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校長室のひとりごと

校長室のひとりごと「通知表」

 二学期制の野田市の学校では、今日前期終業式が行われます。本校も終業式を行い、その後は各学級担任より「前期通知表」が手渡されます。読んでくださっている皆さんの世代はわかりませんが、私が教師に成り立ての頃(昭和の終わり)に比べると、通知表も随分変化しています。昔は一枚一枚手書きだったため絶対に失敗できません。鉛筆で下書きし、それを先輩の先生に点検して頂いたうえで慣れない「万年筆」で記入していました。当時は「学習所見」「行動所見」「総合所見」があり、その生徒のことを思いながら、知恵を絞り何度も何度も書き直し文章で記載していました。若い教員にとって一つの試練とでも言えるほど大変でした。文章が下手な私などは仕上げるまで数日泊まり込みなんてこともありました。通知表の中身は、今も昔もほぼ共通で学習の記録「観点別の評価ABC」「5.4.3.2.1の評定」、そして責任感など該当の欄に〇印を記入する「行動の記録」、学級内での係や委員会活動、部活動など「特別活動の記録」などです。平成に入り徐々に所見も「総合所見」に一本化され、そのうちPCの普及により簡単に訂正ができるようになりました。現在では前期の通知表の総合所見も省略し、教育相談(三者面談)で学校での様子を口頭で伝えるという学校が増えています。本校も同様に前期の所見を省略し、かわりに教育相談を予定しています。後期の通知表には1年間の総合所見を記載しご家庭へ通知しています。

 昔も今も子ども達にとってハラハラドキドキの通知表、終業式であることには変わりありません。通知表を開くと「数字(評定)」に目が行きがちですが、全体を見てお子さんの良いところをほめてあげてほしいものです。

校長室のひとりごと「生徒目線を忘れずに」

 稀代の発明家「トーマス・エジソン」の言葉に「私は失敗したことはない。ただ、うまくいかない方法を一万通り見つけただけだ」という有名な言葉があります。これは「人生にとって無駄なことなど一つもない」「どんな経験も活かすも殺すも自分次第」という意味でよく取り上げられます。一方で効率化を重要視する現代では「世の中の90%は無駄なことばかり」という人も少なくありません。

 昨日は体育祭でした。コロナ禍を境に全国的に運動会や体育祭を縮小する傾向にあります。体育祭自体が「無駄」だとまでは判断しなくても、実際に種目を減らしたり短縮や省略、簡略化している学校も少なくありません。理由には「教員の負担軽減」「競争することに異論を唱える風潮」「教育的効果への疑問視」など大人側の言い分、判断がほとんどです。本校では、昨日の体育祭も開会式から閉会式までコロナ前と同様にフルサイズで実施しました。今年も3年生を中心に総合優勝、応援賞を目指して声を枯らしながら組織的に練習、応援をしてきました。そんな応援でさえ「時間の無駄」「なんの役に立つのか」と、体育祭の花形「選抜リレー」も「一部の生徒だけが」「選ばれない子の気持ちを考えると」と廃止している学校もあります。いつしか大人たちが昔を忘れ「無駄」と判断されているのでしょう。私はこれまでの生徒達の様子、変容ぶりを見る限り、開会式から閉会式まで、全ての種目が、時間が決して「無駄」ではないと考えています。実際に昨日一日生徒の様子をご覧いただけた方ならご理解いただけるでしょう。

 明日、前期の終業式を迎えますが後期も大人目線ではなく「生徒目線」で学校運営していこうと思います。(長くてすみません)

校長室のひとりごと「体育祭」

 いよいよ令和7年度「体育祭」の当日を迎えました。昨年に引き続き9月の猛暑(残暑)を避けてこの時期の実施です。なんとか猛暑は大丈夫そうですが台風が心配です。今日一日、せめて体育祭が終わるまで台風にはちょっとだけ待ってほしいものです。

 今年の体育祭のスローガンは「Soul together ~燃やせライバル心~」です。これまで約一週間の体育祭練習期間では、どの色も3年生を中心に「総合優勝」「応援賞」を目指して、互いに負けまいと競うことで高め合い、切磋琢磨する姿が見られました。正にスローガンの通りです。そして当日の今日は、学級や学年、各色としてだけではなく、一人一人が一生懸命に競技・演技し、それを精一杯に応援する、讃える、そんな生徒たちの姿をたくさん見ることができる、そんな「体育祭」になることを願っています。今日は素晴らしい体育祭になるでしょう。

