校長室から発信
2学期スタート!
2学期がスタートしました。若干の欠席者はいるものの、44日間の夏休み中、大きな事故や問題等もなく、始業式で生徒たちの元気な顔を見られたことをうれしく思っています。
始業式の中では、切り替えスイッチをOFFからONにして今日から始まる体育祭の練習に臨むこと、「協力は掛け算」という話から、協力して体育祭に取り組めば個々の力の何倍もの結果が出ること、逆に一人でも手を抜くと全員の結果がゼロになってしまうこと、2学期の各学年への願いなどを話しました。生徒たちは、その後に実施した避難訓練と併せて、長期休業明けとは思えない集中力と立派な態度で参加することができました(気温が低いというのも幸いした…?)。
避難訓練は、今回は学級がバラバラになっている清掃中に発生した地震を想定して実施しましたが、どう行動したらいいかを判断できずにとまどっている生徒も多くいたようです。全体への話では、関東大震災のことや今後発生する可能性のある地震、自分の身を守るために必要な力・準備、普段から家族と話し合っておいてほしいことなどを指導しました。大地震が起こったときに家族が集まる場所や非常時に持ち出す物品等、ぜひ何らかの機会に家庭での話題にしていただければと思います。
そして、6日(土)は第68回体育祭です。わずか1週間の練習期間で、どこまで完成させることができるか不安もありますが、「みんなの一生懸命な姿を見てもらって、地域や家族の人を笑顔にし、元気をプレゼントしよう。それが中学生が2学期最初にできる地域貢献だよ」という話もしてあります。体育祭期間中、音楽やマイクを通した大声など、迷惑をおかけする場面も多々あるかと思いますが、生徒たちは自らの成長はもちろん、仲間のため、地域のため、家族のために精一杯頑張りますので、温かいご支援・ご協力をよろしくお願い致します。
夏休み「学習お助け隊」修了
学校支援地域本部として、初めての試みである夏の「宿題お助け隊」が25日(月)に終了しました。残念ながら、4日間を通じて小学生が数人参加しただけで寂しい結果ではありましたが、以下に述べるようにいろいろと学ぶことの多かった取り組みであったと思っています。
まずは参加してくれた小学生の感想です。
「中学校がおもしろかった。教え方がやさしくてわかりやすく楽しかった。昨日も来ればよかったです」
また、今回の取り組みでは地域のボランティアの方に10名以上参加していただきました。そのネットワークから大学生も3名も来校して手伝ってくれました。児童生徒の数が少なかったこともあり、こういった方々と膝を交えてじっくりとお話し(教育談議)ができたことは大きな収穫でした。
ボランティアの方の一人からはこんなお話をいただきました。
初めは参加することをためらっていたのですが、家族から「最初からうまくいくわけはない。今回のことがきっかけとなれば、素晴らしい取り組みなんだから協力すべきだ。それから、勉強でなくても小学生が中学校の校舎に入るのは、来年以後のことを考えるととても意義あることだ」というようなアドバイスをもらって手伝うことに決めました。
まさに、布佐中学校区で進めている小中一貫教育にも資する考え方だと思います。今回の教育談議で語り合ったことや意見を参考にして、2学期からも学校支援地域本部の活動を充実させていきたいと思います。
ご支援・ご協力をよろしくお願いします。
PTAバレー優勝!
24日(日)、我孫子市PTA連絡協議会主催の(ママさん)バレーボール大会が開催されました。本校代表チームは7月に行われた市民大会で優勝して実力は折り紙つきでしたが、7月の大会はチームに男性2人の加入や教職員が何人入っても可という親睦を目的とするものでした。それに対して24日の試合は勝ちあがれば東葛大会、県大会と上に続く大会で、どの学校も本気で勝ちをめざして取り組んでいます。
本校チームは生徒の部活動同様、10人というぎりぎりの人数で試合(9人制)に臨み、1回戦から順調に勝ち進んで、決勝まで1セットも落とさないという完璧な勝ち方で優勝を果たしました。鉄壁の守備に強烈なサーブとアタック、そして何よりも、笑顔を絶やさずに声をかけあって試合を楽しんでいる姿が強さの秘訣かな?と思いました。次は10月2日(木)に県大会出場をかけて東葛大会に挑みます。保護者の皆さんも、本校代表チームに熱いエールをお願いします。
試合後の懇談で、お母さん達がこれだけやれるんだから、「生徒の部活動も小規模の学校だから…なんて言い訳はできませんね」なんて話をしていたら、翌日、バスケットボール部の女子が市内大会準優勝といううれしい報告が飛び込んできました。
サマーコンサートを聴いて
8月10日(日)、「ふさの風サマーコンサート」が行われ、本校卒業生が結成している合唱団「ルミエール」と本校吹奏楽部が演奏させていただきました。
