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校長室のひとりごと

校長室のひとりごと「1並びの11月11日」

 猛暑もいつの間にかおさまり、過ごしやすい日が続いています。例年思うことですが「秋・春」が短く、季節が「二季」になってしまうのかと不安になってしまいます。秋の深まり(冬の到来)を感じる昨今、気づけば校庭のイチョウは黄色く色づき始め、猛暑で葉焼けしてしまったもみじも、薄ら赤く、校庭の景色からも秋(冬)を感じる季節となってきました。

 ところで、1位は8月8日で69件、2位の10月10日は63件、3位は11月11日で61件・・・ これは何の順位でしょうか?日本記念日協会が認定した「記念日」の数が多い順のベスト3です。数字の「1」の形が4つ並んでいることから、今日11月11日は3番目に記念日が多いそうです。例えば「ポッキー&プリッツの日」「うまい棒の日」「きりたんぽの日」「チンアナゴの日」など確かに棒状の物が記念日になっています。一方変わり種としては漢字では「十一」と書くためプラス・マイナスで「プラズマクラスターの日」と言うのもあるそうです。「ポッキー・プリッツの日」が制定されたのは「1」が6本並んだ平成11年11月11日だそうです。ちなみに1位の8月8日には「世界のこの日(日本の猫の日は2月22日)」や「そろばんの日」などがあり、2位の10月10日には「眼の愛護デー」「銭湯の日」などがあるそうです。世の中には様々な記念日があるものですね。

校長室のひとりごと「ピグマリオン効果」

 よく先生方に「良いところを見つけて褒めてあげよう」と話しています。

 1963年、ある心理学者による実験です。実験は学生達にネズミを使った迷路実験を任せました。ネズミを二つのグループに分け、一方のグループは「訓練された賢いネズミ」だと学生に伝え、もう一方のグループは「訓練されていない『のろま』なネズミ」と伝え学生に渡しました。実際には双方のネズミとも個体差はありません。学生は無意識のうちに先生の期待に応えようと「賢いネズミ」と渡されたグループのネズミに声をかけたり、応援したりより丁寧に扱いました。実験は結果的に賢いとされたグループのネズミの方が優れた結果だったそうです。

 1968年、別の心理学者の行った実験です。小学校のあるクラスで知能テストを実施しました。後日このテストは「将来成績が伸びるかどうかがわかるテスト」だとクラスの担任に伝え、ランダムに選んだ一部の児童を「今後伸びる児童」だと担任に伝えました。数ヶ月後、「今後伸びる」と期待された児童は実際に成績が向上したそうです。「この子達は伸びしろがある」と担任が信じたことで、無意識のうちに子ども達への期待や接し方が変わり良い影響を与えたと考えられるという実験です。

 このように他者から期待されることで、成績や仕事の効率が向上する心理現象を「ピグマリオン効果」と呼んでいます。これとは逆に期待されないことで成績が下がったり、仕事の効率が下がったりすることもあり、これを「ゴーレム効果」と呼んでいます。

 

校長室のひとりごと「津波防災の日」

 今日は立冬、暦の上では冬の到来です。先日11月5日は「津波防災の日」。2011年3月11日東日本大震災が発生し、大地震による津波で多くの人が被害を受けたことは記憶にあるところです。この東日本大震災を機に「津波対策を推進に関する法律」が制定され、11月5日を「津波防災の日」にすることが記されました。1854年11月5日に発生した安政南海地震による津波が和歌山県を襲った際に、暗がりの中でもわかるように稲を焼いて避難場所を示したことで多くの人が助かったという逸話「稲むらの日」にちなんでいるそうです。先日5日には、各地で津波を想定した防災訓練が行われました。東日本大震災による津波で千葉県でも銚子や旭市は被害をうけましたが、銚子市では市として中学生も交えて高台に避難したり、避難所の設営などの訓練を行ったそうです。

 今年の7月30日、カムチャツカ半島付近でM8.7の地震が発生し、日本の各沿岸部では津波警報が発令されました。実は、ちょうどそのタイミングで私は九十九里の海岸におり、急に防災無線のサイレンが鳴り、海岸には消防車やパトカーが連なり始め、ただ事ではない状況に気づき、周囲の人々と共に急いで車に乗り込み、海岸を離れ高台方面へと車を走らせ帰路についたということがありました。幸い大きな被害に繋がる津波が到達することはありませんでしたが、危機を感じる経験でした。海に囲まれた島国、また地震大国と言われる「日本」、津波だけではなく、あらゆる災害への、知識や備えをすることが大切だと改めて感じました。

