからも自分を支えてくれるお友達や先生、そして家の人たちを大切にしてください。

 最後にサトウハチローさんの「美しく自分を染め上げてください」という詩の一部を読んでお祝いの言葉とします。

赤ちゃんの時は白  誰でも白 どんな人でも白
体や心が育っていくのと一緒に
その白を美しく染めていく 染め上げていく

人には優しく 自分には厳しく
これを続けると 白はすばらしい色になる

人をいたわり 自分をきたえる
これを重ねると 輝きのある色になる

急がずに ちゃくちゃくと
自分で自分を 美しく より美しく 染め上げてください

 二分の一成人式おめでとう。今日は素敵な会になりますように!
先生のお話はこれで終わります。



 

3月2日(火)朝会の話

3月2日(火)児童朝会の話

 おはようございます。昨日から、早や3月になりました。
6年生は、あと18日、1年生から5年生はあと17日で今の学年が終わります。
 あとわずかですが、悔いが残らないよう精いっぱい頑張りましょう。今日は、「心の土台なしには、きれいな花は咲かない」というお話をします。

 みなさんの心はどんな形をしていますか?色はありますか?匂いはしますか?
 え~~?と思うかもしれませんね。実は、教科のお勉強に基礎基本があるように、心には心の土台があるのです。

 勉強を始める前に「これから1時間目の勉強を始めます」とあいさつしますね?それは、これから勉強するよと心を安定させているのです。勉強が始まります。先生の話を聞いたり、黒板に書かれたことをノートに書いたりしますね?その心の土台は、粘り強さや頑張るぞという気持ちです。教室の掃除や片付け、どうしてやるのでしょうか?それは、自分やみんなが使うところをきれいにしたいという心の土台があるからですね。

 5年生や6年生が委員会の仕事をしてくれます。毎日、花壇の水やりを1日も欠かさずにやってくれている人を校長先生は見ています。 
 お教室のごみをしっかりと捨ててくれている人を担任の先生は見てくださっていますよ。
 学校やみんなが気持ちよく過ごせるようにと思うやさしさや思いやり、我慢強さ、一生懸命さ、これらはみな、その人の心の土台なのです。

 さて、ここで考えてみましょう。みなさんはこんな素敵な心をもっているのに、友達の悪口をこそこそ言っていませんか?「むかつく」とか「きもい」とか汚い言葉を使って友達を傷つけていませんか?
 さあ、点検してみてください。心の土台はぐらついていませんか?安定していますか?修理の時期に来ていませんか?自分の心をのぞいてみてください。

 小学生であるみなさんは、今立派な大人になるために心の根をはりきれいな花を咲かせる準備をしているのです。相手の悪いところばかりを見るのではなく、よい所を見る。みんなで励まし合いながら見事な花を咲かせましょう。

 心が変われば、行動が変わります。思いやりや粘り強さ、素直さなどの根をたくさんはって、大きなきれいな花を咲かせましょう。今日は6年生を送る会もあります。先生はとても楽しみにしています!どんな心の土台が見られるかな?
 これでお話を終わります。

2月12日 避難訓練の話

2月12日避難訓練の話

 今日は、「予告なしの避難訓練」でした。
 今日のように、掃除をしている時や、トイレに入っている時、登下校で道を歩いている時、独りで留守番をしている時、塾や習い事に行っている時などに地震が来ることもあります。

 いつもお話しているように、いつどこで大地震が来るか誰にもわかりません。そばに大人がいない時でも自分の命は自分で守れるように訓練しておきましょう。
 また、建物の中にいる時に地震が来たら机の下にもぐるか、机もない時にはできるだけダンゴムシのように丸くなった姿勢でしゃがみます。
 外にいる時には、建物から離れてやはり低い姿勢で揺れがおさまるのを待ちます。基本の行動をしっかりと身につけて自分の命を守るようにしましょう。
 
 ところで、みなさんは地震や火事などの災害が起きたときの「避難場所」は、家族でお話して確認していますか?
 この前、防災の備品を家に持ち帰ったと思いますが、いざという時の水や食料を用意していますか?普段から防災グッズも準備しておきましょうね。

 いつもハンカチを身に付けていますか。
 普段からお話をしっかり聞いて行動しましょう。
 

これで、今日のお話を終わります。

2月2日新一年生入学説明会

 新一年生入学説明会でお話ししたことです。緊急事態宣言下、時間をかけずに実施ということで、早口になってしまいました。お許しください。

      新一年生 入学説明会あいさつ
 
 皆さまこんにちは。
 本校の校長伊藤と申します。
 今日は、お忙しい中、新一年生入学説明会にお集まりいただき有難うございます。

 さて、あと約2カ月を経過すると、令和3年度東寺方小の入学式を迎えます。4月の入学式を心待ちにしているお子さんも多いのではないでしょうか。
 私たち教職員も、ピカピカの新一年生を迎える日を心待ちにしています。
 
 このコロナ禍で、今まで当たり前に出来ていた学校生活も大きく変わってきました。
 マスクをつけなければならない事、人との距離を取らなければならない事、みんなで集まってお話ができない事等です。
 新しい生活様式に則っていかねばならない制約は多くなりましたが、命が大事です。お子様の安全安心第一に教育活動を繰り広げていきたいと思います。
どうぞ宜しくお願いいたします。