会場となった近隣センターふさの風の多目的ホールに入って、まず驚いたのが、雨風の強い中にも関わらず、足を運んでいただいたお客さんの多さです。会場いっぱいに、立ち見の方もかなりいらっしゃる盛況ぶりでした。そして、いつも吹奏楽部の演奏会等で感じるのは、地域の方が楽しみにしてくれて、本当にたくさんの声援をもらっているということです。学校の部活動のコンサートというと、生徒の保護者や家族・学校関係者が聴きにくるというのがほとんどですが、本校の場合には、それに加えて生徒とは直接の関係がない地域のみなさんが、多数応援に訪れてくれています。
演奏が終わった後の感想をいくつか見せていただきましたが、どれにも称賛とお褒めの言葉が書かれていました。夏休み以降、この日まで1日も休まずに練習を積み重ねてきた生徒たちにとって、これに勝るご褒美はないと思います。生徒たちも楽しく演奏し、かつ確実に一歩成長したと感じた真夏の1日でした。
FUSA MY ♡ プロジェクト 2014 を終えて
8月4日(月)、FUSA MY ♡ プロジェクト 2014 「マップ作り」が昨年に引き続いて実施されました。これは、我孫子東高・布佐中・布佐小・布佐南小の児童生徒たちが協力し合い、地域の方々の力をお借りして以下の目的に沿って行っているものです。
①地域を知り、将来、布佐の町づくりを担う資質や能力を育成する
②4校児童生徒、及び地域との連携により、企画力・コミュニケーション力・課題解決力などを養い、「生きる力」を育成する
③児童生徒の地域防災、及び地域安全への意識を向上させる
午前中、市長・教育長を始めとした来賓のみなさん御出席のもと、開会行事が行われ、 その後、8班に分かれてそれぞれの地域にフィールドワークに出発しました。昨年度は防犯、今年度は防災をテーマに地域の施設・設備や工夫が見られるところ、改善が必要と思われることなどをメモし、写真を撮り、話し合ってまとめながら歩いて回ります。大変に暑い中でしたが、参加した児童生徒は汗を流しながら、どの顔も真剣な表情に溢れていました。
午後からはフィールドワークの成果を地図に書き込んで防災マップを完成させるのですが、ここでも高校生をリーダーとして世代の異なる子ども達がしっかりと協力し合い、地域の方がこれを支えている素晴らしい光景を目にすることができました。
最後に、完成したマップを掲示して各班の発表となるのですが、全員が何らかの形で発表に加わり、堂々とした態度で調べたこと、考えたことや意見を述べることができていました。ある班からは「防災のために用意された施設や工夫された取り組みが為されているけど、使う側がそのことについて理解していなければ意味がない。自分は今日のマップ作りを通して、わかったことを精一杯地域のために役立てたい」といった感心させられる内容のまとめもありました。
この1日を通して生徒が学んだこと、身につけたこと、体験したことの数々は、一言では言い表せない貴重なものであり、生徒の成長にとって大きな糧であると思っています。
このように有益な機会を作っていただいている4校防犯健全育成会議のみなさんを始め、参加していただいた地域の方々には改めて感謝申し上げたいと思います。ありがとうございました。
小中一貫教育説明会について
2日(土)10:00~小中一貫教育に関する地域向け説明会・教育ミニ集会が開催されました。大変に暑い中、40名前後の方に参加をしていただき、大変にありがたく思っています。土曜日ということもあり、会場の準備や片付けをどうしようかと思っていたところ、部活動で登校していた吹奏楽部やバスケ部、陸上部の生徒たちが進んで手伝ってくれてとても助かりました。特に吹奏楽部には、説明会の会場となったために練習場所と時間を割いてしまったことを申し訳なく思っています。
最初に教育長より挨拶があり、続いて市教委より我孫子市全体に関わる小中一貫教育の方針等についての説明がありました。その後、布佐中学校・布佐小学校・布佐南小学校から布佐中学校区の小中一貫教育について、その特色、具体的な取り組み方、目標、ここまでの経過等について説明し、布佐中学校区の目玉である「地域の教育力を積極的に学校教育に取り入れた小中一貫教育」の一環である地域ルームについて、本校コーディネーターより説明をしてもらいました。
参加者の方からも、「もっと市民にわかりやすい言葉やネーミングを」「学校と地域をつなぐツールとして双方向での情報発信を」「小学校で実施している福祉関係の教育を中学校でも」「人や予算の積極的要望を」「学力の捉え方を幅広く」といった貴重なご意見を頂戴しました。
まだまだ小中一貫教育は本番前の助走の段階ですが、これからも地域や保護者のみなさんの話に耳を傾けながら、一歩ずつ着実に、そして何よりも「すべては子ども達のために」というスタンスで進めていきたいと考えています。今後ともご支援・ご協力をよろしくお願い致します。
葛南大会を終えて
18日(金)に終業式が終わり、梅雨も明けて夏休みに本格的に突入しました。10日(木)に陸上・駅伝部を皮切りにスタートした葛南大会も今日が最終日です。地域・保護者のみなさまには、猛暑の中、それぞれの部活動での精一杯の応援、ありがとうございました。
