ほごログ
講演会ー昭和オリンピックのころの粕壁、昔懐かしい駄菓子屋の世界を開催しました
11月28日(日)、春日部郷土史研究会の大川明弘先生、山口俊一先生を講師にお招きして、歴史文化講演会を開催しました。当日は、時間を分けて、3部構成でご講演いただきました。
ここ数年お願いしている大川先生には、一昨年度の「明治期の粕壁」、昨年度の「関東大震災後の粕壁」に続き、「昭和のオリンピックのころの粕壁」と題してご講演いただきました。
今回は、かつてロビンソン百貨店春日部店(西武百貨店春日部店)で、毎年開催されていた古写真展に関わられた元商店の方にもご協力いただき、豊富な写真とともに、昭和30~40年代の春日部の様子をご紹介いただきました。また、サブのスクリーンで地図を常に投影し、粕壁出身の方でなくても場所がすぐわかるようにご配慮いただきました。
大川先生の調査によると、太平洋戦争後、昭和のオリンピック前の粕壁では、戦前に比べ、洋食店が減少し、菓子・パン店、桐タンス、桐箱、自動車整備・販売、電気器具店が増加しました。洋食店に関しては、それまであった「アポロ」、「佐の屋」、「あか塚」、「千代」、「千代田軒」、「小松軒」、「壽ゞらん」などが、業種を変えたり、廃業しており、原因は明らかではありませんが、戦時中の統制などの影響ではないかとのことでした。
また、戦後、粕壁の先人たちは「modernization(近代化)」をもって復興にあたったのではないかとのこと、これによりインフラの整備や保健衛生の改善など、生活環境の整備が大きくはかられたとのことでした。
山口先生からは、ご自身の記憶をもとに描かれた駄菓子屋のイラストを観ながら、昭和30年代に粕壁の北西部にあった「たまや」、「はっとりや」、「あいざわ」、「やまざきや」、「徳力屋」の5軒の駄菓子屋をご紹介いただきました。
一見、同じような駄菓子屋でも、店の明るさや広さにだいぶ違いがあるということ、ほかの駄菓子屋には無いプラモデルを置く店があったことなど、店ごとに違いがあるということなどをご説明頂きました。
昭和30年代以降は、市役所の広報などの発行も始まっており、資料館で所蔵している写真も増加しますが、現在のところ、駄菓子屋を正面から撮った写真はありません。山口さんのイラストは、こういう観点からも非常に貴重なものです。
お客様の中にも実際に子ども時代を粕壁で過ごされた方も多くいらっしゃられ、大川先生が作成された昭和32年の粕壁の街並み図に対するご指摘など、有意義なご意見も多くいただきました。
つい60年ほど前のことでも、思い返してみると様々なことがあり、忘れられていることも 多くあります。些細なことでも、歴史をつなぐ要素として記録するような活動を、郷土資料館でも続けていきたいと思います。
児童あり遠方より来る
令和3年11月26日(金)に新座市立西堀小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました。
本日は珍しいことに市外の小学校の団体見学です!
午前中に龍Q館を見学し、午後に社会科“古い道具と昔のくらし”の一環として郷土資料館に来てくれました。
約60年前は、今ほど電気が普及しておらず、炊飯器や洗濯機など現代では当然のように使われている機械もほとんど使われていませんでした。羽釜が現在の炊飯器ということは結びつくようですが、手回し洗濯機は一目見ただけでは何の道具なのかわからない児童が多かったようです。
手のアルコール消毒も行いながら、千歯扱き(せんばこき)で脱穀体験もしました。
縄文時代の竪穴住居の解説も現代のキッチンや生活環境と照らし合わせて学習しました。
午前中から移動や見学で疲れていたかと思いますが、頑張って勉強してくれました!ありがとう!
自由時間には春日部を代表する人気キャラクター「クレヨンしんちゃん」のスタンプを記念に押していく児童がいっぱい!
ほとんどの児童が春日部に来るのが初めてとのことでした。いつか「小学生のとき春日部って行ったことあるな~」なんて今日のことを思い出してくれたらうれしく思います!
よかったらまた来てくださいね!
学芸員による講演と不動院野の神楽を公開いたしました!!
