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校長室のひとりごと

校長室のひとりごと「験担ぎ」

 いよいよ明日、各部の葛北大会初陣です。暑さに気をつけ頑張ってほしいものです。皆さんは、ここぞというときに何か「験担ぎ(げんかつぎ)」をしていますか。

「験担ぎ」とは辞書によると、ある物事に対し過去に良い結果が出た行為を繰り返すことで吉兆を推し量ること。また縁起を気にして物事の成功を願った行動をすること。と書かれています。私が部活動顧問をしている頃は、大会前に弁当の話を部員にしていました。「勝ちたいからって『カツ丼』は胃もたれして動けなくなるぞ!」とか「ウインナーは『winner(勝者)』で縁起いいぞ!」「デザートは『伊予柑』がいい予感がするな~」などと言った具合です。受験前にも同様に「先に通るように『ちくわ』がいいんじゃない」なんて話していたものです。受験の翌日「先生昨日弁当にちくわ入ってました」「良かったな」「でもキュウリが詰められていて先が見えませんでした・・・」「・・・」みたいな笑い話をしていた頃を思い出します。その生徒はしっかり合格したので今こうして話すことができます。

 ちなみに私の験担ぎは「金色のネクタイ」です。もし「金色のネクタイ」を締めていたら、その日は勝負の日だと思ってください。験を担いだからと言って全てうまくいくわけではないでしょうが、それで気持ちが楽になるのであれば「験担ぎ」も悪くないですよね。似た意味で「縁起担ぎ」という言葉がありますが、一説によると江戸の商人達の間で流行した「逆さ言葉(ハワイ→ワイハ)」で「えんぎ→ぎえん→げん」になったと言われています。

校長室のひとりごと「スポGOMI?」

 「スポGOMI」をご存じでしょうか。これは「スポーツごみ拾い」のことです。と言ってもそもそも何それ?ですよね。2008年に日本で誕生したスポーツで、1チーム3人、競技時間は60分。つまり60分以内にどれだけゴミを拾えるか、そしてゴミの種類ごとにポイントが決められており、獲得ポイントで勝敗を競い合い世界大会も開かれています。

 世界中で深刻化している海洋ゴミ問題、その8割は陸(街)から流れ出ていると言われており、それを防ぐための有効な手段、それが「ゴミ拾い」と言われています。昨年21カ国が参加した「スポGOMIワールドカップ」は世界中で大きな反響を呼び、国と国、人と人つなぎ地球規模で「スポGOMI」をとおして「ゴミ拾いの輪」が広まっています。今年10月には東京で34カ国が参加する世界大会「スポGOMIワールドカップ2025」が開催されるということです。この「スポGOMIワールドカップ2025」は既に各国で予選が始まっており、その各国予選でこれまで集められたゴミの総量は1773.98Kgで、参加人数は1,458人、また2008年に誕生以来のゴミの総量は193,120Kgで参加延べ人数は165,321人だそうです。

地球に優しいスポーツ「スポGOMI」の紹介でした。

校長室のひとりごと「睡眠時間」

  こう暑いと夜も寝苦しくて、朝は汗だらけで目覚めもスッキリとせず睡眠不足気味だと感じます。これまで我慢していた寝室にもついに冷房を入れました。

 ところで、OECD(経済協力開発機構)による睡眠時間に関する調査結果が興味深いので紹介します。先進国33カ国で一日の平均睡眠時間が一番長かったのは「南アフリカ」で9時間13分。次いで中国の9時間01分、アメリカの8時間51分です。では日本人の平均睡眠時間はというと7時間22分と、調査した先進33カ国中、一日の平均睡眠時間が一番短いという結果です。一番短い日本の中でも、女性の平均睡眠時間は男性よりも13分短かく、更には睡眠時間が短いのは大人だけではなく、子どもにおいても世界で一番睡眠時間が短いそうです。別のある調査によると日本の子どもはどの年齢層でも「年齢別推奨睡眠時間」よりも実際の睡眠時間は短く、特に5歳児では1時間52分も短いそうです。おまけに「世界の子どもの睡眠時間と比べ日本の子どもの睡眠時間が世界一短いことを知っているか」という問いに対し、「知らない」と回答したのは全体の68.7%に及んでいたそうです。