 天気も大丈夫そうですね・・・

校長室のひとりごと「異例の早期流行の兆し」

 今年は何から何まで異例づくしで、全国的にインフルエンザの流行が昨年より約1ヶ月早く、過去2番目に早い「流行入り」だそうです。インフルエンザと言えば気温が低く空気が乾燥する11月12月に流行するのですが、今年は千葉県はもちろん既に26の都道府県でインフルエンザによる学級閉鎖が、19の都道府県で学年閉鎖の措置が執られているそうです。今年のインフルエンザが例年より早く流行し始めた原因はいくつか考えられていますが、医師によると主な原因は2つ、一つ目は9月に入っても猛暑続きで、冷房をガンガン効かせていたため換気が十分でなく室内が乾燥しウイルスにとって快適な環境が続いたこと、二つ目は「大阪・関西万博」や「世界陸上」など世界的なイベントの開催により、今が流行期の南半球の国を含めた海外からの訪日客が増えたり、国内でも県をまたぐ移動が多かったことなどがあげられます。またインフルエンザだけではなく、新型コロナ感染症もジワジワと増えているそうです。流行が早まったからといって流行の収束が早まるわけではない、とその医師は話しています。今こそコロナ禍を思い出し一人一人が、また社会全体として手洗い、うがい、換気を励行する必要があると実感しています。

 明日は「体育祭」です。台風22号の動きが心配ですが、なんとか天候が崩れないことを祈っています。

校長室のひとりごと「月」

 「月」。昔から我々人類にとって切っても切れない関係の地球に一番近い天体、それが「月」。夜空を見上げれば当たり前のように地表をほんのりと照らしてくれる存在で、昔から詩や歌の題材に使われるなど人の心に影響を与えています。1969年アポロ11号の人類初の月面着陸の瞬間は世界中の人々がテレビの前で固唾を飲んで見守っていました。当時、私も幼いながらも月面着陸、アームストロング船長の月面を飛び跳ねるように歩く映像に釘付けになっていたものです。

 月の引力により潮の満ち引きが起きるなど、物理的にも地球とは密接な関係で、もし月が存在していなかったら、地球も我々人類もどうなっていたか想像できません。

 さて、今日は「中秋の名月」です。旧暦の8月15日が秋の真ん中「中秋」でしたが、旧暦を元にしているため現在では毎年日付は異なります。「中秋の名月」には月見団子を備え、お月見という習慣は、平安時代に中国から伝わったと言われています。いつまでも残暑が残っているとは言え、朝晩は秋を感じるこの頃。今日は天気が心配ですが雲が邪魔をしなければ、夜空を見上げて「名月」を見ながら物思いに耽るのも良いのではないでしょうか。

※今日は体育祭の予行です。なんとか天気は大丈夫そうで何よりです。

校長室のひとりごと「ポチる」

 先日、6年度実施の「国語世論調査」の結果を文化庁が発表しました。調査は1995年から毎年実施されており、対象は全国の16歳以上の男女です。調査は多岐にわたっていますが、本来の言葉の意味と違った意味で使われている言葉についてメディアでも紹介されていました。

『にやける』は本来の「なよなよしている」ではなく「薄笑いを浮かべている」と本来とは違った意味で使っていると回答した割合は81.9%。また『役不足』は本来の「力量に対して役目が軽すぎる」ではなく、逆の「役目が重すぎる」と回答したのは全体の約半数48.9%だったそうです。

 調査では他にも「新しい表現」について尋ねており、次の各表現を使うと回答した割合は「エモい(17.8%)」「ポチる(32.0%)」「映える(50.4%)」だったそうです。これらの表現以外にも「さくっと」「まったり」「もふもふ」などについても調査対象の半数以上が「使っても別に気にならない」と回答したそうです。この調査を実施した文化庁国語課担当者は、語感からくる言葉のイメージやニュアンスを持てる表現なら相手に伝わりやすく広まりやすいと分析し、またSNSの普及が文字や語句、言葉の使い方に影響していると調査対象の9割近くを占めていたとも話しています。

