校長日記

校長日記

9月22日(水)前期終業式の話

9月22日(水)前期終業式の話

2学期制前期終業式に寄せて

 おはようございます。
 これまでと違って、今年から、東寺方小学校は2学期制をとることになりました。
 
 今日は、初めての前期の終業式の日です。9月なのに終業式って変な感じがするかと思いますが、今までと同じように学期の終わりなので通知表を担任の先生方からいただきます。
 
 通知表は皆さんが頑張ってお勉強した証、そして皆さんが賢くなるようにと一生懸命教えてくださった先生方の一人一人へのメッセージでもあります。ぜひ、自分の通知表を見て、頑張ったところやもう少しこうしておけばよかったなと思ったところを振り返ってみてください。

 校長先生からは、皆さんに一つお話があります。
 それは、学び方の変化についてです。
 今までと違って、今年からタブレットPCをよく使うようになりました。時代は刻々と変化しています。これからの時代は、書いたり読んだりすることと同時にデジタル化された機械を媒体とする学びもどんどん増えてくることでしょう。楽しみでもありますね。

 しかし、どんなに時代が変わっても大切にしなければならないことがあります。タブレットPCは学校の約束を守って使うこと、そして、タブレットを使って悪口を書いたり、人を悲しませたりするようないじめは絶対に許されないんだということを全員がわかってほしいのです。

 昨年のちょうど今頃、多摩市の近隣の小学校で痛ましい事故が起きました。悪口を書かれて傷ついたお友達が亡くなってしまったのです。いじめた人たちは、そんなつもりはなかったのでしょう。しかし、もし、みなさんの家族が、家の人たちが同じようにいじめに遭ったとしたら皆さんは平気でいられますか?

 大事なお父さんが会社で、大好きなお母さんが仕事場で、そしてきょうだいが友達にいじめられて死んでしまったとしたら・・・

校長先生は、考えただけでも涙が出そうになります。

 みなさんには、やさしい人になってもらいたい、正しい人になってもらいたいと思っています。いじめは絶対にしてはいけないことなのだということを忘れないでください。
 
 さあ、少し、難しい話になりましたが、いじめの話はここまでです。気持ちも改めて!

 後期も目標をもって、皆さんがみなさんらしく輝けるようにがんばってほしいことを願い、校長先生の話を終わります。

9月1日(水)朝会の話

9月1日(水)朝会の話

 おはようございます。さあ、学校が始まりました。

今朝は、元気に学校に来てくれた皆さんの笑顔を見て、校長先生はとても嬉しく思いました。夏休みはどのように過ごしましたか?たくさんのお話を絵日記などで教えてくださいね。

 

 さて、皆さんも知っているとおり、今、日本では新型コロナウイルスが猛威を振るっています。机のうえにある11人のパーテーションも、皆さんを守るために先生方で用意しました。

今は、コロナウイルスにかかっても簡単には病院で受け入れてもらえないという状況になっています。このような感染拡大の状況は、間違いなく未来の教科書に掲載される歴史的な出来事であり、何百年後の未来の人たちがこの出来事から沢山のことを学ぶことになるでしょう。まさに今、私たちの行動が未来の人々から見つめられているのです。

ここで、今日は、皆さんに3つのお願いをお話しします。

 

 1つ目は、これからは、しっかりと自分の健康管理をしてください。朝は体温を必ず測ってきましょう。そして石鹸でしっかりと手洗いする習慣をつけましょう。ちょっと水で手をぬらしておしまいにしてはいけません。皆さんの手には、簡単に100万個のウイルスがついてしまうのです。手を洗わないと100万個のウイルスが体の中に入ってきてしまうのです。
 15秒、水だけの手洗いだとまだ、1万個のウイルスが残ってしまいます。それが石鹸でしっかり手洗いして水ですすぐと、19個くらいのウイルスに減らすことができるのだそうです。感染しないためにしっかりと手洗いし、ハンカチで手を拭きましょう。そのためにハンカチを忘れないでください。最後にアルコールで消毒をします。肌が弱い人は消毒をしなくても、きちんと手を洗えば大丈夫です。このように自分の健康は自分で守ってください。