11月20日(土)に市内小中学校でご活躍され、退職した校長先生が集まる機会に資料館学芸員、そして市の無形民俗文化財に指定されています「不動院野の神楽」が公開されました。
資料館学芸員からは今年の夏に開催しました「語りだしたらキリがない!『桐のまち春日部』」の展示内容から―江戸時代の粕壁宿と産業―について紹介いたしました。
▲展示に際しての調査研究によって、これまでの定説の修正や新たな知見を得たことを紹介すると、先生方も熱心に興味津々に聞き入られていました。
つづいて新型コロナウイルスの感染拡大で神楽の練習、そして公開もしばらく見合わせておりました「不動院野の神楽」では、『お囃子』『獅子舞』『種まき』の3演目を披露しました。
▲練習も中断し、みなさんも自主練習を重ねられていましたが、そこは長年のあうんの呼吸で披露いただきました。また、笛役では高校1年生もソロ演奏で奮闘してくれました。
今後の活動も感染拡大に引き続き取り組みながらとなりますが、江戸時代においても”疾病退散”のご利益により人びとに広まった伝統芸能ですので、保存会の皆さまも粘り強く、地域の総意で伝統の舞を継承していただいております。
こうした無形民俗文化財への市民の皆さまからの応援も引き続きよろしくお願いいたします。
郷土資料館体験ワークショップを開催しました
令和3年11月21日(日)に、郷土資料館体験ワークショップ「紙でっぽう・ぶんぶんゴマを作ろう」を開催しました。
まずは蓄音機でのレコード鑑賞から。
これは今から約100年くらい前に使われていたものだそうです。蓄音機のレコード盤が1枚で記録できる音楽は4分30秒程度、それでも当時蓄音機は高級品として扱われていました。
次に、春日部に伝わる伝説「蛇女房」の紙芝居を朗読です。
「蛇」と聞くと怖い話をイメージしそうですが、鶴の恩返しに少し通じるしんみりとしたお話です。子供たちも熱心に聞いてくれました。
そして、最後のおもちゃ作りは紙でっぽうとぶんぶんゴマです。
紙でっぽうは大きめの紙一枚で簡単に作れて、子供にも人気がある優れたおもちゃです!
みんな上手に折って、「パァァンッ!」と快音を響かせていました♪
ぶんぶんゴマは真剣に色塗りをしている姿が印象的でした!なかなかコツを掴むまでが難しいですが、上手に回せている子もたくさんいましたね。
最後にはお土産にオリジナル缶バッジ作りをしました。
今回のバッジはぶんぶんゴマで遊ぶうめわかくんです♪
ワークショップで作るおもちゃに合わせて毎回絵柄を変えています!
次回の体験ワークショップは令和3年12月26日(日)に開催予定です。詳しくは広報誌等でご確認ください。おもちゃは「パタパタ(板返し)」を作るのでお楽しみに!
郷土資料館は適宜換気や消毒を行っておりますので、年の瀬で忙しい最中かもしれませんが、お時間の都合の良い方はぜひお越しください。
【近隣館の紹介】蓮田市文化財展示館
先日、他市町との打ち合わせのため、蓮田市文化財展示館にお邪魔しました。当館のような小さな館は、近隣の博物館さんと助け合い、支え合いながら日々運営しています。今回は近隣館の蓮田市文化財展示館さんを紹介してみたいと思います。
蓮田市文化財展示館は、平成22年4月に開館した施設です。蓮田市役所、また市役所周辺に広がる国指定史跡黒浜貝塚に隣接しています。
市役所の敷地には、縄文時代の竪穴住居(復元)もあります。
同館では、国史跡黒浜貝塚をはじめとして、蓮田市の様々な文化財を紹介しています。
見どころは、県指定有形文化財の黒浜式土器。学術的な詳しい説明はこちらに譲りますが、考古学素人の私がみてもきれいな形・模様の見事な土器です。展示館は、考古遺物を中心とした資料が展示されており、発掘された一つ一つの資料を丁寧に解説しながら、蓮田の歴史文化の歩みが紹介されています。
さまざまな資料から楽しませていただけますが、最近導入されたのが、黒浜貝塚のガイダンスコーナーです。大型のタッチパネルモニターでは、黒浜貝塚の解説映像がみれたり、クイズや竪穴住居の建築ゲームが楽しめます。
それから、VR技術をつかって黒浜貝塚を仮想見学できる機材も用意されていました。物珍しいため、同行した某市の職員が体験してました。要予約だそうです。