 本校の教育目標は、たくましい子、おもいやる子、かんがえる子の3つです。この3つを基本としながら、子どもたちの教育に当たっていきます。

 この後、入学の準備や小学校生活についての説明がありますので慌ただしいですがお聞きいただきたいと思います。
 私の方からは、4月の入学を前に、お願いを一つと小学校生活を送るうえで実行してほしいこと、そしてご紹介を一つお話したいと思います。

 まず、一つ目のお願いは、「自分のことは自分でやれるように」ということです。朝は、自分で起きて顔を洗い、歯を磨き、着替えや食事など、日常の生活もできるだけ自分でできることを増やしていけるようにお力添えをお願いいたします。

 次に実行できるようにしたいのは、一つ目は「朝しっかりご飯を食べる」こと、2つ目は、「返事や挨拶を元気よくする」こと、3つ目は、「学校では先生のお話をしっかり聞く」ということです。この3つは1年生から徹底させていただきたいと思います。

 最後にご紹介をさせていただく一つです。東寺方小学校の学校便りとHPです。

 学校便りの巻頭言では、私が保護者の皆さまとお話をしたり、子どもたちとのやり取りをしたりする中で、ぜひお伝えしたいという大切なメッセージを込めて毎月書いています。
 また、HPは各学年の子どもたちの様子を発信しています。すぐにアクセスできますので毎日更新しているHPをぜひご覧ください。

 世界ではいろいろな出来事が起こり、予測不可能な時代がやってきますが、未来の宝である子どもたちをたくましく、考える子、そして思いやりのある子に、ご家庭と一緒に育ててまいりたいと思います。
どうぞ、ご協力をお願いいたします。

 以上で私の挨拶とさせていただきます。本日は宜しくお願いたします。


2月2日朝会の話


2月2日(火)全校朝会の話

 2月になりました。プール横の梅の木も花が咲き始め、とてもいい匂いがしています。まだまだ寒いですが春はすぐそこまで来ていますね。


 今日は節分の日ですので節分のお話をしたいと思います。
 今年の節分の日は、何と124年ぶりに2月2日になりました。
 地球が太陽の周りをまわる周期が微妙にずれて積み重なって、普段は2月の3日が節分の日ですが、今年は2日になりました。

 節分は、字の通り、季節を分けると書きます。
 つまり2月2日は季節の分かれ目となり2月3日の明日から季節が春に変わるのです。
 明日は、立春と言って、寒い冬から春になる切り替えの日です。なんだか心がウキウキしますね。春が待ち遠しいです。

 さて、節分といえば、豆まき。
「鬼は外、福は内」と言って豆をまき、悪い鬼を追い払い一家の幸福を願います。日本の伝統行事です。
 節分は豆をまき、邪気を払ってやり直しを誓う日という説もあります。

 この豆まきの時に心の中から追い出す鬼はいろいろですね。
 自分がたのしければいいという自分勝手鬼、自分さえ良ければいいというわがまま鬼、友達の悪口を言ういじわる鬼、やってはいけないことを後先考えずにやってしまう鬼、自分の心の中に住む鬼は「弱い心」なのですが、実はこの鬼を退治するのは大変なことなのです。
 ですが、一人一人が自分の心と向き合い、心の中の鬼を退治してください。心の中の鬼を追い出し、「福を入れる」今日にしてください。

 6年生はあと2カ月ほどで、小学校を卒業していきます。
 6年生の皆さんは、残り少ない日々をどう送っていくでしょうか。 
 また、1年生から5年生は、6年生とどのような思い出を作れるでしょうか。
 ひとつ学年が上がるまであと少ししかありません。
 どんなふうに学校生活を送るのか、一人一人、しっかり考えてみてください。

 できないことを嘆くより、できることは何かを考えて、仲良く楽しく学校生活を楽しく送りましょう。
 これでお話を終わります。

1月の避難訓練

令和3年1月21日

 避難訓練(煙体験)の話

 今日は火災による煙が発生した時に避難する方法を知るという訓練でした。
実際に校舎内で火災が発生すると、非常ベルが鳴ります。
ベルの音にびっくりしないで、素早く先生の指示を聞きながら避難することが大切です。

 地震が起きた時の火事も、また、放火や火の不始末で起きた火事も、火災はとても怖いです。火も煙もどちらも恐ろしいのです。

 校長先生は、子どもの時になぜ火事で人は死んでしまうのだろう、大人のくせに早く逃げればいいじゃないかと不思議に思っていました。でも、その考えは間違っているということがわかりました。
 なぜなら、火事が起きると、煙が発生し、前が見えなくなってしまうからです。逃げようにも逃げ道がわからなくなってしまうのです。また、煙によって発生した有毒ガスを吸い込んでのどをやけどしたり、息ができなくなってしまうのです。だから、逃げ遅れて亡くなってしまうのだということが大人になって分かるようになりました。

 この、「煙に巻かれることの恐ろしさ」を知るために、この後、2年生と5年生は煙体験をします。3年生以上の人たちも一度は煙体験をしていると思いますが、その時の体験をきちんと思い出してください。

 煙の中をどうやって逃げたらいいのか、ポイントがあります。覚えていますか?
まず、低い姿勢を保つこと、濡れたハンカチ等で口を押え呼吸を確保すること等です。
 このほかにもきちんと多摩市防災安全課の方々が教えてくれますのでしっかりとお話を聞いてくださいね。
 いつも言っている言葉、「自分のいのちは自分で守る」ことを忘れないでください。

 これでお話を終わります。



 

1月8日朝会の話

令和3年1月8日(金)始業日のお話
  
2021 あけましておめでとう!

