校長日記

校長日記

1月の避難訓練

令和3年1月21日

 避難訓練(煙体験)の話

 今日は火災による煙が発生した時に避難する方法を知るという訓練でした。
実際に校舎内で火災が発生すると、非常ベルが鳴ります。
ベルの音にびっくりしないで、素早く先生の指示を聞きながら避難することが大切です。

 地震が起きた時の火事も、また、放火や火の不始末で起きた火事も、火災はとても怖いです。火も煙もどちらも恐ろしいのです。

 校長先生は、子どもの時になぜ火事で人は死んでしまうのだろう、大人のくせに早く逃げればいいじゃないかと不思議に思っていました。でも、その考えは間違っているということがわかりました。
 なぜなら、火事が起きると、煙が発生し、前が見えなくなってしまうからです。逃げようにも逃げ道がわからなくなってしまうのです。また、煙によって発生した有毒ガスを吸い込んでのどをやけどしたり、息ができなくなってしまうのです。だから、逃げ遅れて亡くなってしまうのだということが大人になって分かるようになりました。

 この、「煙に巻かれることの恐ろしさ」を知るために、この後、2年生と5年生は煙体験をします。3年生以上の人たちも一度は煙体験をしていると思いますが、その時の体験をきちんと思い出してください。

 煙の中をどうやって逃げたらいいのか、ポイントがあります。覚えていますか?
まず、低い姿勢を保つこと、濡れたハンカチ等で口を押え呼吸を確保すること等です。
 このほかにもきちんと多摩市防災安全課の方々が教えてくれますのでしっかりとお話を聞いてくださいね。
 いつも言っている言葉、「自分のいのちは自分で守る」ことを忘れないでください。

 これでお話を終わります。



 

1月8日朝会の話

令和3年1月8日(金)始業日のお話
  
2021 あけましておめでとう!

 あけましておめでとうございます。本年度最後の後期後半が始まりました。冬休みは皆さんどう過ごしましたか?
今朝、登校してくる皆さんの元気な様子を見て、校長先生はほっとしました。

 昨日は、東京都だけで1日で2400人もの方が、新規感染者になったとのニュースが流れました。
 新型コロナ感染症が、またとてもはやってきているため、お家で過ごすことが多かったと思います。この状態は、まだまだ続くことでしょう。

 日本もそうですが、世界では多くの国の人たちが亡くなり苦しんでいます。早くワクチンができ、予防できるようになるといいな、直せるようになるといいなと願っています。
 
 すでに、お家の方々がコロナに感染したり、濃厚接触者になったり、PCR検査を受けたりしている人もいるかと思います。
 これからは、誰がいつどこで感染してもおかしくない状態です。だから、コロナに感染したお友達がいても悪口を言ったり、いじめたりしない。いつ自分がそうなるかもかわからないのですから。引き続き、気持ちを引き締めみんなで感染しないように注意して生活をしていきましょうね。

 そのためには、我慢と工夫が必要です。朝晩の体温は言われなくても自分で測る、検温表を忘れない、遅刻して皆を待たせたり迷惑をかけない、乱暴に慌てて友達にぶつからない、お友達を叩いたりやたらに触らない、マスクや洋服は毎日清潔なものに着替える、水が冷たくても手洗いする、ハンカチをしっかり持ってくる等、ねばならないことを一つ一つしっかりと実行していきましょう。
 
 さて、年末に今まで頑張ってくださっている医療従事者の方々(お医者様や看護師さんたち)にお手紙を書きましたね。覚えていますか。
 今日は「心は形となって表れる」ということをお話したいと思います。
 人の思いやりや優しさは、形を見ればその人の心がわかる、伝わるということです。例えば「立ち止まり、相手の目を見てしっかりと挨拶をする」という形。ここには相手を大事にする心、思いやりの心がはっきりと見えますね。

 授業中、真剣に話す人の方を見る。ここにも真剣に取り組もうという心が見えますね。みなさんには、この心の土台をしっかりもった人間に育ってほしいです。やさしさも、思いやりも、粘り強さも我慢強さも一生懸命さもすべてみなさんの心の土台となります。

