校長室から発信
小中連携・地域連携書初大会 大成功!
23日(金)、布佐中学校武徳館(武道場)にて小中高連携・地域連携書き初め大会を実施しました。休日にも関わらず、当日は早朝より地域にお願いした講師の先生・地域ボランティア(地域ルーム)のお手伝いの方々・小中三校の先生方、そして我孫子東高校の先生・生徒と多くの方々に応援いただき、大変にスムーズな運営ができ、参加した子ども達も満足感いっぱいに過ごすことができていました。
子ども達の感想の中には、「地域の先生が丁寧に教えてくれて上手な字が書け、宿題も終わってよかった」とか「小中学生が一緒で最初は緊張したけど、交流もできたし、中学生の上手な字が見られて参考になった」「たくさんの人に教わり、家でやるより集中してはかどった」等々の意見が数多くありました。
この後、子ども達からとったアンケートを基にして、来年度の方向性を決めていくことになりますが、「ぜひ来年も参加したい」という多くの子どもの声に応え、より意義のある書き初め大会にしていきたいと考えます。また、新年1月7日からは布佐中学校B棟2階に参加者全員の作品を展示し、地域・保護者のみなさんや小学生にも開放します。たくさんの方々のご来校をお待ちしていますので、よろしくお願いします。
終わりになりますが、ご協力いただいた地域のみなさん、我孫子東高校のみなさん、小中学校の先生方、特に小中三校の中心となって企画・運営に携わってくれた実行委員のみなさんに改めて御礼申し上げます。
地域の教育力に 感謝!!
12月18日(木)、1学期に引き続き、地域の方に本校の大掃除をお手伝いしてもらい、生徒ともに汗を流していただきました。今回は地域団体の定例会と日が重なってしまい、人数が少なくなってしまったこともあり、お手伝いしてもらった方には、それぞれ時間内に複数の場所を回っていただくなど、大変なご苦労をおかけしてしまいました。
そんな中、ご高齢の地域の方が、トイレ掃除で膝をついて一生懸命に床を拭いている姿を見て、生徒たちは自然と無言になり、黙々と清掃に取り組むようになったのが印象的でした。きっと自分たちのために、地域の方が無心で働く姿に心を動かされたのだと思います。
私たち教職員も、清掃に限らず日頃から率先垂範を意識して活動していますが、なかなか生徒の心を動かして行動化させるところまでには至りません。まさにこれが「地域の教育力」なんだろうなということを実感しました。
この例に漏れず、これからも学校・家庭・地域が連携した「みんなで創る地域の学校」で、よりパワーアツプした教育力をもって生徒を育てていきたいと考えます。今回、お手伝いいただいた方々へのお礼とともに、今後のさらなるご支援とご協力をお願いする次第です。
「留学生が先生」プログラムに思う
12月4日(木)、1年生を対象に「留学生が先生」プログラムを実施しました。これは国際交流協会の支援をいただいて、海外から日本に留学して大学・大学院で学んでいる学生が、自国のことについて工夫を凝らしながら中学生に教える授業です。
今年度は、スリランカ・マレーシア・アルゼンチンから3人の留学生が授業を行いましたが、生徒と和気あいあいに和やかな雰囲気の中で進められており、生徒たちも日頃の授業より?集中して熱心に参加していました。当日は学校評議員会と重なったので、短時間ではありますが、評議員のみなさんにも授業の様子をご覧いただけました。
グローバル人材の育成が声高に叫ばれている昨今、英語教育の早期実施が決定したり、それを待たずに実践している小学校も多いと聞いています(小中一貫教育の中で布佐中学区でも取り組んでいきます)。それはそれで大切な側面があることは間違いありません。ただ、本校では「布佐タイム」において「グローバルピース」という講座で異文化について学んでいますが、そういった営みや今回の授業などを通じて異文化と接し、その理解に努めるとともに、日本人としての考え方をしっかりともって交流を深めていくことが大事なんだろうと改めて思いました。
大盛況・布佐中学校文化活動発表会
11月29日(土)平成26年度文化活動発表会が保護者・地域の方々にご参観いただき盛大に開催されました。この発表会は、本校の特色ある教育活動の一つである「布佐タイム」の講座で学んだ成果を発表するものです。
午前中は琴を皮切りに、ハーモニカ、三味線と見事にそろったきめ細やかできれいな音色の演奏、そして郷土芸能、なぎなたと見る者を釘付けにするような踊りや演武、最後に吹奏楽部の会場を魅了する演奏。午後は書道、華道、絵画、また、美術部、家庭科、大空学級の作品展示。名人顔負けの作品も並び、一生懸命制作した様子が強く伝わってきました。さらに、柔道の演武、気象学の実験、茶道のお茶体験、グローバルピースのプレゼンなど、見る者・参加した者を惹きつける工夫や努力の跡が感じられて本当に楽しく充実した1日でした。