 あけましておめでとうございます。本年度最後の後期後半が始まりました。冬休みは皆さんどう過ごしましたか?
今朝、登校してくる皆さんの元気な様子を見て、校長先生はほっとしました。

 昨日は、東京都だけで1日で2400人もの方が、新規感染者になったとのニュースが流れました。
 新型コロナ感染症が、またとてもはやってきているため、お家で過ごすことが多かったと思います。この状態は、まだまだ続くことでしょう。

 日本もそうですが、世界では多くの国の人たちが亡くなり苦しんでいます。早くワクチンができ、予防できるようになるといいな、直せるようになるといいなと願っています。
 
 すでに、お家の方々がコロナに感染したり、濃厚接触者になったり、PCR検査を受けたりしている人もいるかと思います。
 これからは、誰がいつどこで感染してもおかしくない状態です。だから、コロナに感染したお友達がいても悪口を言ったり、いじめたりしない。いつ自分がそうなるかもかわからないのですから。引き続き、気持ちを引き締めみんなで感染しないように注意して生活をしていきましょうね。

 そのためには、我慢と工夫が必要です。朝晩の体温は言われなくても自分で測る、検温表を忘れない、遅刻して皆を待たせたり迷惑をかけない、乱暴に慌てて友達にぶつからない、お友達を叩いたりやたらに触らない、マスクや洋服は毎日清潔なものに着替える、水が冷たくても手洗いする、ハンカチをしっかり持ってくる等、ねばならないことを一つ一つしっかりと実行していきましょう。
 
 さて、年末に今まで頑張ってくださっている医療従事者の方々(お医者様や看護師さんたち)にお手紙を書きましたね。覚えていますか。
 今日は「心は形となって表れる」ということをお話したいと思います。
 人の思いやりや優しさは、形を見ればその人の心がわかる、伝わるということです。例えば「立ち止まり、相手の目を見てしっかりと挨拶をする」という形。ここには相手を大事にする心、思いやりの心がはっきりと見えますね。

 授業中、真剣に話す人の方を見る。ここにも真剣に取り組もうという心が見えますね。みなさんには、この心の土台をしっかりもった人間に育ってほしいです。やさしさも、思いやりも、粘り強さも我慢強さも一生懸命さもすべてみなさんの心の土台となります。

 さあ、今日からは心の土台がぐらつかないように、次への学年に向けて自分のいいところをたくさん見つけて心の根をはり、大きな花を咲かせましょう。 

 笑顔のあふれる毎日にしましょう。先生たち、おうちの方々も、地域の方々もみんなで応援しています。あっちこっちで素敵な大きな花が咲くことを願って、校長先生のお話を終わります。

終業日のお話

令和2年12月25日(水)終業日
   
頑張った一年!これからの一年に勝利を

   今年は2学期制のため、いつものような終業式ではありませんが、冬休みを迎える最終日なので校長先生から少しお話をします。

 今年の思い出と言えば、もうコロナのことしか頭に浮かばないと思います。楽しみにしていた行事が出来なかったり、毎日体温を測ったりマスクをして不便な思いをしたりと我慢をすることが多かったことでしょう。

 しかし、当たり前のことが実はとても大切なのだということがわかりました。普通に暮らすことがどんなに大切なことなのかということもわかりました。そして、できることをどんどんやろうと考えて、様々な工夫をしてきたことも事実です。

 そんな中、今回急でしたが、医療従事者の皆様に対して「感謝の気持ち」「応援メッセージ」を全校児童で書くことになりました。校長先生は、今日までに書いてくれたみなさんのお手紙、メッセージを読みました。自分のこととしてしっかりと受け止め励ましや感謝の言葉を書いている人が多くいて感激しました。

 残念ながら「新型コロナウイルス」のために、今も世界中の人たちが苦しんでいます。
 
 日本でも同じです。コロナに感染した人は5万人にもなり、そのうち、578人もの方がすでに亡くなっています。
 有名なしむらけんさんもお亡くなりになりましたね。
 数が大きすぎてわからないかもしれませんが、もういつどこで誰が感染してしまうのか分からないほどです。

 そんな中、病院で働いている方々は、自分が病気になってしまうかも知れないという恐怖と闘いながら、お休みもあまり取れずに、一生懸命に患者さんを助けています。
 すばらしいことです。ありがたいことです。

 そんな病気の治療のために頑張ってくれているお医者さんや看護師さんたちに対して、信じられないことですが心ない言葉をかけている人もいます。人として、とても悲しいことで残念です。

「温かい心」は誰にも見えません。けれど「温かい心遣い」は見えます。
「やさしい思い」は誰にも見えません。けれど「やさしい思いやり」は見えます。「行い」によってはじめて見えます。
 みなさんは、正しい行いのできる子どもに育ってほしいと願います。今日、この心のこもった皆さん方の「お手紙」を届けさせていただきますね。