 改めて「言葉」を正しく、そして本来持つ意味についても正しく理解したいと感じました。

校長室のひとりごと「体育祭で期待すること」

 10月8日(水)に体育祭が行われます。「えっ、平日に?」と思われる方も多いと思います。以前は市内の中学校は揃って9月第2土曜日に行っていましたが、近年のこの残暑、というより猛暑のため9月下旬、10月上旬にずらして学校ごとに体育祭を行っています。しかし、9月下旬、10月の土曜日には各運動部の新人戦が行われており、体育祭に参加できない生徒が出ないようにと、平日の開催がスタンダードになってきています。

 体育祭まで約一週間、昨日から体育祭の練習が始まりました。今年は3年生は3学級、1.2年生は2学級のため、1.2年生をそれぞれ3色に色分けして、例年通り3色対抗での体育祭です。初日から各色応援団を中心に一つ一つの行動に気合いが入っています。

 昨日、体育祭練習のはじまりにあたって体育主任より全校生徒に話をしました。「体育祭の意義は二つあると思っている。一つは『一人ではできないことを仲間と協力して成し遂げる経験ができること』。二つ目は『本気になれる経験ができること』・・・」というような話です。私も同じように思っています。どちらもこれからの人生にとって大切な経験であり、何より中学生の今しかできない貴重な経験です。仲間と本気になって何かを成し遂げようとする、それこそ中学校の体育祭を実施する意義だと思っています。

 毎年、大いに盛り上がる川間中学校の体育祭、今年の体育祭で生徒達が見せてくれる姿を想像すると今から楽しみでなりません。

校長室のひとりごと「折り返し地点に」

 例年より少し遅れて彼岸花が街に彩りを添える季節になってきました。雨のスタートとなりましたが今日から10月、作物だけの話ではなく「実りの秋」の到来です。4月にスタートした令和7年度も後半(後期)を迎えようとしています。創立79年目にして最少人数の224名でスタートした今年度、その前半(前期)を振り返ってみると、様々なことがありました。1年生の校外学習や3年生の修学旅行では、少ないことを逆手にとりフットワーク良く生徒達も満足できた校外学習となりました。また2年生の職場体験学習でも自己の将来を見つめる一つのきっかけとして貴重な体験ができたようです。少ない人数ながらよく頑張ったと言えば部活動です。他校と合同チームを組むなど、大規模校の人数の多さには苦戦しましたが、どの部も大会やコンクールで中学生らしく清々しい姿を見せてくれました。そして先日の文化祭「共栄祭」では少ない人数だからこその東部中学校との合同開催が実現でき、東部中、川間中の両校にとってとても意味ある文化祭でした。

 12歳から15歳の中学生にとっての半年という期間は成長著しく一人一人の生徒を見ても学級や学年など集団としてもひとまわりもふたまわりも、この半年で成長した姿が見られます。何をするにも適した気候「秋」、前半(前期)の様々な体験・経験を土台として、一人一人の生徒にとって充実した後半(後期)「実りの秋」になってほしいと願っています。

校長室のひとりごと「生徒会役員改選」

 今日は生徒会役員改選に伴う「立候補者立ち会い演説会」「投票」が行われます。野田市は二学期制、これまで学校を引っ張ってきた3年生に代わり、この生徒会役員の改選を機に後期からは1.2年生が中心となり学校を引っ張ってゆくことになります。

 そう言えば、5月の生徒総会の中で生徒達に話したことを思い出しました。それは「日本は民主主義社会であり、様々な会があり、会の会長や役員を会員による選挙で選んだり、承認を得たりして選出します」という話です。またこうも話しました。「民主主義社会で大切なのは、自分の考えや意見を持つこと、つまり当事者意識を持つことだということを忘れないでほしい」という話です。

 今日の立ち会い演説会ではこの生徒総会での話に触れながら,自分の考えを持ち勇気を出して立候補し、その考えを全校生徒に演説という形で表現した姿は素晴らしく民主主義にとって大切な行動だということ、そして会員である全校生徒によるこの後の投票では、立候補者の演説の内容と自分の考えを照らし合わせた上で、民主主義で最も大切なこと当事者意識を持って投票してほしいと話そうと思います。

