ほごログ
【収蔵資料データベース】粕壁地区の古写真、追加しました
このたび、収蔵資料データベースに、粕壁地区の古写真を追加しました。
https://jmapps.ne.jp/kasukabe_museum1/index.html
今回追加したものは、郷土史家の須賀芳郎氏からご寄贈いただいたアルバムに収載されていた写真です。「春日部町の面影 昭和27年頃」と題されたアルバムには、須賀氏が撮影したと思われる写真がおさめられています。粕壁地区が、粕壁町でなく、春日部町といわれた時代(昭和19年~28年にぎわう旧宿場町の様子が活写されています。
今回は追加した写真のうち、いくつか紹介したみたいと思います。
上町の様子。越谷方面をみた写真です。手前の学ランの学生は春日部高校の生徒でしょうか。左手には「埼玉銀行」「埼玉県信用金庫」の看板がみえますので、右手は神明神社に抜ける神明通りのあたり。よくみると、右手には「理容」「産婦人(科)」の看板もみえます。門松理容店、大橋産婦人科がこのあたりにあったようです。
続いては、中町。越谷方面をみた写真です。自動車とオートバイが通っています。左手には「伊勢三箪笥店」の看板がみえます。その前あたりにはセーラー服の女性がいます。春日部女子高の生徒でしょうか。電柱には内出町の「竹川ラジオ」の広告。その手前には、小さい子の手をひき、赤子を負ぶった女性がいます。店先にはザルや金だらいのようなものが並んでいます。おそらく、位置的には、現在も営業されている田村荒物店だと思われます。右側はどうでしょうか、人混みでよくみえませんが、昔の地図と照らし合わせると、秋葉箪笥店などがあったようです。わずかに見えるのは看板。「御菓子・あめ」などと書かれていますが、店の名前は不明です。
つづいて、本町(かつては新宿といった)。おそらく越谷方面をみた写真。左手にはセーラー服の女性3人。春日部女子高の生徒でしょう。郷土資料館の前の学校通りという道が整備される以前、春日部女子高の生徒は春日部駅から旧日光街道を通って通学したと聞いています。下校でしょうか。
すぐ後ろには、電柱「竹川ラジオ」(内出町)の広告です。手広く宣伝していたようです。右手手前の建物は「太田ホール」とみえます。パチンコ屋さんのようで「新装開店」の看板もみえます。その奥には「高島屋」の看板がみえ、「買入 袋衣装」などの看板も出ています。高島屋は洋品店です。のちにコンピューターの製造会社となります。ですから、このあたりは、現在の匠大塚のあたり。左手の商店はロビンソン百貨店の誘致により、きれいに無くなってしまいました。
という感じで、昔の地図と比較することで、当時を知らない担当者でも絵解きのように写真を読み込むことができます。地元の皆さんには懐かしい風景かと思いますし、地図や歴史資料では追えない、記憶や思い出もあるかと思います。お気づきのことがありましたら、ぜひ郷土資料館までご教示ください。
収蔵資料データベースでは、このほかにも懐かしい古写真を数多く公開しています。
検索窓で「写真」などと入力して、検索してみてください。
松実高等学園の皆さんが郷土資料館を見学しました
6月9日(火)、松実高等学園中等部の皆さんが、郷土資料館を見学しました。
学芸員の話をしっかりと聞き、自由見学の時間にはそれぞれ気になるもの、興味のあるものを自由に見学していました。
歴史的な資料を見ながら、クラスメイトと楽しくお話するのも、学校のなかではできない、博物館ならではの経験だと思います。皆さんの学習意欲や興味を高めるきっかけづくりになったのでしたら、よかったと思います。
松実高等学園の皆様、どうもありがとうございました。またのご来館をお待ちしております。
歴史文化講演会「縄文時代の食生活ー木の実食を考える」を開催しました
令和8年6月7日(日)、歴史文化講演会「縄文時代の食生活ー木の実食を考える」を開催しました。講師には、明治大学黒耀石研究センター研究員の栗島義明先生をお迎えし、当日は78名の方々にご参加いただきました。