 

 2つめは、「何となく上手に言えないけれど、気持ちが元気になれないことがあったら、必ず友達や先生、家の人にお話をしてください。」自分ひとりで悩まない、ため込まないで自分の気持ちを話してみてください。
 自由に遊べない日が続きます。給食を楽しく食べたくても友達とおしゃべりをすることも許されません。ストレスといって、自分でも良く分からないもやもやした気持ちになるかも知れません。つらいなと思ったら、誰にでもいいからお話をしてくださいね。

 

 3つ目は、「応援する心を大切にしましょう。」ということです。次のようなことが起きたら、皆さんはどうしますか?

 寺小の子供が新型コロナウイルスに感染しました。誰かが耳にしました。○年○組の○○さんがコロナに罹ったらしいよ。えー?そうなの?自分もコロナにかかったらどうしよう・・・うわさを信じて根拠もないのに根も葉もないうわさを広めますか?
 たまたまお休みをしていた○○さんは、本当にただの風邪で休んでいたのかもしれません。あるいは、○○さんがたとえコロナにかかってしまったとしても、噂話をして心を傷つけていいのですか?
 皆さんはどうしますか?もし自分が感染してみんなにうわさをされたらどうなるでしょう。

考えてみてくださいね。

 

誰がコロナにかかったとか、探し出すようなことは絶対にしないでください。もしも、コロナにかかってしまったお友達を知ったら、つらい思いをしている友達の気持ちをよ~く考えて「がんばれ~病気に、負けるな!」と、苦しい思いをしている友達を、あたたかく応援してあげてください。

 だって、1日に5000人以上の人たちがコロナにかかっているのです。いつ誰がどこでかかるか分かりません。誰のせいでもありません。つらい思いをしているお友達を応援できる強い人になってください。

 

 さあ、この3つをしっかりと守って、できることを学校で、みんなで、協力して考えていきたいと思います。むやみに怖がることはありません。しかし、これからは、さらにもっとルールを守ってしっかりと生活することがとても大切になってきます。寺小の子供たちは全員ができると信じています。がんばりましょうね。
 これでお話を終わります。

 

7月21日(水)夏休み前の朝会の話

7月21日(水)夏休み前の朝会の話

 明日からいよいよ夏休みが始まります。みなさんとても楽しみにしていると思います。去年は2週間でしたが、今年は夏休みは36日間もあります。
 今週になってさすがに、毎日が暑くて大変でしたね。 
夏バテすることなく毎日元気に学校に来ることができた皆さんを校長先生はとっても偉いと思います。みんなで、がんばった自分に、お友達に、そして先生方に拍手を送りましょう。

 さて、夏休みは、普段の学校生活と違って,それぞれの家庭での生活となります。
 ふだん学校ではできないことがたくさんできると思います。夏休みは短いとおもいがちですがたくさん時間があります。
 みなさんそれぞれ,大好きなことや得意なことがあると思います。苦手なことに挑戦することでもいいと思います。
 ぜひ自分の目標を立てて,それにチャレンジする夏休みにしてください。
「このことは,一生懸命がんばって続けたぞ」というものを,ぜひ作ってください。

 また、コロナで、開催できるかどうか心配だったオリンピックもいよいよ始まります。校長先生も、生きているうちにこの日本でオリンピックが開催されることはないだろうと思いますので、しっかりと日本の選手を応援したいと思います。

 明日からの夏休みが,みなさんにとって,思い出に残る,素敵な夏休みになることを心から願っています。そして,8月27日には、また元気な皆さんの笑顔を見ることができるのを楽しみにしています。

7月9日(金)避難訓練の話

7月9日(金)避難訓練の話

一つしかないいのちを大切に

 今日は、地震の時の初期行動と、雨の日に校舎の外へ避難する方法を知るという訓練でした。地震の時はどうするのか。もう、1年生のみなさんも4月から3回も避難訓練をしていますので、ちゃんとわかっていると思いますが、自分がきちんとできているかどうかもう一度確かめてください。

