校長日記

7月6日(火)

7月6日(火)
今日の朝会の話です。

先生が本気で叱る時はどんな時?

みなさん、先生やおうちの人に叱られたことがありますよね。
何やってんだ!何度言ったらわかるんだ!と大きな声で叱られたこともきっとあると思います。

 ところで学校で先生が本気で叱る時って、その先生がどんな気持ちだと思いますか?
 その子のことを心から嫌いになっていると思いますか?
 それは違います。嫌いになっていません。本当は皆さんの事はいつでも大好きなのです。大好きな皆さんに、大事なことに気が付いてほしい時に先生方は本気で叱るのです。

 先生が本気で叱るのは次の2つの場合です。

 まず第一に皆さんが人としてものすごくいけないことをして、そのことに気が付いていない時です。
 例えばいじめなどで人の心を傷つけている時です。そんなときは先生は本気でいじめている子たちを怒るでしょう。
 そしていじめられている子を全力で守ります。

 また、先生が本気で叱るもう一つの場合は、皆さんがとても危険な状態の時です。
 例えば誰かが興奮して暴れてしまっている、今すぐに止めないと周りの子もケガをするかもしれない。そして興奮しているその子もケガをするかもしれない。
 また、こんな状態で生活をしていたら、立派な大人になれない考え方をしている時、何とかしようと思う。そういう時です。
 

 そんな時は大きな声を出すだけではなく、体を押さえつけて止めることもあります。それを周りから見て、先生が暴力をふるっているように見えるかもしれません。無理やり先生の考えを押し付けているように見えるかもしれません。
 しかし、それは違います。安全のために先生方は力ずくで、ものを取り上げたり、あるいは子供をおさえたり、考えを言ったりしているだけなのです。

 本気で叱る先生を見て、怖いなと感じてもどんなわけがあったのかを先生があとでちゃんとお話してくれます。

 校長先生は、先週6年生と移動教室に出かけました。
 6年生は初めての宿泊学習でわからないことだらけ。
 みんなで力を合わせると言っても楽しい気持ちで ふわふわするところもありました。
 そのたびに、先生方からものすごく叱られていました。
 しかし、文句を言う6年生はいませんでした。
 なぜ叱られているのか、りーダーの室長始め真剣に考える6年生がたくさんいました。
 そして何より校長先生が嬉しかったのは、その6年の先生方に厳しく教えられたおかげで、6年生の子供たちが、学校にかえってきてから「移動教室では大変お世話になりました。ありがとうございました」と口々に挨拶してくれたことです。

 校長先生はその気持ちがとても嬉しくて、無事に行けたことと、叱られたことの意味を十分に理解している6年生はやはり立派だなと思うのです。

 クラスで迷惑をかけている人はいませんか?
 平気で授業の邪魔をする人はいませんか?
 友達にいじわるする人はいませんか?


 今一度自分の態度を振り返り、夏休みまでにしっかりと人として恥ずかしくない自分つくりをして行きましょう。
 これで校長先生の話は終わります。