校長室のひとりごと「明晰夢(めいせきむ)」

 「夢」を見ていますか?ここで言う「夢」とは将来の夢や希望の「夢」ではなく、睡眠中に見る「夢」です。昔より「夢」は「神のお告げ」「不吉な予感」などと扱われてきた現象でこれまで様々な研究がなされています。近年は「夢を見やすい人・見づらい人」の特徴もわかってきており、夢を見やすい人の特徴として「ストレスを抱えている人」「睡眠の質が低い人」「感受性が豊かな人」「直感が鋭い人」などがあるそうです。ネガティブな夢を見るのは「疲労やストレス」のサインだとも言われています。私も夢を見ますが、朝起きると「夢」を見ていたはずなのに内容を覚えていない、なんてこともしばしばあります。また「夢」を覚えていても「どうせ夢ならもっと・・・」と欲張ることもしばしばです。「夢」について検索すると「明晰夢(めいせきむ)」という興味深い言葉がヒットしました。「明晰夢」とは、夢を見ている最中に「これは夢だ」と自覚し、内容をコントロールできる夢のことだそうです。そしてその「明晰夢」は訓練により能力が向上し、思った通りに夢の内容や夢の中での行動を操ることができるのだと言われています。「そんなことが可能なのか」と思ってしまいますが、「明晰夢」を見るための訓練方法に「日常生活で創造力を使う練習」「明晰夢を見たいと強く思い、夢でどうしたいかを具体化する」など簡単にできそうなので、私も訓練(?)を始めてみました。 今は、夢を操るまではいきませんが「これは夢だ」と夢の中で自覚することが少しずつできるようになってきました。

校長室のひとりごと「AI対AI?」

 昨日に続き、AI関連の話題です。今のところ本校では生徒のAI使用(悪用)が問題になってはいませんが、巷では夏休みの宿題にAIを使っている(悪用)という話や記事を見かけます。AIの使用、活用自体はこの時代ですから問題ありませんが、例えば小中学生の「読書感想文」「絵日記」「自由研究」「生活記録」など、あたかも自分の考えを綴ったかのようにAIを使用している例もあるようです。「ようです」なんて、のんきに他人事で構えている場合ではなさそうです。昨今大学のレポートや論文、課題をAIにつくらせ提出してくる学生が少なくないようです。そしてそのレポートや課題を採点する先生が四苦八苦しているという記事を読みました。以前は提出された文章を読み内容を採点するのが先生の仕事でしたが、最近はまず「AIかも?」と疑いの眼差しで本人の何十倍もの時間をかけて「AIっぽい」文章と向き合っているそうです。場合によっては、疑わしい膨大な文章をAIに読み込ませ、AIがAIによるものか判定するなど、AI対AIという訳のわからない状況にもなっているともいわれています。それでも限りなく黒に近いグレーの場合には、学生を呼び出し、口頭で内容を質問し受け答えで判断しているそうです。

 これまで読み書きが基本だった教育も、もはや過去の物となってしまったのかと思わされます。近い将来、教育、学問に何を求め、どんな能力を身につけさせたいのか、そしてそれをどう評価していくのか。なんだか訳がわからなくなってしまいます。

校長室のひとりごと「心のよりどころ?」

 皆さんは人工知能AIをどのくらい使っているのでしょう?実際に対話型AIを週1回以上使っている12~69歳1000人を対象にAIについて調査したところ「AIを信頼している」と回答した割合は86.0%、「AIと感情を共有できる」では10代と20代では7割を超え、40代以降でも5割だったそうです。更に踏み込んだ質問、「感情の共有相手として・・・」、では「親友が64.6%」「母親は62.7%」「父や配偶者が4割前後」という興味深い調査とその結果です。また、AIを使用している人の中には、AIに「ニックネーム」つけている人もいるようです。では実際にAIをどう使い、何を求めているのかといえば、全体の46.6%が「自分が知らないことを教えてほしい」と回答し、「心の支えになってほしい」が15.8%、10代に限っては23.8%が「心の支え」を求めているそうで、「自分の存在を認めてほしい」もほぼ同様の結果だったそうです。

