幸松第二公民館ブログ

2015年7月の記事一覧

桃とハナモモ

 夏は、何か涼しげな工夫をして暮らしたいものです。幸松第二公民館からは季節の香りをお届けしましょう。




 写真右は、前述の公民館側道のハナモモの実。左は、ご近所の畑でとれた果樹の「桃」です。公民館から見える大きな木に、丸くて赤い実がたくさん実った様子は愛らしく、利用者の皆さんの気持ちをなごませています。

 「桃の花」は、春の季語。

 「桃の実」は、秋の季語。

 では、夏の桃で思い出すのは何でしょう。

 それは、「桃の葉っぱ」。

 昔から桃の葉は、あせもに効くと伝えられており、乾燥させた葉を煎じて風呂に入れ、薬湯にしました。実際、桃の葉には消炎作用のあるタンニンなど有効成分が多く含まれ、まさに「先人の知恵」です。
  それは賢いだけでなく、とても心豊かで贅沢な事のように感じます。

   さて、せっかくなので桃を切ってみましょう。まだ少し硬いですが、赤い果肉は甘酸っぱいよい香りがします。この香りが、みなさまの心にも届きますように。



注)写真右 ハナモモの実は、食用ではありません。

かぐや姫の七夕

 幸松第二公民館のホールに七夕飾りと「かぐや姫」がやって来ました。

      金曜会 前浜さん 作

 7
7日は、七夕ですね。七夕のことを少し調べてみましょう。

 「天の川 とわたる舟のかぢのはに 思ふことをも書きつくるかな」(上総乳母・かずさのうば 後拾遺和歌集)と歌われているように、平安時代は梶(かじ)の葉に詩歌を書いて川に流すと、天の川に届いて願いが叶うと考えられ、雅な宮中行事として行われていたそうです。

 残念ながら、幸松第二公民館近辺には梶の木がなく、近い種類のヒメコウゾをご紹介します。

ヒメコウゾ
埼玉県生態系保護協会春日部支部提供

 その後、江戸時代には、五色の短冊に願い事を書いて笹につるす庶民のお祭りへと変化していきました。サトイモの葉にたまった夜つゆで墨をすり、習字の上達を願ったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 小さな七夕飾りの下で、お空を眺めているかぐや姫は、何をお願いしているのでしょう。

かぐや姫作者談:金曜会* 前浜さん

「私は、昭和57年に幸松第二公民館が出来た時から利用させていただいております。

 これまで、公民館でいろいろな事を学ぶことができました。その感謝の気持を込めて、ちりめん細工等の小物を季節ごとに飾らせていただいています。

 今回は、七夕飾りと籠に入った猫のかぐや姫です。七夕飾りの短冊は、書と日本刺繍です。皆様から「かわいいね」と言われると嬉しくなり、また次の作品を作りたくなります。

 次回は、朝顔を予定していますので、お楽しみいただければ幸いです。」


*金曜会(きんようかい) 毛筆 毎週金曜日 17:00~21:00