閉会式では、生徒たちの頑張りを讃えるとともに、改めて「布佐タイム」の素晴らしさについて次のように話しました。「こんな発表会は日本中どこの学校に行ってもやってない。専門の先生や地域の方に30名以上も、しかも年間に10回以上、長年にわたってご協力いただいているという状況は奇跡。」「3年間継続して学習することで、初めて布佐タイムで目標としている力が身につく。1年間の学習ではとてもこんな発表会はできない。」ということ、そして「今後、中学校を卒業してからも継続して学んでいける生涯学習のきっかけみたいなものをつかめる人が少しでも増えてくれればと願っている。」という内容です。
ある講師の先生には「校長先生は布佐中に赴任できて幸せです。こんな意義のある取り組みを続けていける学校は他にないです。」という言葉もいただきました。来年度以降、この「布佐タイム」をさらに継続・発展させ、子ども達にとって今年度以上に有意義なものにしていきたいと強く思いました。
今年度、お忙しい中、講師を引き受けていただいた諸先生方に、再度御礼申し上げます。ありがとうございました。
ホールいっぱいに響いた感動の歌声・合唱祭を終えて
11月21日(金)、印西市文化ホールにて平成26年度合唱祭
が地域・保護者のみなさんや小学校の先生にも足を運んでいただ
き開催されました。
私自身、3年ぶりに聴く学級合唱の発表でしたが、本当に1日があっという間に過ぎていったという思いです。生徒たちの素晴らしい歌声がホールいっぱいに響き渡り、それに聴き入っていたら時間がとても短く感じました。
閉会式では、学年ごとに次のような話をしました。まず3年生、「歌声は全員で取り組むもの」というのは当たり前だけど、実はとても難しい。でもそれを乗り越えて見事に各学級の思いが伝えられていました。どの学級にも歌で表現することが苦手な人が何人かはいるはずですが、そんな人たちを取り込んで心を一つにして一生懸命表現していたと思います。そのメッセージが伝わったからこそ、聴く側の人たちも真剣な眼差しでステージの3年生の発表に魅せられていたと思います。
続いて2年生、これも素晴らしい発表でした。1学期の交歓会よりもはるかに向上しました。しかし、ここまで到達するために多くの困難を乗り越えてきたとも聞いています。「一つのことに取り組もう」ということがうまくいかない現実の中で、自分たちの課題が何なのかもはっきりと見えた行事であったかもしれません。逆に言えば、今、これだけできる2年生が、これからどこまで伸びていけるかがとても楽しみです。2年生のもつ可能性にさらに期待しています。
そして1年生、やはり1学期の交歓会よりもかなりレベルアップしたことに加え、名実ともに中学生らしい歌声になったことを感じました。また、先輩たちの発表を真剣な表情で見つめていたのが印象的でした。上級生の完成度の高さを肌で感じることができた勉強の1日となったと思います。これからきっと布佐中の一員として、先輩たちの伝統を引き継いでさらなる「感動の歌声」を表現してくれることと期待しています。
2人の審査員の先生からも、それぞれの学級のよさや布佐中全体が年々レベルアップしていること、合唱曲では、その詩のもつ意味をしっかりと理解し、聴く側にどう伝えていくかが大切であり、多くの学級でそういったことを意識した取り組みがされていたというようなお話をいただきました。
次は、学級を越えて3年生を送る会や卒業式での歌声、つまり学年や全校でのまとまりが問われることとなります。合唱祭の経験を活かして、さらに聴く人の心に感動を与える歌声を自分たちの手でつくりあげていってほしいと願っています。
会場を訪れて、生徒たちに温かい応援と拍手を送っていただいたすべてのみなさんに感謝いたします。ありがとうございました。
我孫子特別支援学校・あよう祭にて
8日(土)、我孫子特別支援学校であよう祭が開催され、本校からも吹奏楽部が招かれて演奏を行いました。我孫子特別支援学校は、今年から高等部が新設の湖北特別支援学校に移動したため、小学部と中学部生徒だけでの初めての開催ということでしたが、大変に盛大に、多くの方々に見守られて発表に、展示にと子ども達の頑張った様子が伝わってくる文化祭でした。
本校の吹奏楽部は午後からの演奏でしたが、プログラムが進むにつれて次第にお客さんが増え、いつのまにか体育館に溢れるほどの人が演奏を聴きにきてくれました。特別支援学校の先生方も演奏に合わせて華麗な(?)ダンスを披露してくれましたが、何よりも子ども達が本当に純粋に、心から音楽を楽しみ、音楽に乗せて身体を動かしている姿が印象的でした。本校の生徒からも、「私たちの演奏を純粋に楽しんでくれている姿を見て涙が出た」という感想があったようです。
インクルーシブ教育の推進という言葉をよく耳にします。本校でも居住地校交流等で特別支援学校との交流を行っていますが、まさにインクルーシブを実践し、両方の学校の子ども達にとって、とても意義深い1日になったということを強く感じました。
子ども議会を傍聴して
