ほごログ(文化財課ブログ)

ほごログ

民俗文化財の公開

10月15日(日)に「榎の囃子神楽」「銚子口の獅子舞」の公開が行われました。

当日はあいにくの降雨でしたが、富多神社の秋例大祭では、富多小学校の日曜公開授業の一環で、日頃の総合的な学習の時間で神楽や囃子に取り組まれている3、4学年の児童のみなさんの練習成果が披露されました。授業で指導されている『榎囃子神楽連』の皆さんも子供たちの堂々とした舞に目を細めて見守っていただきました。

大黒様 
★元気よく口上を唱える「大黒様」
 
銚子口香取神社では、勇壮な三匹獅子が神社拝殿で所狭しと舞われ、秋の収穫に感謝が捧げられました。銚子口の獅子舞は年明けの1月中旬にも公開され、『銚子口獅子舞保存会』の皆さんは約70年ぶりとなる「ウズメの舞」の復活に向けて練習を重ねております。

三匹獅子
★勇壮な三匹獅子による「千島の舞」

10月15日に榎の囃子神楽と銚子口の獅子舞が公開されます

10月15日(日)に、榎の囃子神楽、銚子口の獅子舞が公開されます。
場所、日程は下記の通りです。いずれも雨天でも実施します。
ぜひお出かけください。

○榎の囃子神楽
日時:10月15日午前10時から
場所:富多神社(春日部市神間663)
*雨天でも実施します。

○銚子口の獅子舞
日時:10月15日午後2時から
場所:銚子口香取神社(春日部市銚子口551)
*雨天でも実施します。(神社拝殿内で舞います。)

榎の囃子神楽
榎の囃子神楽

銚子口の獅子舞
銚子口の獅子舞

郷土資料館体験講座「ミニぞうりを作ろう」を開催しました

平成29年10月8日(日)、郷土資料館体験講座「ミニぞうりを作ろう」が開催されました。
長さ3mの江戸打ち紐を3本使い、10cmほどの大きさのミニぞうりを作りました。ぞうり本体は、江戸打ち紐を互い違いに編んで作り、最後に鼻緒を、かぎ針を使い本体に編み込んで完成させます。
参加された皆さんは、「可愛い、友達に自慢したい」「家で、もっと小さな物を作ってみよう」「難しかったけど楽しかった」と喜んでいました。
 次回体験講座「しめ縄を作ろう」は、12月10日(日)・12月16日(土)です。ご参加をお待ちしています(事前申込必要・広報かすかべ11月号でご案内いたします)。

講座全体の風景

講座の様子

後醍醐天皇綸旨写『新編図録春日部の歴史』からのご紹介23

元弘3年(1333)、後醍醐天皇は鎌倉幕府追討の命令を全国に発し、足利尊氏は京都の六波羅探題(ろくはらたんだい)を攻略、新田義貞は鎌倉を攻めて、ついに鎌倉幕府は滅びました。同年6月(建武元年)、後醍醐天皇は建武の新政を開始しました。しかし足利尊氏はこれに反して室町幕府を開き、南北朝時代が始まりました。
この時代の歴史に春日部氏の一族である春日部重行が登場します。重行は後醍醐天皇方で足利尊氏と対立し、一時は尊氏を破りました。

後醍醐天皇綸旨写は、これら春日部重行の一連の活躍に対して、建武3年(1336)、現在の千葉県東金市あたりの上総国山辺南郡(かずさのくにやまのべみなみぐん)と春日部市あたりの下総国下河辺荘春日部郷(しもうさのくにしもこうべのしょうかすかべごう)の地頭の職を、後醍醐天皇が重行に与えたことを示す資料となっています。

出典:『武州文書』国立公文書館内閣文庫所蔵
「春日部市と建武の新政」『新編 図録 春日部の歴史』48ページ

後醍醐天皇綸旨写

粕壁宿めぐりが開催されました。

9月26日(火)、9月28日(木)に粕壁宿めぐりが開催されました。
現在のかすかべ大通りは、かつての日光道中「粕壁宿」の町並みがあったところです。文化財保護課、都市計画課、商工観光課の職員が、春日部市の歴史や景観資源、フードセレクションを案内しながら、粕壁宿の名所・旧跡と大落古利根川沿いを巡りました。
ご興味のある方は、来年度のご参加お待ちしております。
(広報かすかべ、ホームページ等でお知らせします。)

