ほごログ
図書館教養講座
演題は「春日部の戦国→泰平」で、今年度の夏季展示「春日部・糟ケ辺・糟壁・粕壁~戦国から泰平へ」展の図録を主な資料としました。
戦国時代から江戸時代初期においては、この時代に活躍する様々な大名・武将について、その逸話や人物像に興味・関心が集まりがちです。大名・武将についても興味深いのですが、彼らの人生を中心に構成される歴史は細切れに陥りやすい傾向にあります。
そこで、この講座では、戦乱の世から泰平の世へ時代が大きく変わるなか、市域(地域)において、どのようなことが引き継がれたのか(“→”=時代の連続性)について、13点の古文書を読み解きながら、お話しさせていただきました。
古文書の解読というとっつきにくい話題にも、皆さん熱心に聞いていただけました。
帰りがけに受講者の方から「楽しかった」とご感想もいただけたのでよかったのですが、時間配分がうまくできず、質疑応答の時間がつくれなかったのが唯一の心残りです。
夏季展示「春日部・糟ケ辺・糟壁・粕壁~戦国から泰平へ」展の図録の残部は、郷土資料館で配布していますので、ご興味のあるかたはご来館ください。
古文書講座を開催しました
午前の初級編では、中世、戦国時代の古文書を講読しています。
今回は、戦国末期、天正17年(1589)3月の北条氏房朱印状写を講読しました。
この古文書は、岩付城の「御領所糟壁」に対する諸役免許と開発について、城主の北条氏房が代官らに命じたもので、地名の「糟壁」の表記が歴史上初めて登場する注目すべき史料です。
午後の中級編では、江戸時代の粕壁宿の商家伝来の古文書を講読しています。
今回は、文政10年(1827)2月「質屋仲間議定帳面写」(郷土資料館所蔵)を中心に読み、粕壁宿で質屋仲間が組織され、宿財政に助合金を補填することなどを読み解きました。
表紙(上の写真)には
「丁文政十年亥二月廿九日改
質屋仲間議定帳面写
御代官伊奈半左衛門様御手附
赤木信左衛門様御出役ニ付取極」と書いてあります。
受講者の皆さんと意見をかわしながら読み進められましたので、勉強になりました。
古文書講座は、毎年6月~7月ごろ広報誌で受講者を募集します。
ご興味のある方は、ぜひ受講してみてください。
飯沼中学校第1学年が郷土資料館を見学しました
郷土について調べる総合学習の単元の校外学習で、郷土資料館をはじめ市内の史跡などを踏査するそうです。
資料館では、竪穴式住居の模型、粕壁宿の模型などをご覧いただきましたが、
もっとも人気だったのは、昔の道具・おもちゃに触れられる体験コーナーのようでした。
八木崎小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました
少し昔に使われていた道具を実際に手に取ったり、千歯こきを使い脱穀を体験しました。
郷土資料館では、3月19日(日)まで「くらしのうつりかわり―懐かしの暮らしと道具展」を開催しており、昔の懐かしい道具や写真を展示しています。ぜひ遊びに来てください。
豊春地区公民館に手づくりの粕壁宿を展示しました
手づくりの粕壁宿模型は、粕壁宿再現プロジェクトに参加した子どもたちが造ったペーパークラフト模型をもとに、江戸時代の粕壁宿の町並みを復元した模型です。
目線を下げると、まるで江戸時代にタイムスリップしたようですね。
豊春地区公民館では、ロビーの吹き抜けに展示しましたので、二階のエントランスからもご覧いただけます。
模型の詳しい解説については、「ペーパークラフトでめぐる粕壁宿」(郷土資料館ホームページ)をご覧下さい。
お近くの方は、お立ち寄りいただき、ぜひ間近でご覧ください。
今後、各地区公民館を巡回する予定ですので、お楽しみに。
南桜井小学校伝統芸能クラブの皆さんが舞を披露しました
南桜井小学校のクラブ活動発表会が行われ、伝統芸能クラブの皆さん(6年生7名、5年生2名、4年生3名 計12名)による演目「芝舞」が3年生以上の生徒の前で堂々と、力強く披露されました。毎週、クラブ活動の時間に西金野井獅子舞保存会の指導による練習が行われています。校長先生からも、校内で誇れる伝統芸能クラブが継承できるよう、4月からのクラブ活動では一人でも多くの生徒が加入するよう、呼びかけていただきました。本日の先輩たちの舞をみて、興味のある生徒さんが生まれることを期待しています。
武里南小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました
少し前に使われていた黒電話やランドセルなどを実際に手に取ったり、千歯こきを使い脱穀を体験しました。
郷土資料館では、3月19日(日)まで「くらしのうつりかわり―懐かしの暮らしと道具展」を開催しており、昔の懐かしい道具や写真を展示しています。ぜひ遊びに来てください。
中野小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました
少し昔に使われていた道具を実際に手に取ったり、千歯こきを使い脱穀を体験しました。
郷土資料館では、3月19日(日)まで「くらしのうつりかわり―懐かしの暮らしと道具展」を開催しており、昔の懐かしい道具や写真を展示しています。ぜひ遊びに来てください。
正善小学校3年生の皆さんからの感想をいただきました
いただいたのは、大きな模造紙に一人一人の感想を貼った制作物で、黒板をモチーフにしています。
とてもよくできていますので、展示室内に掲示させていただきました。
昔の道具と見事にマッチしています。
3年生の皆さんがどんな感想を書いているのか気になる方は、ぜひ見にきてくださいね。
小学生の団体見学の感想
年齢層やお住まいの地区などのほか、展示に関するご感想をご記入いただき、これを集計して、今後の館の運営に役立てることを目的としています。
もちろん、団体で見学に来ていただいた小学校の皆さんにも、学校で感想を書いてもらい、後日提出していただくようにお願いしています。子どもならではの素直な感想に、胸をうたれることもしばしば。
今回は、1月29日に団体見学に来ていただいた幸松小学校3年生の感想を少し紹介させていただきたいと思います。
まずは、印象に残った資料について。
現在、企画展示室では、今年度幸松小学校より寄贈いただいた戦後直後の幸松小学校の記録を展示しています。自分の通っている学校から、歴史を身近に感じてもらえましたでしょうか。
次に、全体の感想です。
「郷土資料館はすごい」と思って、「大切なおもいで」になったのならば、解説冥利につきます。
こちらこそ、ありがとうございます。
最後になりますが、これを読んで、私は思わずうなってしまいました。
「いまからの社会・・・」とは、これからの学校で学ぶ社会科という意味かもしれませんが、「未来の社会に活かしていきたい」というようにも読めます。
見学したことを、これからの学習に活かし、さらに未来の社会にも「昔のもの」から学んだことを活かす、立派な大人になっていただければ、これほどうれしいことはありません。
入館票について、何度もご来館いただく方は、「また書くの?」なんておっしゃり、嫌がる方も少なくありませんが、職員一同、ご記入いただいたご感想は真摯に受け止め、よりよい郷土資料館となるよう努めてまいります。厳しいご意見も含め、ご記入のご協力、よろしくお願い申し上げます。
三上於菟吉『新編図録春日部の歴史』からーその1
昭和初期には大衆作家として活躍し、繰り返し映画化された『雪之丞変化』をはじめ、数々のヒット作を生み出しました。『百万両秘聞』は西宝珠花を舞台にしています。
大正時代から昭和初期にかけては、東京の神楽坂近辺に住みましたが、第2次世界大戦中の昭和18年、幸松村八丁目に疎開し、昭和19(1944)年、53歳で亡くなりました。
杉戸町木野川の共同墓地の一角に墓があります。
三上於菟吉の墓(杉戸町ホームページ)
「市ゆかりの文化人」『新編図録春日部の歴史』214ページ
正善小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました
少し昔に使われていた道具を実際に手に取ったり、千歯こきを使い脱穀を体験しました。
郷土資料館では、3月19日(日)まで「くらしのうつりかわり―懐かしの暮らしと道具展」を開催しており、昔の懐かしい道具や写真を展示しています。ぜひ遊びに来てください。
豊春小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました
平成29年2月1日に豊春小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました。
少し昔に使われていた道具を実際に手に取ったり、千歯こきを使い脱穀を体験しました。
郷土資料館では、3月19日(日)まで「くらしのうつりかわり―懐かしの暮らしと道具展」を開催しており、昔の懐かしい道具や写真を展示しています。ぜひ遊びに来てください。
かすかべデジタル写真館を更新しました!