 調査担当者は「AIは本音を話せる相手としてストレス対応にも役立っている」「ただAIが間違った回答をすることや、依存性があることも理解した上で上手に使ってほしい」と述べていました。私自身は、自分からAIを使う、頼ることはほとんどありませんが、スマホやPCで調べごとをしていると、知らずのうちに「AIの回答」なるものが表示され、知らず知らずのうちにAIに触れています。SF映画のようにAIロボットが家族のような存在になる日も、そう遠くはないかもしれませんね。

校長室のひとりごと「算術・算数・数学」

 教育相談(三者面談)が始まっています。中学生ともなると得意な教科、苦手な教科が生まれ、その差が広まってくるものです。中学校ではより専門的内容を学習するため得意・不得意が出てくるのも当然かもしれません。学級担任だった頃の面談を思い出すと「苦手な教科は?」と尋ねると「数学です」と答える生徒が少なくありませんでした。更に「いつ頃から?」と尋ねると「小学校の頃は大丈夫だったのに中一頃からだと思います」というようなやりとりをしたことを思い出します。なぜ中学校に入ると数学が苦手になるのでしょうか。小学校では数学ではなく「算数」という教科です。明治時代には「算術」と呼ばれ、買い物でのお金の計算や土地の測量など、日常生活で使える計算技能を身につけることが最優先だったそうです。その名残で、まずは日常生活で必要となる数字に関する意味、数量の関係性など数量感覚(例:消費税の計算など)を学ぼうというのが小学校の算数です。一方中学校の「数学」では代数や関数、証明や確率など日常生活に直結しているわけではありません。これが苦手な原因かもしれません。しかし、これらを学ぶのには理由があります。数学的な物の捉え方・考え方、つまり「物事を筋道立てて考える力」を身につけることを目的としているからなのです。ですから「こんなの学者じゃなければ一生使わないし・・・」などと苦手な生徒は愚痴をこぼしたりします。中学校では、直接日常生活に直結するとは言いがたい学習を各教科で進めているのはこのような理由からなのです。

校長室のひとりごと「熊」

 連日、報道されている「熊」関連のニュース、全国的に熊の目撃情報、農作物被害、人的被害が報じられています。今年の熊による人的被害はここ数年間で異例の増加ペースだそうです。専門家は、東北や北海道で記録的な少雪もあり熊の冬眠が例年より早く明けたこと、ブナの大凶作など猛暑による深刻な餌不足などが影響していると話しています。また、秋めいたとはいえ、例年より冬眠に入るのが遅く12月末まで注意が必要だとも話しています。

 先日、文部科学省は異例とも言える熊対応策を全国の学校に(教育委員会経由)通知すると報じられました。全国各地で熊の目撃情報が相次ぎ、その近隣では「休校」や保護者の車での送迎で登下校する学校も出ています。特に北海道や東北地方などでは市街地でも目撃情報があり、通常の生活ができない状況を思えば納得できる対応かもしれません。この通知は環境省の熊出没時のマニュアルを参考に「学校のゴミ集積場所は施錠する」「登下校中など熊の足跡を見つけたらすぐにその場を離れる」等が示される予定だそうです。そんな中、昨日は小学校や高校に熊が出没した映像が報じられました。幸い子ども達に被害はなかったものの心配はつきません。

 「熊なし県」の千葉県に暮らしていることもあり、どこか他人事のように捉えてしまっていましたが、近県でも目撃情報があることからも、この文部科学省の通知文に沿って生徒達に注意喚起していこうと思います。考えが甘いかもしれませんが、なんとか人間と熊と上手に共生できないものでしょうか。

校長室のひとりごと「マジックアワー」

 特に「写真」に凝っていると言うわけではありませんが、夏の「モクモク」とした積乱雲、秋なら高く線状の雲冬であれば澄み切ってキラキラ光る空など季節の特徴が現れているような空を撮影しています。最近は日の出、日の入り前後の空を撮影しています。

