視聴覚センター

2025年10月の記事一覧

夏休み応援プロジェクト「親子で体験 プログラミング」

 9月28日(日)の午前中、視聴覚センター3階メディア研修室において、夏休み応援プロジェクト『親子で楽しむプログラミング』を開催しました。本講座は8月2日に予定されていましたが、台風の影響で延期になっていたものです。今年も市民講師の吉田理子さんをお招きし、親子で一緒にプログラミングを学ぶことができました。

 

 本講座は、低学年を対象としていたので、コンピュータを使わないプログラミング体験を中心に行いました。保護者の方にロボット役になっていただき、命令カードを組み合わせて「マスコットを机の左端から右端に移動させる」ことを課題として取り組んでいただきました。

 

 人間であれば「マスコットを机の右端まで運んで!」と言えば、やってくれそうな動作ですが、ロボットは忖度してくれないので、一つ一つの動きを正確に伝えないと思い通りに動いてくれません。最初にマスコットをつかませるために、「右腕を30度上げる」「手のひらを90度左に回転」「手のひらをひらく」「つかむ」など、適切な順序で細かな指示をロボットに出さないとミッションは達成できません。

 

 子どもたちは、自分でマスコットをつかんだり運んだりする動作を細かく確認しながら与えられた命令カードを順番に並べていきました。そして、ある程度のプログラムができたら実際にロボットに動いてもらい、足りない命令があったり命令を与える順番が違っていたりすると修正し、より良いプログラムを作り上げていきました。

 

 全員がミッションをクリアーした段階で職員がロボット役になって、子どもたちが作ったプログラム(指令の順序)をひとりひとり発表してもらい、実際に職員ロボットが動くか確かめてみました。

 どのロボットでも同じように動けなければ、作ったプログラムは完成していないことになります。どの親子のプログラムも、なんとか職員ロボットは動くことができました。

 次は、パソコンを使ったプログラミング体験です。「Blockly Games」というプログラミングツールを使って、ブロック型プログラミングを体験しました。

 

 「Blockly Games」では、ブロックの組み立て方に慣れるゲームや命令ブロックを組み合わせて、スタートからゴールまでたどり着くためのプログラムをスモールステップで作りながら、プログラミングの基本を体験しました。分からないときは、親子で相談し合いながら進めていました。

 

 最後に「Scratch3」を使ってプログラム作りを体験しました。「ネコ型キャラクターに面白い動きをさせよう!」というテーマで、簡単なプログラムをつくっていきました。

 

「ネコが回転しながら移動する」、「ネコの色が変化しながら動く」、「ネコが『ニャーニャー』言いながら前進する」等々のプログラムを考えていました。背景を変えたり、新しいキャラクターを作ったりする子もいました。親子で話し合いながら、納得のいくまで何度もプログラムを修正する姿も多く見られました。 

 今回扱った「Blockly Games」や「Scratch3」は、ご家庭のパソコンでもインターネット環境があれば、無料でご利用いただけます。ぜひ、今後も触れていただき、プログラミングについての興味を深めていただければ幸いです。

 ※『Scratchは、MITメディア・ラボのライフロング・キンダーガーテン・グループの協力により、Scratch財団が進めているプロジェクトです。https://scratch.mit.edu から自由に入手できます。』