栗島先生のご専門は旧石器時代から縄文時代の考古学です。今回は、近年、先生が積極的に研究を進めていらっしゃる「木の実食」について、木の実の実物なども見せていただきながら、わかりやすくお話しいただきました。
お話によると、木の実の100グラム当たりのカロリーは、米や小麦を上回るものもあるそうです。動物、魚類、貝などよりも食料資源としてはコストパフォーマンスが高く、さらに乾燥保存も可能であるため、凶作にも備えることができる優秀な食材でした。
こうした木の実には、クリやクルミのようにそのまま食べられるものと、トチやクヌギなどのようにアク抜きをしなければ食べられないものがあります。このうちトチの実については、木の灰を使ったアク抜きが有名で、縄文時代の人々も同様に灰を使ってアク抜きをしていたと考えられていました。
しかし近年、木灰を用いない「コザワシ」という方法でトチのアク抜きをする民俗例が注目されています。これはトチの実を1~2時間かけて煮崩したあと、サラシを敷いた棚にそのトチを入れ、一晩、水を当ててアクを抜く方法です。栗島先生は、縄文人もこの灰汁を使わない方法でアク抜きを行っており、遺跡から出土する石皿や磨石などは、煮えてやわらかくなった木の実を粉にするための道具であったのではないか、と考えられています。
受講者アンケートでは、「トチの実が食用になること自体知らなかった」、「縄文人の食生活のイメージが一新された」など、たくさんのご意見をいただきました。ご講演いただきました栗島先生、そしてご参加いただいた皆さま、誠にありがとうございました。
郷土資料館では、7月5日(日)まで、企画展示「縄文時代の生業-石器からの暮らしの復元」を開催中です。今回のご講演で話題になった石皿なども多数展示しておりますので、ぜひこの機会にご来館ください。
やったり踊りのポスターを掲示しました
やったり踊り保存会の皆様から、立派なポスターをいただきましたので、郷土資料館(教育センター)の最も目立つところに掲示させていただきました。
大変賑やか・晴れやかなデザインで、やったり踊りの躍動感が伝わってきますね。
7月18日(土)20時より始まり、大畑の香取神社で奉納されます。
やったり踊りの起源については前に紹介したところですが、江戸時代から続く、大畑の伝統を今年もお楽しみください。
【手作りおもちゃクラブ】ぶんぶんゴマと吹き上げパイプを作ろう!
令和8年6月21日(日)に「手作りおもちゃクラブ」を開催します。
令和8年度初回の手作りおもちゃクラブです!
「手作りおもちゃクラブってなに?」という方もいらっしゃると思いますので、簡単に講座の内容を説明すると、
①蓄音機の上演(5分程度)
約100年ほど前に使われていた蓄音機で、音楽鑑賞をします。
②紙芝居の読み聞かせ(5~10分程度)
春日部市域に纏わる伝説の紙芝居の読み聞かせを行います。
③簡単なおもちゃ作り(20~30分程度)
みんなでおもちゃ作りをします。所要時間は作るおもちゃによって異なるため目安になります。
上記の3つを行うのが「手作りおもちゃクラブ」です。回によって異なりますが、全行程の所要時間はおよそ40分~1時間といったところでしょうか。
今回作るおもちゃは「ぶんぶんゴマ」「吹き上げパイプ」の2つになります。
どちらも簡単に作ることができるおもちゃですので、初参加の方も安心の品です(笑)
しかしながら、特にぶんぶんゴマは遊び方にコツが必要かもしれません。講座で作ったおもちゃはお持ち帰りいただけるので、お家に持って帰って存分に練習もできます!
本講座は予約不要なので、ぜひお気軽にお越しください♪
【手作りおもちゃクラブ】
日時:令和8年6月21日(日)午前10時30分~・午後2時~
場所:春日部市郷土資料館(春日部市粕壁東3-2-15)
内容:蓄音機と紙芝居の上演
おもちゃづくり(ぶんぶんゴマ・吹き上げパイプ)
費用:無料
申込:不要(開催時間までに郷土資料館にお越しください)