 「おかしも」を守れたと自信をもって言える人は何人いるでしょうか。押さない、かけない、しゃべらない!先生の指示をしっかり聞く!戻らない!これが逃げる時の大事なルールです。

 また、地震はいつ起こるかわかりません。雨の時も雪が降っている時も、天気は関係ありません。また、時間もいつ起こるのかわかりません。朝かもしれない、夜中に寝ている時に地震が起きるかも知れない。一人で留守番している時かも知れない。

 みなさんも知っている通り、ここの所の梅雨の大雨で、静岡県の熱海市では、大規模な土石流が発生し大切な命が奪われました。今も行方不明の人たちがいます。

 何度も話していますが、大切な命はかけがえのないものです。一度失われたら二度ど戻ってくることはありません。
 学校から配られた東京マイ・タイムラインや、防災ノートをしっかりと家にもって帰っておうちの人と読んでおきましょう。
 事故や事件や災害に巻き込まれて大切な命を失うことが絶対にないようしてほしいです。

7月6日(火)

7月6日(火)
今日の朝会の話です。

先生が本気で叱る時はどんな時?

みなさん、先生やおうちの人に叱られたことがありますよね。
何やってんだ!何度言ったらわかるんだ!と大きな声で叱られたこともきっとあると思います。

 ところで学校で先生が本気で叱る時って、その先生がどんな気持ちだと思いますか?
 その子のことを心から嫌いになっていると思いますか?
 それは違います。嫌いになっていません。本当は皆さんの事はいつでも大好きなのです。大好きな皆さんに、大事なことに気が付いてほしい時に先生方は本気で叱るのです。

 先生が本気で叱るのは次の2つの場合です。

 まず第一に皆さんが人としてものすごくいけないことをして、そのことに気が付いていない時です。
 例えばいじめなどで人の心を傷つけている時です。そんなときは先生は本気でいじめている子たちを怒るでしょう。
 そしていじめられている子を全力で守ります。

 また、先生が本気で叱るもう一つの場合は、皆さんがとても危険な状態の時です。
 例えば誰かが興奮して暴れてしまっている、今すぐに止めないと周りの子もケガをするかもしれない。そして興奮しているその子もケガをするかもしれない。
 また、こんな状態で生活をしていたら、立派な大人になれない考え方をしている時、何とかしようと思う。そういう時です。
 

 そんな時は大きな声を出すだけではなく、体を押さえつけて止めることもあります。それを周りから見て、先生が暴力をふるっているように見えるかもしれません。無理やり先生の考えを押し付けているように見えるかもしれません。
 しかし、それは違います。安全のために先生方は力ずくで、ものを取り上げたり、あるいは子供をおさえたり、考えを言ったりしているだけなのです。

 本気で叱る先生を見て、怖いなと感じてもどんなわけがあったのかを先生があとでちゃんとお話してくれます。

 校長先生は、先週6年生と移動教室に出かけました。
 6年生は初めての宿泊学習でわからないことだらけ。
 みんなで力を合わせると言っても楽しい気持ちで ふわふわするところもありました。
 そのたびに、先生方からものすごく叱られていました。
 しかし、文句を言う6年生はいませんでした。
 なぜ叱られているのか、りーダーの室長始め真剣に考える6年生がたくさんいました。
 そして何より校長先生が嬉しかったのは、その6年の先生方に厳しく教えられたおかげで、6年生の子供たちが、学校にかえってきてから「移動教室では大変お世話になりました。ありがとうございました」と口々に挨拶してくれたことです。

 校長先生はその気持ちがとても嬉しくて、無事に行けたことと、叱られたことの意味を十分に理解している6年生はやはり立派だなと思うのです。

 クラスで迷惑をかけている人はいませんか?
 平気で授業の邪魔をする人はいませんか?
 友達にいじわるする人はいませんか?


 今一度自分の態度を振り返り、夏休みまでにしっかりと人として恥ずかしくない自分つくりをして行きましょう。
 これで校長先生の話は終わります。