視聴覚センターブログ
夏休み応援プロジェクト「親子で体験 プログラミング」
9月28日(日)の午前中、視聴覚センター3階メディア研修室において、夏休み応援プロジェクト『親子で楽しむプログラミング』を開催しました。本講座は8月2日に予定されていましたが、台風の影響で延期になっていたものです。今年も市民講師の吉田理子さんをお招きし、親子で一緒にプログラミングを学ぶことができました。
本講座は、低学年を対象としていたので、コンピュータを使わないプログラミング体験を中心に行いました。保護者の方にロボット役になっていただき、命令カードを組み合わせて「マスコットを机の左端から右端に移動させる」ことを課題として取り組んでいただきました。
人間であれば「マスコットを机の右端まで運んで!」と言えば、やってくれそうな動作ですが、ロボットは忖度してくれないので、一つ一つの動きを正確に伝えないと思い通りに動いてくれません。最初にマスコットをつかませるために、「右腕を30度上げる」「手のひらを90度左に回転」「手のひらをひらく」「つかむ」など、適切な順序で細かな指示をロボットに出さないとミッションは達成できません。
子どもたちは、自分でマスコットをつかんだり運んだりする動作を細かく確認しながら与えられた命令カードを順番に並べていきました。そして、ある程度のプログラムができたら実際にロボットに動いてもらい、足りない命令があったり命令を与える順番が違っていたりすると修正し、より良いプログラムを作り上げていきました。
全員がミッションをクリアーした段階で職員がロボット役になって、子どもたちが作ったプログラム(指令の順序)をひとりひとり発表してもらい、実際に職員ロボットが動くか確かめてみました。
どのロボットでも同じように動けなければ、作ったプログラムは完成していないことになります。どの親子のプログラムも、なんとか職員ロボットは動くことができました。
次は、パソコンを使ったプログラミング体験です。「Blockly Games」というプログラミングツールを使って、ブロック型プログラミングを体験しました。
「Blockly Games」では、ブロックの組み立て方に慣れるゲームや命令ブロックを組み合わせて、スタートからゴールまでたどり着くためのプログラムをスモールステップで作りながら、プログラミングの基本を体験しました。分からないときは、親子で相談し合いながら進めていました。
最後に「Scratch3」を使ってプログラム作りを体験しました。「ネコ型キャラクターに面白い動きをさせよう!」というテーマで、簡単なプログラムをつくっていきました。
「ネコが回転しながら移動する」、「ネコの色が変化しながら動く」、「ネコが『ニャーニャー』言いながら前進する」等々のプログラムを考えていました。背景を変えたり、新しいキャラクターを作ったりする子もいました。親子で話し合いながら、納得のいくまで何度もプログラムを修正する姿も多く見られました。
今回扱った「Blockly Games」や「Scratch3」は、ご家庭のパソコンでもインターネット環境があれば、無料でご利用いただけます。ぜひ、今後も触れていただき、プログラミングについての興味を深めていただければ幸いです。
※『Scratchは、MITメディア・ラボのライフロング・キンダーガーテン・グループの協力により、Scratch財団が進めているプロジェクトです。https://scratch.mit.edu から自由に入手できます。』
市民パソコンセミナー「表計算入門」
9月25日(木)、27日(土)の2日間、視聴覚センター3階メディア研修室において、市民パソコンセミナー「表計算入門」を開催しました。
本セミナーは、表計算入門なので表計算ソフトExcel2019を使って、起動や終了の手順、ファイルの保存の仕方、画面の各部分の名称や働き等々、表計算ソフトの基本的なところから講座を始めました。
その後、講師が用意したサンプル教材を呼び出して、数字や四則計算の計算式を入力する練習を行いました。元の数字を変えて「エンター」キーを押すだけで、瞬時に計算結果が変わるのを見て感嘆の声をあげる方もいました。
2つ目の演習は、サンプル教材をもとに、文字や数字、計算式を入力して表を完成させたり、見やすく色を付けたりする体験をしていただきました。数式を1つ1つ入れなくても、コピー機能で簡単に入力できることや関数を使うことで労力を軽減できる体験をすることで、表計算ソフトの便利さを体感することができたようでした。
後半は、前半で作った表を整える作業から始めました。文字に色を付けたり、表に色を付けたりする作業では「ワードに似てる」「意外と簡単」などの声も聞かれ、受講者の皆さんが、少しずつエクセルに慣れていっているのを感じました。
表計算ソフトでは、たくさんの空白のページを印刷することになる可能性もあるので、印刷するときに範囲指定をすることの重要性も説明させていただきました。
講座の最後に、金銭出納帳や会計報告書、月間家計簿、持ち物整理簿等のサンプルファイルを提供させていただきました。自由に操作する時間をとり、受講生それぞれが気になったファイルをダブルクリックして立ち上げ、操作をしていました。
市民パソコンセミナー「文書作成入門」
9月11日(木)・12日(金)の2日間、視聴覚センター3階メディア研修室において、市民パソコンセミナー「文書作成入門」を実施しました。
今回は、文書ソフト『Word2019』を使い、文字のフォントや大きさ、色の変更方法、テキストボックスの作り方やボックスの背景色や枠線の付け方、図形やイラストの挿入の仕方など、編集作業に重点をおいて進めました。