「寝る子は育つ」と昔から言いますが、その通りで睡眠不足だとホルモンバランスが崩れるなど、特に育ち盛りの子ども達には心配ですよね。

皆さんも無理せず適度に冷房を利用し暑い夏を乗り切りましょう。

校長室のひとりごと「実感!地球温暖化」

 関東も梅雨明けこそしていないものの連日の猛暑には困ったものです。日本だけではなくこの猛暑、ヨーロッパでも大変なことになっているようです。スペインやイタリアでは気温42℃という予報もあり対策を進めています。イタリアのシチリアでは最高気温が39℃以上の予報の日には昼間の屋外労働を禁止とし、今後この措置がイタリア全土に広がりそうだということです。またローマ、ミラノ、ベネツィアなどではAM11:00からPM6:00は外出しないように市民に勧告しているそうです。フランスのマルセイユは最高気温40℃に達すると公共プールを市民に無料開放しているそうです。ギリシャのアテネ、ポルトガルのリスボンでは熱波により山火事が発生し住民が避難する事態になっています。またスイスではビルヒ氷河が高温のために崩壊し、近隣の村の90%が埋没してしまったそうです。調べを進めると、アメリカでも凄いことになっているようで、ニューヨークでは37℃という連日の猛暑で、エアコンの使用量の急増で停電したり、アスファルトが溶け車が道路を突き抜け落下する事故が発生したということです。

 地球温暖化による地球規模の異常気象なのでしょうが、暑いからエアコンをつける。そうすると電力消費が増し、さらに電気を作らなくてはならず、結果としてCO2などの温室効果ガスが増える・・・ 正に負のスパイラルと言えます。どうにか良い方法はないものでしょうか。

校長室のひとりごと「校長面接」

 今年も3年生全員と「校長面接」を行っています。3年生はいよいよ受験生と呼ばれる時期になってきました。3年生一人一人が、どんな生徒なのかをより詳しく知るために直接1対1で面接をします。生徒達は、予め学級で所作を覚え練習したり、言葉遣いなどに意識し練習したりと、校長面接に臨んでいます。3年生にとっては面接試験の予行練習の場、受験生としての自覚を持つきっかけになっています。面接で質問する内容は「得意な教科、苦手な教科」「長所と短所」「今現在考えている卒業後の進路」などいたって簡単な質問ばかりです。それでも生徒達にとっては滅多に入ることのない校長室という場所で、校長と1対1で質問されるわけですから、予め考えていた回答も緊張のためか真っ白に吹っ飛んでしまう生徒も少なくありません。しかしそれこそが予行練習、入試までの時間でしっかりと準備を積んで入試当日を迎えることができるのだろうと思います。

 「面接は普段通りで良い」という考えも間違いではありませんが、やはり中学3年生らしい受け答えや所作、そして何より「面接試験」という選ばれる場だというTPOを考えればそれなりの準備が必要になります。「家族構成を教えてください」という質問に「パパ、ママ、お兄ちゃん・・・」ではなく「父、母、兄・・・」と答えるべきでしょう。日頃より受験生だという意識で生活することが大切なのだと思います。

校長室のひとりごと「葛北大会壮行会」

 今日は「葛北大会壮行会」が行われます。葛北大会とは運動部活動の千葉県中学校総合体育大会(夏の県大会)への出場権を懸けた葛北支部(野田市・流山市)の予選となる大会です。この夏の大会を区切りとして3年生は一線を退くため、3年生にとっては最後の大会です。種目によって多少異なりますが、この葛北大会で勝ち残れば「葛北支部代表」として7月末の県大会に出場できます。そしてその県大会でも勝ち残れば「千葉県代表」として8月に行われる関東大会や全国大会に出場することができる、中学校の部活動の大会では全国大会まで続く一番大きな大会です。そんな葛北大会は明日の野球の開会式を皮切りに、しばらく毎週末続きます。今日の壮行会では、各部より葛北大会に向けた決意を発表し、それに対し全校でエールを送る会です。壮行会で私が選手達に贈る言葉として「日本中に中学校は9033校、中学生は314万人。たった1校、または一人を除いて必ずどこかで負ける。だから負けることは恥ずかしいことではない。恥ずかしいことがあるとすれば、途中で諦めてしまうこと。終了のホイッスルが鳴るまで全力で戦ってほしい」というような話をしようと思います。3年生には1試合でも多く川間中のユニホームを着て戦ってほしいと思っています。

