ブログ

校長室のひとりごと

校長室のひとりごと「校長面接より」

 以前この場でも紹介しましたが、今3年生を対象に「校長面接」を行っています。1日5人程度で1組から順にはじめ、ようやく終わりが見えてきました。一人一人と約15分程度、質問しながら話していると様々な発見があるものです。やはりこの時期に1回目の面接を実施できて良かったと感じています。

 面接の中で意外に多かったのが、極度(?)の緊張です。「トントントン」ノックして校長室に入ります。「こちらへどうぞ」と。椅子にたどり着くまで10歩前後、手と足が一緒に出てしまう生徒の多いこと。また、緊張のあまり声が震えたり、言葉に詰まったり、泣き出してしまう生徒もいました。「校長先生が脅したんじゃないですか?」などとからかわれますが、もちろんそんなことはありません。笑顔で(かえって不気味だとの声も)優しいものです。これが入試本番だったら…

 先日、千葉県教育委員会が来春の入学者選抜について5教科の共通テスト以外に面接試験を72校で、また自己表現試験を44校で実施し、これは過去最多だと公表しました。本校から受験するであろう学校のほとんどは面接試験を実施するようです。面接試験がどの程度合否に影響するのかは学校によって違いますが、共通して言えることは、5教科の共通テストの点数だけで輪切りにするのではなく、個々の受験生の人となりから、自校の生徒に相応しいかどうかを見極めようとしているのは確かです。

 もうすぐ始まる夏休み、各高校は中学生向けに説明会や体験会などを行います。3年生は勉強だけではなく、各高校の説明会に参加し自分に合っている、そしてどうしてもここに入学したいと思える学校を選びます。そして面接試験では、通り一遍の志願動機ではなく、なぜこの学校を選んだのか、そしてこの学校で何を頑張りたいのかなどをきっぱりと答えられるようにしておくことが求められるわけです。

 秋に2回目の校長面接を予定していますが、その時にはこれらを踏まえた質問をしていこうと考えています。

校長室のひとりごと「象はもっとすごい?」

 先日「カラスは賢い」と綴りましたが、それを読んだある人から「象のほうが賢いよ!」とご意見をいただきました。言われてみれば、サーカスで芸をしたり、動物園では器用に絵を描いたりする映像を目にすることがあります。すかさず象について調べてみると実に面白いこと、次から次へと逸話が検索できました。(カラスとは違いこの辺りに象はいないので主にネットの情報です)
 とにかく凄いんです、象は…
 最大8トンにもなるアフリカ象は時速40㎞の速さで走るそうです。あのウサインボルト選手でも38㎞なので誰も追いつけませんね。また飲み水を求めて1日に120㎞歩いて移動したり、6時間かけ48㎞離れた島まで泳いだなんて記録も残されています。象のパワーは桁外れておりあの長い鼻を器用に使い乗用車くらいなら持ち上げてしまうそうです。
 そうでした、「賢さ」でしたね。象の脳は5㎏ほどあり、人間やイルカと同じようにとても複雑な構造で、喜びや悲しみなど様々感情を持っているそうです。また人間と同じように学習し状況に合わせて臨機応変に対応することも分かっています。例えば、仲間の死を悼み、死んだ象に順番に鼻をつけていくという葬式のような儀式を行うことも分かっています。
 また、最近コロラド大学が象の鳴き声に関する研究を発表した論文によると、人間のように象には名前があり、その名前を呼び合っていると報じられました。確かに鳴き声でコミュニケーションをとる動物もいますが、それは鳴いた声をまねて返事をするようなもので、人間のように名前を割り当て、特定の仲間を呼ぶことがわかったのは初めてだそうです。
 現在、研究の続きとしてAIを利用し象の声を模して会話しようと研究を進めているそうです。
 近い将来、AIを介して象と会話することができるようになるかもしれませんね。

校長室のひとりごと「賢いカラス」

 カラスは頭が良いと言われています。

 固い木の実や貝は、ある程度の高さまで咥えていき、固い地面に落として中身を食べる。それでも割れないクルミなどは車道の車(タイヤ)が通る位置を想定し置き、安全な場所でそれを見守り割れた中身を食べる。置く位置がずれてタイヤが踏まなければ更に微調整する。時には細長い棒を使って木の内部の虫を捕獲する。また公園の水の蛇口を口ばしで器用に開けて水を飲む、固い食べ物は水でふやかして食べる。ゴルフ場のカラスはお菓子があると知ってかゴルフカートの女性の荷物を加えて持っていく。などカラスの逸話はたくさん存在します。

