ほごログ(文化財課ブログ)

カテゴリ:郷土資料館

【ハルカイトを楽しんでいただいた日】

12月15日(日)にハルカイト(大凧文化交流センター)で、「ハルカイトを楽しむ日」を開催しました。

 ハルカイトを楽しむ日講座風景

当日は「しめ縄作り」「ミュージアムトーク」「なぞときハルカイト」の3つのイベントを行い、イベントのみならず、ハルカイトの展示なども楽しんでいただきました!

 

しめ縄作り風景

上手にできました!

今回のしめ縄作りは、お子さんやお孫さん連れなどご家族で参加の方が多く見られました。
大人でもコツをつかむまで一苦労なのですが、小学生から未就学の子まで、一生懸命作ってくれました♪

 

 なぞとき準備風景

ミュージアムトークやなぞときハルカイトにも多くの方にご参加いただきました!
当日は体育館で小学生のバスケットボールの試合があり、試合の合間を縫ってなぞときに参加してくれる小学生や、付き添いのご家族の参加もあり、予想以上の賑いになりました!
おかげさまで写真を撮っている余裕がなく、実施中の画像はありません(笑)

 

実は、通常郷土資料館で開催するイベントの会場がハルカイトに変わっただけでも、準備に必要なもの、できること、できないことがいつもと異なり、少し心配になっていました。
しかしながら、参加者の皆様が楽しんでくれた様子をみると、安心すると同時に“やってよかったなぁ”と感じます。
「ハルカイトを楽しむ日」に来られなかった方も、ハルカイトでの展示は継続して行っておりますので、ぜひハルカイトに来てみてくださいね!

「むかしのどうぐ人気投票」中間発表

「第一回 むかしのどうぐ人気投票~展示資料、入れ替え計画~」の中間発表です。

この企画は、「くらしのうつりかわり」展をご観覧いただいた皆様に、好きな資料、気になる資料、イチオシの資料などなど、なんでもよいので投票してもらい、展示室の人気者(ならぬ、人気モノ)を決定するもの。詳しくはリンクを。

写真:開票した投票用紙

開票したところ、上の写真のように沢山の投票がありました。

用紙のたたみ方も人それぞれ。きちんと四つ折りにする方もいれば、そのままねじ込む方。おみくじのように細長く折る方。面白いなぁとおもい、思わず写真を撮りました。

 

さて、開票の結果、中間結果は、次のようになりました。

1位 ファミリーコンピューター 15票

2位 手動式洗濯機 11票

3位 ゲームボーイ 10票

   千歯こき   10票

5位 白黒テレビ   9票

次点

 (8票)石板・ろう石

 (7票)リカちゃん人形

 (6票)漢字テスト、おはじき、黒ひげ危機一髪、麦わら帽子

 (5票)ベイゴマ、千歯こき

 (4票)給食の献立表

 (3票)あたらしいこくご(1年教科書)、遠足のしおり、桐ダンス、こて、千歯こき

 (2票)炭火アイロン、洗たく板、わらじ

 (1票)ちえのわ、ちゃぶ台、火鉢、おひつ、スチームアイロン、電気釜、桐箱、絹綿、かすり、小学国語読本

 

先日、投票用紙の一部を紹介した通り、小学校の団体見学の影響が強く、子どもたちの観点から「楽しそう」「遊びたい」「やってみたい」ファミコン、ゲームボーイに票が集まっているようです。また、団体見学では、特定の資料について説明をしたり、千歯こきの体験をしたりしますので、定番の「むかしの道具」にも票が集まっています。

投票していただいているのは、子どもばかりではありません。大人の方も、また、最近来館者が増えている外国の方からも多くの投票をいただきました。投票総数は140票余です。

いただいた投票用紙をいくつか紹介してみましょう。

用紙(せんばこき)