蓮田市さんは、ボランティア学芸員として市民参加を進めており、市民による企画展「縄文人と植物」の展示スペースもありました。文化財や所蔵資料の電子化も進んでおり、蓮田市文化財情報サイトでは、蓮田市の文化財や歴史に触れることができます。
黒浜貝塚を散策しつつ、最新の技術で蓮田の歴史に触れてみてはいががでしょうか。
詳しくは、蓮田市文化財展示館ホームページ
【歴史文化講演会募集開始】11/28昭和五輪のころの粕壁と粕壁の駄菓子屋
以前お知らせしました11/28(日)開催の歴史文化講演会「昭和五輪のころの粕壁と粕壁の駄菓子屋」の参加応募受付を開始しております。
お申し込みは郷土資料館に、直接、またはお電話のほか、市役所の電子申請システムでもお申込みいただけます。電子申請の利用は定員(50名)に達するまで、申込期間内24時間可能です。ぜひご利用ください。なお、11/16現在、20名程度のお申し込みを頂いております。
春日部市郷土資料館歴史文化講演会「昭和五輪のころの粕壁と粕壁の駄菓子屋」
講師:大川明弘氏 山口俊一氏
日時:令和3年11月28日(日)10時~12時
会場:春日部市教育センター2F視聴覚ホール
定員:50名(申込順)
申込受付:11月16日(火)8:30~(定員になり次第受付を終了します。)
ご来場の際はマスクの着用をお願いいたします。また発熱などの風邪症状があるときは、ご来場をご遠慮ください。今後のコロナウイルス感染症の状況により、予定が変更されることもあります。
【御礼】 #春日部の魅力 がつまった本、ご恵贈いただきました
市民の方より郷土資料館に図書の寄贈いただきました。自然・生活・文化・歴史・伝統・イベントなど様々な観点から春日部の魅力を紹介する本です。 #かすかべプラスワン
書名は『春日部の四季の息吹きを愛おしむ』(私家版)。著者(寄贈者)は、2017年4月から2021年3月まで、市の広報のサポーター「かすかべ特派員」を務めていた方です。取材・執筆された記事は、市のSNS等に公開していましたが、2021年3月をもって「かすかべ特派員」の制度が終了することになったため、記事を再構成して一冊の本にまとめられたそうです。
当館は、市の歴史や文化財を取材していただいた際に、資料の提供やご助言をさせていただきました。その縁で貴重な私家版の冊子をいただくことになったのです。
本書は、春夏秋冬の季節で構成し、春日部の季節の風物詩を一覧できます。季節の花、イベント、歴史・文化財など、ご興味が多岐にわたっており、「文化財」とか「歴史」とか「~祭り」といった行政的な縦割りの目線ではなく、市民の方ならではの視点で春日部の魅力を活写されています。
一頁完結で短文、オールカラーの写真も満載で、読みやすく、楽しみながら読めます。さらに、写真は同じアングルでも、時間をかけて、こだわって撮影されたものも多く、普段は気づかないような季節の変化やまちのうつりかわりを記録しており、春日部の貴重な記録となることは間違いありません。
さらに圧巻されるのは、巻末の地図です。ご自宅の壁面に掲示していたものだそうです。取材で踏査された場所をマーカーで色付けして、網羅的に市域を紹介する計画で、これから庄和地域を取材する予定だったそうです。しかし、かすかべ特派員の制度の終了に伴い、志半ばで地図の印付けも終わってしまいました。「残念だが、取材で様々な方と出会えたのがよかった」とお話しいただきました。おひとりでこれだけ市内各地を回られるのは、なかなかいらっしゃらないのではないでしょうか。
春日部の貴重な記録となるので、市立図書館にご寄贈されることをお勧めしました。図書館での手続きが終わり次第、閲覧ができることになるでしょう。記事は現在も市のSNS等でご覧いただけますが、ぜひ本をお手に取ってご覧いただければと思います。
郷土資料館でも、今後の事業や調査研究のため、貴重な記録として保管させていただきます。末筆ながら、ご寄贈された方に改めて御礼申し上げます。
【体験ワークショップ】紙でっぽうとぶんぶんゴマをつくろう!
11月21日(日)に体験ワークショップを開催します。
体験ワークショップでは、紙芝居、蓄音機の上演、昔のおもちゃづくりをします。
今回つくる昔のおもちゃは「紙でっぽう」「ぶんぶんゴマ」の2つです。
紙でっぽうは、角を持って振ると「パァンッ!!」と大きな音が鳴るおもちゃ!
