ほごログ(文化財課ブログ)

カテゴリ:郷土資料館

12月の考古学関係展示会、イベント情報

12月の近隣博物館・資料館の考古学情報をお届けします。
(毎月28日ごろに掲載します。随時、情報を更新します。)

(春日部市郷土資料館)
・1月19日(日曜日)歴史文化講演会 奥野麦生氏「タタラ山遺跡と花積下層式土器」
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 (東部地区文化財担当者会リレー展示ー都鳥が見た古代)
・12月14日(土曜日)~1月13日(祝日・月曜日) 越谷市立図書館(パネル展)
・1月25日(土曜日)~3月9日(日曜日) 八潮市立資料館(資料展示)

(展示会_閉会日順)
・1月26日(日曜日)まで 岩槻郷土資料館(さいたま市岩槻区) 「ミミズク土偶の世界 ~埼玉のミミズク土偶大集合~」

・1月31日(金曜日)まで 城郷小机地区センター(神奈川県横浜市港北区)横浜市ふるさと歴史財団埋蔵文化財センター 横浜の遺跡展「発掘された小机城―令和3・4年度小机城跡埋蔵文化財試掘調査成果速報展―」

・2月2日(日曜日)まで 飛ノ台史跡公園博物館(千葉県船橋市) 「縄文と弥生―船橋の縄文晩期と弥生時代―」

・2月2日(日曜日)まで 栃木県立博物館(栃木県宇都宮市)「死者と生者の古墳時代~下野における6・7世紀の葬送儀礼~」

・2月2日(日曜日)まで 埼玉県立さきたま史跡の博物館(埼玉県行田市) ほるたま展2024 「古墳時代の祈り」

・2月9日(日曜日)まで 千葉県立中央博物館(千葉市中央区)千葉県教育振興財団設立50周年記念展part1 「地中からのメッセージ~旧石器・縄文・弥生~」

・2月16日(日曜日)まで しもつけ風土記の丘資料館(栃木県下野市) 令和6年度企画展「下野市内の遺跡Ⅲ 飛鳥・奈良・平安時代」

・2月28日(金曜日)まで 神川町多目的交流施設(児玉郡神川町) 「かみかわの古墳を知ろう7~海老ヶ久保の古墳~」

・3月2日(日曜日)まで 千葉市立加曽利貝塚博物館(千葉県千葉市) 令和6年度企画展示 加曽利貝塚E地点・B地点発掘100周年記念「あれもEこれもE―加曽利E式土器(総括編)―」

・3月2日(日曜日)まで かみつけの里博物館(群馬県高崎市) 第32回特別展 「子持勾玉―群馬県内出土品を集めてわかったこと―」

・3月9日(日曜日)まで 毛呂山町歴史民俗資料館(入間郡毛呂山町) 第22回特別展「堂山下遺跡ヒストリア-渡河点の宿と交通路-」

体験講座「しめ縄作り」を開催しました

令和6年12月22日(日)に体験講座「しめ縄を作って新年を迎えよう!」を、26日(木)に粕壁市民センターで「公民館で学ぶ!しめ縄づくり体験」を開催しました。
(なお、12月15日(日)にハルカイトで開催したしめ縄講座の様子は先日のブログをご覧ください)

しめ縄講座風景

 

毎年ご好評いただいている本講座、今年もシーズン到来です!

紙芝居の読み聞かせ風景

講座では、まず館長より挨拶をさせていただき、春日部に伝わる伝説の紙芝居を1つ紹介しました。

 

しめ縄作りでは、紙垂(しで)→縄ない→しめ縄本体の順で作業したのですが、やはり最難関は“縄ない”です!
縄ないは2本の藁を捻じって組む作業なのですが、それを一連の動作で行うためコツを掴むまでに時間がかかります。両の掌を使って2本同時に捻じるため、特に手の小さいこどもにとっては大変だったみたいです。

力を合わせて作ります!