 共に栄えていく川間中学校の次の一歩を踏み出すのにふさわしいリーダーを選出してほしいものです。

校長室のひとりごと「本校生徒にとって」

 先週金曜日に東部中との合同文化祭「共栄祭」が野田ガスホールで行われました。両校の保護者はもちろん、回覧板等でお知らせしたこともありたくさんの地域や一般の皆さんに参観していただきました。皆さんには特に合唱コンクールが印象的だったようで、帰りがけに「一生懸命な中学生の姿に感動しました」「中学生の頃が懐かしく中学生に戻りたいわ」「こんな立派なホールで2校合同なんて良い経験で羨ましい」「あんな一生懸命になれるのは先生たちのおかげですね」「先生方はご苦労されたんでしょうね」などの声をかけてくださいました。私自身、結果発表であれほどに一喜一憂する姿を見て、改めて生徒たちにとって大切な行事だったと感じました。学校に戻り先生方に「教員の業務改善、行事の精選が進む中、合同開催ということで、先生方にはご苦労をおかけしました。ありがとうございました。ところで大変な一日でしたが本校生徒たちにとって文化祭は必要だと思いますか?合唱コンクールは意味があると思いますか?合同開催の理由が分かりましたか?」と話しました。私の問いかけに対して先生方は終始うなずいていました。

 共に栄えようという「共栄祭」、本校にとって確かな手応えを感じた文化祭になりました。「生徒たちにとって」という観点を忘れずに教育に取り組んでいきます。

校長室のひとりごと「学級の合唱」

 いよいよ東部中との合同開催「共栄祭」当日を迎えました。初の試みとなる文化祭の「合同開催」、心配もありますが今から楽しみです。午前の部は「弁論」「英語スピーチ」などの学校代表生徒の発表や「祝いの手打ち」「郷土芸能」「吹奏楽部発表」を、午後の部では両校交じっての「合唱コンクール」、学級ごとの合唱で全員がステージに上がります。「業務改善」や「行事の精選」が進む今の時代に、なぜあえて「学級の合唱」なのか、そこにはこだわりがあります。先生方にはそのこだわりを理解していただいた上で各学級練習を重ねてきました。これは東部中も同様です。コロナ禍を経て、人間関係を構築するのが苦手な生徒も増え、本来学級の中で様々な経験をしながら身につけてゆくはずの何か大切なことが後回しになっているような、そう感じることが多々あります。合唱を仕上げるには様々なことを合わせなくてはなりません。「音程を」「指揮者に」「息継ぎを」「気持ちを」「パートごとに」など多くのことを合わせなくてはなりません。学級の合唱は合唱部でも合唱団でもありません。音楽が得意な生徒もいれば苦手な生徒もいます。だからこそ合わせることは難しく、一曲を仕上げるまでには「紆余曲折」があるわけです。どの学級もその紆余曲折を乗り越えて今日を迎えました。賞を目指しやりきったからこそ、競い合うコンクールの意味があり、結果として賞をとれてもとれなくても学級集団は成長します。学級というただの人の集まりから、意味を持った仲間、学級の絆を育むことが出来る、それが「合唱」なのだと信じています。今日は大きなホールに各学級の「自分たち色」の合唱が響くことを願っています。

校長室のひとりごと「甘党」

   個人的な話にお付き合いください。実は私こう見えて(?)甘党です。一番何が好きかと問われれば一つに絞ることができず「プリン」「シュークリーム」「ショートケーキ」など次から次へと思い浮かべ想像するだけで幸せな気持ちになるものです。もちろん洋菓子だけではなく和菓子もたまりませんね。「みたらし団子」「大福」「おはぎ」など…