ぶんぶんゴマはねじった紐を引っ張ることで、紙の板を「ブゥゥン!ブゥゥン!」と回転させるおもちゃです!うまく遊ぶにはちょっとコツがいるかもしれませんね。
すぐにはうまく遊べないかもしれませんが、作ったおもちゃはお持ち帰りいただけるので、お家でも練習できますよ!
当日の午前10時30分と午後2時からの計2回開催しますので、お時間までに郷土資料館にお越しください!申し込み不要、おもちゃの材料も資料館で用意しておりますのでご安心を!
【体験ワークショップ】
日時:令和3年11月21日(日)午前10時30分~・午後2時~
場所:春日部市郷土資料館(春日部市粕壁東3-2-15)
内容:紙芝居と蓄音機の上演
昔のおもちゃづくり(紙でっぽう・ぶんぶんゴマ)
費用:無料
申込:不要(開催時間までに郷土資料館におこしください)
※参加者多数の場合、人数制限をさせていただく場合がございます。当日はマスクを着用いただき、体調が優れない場合は参加をお控えください。
【とろりんチャンネル】春日部市郷土資料館が紹介されました
以前、郷土資料館にとろ★りんが遊びにきたことをこちらでご紹介しましたが、11月5日(金)にYouTubeで動画が公開されました。
春日部市郷土資料館にとろ★りんが行ってみた!(YouTube)
「とろりんチャンネル」は、NPO法人春日部藤源郷(かすかべとうげんきょう)が運営されています。2020年12月の開始以来、春日部の名所、名店、いいところを次々と紹介されています。また「とろ★りん」は、「春日部やきそば」のキモカワ系ゆるキャラです。
「春日部やきそば」は、あんかけやきそばに市の花「藤」をイメージしたしそふりかけをトッピングしたやきそばで、市内の多くのお店でいただくことができます。
今回は、資料館の概要や展示をわかりやすくまとめた動画に仕上げて頂きました。
ぜひご覧ください。
とろ★りん、春日部藤源郷の皆さん、ありがとうございました。
【またきてね】緑小3年生が郷土資料館に来ました
令和3年11月2日、春日部市立緑小学校の3年生が郷土資料館を見学しました。社会科見学の一環で、午前中は市内の農園でお芋ほり。午後は東分署(消防署)の見学、そして郷土資料館を見学しました。 #またきてね #かすかべプラスワン
郷土資料館では、昔のくらしや道具について、事前に配布した「たんけんシート」というワークシートに基づいて、お話を聞いてもらいました。皆さん、「となりのトトロ」に登場する洗濯板やたらい、井戸のポンプのことはよくしっていて、今のくらしの道具とどこが違うのか、考えてもらいました。
見学では恒例の千歯こきの体験。体験の稲の都合と時間の関係で、1クラス5名の子どもたちに脱穀を体験してもらいました。「ぼくもやりたい」「わたしもやりたい」と少しもめましたが、実際の脱穀をみると「おーっ!」と歓声があがりました。体験しなくてもよーく観察するのも大事なことです。
自由時間では、体験用のおもちゃで遊んだり、神明貝塚の人骨とみつめあったり、ワークシートの残りをやってみたり、それぞれ興味のあるコーナーや資料をみたり、話を聞いたりしていました。それぞれに新たな発見、わかったことがあったならば、とてもうれしいです。
見学時間はわずかに30分間でした。郷土資料館をじっくり堪能するには少し短かったかもしれません。土曜日も日曜日も開館していますので、ぜひおうちの方に「郷土資料館ってところがあるよ!」と教えて、また、おうちの方と一緒に来てください。
11/28に歴史文化講演会を開催します
