5月20日(火)自立と自律
君達の学校生活の最終的なゴールは、“自立”できる人になることです。自立とは何かというと、自分の力で責任を持って生きて行くということです。では、どうすれば自分の力で生きて行くことができるのでしょうか?それには“自律”した人間になることが必要です。自律とは何かというと、字のごとく自分を律するということです。簡単に言えば、自分をコントロールすることができるということです。例えば、君達の年齢を考えると、保護者のひと言ひと言をうるさく感じたりしませんか…。親から「はやく勉強しなさい!」と言われて、「うるさいなぁ」と思うことはある意味正常です。しかしそう思った後、よく考えもせず「うるさいなぁ!分かってるよ!」と言ってしまうのは、自分をコントロールすることができていない人です。親の言うことに「うるさいなぁ」と思っても、「でも確かに親の言っていることは正しいことだ。それに自分の事を大切に思い、心配して言ってくれているからこそなんだ」と考えられる人は、自分をコントロールできる人であり、そういう人を“自律している人”といいます。
中学生として、やるべきことを誘惑に負けずに自分を律して実践している人って素晴らしいですよね!校長先生も人間ですから弱い面もずるい面も、また自分が嫌になるような醜い面もあります。でも人としてより良く生きようという思いもあります。人が与えられた条件や環境の中で、より良く生きるためには、よく考えることが必要です。哲学者・科学者であるパスカルは「人間は考える葦(あし)である」という名言を残しています。考えることこそが人間の人間らしいところなのです。生徒諸君!中学生としてよく考えて生きよう!