私も全ての部活動の試合を見ることができました。どの部活動も生徒は一生懸命に汗を流し、練習の成果を出そうと必死にプレーしていました。残念な結果に終わり、涙があふれてとまらなかった3年生が何人もいました。きっとそれまでの苦しかった練習やつらかった日々が頭をよぎったのでしょう。本気を出して全力で取り組んできた者のみに与えられる瞬間だと思います。こういった生徒たちは、この悔しさをバネに、次の進路開拓の目標を必ずや成し遂げてくれると信じ応援しています。
今回の葛南大会、小規模校が大規模校に挑むわけですから、結果として勝つのが難しいのは当然のことです。ただ、ほとんどの部活動は接戦となり、弱気になって最後に競り負けてしまう、或いは緊張からか、試合開始直後に入れられてしまった得点分だけ最後まで追いつけない、といったパターンが多かったようにも思い、私も残念です。
もう2年生主体の新チームとして活動している部の元気な声がグラウンドから、体育館から聞こえてきます。メンタル的にも強くなって、日々、本当に頑張っているその成果を試合で100%出し切り、3年生のリベンジを果たせるよう期待したいと思います。
地域のみなさんに感謝!(地域ルームからの活動)
地域ルームの開設から半月が経ちますが、学校支援地域本部の活動として、16日(水)に実施した大掃除と、それに向けての2日間のトイレ清掃を地域の方々にお手伝いいただきました。
地域の方とお話しさせていただくと、学校が思っている以上に、地域の方たちにとって学校のハードルが高いということがわかります。今回の取り組みは、そのハードルを少しでも低くして、地域のみなさんがいつでも学校に足を運び、地域ルームを利用していただける仕組みづくりのきっかけにもなれば…と思っています。
大掃除のときには、地域の方に10名の参加をいただき、生徒たちと汗を流していただいたのですが、生徒たちに清掃の手順やきれいにするコツを教えていただいたり、生徒とコミュニケーションを取っていただいたりと、学校としても大変に助かりました。清掃中に担任教師から「今までで一番一生懸命に掃除してるじゃない」と声をかけられて照れている生徒や「校長先生、すごくきれいになったから見に行ってよ」と話しかけてくる生徒の笑顔が輝いていました。1階の職員トイレもピカピカで、使うのが惜しくなるような気さえします。
今回は初めてということもあり、このような場を意図的に設定してお願いをしましたが、いつの日か、地域ルームに自然に集った地域の方たちが、当たり前のように生徒と一緒に活動できているような学校が実現できたら…と思っています。
葛南大会に向けて
いよいよ運動系部活動の集大成である夏の葛南総合体育大会が幕を開けます。そのトップバッターとして10日(木)に陸上部が試合に臨みました。
結果は団体としては男子7位・女子8位、総合8位で、県大会に3名の生徒がコマを進めたのに始め、最後の大会で自己新記録を更新した3年生が出るなど、葛南地区の中で最も規模の小さな布佐中ですが、そんなことを感じさせない頑張りで、応援していた私も手に汗握る1日となりました。
学校に帰ってから、引退する3年生を囲んで最後のミーティングに涙した生徒もいたようです。この後、陸上部に続いてすべての部活動で同じような光景が見られると思いますが、結果はどうあれ、最後の大会に力を出し切ったと胸を張れる葛南大会になってほしいと願っています。
そして、3年生は日々の練習で培ってきたこれまでの努力を自信にして次の目標に、1・2年生は3年生の跡を引き継いで布佐中○○部の伝統を守っていく決意を新たにできるフィナーレとなることを願っています。
布佐中の生徒たち(嬉しかったこと)
先日、校庭で草刈り作業をしていたときのうれしかった出来事です。生徒の部活動の様子等を見たかったので、放課後の時間帯、グラウンドのフェンスに沿って刈り払い機で草を刈り、ビニール袋に詰め込む作業をしていました。
葛南大会本番に向けて、野球部のバッティング練習やサッカー部、少し離れてテニス部の生徒たちが一生懸命に汗を流して練習していました。頑張る生徒たちの姿もうれしかったのですが、部活動を終えて下校する生徒が私の姿を見て、「ありがとうございます」とか「ご苦労様です」「大変ですね」と声をかけてくれたのです。
最終下校時間が近づくにつれ、どんどん多くの生徒たちが下校していきましたが、ほとんどの生徒が自分から同じように声をかけてくれました。また、自分からではなくても、私が「さようなら」と声をかけると、あいさつを返してくれた後に、同じような言葉をかけてくれるのです。また、草を詰めたビニール袋を捨てに行くとき、陸上部の生徒たちが「先生、自分たちが持っていきます」と取りに来てくれました。
とてもうれしく、布佐中学校の生徒たちの純粋な気持ちの一端に触れることができたようで、私も爽やかな汗を流せた一時でした。