春日部駅東口(昭和37年・1962年、広報かすかべ古写真・かすかべデジタル写真館)
11月28日(日)午前10時から、歴史文化講演会を開催します。
講師は、粕壁出身の大川明弘先生、山口俊一先生です。今回は「昭和五輪のころの粕壁と粕壁の駄菓子屋」と題し、大川先生には、昭和39年東京オリンピックのころを中心とした粕壁の様子を写真とともに、山口俊一先生には、かつてたくさんあった粕壁地区の駄菓子屋について、イラストともにご紹介いただきます。
山口先生の駄菓子屋のイラストは、現在開催中のくらしのうつりかわり展で展示しています。くらしのうつりかわり展は、少し昔の町やくらしを紹介しています。
大川先生、山口先生は、ここ数年、近現代の粕壁地区の調査を継続的に進められています。調査の成果は、先日開催した桐に関する展示など、郷土資料館の活動に大いに役立っています。
粕壁のなつかしい、楽しいお話になると思います。ご参加をお待ちしております。
春日部市郷土資料館歴史文化講演会「昭和五輪のころの粕壁と粕壁の駄菓子屋」
講師:大川明弘氏 山口俊一氏
日時:令和3年11月28日(日)10時~12時
会場:春日部市教育センター2F視聴覚ホール
定員:50名(申込順)
申込受付:11月16日(火)8:30~(定員になり次第受付を終了します)
お申し込みは郷土資料館に、直接、またはお電話か、市役所の電子申請システムでもお申込みいただけます。
ご来場の際はマスクの着用をお願いいたします。また発熱などの風邪症状があるときは、ご来場をご遠慮ください。今後のコロナウイルス感染症の状況により、予定が変更されることもあります。
武里小3年生、郷土資料館に来る
令和3年10月21日、武里小学校の3年生が春日部市郷土資料館を見学しました。 #かすかべプラスワン
皆さんは、午前中は大宮の県立歴史と民俗の博物館を見学。いろいろな体験をされたあと、午後は地元春日部の博物館。
日光街道や武里小学校のことなど地元密着のお話を聞いたり、「となりのトトロ」に絡めた説明もある特製の昔の暮らしワークシートにチャレンジしてくれました。昔の農業体験では、恒例の千歯扱きの体験だけでなく、今回は脱穀した籾をすり鉢で玄米にする体験もやってもらいました。
時間が押しており、じっくり見学できなかったようですが、「竪穴住居におどろいた」「楽しかった」とも話してくれました。濃厚な時間を過ごしていただけましたでしょうか。
時間がなく物足りなかったひとは、おうちの方と遊びにきて、ぜひじっくり郷土資料館を堪能してください。
お待ちしています。
郷土資料館体験ワークショップを開催しました
令和3年10月17日(日)に、郷土資料館体験ワークショップ「ピョンピョンかえる・糸でんわを作ろう」を開催しました。
まずは蓄音機でのレコード鑑賞です。
デジタル音源が当たり前となり、アナログな音に触れる機会も少ない昨今、聴こえてくる音の質の違いに興味を持ってくれているようでした。
次に、粕壁地区に伝わる伝説「火事よけ天狗」の紙芝居を朗読し、
昔のおもちゃ作りではピョンピョンかえると糸でんわを作りました。
糸でんわの糸の長さは約5メートルです!資料館に糸が張り巡らされたような風景に♪
マスクをしたままでもよく通じる様子で、「ママきこえる~?」と楽しそうに遊んでくれました!
最後に資料館オリジナルの缶バッジ作りをして、あっという間の1時間弱でした。
次回の体験ワークショップは令和3年11月21日(日)に開催予定です。詳しくは広報誌等でご確認ください。おもちゃは「紙でっぽう」と「ぶんぶんゴマ」を作るのでお楽しみに!