 さて、明日からは、約2週間の冬休みに入ります。大晦日やお正月もあります。いつものように自由には出かけられないかもしれません。
 しかし、楽しいことはいっぱいあるはずです。気を抜くことなく、健康に気を付けて、令和3年の年がすばらしいものになるようやさしい行いができるよう、正しい行いができる自分になるよう、新年のスタートを切ってください。

 最後の最後に、この1年間お世話になった方々やうちの人にも「ありがとう」の言葉と感謝の気持ちを伝えることを忘れないでください。
 今ここに自分がいるのは、自分以外の人たちの力や応援があるからです。

 来年1月8日始業日には、この場所で今のように、東寺方小の全員が1人も欠けることなく元気な笑顔で集まりましょう。どうぞ良いお年をお迎えください。

 これでお話を終わります。

不審者訓練での話

12月16日(水)

 今日の「不審者対応訓練」は、不審者が学校に侵入したとき、一人も危害を加えられることなく、児童全員が安全に素早く避難できるようにするための訓練でした。

 今から19年ほど前、大阪の小学校に包丁を持った男が侵入しました。子供や先生を追いかけ回して命を奪いました。1、2年生の児童が8人亡くなり、15人の児童と先生が大けがをしました。
  この事件が大きなきっかけとなり、不審者に対応する訓練や犯罪から身を守る訓練が学校でも行われるようになりました。

「まさか」という時、どのように自分の命を守るか、
火事や地震の時のように、「自分の命は自分で守る」ことが大切ですが、今日の場合は特に「先生の指示にしっかり従うこと」が大切です。先生たちは、皆さん方の「命」を守るため、指示を出します。みなさん方は、先生の指示通りに、しっかりと訓練をすることができましたか。

 
 今日避難したときの態度や行動をふりかえってみてください。点数を付けると何点ですか。勉強のテストは何点でも命を失うことはありません。でも、避難訓練は命にかかわります。全員が100点でなかったら0点です。一人でもふざけたら0点です。ぜひ100点を目指してほしいと思っています。

 学校には警察につながっている非常ベルが何カ所かあり、すぐにお巡りさんを呼ぶことができるようになっています。また廊下には「さすまた」というものがあり、不審者を皆さん方に近付けないようにする道具もあります。

 今日のこの訓練をしっかりと活かし、自分のい
のちを守る訓練を積み重ねていきましょう。これでお話を終わります。
   

  

12月1日(火)放送朝会の話

12月1日(火)放送朝会の話

12月に入りました。あと1カ月で今年も終わります。
新型コロナ感染症で世界中の人たちが大変だった1年間ですが、これからも起こるであろう様々な出来事に負けないで、しっかりと生活していきましょう。

 さて、今日は人権についてお話します。
12月4日から12月10日までを人権週間と言います。そして、その最後の日、12月10日は、「世界人権デー」とされています。
それにちなんで、全国の学校では、毎年、12月のはじめのこの時期に人権週間というのを設けて、人権について集中的に勉強しています。
 
 人権とは、「人は誰もがその人らしく生きていくことができる権利」のことです。
 人は、みんな違います。顔、体の大きさ、皮膚の色、性格、目が不自由であるというような障害のある人、ない人、男の子と女の子・・・など、みな違います。
 でも、みんな一人一人が、かけがえのない命をもっていて、その人なりに精一杯生きています。
 人はみな、その人なりに、人として生きる権利をもっているのです。ですから、自分を大切にすることはもちろんですが、同時に、
他の人の命や他の人の気持ちも大切にしていかなければなりません。
 みなさんのお家の人は、みなさんのことをかわいくて仕方がなくて大切な、大切な宝物のように思っています。

 ですから、自分の命や体を大事にすると同時に、友達や周りの人のことも大事にしていってほしいと思います。

 ここで、ある小学校3年生のお友達が書いた「とびばこ」という作文を紹介します。聞いてくださいね。

 私は、体育があまり好きではありません。
なぜかというと、走るのもあまり速くないし、跳び箱や鉄棒や1輪車など、ほかの友達はできるのに、私だけなかなかできないのです。それに、みんなから笑われるのが何より悔しくていやだからです。

 今日の体育は跳び箱です。準備体操をして、みんな、跳び箱の用意を始めました。
 私はもう、逃げ出してしまいたい気持ちでいっぱいです。
 
 用意ができました。優一郎君から、次々に跳び始めました。いよいよ私の番です。跳んでみるとやっぱり失敗です。2回目も失敗してしまいました。
3回目は、友達の跳び方を見て、さっきとちがう跳び方をしてみました。
 だけど、やっぱり跳べませんでした。何回跳んでもお尻が跳び箱の角に当たってしまいます。

 初めは小さく聞こえていた笑い声が、どんどん大きく聞こえてきました。
 その時「笑うな!」と、大きな声が聞こえました。一郎君です。体育館が一瞬、シーンと静まり返りました。私もびっくりしました。しばらくすると、
「笑ってごめん」とか「がんばれ、がんばれ」、「もっと勢いをつけると跳べるよ」とか言うみんなの声が聞こえてきました。

 私は思いっきり走りました。そして、手を強くつきました。身体が高く浮いたと思ったその時、私は跳び箱を越えていました。
 やったあ、とうとうできたんだ。夢じゃないんだ。跳べたんだ。私はとても信じられませんでした。みんなの拍手が聞こえてきました。


 というお話です。みなさん、どうでしたか。
みなさんは笑う人ですか。「笑うな!」と言う人ですか。「頑張れ!」と応援する人ですか。
 コロナで苦しむ患者さんを一生懸命治療してくださるお医者さんや看護婦さんに、感謝できる人ですか?
 それともうつるから来ないでと言う人ですか?
 