 「マジックアワー」という言葉をご存じでしょうか。日本語では「薄明」ですが、一般的に「マジックアワー」という言葉が使わます。このマジックアワーとは、日の出前と日の入り後のわずかな時間で、条件が整えば見ることができる朝焼けや夕焼け、オレンジ色をはじめカラフルな「魔法のような色をした空」を見ることができる、そんな時間をマジックアワーと呼んでいます。色々な色が混じった太陽の光が、大気中の小さな粒子とぶつかることで空は色々な色に見え、ちなみに青い光は空気中で拡散しやすいため昼間の空は青く、空気中の粒子が水蒸気など大きくどの色の光りも同じように混ざると「空は白く」つまり雲は白く見えます。そして朝や夕方の太陽は低い位置にあると青い光は途中で散乱しきってしまい、赤やオレンジ、黄色の光が目立ち夕焼けや朝焼けになるのだそうです。

 そして、オレンジ色だけではなく、青や紫、ピンクや赤などが混じり絶妙なグラデーションの「美しい空は」は日の出前と日の入り後の各10数分間(水平線に対し太陽が0°~6°)だけ見えるという、まさに魔法のような時間帯「マジックアワー」、皆さんも注目してみてはどうでしょう。

校長室のひとりごと「ビースト」

 米国トランプ大統領が6年ぶりに来日しました。大統領専用機「エアフォースワン」で羽田空港に到着し、都内の米軍施設に向かうため大統領専用ヘリ「マリーンワン」に乗り換え、そこから大統領専用車で皇居に入り天皇陛下と面会されたと報道されていました。もともと車好きの私が注目したのは「ビースト」と呼ばれる大統領専用車です。移動中のテロから大統領を守るため特別な装備が施されていることは知っていましたが、都内を走るビーストの窓から手を振る大統領の映像を見て一層興味が湧き詳しく調べてみました。まず、車全体が厚さ5cm を超える軍レベルの装甲板で覆われ、ロケット弾が着弾したり近くで爆発が起こっても壊れないそうです。ドアに至っては厚さ20cm、窓は12cmの防弾ガラスという徹底ぶりです。タイヤは銃弾を受けパンクしても走行可能、車内は完全密閉されており化学兵器攻撃にも耐えられ、車内には暗視カメラ、酸素ボンベ、輸血用の血液製剤も装備されているそうで、正に「走る要塞」です。ちなみに普通の自家用車が車重1〜2トンなのに対して「ビースト」は車重約9トン、燃費は2.8km/lだそうです。

 また万全を期すために「エアフォースワン」「マリーンワン」「ビースト」は各2機、2台で移動し、どちらに大統領が乗っているのかわからないように移動するそうです。そのため通常は窓をスモークにしているのですが、昨日の移動ではビーストの後部座席で手を振る大統領の姿が見られたなど、安全な日本だからこその一幕だと感じました。

校長室のひとりごと「読書の日」

 昨今、若者の読書離れが気になります。これには学校としても少々責任を感じているところです。数年前まで多くの小中学校では「読書の時間(朝読書)」をカリキュラムに取り入れていました。これをお読みの皆さんには「朝自習」の時間に読書を取り入れていた、と言えばイメージが掴めるでしょうか。毎日10分~15分でも読書に触れる時間があり、それが読書の習慣に繋がっていたことは否めません。しかし、コロナ禍頃からでしょうか、教員の時間外勤務時間の削減の動きと相まって、特に中学校では一日のカリキュラムを見直す動きが出てきました。勤務時間内に部活動の時間を確保するためです。本校も例外ではありません。そこで「朝読書」の時間をなくし、登校後、朝の諸連絡を済ませ1時間目の授業開始としています。中学校の場合は年間1015時間、週29時間、1単位時間は50分の授業を削るわけにはいきませんから、ある意味苦渋の決断と言えます。では中学生に読書は必要ないのかと言えばそうではありません。ゲームやSNS、動画など眼から入る情報ばかりの世の中だからこそ、読書により「文字」や「文章」から想像を巡らせる、読み取る力は子ども達に培ってほしい能力の一つだと考えています。

 10月27日、今日は「読書の日」です。そして11月9日までが「読書週間」でもあります。秋の夜長、子ども達に読書を勧めるのはもちろんですが、私も文字や文章の世界に浸ろうと思います。

