ほごログ
ビオスゼリーとは何か?(くらしのうつりかわり展)
2月25日(日)まで第40回小学校地域学習展「くらしのうつりかわり~なつかしのくらしの道具展~」を開催しています。
くらしのうつりかわり展では昭和30年ごろの、市内の内牧小学校の給食献立を展示しています。
献立をご覧いただいた方から「ビオスゼリー」って何ですか?との質問をいただきました。 展示している献立では、1か月の給食19回のうち、9回もビオスゼリーが登場します。
(画像クリックでjpgファイルがダウンロードされます。1252KB)
インターネットで調べた限りですが、ビオスゼリーとは、製薬会社の社長であった竹内寿恵(たけうち すえ)氏が戦前に開発した栄養食品です。
竹内氏のご著書によると、ゼリーと肝油(かんゆ)を混ぜて固めて、糖衣(とうい・糖分をふくむ膜でおおうこと)したものです。肝油とは、サメやエイからとった脂分で、ビタミンを多くふくんでおり、古くから栄養食品として使われていました。
昭和30年ごろの小学校でも、栄養補給のために頻繁に給食のメ二ューとして用いられました。
写真などがなく、実物がどのようなものか残念ながらわからないのですが、もしご存知の方がいらしたら、あるいは食べたことがある方は情報をお寄せください。
(参考文献)竹内寿恵 著『階段を上る女社長』P.67,学風書院,1960. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/2976969/1/36 (参照 2023-11-17)*閲覧の際はログインする必要があります。
豊野小学校第3学年が郷土資料館を見学しました
令和5年11月17日(金)に豊野小学校第3学年が郷土資料館を見学しました。
豊野小は毎年郷土資料館に見学に来てくれるお得意さん♪
あいにくのお天気でしたが、今年も社会科校外学習の一環として訪れてくれました!
企画展示室では、昔の家庭で使っていた道具や、学校で使っていた勉強道具などについて職員から解説を受け、見学をしました。
現代では学校でノートを使うのが当たり前ですが、昔は石盤(せきばん)というものが使われていました。まるで一人用の黒板のようなもので、書いては消して使用していたため、記録を残すようなことは出来ません。紙が今よりも貴重だった時代を感じ取ってもらえたでしょうか。
千歯扱きを使って、脱穀の体験もしました!
常設展示室では、竪穴式住居などの説明を受けました。
竪穴式住居の中の炉(ろ)は、どんな役割があったのかなど、クイズのように児童に考えてもらいました。炉は火を燃やすところなので、調理、暖房、明かりなどの役割があり、たくさんの子が手をあげて答えようとしてくれましたね!
よくメモを取る姿も印象的でした!
『ぼくら、遊びじゃなくて“学び”に来てるんで』とでも言わんばかりの熱心さ!
郷土資料館のおもちゃに興味を持ってくれた子は、ぜひ郷土資料館のワークショップに来てください!
11月19日(日)は発泡スチロール飛行機、12月10日(日)はパタパタ(いた返し)を作るよ!(宣伝)
郷土資料館の中では、“走らない・大声をださない”など、最初にした約束をちゃんと守ってくれた、しっかり者の豊野小3年生でした!
また来てくださいね♪
歴史文化講演会 「奥の細道」~旅立ちの風景~ を開催しました!
11月11日(土)、郷土資料館歴史文化講演会を開催しました。
元禄2年(1689)の3月27日(旧暦)に、「奥の細道」の旅程で日光道中粕壁宿に松尾芭蕉が宿泊しました。
本市は芭蕉ゆかりの地であることから、「『奥の細道』~旅立ちの風景~」と題し、國學院大學栃木短期大学教授の塚越義幸(つかごし よしゆき)先生にお話しいただきました。
塚越先生は、俳文学・漢文学がご専門で、芭蕉の人となり、『奥の細道』にちりばめられた古典文学・漢文学の素養、しゃれについて、著名な冒頭と旅立ちの文章を読み進めながら、わかりやすくお話しいただきました。
松尾芭蕉と奥の細道の旅については、不詳な点も多く残っており様々な想像がかきたれてられますが、講演では、紀行文学としての「奥の細道」と松尾芭蕉の作風を中心に解説いただき、文学作品としての「奥の細道」の奥深さ、楽しさを実感することができました。
講演会には50名近い方々に受講いただき、「奥の細道」を読み進めていきたいとの声も多くいただきました。
講演後は、先生に持参いただいた参考資料や郷土資料館所蔵の芭蕉肖像画などについても、解説していただきました。
熱心に質問される方もいらっしゃて、大変盛況でした。
今後も、本市の歴史文化の魅力を多くの皆様に伝えていけるよう、努めてまいります。
市指定無形民俗文化財“東中野の獅子舞”が公開されました
気候が急転し、終日気温がひと桁まで下がった11月12日(日)、東中野香取神社では”東中野の獅子舞”が公開されました。昨年は3年ぶりの公開で神社拝殿の中での奉納舞でしたが、今年は四方に笹竹が囲われた拝殿前で伝統の勇壮な舞が披露されました。
天狗を先頭に拝殿へ向かう「庭入りの舞」を皮切りに、中獅子、小獅子、太夫獅子の順の「奉納舞」、いたずらキツネが獅子を惑わす「花掛けの舞」の3演目を若い舞い手とベテランの融合で激しく勇壮に三匹獅子が舞われました。
また、地域の方々もこの獅子舞が披露される、通常の例大祭を待ちわびており、奉納後の獅子には「厄払い」「家内安全」「健康長寿」など、獅子のコカゲを被せてもらおうと、列を作って祈願されていました。
来年は地区内を巡回し祈願する「辻切り」の復活を望む声も聞かれ、コロナ前の生活と風習が回復してきたことが実感できました。地区、そして保存会の皆さん、大変ありがとうございました!!
「こどもライブフェスタ」~天然記念物がチェックポイントで活用されました~
今年で3回目を迎える「こどもライブフェスタ」が冬の気温に一変しました11月12日に開催、~忍者修行~「かすかべ忍者の冒険」として、ふれあいキューブ4階ぽぽらを出発して、地下道を経由、東口各所のチェックポイントで様々な体験という名の“修行”にトライしていただきました。
古利根川公園橋からほどなく川沿いを散策すると、県指定天然記念物「碇(いかり)神社のイヌグス」に到着。かすかべ郷土かるたにも登場する「イヌグス」は子どもたちにとっては聞きなれた文化財。でも実際にみるのは初めてという。「大きい」「長生きしている」「江戸時代の人たちも見たんだね」様々な感想が聞けました。
個人の屋敷稲荷の境内をお借りした修行の場では、樹木の枝分かれに5人の小人を探し出す修行のほか、観光ボランティアさんの説明で市内を代表する巨木である天然記念物の樹齢や特徴、そして現在、
樹木のお医者(樹木医)さんから治療を受けていることなど、親子一緒に学習していただきました!
当日は、所有者さんからの立入の許可をいただき、また、寒い中、多くのボランティアさんの協力により活気の満ちた市民活動と文化財の活用がみられました。ありがとうございました^^