粕壁宿めぐり①



粕壁宿めぐり③

やじま橋『新編図録春日部の歴史』からのご紹介22

江戸時代、日光道中の脇往還(わきおうかん)として、粕壁宿と岩槻城を結ぶ「岩槻道」がありました。この道の古隅田川にかけられていた橋がやじま橋です。昭和60年に春日部市指定有形文化財に指定されています。

やじま橋は、元文(げんぶん)2年(1737)に作られた現存する石橋では県内最古の橋です。18枚の大石からなる橋面は長さ約5.6m、幅約2.5m、橋脚から橋面までの橋の高さは約1.9mです。橋脚の下には、松の丸太5本が井桁(いげた)に組まれていて、昭和59年に河川改修に伴って現在の古隅田公園に移されるまで、丸太はしっかりと橋を支えていました。
橋面に使われている大石のうち、中央列の1枚の下面には次のように刻まれています。
「元文二巳ノ夏 永井氏のため志 鶴のハシタテ 亀のカウラン」
この一文から、元文2年の夏に、当時の岩槻藩主であった永井氏のために作った橋であったことが推定できます。

「城と宿を結ぶ」『新編 図録 春日部の歴史』96ページ


現在のやじま橋


移設前のやじま橋

藤塚小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました

平成29年9月26日(火)に藤塚小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました。
少し昔に使われていた道具を実際に手に取ったり、千歯こきを使い脱穀を体験しました。
郷土資料館では、10月3日(火)から3月18日(日)まで、昔の懐かしい道具や写真を展示する「くらしのうつりかわり―懐かしの暮らしと道具展」を開催します。

見学の様子
見学の様子

内牧塚内4号墳から発掘された直刀『新編図録春日部の歴史』から21

内牧に所在する内牧塚内古墳群は、19基の古墳からなる古墳群です。
このうち4号墳は昭和52年8月16日から9月17日まで、市史編さんのために発掘調査が行われました。
発見された様々な副葬品は全て春日部市指定文化財に指定されています。
今回はその中から直刀(ちょくとう)をご紹介します。直刀は反りがない刀のことです。反りのあるいわゆる「日本刀」は、このあと平安時代ごろから使われるようになります。

直刀は3振りが発掘され、それぞれ全長が32.5㎝、100.3㎝、95.6㎝をはかります。いずれも木の残存物が付着していたことから、副葬された当時は、木製の柄(つか)が付けられ、木製の鞘(さや)におさめられていたものと考えられます。
直刀の郷土資料館での実物の展示は不定期です。

「大和王権の地方支配」『新編 図録 春日部の歴史』27ページ

直刀

元禄下総国絵図『新編図録春日部の歴史』からのご紹介20

正式名称を「元禄国絵図下総国」といい、元禄15年(1702年)に関宿藩と古河藩によって作られ、幕府に献上された絵図です。
郡ごとに色分けされた小判型の枠内に村名と村の石高をはじめ、河川や主要交通路、一里塚などが描かれています。
寛永12年(1635年)に描かれた「正保下総国絵図」と比べると、新しい村名が出現しており、約70年の間に江戸川の開削により新田が開発され、多くの村が増えたことがわかります。

この絵図は、原本は国立公文書館の内閣文庫に所蔵されており、同館のデジタルアーカイブで高精細な画像を見ることができます。
 国立公文書館デジタルアーカイブ「元禄国絵図下総国」

「台地や自然堤防周辺の開発」『新編 図録 春日部の歴史』84ページ

手作り季節展示を展示してます

十五夜・十三夜をテーマとした手作り季節展示を展示中です。   
可愛い”うさぎ”が月見団子を前に月見をしています。    
一緒に月見をしませんか?       
今年の十三夜の11月1日まで展示しております。