校長室のひとりごと「君ノ高校」

 君津市にある「君ノ高校」という学校をご存じでしょうか。「君ノ高校」とは2020年に廃校となった緑豊かな君津市立亀山中学校の施設を活用して2023年11月に民間会社が開校(?)した外国人向けの体験施設です。この施設でのアクティビティは、日本の学校の伝統的習慣を取り入れ、まずは学ランとセーラー服を選んで着替え、午前中は授業体験。体育の授業では運動会さながらの「玉入れ」「パン食い競争」などを行い、筆を手に書道の授業などを行います。お昼は給食体験、割烹着を着て給食当番を体験したり、放課後には、ホウキとちりとりで掃除を体験します。最後には卒業式を行い「卒業証書」を受け取るという、日本の学校を疑似体験できる施設です。SNSなどの口コミで広がり、これまでに多くの外国人が参加しているそうです。

 成田空港でポスターを見て「君ノ高校」で実際に体験した外国人の方は「給食の揚げパンが気に入った。日本への理解が深まった」「アニメで見ていた日本の学校風景とまた違って面白かった」などと語っています。

 人口減少による少子化・過疎化など地域によって抱える問題も様々ですが、この「君ノ高校」の取り組みの原点は「地域の活性化」だそうです。これからも多くの外国人が体験することで、日本の伝統文化を正しく知ってもらうことで日本人も外国人も共に理解し合えると良いですね。

校長室のひとりごと「全ては関係している」

 先日この場で、英国政府による干ばつ対策の一つとして「干ばつ対策のためPCの古いデータを削除して」というメッセージを国民に送ったという、一見関係のない両者が、実は深く関わっていることがあるという話をしました。文章を書きながら「こんなことわざがあったな」と気になっていましたが思い出せませんでした。しかし遂に思い出しました。「風が吹けば桶屋が儲かる」です。もうご存じかと思いますが簡単に紹介を・・・

 ・強い風が吹くと土埃が舞い上がる。

 ・舞い上がった土埃で眼を病み失明する人が増える。

 ・失明した人は三味線弾きになり三味線の需要が増える。

 ・三味線には猫の皮が使われるため猫が減る。

 ・猫が減ればネズミが増える。

 ・増えたネズミが家中の桶をかじって使えなくする。

 ・結果として桶の需要が増え桶屋が儲かる。     

 江戸の街で生まれたこのことわざは、直接の因果関係がないように思えても間接的に連鎖し影響するという意味で使われています。また、ことわざではありませんが、似たような意味を持つ「バタフライ効果」という言葉があります。ご興味がある方は調べてみてください。

校長室のひとりごと「だからどうした・・・」

 日頃は興味なくても、不思議といざ報道されると、なぜか見入ってしまうことってありませんか。先日そんな報道に見入ってしまい、すぐに詳細を知りたくてタブレットで検索してしまったことがあります。「都道府県魅力度ランキング」なるものです。この「都道府県ランキング」といっても「移住したい都道府県ランキング」「人が優しい都道府県ランキング」など様々ですが、今回は「地域ブランド調査」に基づいた「魅力度」のランキングです。「だからどうした」という気持ちもありますが、すぐに調べたのがやはり千葉県のランキング、18位でした。千葉県は昨年の15位から3つ順位を落としてしまい、なぜか「いや~落ちちゃったか・・・」などと悔しい気持ちになりました。やはり「だからどうした」って話ですが。栄えある第1位は北海道、調査を開始した2009年から17年連続の1位だそうです。確かに広大な大地の北海道は暑い夏でも爽やかなイメージがあり、冬なら寒くても雪まつりやラーメンを食べに行きたいなんて考えてしまいます。ちなみに第2位はこれも17年連続で京都府、3位は沖縄県と観光地が上位を占めています。また昨年度最下位47位だった佐賀県は45位、46位は昨年45位の茨城県、そして47位は昨年46位だった埼玉県という結果でした。実際お隣の埼玉県や茨城県に観光地がなく魅力がないかというと決してそんなことはありません。なぜかこうした「都道府県ランキング」、各県の自慢などのTVのトーク番組では、つい我が故郷千葉県に注目してしまうものです。

*温かくしてお出かけ、お過ごしください・・・

校長室のひとりごと「2つの天体ショー」

 冬に向かい大気が乾燥し夜空の星の輝きが一段ときれいに見える季節になってきました。今日21日「オリオン座流星群」が活動のピークを迎えます。オリオン座という明るい星座からの放射で、空の高い位置からの流星群なので、条件が合えば肉眼で十分に見ることができそうです。街の明かりが少なくなる深夜から明け方にかけて1時間に10個程度の出現が見込まれているそうです。