 先日お彼岸なので「おはぎ」を食べました。あんこは粒あんで、予想通りなんとも言えない幸せな気持ちになりました。そこで一つの疑問が。私は「おはぎ」が好きなのか「ぼた餅」が好きなのか?答えは簡単、両方とも好きなのです。「おはぎ」と「ぼた餅」に何か違いはあるのでしょうか。いつものようにネットで調べてみれば、秋の彼岸に食べるのは、秋の花『萩』に由来する「おはぎ」と呼ばれ、春に咲く『牡丹』に由来することから春の彼岸に食べるのは「ぼた餅」だそうです。他にもあんこの原料「小豆」は秋が旬なので、秋に食べる「おはぎ」は小豆本来の粒を残した粒あんで、一方の春のぼた餅は、硬い小豆を砕いたこしあんを使うのが一般的だそうです。また萩をイメージした細長い俵型の「おはぎ」に対して、牡丹の蕾をイメージした丸く大きい「ぼた餅」など形にも違いがあったようです。「甘党」と言っておきながらこれらの違いを知らずにいたなんて…  どちらも幸せな気持ちにしてくれることには変わりありませんが。

校長室のひとりごと「学校の防犯」

 防災の日(9月1日)に、校内に不審者が侵入したことを想定した対応訓練を行ったことを紹介しましたが、不審者侵入の対応として賛否が分かれているのが「防犯(監視)カメラ」の設置についてです。近年市街地の様々な場所に防犯カメラが設置され、多くの事件解決に役立てられています。2001年の大阪池田小学校で不審者による児童殺傷事件を受け、多くの市町村でも正門など学校周辺に防犯カメラが設置されるようになり、2023年現在、全国の幼・小・中・高の64.6%の学校で校地内に防犯カメラが設置されています。今年5月に東京立川市の小学校での侵入事件、全国で発生している心ない教員による校内での盗撮事件、後を絶たないいじめ問題など社会における学校への関心(不信感)が高まっています。そんな中、熊本市はモデル校で試験的に普通教室にカメラを設置するそうです。過去には東京都の小学校で校舎内に防犯カメラを設置した例がありますが、結局保護者の皆さんの猛反対があり撤去されたそうです。今、再び校舎内、教室内にカメラを設置したらどうか、という議論があちらこちらで持ち上がっています。もし校舎内にカメラを設置するとなれば、各自治体の予算が必要になること、プライバシーや映像の流出などのリスク、個人情報保護の問題、設置場所の選定など設置までのハードルは決して低くありません。そして何より、一日中、カメラをとおして監視されているという子ども達の精神的なストレスなど考えれば、安易に「じゃあ校内にカメラを設置すれば・・・」とは行かないのではないでしょうか。

*今日は葛北駅伝大会が行われます。私もこの後応援に行ってきます。

校長室のひとりごと「秋分の日」

  いったい今年の夏の暑さはどうなっているのか?この場でも何度かこのようなことを書いてきましたが、一雨ごとに秋の気配が近づいてきたことを実感しています。つけっ放しだったエアコンもoffの時間が日ごとに増え、夜明けも徐々に遅くなり、日没も徐々に早まり・・・ 「暑さ寒さも彼岸まで」昔の人は上手く言ったもので明日9月23日はお彼岸の中日「秋分の日」です。夏と秋の区切りの日とされており、昼の長さと夜の長さが同じ日、それが「秋分の日」とされています。その「秋分の日」がなぜ国民の休日なのか調べてみると、古くから農作物を育てる太陽が私たちを育ててくださっているという「日願(ひがん)信仰」と真西から太陽が昇るこの時期が浄土への道が一番近づくとされてきた「浄土の世界(彼岸)信仰」が結びついた結果として、この日はご先祖様の供養を行いつつ仏教修行をすることで自分を見つめ直すのに最適だという名残で、彼岸にはお墓参りをする、その中日の「秋分の日」は国民の休日なのだそうです。

 学校という建物は基本的に南向きに窓があるため、秋が近づき太陽が夏に比べて傾くと教室には日差しが差し込みます。ここ校長室も同様で午前中には直射日光が降り注ぎ秋の訪れを感じています。