 寺方小学校501人のだれもが「学校は楽しいな」と思う学校にするにはどうしたらよいかを一人一人考えてみましょう。
これでお話は終わります。

11月24日避難訓練の話

11月24日(火)
避難訓練の時に子どもたちに話した内容です。
           
           ~火事から身を守ること~

 今日は、火災の避難訓練を行いました。どこから出火したか聞いていましたか?そうです。ランチルームです。

 地震もそうですが火事もいつ起こるかわかりません。普段から自分の身は自分で守るという訓練をしておかないといざという時に、パニックになって逃げ遅れてしまいます。

 私たちは、いざという時に【自分の命を自分でしっかりと守る】ことができるように、日頃から練習をしっかりして、避難するために必要な『本物の力』を身につけておかなければなりません。
 
 いつも言っていますが、自分の命を守るためには、大切な練習が【2つ】ありましたね、覚えていますか?

■まず、1つ目は、『先生の話をしっかりと聞く』ことです。
先生の話は、目と耳と心で、しっかり聞く習慣を身につけておかないと、いざという時に慌ててしまい、大切な話や指示を聞きもらしてしまいます。
 寺方小学校には、「放送のチャイムが鳴ったら、その場に止まって、口を閉じて聞きましょう。」という約束があります。とても大切なことですね。

■2つ目は、『落ち着いて行動する』ことです。
避難する時、慌てていると、階段でつまずいたり、友だちにぶつかったりして大けがをしてしまいます。寺方小学校には、廊下は走らない、右側を一列で静かに歩くという約束があります。命を守るうえで、とても大切なことなのです。

この2つは、どちらもいざというときに自分の命を自分で守るための大切な力です。そして2つとも、学校で授業中や、休み時間に練習できることです。
 先生や友達と一緒に普段から、心がけてください。
これで校長先生の話を終わります。

11月2日(月)放送朝会の話

11月2日(月)放送朝会の話

 今日の放送朝会の校長からの話です。

 おはようございます。
昨日から11月に入りました。
だいぶ涼しくなりましたね。
体調を崩しやすい季節でもあり、少しお休みも増えてきています。
健康に気をつけて、元気に過ごしましょう。
 
 11月は、ふれあい月間と言って、「いじめのない、暴力もない、楽しい学校生活を安心して送りましょう」という月です。
 人としての人権が守られる月になっています。今日はふれあい月間にちなんだお話をします。

 さて、今日は、ある言葉をみなさんにお話します。
その前にこの歌をちょっと聞いてください。
(ここで、曲を流しました。この曲は、大好きな曲です。今でもこの曲を聴くと我が子の卒園式を思い出して感動します。)

 この曲は、校長先生の子どもたちが保育園を卒園するときに歌った思い出の曲です。

「さよならぼくたちのようちえん」あるいは「ほいくえん」という歌です。
この曲を作曲された、ピアニストの「島筒英夫 しまづつ ひでお」さんの言葉を紹介します。

 島筒さんは、いろいろな小学校でたくさんの保護者や子供たちに向けて、お話や素敵な歌とピアノを聞かせてくださいますが、そのお話の中で、特に心に残ったのが、「いやなことは、宝物の入口」という言葉です。

 いやなことが宝物の入口って、どういうことでしょう。ピアニストの島筒さんの宝物は、ピアノです。
 そのピアノとの出会いには、島筒さんがおもちの、ある個性が関係しています。個性って言葉も、難しいですね。

 人は、一人一人、顔や髪がたが違います。
背の高さや声も違います。
そんな一人一人、その人だけがもっているものを、個性といいます。

 島筒さんとピアノを結びつけた個性とは、実は島筒さんは目が全く見えないことだったのです。

 2歳の時にご病気で視力を失ってしまったそうです。
 そこで、島筒さんが6歳の時に、目は見えなくても楽しめることをさせてあげたいと、お母様がピアノを勧めてくれたのだそうです。

 もし、自分が目が見える子だったら、きっとピアノとの出会いはなかっただろうと話されていました。
 目が見えない(不自由な)ことは「いやなこと」だけど、そのおかげで「ピアノ」という宝物に出会えた。
 「いやなことは宝物の入口」だと学ばれたというお話でした。

「いやなことは、宝物の入口」勇気をくれる言葉だと思いませんか。

 今、いやなことがある人きっといますよね。
いやなことがない人なんていません。
島筒さんも、ピアノは好きだけれど、練習はいやだったそうですよ。

 そのいやなことから逃げずにやり通してきたことで、ピアニストになれたのです。校長先生は、いつもみなさんに、好きなことをいっぱいやってほしいと思っています。

 なりたい自分になるために、好きなことをいっぱい楽しむために、今、いやだと思っていてもやらなければいけなかったり、乗りこえたりしなければいけないことがあるでしょう。 
 