 カラスの脳は、カラスより身体の大きいニワトリの約3倍の大きさだそうです。知能の高さを測る基準に「脳化指数」という物差しがありますが、この脳化指数によると人間は0、89、チンパンジーは0、30、ネコは0、12、犬は0、14だそうですが、カラスは0、16と犬や猫より高く人間の7歳児と同程度と言われています。賢いのもうなずけます。

これらのカラスの研究も進んだことで、様々なことがわかってきました。

 ①カラスは鳴き方で互いに会話ができる。

 ②カラスは数を認識し数えられる。

 ③カラスは人の顔を認識し覚えている。

 ④一度経験したことは学習する。 など。

一般的にゴミをあさる厄介者のイメージがあるカラスですが、この機会にカラスを注意深く観察してみようと思います。

校長室のひとりごと「世界人口デー」

 1987年7月11日、旧ユーゴスラビアで「マティ」という男の子が生まれました。マティくんの誕生は世界の人口50億人目ということで、国連はこの世界の人口50億人突破を記念し、7月11日を「世界人口デー」に制定しました。
 日本は今少子化が社会問題となり、様々な少子化対策を模索しているところですが、世界、つまり地球上の人口は急激に増加しています。
 1900年頃の世界の人口は約16億人でしたが、1950年には25億人、その39年後の1989年には倍の50億人、1998年には60億人、2011年には70億人、そして昨年2023年には80億人を超え、7400万人増加した今現在は81億1900万人がこの地球上に暮らしています。
 「世界人口デー」国別人口を調べてみました。
 <1位 イ ン ド>14億2860人
 <2位 中   国>14億2570人
 <3位 アメリカ> 3億4000万人
 <4位 インドネシア> 2億7750万人
 <5位 パキスタン> 2億4050万人
   ・
   ・
 <12位 日  本> 1億2330万人  となっています。
2004年の1億2784万人をピークに日本の人口は減少に転じ、2030年には1億1500万人、2050年には1億人を割り、9500万人に減少すると予想されています。
 「世界人口デー」に関連しデータを紹介しました。

校長室のひとりごと「不登校問題」

 学校の課題に「不登校問題」があります。平成14年の調査では全国の小学生約25,000人、中学生の約100,000人が不登校という結果でした。暫く数値は横ばい傾向が続きましたが、平成29年から再び増加傾向に転じ、令和4年度の調査では、小学生約100,000人、中学生190,000人が不登校で、全児童生徒の3.2%を占めています。全国の小中学校で各クラスに1~2人が不登校だという計算です。調査を実施している文部科学省は「個々の児童生徒によって不登校になったきっかけや理由は様々だが、令和に入ってからの急激な増加には「コロナ」が影響しており、臨時休校や分散登校、リモート授業などで生活リズムが崩れたり、感染が心配で学校を休んでも欠席扱いにならなかったことなどが影響している」と分析しています。
 不登校支援の専門家は、親・教員など周囲の大人が気を付けなくてはいけないNGな声かけについて言及しています。
① 「学校に行きなさい」「学校に来なさい」
思春期の子供は「〇〇しなさい」と言われると反発したくなるもの。「行けるなら行ってるよ、全然わかってくれない」と孤立してしまうこともある。
② 「学校に行かなくていいよ」
 最近の「無理して行かなくていい」という風潮から「行かなくていい」と言ってしまいがちで「行かなくていいんだ」と都合よく捉えられ、欠席を長引かせることになりがち。
③ 「何で行けないの?」「何で来られないの?」
 「行けない」ことを責められていると感じ「自分が悪いんだ」と罪悪感を持ってしまい引きこもるきっかけになりかねない。
④ 「いじめられたの?」「嫌なことされたの?」
 大人の質問攻めから逃れるため、「うん」と言ってしまい、学校に戻る機会を失ってしまったり、更なる質問攻めに引きこもる原因になりかねない。

 きっかけは何かしらあるものの、特に理由がない不登校も2割いると言われています。
 不登校生徒一人一人に向き合って、毎日が楽しく明日も登校したいと思えるような学校づくりに努めていきたいと思います。