校長室のひとりごと「書き表すこと、読みとること」

  社会の変化に伴い「学力観」も変化しています。それは入学試験をはじめ様々なテストにも影響しており、例えば単に答えを導くだけではなく「なぜそうなるのか」を文章で説明する問題や「国語でありながらグラフを読み取り文章で説明する」問題など従来より一歩も二歩も先に進んで、自分の考えを文字で表したり、問題そのものの意味を読み解く力が求められています。各教科、授業のまとめをしっかりと時間をとり「自分の言葉」で書かせるようにしているのは、こうした「学力観」に対応するためです。

 昨日「弁当の日の振り返り」を全校生徒分を読んだ話をしましたが、唖然としてしまいました。例として掲載したのは「文章を書くことに慣れている」生徒なのでしょう。ごく自然に読むことができましたが、漢字の誤字脱字はもちろん、多くの生徒の振り返りはお世辞にも文章とは言えない状況でした。中には文字自体が解読できない雑なものまでありました。振り返り用紙を校長が読むとは思っていなかったのでしょうけれど、だからと言って見逃すことはできません。どうみても「自分の考えを文字で書く」ことに慣れていないことがうかがえます。自分の考えを書かせる機会を増やすためにも、授業のまとめの時間をしっかりと設け「自分の言葉で」まとめさせるよう、先生方にもう一度話そうと思います。 

 書けなければ読み取れないですから…

校長室のひとりごと「弁当の日(振り返り)」

 先週の土曜日は「教職員ファミリーデー」、先生方のご家族が本校の様子を参観しました。参観された方からは「実際に働いている姿、どんな学校なのかがわかって安心した」と感想をいただきました。また生徒は自分で弁当を作り、その弁当をみんなで食べる「弁当の日」でもありました。弁当箱を開ける時には皆ニコニコと自慢げにワイワイと楽しげに弁当箱を開け食べていました。最後に振り返り用紙を記入し「弁当の日」はめでたく終わりました。全校生徒の振り返りを読みましたが、多くの生徒がこの「弁当の日」のねらいを達成できたと感じる振り返りでした。例えば「大会の日、朝起きたら当たり前のように弁当が準備されてけど、それって当たり前のことじゃなくて、こんな大変なことをお母さんがやっていたんだと気づきました」「こんなに時間がかかってこんなに大変だとは思わなかった、ただただ母に感謝です」「次はもっと彩り良く栄養のバランスを考えたい」「次はキャラ弁も作ってみたい」「最初は眠いし面倒だと思ったけど、弁当箱に詰め終わると達成感があってとても楽しかった。また作りたい」「お母さんに教えてもらいながら作ったので、たくさん話すことができました。手際が悪いと怒られたけど…」などなど、それぞれ生徒一人ひとりに物語があったようです。

校長室のひとりごと「校外学習」

 今日は1年生の校外学習です。例年この時期の校外学習は天気が心配です。昨年の1年生(現2年生)は大雨のマザー牧場でした。今日も少し心配ですがなんとか最後まで耐えてほしいものです。電車で上野まで行き上野公園内を班ごとに散策、そして今度は上野から浅草まで徒歩で移動しながらの浅草散策。ゴールのスカイツリーを班ごとに目指し、スカイツリーの高さ450m地点にある天望回廊などを見学する予定です。