85歳の方は、千歯こきに投票してくださいました。

「小学生の時にもあったが、本来の利用方法(脱穀)で使うことはなく、「わら」から「はかま」を除去する道具として使っていた」ことをご教示いただきました。

「わら」から「はかま」を取る作業は、目下準備中の「しめ縄づくり」の下ごしらえとして重要な作業です。知らない方は先日の「ほごログ」を参照のこと。

小学校の団体見学では、千歯こきの実演を特別メニューとして体験していますので、子どもからも人気を得ています。今回、千歯こきは3基展示していますので、票が割れています。合算すると18票となり、一番人気にもなります。失敗しtたなぁと少し反省。

道具の使い方が、一次的な利用方法から、二次的・副次的な方法へと時代によって変化するのですね。展示では、「脱穀」の道具として紹介していますが、この方は「わらすぐり」の道具として受け止めることになったわけです。

投票(せんたくき)

 手動式の洗濯機に投票していただいた、30代の方。理由は「アイスクリームが作れそうだから」。

洗濯の道具の定番、たらい・洗濯板や洗濯機のどちらにも似つかない、手動式洗濯機のフォルムが、そう連想させるのでしょうか。

外国の方も投票してくださいました。

用紙(ファミコン)

№13「游戏机」(ゲーム機)は、ファミリーコンピュータです。

簡体字で書かれているので、中国の方でしょうか。

47歳になるこの方は、「小时候玩过」(子どものころ遊んだ)と理由を書いてくださいました。

用紙(ゲームボーイ)

 №14は、ゲームボーイとポケットモンスター(緑)です。

英語で「Play boy & Pocket Monster」と書いています。理由として「The begining of Legend」(伝説の始まり)。

22歳の方ですが、初代のポケモンブームの頃の世代ではないでしょうから、ポケモンの「伝説」の起源に思いを馳せていただいたようです。

ただ、ゲームボーイを「Play boy」としているのが気にかかります。アメリカの成人誌と同じ名前で売り出す国・地域もあったのでしょうか。

 

「人気投票」の集計をして、絹綿に対する直感的な感想「もこもこふわふわ」、手動式洗濯機に対する「アイスクリーム」の想像、千歯こきを「わらすぐり」で使った記憶など、資料に対して向けられる多様なまなざしが交錯していることに気づかされました。博物館の展示、延いては博物館(郷土資料館)は、そうやって成り立っているのですね。

 

そして最後。この投票用紙は、おみくじのように縦長に折られていました。

ハングル文字で書かれて、どうやら韓国の方のようです。

用紙:韓国語

23才(たぶん女性でしょうか)の方、ハングルで「신짱구 최고」。

「신짱구」とは、春日部の人気者(5歳児)。「최고」は最高の意。

無効票ですが、外国の方もせっかくはるばる春日部まで来たのだらから、足跡をのこしたいのだなぁと考えさせられるとともに、「신짱구」は凄まじい人気だなぁと実感させられました。

古文書勉強会の成果の利用がありました!

郷土資料館では、市民の皆さんと館蔵の古文書を読む「古文書勉強会」を定期的に開催しております。

解読した成果は、「ほごログ」に一部公開しておりますが、先日、春日部から遥か遠くの関西地方の大学院生の方からお問い合わせをいただきました。

その学生さんは、江戸時代の歴史研究をされているそうで、「古文書勉強会」で解読した、享保17年の神間村文書「取替証文之事」を論文に引用したいとのこと。2018年2月14日の記事をご覧になった模様。

写真:古文書

願ってもないお申し出でした。喜んで、使ってください、と早速お返事をしました。

古文書を解読・公開することが、人のお役に立って、嬉しい限りです。

 

今回のご利用は、大学院修了認定の論文(修士論文)であるそうで、今のところ一般に公表するものではない、とのことですが、無理をお願いして、成稿後、参考に提供してくださることにもなりました。どのように史料が引用され、解釈、論立てしているのかも、個人的にも楽しみです。

「ほごログ」によって、資料と市民の皆さん、そして遠隔地の方がつながることになりました。ますます、「ほごログ」の情報発信・更新の励みになります。また、「ほごログ」のかつての記事がアーカイブ(記録)として機能していることも目に見えてきました。少し前には、昔の記事について、ご自身の経験にもとづきコメント・感想を下さる方もいらっしゃいました。

「古文書勉強会」に参加される皆さんにもお知らせし、この喜びを分かち合いたいと思っています。

【ハルカイトを楽しむ日】ハルカイト、来てみませんか?