展示風景

くらしのうつりかわり展のポスターができました

平成29年10月3日(火)~平成30年3月18日(日)に、小学校地域学習展(第34回)「くらしのうつりかわりー懐かしの暮らしと道具展」を開催します。
少し昔の道具などを展示して、懐かしの暮らしを再現する展示会です。小学校第3学年の社会科地域学習に対応した内容となっており、毎年市内の小学校が団体見学で訪れます。昔の道具や写真から、子どものころを懐かしく思い出していただけるようで、お子さんだけでなく、ご年配の方にも好評な展示会です。
利用者のニーズに応じて、今回は学校向けのチラシ、一般向けのチラシの2パターンを作成し、完成しました。ここで、お披露目したいと思います。

地域学習展(学校向け)一般向け

にっこり 日光街道埼玉六宿スタンプラリーはじまりました

9月1日(金)から11月30日(木)まで、日光街道埼玉六宿スタンプラリーがはじまりました。
埼玉六宿スタンプラリー
このスタンプラリーは、県内の日光街道六宿(草加・越ケ谷・粕壁・杉戸・幸手・栗橋)をめぐっていただくものです。スタンプラリー実施期間中に、各宿で開催する観光ガイドによるツアーへの参加、対象イベントへの参加、自身による自由散策を行い、六宿のうち四宿以上のスタンプを集めると、抽選で日光街道埼玉六宿にちなんだ品をプレゼントがいただけるそうです。詳しくはこちら。

当館は「粕壁宿」のスタンプ設置場所となっています。
また、当館では宿場町の案内地図を配布していますので、スタンプラリーのついでに、宿場町のジオラマを御覧いただき、往時の町並みを感じながら、町を散策していただければ幸いです。

粕壁宿散策リーフレット類

余談ですが、「埼玉六宿」という言葉について。
宿場町が機能していた当時(江戸時代)の人たちの言葉では、六つの宿場町を数える場合、六宿(ろくしゅく)でなく、「六ケ宿」(ろっかしゅく)と表記したようです。もっとも、埼玉県内の宿場については、越ケ谷宿の間の宿(あいのしゅく)の大沢町を宿場町として数える場合もありました。実際に、粕壁宿・大沢町・越ケ谷宿を「三ケ宿」(さんかしゅく)と数える古文書もあります。
「埼玉」については、江戸時代には、当然「埼玉県」という枠組みはありませんが、古代律令制以来の「埼玉郡」という領域がありました。現在「埼玉六宿」のうち「埼玉郡」だったのは越ケ谷宿・粕壁宿で、草加宿は「足立郡」、杉戸宿・栗橋宿は「葛飾郡」に属していました。草加~栗橋の六ケ宿が「六ケ宿」としてまとまり、古文書などの歴史の表舞台に登場することは、管見の限り目にしたことはありません。
ですから、スタンプラリーの「埼玉六宿」は、ともすると”江戸時代っぽい”言葉に聞こえますが、実はきわめて現代的な言葉です。埼玉県の六つの宿場町が一つにまとまったという意味で、「埼玉六宿スタンプラリー」は歴史的にも興味深い取り組みだと思います。

三上於菟吉ウォークが開催されました

本日、夏季展示「初代直木賞選考委員 三上於菟吉を知っていますか」展の最終日です。
それに合わせて、三上於菟吉顕彰会主催・春日部市教育委員会後援の「三上於菟吉ウォーク」が開催されました。

於菟吉終焉の地(八丁目)

協力いただきました、かすかべ案内人の会によるご案内のもと、郷土資料館、三上於菟吉の下宿先跡(粕壁東)、終焉の地(八丁目)、八幡山(浅間山・浜川戸)、県立春日部高等学校(八木崎)ほか粕壁界隈の関係地をめぐりました。約2時間のゆっくりとした行程でしたが、天気にも恵まれ、於菟吉ゆかりの地を楽しく散策できました。

旧制粕壁中学ゆかりの八幡山

案内人の会と顕彰会の皆さん、参加者の皆さんお疲れさまでした。市内には例えば俳人加藤楸邨先生ゆかりの地など、文学ゆかりのスポットがいくつかございます。皆さまも、これから秋にかけて、宿場巡りなどとも合わせて、巡ってごらんになってはいかがでしょうか?