 今回の校外学習のスローガンは「We can do it!  最高の校外学習にしよう」で、サブタイトルとして「Youは何しにTokyoへ」です。今回の校外学習では、上野公園、浅草と外国人観光客に人気のスポットであり、おそらく浅草寺などは今日も外国人観光客でいっぱいでしょう。そこで今回の校外学習では各班に一つのミッションを与えています。それは「外国人を見つけ英語でインタビューする」ことです。これまでの英語の授業で学んできた英語力を駆使して「自己紹介」「お名前を教えてください」「どこから来たのですか」「なぜここに来たのですか」「上野(浅草)で何を楽しみましたか」「お礼」という一連の流れでインタビューすることになります。みんなしっかりとインタビューできるでしょうか?あとで生徒達に様子を聞くのが楽しみです。

校長室のひとりごと「陽性型の梅雨」

   今年の「梅雨」はどうなっているのでしょう。実は「梅雨」といっても、年によって様々な性格や特徴があり、梅雨前線の動きや位置によっては雨が降らない「空梅雨」になることもあります。昔は梅雨の時期には「たまには静かに雨の音を聞きながら読書でもしてみたらどうだ?」なんて生徒達に話していた記憶があります。そんなしっとりの梅雨も地球温暖化による気候変動の影響なのか、最近は特徴も随分と変わってきたように感じます。梅雨には大きく二つのタイプ「陽性型」「陰性型」があるそうです。「陽性型」の梅雨は、雨が降るときには短時間に激しい雨が降り、晴れた日には気温が急上昇するというタイプです。一方「陰性型」の梅雨は、梅雨前線の北側で弱い雨がしとしとと降り続き、さほど気温も上がらない、以前の梅雨のようなタイプです。最近の「梅雨」は、梅雨前半は「陰性型」の特徴を持ち、梅雨明け間近の後半には、集中豪雨をもたらすような「陽性型」の特徴をそれぞれ持ち合わせるパターンが多かったようですが、今年は思い切り「陽性型」で梅雨入りし、大雨と猛暑に悩まされそうです。今なら「熱中症が心配だから窓を閉め切りエアコンを効かせた部屋で読書でもしてみたらどうだ?」なんて話すのかもしれませんね。6月でこんな状態では、今から夏本番が心配になってきてしまいます。

 どうやら明日からまた梅雨空が戻ってきそうです。明日は1年生の校外学習、明後日からにしてもらえないでしょうかね…

校長室のひとりごと「ファミリーデー」

 以前ご紹介しましたが今日の土曜授業は「弁当の日」です。生徒達(教職員も)は自分で弁当を作り持参して、みんなでそのお弁当を食べる日です。この「弁当の日」には食育はもちろんいくつかの目的があります。一番の目的は弁当づくりをとおして「家族の会話」や「家族への感謝」「家族の絆」などを生徒達に考えさせるためです。理想を言えば、作る弁当の食材の調達から、作り終えた後始末も含め一切家族の手を煩わせないことですが、なかなかそうもいかないと思います。保護者の皆様にはご理解いただければと思っています。

 さて、今日はもう一つイベントを企画しています。名付けて「教職員ファミリーデー」。これは本校に勤務する教職員の家族を招き、学校の様子、勤務する様子を参観してもらおうという企画です。小学生ではよくある「家族の職場見学」の教職員版といったところでしょうか。ご家族にとって「自分の娘、息子、またはお父さん、お母さん、夫、妻がどんな環境でどんな仕事をしているのか」は興味があることでしょう。本校だけではなく教員は若返りが進み、若い先生方がたくさんいます。メディアでは「教員はブラック」などと取り上げられ、少なからずご家族は心配していることでしょう。そんな心配を払拭していただくことで、ご家族も教職員も「家族」について考えるきっかけになればと考えています。

