校長先生から今日のお話
5月22日(木)道
道
道はいつもひらかれている
道はすべての人の前にひらかれている
学び、知ろうとする意欲
考えようとする意欲
向上し、がんばろうとする意欲
少し意欲を持ちさえすれば
自分の歩く道が少しずつ見えてくる
道はいつもひらかれている
今日は生徒諸君に「道」という詩を送ります。先日の修学旅行で3年5組が茶道体験をしたときの先生の言葉にも通じるものがあります。不平不満、愚痴や弱音もたまにはいいだろう。でもね、どんなに辛くても、少しずつ、一歩ずつでも進まなければ、“なりたい自分になる”というゴールにはたどり着けない。自分でしっかりと考え、行動することしかないのである。大沼中の生徒たちのがんばりに期待します。
5月21日(水)楽しいイベントには支えてくれている裏方がいる
今日は午前中、体育祭の予行を行いました。最後の講評でも述べましたが、体育祭の競技はまだまだこれから数日間で伸びます。みんなで知恵を出し、声を出し、汗をかけばレベルアップします。
また、体育祭や修学旅行など楽しいイベントには、その裏でみんなを支えてくれている人達がいることを忘れてはいけません。体育祭でいえば、観察係、決勝審判、そして放送を担当する放送委員会、得点を集計する図書委員会、その他様々な役割を担う担当者がいます。イベントを支える、なくてはならな役割を持った人達です。そういった役割を担った人は、誇りを持って役割を全うしてください。そして周りのみんなは、そういった役割の人の存在に気付き、感謝する気持ちを持ちましょうね。当日もよろしくお願いします。
5月20日(火)自立と自律
君達の学校生活の最終的なゴールは、“自立”できる人になることです。自立とは何かというと、自分の力で責任を持って生きて行くということです。では、どうすれば自分の力で生きて行くことができるのでしょうか?それには“自律”した人間になることが必要です。自律とは何かというと、字のごとく自分を律するということです。簡単に言えば、自分をコントロールすることができるということです。例えば、君達の年齢を考えると、保護者のひと言ひと言をうるさく感じたりしませんか…。親から「はやく勉強しなさい!」と言われて、「うるさいなぁ」と思うことはある意味正常です。しかしそう思った後、よく考えもせず「うるさいなぁ!分かってるよ!」と言ってしまうのは、自分をコントロールすることができていない人です。親の言うことに「うるさいなぁ」と思っても、「でも確かに親の言っていることは正しいことだ。それに自分の事を大切に思い、心配して言ってくれているからこそなんだ」と考えられる人は、自分をコントロールできる人であり、そういう人を“自律している人”といいます。
中学生として、やるべきことを誘惑に負けずに自分を律して実践している人って素晴らしいですよね!校長先生も人間ですから弱い面もずるい面も、また自分が嫌になるような醜い面もあります。でも人としてより良く生きようという思いもあります。人が与えられた条件や環境の中で、より良く生きるためには、よく考えることが必要です。哲学者・科学者であるパスカルは「人間は考える葦(あし)である」という名言を残しています。考えることこそが人間の人間らしいところなのです。生徒諸君!中学生としてよく考えて生きよう!
5月19日(月)君はどのタイプ…?②
先週、このタイトル“君はどのタイプ…?①”で、ドラえもんのキャラクター、のび太、ジャイアン、スネ夫に登場してもらい、人はみな違う、みんな違っていいんだ。それぞれの個性を認め合い、力を合わせて良いクラス、良い人間関係を作っていこう!という話をしました。今日は再びドラえもんのキャラクターに登場してもらい、違う話をします。今回登場するキャラクターは、のび太、ジャイアン、しずかちゃんです。
皆さんは、「アサーション」という言葉を知っていますか?分かりやすい言葉で簡単に言うと、「自分も相手も大切にする爽やかな自己表現」です。そのような態度をとれる人を「アサーティブな人」と言います。そこで今日は、ドラえもんのキャラクター3人に登場してもらい、アサーティブな人になれるように勉強しましょう。
ジャイアン…自分の感情をすぐに爆発させてしまい、言葉や暴力で相手の心や体を攻撃してしまう。
のび太…自分の本当の気持ちをなかなか主張できない。嫌なことを言われたり、やられたりしても「いやだ」「やめて」と言えなかったり、人に何かを頼むことも苦手。
しずかちゃん…自分の考えを相手に伝えることが上手。何かを頼んだり、断ったり。でもその時に相手を攻撃して傷つけることはしない。
自分の思いや考えを相手にきちんと伝えることは自分を大切にすること。そして、上手な伝え方で相手のことも大切にしてあげられることも大切なこと。今日の話、「アサーティブな人」はまさに、このしずかちゃんタイプの人ですね。みなさんも、このしずかちゃんタイプのアサーティブな人になれるように意識していきましょう。意識をして、失敗も重ねながら成長していけば、必ずアサーティブな人になれますよ。まずは身近な人で誰がアサーティブな人かを考えてみましょう。そして、その人の良さをまねてみることから始めましょう。
5月16日(金)茶道体験で学んだこと
修学旅行から戻ってきました。大きなけがや病気になる者が出ず、参加192名全員が楽しく学ぶことの多い3日間になりました。保護者の皆様をはじめ、修学旅行に携わっていただいたすべての方々に感謝申し上げます。さて、私は3日目のクラス別行動で、5組と行動を共にしました(その様子はログインして学校行事のページをご覧ください)。宇治の平等院鳳凰堂の拝観と茶道体験でした。その茶道体験でお世話になった17代店主の方のお話がとても素晴らしく、自分の心にも響き、刻まれたので、ぜひ5組以外の生徒、そして1・2年生諸君にも紹介します(本来、「話」というものは、話す人と直接対峙して、その人の持つ全身のオーラなどすべてを受け止めなければ本当のことは伝わらないものですが)。
人生は自分の「心」次第で花が咲く
12歳を過ぎればもう自分の人生は自分で考え、努力し責任を負うこと。勉強のできる人、スポーツで一流の選手になる人、そして社会人として認められ成功する人は、人の話をよく聴き、すぐに生かすことができる人。お茶のいれ方を説明しても言われたことをすぐに実行できる人とそうでない人がいる。よく集中し、目と耳と心でしっかりと受け止めるようにすること。「ありがとうございます」「いただきます」と頭を下げて言える人になろう。
いま、君たちは親や先生に叱られることが多いと思う。叱られて反抗心を持つことは悪いことではない。しかし、その反抗心を、自分を変え、至らなさを改めることで、見返せれば人として成長できる。他人が悪い、社会が悪いと言っているうちは、決して立派な人にはなれない。幸せな人生を送れるかどうかはすべて自分の考え、努力、そして心次第である。茶道というのは心のあり方、人としてのあり方を学ぶことである。
いま、この文書を書いていて、情けないほど伝える力が不足していると反省しています。茶道の先生を見習い、校長先生ももっともっと努力しなければと思っています。1、2年生も修学旅行で貴重な体験をしてほしいです。