 

鉛筆 夏季展示記念講演会を開催しました

平成29年9月2日(土)、視聴覚ホールにおいて夏季展示記念講演会を開催しました。
この講演会は、
夏季展示(第57回)「初代直木賞選考委員 三上於菟吉を知っていますか?」展(9月3日まで開催)を記念して開催するもので、文学研究家の染谷洌(きよし)先生をお招きして、「三上於菟吉と長谷川時雨のこと」という演題でご講演いただきました。
染谷先生
ご講演では、三上於菟吉の主要な作品の内容や特徴を紹介され、戦前の文壇・文芸界のなかに位置づけながら、彼の作品を鋭く論評されていました。県東部地域の文芸史に造詣の深い染谷先生ならではお話で大変興味深く拝聴いたしました。

ご講演の後には、会場から於菟吉の作品についての質問があり、また郷土資料館の企画展示室が受講者の皆さんで溢れかえりました。春日部ゆかりの小説家・三上於菟吉やその作品に対して、受講者の皆さんのご興味・ご関心を惹きたてる講演会になったのではないでしょうか。


夏季展示(第57回)「初代直木賞選考委員 三上於菟吉を知っていますか?」展は、明日9月3日(日)がいよいよ最終日となります。お見逃しなく。

10月3日、11日に開催される文化財めぐりの参加者を募集します

文化財めぐりの参加者を募集します。
10月3日、11日にマイクロバスで市内の素晴らしい建造物や史跡、天然記念物などの各種文化財をめぐります。
 ご応募をお待ちしております。


開催日時 

平成29年10月3日(火曜日)・11日(水曜日) 午前9時~午後4時

場所

  • 教育センター(集合・解散)
  • 郷土資料館
  • 春日部八幡神社・春日部稲荷神社
  • やじま橋
  • 塚内古墳群()
  • 小淵山観音院仁王門()()
  • 神明貝塚
  • 西金野井香取神社
  • 花蔵院)四脚門()
  • 蓮花院)のムク

対象

市内在住・在勤・在学の成人

募集人数

各開催日20人

費用

無料

申し込み方法

ハガキまたはメールで、 参加者全員の住所・氏名・生年月日・電話番号、参加希望日(複数日選択不可)を記入の上、平成29年9月20日(水曜日)(必着)までに、文化財保護課あて申し込んください。はがき1枚、メール1通に付き参加者2人まで記入できます。
抽選結果は平成29年9月26日(火曜日)までに応募者全員に通知します。

送付先住所

〒344-0062 春日部市粕壁東三丁目2番15号
春日部市 教育委員会 文化財保護課 あて

送付先アドレス

メールアドレス:bunkazai@city.kasukabe.lg.jp

メールで応募の場合は、受信確認メールを返信しますので、送付先アドレスからのメールを受信できるように設定をお願いします。また件名を無記入で送信すると迷惑メール対策のためサーバーで削除される恐れがありますので、件名に「文化財めぐり応募」と記入してください。

道の駅「庄和」『新編図録春日部の歴史』からのご紹介19

「道の駅」とは、平成5年に創設された制度で、市町村等からの申請に基づき、国土交通省が登録を行っており、平成29年4月21日現在で全国1117駅が登録されています。道の駅「庄和」は、平成17年3月27日に開業しました。
幹線道路沿いで、休憩所と地域振興施設が一体になった施設が多く、国道4号バイパス沿いの道の駅「庄和」でも地元農家が生産している米、野菜、果実などを販売し,連日多くの人でにぎわっています。