 さあ、今日からは心の土台がぐらつかないように、次への学年に向けて自分のいいところをたくさん見つけて心の根をはり、大きな花を咲かせましょう。 

 笑顔のあふれる毎日にしましょう。先生たち、おうちの方々も、地域の方々もみんなで応援しています。あっちこっちで素敵な大きな花が咲くことを願って、校長先生のお話を終わります。

終業日のお話

令和2年12月25日(水)終業日
   
頑張った一年!これからの一年に勝利を

   今年は2学期制のため、いつものような終業式ではありませんが、冬休みを迎える最終日なので校長先生から少しお話をします。

 今年の思い出と言えば、もうコロナのことしか頭に浮かばないと思います。楽しみにしていた行事が出来なかったり、毎日体温を測ったりマスクをして不便な思いをしたりと我慢をすることが多かったことでしょう。

 しかし、当たり前のことが実はとても大切なのだということがわかりました。普通に暮らすことがどんなに大切なことなのかということもわかりました。そして、できることをどんどんやろうと考えて、様々な工夫をしてきたことも事実です。

 そんな中、今回急でしたが、医療従事者の皆様に対して「感謝の気持ち」「応援メッセージ」を全校児童で書くことになりました。校長先生は、今日までに書いてくれたみなさんのお手紙、メッセージを読みました。自分のこととしてしっかりと受け止め励ましや感謝の言葉を書いている人が多くいて感激しました。

 残念ながら「新型コロナウイルス」のために、今も世界中の人たちが苦しんでいます。
 
 日本でも同じです。コロナに感染した人は5万人にもなり、そのうち、578人もの方がすでに亡くなっています。
 有名なしむらけんさんもお亡くなりになりましたね。
 数が大きすぎてわからないかもしれませんが、もういつどこで誰が感染してしまうのか分からないほどです。

 そんな中、病院で働いている方々は、自分が病気になってしまうかも知れないという恐怖と闘いながら、お休みもあまり取れずに、一生懸命に患者さんを助けています。
 すばらしいことです。ありがたいことです。

 そんな病気の治療のために頑張ってくれているお医者さんや看護師さんたちに対して、信じられないことですが心ない言葉をかけている人もいます。人として、とても悲しいことで残念です。

「温かい心」は誰にも見えません。けれど「温かい心遣い」は見えます。
「やさしい思い」は誰にも見えません。けれど「やさしい思いやり」は見えます。「行い」によってはじめて見えます。
 みなさんは、正しい行いのできる子どもに育ってほしいと願います。今日、この心のこもった皆さん方の「お手紙」を届けさせていただきますね。

 さて、明日からは、約2週間の冬休みに入ります。大晦日やお正月もあります。いつものように自由には出かけられないかもしれません。
 しかし、楽しいことはいっぱいあるはずです。気を抜くことなく、健康に気を付けて、令和3年の年がすばらしいものになるようやさしい行いができるよう、正しい行いができる自分になるよう、新年のスタートを切ってください。

 最後の最後に、この1年間お世話になった方々やうちの人にも「ありがとう」の言葉と感謝の気持ちを伝えることを忘れないでください。
 今ここに自分がいるのは、自分以外の人たちの力や応援があるからです。

 来年1月8日始業日には、この場所で今のように、東寺方小の全員が1人も欠けることなく元気な笑顔で集まりましょう。どうぞ良いお年をお迎えください。

 これでお話を終わります。

不審者訓練での話

12月16日(水)

 今日の「不審者対応訓練」は、不審者が学校に侵入したとき、一人も危害を加えられることなく、児童全員が安全に素早く避難できるようにするための訓練でした。

 今から19年ほど前、大阪の小学校に包丁を持った男が侵入しました。子供や先生を追いかけ回して命を奪いました。1、2年生の児童が8人亡くなり、15人の児童と先生が大けがをしました。
  この事件が大きなきっかけとなり、不審者に対応する訓練や犯罪から身を守る訓練が学校でも行われるようになりました。

「まさか」という時、どのように自分の命を守るか、
火事や地震の時のように、「自分の命は自分で守る」ことが大切ですが、今日の場合は特に「先生の指示にしっかり従うこと」が大切です。先生たちは、皆さん方の「命」を守るため、指示を出します。みなさん方は、先生の指示通りに、しっかりと訓練をすることができましたか。