(クリックするとリンクページにジャンプします)
1月31日、ご覧いただける写真を一挙に更新しましたので、お知らせいたします。
ちなみに、今回更新した写真でおすすめなのが、明治40年(1907)の粕壁町全景の写真です(下の写真)。
(クリックすると大きな画像がご覧いただけます)
写真は絵葉書の文面に印字されたもので、原典には「謹賀新年 戊申元旦 最勝院之門前町ニシテ山門ヨリ撮影シタルモノ、喩ヘハ大田原町下丁ノ薬師ヨリ撮影シタル如キモノニシテ只少々広大ナルノミ」と一文が添えられていました(墨書は画像加工で修正しています)。
「戊申」というのは、明治40年のことです。粕壁の寺町の最勝院の山門から町並み・往還を撮影したもので、町内を撮影した写真としては最古級のものです。
当時はすでに東武鉄道が開通していますので、町や住民の暮らしは着々と近代化されていったと思われますが、庇(ひさし)の長い商家が並び、江戸時代の粕壁宿の風景を偲ばせる一枚となっています。差出人が太田原(栃木県)の町並みと比較しているのも面白いですね。
新編図録春日部の歴史販売のお知らせ
オールカラ―360ページで、価格は2,000円です。
正誤表、目次もインターネットで公開しております。あわせてご利用ください。
新編図録春日部の歴史のご紹介(春日部市教育委員会サイト内)
販売場所は下記の通りです。ぷらっとかすかべ、道の駅庄和でも販売しておりますので、ぜひご利用ください。
ぷらっとかすかべ(粕壁1-3-4)午前9時~午後4時30分(月曜日(月曜日が祝日の場合は、その翌日)、12月29日~1月3日を除く)
道の駅「庄和」(上柳995)午前8時~午後7時(1月1日・2日、臨時休館日を除く)
*ぷらっとかすかべと道の駅「庄和」は『新編 図録 春日部の歴史』のみの販売です
郷土資料館(教育センター1階)午前8時30分~午後5時15分(月曜日、祝日、臨時休館日、12月29日~1月3日を除く)
文化財保護課(教育センター1階)平日午前8時30分~午後5時15分
市民生活相談課(市役所別館1階)平日午前8時30分~午後5時15分
庄和総合支所総務課(支所2階)平日午前8時30分~午後5時15分
郵送販売をご希望の方は文化財保護課までお知らせください。
「くらしのうつりかわり―懐かしの暮らしと道具展」
郷土資料館では、3月19日(日)まで「くらしのうつりかわり―懐かしの暮らしと道具展」を開催しています。
少し昔の懐かしい道具や写真を展示しています。小学校第三学年の社会科の学習単元に対応した内容になっています。
ぜひ遊びに来て下さい。
文化財防火デー防災訓練が行われました
平成29年1月22日、大衾の蓮花院で平成28年度文化財防火デー防災訓練を実施しました。当日は、通報訓練、文化財搬出訓練、消防団による放水訓練が行われ、地区の住民の方々に積極的に参加して頂きました。
蓮花院には、県指定天然記念物「蓮花院のムク」があります。樹齢約400年、
木の高さは約27mをほこる県内有数の大木で、昭和19年に指定されました。
ほごログ誕生!
春日部市教育委員会の文化財保護課がお届けする「ほごログ」が誕生しました。
文化財や郷土資料館の最新情報などをお知らせします。
「ほごログ」をどうぞよろしくお願いいたします