つまり今日は生徒にとっても教職員にとっても「ファミリーデー」なのです。

校長室のひとりごと「地産地消」

 このホームページ「校長室の・・・」のコーナーは校長の私が担当しておりますが、HP内には他にも、教頭が担当している「学校の様子」、各部活動顧問が担当している「部活動の様子」、養護教諭担当の「保健だより」事務室担当の「事務室より」、栄養士担当の「給食だより」などがあります。そちらもご覧いただけていますでしょうか?はじめにHPを開いたトップ画面に「新着情報」として毎日の給食の画像を更新しています。栄養士が毎日更新してくれています。「6月19日(木)の給食」をご覧になりましたか?6月19日(木)昨日の給食は「のだの恵みを味わう給食」でした。野田産の発芽玄米、枝豆、なすを食材として各校様々なメニューの給食で提供されました。本校のメニューは画像の通り。地元で作られた作物を地元で食べることを「地産地消」といいますが、今、この地産地消が色々な意味で注目されています。収穫した作物の輸送が短距離、短時間で済むため、輸送にかかる消費エネルギーが少なくて済むことや、収穫したての新鮮な食材を提供することができるなど「良いとこ取り」の、まさに恵み豊かな野田市ならではの給食でした。昨日の枝豆に至っては、ここ川間中の学区にある「船形地区」で朝一番で収穫したものを朝早くに納品していただき、調理員さん達が給食の時間に間に合うように美味しく茹でてくださいました。この「暑さ」と「枝豆」とくれば、あとは「ビー◯」があれば完璧です。給食ではやはり無理ですよね。

校長室のひとりごと「進路保護者会」

 本日、3年生保護者を対象とした「進路保護者会」が行われます。毎年第1回目の進路保護者会はこの時期に実施しています。3年生は部活動の大会を終える夏休みともなれば、多くの上級(高校等)学校の「学校説明会」や「体験入学」「相談会」などに参加します。自分の肌感覚で行きたい学校選び(受験校選び)をはじめていくわけです。そして脱偏差値時代、「行ける学校選び」から「行きたい学校選び」について、保護者の皆さんにも生徒達同様夏休み前にご理解いただくためです。また、上級学校に進学するには入学試験に合格する必要があるため、行きたい学校に見合った学力を身につけられるよう本格的な受験勉強を始めるのもこの夏の時期で、秋には三者面談で受験校を絞り込み、私立高校では、手続きを進め12月には、実際の出願となっていきます。こうした進路選択、受験に関するスケージュール的なことを説明するのも、今回の進路保護者会の目的の一つであり、この時期に実施するのはそのためです。例年夏には各高校の入試要項が確定するので、秋の第2回進路保護者会で説明する予定です。

 昨日から「校長面接」をはじめました。今年は受験生であるという自覚を促すことを目的としています。皆、これまでにない緊張した趣で、校長室のドアをノックしぎこちなく面接を始める姿には初々しさを感じます。

校長室のひとりごと「熱中症」

  連日こう暑いと「熱中症」が心配になります。「熱中症」というと「夏」を思い浮かべますが、実は4月から10月までが要注意だそうで特に注意が必要なのが「梅雨」のこの時期だそうです。そもそも熱中症を引き起こす条件には「気温」「湿度」「日差し」が関係しています。ですから曇りや雨の日でも、また屋外だけではなく室内にいても注意が必要だということです。この熱中症を引き起こす三つの条件を割合で考えると「気温が2割」「日差しが1割」、そしてなんと「湿度が7割」だそうです。人間は暑いときには汗をかきます。そしてその汗が蒸発する気化熱により体温を下げてくれるのですが、外気の湿度が高ければ高いほど汗が蒸発しにくくなり結果として体温が上がってしまいます。この湿度が高い梅雨の時期に「熱中症」への注意が特に必要というのもうなずけます。この三つの条件の割合から熱中症の危険度を表す「暑さ指数(WBGT)」を計測するのが「WBGT計」、今年はこれまで以上に「熱中症」のリスクがあると想定し、この「WBGT計」を各部活動に一つ準備し、活動中には常に暑さ指数に注意を払えるようにしています。

