庄和地区公民館ブログ

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市民大学「修了発表」

21日(金)、「修了発表・修了式」を行いました。

本日は、今年度最後の講座です。事前に与えられたテーマについて、学生と卒業生の前で一人ずつ発表を行いました。

                            

冒頭の講義では、野島正也名誉教授より「話したいことがある自分と、聞く構えを持った相手がいる関係の中で、まとまった話をするという経験は、とても貴重で、市民大学だからこそできる経験である」とお話がありました。

発表時間は3分半~4分です。

 

4分が近づくにつれ、終了の合図であるベルの鳴る回数が増え、まだ話したいことがあるという思いと、次の発表者や聴衆への配慮に多少の危機感を感じつつ、時間を意識した発表となります。

 

17期生(2年生)はテーマの設定はなく、自由な内容を発表しました。去年の経験があるので、みんな堂々としたものです。

 

1 市民大学に感謝 (古井さん)

           これを機に人生を楽しく過ごしたいと思う!

2 再びコミュニケーションについて (早坂さん)

           省略せずに丁寧な説明に心掛けよう!!

3 名前をめぐるエピソード (関さん)

           男女共用の名前を持った男の悲喜劇

4 ひとり言   (小粥さん)

           長い老後、いかに楽しく過ごすかのひとり言

5 言葉の話し (金子さん)

           文字、言葉の使い方・言い方

6 犬アレルギー (三澤さん)

           飼った以上は最後まで付き合う

7 人生100年時代をボランティア活動でいきがいを (梅川さん)

           人生を満足して終わりたい

8 渡良瀬遊水地におもう (世利さん)

           国策により住いを破られた先人の苦労をしのぶ

 

18期生は「こんなこと、何かの参考になりますか?」の共通テーマのもと、各々の体験や見聞を語りました。人生のヒントに溢れた内容ばかりでした。

 

9 年をとったら外で遊べ (根本さん)

           円満な家庭は、お互いに健康で明るく過ごす

10 日記のすすめ (三原さん)

           毎日書かなくていい、思った事を書かず、あった事を書きましょう

11 ひとり坐禅について (中嶋さん)

           気持ちすっきり、楽しい、生き生き人生の「ひとり坐禅」

12 人生100年時代に思うこと (市川さん)

           残りの人生 健康ウォーキング1日8,000歩以上目標

13 わたしの青春 (平山さん)

           私の人生の始まりがここです

14 私の健康ストレッチ (大出さん)

           私はストレッチで50肩と膝の痛みが消えました

15 きままな街歩き (飯野さん)

           現実よりもっと新鮮な雰囲気を求めて

16 音読のすすめ (高田さん)

           声を出すと心と体がすっきりし、認知症予防になります

17 私の日頃の体験 (前野さん)

        前野さんは当日お休みのため、発表はありませんでした

発表を終え、野島先生の講評がありました。

「どの学生も、発表時間内に話をまとめられていて、とても良かった。内容も発表した方の生活や人生が反映されていて面白かった。話すことは、内容だけでなく、話し方や間の取り方、ていねいに話すことや、みんなが知っていることは飛ばして話すことなども大切。今回の発表だけでなく、人生100年、これから先、良い話し方を生かしてください。」とまとめられました。

 

最後の講座を終え、市民大学学長よりあいさつと卒業者への卒業証書授与が行われました。

最後に、学生で記念写真を撮影しました。当日残念ながら欠席された方もいましたが、晴れやかな雰囲気の中、修了発表・修了式を終えました。

17期生・18期生の皆さん

 

卒業された17期生の皆さん

 

17期生の皆さん、2年間ありがとうございました。

18期生の皆さん、また、来年度もよろしくお願いいたします。


市民大学「自由課題発表」

1月25日の講座は「自由課題発表」です。自由課題とは各班が自由にテーマを設定し、班のメンバーが協力し合い、約半年間かけて調査・研究するものです。各班のテーマと発表内容の概要は次のとおりです。この日は2班、1班、3班の順に発表を行いました。

 

2班のテーマ 「生き生きとしたシニア生活のために」

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班のテーマは「いきいきしたシニア生活のために」です。これは授業でも学び、私たちの共通の課題でもあります。近年の高齢者をめぐる状況はなかなか厳しいものがあります。その中で私たちがいきいきと主体的に生きていくには何が大切か、また日常生活で気を付けることを調べることにしました。