郷土資料館は適宜換気や消毒を行っておりますので、お時間の都合の良い方はぜひお越しください。
【休館します】10月23日(土)午後、24日(日)、30日(土)午後、31日(日)
10月後半の土曜日、日曜日は、春日部市では選挙が行われ、教育センターが選挙の投票所で利用されるため、資料館は休館になります。ご迷惑をおかけしますが、ご来館の際はご注意ください。
<休館日>
10月23日(土)午後(前日準備のため12時より休館)
10月24日(日)終日(春日部市長選挙)
10月30日(土)午後(前日準備のため12時より休館)
10月31日(日)終日(衆議院議員選挙)
【展示】なつかしい町の駄菓子屋(店頭編)
「くらしのうつりかわり」展は、少し昔の町やくらしを紹介しています。今回は、展示のみどころの一つでもある、新たに設けた一コーナー「こどもたちの社交場~駄菓子屋のきおく」の展示資料を紹介します。
今回、昭和31年(1956)生まれの粕壁地区の方に、子どもの頃によく通った駄菓子屋の店頭のイラスト(描き下ろしです)を提供いただきました。昭和30年代の粕壁には、いくつもの駄菓子屋があったそうです。
イラストは、現在の粕壁東1丁目3-18付近にあった「はっとりや」(服部屋)という駄菓子屋です。
入り口はガラス戸が4枚、床はコンクリートの三和土(たたき)。正面のガラス戸の戸棚にはプラモデルが並び、背の低い台には様々な駄菓子が並んでいます。間口奥行きともに2間程度の広さで子供の頃にはとても広く感じたといいます。
よく買った駄菓子は、「ピンク色の麩菓子」「赤いニンジン型の袋に入ったポン菓子」「真っ赤な大根の酢漬け」「きなこ棒」「串に刺した薄っぺらな鈴カステラ」「酢漬けイカ」「試験管に入ったヨーグルトっぽいやつ(竹串で食べる)」「風船ガム」など。夏には「アイス」「かき氷」「ところてん」を食べたそうです。私は世代が違いますが、「赤いニンジン型の袋に入ったポン菓子」「真っ赤な大根の酢漬け」「きなこ棒」「ヨーグルトっぽいやつ(竹串で食べる)」を食べた記憶があります。世代を超える駄菓子も少なくないようです。
玩具類では、「凧」「紙飛行機」「ゴム動力のプロペラ飛行機」「縄跳びの縄」「カラーボール」「銀玉鉄砲」「ゴムパチンコ」「パース」「コマ」「ベイゴマ」「花火類」があったそうです。「パース」というのは、春日部のあたりでは「めんこ」のことを指します(以前紹介したことがあります)。「はっとりや」では、他の駄菓子屋にはないプラモデルも売っており、初めて買ってもらったプラモデルはレーシングカーでとてもうれしかったそうですが、自分では組み立てられず、お父さんに作ってもらったそうです。いい思い出ですね。
駄菓子屋は、大人が立ち入らない「こどもたちの社交場」であり、写真や記録に残ることは稀です。このイラストは、写真などの資料に頼らず、子どもの頃の記憶を呼び起こして、本当に細部まで緻密に丁寧に描いたものです。もちろん絵心がなければここまで描けませんが、よく憶えているなぁと、ただただ感心するばかりです。「はっとりや」以外にも、展示では「たまや」「あいざわ」「やまざきや」のイラストも紹介しています。ぜひご覧ください。
次回は、駄菓子屋で販売されていた懐かしの玩具(展示中)について紹介します。お楽しみに。
明るく楽しく懐かしく
令和3年10月12日(火)市内の高齢者施設の方々が郷土資料館を見学されました。
今日は午前中が小学校の団体、午後が高齢者施設の団体と幅広い年齢層の皆様にご来館いただいきました!
昔の生活道具をご覧になり、白黒テレビをみて「これはダイヤルが取れちゃうんだよ~」という声がきこえたり、展示物に表記された年代をみて「俺の生まれた年だ」とおっしゃる方もいたりと、昔を思い出して賑わっていました!
他にも、宿場の模型をみて「江戸博みたいだな」とおっしゃる方や、なつかしのおもちゃ「けん玉」で遊ぶ方もいらっしゃり、本来予定していた見学時間を上回るくらい楽しんでいただけたようです。
郷土資料館はデイサービスなど、高齢者施設の方々の見学も歓迎しています。換気や消毒などの感染対策を行ったうえで、団体見学のご希望もお待ちしておりますので、ぜひご相談ください。
豊野小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました
令和3年10月12日(火)に豊野小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました。
令和3年10月5日(火)より第38回小学校地域学習展「くらしのうつりかわり-なつかしのくらしの道具展-」がはじまりました。同展示会には毎年、社会科郷土学習の一環として、小学校3年生の団体見学の依頼を多くいただいています。
豊野小学校は今年のトップバッターです!ちなみに去年も豊野小学校は1番乗りでした!
1クラスを2つに分け、企画展示室の小学校地域学習展と常設展を入れ替わる形での見学です。
企画展示室では約60年前の生活の様子や、実際に使われていた道具の説明を受けました。
千歯こき(せんばこき)を使った脱穀(だっこく)体験体験では、バラバラを音を立てて落ちていく籾(もみ)の様子に歓声が上がります!
常設展の見学では、縄文時代の竪穴住居(たてあなじゅうきょ)や、国史跡神明貝塚(くにしせきしんめいかいづか)などの解説を受けました。
本物の人骨におっかなびっくりの様子でした!