なお、道の駅「庄和」でも『新編 図録 春日部の歴史』を販売しています。ぜひご利用ください。

「農業経営の多角化」『新編 図録 春日部の歴史』260ページ
『新編 図録 春日部の歴史』販売のお知らせ
道の駅庄和

市民の方から資料の寄贈を受けました

本日、市内にお住まいの方から、棹ばかりを寄贈していただきました。
棹ばかり3点
この棹ばかりは、昭和20年~昭和35年頃まで、麻縄製造・販売されていたお宅から寄贈いただいたものです。先代が終戦後に粕壁に引っ越し、麻縄製造業を開業して以来使っていたものだと伝えられています。
大・中・小の3種類があり、大の分銅には「定錘秤量八拾瓩」、中には「定錘秤量拾五瓩」、小には「定錘秤量七瓩」とあります。「瓩」はキログラムと読みますので、大は80kg、中は15kg、小は7kgまでというように、モノの重さに応じて棹ばかりを使い分けていたことがうかがえます。縄の原料や製品の重量を量るときに使ったのでしょうか。



ところで、昭和32年(1957)の『春日部市商工名鑑』には、先代のご主人は「棕梠縄(しゅろなわ)加工卸」の業者として掲載されています。棕梠(しゅろ)とは、ヤシ科の常緑高木のことで、皮の繊維は縄・刷毛(はけ)・箒(ほうき)などに加工されます。棕梠縄は、天然繊維のなかで最も腐敗しにくいといわれ、今でも造園の竹垣などによく使われるそうです。
昭和32年(1957)当時、春日部市内には棕梠縄をはじめ、縄の製造・加工卸などの業者さんが8軒存在していました(『春日部市商工名鑑』)。しかし、高度経済成長期にナイロン等の化学繊維が登場すると、棕梠縄や藁縄にとってかわるようになり、従来の縄製造・加工業は衰微していくことになります。ご寄贈いただいたお宅でも、昭和41年(1966)には他の商売をされていたそうですので、化学繊維の登場が商売の岐路になったのかもしれません。

しかし、化学繊維が登場するまで、春日部で棕梠縄が製造・販売されていたことはゆるぎない事実です。棕梠縄や藁縄が、戦後の経済成長の礎を築いたといっても過言ありません。この棹ばかりは、春日部における戦後の復興の歴史を今に伝える資料といえそうです。

寄贈いただいた方には、改めてお礼を申し上げます。

25回目を迎えた土器づくり教室を開催しました

7月30日、8月20日(全2日間)、「土器作り教室」「産直の里内牧体験」を開催しました。
1日目(7月30日)は、粘土をねって形を作り、縄や貝塚から発掘された実物の貝殻などで模様をつけました。参加者の方々は、試行錯誤しながらオリジナルの縄文土器を形作りました。
2日目(8月20)は、内牧公園で土器の野焼きを行いました。職員が土器を焼いてる間、火おこし体験と勾玉作りにチャレンジしました。火おこし体験ではマイギリ式の道具を使い、2組のご家族が見事に火おこしに成功しました。午後は近隣農園にてブルーベリー狩りを体験しました。沢山実った紫紺のブルーベリーを穫りとりました。

土器成形の様子
土器成形の様子
火おこしの様子
火おこしにチャレンジ
収穫体験の様子
収穫体験の様子
土器焼き後の様子
完成した土器を前に自分の作品を探しています

ご興味のある方は来年参加してみてはいかがでしょうか。
毎年、広報かすかべ7月号、ホームページで参加者を募ります。

郷土資料館夏季展示ギャラリートークを開催しました

平成29年7月22(土)・8月19日(土)・8月20日(日)、資料館企画展示室で夏季展示ギャラリートークが開催されました。
第57回の夏季展示「初代直木賞選考委員 三上於菟吉を知っていますか?」展の展示品を見ながら、展示を担当した学芸員による解説がおこなわれました。
昭和初期に活躍した大衆作家、三上於菟吉の名は知らなくても、何度も映画化されている「雪之丞変化」はご存知の方も多いのではないでしょうか。
解説により、初代直木賞選考委員も務めた、郷土出身の著名作家の三上於菟吉の名を、身近に感じることができたかもしれません。
夏季展示は、9月3日(日)まで開催しております。また、9月2日(土)には染谷洌先生による講演会があり、ただいま申込受付中です。