まずは現状を知ることから始めようと、市役所の高齢者支援課に相談しました。私たちの要請に応じて、講師を担当された方は豊富な資料をもとに老人問題の現状と取り組みなど熱心に説明されました。この話をもとに班で役割を分担し市内のいろいろな方や集まりを取材しました。

運動を担当した人は早朝からの体操に参加し話を聞いてくる。本で読んだことを実際に自分の体を動かして確かめる。食事の担当はお年寄りを対象にした食事会に参加し、その感想をレポートにまとめる。別の人は認知症の検診を受けその時に医者や看護師から受けた指導記録に取りまとめる。聞いたこと読んだことを自分の体験を通して検証するようにしました。

また今回の研究では学友会を中心に市民からのアンケートを実施しました。このアンケートには私たちの友人約50(学友会外)の協力も得ることが出来ました。これは、市民大学の知名度を上げることに多少の貢献ができたのではないかと考えています。最期にアンケートからも私たちが得た知識が裏付けられたように思います。

 

     体を動かすことについて       
   
    地域での活動について(複数回答)

 


 

1班のテーマ 「南桜井村をスイスのように」

 
今から75年ほど前、先の戦争の末期に南桜井周辺には広大な軍需工場がありました。工場の敷地は15万坪、35棟の工場、3,000人の従業員宿舎という規模です。工場で作られていたのは、時計の技術を生かした信管と呼ばれる、高射砲に取り付ける時限装置でした。しかし工場完成後わずか1年半で終戦を迎え、工場は米軍により閉鎖されます。

 戦後の混乱期、賀川豊彦という人物が登場します。彼は「永世中立の国スイスをモデルにして、精密工業を農村に導入することで農村の経済を豊かにし、平和な日本の基盤を作る」という壮大な夢を描きました。そしてその夢の実現場所として、南桜井の軍需工場跡に白羽の矢を立てたのです。

 1班は南桜井村に軍需工場が疎開してきたいきさつ、工場の規模、終戦後に工場跡地がどのように活用され、変遷してきたのか。そして今の町がどのように発展してきたかを振り返ります。また工場の施設が現在の町のどの地域にあったのかを足を使って探索しました。


 

3班のテーマ 「安心して暮らせる春日部に」

 

3班の発表は、「安心して暮らせる春日部に」と題し前半は、『日常の暮らしの中で困った事・疑問に感じた事・何か不安?について答えを見つけよう』を春日部市市政情報課の方からお聞きした内容を整理しました。後半は、『春日部市災害ハザードマップを読み理解を深めよう』の思いで発表しました。

前半では、暮らしの中で起きる困りごと一覧表を作成し市役所の担当者にお話をお聞きしまとめました。また、近年増加傾向にある「振り込め詐欺」「架空請求」に対する対応では春日部市として固定電話用の録音装置無償貸与とか、対応策を示すことが出来たのではと思います。後半では、「災害ハザードマップ」の内容を解説し疑問点を春日部市防災対策課の専門家にお伺いし分かり易く説明したつもりです。しかし現在のハザードマップは非常に詳しく説明されているため、疑問点を解消するつもりで質問を重ねるとより専門的な話となりそれを分かり易く説明するには大変苦労しました。

今回の私たちの発表が「安心して暮らせる春日部に」の実現に一助となれば幸いです。

市民大学「そば打ち体験」

 12月14日は「そば打ち体験」講座です。講師の岩井先生は、正風館の元館長をされていた方です。
 そば打ちは、まずむずかしい・・・、でも楽しかった

 岩井講師より、そば粉に関するビックリするような説明。粉の割合によって味の違いが出る。また昔から日本での蕎麦の需要と地域での違いなど、知らないことが沢山ありました。

 蕎麦は、挽きたて、打ち立て、茹でたてが美味しいと云われていますが、見ると実行するとでは大変な違いで、まず新そば粉は水加減を大事にし、こねるのは100回とはびっくり、そして切る、これがまた細切りに揃えるのが大変、これが一番難しかった。

                           

 細切りにすれば、のどごしつるり、少々太くなると歯ごたえ(笑)の良い蕎麦に仕上がる。

 先に講師に作ってもらった蕎麦の味は、味香り共に良くおいしかった。自分の仕上がりでは、まるで味が違う。でも皆さん自己満足(?)のようだった。
 岩井講師のご指導は、とても良く理解する事が出来ましたが、聞くと実行するとでは、大違いでした。

