視聴覚センターブログ
走らせよう!プログラミングミニカー講座
7月21日(日)、春日部市視聴覚センターメディア研修室において、小学校1~3年生対象の「夏休み自由研究応援プログラム 走らせよう!プログラミングミニカー講座」を実施しました。(午前、午後1回ずつ)
本講座は、プログラミング用教育ロボットである「オゾボット」を用いて、体験しながらプログラミングについて知っていただく講座となっています。
オゾボットは、紙に描かれた線を読み取りながら動くライントレース型のロボットで、ゴルフボールぐらいの大きさです。線上に、赤・緑・青の丸シールの組み合わせで成り立つ命令を与えると左折したり右折したり、スピードを変化させたりすることができます。
講座の最初に、プログラミングやプログラムについて知っていただき、身の回りには、プログラミングされたものがたくさんあること、コンピューターで動くものには、必ずプログラムが使われていることなどを確認しました。
その後、実際にオゾボットに電源を入れ、キャリブレーション(準備運動)を行い、線の上に置いてみました。すると、ロボットが線の上を走る様子を見て、参加された皆さんから歓声があがりました。
次に、緑や青、赤の線上を走らせてもらいました。すると、子どもたちから「赤い線の上を走る時は、赤く光った!」「あっ、今度は、青になった」「次は、緑に光るかな?」などのつぶやきがあちこちから聞こえてきました。黒い線の上を走らせている時との違いを、子どもたちは、すぐに気づいたようでした。
その次の課題は、「 T 」の字の上を走らせ、右左折する様子を観察してもらいました。結果は、決まりはなく、ランダムに右や左に曲がっていることが分かりました。
そこで講師から、交差点(線の分岐点)で曲がってほしい方向を、「オゾコード」というプログラムで指示することで、オゾボットを思い通りに走らせることが出来ることを説明しました。
その後、子どもたちには、宝が示された「 T 」の字の課題に挑戦してもらいました。「宝があるのは左だから左折だ。左折は、緑黒赤だ!」と、コード表を見ながら丸シールを黒い線の上に貼っていました。
講座の後半には、A3判用紙に印刷した地図を配付し、保護者の方にミッション(3つ以上のお店を選んで、そのお店を通過してゴールインする)を考えていただき、児童の皆さんには、ゴールを目指すためのプログラムを考えてもらいました。
試行錯誤しながら、時には、親子で話し合いながら、シールを貼っていきました。途中でオゾボットを走らせ、思い通りに動かなかった時は、なぜ、だめなのかを考え、シールを貼りなおす。この作業を繰り返しながら、ゴールを目指していました。
課題をクリアーした子には、さらに難しい課題にも挑戦してもらいました。
小学校のプログラミング教育では、問題を解決するために、どのような動きが必要であるか考え、それら1つ1つの動きをどのように組み合わせていけば良いか筋道を立て、論理的に考えていく力(プログラミング的思考)を身に付けていくことが求められています。
講座を通して、トライ&エラーを粘り強く繰り返し、ゴールを目指す子どもたちの姿や、できた喜びを笑顔で表現する子どもたちの姿をたくさん見ることができました。
保護者の方からも「こんなに集中して、何かに頑張れる姿を初めて見ることができビックリしました」「プログラミングは難しいものと考えていたが、今日受講して、パソコンを使わず、シールの組み合わせでプログラミング的思考を養う方法だったので分かりやすかった」「たくさん失敗して、ゴールにたどり着けるか不安でしたが、なんとかゴールイン。我が子の特性や個性が見られたので良かった」と、うれしい感想もいただけました。
8月17日(土)には、4~6年生対象の同様の講座(7/5~募集中)が予定されています。ただし、高学年は、クロームブックでプログラミングを体験します。(下図 昨年度の様子)午後の部は、余裕がありますので、よろしければ問い合わせをしてみてください。
さらに8月31日(土)には、「親子で体験プログラミング」が予定されております。こちらは、8月号の広報かすかべに詳細が掲載されます。よろしければ、ご応募ください。(下図 昨年度の様子)