 その先に、宝物が待っているとしたら、勇気が出ますよね。そんな、勇気をくれる言葉です。

「いやなことは、宝物の入り口」この言葉を
ぜひ覚えておいてくださいね。さあ、今月も元気に学校生活を送りましょう。
これでお話を終わります。

10月30日 ぼくは何を

         ぼくは何を
                 まど みちお

ぼくは 何をもっているのだ
やさしさなら お母さんがもっている
勇気なら お父さんが
すなおさなら ポチが
賢さなら 先生がもっている
がまん強さなら 冬のムギが
勤勉さなら 夏のアリが
そして 美しさなら
道ばたの1本のタンポポがもっている


で ぼくよ 何をもっているのだ
いつも後で しまったと思う
おっちょこちょいと
だれにも負けない いたずら心のほかに・・・
わらうなかれ!
希望だ・・・
やさしくて 勇気があって
すなおで 賢くて
がまん強くて 勤勉な
美しい心
に ぼくを少しでも近づけたいという・・・

笑うなかれ!
という ぼくよ
自分で笑っちゃ サマにならぬぞよ!

 象もクマも、人も木も空も石ころも、みんな自分に生まれてきてよかったのですね。そう歌いつづける まど みちおさん。
 子どもだけが読者の童謡詩人ではありません。やさしい子どもの言葉で語っていると見せかけて、真実を語り続ける まど みちおさんの詩が好きです。

おやすみの詩


おやすみ
                       おけらりょうた

すなつぶ まくらに めをつむって
ちっちゃなこえで いったんだ
ーおやすみなさい ちきゅう

そしたら おなかのしたから
しずかなこえがきこえたんだ
ーあさまで だいててあげよう

わあい こんやは よくねむれるぞ

工藤直子さんの「のはらうた」シリーズは、地球上の動物や植物、目に見えない風など、いろんなものが主人公になっています。「ぼくはぼく」の主人公は、真っ黒の羽をもっているからすえいぞうくんです。

こころ の詩

校長室の廊下に、時々詩を掲示しています。
いいなと思ったときに子供たちに何気なく読んでもらいたいです。


       こころ
                  からす えいぞう
ゆうやけが 
あんまり きれいだったりすると
おれ しんとした こころになる
ゆうやけのところにいって
はなしあいたくなる
なにを はなすかっていうと
あかちゃんだったときの こととかさ
しょうらいどうなるかって こととかさ・・・・
いつもは こんなこと
おもわないんだぜ
 ・・・・・・・・
おれ こころ
いっぱい もっているんだな



工藤直子さんの「のはらうた」シリーズは、地球上の動物や植物、目に見えない風など、いろんなものが主人公になっています。「ぼくはぼく」の主人公は、真っ黒の羽をもっているからすえいぞうくんです。

10月1日(木)

10月1日(木)
昨日から、1日しかたっていませんが、今日は後期の始まり、始業式でした。
本日は放送でしたので、短く要点を絞って話しました。
以下が内容です


令和2年度後期始業式

 おはようございます。
昨日から1日しかたっていませんが、
今日は令和2年度の後期の始まりです。
 気持ちも新たにがんばっていきましょう。

 さて、皆さんには2つお話をしたいと思います。
まず一つ目は、気力と体力をもってほしいということです。
今までできていたのに、
いろいろな制限があってできなくなったことが増えています。

 しかし、だからこそ、よし、こんなことをやってみよう、
こんなふうに楽しみたいということをたくさん考えて、
実現できるように先生たちと相談し努力してください。
やる気が本気になれば楽しい学校生活になります。

 また、今まで暑さのためになかなか思うように
外で遊んだりできない日が続きました。
スポーツの秋といわれる季節です。
体を鍛えて体力を付けてください。

 そのためには、生活のリズムを整えることが大切です。
やることの優先順位を考えて早く寝る、しっかり食べる、
しっかり太陽を浴びて体を動かす、
集中してお勉強するなど
自分で努力してくださいね。

 二つ目は、めあてをもつことです。
昨日いただいた通知表を基に、ここを直して行こう、
今度はこんなことをがんばろう、
こんなことにチャレンジしようと目標をもってください。

めざすゴールがあることは、
それに向かって、
具体的にどうして行ったらよいのかがわかります。

友だちと楽しく過ごしたい、
そのために自分はどんな努力をするのか、
算数や国語ができるようになりたい、

そのために宿題を忘れないとか、
授業中は先生の目を必ず見るとか
具体的に決めることです。

学期のはじめにカードに書きますね、
目標を定めてくださいね。

 そして、どんなときも人としての優しさを忘れない、
相手を大事にする、
そのこともわすれない寺小の子供でいてください。

 この頃、全校のお友達が、しっかりと挨拶してくれるので
校長先生も毎日笑顔でとてもうれしいです。

これで先生のお話を終わります。

令和2年9月30日 終業式の話

9月30日
見事な秋晴れの下、令和2年度前期終業式が無事に行われました。
新型コロナウイルス感染症への対応で、
500人以上の子供たちが一斉に集まることが今までできませんでした。
約8か月ぶりに、全校で児童が集まることができ、感慨無量でした。