 

 と云う事でやっぱり一夜づけでは、何事もうまく行かないと、体感しました。出来ればベテラン(職人)さんに食べさせてもらうのが一番かなフフフ―。

本日、この体験授業の為にお世話くださいました運営委員の方々に、お礼申しあげます。ありがとうございました。 

追記 会の後で17期・18期生で、蕎麦打ち体験と一年を振り返り、反省会を行いました。皆さんそれぞれ満足された一年であったようです。

楽しい一日でした。

 

 

市民大学「生涯学習論Ⅱ」

12月7日は、今年度第二回目の生涯学習論「人生100年時代の生涯学習」と題して文教大学前学長の野島正也名誉教授による講義です。この講座は卒業生も参加できる公開講座で、この日も多くのOB・OGの方々が参加されました。

人生80年と言われる今日ですが、平均寿命が70年前には50歳代であったのが、現在では男女ともに80歳を超え、人生100年時代が見えてきた。今回の講義は、「人生100年時代を見据えて」と題し色々な助言を頂いた様に思います。

人生100年とは、現役時代よりも退職後の時間のほうが長くなる事であり、長期的なプランが必要になる。それは、地域の中で暮らす時間が長くなることであり、地域の方々との「お付き合い・交流・つながり」が自分を成長させる為にも大切であると講義全体を通じての話だった様に思います。野島先生は「コミュニティー(地域社会)」と表現していましたが、他者とのつながりから新たな発見があり学習があり、その結果自身に変化が起きると語られました。

もう一つ講義の中で感じた事は、コミュニケーションの取り方が現役時代とは大きく違う事に気づかされました。現役時代は組織(上下関係の縦社会)の一員として省略される事が多かったが、地域(横社会)では省略せずにしっかり説明しないと伝わらない。従って余裕がないと雑談もできず「ヒマそうにしている事も大事」との話でした。

講義の終わりには「地域縁」のために機会を進んで生かす事に触れられ、他者との話し合いを深め(コミュニケーション)相互信頼の獲得を・・「人は地域のつながりの中でもっと元気になれる」との話で生涯学習論Ⅱの講義を終えました。

 

 



市民大学「日展鑑賞」

11月16日は美術鑑賞講座「日展鑑賞。乃木坂にある国立新美術館へ出かけました。

受付を通り展示室の前まではこれから見る作品への期待でしょうか、軽い冗談も交えながらの言葉を交わしていました。

展示室に入ると今日の解説を担当されている池山阿有先生が私たちを迎えてくれました。池山先生は洋画の審査員をされたこともある方でとても穏やかな話しぶりが印象的な方です。

先ずは展示室の中心を占める授賞作品13点の鑑賞を行いました。解説が始まると、みなさんは先生の示す絵に注目し、解説を聞き漏らすまいと耳に神経を集中させていました。

池山阿有先生の解説を真剣に聞く参加者たち

先生の解説は私たちにもわかるように画家の作業の大変さや作品のモチーフや構成について質問を交える形で進められ、とても分かりやすいものでした。「高原の冬」では林の木々の枝一本一本をどう描くのか具体的に示して下さいました。

 

また、受賞者は先生よりはるかに年は若いと思われますが、終始、作者と作品に敬意をもった話しぶりに感銘を受けました。

先生の作品「足あぶり」も展示されていましたが、お婆さんが囲炉裏で足をあぶっている場面を温かい眼差しで描いていると思いました。

池山先生の作品の前で先生(中央の眼鏡の方)と
一緒に記念撮影

 

さて他の入選作を見ているとき、我が市民大のMさんから西山松生氏の「緑の季節」についてフランス後期印象派の影響の質問が出ました。先生はフランス後期印象派のセザンヌの名を示し、ゴーギャン・ゴッホからピカソやキュビズムに至る流れを分かりやすく辿りながら説明してくれました。

残念ながら私は時期による絵画の区分は聞いたことはありますが、その関連についての話を聞いたのは初めての事です。質問の内容もはじめは「??」でしたが、興味を惹かれさっそく帰ってからパソコン相手に「美術史」を牽いてみると、新しい知識をえることができました。

絵画の写真および作品情報は「公益社団法人日展」のホームページからの流用です。