また、しめ縄本体を作る際には力を使う作業があり、参加者のこどもからは「ふぅ!疲れたー!」との声も。しかし言葉とは裏腹に嬉しそうな表情でした♪

 

“自分で作ったものを飾る”という価値を感じて、毎年参加してくださる方もいらっしゃいます。

見事な仕上がり!

実に綺麗に仕上がっています!

 

来年度も実施を予定しておりますが、人気の講座のため募集を開始したらぜひお早めにお申し込みください!
今年もたくさんのご参加ありがとうございました!

#ハルカイト 見学のススメ(6) 茶どころ!?春日部

埼玉県のお茶といえば「狭山茶」。狭山は、静岡、宇治に並んで、日本三大銘茶とされています。狭山ほどではないですが、かつて市内でもお茶の栽培が盛んでした。それは、次の資料からも明らかです。

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この資料は、昭和3年(1928)に埼玉県内務部が作成したもの。県内の町村別の産出額を番付にしたものです。

番付をみると、ほぼ入間郡の村々が上位を占めるなかで、西の16位(全体でも18位)に北葛飾郡川辺村(現庄和地域の川辺地区)がランクインしています。決して大きい産額ではないのですが、茶どころの狭山方面に次ぐ産出額だったといってもよいかもしれません。

下総台地の地域では、茶畑が一程度広がり、また、麦作の風よけのために畑の周りにお茶の木が植えられていました。戦前には市域や野田・越谷方面のお茶店に卸していたそうです(『春日部市庄和町史編さん資料13 民俗Ⅲ』)。番付には、下総台地上の北葛飾郡宝珠花村(現宝珠花地区)、同郡南桜井村、武蔵野台地上の南埼玉郡内牧村(現内牧地区)もみえます。いずれも産出額はわずかですので、主要な作物ではなかったのかもしれません。

内牧地区には、「茶ふり」「茶せいろ」といった製茶の用具が伝来しています。また、市内の旧家では「茶甕(ちゃがめ)」と呼ばれる茶葉を保管する容器も割と目にすることがあります。

 写真:茶せいろ写真:茶がめ

「川辺村誌」によれば、同村での機械製茶は、大正6年(1917)ごろに始まったとされています。川辺村では大正時代から昭和初めにかけて、お茶の栽培が盛んだったようです。

番付や茶甕は、大凧文化交流センター「ハルカイト」の歴史展示室に展示中です。画像では文字が小さくみえませんが、粕壁町、豊春村も番付の下方に掲載されていますので、原物の資料から探してみてくださいね。

ハルカイトは、年内は12月28日(土)まで開館。年明けは1月4日(土)からです。

#ハルカイト 見学のススメ(5) 凧いっぱい『クレヨンしんちゃん』の凧もあるよ

大凧文化交流センター「ハルカイト」の見どころを紹介。第5弾です。

今回は、「ハルカイト」のいろいろな凧について。

先日、日本凧の会の全国大会が西宝珠花・ハルカイト開催されるなど、ハルカイトの認知も徐々に広がっているようで、最近は全国の凧の愛好者の皆さんから、新たに凧の寄贈もされているようです。

2階の歴史展示室の前には、「光る君へ」の紫式部の凧が飾られていました。静岡県の浜松の方から寄贈されたものだそうです。

写真:紫式部の凧

ハルカイトには、かつて大凧会館で展示していた、全国・世界の多様な凧を展示しています。どんな凧があるのかは、来てのお楽しみ。

さて、今回は、上のようなオープン後に新たに追加された凧を紹介しましょう。ハルカイトはまだ行ったことがない人のみならず、オープン以来ご無沙汰な人も必見です。

写真:大凧文化展示室

大凧文化展示室の脇にこのような凧が飾られていました。

観光協会が企画した「クレヨンしんちゃんスタンプ巡り」のおかげで、ハルカイトにも、少しずつ外国の方もお見えになっているようです。春日部に来訪される外国人の方は、中国、台湾、韓国の20代から30代の方が中心です。

ですから、大凧の表記も、日本語、英語、簡体字、繁体字、ハングルと多言語化されています。春日部の凧としては、横書き文字は割とレアです。

そして、なんと、『クレヨンしんちゃん』の凧も展示されています。

『クレヨンしんちゃん』は、春日部市の「子育て応援キャラクター」、「まちの案内人」として活躍しています。

写真:「クレヨンしんちゃん」の凧

全てをみせると、楽しみがなくなってしまいますので、ここでは二つだけ。これらの『クレヨンしんちゃん』デザインの凧は、春日部市のPR事業のため、大凧文化保存会の皆さんの協力を得て、製作した凧とのこと。まさにここだけのモノです!