校長室のひとりごと「夏の交通安全運動」

〜身につけよう 交通ルールと ヘルメット 〜

 これは明日から19日(金)までの千葉県夏の交通安全運動のスローガンです。

自転車に乗る時にヘルメットを着用していますか?昨年の4月より道路交通法により、自転車乗車時のヘルメット着用が努力義務化されています。本校の自転車通学はヘルメット着用を許可の一つの条件にしていますが、休日などで自転車に乗る時は、生徒たちのほとんどはヘルメットを着用していないようです。一般の方々はどうでしょうか?確かに着用している人が増えてきたと感じますが、それでも着用していない人の方が多いでしょうか。

 千葉県警によると県内の交通事故の4件に1件は自転車が関係しており、自転車の交通事故で亡くなられた方の多くは頭に致命傷を負っているそうです。また自転車のルール違反による交通事故も多発しているそうです。

 野田市でも4月からの3ヶ月で小中学生の自転車による交通事故が11件発生しています。近年、交通量も増加し、大型トレーラーなども頻繁に往来しており、昨年は死亡事故も発生しているこの地域ですから他人事では済まされません。

 話は変わりますが、新年度のタイミングでは、学校で定めた自転車通学可能な範囲外でありながら、自転車通学を許可してほしいと毎年何件もの問い合わせ(?)があります。お子さんの通学が楽になるようにという親心はもちろん理解しています。しかし、徒歩よりも自転車の方が交通事故のリスクが高いのも事実であり、この地域の交通事情を鑑みれば、自転車通学をさせたくないことも理解してほしいと思っています。決して意地悪でダメと言っているわけではないこともわかってください。

 もうすぐ夏休みに入り子供たちが自転車を利用する機会も増えると思うとどうにも気が気ではありません。交通安全運動の機会に、

ご家庭でも自転車はもちろん、交通安全について話題にしてみませんか。

 

校長室のひとりごと「カタツムリ」

 この暑さで梅雨を忘れてしまいますが、「梅雨といえば?」 何を思い浮かべますか?

梅雨といえば紫陽花(アジサイ)の葉を這う「カタツムリ」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。実際、梅雨でイラストを検索すると、紫陽花の葉の上にポツンといるカタツムリのイラストがたくさん表示されます。

 ところで最近カタツムリを見ましたか? 日本には約1000種ほどのカタツムリが生息するそうですが、そのうち160種は絶滅の危機にあり、それ以外の種も全体的に激減しているそうです。

 改めて振り返れば、しばらくカタツムリを見ていない気がします。

 カタツムリは陸に住む貝の一種で、乾燥が天敵で落ち葉のあるジメジメした林などを好みます。しかし、開発が進み森林が減少し、木々はあっても周囲はコンクリートで整備された街並みではカタツムリは徐々に減ってしまい、結果として今は我々の目の届かないところで細々と暮らしているのだそうです。

「なら、住みやすい森や林に移動すればいいのに!」と思いますが、考えてみてください、カタツムリの移動する姿を。乾燥が天敵のカタツムリにとってアスファルトの道路を渡って林のある公園に、なんてことは無理なことです。その地域で減ってしまったカタツムリを増やすことは現実的に難しく、今後も減少を続ける見込みだそうです。「ならたくさんいる森から持ってくれば?」も無理だそうです。そもそもその地域で進化した結果として1000種もいるのですから、人間の手で移動させては生態系を脅やかしかねません。

 あのユーモラスなシルエットのカタツムリにとっても住みにくい世の中になってしまったのは残念でなりません。

 自然豊かで木々に囲まれた本校ならカタツムリを見つけられるかもしれません。早速探してみようと思います。

校長室のひとりごと「七夕伝説」

 7月7日は「七夕」です。元々は旧暦の7月7日、今でいう8月にあたります。仙台の七夕祭りが8月に開催されているのはこのためです。

 今日は「七夕伝説」について書いてみようと思います。

 この「七夕伝説」は中国で生まれました。天空の神様「天帝(てんてい)」には「織女(しゅくじょ)」という娘がいました。織女は神様たちの着物を織る仕事を毎日天の川のほとりで行っていました。遊びもせず、恋人もおらず毎日ひたすら着物を織る織女を天帝はかわいそうに思い、天の川の対岸で牛を飼う仕事をしている真面目な青年「牽牛(けんぎゅう)」を引き合わせ、やがて二人は結婚しました。

 二人は結婚してからというと仲良く遊んでばかり、織女は着物を織らなくなり神様の着物はボロボロになっていき、牽牛は牛の世話をせず牛はみるみる痩せ細ってしまいました。これに怒った天帝は二人を元のように両岸に引き離してしまいました。二人は悲しくて毎日泣いてばかりで仕事どころではありません。困った天帝は、二人が毎日働くのなら一年に一度7月7日の夜に会わせてやると約束しました。