 ※ なぜ教室の窓は南向きか?机に向かう生徒達の手元の左から照らされるように、だそうです。

校長室のひとりごと「第2回弁当の日」

 今日は土曜授業、2回目の「弁当の日」です。6月21日にも「弁当の日」を行いましたが、献立、食材の買い出し、実際の弁当づくりに至るまで生徒本人が全て行う、それが弁当の日です。もちろん先生達も自分で作った弁当を持参し、生徒達と一緒に弁当を食べるという企画です。「弁当の日」には栄養配分などの「食育」の観点も大切にしていますが、何よりも献立を考えたり、食材の買い出し、実際の弁当づくり、味見など一連の活動の中で、家族との会話が増えることが一番のねらいです。今の世の中、同じ部屋にいても、スマホなど自分一人の時間が多く、昔のような一家団欒、家族の会話が少なくなっている現状があります。いつも食事の準備をしてくれている、朝起きたら弁当ができあがっている、という決して当たり前ではないことへの有り難み、家族への感謝の気持ちを持つと同時に、弁当づくりをとおして家族の会話、笑顔が増えてくれることを願っています。6月の1回目の「弁当の日」の振り返りでは、多くの生徒が家族への感謝を言葉にすると共に「またやりたい」「次はもっと・・・」などの感想を記していました。自分で作ってきた弁当をみんなで一斉にオープンして食べる弁当、教室内に笑顔があふれていたのが印象的でした。今日もそんな笑顔あふれる各教室を偵察するのが楽しみです。保護者の皆様、ご協力有り難うございます。

 また、今日は「ふれあい除草作業」です。全校生徒、PTA、地域の方々とともに夏場に伸びきった校庭を体育祭に向けて整えたいと思います。

校長室のひとりごと「合同開催の共栄祭」

 文化祭まで、あと1週間と迫ってきました。文化祭では合唱コンクールも行われるため、どの学年・学級も合唱練習に励んでいます。校舎に歌声が響き、生徒達の活力を感じます。

 今年の文化祭は東部中学校との合同開催です。この合同文化祭をとおして「互いの文化に触れ、尊重し、認めることで共に栄えよう」という願いを込め「共栄祭」と名付けられました。文化祭を企画する両校の生徒会本部は、これまでリモート会議を重ね企画や準備を進めてきました。午後の部で行われる合唱コンクールでは東部中の各学級を混ぜてのコンクールのため本校と東部中をオンラインでつなぎながら合唱を披露し合う交歓会も進めてきました。何もかもが初めてのことで苦労もありましたが、なんとか来週の本番を迎えられそうです。

 ところで、なぜ2校で合同開催なのかというと、少子化の波を受け両校とも生徒数が減少し、学級数も少なくなっていること、近年の急激な社会の変化で先行き不透明な世の中に羽ばたいてゆくことになる中学生、そんな中学生には学校や地域という枠を超えて交流し、互いを知り認め合い、視野を広げてほしいという願いに東部中学校の校長先生にも賛同していただき今回実現することとなりました。また昨年同様川間小学校、尾崎小学校にも合唱も披露してもらいます。小学生中学生共に視野を広げ、地域、野田市への意識が高まればと期待しています。 共栄祭まであと1週間、どうなることか今から楽しみでなりません。

校長室のひとりごと「高齢化」

 先日9月15日は「敬老の日」。現在60歳で孫がいる私は「老人なのか?」という素朴な疑問について調べてみました。かつては定年を迎えた60歳から「敬老の日」に祝う習慣があったようですが、現在は(公務員も定年が延びています)60歳ではなく、老人福祉法により高齢者とされる65歳や70歳でお祝いするケースがスタンダードだそうです。良かったんだか残念だったのか微妙な気持ちで「敬老の日」を過ごしたところです。

 ところで、厚生労働省は9月15日時点での100歳以上の高齢者の数を発表しました。昨年度より4644人増え、過去最多の「9万9763人」だそうです。調査を始めた1963(昭和38)年の100歳以上は全国で153人、1981(昭和56)年に1000人を超え、1998(平成10)に1万人を超え、現在は10万人弱・・・日本の人口が減少していると先日この場でも紹介しましたが、100歳以上はもちろん、いわゆる高齢者が急激に増えている日本の「高齢化」が浮き彫りになった形です。ちなみに女性の最高齢は1911(明治44)年生まれの114歳、男性の最高齢は1914(大正3)年生まれの111歳だそうで、女性の平均寿命は87.13歳に対し男性の平均寿命は81.09歳です。

 「きんも、ぎんも100歳・100歳」なんて「きんさん・ぎんさん」がCM出演していたのを思い出しましたが、当時はまだ100歳の長寿は珍しかったんですね。(ちょっと古すぎますかね)皆さん長生きしましょ!