ギャラリートークの風景

学校 学校の先生向けのホームページを公開しました

郷土資料館の教育委員会ホームページに、学校の先生向けのページを制作しました。

郷土資料館所蔵資料を小学校・中学校の授業等でよりご活用いただくため、過去の資料活用実績を公開し、比較的扱いやすく活用しやすい資料を「学校教材用貸出リスト」として掲載しました。


後者の「学校教材用貸出リスト」の制作にあたっては、平成28・29年度の博物館実習生の協力を得ました。写真や動画に映っている青年はみな当館の実習生です。
学校の先生方にご覧いただき、資料が活用され、子どものたちの学習に役立つことを期待しています。

このほか、
「かすかべデジタル写真館」にも古写真を追加しましたので、あわせてご活用いただければ幸いです。

吾妻鏡『新編図録春日部の歴史』からのご紹介18

『新編図録春日部の歴史』では、中世の項で鎌倉時代の歴史書『吾妻鏡(あづまかがみ)』の記事を多く使用しています。『吾妻鏡』には、中世武士である春日部氏関係の記事をはじめ、下河辺荘(しもこうべのしょう)をおさめた下河辺行平(しもこうべゆきひら)や太田荘(おおたのしょう)の地頭(じとう)、太田行朝(おおたゆきとも)などの記事が確認できます。

この『吾妻鏡』は、国立公文書館のデジタルアーカイブから、原本の写真をみることができます。ぜひご覧ください。


『新編 図録 春日部の歴史』に掲載した記事の巻、各巻内のページ番号
*リンク先は国立公文書館デジタルアーカイブの「件名・細目詳細」です。
(春日部氏関係の記事)
宝治元年6月10日条 
吾妻鏡 巻三十八 25ページ
宝治元年6月22日条 
吾妻鏡 巻三十八 29~31ページ
(下河辺行平関連の記事)
建久6年11月6日条 
吾妻鏡 巻十五 72ページ
建久4年8月9日条  
吾妻鏡 巻十三 42ページ
建長5年8月30日条 
吾妻鏡 巻四十三 26ページ
寛元3年7月26日条 
吾妻鏡 巻三十六 35ページ
(太田行朝関連の記事)
建久5年6月30日条 
吾妻鏡 巻十四 20ページ

「下河辺氏・太田氏・春日部氏」『新編 図録 春日部の歴史』44ページ

警報の種類を知らせるチラシ『新編図録春日部の歴史』からのご紹介17

日中戦争当時に粕壁町防護団から出された警報の種類を知らせるチラシを紹介します。
防護団(ぼうごだん)とは、昭和7年(1932)ごろから各地で組織された防空のための組織です。昭和14年(1939)に消防組と防護団からなる警防団が発足するまで活動しました。
チラシには、それぞれの警報の際のサイレンや警鐘(けいしょう)の鳴らし方が細かく示されています。戦時中、市民の日常生活が緊張の連続であったことがわかる貴重な資料です。

「戦時生活」『新編 図録 春日部の歴史』224ページ

警報の種類を知らせるチラシ

郷土資料館体験ワークショップを開催しました

平成29年8月5日(土)、郷土資料館展示室で「体験ワークショップ からくり屏風を作ろう!」が開催されました。
春日部の伝説をもとにした紙芝居や、蓄音機によるレコード鑑賞を楽しんだあと、昔のおもちゃ「からくり屏風」を作りました。屏風にみたてた板を動かしていくと、4つの絵柄が出てくる不思議な屏風に、参加した子供たちは大変喜んでいました。
ワークショップは、小学生までを対象とした、昔の遊びを気軽に体験できるイベントです。事前申込み不要、当日の飛び込みも大歓迎です。
次回ワークショップは、平成29年11月12日(日)に「ぴょんぴょんカエル」や「紙てっぽう」を作ります。ご参加をお待ちしています!