 これが一般的な「七夕伝説」ですが、日本では「織女」のことを「こと座の一等星ベガ」を指し「織姫」と、「牽牛」のことを「わし座の一等星アルタイル」を指し「彦星」と呼んでいます。この二つの星は実際に天の川の対岸に位置していますが、二つの星は光の速度で14年、14光年も離れているため簡単に会うことはできないかもしれませんね。七夕の夜は、雲などに遮られずに夜空を見上げ、伝説だとわかっていても二人が出会えるように願いたいものですね。

 


※明日、清水公園体育館でPTAバレーボール大会が行われます。応援よろしくお願いします。

校長室のひとりごと「川創祭(文化祭)」

 今日は文化祭「川創祭」についてです。体育祭を10月に実施するなら「川創祭はいつ?」って話になりますよね。今年の川創祭は9月27日(金)に行います。本校の文化祭「川創祭」は、文化系部活動の発表や郷土芸能、英語スピーチ、弁論大会などの学校代表の発表、それに合唱コンクールを併せて行っており、今年も同じように実施します。ただ例年と異なる点と言えば、学校の体育館で行うのではなく「野田ガスホール(旧文化会館)」で行うことです。
 なぜわざわざ?と思われるでしょうが、コロナが明け「中学校はこうでなくちゃ!」と真っ先に感じたのが合唱です。もちろん合唱だけではありませんが、特に3年生はコロナ明け、その合唱を通して様々な力を着け発揮してきており、合唱にプライドも持って今も取り組んでいます。その素晴らしい歌声を多くの人に見て、聞いて欲しいと常々思っています。そのためには学校の体育館では狭いため、大きく立派なホールを借り実施します。また合唱コンクールには、川間小学校、尾崎小学校の6年生にも歌声を披露してもらう計画です。実際の中学生を見て、聞いて感じてもらい中学校に入学してほしいと願ってのことです。
 先ほど「できるだけ多くの人に…」と書きましたが、本校の保護者の皆さんはもちろんですが、出演してくれる小学校の保護者の皆さん、更には一般の地域の皆さんにも来ていただき、本校の生徒たちをご覧いただきたいと思っています。
 詳細については、改めて紹介させていただきます。ぜひお誘い併せてご来場いただけることを楽しみにしています。

校長室のひとりごと「体育祭」

 今年度は9月ではなく10月4日(金)に体育祭を実施します。

 今、中学校の体育祭は大きな転機を迎えています。コロナ禍で中止や縮小、形を変えて実施してきた体育祭、制限がなくなった昨年度もコロナ禍の時のように縮小、簡略化して実施した学校が少なくありませんでした。そんな中、本校は応援を含めて午後まで、つまりかつてのように実施しました。今年も同様に計画しています。しかし、簡略化し午前中に競技を終え、午後は閉会式と片付けというコロナ禍同様今年度も簡略化した体育祭を計画している学校もあるようです。

 これまで地域の一大行事だった中学校の体育祭から、この「簡略化」のスタイルがこれからの時代のスタンダードになってゆくだろうと感じています。

 野田市の中学校は流山市と申し合わせ、例年9月の第2土曜日に体育祭を一斉に行なってきましたが、近年の9月の猛暑の中ではリスクが高すぎ、9月を避けて学校ごとに実施することになりました。9月以外だとすれば小学校のように5月、もしくわ10月しかありません。6月は修学旅行など学年行事あり、11月は3年生の進路事務が入ってきます。また10月は部活動の新人大会が土曜日曜に行われるため、土曜日曜の体育祭実施では誰かが体育祭に参加できないということも考えられます。そこで今年度は10月4日(金)の平日実施に踏み切ったわけです。

「何で平日に?」「仕事で見に行けないので土曜日にしてほしい」など多くの問い合わせをいただいておりますが、何より生徒たちの安全を考え、そして全員が参加できる日に設定したことをご理解いただければと思います。