12月15日(日)にハルカイト(大凧文化交流センター)で、「ハルカイトを楽しむ日」と銘打ち、イベントを開催します!

ハルカイトを楽しむ日イメージ画像

 

「しめ縄作り」「ミュージアムトーク」「なぞときハルカイト」の3つを行うのですが、しめ縄作りに関しては既にご予約が満員となっており、申し訳ありませんが当日飛び込みでのご参加はいただけません。

しかしながら「ミュージアムトーク」「なぞときハルカイト」に関しては、当日のご参加大歓迎です!予約不要ですので、こどもから大人の方まで、お気軽にご参加ください!

 

「ミュージアムトーク」は、学芸員がハルカイトの展示を見ながら解説をするイベントです。

ミュージアムトーク風景

この写真は今年の9月のミュージアムトークの様子です。
どうしてもパネルの文章は読むのに時間がかかったり、読み飛ばしてしまったりしますよね(私だけでしょうか?)。
ミュージアムトークでは職員が解説してくれるため内容が入りやすく、小話などが挟まれることもあるため、展示をより深く楽しむことができると思います!
12月15日(日)は主に江戸川と庄和地区の歴史について解説をする予定ですので、興味がある方は是非ご参加ください!

 

「なぞときハルカイト」は、受付で配布されるプリントを手掛かりに、ハルカイトに隠された4つのパネルを集め、宝箱を開けるイベントです。

なぞときハルカイトポスター

郷土資料館では「なぞとき郷土資料館」を開催中ですが、“特別編”としてハルカイト用にもなぞときを作ってみました!所要時間の目安は30分程度かと思いますが、難しく感じる方には職員がヒントをだしますので安心してご参加ください。
当日は受付で“なぞときプリント”を配布しますで、「なぞときやります」とお声がけください。最後まで解けた方には記念品も用意していますよ♪

 

既にハルカイトにいらしたことのある方も、「ハルカイトって何?」という方も、12月15日(日)はハルカイトを楽しみに来てください!お待ちしてます!

 

“どうせ行くならイベント日”

【ハルカイトを楽しむ日】
日付:令和6年12月15日(日)

対象:こどもから大人まで
場所:ハルカイト(春日部市西宝珠花593番地)
内容:①ミュージアムトーク 14:00~14:30
   ②なぞときハルカイト 10:00~15:30(受付時間)
              ※所要時間30分程度

郷土資料館【手作りおもちゃクラブ】を開催しました

令和6年12月8日(日) の午前と午後各1回ずつ、郷土資料館手作りおもちゃクラブ「パタパタを作ろう!」を開催しました。

おもちゃ作りの前に、春日部に伝わる伝説の紙芝居の読み聞かせをひとつ。

紙芝居の読み聞かせ

午前の部では「翁の経文」、午後の部では「幌墓の伝説」を読みました。

 

おもちゃ作りでは「パタパタ(板返し)」を作りました。

おもちゃ作り風景

ご覧の通りの大盛況です!
パタパタはからくり部分の作製がやや難しいおもちゃなのですが、保護者の方の協力もあって、みんな上手に作れていました!

完成!

「できた!」と嬉しそうな声が響きます♪

 

この日は午前も午後も多くの方がご来場くださったのですが、午前にいたっては企画展示室から溢れるほど!今年から参加してリピーターになってくれた子が特に多かった印象です。

 

最後にお土産の缶バッジ作りをしました。
毎回バッジ作りを楽しみにしている子も多く、みんなだいぶ手馴れてきた感じがします (笑)

 

次回は年が明けて1月19日(日)に開催を予定しています。
おもちゃは新作「BB弾転がし」です。郷土資料館のおもちゃコーナーにある“ビー玉転がし”をミニサイズにしたものになります。
この日来てくれた参加者には、試遊用のBB弾転がしで遊んでもらい、評判も上々!実は以前ブログに開発風景を載せたものだったりします。
広報紙等でもまた告知をいたしますので、ぜひチェックしてみてください!次回もお待ちしています!