よくぞ、ここまで頑張ってきた!と振り返ると、
1人1人の子供たちの顔がいとおしく、涙が出てきそうでした。
先生方にも急きょ前列に並んでもらい、
子供たちに全職員の顔を見てもらいました。

ここで感傷的になってはいけない、
まだまだこれからもウイズコロナで生活をしていかねばならぬと
気を引き締めましたが、
普通のことが当たり前にできる幸せをしみじみと味わいました。

以下、かいつまんで子供たちにお話しした内容です。

前期終業式

今日は、本年度の前期が終わった日です。
いつもなら、夏休み前に1学期が終わるのですが、今年は1年間を半分ずつに区切っているため、前半の終わりの式ということになっています。

 さて、振り返ってみると今の学年が始まって早や半年がたちますがいろいろなことがありました。
 校長先生も先生方ももちろん、皆さんも初めてでしたが、
学校が休校になるという前代未聞の出来事から
4月がスタートしました。
 実はこのコロナ感染症の流行のために、
4月6日の入学式や始業式もできないのではないかというほどの
不安の中のスタートだったのです。
 今振り返ってみると
よく始業式ができたなとびっくりしてしまいます。

4月は6日の始業式以降まるまるお休み、
そして5月になっても1週間に1回の登校日。
しかも、1日3時間しか学校に来ることができず、
6月になっても分散登校。
クラスを2つに分けて午前・午後と別々にお勉強していました。

6月の3週めになって、
やっと初めて自分のクラスの人たちが、
一体誰々いるのかがはっきり分かるような状態でしたね。

 覚えていますか?
パンと牛乳だけの給食。
暑くてもマスクを外してはいけないといわれた学校の始まりのとき。公園にお出かけしたくても、できなかった。
目に見えない、そして詳しく解明されていない
ウイルスへの恐怖。

 1年生も、練習もなしに
いきなりたった一人で学校の登校日にきていました。
よくがんばりました。

6年生もがんばりました。
楽しみにしていた八ヶ岳への移動教室が中止となり、
プールも中止、運動会も中止、
せめての1年生のお世話さえ
やっと7月になってからでした。

しかし、気持ちが荒れることなくもなく、
最高学年としてしっかりと学校生活を送ってくれています。
1年生にも6年生にも、
そして、それを支える2年生から5年生も、
全員がんばってきた自分に拍手しあいましょう。

見回してごらんなさい。
ここには501人のお友だちがいるのです。

 すべてを乗り越えて、
今ここに全員が集いあっていること。
校長先生はそのことが一番嬉しいと思います。

 マスクをする、ソーシャルディスタンスを守る、
手をしっかり洗う等
皆さんが努力してきたからこそ
安心安全に学校で過ごすことができています。

 しかし、いつ誰が感染するかは分かりません。
おうちの人や知り合いの人が
お熱が出て心配したことのある人も
きっとたくさんいたことでしょう。

 人間は、いつどんな出来事に出会うか分かりません。
だからこそ、今いっしょにいるお友だちを大切にして、
お友達になったことに感謝して、
思いやりをもって仲良くすごしていきましょう。

そして、普通のことが当たり前にできる生活の
ありがたさに感謝しましょう。
これからも、「今このとき」を大切にしてください。

これで先生からのお話を終わります。

偏見や差別を引き起こさないためにできること

9月2日(水)
 本日、給食中のお昼の放送で、子供たちに話をしました。
新型コロナウイルス感染症に関わって偏見や差別があとを絶たないということで文部科学大臣からのメッセージも届きました。
 保護者の皆様や地域の皆様にも読んでいただけたと思いますが、多摩市内全校でしっかりと子供たちに指導をする必要があります。
 ひとたび感染者が出ると「学校をつぶせ」「日本から出ていけ」等の誹謗中傷も後を絶たないとニュースでも話題となっています。どうかそんな悲しい出来事が起こりませんようにと願うばかりです。


お昼の放送です。
みなさん、おいしい給食を食べていますか?
しっかりよくかんで、いただく命に感謝しながら残さずに食べてくださいね。

 さて、今日は校長先生から大切なお話があります。
給食を食べながら静かに聞いてください。

 新型コロナ感染症についてのお話です。

 みなさんも知っている通り、いまだにこの感染症に対するお薬、ワクチンと言いますが開発されていませんね。
 東京でも毎日まだ多くの人たちが感染し、私たちもいつどこで感染するのかわかりません。怖いなと思っているのは皆さんだけではなく大人もそうでしょう。

 そんな中、一昨日皆さんに文部科学大臣からのお手紙が届きました。
 お手紙をちゃんと読んでくれましたか?