 各ご家庭には改めて「体育祭のお知らせ」としてご案内します。

校長室のひとりごと「新紙幣発行」

 1ドル160円台と、37年ぶりの円安水準を記録し、相変わらず円安ドル高が続いています。これまでも様々なところで円安による影響を受けてきましたが、7月より多くの食料品が値上げのようです。半ば慣れっこになってしまいそうですが、いつになったら元の水準に戻るのか先が不透明な状況です。
 そんな、財布のひもが緩まない状況下ではありますが、明日7月3日より新デザインの紙幣が発行されます。
 紙幣のデザインは一定期間(現行の紙幣は2004年から発行)ごとに刷新が必要とされていますが、偽造防止のための様々な最新技術を導入するためだそうです。今回の新紙幣にはホログラムや特殊インク、透かしなどの技術が導入されており一層安全性が向上したということです。
 TV等でも取り上げられているので新紙幣についてはご存じかと思いますが、新1万円札の表面には渋沢栄一の肖像画、裏面には東京駅、新5千円札の表面には津田梅子の肖像画、裏面には藤の花が描かれています。そして新千円札の表面には北里柴三郎の肖像画、裏面には浮世絵の富嶽三十六景が描かれています。ちなみに、ほとんど見ることがなくなった2千円札は、首里城が描かれていることもあり、今も沖縄では流通しているようです。しかし既に2004年以降は増刷されておらず、今回の新紙幣発行にも2千円札の採用は見送られているそうです。
 新紙幣現物を早く見てみたいものですが、きっと私の性格上、新紙幣が手に入ったらしばらくは財布の中で温めておくでしょうから、もし私のような人がたくさんいたら円安に増して、一時的に流通も減少したりするかもしれませんね。

校長室のひとりごと「一日一勝負」

 3年生は修学旅行の疲れがまた残っているようですが、また全校揃い雨で7月を迎えました。雨といえば先週の金曜日、修学旅行の最終日はあいにくの大雨でした。しかし生徒たちは嵐山で楽しそうに散策、食べ歩きする姿が見られました。なおも大雨は続き、静岡県内の線状降水帯の影響で新幹線が運転を見合わせていると情報が入り、心配していましたが、予定よりも遅れたものの運転も再開し、無事に野田まで帰ってくることができました。
 突然ですが「一日一勝負!」。私が心がけていることです。「一勝負」と言っても、実際に誰かと戦うわけではありません。「自分との勝負」です。実際には大した勝負でもなく人に言うのも恥ずかしいような本当に小さな自分との戦い「勝負」です。
 就寝前に、明日の勝負内容を考えます。例えば「明日は一回目の目覚ましで起きるぞ!」のような本当に小さな勝負を自分で設定します。この勝負、目覚まし一回で起きられれば「勝ち」、起きられなければ「負け」と心に言い聞かせます。不思議なもので翌朝目覚ましが鳴ると、寝ボケながらも勝負を思い出した勢いで布団から出ることができ、この勝負「勝ち」でした。そんな日の朝は、なぜか清々しく、寒いはずの屋外でストレッチしてみたりと、いつもと違う朝を実感しました。これが「一日一勝負」です。
翌日も、同じように「よし明日も…」と勝負を設定しベッドに入ると、やはり眠い自分に勝利し、目覚まし一回で起きることができ、「勝ち」を繰り返すうちに目覚ましが鳴る前に起きるようになっていました。やればできると実感します。何となく当たり前のことでも勝負に勝ったときは心の中でガッツポーズ機嫌がよくなります。
最近の「一日一勝負」、これもまた小さな勝負ですが、朝のニュース番組のジャンケンです。たかがこれだけですが、自分なりに先週のこのじゃんけんはチョキだったから…とか、昨日は続けてパーだったから…など分析しながら勝ったときには、やけに幸せな気持ちになり、一日を過ごすことができたりします。
 ただ毎日、同じことを繰り返すだけだとしても、自分の中で何か一つにこだわり勝負してみるのもメリハリがついて良いものですよ。

校長室のひとりごと「修学旅行最終日」

今朝は雨音で起きるくらいの大雨。市民の憩いの場、鴨川の川辺も今朝は増水し怖いくらいです。

 昨日は終日班別行動、計画通り行動できた班もあれば、混雑のためか予定を切り上げた班など様々でしたが、夕方ホテルに帰ってきた姿は、疲れながらも笑顔の良い顔をしていました。貴重な体験、のをないかけがえのない時間を共有できたのでしょう。

 さて、そんな修学旅行も最終日です。

 午後の新幹線に乗るため午前中は全体で嵐山方面へ移動し班ごとに散策、そして京都駅前で昼食をとり新幹線へ、という日程です。

 京都と言えば寺社仏閣を思い浮かべますが、それ以外にも緑鮮やかな「竹林」や桂川に架かる風情ある「渡月橋」なども有名な観光スポットがあり、これらがあるのが、一般的に「嵐山」と言っている京都市西部です。