ハルカイトも「クレヨンしんちゃんスタンプ巡り」のスタンプ設置場所になっています。当然スタンプの図柄も、『クレヨンしんちゃん』です。スタンプは、市役所、ぷらっとかすかべ、道の駅庄和、龍Q館、そして郷土資料館にもあります。

春日部でしか見られない凧も、ハルカイトでしか捺せないスタンプも、「春日部の記念」となること間違いないでしょう。

【東部地区文化財担当者会リレー展示_都鳥が見た古代】越谷市立図書館でパネル展が開催されています

1月13日まで、越谷市立図書館で、「都鳥が見た古代」のパネル展が開催されています。

  

越谷市立図書館は東武スカイツリーライン越谷駅から北東方向へ約1.8㎞の位置にあります。

「都鳥が見た古代」のパネル展示は、図書館エントランスを入った正面の展示室で行われています。

 

この図書館の展示室にはかつて、越谷市の見田方遺跡で発掘された土器などが展示されていました。

現在、見田方遺跡の出土品は、レイクタウンの一角に復元された「旧東方村中村家住宅」で展示されています。

あわせてご見学ください。(越谷市レイクタウン9-51、越谷レイクタウン駅より徒歩15分、水曜日休館)

越谷市指定 記念物・史跡 見田方遺跡(越谷市教育委員会ホームページ)

越谷市指定有形文化財 旧東方村中村家住宅(越谷市教育委員会ホームページ)

 

 

 越谷市立図書館に公共交通機関でお出かけの際は、越谷駅、南越谷駅からバスが便利です。

・越谷駅(東武スカイツリーライン)東口下車
「花田循環」「越谷市立図書館」行き朝日バスで「中央中学校前」下車徒歩5分

・南越谷駅(JR武蔵野線・東武スカイツリーライン新越谷駅)北口下車
「市立図書館」行き朝日バスで「越谷市立図書館前」下車

・越谷駅東口から徒歩25分(約1.8㎞)

 

この機会にぜひお出かけください。

 

●越谷市立図書館会場「都鳥が見た古代ー埼玉県東部地区の奈良時代・平安時代」

開催期間 令和6年12月14日(土曜日)~令和7年1月13日(月曜日・祝日)

開催場所 越谷市立図書館 展示室 越谷市東越谷四丁目9番地1

開館時間 火曜日から金曜日 午前10時~午後7時、土曜日・日曜日・祝日 午前9時30分~午後5時

休館日 毎週月曜日、12月20日(金曜日)、12月29日(日曜日)から1月4日(土曜日)

越谷市立図書館施設案内(越谷市立図書館ホームページ)

お問い合わせ 048-963-9315(越谷市教育委員会生涯学習課)

 

*リレー展示は、下記日程で開催予定です。

12月14日から令和7年1月13日 越谷市立図書館展示室 パネル展示

1月25日から3月9日 八潮市立資料館 資料展示

3月15日から4月8日 白岡市立歴史資料館 資料展示

4月12日から4月29日 吉川市中央公民館 パネル展示 

5月3日から5月25日 久喜市立郷土資料館 資料展示

6月3日から7月21日 幸手市郷土資料館 資料展示

7月29日から8月24日 蓮田市文化財展示館 資料展示

9月5日から9月19日 加須市パストラルかぞ パネル展示

10月24日から11月26日 三郷市わくわくライブラリ― パネル展示

令和8年1月6日から3月1日 宮代町郷土資料館 資料展示

 

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