 もう一つ、今日は一生に一度の天体ショーのチャンスでもあります。今年1月、米国アリゾナ州レモン山天文台で発見された「レモン彗星」が地球に最接近するのが今日21日の日本ではPM10:00頃です。「レモン彗星」は「ハレー彗星(76年周期)」などと同様に長周期彗星で、諸説ありますがNASAによると次に地球に接近するのは1150年後、西暦3175年と予想されています。一生に一度のレモン彗星の観測のチャンスともなれば気になりますよね。晴れていれば東京近郊はPM6:30頃、西北西の高さ15度程度に望遠鏡や双眼鏡でも(肉眼では微妙)見ることができるそうです。そもそも彗星とは、主に氷や固体の微粒子でできており、太陽の周りを楕円の軌道で周回し、太陽に接近すると、氷が溶けたりガスや塵が放出され、ホウキのように尾を引いたように見えるのだそうです。

 う~ん、今日の天気は曇り(11月上旬まではチャンスあり) 

 次回1150年後の3175年に期待しましょうか・・・

校長室のひとりごと「データセンターと節水」

 今日は一段と秋の深まりを感じますが、今年の夏は本当に暑く、山沿いではゲリラ豪雨はあったものの、ここ野田市では、いわゆる「夕立」もほとんどありませんでした。日本と同じように今年の夏は世界中至る所で記録的な暑さに見舞われ、小雨と猛暑で各地で山火事も発生してしまいました。英国では連日の猛暑と小雨による干ばつが深刻だったそうで政府は国民に対して節水を呼びかけました。その節水に関する具体的な項目の中に「干ばつのためPCの古いメールや画像をできるだけ削除するように」という内容の項目があり話題になりました。「干ばつとPC」何の関係があるのでしょう。どう考えてもPCと節水に接点は見いだせず、遂にはネットで関連の記事を検索し読み進めてみました。すると、もともとこの要請を政府にお願いした出どころはPCのデータセンターだそうです。PCのデータセンターでは常に水で機器を冷やしており、一人一人のユーザーが不要な古いデータへアクセスするたびにデータセンターの負担が増え、機器を冷却するための水の使用量が増えてしまう。そこでPCデータセンターの要請で、政府が国民に対して異例(?)の節水要請をしたということです。世の中には、一見関係のなさそうなことでも、結果として大きく関係していることがあるものだと考えさせられました。

 確か、こんな状態を表すことわざがあったような・・・

校長室のひとりごと「第77回東葛飾地方中学校駅伝競走大会」

 明日10月18日、第77回東葛飾地方中学校駅伝競走大会(東葛駅伝)が行われます。この地域でない方もいると思いますので、東葛駅伝について簡単に説明します。

 今年で77回目を迎える歴史と伝統ある中学校の駅伝大会で、東葛地域、つまり野田市、流山市、柏市、松戸市、我孫子市、鎌ヶ谷市にある74の中学校が出場します。一斉に松戸市民劇場前を9:00にスタートし、野田市の清水公園(野田市総合公園陸上競技場)までの31.9kmを10区間でタスキをつなぎゴールを目指します。大学の駅伝大会ではお馴染みですが、中学校の駅伝大会で一般道路を規制し白バイが選手を先導する、ましてや70校を超えるチームが一斉に走る大会は全国でも珍しく、歴史と伝統だけではなく、その大会規模でも全国屈指です。第一回大会は終戦間もない昭和23年、創立間もない川間中を含む12校が出場し野田市立福田中学校が初代優勝校となりました。コロナで実施できない年もありましたが、道路事情、交通事情が変化した今もなお続いています。歴史ある大会ですから、皆さんの中にも中学時代に出場したり、また親子3代で出場したという方もいらっしゃるのではないでしょうか。過去には、中学生時代に東葛駅伝を走った選手が、後に箱根駅伝やオリンピックに出場した日本を代表するような長距離ランナーもいます。どの学校の選手達も皆来る日も来る日も長い距離を走り、晴れて学校の代表としてタスキをつなぎます。川間中はもちろんですが、全ての学校の中学生を応援したいと思います。

