校長日記

校長日記

11月24日避難訓練の話

11月24日(火)
避難訓練の時に子どもたちに話した内容です。
           
           ~火事から身を守ること~

 今日は、火災の避難訓練を行いました。どこから出火したか聞いていましたか?そうです。ランチルームです。

 地震もそうですが火事もいつ起こるかわかりません。普段から自分の身は自分で守るという訓練をしておかないといざという時に、パニックになって逃げ遅れてしまいます。

 私たちは、いざという時に【自分の命を自分でしっかりと守る】ことができるように、日頃から練習をしっかりして、避難するために必要な『本物の力』を身につけておかなければなりません。
 
 いつも言っていますが、自分の命を守るためには、大切な練習が【2つ】ありましたね、覚えていますか?

■まず、1つ目は、『先生の話をしっかりと聞く』ことです。
先生の話は、目と耳と心で、しっかり聞く習慣を身につけておかないと、いざという時に慌ててしまい、大切な話や指示を聞きもらしてしまいます。
 寺方小学校には、「放送のチャイムが鳴ったら、その場に止まって、口を閉じて聞きましょう。」という約束があります。とても大切なことですね。

■2つ目は、『落ち着いて行動する』ことです。
避難する時、慌てていると、階段でつまずいたり、友だちにぶつかったりして大けがをしてしまいます。寺方小学校には、廊下は走らない、右側を一列で静かに歩くという約束があります。命を守るうえで、とても大切なことなのです。

この2つは、どちらもいざというときに自分の命を自分で守るための大切な力です。そして2つとも、学校で授業中や、休み時間に練習できることです。
 先生や友達と一緒に普段から、心がけてください。
これで校長先生の話を終わります。

11月2日(月)放送朝会の話

11月2日(月)放送朝会の話

 今日の放送朝会の校長からの話です。

 おはようございます。
昨日から11月に入りました。
だいぶ涼しくなりましたね。
体調を崩しやすい季節でもあり、少しお休みも増えてきています。
健康に気をつけて、元気に過ごしましょう。
 
 11月は、ふれあい月間と言って、「いじめのない、暴力もない、楽しい学校生活を安心して送りましょう」という月です。
 人としての人権が守られる月になっています。今日はふれあい月間にちなんだお話をします。

 さて、今日は、ある言葉をみなさんにお話します。
その前にこの歌をちょっと聞いてください。
(ここで、曲を流しました。この曲は、大好きな曲です。今でもこの曲を聴くと我が子の卒園式を思い出して感動します。)

 この曲は、校長先生の子どもたちが保育園を卒園するときに歌った思い出の曲です。

「さよならぼくたちのようちえん」あるいは「ほいくえん」という歌です。
この曲を作曲された、ピアニストの「島筒英夫 しまづつ ひでお」さんの言葉を紹介します。

 島筒さんは、いろいろな小学校でたくさんの保護者や子供たちに向けて、お話や素敵な歌とピアノを聞かせてくださいますが、そのお話の中で、特に心に残ったのが、「いやなことは、宝物の入口」という言葉です。

 いやなことが宝物の入口って、どういうことでしょう。ピアニストの島筒さんの宝物は、ピアノです。
 そのピアノとの出会いには、島筒さんがおもちの、ある個性が関係しています。個性って言葉も、難しいですね。

 人は、一人一人、顔や髪がたが違います。
背の高さや声も違います。
そんな一人一人、その人だけがもっているものを、個性といいます。

 島筒さんとピアノを結びつけた個性とは、実は島筒さんは目が全く見えないことだったのです。

 2歳の時にご病気で視力を失ってしまったそうです。
 そこで、島筒さんが6歳の時に、目は見えなくても楽しめることをさせてあげたいと、お母様がピアノを勧めてくれたのだそうです。

 もし、自分が目が見える子だったら、きっとピアノとの出会いはなかっただろうと話されていました。
 目が見えない(不自由な)ことは「いやなこと」だけど、そのおかげで「ピアノ」という宝物に出会えた。
 「いやなことは宝物の入口」だと学ばれたというお話でした。

「いやなことは、宝物の入口」勇気をくれる言葉だと思いませんか。

 今、いやなことがある人きっといますよね。
いやなことがない人なんていません。
島筒さんも、ピアノは好きだけれど、練習はいやだったそうですよ。

 そのいやなことから逃げずにやり通してきたことで、ピアニストになれたのです。校長先生は、いつもみなさんに、好きなことをいっぱいやってほしいと思っています。

 なりたい自分になるために、好きなことをいっぱい楽しむために、今、いやだと思っていてもやらなければいけなかったり、乗りこえたりしなければいけないことがあるでしょう。 
 
 その先に、宝物が待っているとしたら、勇気が出ますよね。そんな、勇気をくれる言葉です。

「いやなことは、宝物の入り口」この言葉を
ぜひ覚えておいてくださいね。さあ、今月も元気に学校生活を送りましょう。
これでお話を終わります。

10月30日 ぼくは何を

         ぼくは何を
                 まど みちお

ぼくは 何をもっているのだ
やさしさなら お母さんがもっている
勇気なら お父さんが
すなおさなら ポチが
賢さなら 先生がもっている
がまん強さなら 冬のムギが
勤勉さなら 夏のアリが
そして 美しさなら
道ばたの1本のタンポポがもっている


で ぼくよ 何をもっているのだ
いつも後で しまったと思う
おっちょこちょいと
だれにも負けない いたずら心のほかに・・・
わらうなかれ!
希望だ・・・
やさしくて 勇気があって
すなおで 賢くて
がまん強くて 勤勉な
美しい心
に ぼくを少しでも近づけたいという・・・

笑うなかれ!
という ぼくよ
自分で笑っちゃ サマにならぬぞよ!

 象もクマも、人も木も空も石ころも、みんな自分に生まれてきてよかったのですね。そう歌いつづける まど みちおさん。
 子どもだけが読者の童謡詩人ではありません。やさしい子どもの言葉で語っていると見せかけて、真実を語り続ける まど みちおさんの詩が好きです。

おやすみの詩


おやすみ
                       おけらりょうた

すなつぶ まくらに めをつむって
ちっちゃなこえで いったんだ
ーおやすみなさい ちきゅう

そしたら おなかのしたから
しずかなこえがきこえたんだ
ーあさまで だいててあげよう

わあい こんやは よくねむれるぞ

工藤直子さんの「のはらうた」シリーズは、地球上の動物や植物、目に見えない風など、いろんなものが主人公になっています。「ぼくはぼく」の主人公は、真っ黒の羽をもっているからすえいぞうくんです。

こころ の詩

校長室の廊下に、時々詩を掲示しています。
いいなと思ったときに子供たちに何気なく読んでもらいたいです。


       こころ
                  からす えいぞう
ゆうやけが 
あんまり きれいだったりすると
おれ しんとした こころになる
ゆうやけのところにいって
はなしあいたくなる
なにを はなすかっていうと
あかちゃんだったときの こととかさ
しょうらいどうなるかって こととかさ・・・・
いつもは こんなこと
おもわないんだぜ
 ・・・・・・・・
おれ こころ
いっぱい もっているんだな



工藤直子さんの「のはらうた」シリーズは、地球上の動物や植物、目に見えない風など、いろんなものが主人公になっています。「ぼくはぼく」の主人公は、真っ黒の羽をもっているからすえいぞうくんです。