講座の前半では『Word』でできる事の紹介や画面上のアイコンの説明等を聞きながら、起動・終了の仕方、ファイルの読み込み方・保存の仕方を体験しました。
その後、本講座で目指すチラシの完成品をお見せし、それを目標にチラシ作りを行いました。「Word」ソフトの「基本的な説明を聞く→実際に操作する」を繰り返しながら、スモールステップで講座を進めました。
まず、講師側で用意した練習用チラシ文書を読み込みました。その文書は、文字だけ左揃えで打ち込んであり、これを利用して様々な編集作業を体験していただきました。
その後、文字を右揃えにしたり中央揃えにしたり、フォントを変えたり、文字サイズを変えたりしながら文書を整えていきました。
テキストボックスや図形、イラストを挿入したときに、思い通りの大きさに変えたり、文字が動かないように位置を決定したりするために「文字の折り返し」が重要であることをお伝えしました。
何度か繰り返しているうちに、受講者の皆さんは、「文字の折り返し」作業を忘れずに行えるようになりました。
その後、チラシが完成した方から印刷を行いました。苦労して作ったチラシがカラー刷りでプリンターから出てくると、サッと手にとって笑顔でチラシを眺めていました。
すべての説明が終わった後に、講座で習ったことを使って自由に操作する時間を設定しました。この段階で一人でできれば、家に帰ってからもWordを使うことができます。
最後に、ワードでできる便利な技をまとめたプリントを配付し、ワードの便利な面をお伝えしました。
市民パソコンセミナー「聴覚障がい者対象パソコン入門」
9月7日(土)、視聴覚センター3階メディア研修室において、市民パソコンセミナー「聴覚障がい者対象パソコン入門」を実施しました。春日部市社会福祉協議会から手話通訳の方にもご協力いただき、今回は、パワーポイントを使ったチラシづくりを体験していただきました。
講座の初めに、見本となるチラシを提示し、それを目標に講座を進めることをお伝えしました。
まず、パワーポイントの起動と終了から始めました。次に、用紙設定の手順を1つ1つ確認しながら進め、チラシの大きさをA4判縦に決定しました。その後、文字を入力したり、文字のフォントや大きさ、色を変えたりしてチラシの体裁を整えていきました。
さらに、テキストボックスの作り方やその背景に色を付ける方法、イラストの挿入の仕方をお伝えしました。
最後に、完成したチラシを印刷しました。複数枚印刷し、参加者同士で交換もし、互いの成果を称え合いました。
参加者から「今日は、ゆっくり分かりやすく指導してくれて楽しく参加できた」「インターネットから画像を探して、挿入する方法を教えてもらい参考になった」などの感想をいただきました。
また、手話通訳をやってくださった春日部市社会福祉協議会の方にもお礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。
市民パソコンセミナー「プログラミング入門」
8月27日(水)、28日(木)、視聴覚センター3階メディア研修室において市民パソコンセミナー『プログラミング入門』を実施しました。
まず、2018年に政府広報としてつくられた「ソサエティ5.0」という30年後の未来を描いた動画を視聴し、学校教育にプログラミング教育が導入された経緯や意図をお伝えしました。
次に、学校教育におけるプログラミングで重視されているのは「プログラミング的思考を養う」ことで、パソコンでプログラムを作ることが目的ではないこともお伝えしました。そして、身の回りにある電化製品等の多くにプログラムが組み込まれていて、私たちの生活を便利にしてくれていることも確認しました。
講義のあと、さっそく、線を読み取って動くライントレース型ロボット『オゾボット』を手にとっていただき、実際のプログラミングを始めました。
電源の入れかたや切りかたをお伝えし、黒い線上を走らせました。受講生から「はみ出さないで、うまくに走ってる!」と声が上がりました。
さらに、色々な色で描かれた線上を走らせてもらいました。すると、「線の色と同じ色に光りながら走ってる」「線がなくなると、止まってしまう」などの気付きを声に出されている方が多く見られました。
次に「T」字路の上を走らせて、左折するのか右折するのかを数えてもらいました。結果は・・・ランダム。そこで、左折すると宝物のイラストがある「T」字路で、常に左折させたい場面の紙を渡しました。この段階で出てくるのが左折の命令です。オゾボットは、色の組み合わせで命令をすることができるので、左折の命令をするための色とその組み合わせをお伝えしました。これがオゾコードといわれるものです。
受講者の皆さんは、上手にシールを貼り、見事、左折の命令をオゾボットに伝えることができました。その後、この日に使う4つのオゾコードをお示しし、シールを貼る練習をしていただきました。(下の写真)
前半の大きな目標は、ここからです。A3判の白い紙に描かれた地図上で色シールを貼り、左折や右折等を繰り返しゴールを目指すという設定でアンプラグドのプログラミングを体験していただきました。途中、思い通りに動かないので、その原因を考え、シールを貼りなおす作業を何度か経験しながら、ゴールを目指しました。
無事、ゴールに着いたときは、笑顔と拍手で喜ぶ姿を多く見ることができました。
後半は、パソコンを使ったプログラミングを体験していただきました。
ここでも、「失敗→原因究明→解決策を考える」ことを何度も体験していただきました。皆さん、あきらめることなく何度も挑戦してくれました。