校長室のひとりごと「3年生から受験生へ」

 今日は3年生の保護者(生徒同席)を対象とした「第2回進路保護者会」が行われます。6月に第1回目の進路保護者会(生徒も同席)を行いましたが、そのときの内容は「進路開拓に向けて」「受験校の選び方」「夏休みの過ごし方」など受験生としての「心構え」が中心でした。生徒達は7月の「三者面談」を経て、各高校の「学校説明会」に参加し、自分の肌で各高校を知り、受験校を選び始めています。そして、決まりつつある受験校について「進路希望調査」を行い、間もなく始まる「三者面談」で最終的な受験校を絞っていくわけです。話を戻しますが、今回の進路保護者会では、具体的な進路関係の今後の予定や進路事務の進め方などについて教員と保護者、生徒達本人が共有し、自分が選んだ受験校に照らし合わせながら各自のスケジュール感を掴むことが主な目的です。

 高校受験は毎年同じ高校でも少しずつ変化しています。かつては「紙」が主流だった出願も「インターネット出願」に代わるなど今年も様々な変化があるようです。各高校8月、9月に正式な受験日程、募集人員、受験制度など募集要項を発表しました。夏休み返上で受験勉強に励んできた受験生3年生にとって、またその家族にとっても、この第2回進路保護者会を境に「受験モード」に切り替わる、そんなきっかけになるのが「第2回進路保護者会」というわけです。

校長室のひとりごと「野田から世界へ!」

 「ジョージア」という国をご存じでしょうか。日本では余り馴染みがないかもしれませんが「旧グルジア」と言えば少しはピンとくる方もいるかもしれません。この3連休中、野田市国際交流協会主催の野田市制施行75周年記念事業「講演会」に行ってきました。「野田から世界へ!ジョージア大使が語る国際交流」という演題で、ジョージアの大使「ティムラズ・レジャバ閣下」による講演です。レジャバ閣下は、幼少期から日本との関わりがあり、早稲田大学を卒業され「キッコーマン株式会社」に入社され、その後ジョージア外務省に入省され、2021年には特命全権大使に任命され現在に至っています。現在はSNSで積極的に情報発信するなど日本とジョージアの架け橋となり活躍されています。このような立派な方がなぜ野田で講演かというと、そうです、閣下にとって第二の故郷、それが野田だったからです。講演は、流暢な日本語で時折ユーモアを交えながらわかりやすく、ジョージアの歴史や文化、日本との関わりをお話しいただきました。招待された市内の中学生も終始目を輝かせながら話を聴き、講演後多くの質問を投げかけていました。

 現在、ロシアによるウクライナ侵攻が続いていますが、同様に2008年ロシアとグルジアの間で紛争が勃発した暗い歴史もあり、ロシア語読みのグルジアから2015年に英語読みのジョージアに改名されました。そんなジョージアは約8000年もの歴史を持つワイン発祥の地で、訪問者を各家庭が作るワインと家庭料理、伝統の歌でもてなす文化が今も残っているそうです。コーカサス山脈と黒海に接する豊かな自然など、機会があれば一度訪れてみたいと思わされた講演会でした。

校長室のひとりごと「一つの区切り新たなスタート」

  約半年間の開催だった「大阪・関西万博」も昨日閉幕しました。また、イスラエルとハマスの戦闘も停戦合意に基づき人質を解放する映像が報じられるなど、何か世の中の一つの区切りを迎えたように感じます。

 学校はといえば今日から「令和7年度後期」がはじまりました。「実りの秋」「充実の秋」、生徒達には後期も様々な経験を通して「実りある」「充実した」学校生活を送ってほしいものです。1年間を「走り幅跳び」に例える(体育科教師なので)なら、4月に助走を始め、各学年共に徐々にスピードを上げ、9月には「共栄祭」「体育祭」など力強く大きく高く踏み切ることができました。この高さや力強さ、勢いをそのままに、まずは距離を伸ばすために空中での姿勢を整えなくてはなりません。気張り過ぎたり、脱力し過ぎたりと、どちらにしても空中で失速してしまいます。そして着地です。砂場に尻餅をつかないよう大きく手を上から後ろに振り、先を見据え上体を前傾します。着地の目標地点、3年生は「卒業式」、1.2年生は「修了式」が着地点の目標です。

 WHOによると人間が活動するのに適している気温(室温)は18~22℃、湿度55%~65%だと示されています。まさにこれからの季節です。運動にしても勉強にしても読書にしても何にしても本気を出すのに丁度良い「実りの秋」「充実の秋」の到来です。皆さんは「何の秋」を目指しますか?