 
 今日避難したときの態度や行動をふりかえってみてください。点数を付けると何点ですか。勉強のテストは何点でも命を失うことはありません。でも、避難訓練は命にかかわります。全員が100点でなかったら0点です。一人でもふざけたら0点です。ぜひ100点を目指してほしいと思っています。

 学校には警察につながっている非常ベルが何カ所かあり、すぐにお巡りさんを呼ぶことができるようになっています。また廊下には「さすまた」というものがあり、不審者を皆さん方に近付けないようにする道具もあります。

 今日のこの訓練をしっかりと活かし、自分のい
のちを守る訓練を積み重ねていきましょう。これでお話を終わります。
   

  

12月1日(火)放送朝会の話

12月1日(火)放送朝会の話

12月に入りました。あと1カ月で今年も終わります。
新型コロナ感染症で世界中の人たちが大変だった1年間ですが、これからも起こるであろう様々な出来事に負けないで、しっかりと生活していきましょう。

 さて、今日は人権についてお話します。
12月4日から12月10日までを人権週間と言います。そして、その最後の日、12月10日は、「世界人権デー」とされています。
それにちなんで、全国の学校では、毎年、12月のはじめのこの時期に人権週間というのを設けて、人権について集中的に勉強しています。
 
 人権とは、「人は誰もがその人らしく生きていくことができる権利」のことです。
 人は、みんな違います。顔、体の大きさ、皮膚の色、性格、目が不自由であるというような障害のある人、ない人、男の子と女の子・・・など、みな違います。
 でも、みんな一人一人が、かけがえのない命をもっていて、その人なりに精一杯生きています。
 人はみな、その人なりに、人として生きる権利をもっているのです。ですから、自分を大切にすることはもちろんですが、同時に、
他の人の命や他の人の気持ちも大切にしていかなければなりません。
 みなさんのお家の人は、みなさんのことをかわいくて仕方がなくて大切な、大切な宝物のように思っています。

 ですから、自分の命や体を大事にすると同時に、友達や周りの人のことも大事にしていってほしいと思います。

 ここで、ある小学校3年生のお友達が書いた「とびばこ」という作文を紹介します。聞いてくださいね。

 私は、体育があまり好きではありません。
なぜかというと、走るのもあまり速くないし、跳び箱や鉄棒や1輪車など、ほかの友達はできるのに、私だけなかなかできないのです。それに、みんなから笑われるのが何より悔しくていやだからです。

 今日の体育は跳び箱です。準備体操をして、みんな、跳び箱の用意を始めました。
 私はもう、逃げ出してしまいたい気持ちでいっぱいです。
 
 用意ができました。優一郎君から、次々に跳び始めました。いよいよ私の番です。跳んでみるとやっぱり失敗です。2回目も失敗してしまいました。
3回目は、友達の跳び方を見て、さっきとちがう跳び方をしてみました。
 だけど、やっぱり跳べませんでした。何回跳んでもお尻が跳び箱の角に当たってしまいます。

 初めは小さく聞こえていた笑い声が、どんどん大きく聞こえてきました。
 その時「笑うな!」と、大きな声が聞こえました。一郎君です。体育館が一瞬、シーンと静まり返りました。私もびっくりしました。しばらくすると、
「笑ってごめん」とか「がんばれ、がんばれ」、「もっと勢いをつけると跳べるよ」とか言うみんなの声が聞こえてきました。

 私は思いっきり走りました。そして、手を強くつきました。身体が高く浮いたと思ったその時、私は跳び箱を越えていました。
 やったあ、とうとうできたんだ。夢じゃないんだ。跳べたんだ。私はとても信じられませんでした。みんなの拍手が聞こえてきました。


 というお話です。みなさん、どうでしたか。
みなさんは笑う人ですか。「笑うな!」と言う人ですか。「頑張れ!」と応援する人ですか。
 コロナで苦しむ患者さんを一生懸命治療してくださるお医者さんや看護婦さんに、感謝できる人ですか?
 それともうつるから来ないでと言う人ですか?
 
 寺方小学校501人のだれもが「学校は楽しいな」と思う学校にするにはどうしたらよいかを一人一人考えてみましょう。
これでお話は終わります。