 この嵐山がある右京区のほとんどは山間部のため、川を流れる水、滲み出る湧き水が新鮮で軟水であることから昔から豆腐づくりに適しており、今も嵐山にはお土産屋さんに負けないくらい、多くの湯豆腐屋さんが軒を連ねる自然豊かな、中心部とは少し違った雰囲気を持っています。そんな自然豊かな京都を満喫させてあげたいものです。また今日は桂川に架かる渡月橋を背景に学級集合写真を撮る予定ですが、この雨でどうなることやら・・・

 最後まで気を抜かず、たくさんの思い出を持って野田に帰ろうと思います。

 

校長室のひとりごと「修学旅行2日目」

 修学旅行2日目の今日は、終日京都市内の班別行動です。夕方まで天気は大丈夫そうです。

 京都市内には神社が約800、また約1700の寺院が存在します。そのうち金閣寺や銀閣寺、清水寺など17の寺社仏閣が世界遺産に登録されています。今日生徒たちは寺社仏閣を中心に散策する予定です。

 そんな京都ですが、平安の時代に都が置かれ現代まで1200年以上の長きにわたり経済や文化の中心として現在も栄え続けています。これだけ長く栄え続けている京都は、数ある世界遺産でも珍しいそうです。

 京都は三方を山に囲まれているため、都の発展や維持には土地を広げるのではなく、限られた土地で、どうしたら時代時代にあったより良い生活ができるのか、そこに暮らす人々が知恵や英知を結集させて発展させてきた歴史の賜物です。ですから、建築技術や和食文化、近年では大学などが京都に集まり今も、これからも栄え続けてくれるのでしょう。

 話を戻しますが、今日は観光バスや貸切タクシーではなく、事前の計画に沿って徒歩や公共交通機関で巡るからこそ、今も栄え続け生活が続いている歴史ある街並み、京都独特の文化、そして普通に京都に暮らす人々との出会いなど、観光地だけではない京都を五感研ぎ澄まして感じ取ってほしいと願っています。

校長室のひとりごと「職場体験学習、修学旅行」

 今日明日と2年生は職場体験学習です。この職場体験はキャリア教育の一環で行うもので、勤労について学んだり、地域にある企業や事業所について学ぶ大切な機会です。しかし、コロナの影響で今年5年ぶりの実施となります。生徒たちの体験を引き受けてくださる企業、事業所の皆さんのおかげだと感謝しています。2年生には、しっかりと体験して様々なことを学んでほしいと願っています。

 ところで、私は今新幹線の車内です。3年生の修学旅行で京都に向かっているところです。昨年までは新幹線の中も、感染予防の観点から席も動かさずみんな前を向き静かに京都到着を待っていたものでしたが今年は違います。それぞれトランプをしたり、笑いながら会話を楽しんだりと、本来の修学旅行の生徒の姿が戻ってきました。

 今日は奈良の東大寺に向かい、グループごとに見学しながら京都市内のホテルに戻る行程です。そして明日は、終日京都市内の班別行動ですが、今年は貸切タクシーではなく、バスや地下鉄などを利用しての散策です。そして最終日は全体で嵐山方面を散策し夕方には学校に戻ってくる予定です。

 インバウンドの影響で京都市内も外国人観光客の多さが報じられ、観光地行きのバスの混雑が尋常ではないようですが、それも想定内、可能な限り地下鉄等を利用する計画なので、移動は心配ないと思っています。

 2年生の職場体験学習、3年生の修学旅行ともに事故や怪我などなく、多くの体験を通し、かけがいのない時間を過ごしてほしいと願っています。

校長室のひとりごと「6秒ルール」

「3秒ルール」ってご存知ですか?バスケットボールに精通している人であれば、相手コートのゴール下の制限区域に3秒以上とどまってはいけないというルールを思い浮かべるでしょうが、一般的(?)には、落とした食べ物を急いで3秒以内であれば食べても大丈夫という「3秒ルール」を思い浮かべる人の方が多いでしょう。この3秒ルールには科学的な根拠は全く無いようです。ちなみアメリカでは3秒ではなく5秒以内であれば食べても大丈夫と言われているそうです。