最近は新型コロナの感染者数が減少傾向にあるようですが、資料館の出入り口を開放し、適宜アルコール消毒をしながら見学会を行いました。今後も安心して楽しく資料館に来てもらえるように努めていきたいと思います。ぜひまた来てくださいね!
「くらしのうつりかわり-なつかしのくらしの道具展-」は、10月5日(火)から令和4年2月27日(日)まで開催しています。
昔懐かしい民具や勉強道具、おもちゃなどを展示し、お子様からご年配の方まで楽しんでいただける展示となっております。ぜひご来館ください。
【体験ワークショップ】ピョンピョンかえると糸でんわをつくろう!
令和3年10月17日(日)に体験ワークショップを開催します。
体験ワークショップでは、紙芝居、蓄音機の上演、昔のおもちゃづくりをします。
今回つくる昔のおもちゃは「ピョンピョンかえる」「糸でんわ」の2つです。
色塗りや折り紙を貼ってオリジナルのおもちゃをつくりましょう!
申し込み不要、おもちゃの材料も資料館で用意しております!
当日の午前10時30分と午後2時からの計2回開催しますので、お時間までに郷土資料館にお越しください!
小さいお子様でも簡単に作れるおもちゃなので気軽に参加してみてくださいね♪
【体験ワークショップ】
日時:令和3年10月17日(日)午前10時30分~・午後2時~
場所:春日部市郷土資料館(春日部市粕壁東3-2-15)
内容:紙芝居と蓄音機の上演
昔のおもちゃづくり(ピョンピョンかえる・糸でんわ)
費用:無料
申込:不要(開催時間までに郷土資料館におこしください)
※参加者多数の場合、人数制限をさせていただく場合がございます。当日はマスクを着用いただき、体調が優れない場合は参加をお控えください。
【 #トトロ 】くらしのうつりかわり展はじまります【 #SDGs 】
10月5日(火)より「くらしのうつりかわり~なつかしのくらしの道具展」が、はじまります。
この展示は、小学校第三学年の社会科地域学習にあわせ、例年、昔のくらしや生活で使う道具、春日部のまちのうつりかわりを紹介するものです。昨年度、学習指導要領の改訂に伴って、展示内容を大幅リニューアルし、「昔」の設定を今から約60年前としました。60年前とは、アニメ「となりのトトロ」の世界。「トトロ」の登場人物がつかうホンモノの道具を一堂に会しました。ぜひ、「となりのトトロ」で予習して、郷土資料館に遊びに来てください。
また、少し野心的な取り組みとして、展示の内容をSDGsと関連づけて紹介しています。春日部市は、令和2年(2020)7月にSDGsの達成に向け優れた取り組みを進める「SDGs未来都市」に選定されています。春日部のまちのうつりかわり、昔の春日部について知ることで、未来のわたしたちのまち春日部を考えるきっかけにしてもらいたいと考えました。この点もぜひ注目ください。
展示会名 小学校地域学習展(第38回)「くらしのうつりかわり~なつかしのくらしの道具展」
会 期 令和3年10月5日(火)~令和4年2月27日(日) *月曜・祝日・年末年始休館
会 場 春日部市郷土資料館 企画展示室
入 館 料 無料
資料館にとろ★りんが遊びにきました
9月17日(金)、とろ★りんチャンネルの取材をうけました。
「とろ★りん」は、「春日部やきそば」のイメージキャラクターで、キモカワ系ゆるキャラとして、2010年から活動しています。そして「春日部やきそば」は、あんかけやきそばに市の花「藤」をイメージしたしそふりかけをトッピングしたやきそばで、市内の多くのお店でいただくことができます。
さて、youtubeとろ★りんチャンネル(youtubeへリンク)の取材に、とろ★りんが資料館へやってきました。
「とろ★りんチャンネル」は、NPO法人春日部藤源郷(かすかべとうげんきょう・公式サイトへリンク)のみなさんが運営されています。2020年12月の開始以来、春日部の名所、名店、いいところを次々と紹介されています。
また、NPO法人春日部藤源郷は、「春日部やきそば」と「本格焼酎 かすかべ藤乃彩」を、市内外へ広く広めるために設立された団体です。
とろ★りんには、資料館の縄文時代の竪穴住居の模型と、江戸時代の粕壁宿のジオラマを見てもらいました。
ちなみに、日本でやきそばが現在のように一般に普及するのは昭和時代、終戦後のようです。
近日公開予定ですのでお楽しみに。