校長先生から今日のお話

校長先生から今日のお話

5月9日(金)学習について考える

 いま学校では連日、24日の体育祭や来週からの修学旅行に向けて急ピッチで準備が進められています。そこで、だからこそ大切な話を今日はします。それは学習についてです。君たちの学校生活のメインは授業、学習です。

 君達は、学校では授業という形で勉強を教わっている訳ですが、こういう形式での学習は、内容はよく精選されているし、教え方もよく研究されているので、学ぶ側が集中して行えば、かなり効率の良いものです。しかし、それだけで本当の学習をしているとはいえません。

【学習は一生続けるもの】

 学習は学校だけでやるものではありません。変化の激しい現代社会では、仕事に就いてからも、学校以上に学習しなければならないものです。しかもその学習は、“授業形式”ではないのです。すべて自分で学習しなければならないのです。その時になって「誰も教えてくれないから学習できません」では通用しません。自ら学ぶ能力が身に付いていないといけないのです。

【自学自習ができるのは学力がついている証拠】

 幼稚園や小学校の低学年の子供に「自分で勉強しなさい」と言ってもそれは無理なことです。何を勉強しなければいけないのかが分からないからです。自分の学習すべきことが分かることや、どういう方法で学習すればよいのかが分かることも1つの学力です。

【できるだけ早くはじめよう】

 テストに向けての学習というのは、その時期に近づけば近づくほどみんな懸命にやり始めます。しかし、テストのためだけの一夜漬け的な学習は、はっきり言って効果は期待できませんし、本筋からずれているような気がします。やはり学習は目標を持って、一歩一歩着実に積み重ねてゆくものです。そのためにもできるだけ早く始め、長期に渡って実践して行きましょう。

 

 

 

 

5月8日(木)その向こうにあるもの…

その向こうにあるもの

 かつて、地球がまだ平らだと考えられていたころ、イスパニア(今のスペイン)は、可能性を求めて海洋探検に乗り出しました。その時のイスパニアの金貨に書かれていた文字は、『プラス・アルトラ』(「その向こうに、まだある」)という言葉だったそうです。大海原を風を頼りに、はるか彼方の水平線を見つめ、「あの向こうにもまだきっと何かがあるんだ」と信じて海を渡る人達の瞳には、海よりも彼方の未来が見えていたのではないでしょうか…。君達の心には『プラス・アルトラ』という言葉が響いているだろうか…?「このくらいでいいや」「もう無理」「どうせやってもできないし」…etc。がんばることの先には、一流のがんばりというものがあり、さらにその先には超一流のがんばりというものが必ずあるものです。勉強でも部活動でも「もっとできるはずだ」「まだがんばれるはずだ」「この努力の向こうには新しい何かがあるはずだ」とプラス思考でがんばってほしい。
 

 

 

 

 

 

 

5月7日(水)連休も終わり…そこで

散歩のついでに富士山に登る者はいない

  連休も終わりましたね。そこで今日からは、真剣に毎日の生活について考えてもらいたい。生徒のみなさんは散歩をすることはありますか?校長先生は、休日の朝に散歩(ウォーキング)をします。散歩といえば、時間がある時に季節を感じながらなんとなく街を歩くことですよね。さてここで、散歩をしていて気がついたら富士山の頂上だった、なんてことは絶対にありえませんよね。日本一の山に登る時は、靴や荷物を準備したり、その日の天候をチェックしたりと心構えをしっかりするものです。つまり、ただなんとなく…では目的は達成できないということです。みんなの生活にもこれは当てはまるよね。目標を持たずにただなんとなく生活をしていては、「なりたい自分」にはなれません。勉強も課題を意識し、実行してはじめて身につくものです。部活動も同様で、ただなんとなく「うまくなれたらいいなあ」ではうまくなる訳がありません。例えば、具体的に、「毎日1時間自分で計画した予習や復習をしよう」とか「毎晩、腹筋、背筋、ストレッチをしよう」など目標を細かく決めることで“富士山に登る”的な生活ができるのだと思います。新しいクラスでの生活にしても、「楽しいクラスになれたらいいなぁ」ではなく、「楽しいクラス、過ごしやすいクラスにするには自分が何をしたらいいのか」を考え、行動することが大切なのですよ。

 次に人間関係。みなさんは、仲間の様子を見ていますか?誰ががんばって掃除をしていますか?誰ががんばって授業に取り組んでいますか?誰か困っている人はいませんか?誰かつらい思いをしている人はいませんか…?少し意識をすれば見えてきますよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

5月2日(金)いい仲間だ!

 3年生は本日、体育館にて合同帰りの会を行いました。内容は、昨年、一昨年に続き、今年もニュージーランドから短期で大沼中学校に体験学習に来ていたムタ・イッセイさんとのお別れ会でした。最後は3年生全員で花道を作り、彼を送り出しました。来年はお互いに高校生になりますね。またいつかどこかで会えることでしょう。今後も大沼中学校の仲間としてお互いにがんばりましょう!3年生、本当に良い集団ですね。

 

 

 

 

5月2日(金)明日から4連休ですね!そこで…

心の安全点検

 F1レーサーは、時速300㎞を超えるスピードでサーキットを疾走します。かつて日本人初のF1レーサーとして世界中を転戦した中島 悟という人がいます。彼はある時、インタビューでこんな質問をされました。「300㎞以上の速さで走るために一番大切なマシンの条件は何ですか?」と。質問をした記者達は、当然エンジンの馬力、タイヤ、エアロパーツなどの答えを予想したことでしょう。ところが彼の答えは、「F1マシンにとって最も大切な条件は、安全に停止できるブレーキです」というものでした。走ることを支えているのは、止まることだったのです。車ではブレーキと言いますが、人の場合はそれを“自制心”といいます。自分がされて嫌なことは、人にも絶対にしないということを改めてしっかりと考え、心のブレーキの点検をしてください。また、明日から連休に入ります。気分も、お財布のひもも、そして心も緩みがちになるときです。勉強、部活、そして家族と楽しく過ごすなど充実した連休にして欲しいです。そのためには、心のブレーキである自制心も必要です。連休後、元気でさわやかな笑顔でまた会いましょうね!