 では「6秒ルール」はご存知ですか?怒りを感じた時に、まず6秒待ちましょう。そうすれば怒りは軽減し衝動的な行動に移さなくて済みますよ。という怒りを制御するための心理療法プログラム「アンガーマネジメント」の中で提唱されているルールです。

 怒りという感情は日常の生活の中で、しばしば訪れる感情ですが、考えや、期待、予想、想定という自分の枠組みから外れた時に、湧き起こる感情だと言われています。昨今、多様性と言われるように様々な考え方や価値観を持っている人、また、国籍や宗教、異文化の人たちなどと触れ合う機会が増えています。また最近は「〇〇ハラ」と次から次へと新たなハラスメントが話題になるなど、古い人間の私などは常にハラスメントに気を使いストレスが溜まってしまいがちです。その度に自分の考えと違うからと怒っていてはしょうがありませんし、その怒りを物や誰かにぶつけてしまっては人間関係うまくはいきません。

 6月6日は「アンガーマネジメントの日」でした。それを機にアンガーマネジメントについて調べてみたところ「6秒ルール」が目に入ったというわけです。

この6秒ルールの上級編として、6秒の間に怒りの度合いを点数化する方法があるそうです。ただ6秒じっと我慢するだけではなく、怒りの度合いを点数化することで怒りを客観視でき、「これは70点、まだまだ!」と考えているうちに怒りがスーッと消えてゆくそうです。

 最近歳のせいか余り怒りを感じないのですが、もしその機会が来たら「6秒ルール」実践したいと思います。

校長室のひとりごと「スポーツの起源」

 「校長先生、スポーツネタが多いですね!」などと言われます。ズバリ本人もそう思います。元々体育の教師で自分でも様々な競技経験があるため思考が偏っているのかもしれませんね。というわけで今日もスポーツネタを一つ。
 日ごろ何気なくプレイしたり見ているスポーツ競技には、それぞれ起源があり興味深い起源をもつ競技もあります。
 パリ五輪で新採用された「ブレイキン(ブレイクダンス)」は、ギャング同士の争いが頻繁に起きていたニューヨークで、ギャングの争いの解決策として、暴力ではなくダンスで勝負したのが始まりと言われています。
 バスケットボールは、アメリカの大学のスポーツ指導者ネイ・スミス氏が冬場のトレーニングとして考案したものですが、そのヒントとなったのが、アパートの2階の窓辺に置かれていた洗濯かごにボールを投げ込んでいた子供たちの遊びだったと言われています。
 ラグビーはイギリスのラグビー校でサッカーの授業中に突然生まれました。防戦一方だったチームの一人の学生が、突然ボールを手で持ち相手ゴールに走り始めました。敵も味方も身を挺して止めよう(タックル)としましたが、ボールを持った生徒はそれをかわしながらゴールイン、これが起源でラグビー校での出来事のためラグビーと名づけられました。そのサッカーから生まれたラグビーは更にアメリカンフットボールに変化します。アメリカへ移住したイギリス人たちは、アメリカで新たな文化をつくろうと、ボールを前に投げらず、ボールを持っている人以外にタックルできないラグビーを、ルールを両方とも可能にし新ルールのラグビーを考えました。これがアメリカンフットボールです。
 最後にもう一つ、スキージャンプは凄いです。もともとノルウェーで罪人にスキーを履かせて山から突き落とす処刑でした。もし生き残れば罪の軽減や無罪釈放となったと伝わっています。
 こんな雑学があると、違った視点でスポーツに接することができ、楽しみの幅も広がると思います。