ところで「梅雨」はどこに行ってしまったのでしょうか・・・

校長室のひとりごと「親子の会話」

 6月10日は「時の記念日」でした。日本書紀によると671年6月10日、日本で最初の時計「漏刻」と呼ばれる水時計が初めて時を刻んだことから、後に「時の記念日」に制定されたそうです。その「時の記念日」に合わせて「シチズン」が小学生の子どもがいる共働き夫婦に家庭での時間の使い方について調査したそうです。それによると親子の会話時間が13年前に比べて減っているということです。その要因としてスマホの普及があげられると担当者は話しています。一昔前は家族で一つのテレビを囲みながら、といういわゆる一家団欒の光景が思い浮かびますが、今では大人も子どもも同じ部屋にいながら、個人個人でスマホを見ているというのも、とりわけ特別ではない時代なのかもしれません。一昔前なら何かわからないことがあると子どもは「ねえねえ…」などと自然と親と会話していたことが、今ではわからないことはスマホを通してAIが教えてくれる時代、会話が減少しているというのもうなずけます。ちなみに平日どのくらい子どもと話すかという調査の結果では、平均で父親が52分、母親が1時間34分だそうです。もちろんその間話し続けるというわけではないですが・・・

校長室のひとりごと「300万件突破!」

 昨年度の4月始業式からブログ「校長室のひとりごと」を始めました。足かけ5年にわたるコロナ禍により、地域・社会と学校の間に大きな溝ができてしまい、地域の教育力をお借りしようにも、まず本校のことを少しでも知ってもらうための一つのツールとして「HPを活用しよう」と考え、校長として何かできることはないかと始めたのが「校長室の・・・」というわけです。始めた当初は「毎日続けられると良いな・・・」程度の気持ちでしたが日が経つにつれ、毎日続けることが「自分自身の契約」かのように今日まで続けてきています。始めた当初のHPのカウント数は「1411320」件、うれしいことに口コミで広がったのか徐々にカウントが増え、冬休みには「2000000」件を突破し、2月には始めてから100万件を数えるほどになり、そして目出度く週末に「3000000」件を突破しました。本当に皆さんのおかげだと感謝しています。単にカウント数を増やしたいのであれば、生徒の写真をたくさん掲載すれば良いのかもしれませんが、今は何かと難しい世の中、個人を特定されないように後ろ姿であったり、顔が写っている場合には解像度をわざと下げるなど個人情報の漏洩対策をしたうえで他のコーナーで写真を載せています。そんなこんなで今では、毎日約4~5000件もの方々に閲覧していただいています。これを励みにこれからも続け、400万件、500万件を目指して頑張ろうと決意を新たにしました。

校長室ひとりごと「定期テスト」

今年度最初の定期テストが来週あります。学生の頃は「テストさえなければ学生は最高なんだけど・・・」なんて考えていませんでしたか。今の野田市は前後期の二期制なので「定期テスト」と呼んでいますが、三学期制の頃は「中間テスト」「期末テスト」などと呼んでいました。そもそもなぜ「定期テスト」を行うのでしょう?その答えの前に私なりの持論ですが、学習の効果を上げるためには「学習サイクル」が大切だと考えています。短期的な学習サイクルとしては、授業中の理解を定着させるために復習する。復習の最後に「次時は何を?」と簡単に予習する。予習した内容なら授業での理解が増す。そしてまた復習するという毎日繰り返しのサイクルです。定期テストも中期的な「学習サイクル」一つと考えられます。今回で言えば4月からの約2ヶ月間の内容をテスト勉強という名の復習をする。そして実際にテストを受ける。満点ならともかく間違えた箇所をできるようにする。この一連の短期的、中期的な流れが学力の効果を上げるためには必要だと考えます。また我々教師にとっては、日頃の授業を見直し改善する一つの目安となるのがこの「定期テスト」なのです。

 生徒も含め教師以外のほとんどの人は「成績をつけるため」にテストをすると答えるでしょう。確かに成績に左右することはありますが、教師も生徒もこれまでを振り返るための一つの物差しであり、今後改善するための数値的な材料、それが「定期テスト」だと考えています。