6日(木)の新聞数紙にも紹介されていましたが、5日(水)に市議会本会議場において平成26年度の子ども議会が行われました。本校からは3年生の旧生徒会メンバーである山田君と大塚さんが学校代表として参加、それぞれ「地域との交流活動の活性化」「市内公共施設等のバリアフリー化」について質問し、市長・教育長から答弁をしていただきました。二人とも朝から緊張した面持ちで自分たちの順番(午後1時55分)に備えていましたが、大変に堂々とした態度で立派に役割を果たすことができたと思います。
他校の小中学生たちからも、「あびバスの運行」「成田線の複線化」「Q-U検査の活用」「学区と学校規模の適正化」「スポーツ・文化施設の建設」といった質の高い質問が相次ぎ、傍聴席から見ていた私たちも感心させられました。最後に代表生徒から市民の生活向上のために行っている市政への感謝と子ども議会開催へのお礼、市長からは子ども議員への評価と市政・県政・国政の役割分担について、教育長からは講評と将来、市民として議員席に座ることや答弁席に座る可能性も含めた市政への参加という話がありました。小中学生の年代でなかかな経験することができない貴重な1日を過ごした子ども達のこの後の活躍に期待したいと思います。
地域との結びつき
9月にも記載しましたが、布佐の竹内神社の例大祭には度肝をぬかれました。そしてあれから2ヵ月、先月半ばから今月にかけて、行われている地域の祭りや催し物の多さに改めて驚いています。まさに地域の方がお元気で活発に活動されている証であり、布佐の地域色が感じられます。
本校からも吹奏楽部や特設合唱団・郷土芸能クラブ・美術部と参加をさせていただき、演奏を披露したり作品を展示していますが、そういった場所を訪れると、口々に「中学校の御協力をいただきありがとうございます」という言葉をいただきます。そんなことからも、「生徒たちの地域貢献が為されているんだな」と思うわけですが、逆に、学校としても、生徒たちが日頃頑張っている活動の成果を発表する場を与えていただけることは大変にありがたく、生徒の成長にとっても大きなプラスになると感謝しています。
学校と地域がWin-Winの関係である今の状況が、今の布佐中の落ち着いた教育環境に結びついていることは間違いなく、これからもずっとこうありたいと思った11月のスタートでした。
地域との触れ合い(家庭科の授業を通して)
21日(月)・22日(火)・24日(金)と3日間にわたり、クラスごとに家庭科の授業で祭り寿司を作りました。これは家庭科の単元の一つとして郷土料理について学ぶ時間があり、それを実現するために教育委員会の先生からも支援をいただいて実現しているものです。
何年か前から実施している調理実習ですが、今年度は地域の方を一回に10人ずつ招待させていただき、全部で30人ものみなさんに御協力いただきました。
生徒たちが作っている段階からアドバイスをいただいたり、出来上がったお寿司を褒めていただいたり、とても和やかな雰囲気で授業が進みました。生徒たちも和気あいあいと作業を進め、とても楽しそうな満足した表情が印象的でした。
授業の終わりに自分たちで作ったお寿司を地域の方と会食するのですが、(子どもにはちょっと酸っぱいかな、という心配をよそに)口々に「美味しい」という言葉が飛び出していました。最後に、地域の代表の方から「地域貢献と地域からの学校支援」のお話などもしていただき、生徒のお礼の挨拶と相まって、とても有意義な触れ合いの時間になったと思っています。
御協力いただきました地域の皆様・支援していただいた教育委員会の先生には、貴重な時間を割いていただき、このような素晴らしい取り組みを実現できたことに対し深く御礼申し上げるとともに、今後とも布佐中学校への御支援・御協力をよろしくお願いしたいと思っています。
平成26年度教育功労者(学校教育の部・団体)受賞
10月20日(月)標記の受賞が決定しました。表彰式は11月4日(火)に行われ、その後、報道発表等があるかもしれません。なお、受賞理由については下記(千葉県教育委員会ホームページより抜粋)の通りであり、この数年にわたって布佐中を支え、前進させていった学校関係者、そして地域のみなさまに対して贈られたものだと考えています。
改めて関係各位のみなさんに御礼申し上げます。「本当にありがとうございました」
☆受賞理由について
平成22年開校。以来、地域からの厚い支援を得ながら先進的な教育活動に取り組み、生徒の健やかな成長を育んできた。平成22年度から、生徒が「地域」と接点を持つことができるキャリア学習の場を設定した就職体験を実施し、平成23年度に「キャリア教育優良校」として文部科学大臣表彰を受賞した。また、平成23・24年度には、我孫子市教育委員会の研究指定を受け、子ども達が地域に出て郷土について学習する「ふさカリキュラム」を開発した。その後も継続して小中連携と地域との関わりを深めるよう、研究実践に取り組んでいる。これらの教育実践は高く評価されており、本県教育の進展に寄与した功績は大である。