校長室のひとりごと「1/fゆらぎ」

 ご存じの方もいると思いますが、自然の中には人をリラックスさせ落ち着かせる効果のある「1/fゆらぎ」というものがあります。この「1/fゆらぎ」とはどのようなものなのかと調べてみると「心地よさを感じる音や感覚で、パワー(スペクトル密度)が周波数fに反比例するゆらぎのこと」また「予想できそうで、予想することが難しい意外性を含んだ規則的な動き」などと説明されています。???「予想できそうで予想が難しい・・」とはどういうことかと思い更に調べてみると「焚き火」が例としてあげられていました。「焚き火」の炎の大きさや形は、見ている次の瞬間(例えば5秒後)どうなっているか、大体は予想できほとんど変わらないでしょう。炎の勢いや大きさ、色などは大凡の予想ができますが、揺らいでいるため正確に予想すること困難で、これが「予想できそうで予想が難しい・・・」ことのようです。「焚き火を見ていると落ち着く」という人も少なくないのはこの「1/fゆらぎ」の効果だといわれています。他にも「小川のせせらぎ」「浜辺の波音」「そよ風に揺れる木々の音」なども自然の中にある「1/fゆらぎ」と言われています。確かに想像すると落ち着いてリラックスできそうですよね。また、モーツアルトなどのクラシック音楽や、自然の風のように不規則に強弱が変わるエアコンや扇風機などが「1/fゆらぎ」効果のあるとされています。

校長室のひとりごと「ラーメン好きはご注意」

 特別にラーメン好きというわけではありませんが、なぜか定期的に食べたくなってしまうのがラーメンです。私が好んで食べるのは「味噌ラーメン」、麵にこってりと味の濃いスープが絡みつき、食べ終えた後のスープを汗をかきながらレンゲですすり飲むのは「やり遂げた感」を感じ病みつきになってしまいます。中には「週3で・・・」「ほぼ毎日・・・」なんてラーメン好きも世の中にはいるようですが、先日そんなラーメン好きには気になる記事を見つけました。

 全国屈指のラーメン消費量を誇る山形県の山形大学などチームが40歳を対象にラーメンについて追跡調査し、衝撃的な結果が公表されました。その衝撃的な結果とは、「週3回以上ラーメンを食べる人」は、「週1.2回の人」に比べ死亡リスクが1.52倍高い傾向にある、また、年齢に関係なく更に飲酒の習慣がある人では2.71倍のリスクがあるそうです。調査チームによると、原因の一つは「塩分の取り過ぎ」で、高血圧、脳卒中、心疾患、腎臓病などの塩分の取り過ぎが原因で引き起こすリスクが上がるためと話しています。また、予防策としては「減塩」「野菜を併せて」「スープを全部飲み干さない」などとしています。

 ラーメン好きには酷な予防策かもしれませんね。

校長室のひとりごと「オーバードーズ」

 「オーバードーズ」という言葉をご存じでしょうか。若者を中心に精神的苦痛から逃れたり、多幸感や高揚感を得るために、市販薬や処方薬を過剰摂取することです。近年この「オーバードーズ」問題がクローズアップされています。2024年度の厚生労働省調べ(中学生約3万8千人)によると、過去一年間にオーバードーズの経験がある中学生は1.8%(55人に1人)と推定されると公表されました。調査をとりまとめた「国立精神・神経医療研究センター」によると、過去一年間に市販薬を「ハイになるため」「気分を変えるため」に定められた回数や量を超えて使用したことがあるかどうかを聞き、乱用経験率を算出したもので、男子の1.5%、女子の2.0%で全体では1.8%がオーバードーズの経験があると回答したそうです。学年別では中学1年の2.1%、2年生の1.8%、3年生の1.6%、また薬の入手先としては、薬局・ドラッグストアが64.2%、家にある常備薬が33.3%という結果でした。乱用経験のある生徒は、経験のない生徒に比べ「学校が楽しくない」「相談できる友達がいない」「悩み事があっても親には相談しない」との回答が多く、日常や学校生活での「生きづらさ」が影響している傾向が見られたそうです。

 ちなみに前回の本調査は2021年、対象が高校生で結果は1.6%(60人に1人)だったことから、ここ数年でオーバードーズの「広がり」「低年齢化」の傾向が数値として表れた結果です。