校長室のひとりごと「チャンスに変える発想」

 今日明日と学校を留守にします。「関東甲信越地区中学校長会研究協議会」に参加するためです。この研究大会は、関東1都6県と新潟、長野、山梨を加えた中学校の校長で組織する校長会の研究大会で、今年で77回目、千葉県がホストとなり千葉市で開催されます。この場でも何度もボヤいていますが、時代の流れや社会の変化に伴い学校教育は大きな転換期を迎え、それぞれの学校が抱える課題も多岐にわたっています。今回の研究大会は、そんな各中学校の現状から「新たな時代を切り拓き、よりより社会を形成していく人間を育てる中学校教育」テーマとし9分科会に分かれ、それぞれの課題について協議します。一日目の今日は、開会行事、全体協議、記念講演が行われます。今回の記念講演は「絶対に諦めない!~地域と共に存続を目指す銚子電鉄の挑戦~」という演題で、竹本勝紀氏(銚子電鉄代表取締役)にご講演いただきます。全国的にローカル線の廃線が続く中で、銚子電鉄は何度も廃線の危機に直面しながらも、銚子名物「ぬれ煎餅」の生産や販売、「まずい棒」の販売、「お化け屋敷電車」などのイベント企画、映画の制作など、数々のピンチをチャンスに変える発想力で3年連続で黒字という成果を上げている実績があります。竹本氏のご講演から、本校の経営戦略のヒントが得られるのではないかと楽しみです。

校長室のひとりごと「市内陸上大会」

 あいにくの天気ですが今日は市内中学校陸上大会が行われます。先月、各運動部活動の市内大会が行われましたが、この市内陸上大会は単に陸上部の市内大会ではなく、各学校とも全校体制で所属部活動に関係なくメンバーを選抜し学校対抗で競い合います。私が教員に成り立ての頃は、この陸上大会だけではなく、水泳大会、体操大会も同様に学校対抗で行われていました。今では水泳も器械体操もクラブチームの活動が主で、中学校の部活動は存続が難しくなくなっているのが現状です。しかし陸上部だけはどこの中学校にも存在し部員もいます。しかし陸上部員だけでは、大会自体が成り立たず、この市内陸上大会だけが今も残っているわけです。

 本校でも、全校生徒から陸上部員を中心にメンバーを選抜し、今日の市内陸上大会に向けて練習をしてきました。学校対抗ではありますが、やはり大きな学校や陸上部員の多い学校にはなかなかかないません。今日は勝ち負けや記録だけではなく、これまでの自分を少しでも超えられるよう頑張ってほしいと思っています。

 この市内陸上大会は、大会中の合間を縫って各種目の表彰が行われます。各種目優勝した生徒の所属する学校の校長が担当し、賞状とメダルを授与することになっています。今年は何回表彰を担当することができるか今から楽しみです。

 

校長室のひとりごと「紫陽花」

 東海、近畿、中国地方の梅雨入りが発表されました。どうやら平年より3日ほど遅れで今日にも北陸地方と関東地方の梅雨入りが発表される見込みです。本格的な雨の季節がやってきました。雨の季節になると「紫陽花(あじさい)」に目が行きます。梅雨入り前からきれいな花を咲かせていたでしょうが、「梅雨と紫陽花」を関連付けられた思考回路のためでしょうか、やはり梅雨と紫陽花はセットで捉えてしまいます。紫陽花の花と言えば「ピンク」「紫」「青」ですが、植わっている土壌で花の色が決まってくるということがよく知られています。植わっている土が「酸性」を帯びているようなら、花は「青」、土がアルカリ性なら「ピンク」、そして中世の土に植わっているようなら、青とピンクを混ぜた「紫」の花が咲くそうです。

 この紫陽花を見ると苦い出来事を思い出します。中学生の頃ですが、理科のテストのことです。酸性、アルカリ性で「リトマス試験紙」はそれぞれどう変化するかという問題です。先に書いたように紫陽花の花の色は土壌で決まることを以前から知っていたため、リトマス試験紙も同じだろうと、酸性は青色に、アルカリ性は赤色に変わると解答しました。しかし、実際にリトマス試験紙は紫陽花とは逆だったという話です。その間違い以来、紫陽花もリトマス試験紙も間違えずに覚えることができました。

 雨の季節に紫陽花の花を見ると、そんな昔の出来事を思い出すものです。