視聴覚センター

市民パソコンセミナー『プログラミング入門』

 8月27日(火)、28日(水)、視聴覚センター3Fメディア研修室において市民パソコンセミナー『プログラミング入門』を実施しました。本講座は、現在、小中学校の学校教育で実施されているプログラミング教育を体験していただく目的で新設された講座です。新設とあってか、2回とも複数のキャンセル待ちの方が出る人気の講座となりました。

 当日は、「ソサエティ5.0」という政府広報としてつくられた30年後の未来を描いた動画を視聴し、学校教育にプログラミング教育が導入された経緯や意図をお伝えしました。

 学校教育におけるプログラミングで重視されているのは「プログラミング的思考を養う」ことで、パソコンでプログラムを作ることが目的ではないこともお伝えしました。また、主に低学年で実施されているパソコンを使わないプログラミング学習例も紹介させていただきました。

 続いて、信号機キットを使って、実際のプログラミングを体験していただきました。

 初めは、講師と一緒に命令ブロックを左から右へ移動させ、それを組み合わせて、簡単なプログラムを作りました。

 プログラムをつくったら、その通りに信号機が動作するか確認しました。緑色のLEDが灯ると、参加者の皆さんが笑顔になりました。

 少しずつ難易度を上げ、少しずつ1人で考える量を増やしていきながら講座を進めました。

 「赤色LEDが5回点滅とは?」→ → → 「赤ON→赤OFFが5回繰り返すこと」と言い換え、さらに、今回のプログラミングソフトでプログラムしやすいように、「『赤ON→1秒待つ→赤OFF→1秒待つ』を5回繰り返すこと」を確認してからプログラミングに挑戦していただきました。「1秒待つ」を入れないと一瞬でONとOFFが動作するので消えているようにしか見えないのです。

 プログラミングに慣れてくると、参加者の皆さんからの質問の回数が減り、黙々とパソコンに向かっていました。何度も試行錯誤してプログラムに修正を加え、思い通りに信号機が動作すると笑顔になるのが印象的でした。

 最後には、手押し式信号機のプログラムに挑戦し、参加者全員がプログラムを完成させることができました。

 以下の動画は、「赤点灯→スイッチを押す→5秒後赤消灯→緑点灯(5秒間)→緑点滅5回→緑消灯→赤点灯」のプログラムを実行したところです。

  参加者からは、「プログラミングというので文字を入力すると思いましたが、ブロックの組み合わせで体験できたので楽しめました。」「動作を考えながら、次の動作や繰り返し等をやっていくのが面白かった。」「『プログラミング』とは言葉だけの世界であったが、具体的にセミナーを受けて、いかなるものか一端を知れてうれしい。」「プログラミングと言えば、難しいアルファベットや暗号を入力して終わりかと思ったら、ゲーム感覚で楽しめ、良い頭の体操になった。」「今までは何も考えず信号を渡っていましたが、これからは、渡るたびに今日の講座を思い出しそうです。」等の感想をいただき、講座を新設して良かったなと感じました。