 そこにはこんなことが書かれています。
「新型コロナウイルスには誰もが感染する可能性があります。感染した人が悪いということではありません。感染した人や症状のある人を責めるのではなく思いやりの気持ちをもち、感染した人たちが早く治るように励まし、治って戻ってきた時には温かく迎えてほしいと思います。」と。

 そうなのです。こんなお手紙が届くということは、感染した人を責めたり、一生懸命治してくださる医療関係の人たちの悪口を言ったり差別をするような発言や行動をとる人がいるのです。
 とても悲しい事です。

 差別やいじめにつながる発言や行動があった時、皆さんには、それに同調せず、「そんなことを言うのは止めよう」と勇気をもって言ってほしいと思います。
 
 きちんと言える一人一人になってください。
校長先生も、みんなのやさしさが、ウイルスとの戦いの強い武器になると思います。

 寺方小のみんなは一人残らず本当の勇気と正しさをもった子供でいてください。

 これでお話を終わります。

避難訓練の話

9月2日避難訓練がありました。
 晴れていたのですが、避難時にWGBTが31度を超えました。
短時間といえども、防災頭巾をかぶって全校児童500名が外に避難するのは危険と判断し、急きょ廊下までの避難といたしました。
 

 今日は、「大地震の後、理科室から火災が発生し避難する」とい 
う訓練を行いました。しっかりと非難ができましたか?

 さて、昨日は、何の日だったか知っていますか。

 そうです、「防災の日」です。
 今から約100年前の9月1日お昼頃に、「関東大震災」という大地震が発生しました。
 地震の震度はM7、大勢の人々が亡くなりました。なんと、10万人もの尊い命が失われました。

 いつも皆さんにお話している通り、地震はいつどこで起きるか分かりません。
 恐ろしいことに、今後30年以内に、70%の確率で大地震が起こるといわれています。

 そして、江戸時代から関東大震災が起きるまでの地震の歴史記録を基に、将来発生すると予想されている地震が、「首都直下地震」です。 
 この首都直下地震がどのような規模になるのか、校長先生にも想像がつきません。

 ただ、今から10年前に起きた「3.11 東日本大震災」の時に子どもたちと非難する時、学校のプールの水がトップンタップンとものすごく揺れて、地面も歪んでうまく歩けず、非常に怖かったことを今でも覚えています。

 「自分の命は自分で守る力」をしっかりと身に付けてください。

 地震が起こると建物が崩れ、また、その後の火災が原因で亡くなる人が多いのです。いつどこで起きるかわからないからこそ、毎月の避難訓練が大切です。


 みなさんは、災害が起きたときの「避難場所」は、家族で確認していますか?
 いつもハンカチを身に付けていますか?
 先生のお話をしっかり聞いていますか?
 きちんと家族で「避難場所」や「約束事」を話し合っておきましょう。
 普段からお話をしっかり聞いて行動しましょう。

 


 これで、今日のお話を終わります。


 

 

学校便り 9月の巻頭言

9月1日(火)
     ~元気に前期後半スタート!子供たちに向かう姿勢の原点~

 8月24日から前期の後半がスタートしました。
 短い夏休みを無事に過ごし、元気な子供たちの明るい声が学校に戻ってきました。
 この夏季休業中は、まれに見る暑さ厳しい夏でしたが、おかげさまで大きなけが病気、何より心配した感染症の報告はありませんでした。各ご家庭で安全管理に十分取り組んでいただいたことに深く感謝申し上げます。ありがとうございました。

  さて、改めて「子どもたちに向かい合う姿勢の原点」に立ち戻りたいと思います。以前読んだことのある雑誌の一文を思い出します。簡単にご紹介します。

 トーマス・エジソンの話です。
 エジソンは、電球や蓄音機をはじめ約1300件もの発明をした発明王として有名ですが、興味の対象が次々と変わり何でも知りたがる特性をもっていたそうです。 

  例えば小学校で「1+1=2」を習うとなぜ「1+1」が「2」になるのか学校の先生を質問攻めにしたというエピソードが残っています。
  好奇心が旺盛で、ガチョウ小屋の中でガチョウの卵を何時間も抱えて座っていたり、なぜ物が燃えるのかを探ろうとして自宅の納屋を全焼させてしまったりしたこともありました。
  次々と突拍子もない行動を起こすエジソンに向かって担任の先生はこう言い放ちました。

「君の頭は腐っている」

  可能性に満ちた子どもに、何とひどい言葉を投げつけたことかと呆れますが、さらには校長先生からも他の子の迷惑になると見放されエジソンは小学校を3カ月で退学することになってしまいます。
 
  そのまま社会からドロップアウトしても当然の状態ですが、この時の母親の対応がエジソンを救うことになります。

  母親のナンシーはエジソンの才能を信じ彼を否定することはしませんでした。小学校を退学になったエジソンに自ら教育を施しました。

  この母親の存在が助けとなり、彼は社会に出てから次々と発明をしていきました。
  その結果、発明王エジソンが残した功績は私たちもよく知っているところです。

1人の前途ある子供を思う熱き心情が、一人の偉大な科学者を生み出したという話です。

  今年は、感染症の拡大でこの先の学校教育がどうなるかさえ予想がつきません。
  しかし、各教科の学習で、さらに友達関係で、数多くの学びの機会は待っています。

  その学びがその子にとって最善となるよう、大人の私たちがもう一度原点に立ち戻り、子どもたちに丁寧に向き合っていきたいと思います。
  こんな状況ですが、実りと学びが学校内のあちらこちらに見受けられるよう,寺小教職員全員が一致団結して教育活動に取り組んでまいります。