校長室のひとりごと「葛北大会壮行会」

いよいよ来週末から「葛北地区中学校総合体育大会(葛北大会)」が開幕します。土曜授業の今日、各部の選手たちの健闘を祈り「壮行会」を行います。壮行会で、話そうと考えている内容を一足先に紹介します。
    <前文省略>
 この葛北大会は8月の全国中学校総合体育大会の葛北地区予選を兼ねた大会です。葛北大会で勝ち残れば、葛北の代表として県大会に、またその県大会でも勝ち残れば千葉県代表として関東大会、全国大会にまでつながる、中学校の部活の大会では一番大きな規模の大会です。多くの3年生にとっては葛北大会から全国大会までの一連の夏の大会で、負けたら終わり引退がかかった最後の大会でもあります。そして全国各地で同じように地区予選が始まろうとしています。
 葛北地区には21の中学校があり、千葉県には388の中学校があり、約15万7千人の中学生がいます。そして日本全国には10037校の中学校があり、約318万人の中学生がいます。各地区大会から一度も負けずに全国の頂点に立つのは10037校のうちたった1校、個人であれば318万人のうちたった一人です。それ以外は必ずどこかで負ける、それが現実です。ですから負けることは全然恥ずかしいことではありません。もし恥じることがあるとすれば、それは途中で諦めることです。劣勢に立たされ、負けるだろうと思っても試合終了のホイッスルが鳴るまでは、1点でも多く、1cmでも記録を伸ばすために必死にもがいてほしいと思います。
1.2年生の皆さんは、そんな3年生を応援し、その姿をしっかりと目に焼き付けてください。そして3年生の先輩を目標に、更には3年生を超えられるようにと新チームでの活動を始めてほしいと願っています。
 最後になりますが、3年生が1試合でも多く、川間中のユニホームを着て戦うことを願っています。
 私も3年生の最後の雄姿を見に、そしてできる限り応援しに行こうと思っています。

校長室のひとりごと「ドーパミン」

 学級担任の頃、「得意教科と苦手教科とどっちから勉強したら良いですか?」と生徒に尋ねられたことがありました。「どっちでも良いんじゃない、気分だよ気分…」なんて適当(?)に答えていましたが、後で色々と調べてみたところどうやら「得意教科が先で苦手教科があとのほうが良い」という結果に至りました。その根拠となるキーワードは「ドーパミン」です。
 「ドーパミン」とは、楽しいことをしたり、目標を達成したとき、褒められた時などに分泌される神経伝達物質で、感情、記憶、思考、理性、学習、やる気などに影響を与えます。つまり、ドーパミンは「やる気スイッチ」のようなものです。
 話を戻しますが、仮に苦手教科から勉強した場合、やはり気が乗らず、おまけにわからないとなれば「負の連鎖」、楽しくもなく達成感も得られずドーパミンの分泌は期待できません。一方得意教科から勉強すれば、得意なだけに楽しさを感じ、どんどん捗りドーパミンは分泌されるはずです。そんな「やる気スイッチ」がONのまま苦手教科を勉強すれば、集中して取り組めるはず、つまり「得意教科ら勉強したほうが良い」のです。
 ドーパミンは増やすことができ、例えば「軽い運動」、コーヒーやカレーなど「刺激物を含む食事」、終わったら○○しようなどの「ご褒美」などがドーパミン自体を増やしてくれるそうです。「ちょっと一服!」「気分転換」「一汗かいてから」というのも理にかなっているわけです。
 このドーパミンに関わる一連の行動は脳が学習し、その行為を繰り返したくなる依存性があり、次第に強い刺激を求めるようになることもあるそうです。いわゆる「依存症」です。
勉強したくなる依存症なら大歓迎(?)かもしれませんね。

校長室のひとりごと「個人情報の保護」

 本校もそうですが学校のホームページ更新には気を使っています。「個人情報」に関してです。         ご承知の通り個人情報とは「生存する個人に関する情報」で、その情報により特定の個人を識別できる情報のことを指しています。
 ホームページに生徒の様子、写真をアップするときは特に気を遣います。顔写真だけであれば、特定の個人を識別できませんが、その写真にもし「〇年〇組 △△」など名札が写っていれば、完全に個人を識別できる個人情報にあたります。また名札は写っていなくても、写真の説明で「〇〇部の△△さんが見事優勝しました」なんていうのも個人情報になってしまいます。生徒だけではありません。かつては学年末や学年はじめに、転勤される先生や着任された先生の顔写真とともに紹介文をアップしていましたが、それも個人情報、今はできません。
 先日、校外学習に行ってきた1年生の写真をホームページ上に載せてありますが、エプロンをつけたマスク姿、顔や名札が写っていても、解像度をわざと下げているため拡大しても画像が荒くわからないようにしています。これなら特定の個人を識別できません。
 「開かれた学校」への一つの手段としてホームページを活用し、広く学校の様子、生徒の活動を広報したいと思っています。保護者の皆さんなら「生徒の活動の様子」「写真」を楽しみにしており、もっとたくさんの写真を…と思っていることでしょう。

 しかし、様々な情報が過剰なまでに氾濫し、画像を無断でアップしたと殺人事件にまで発展する昨今です。悪用されるリスクは避けながら、生徒たちの安全、個人情報の保護を第一に考えて今後も学校の様子や生徒の活動を紹介していこうと思います。