ワークショップ風景
ワークショップ風景

県立歴史と民俗の博物館「くらべる古美術」で円空仏が展示されています

埼玉県立歴史と民俗の博物館で開催されている企画展「くらべる古美術」で、小淵山観音院所有の埼玉県指定文化財の円空仏群のうち「不動明王立像」が展示されています。また常設展示第4室にも「役行者倚像」が、県内の5体の円空仏や仏像などとともに展示されています。
「くらべる古美術」は、さまざまな古美術作品について「かたち」・「色」・「モチーフ」の3つを大きなテーマに、くらべる楽しみをご紹介する展示です。円空仏だけでなく、県立歴史と民俗の博物館が収蔵する数多くの古美術作品が、初心者にもわかりやすい解説とともに紹介されています。
暑い日が続きますが、冷房の効いた館内でたくさんの美術品に囲まれながらくつろいでみてはいかがでしょうか。

●会期:平成29年7月15日(土)~8月31日(木) 9:00~17:00(観覧受付は16:30まで)
★休館日:月曜日
●会場:埼玉県立歴史と民俗の博物館(さいたま市大宮区高鼻町4-219)
●観覧料:一般400円、高校生・学生200円(中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方(付添1人含む)は無料)

幸松地区公民館に粕壁宿ジオラマを展示しています

本日、幸松地区公民館に手作りの粕壁宿ペーパークラフトを展示しました。
5月から展示していた粕壁南地区公民館を去り、幸松地区公民館にやってまいりました。
ジオラマ設置の様子
今回は、ジオラマ設置の作業風景を載せます。模型のパーツをボルトで固定しているところです。

手づくりの粕壁宿模型は、粕壁宿再現プロジェクトに参加した子どもたちが造ったペーパークラフト模型をもとに、江戸時代の粕壁宿の町並みを復元した模型です。
模型の詳しい解説については、
「ペーパークラフトでめぐる粕壁宿」(郷土資料館ホームページ)をご覧下さい。

幸松地区公民館のジオラマ展示
設置後、さっそく公民館の利用者のみなさんの人だかりが。
「作るの大変だったでしょうね」と感想をもらしていました。
幸松地区公民館では、比較的明るいスペースに展示させていただきました。2階から模型の全容をご覧いただけます。11月上旬まで展示予定です。お近くの方はぜひご覧ください。

博物館実習、一区切り。

7月25日からの博物館実習も本日で一区切りです。
本日は、館蔵資料の研究のために町にでてフィールドワークの予定でしたが、あいにくの天気のため館内の実習になりました。
午前中は、資料の取り扱い。掛け軸と巻子の取り扱いを行いました。みなさん、大学の授業で一度は取り扱いを練習したことがあるようでしたが、手元がどこかぎこちない感じでした。人に見られていることが、より一層緊張感を誘いますよね。



午後は、実習1週間を振り返って、みんなでディスカッション。

「バックヤードや収蔵庫にこんなにたくさん資料があるとは思わなかった」「資料に対する理解を深めて、一般に普及していくことが大切だと思った」など、資料館の裏側をみて、皆さんの学芸員観、博物館観も少しは変わったのかもしれません。
最後は、当館の課題や改善点について、忌憚なくご意見いただきました。

実習生には、
9月2日の夏季展示記念講演会もお手伝いいただく予定になっていますが、とりあえず1週間お疲れさまでした。

資料整理と写真撮影をしました

本日は、市民の方に寄贈してしただいた生活関係の道具の資料の整理をしました。今と形が変わっている道具も多く、資料に書かれている情報からその資料が何なのか、読み取るのに少し苦労しました。他の実習生のみんなと考えながら資料整理を行うことができました。また、お昼休憩をはさみ午後からは、ホームページに載せる資料の目録のための資料撮影を行いました。私は、趣味で少しカメラを扱っているので自分の知っていることを他の実習生のみんなに伝えながら、コミュニケーションを取りつつ撮影を行うことができました。
撮影した炭火アイロン

銃剣と実習生
(平成29年度博物館実習生)

体験講座わらじづくりのアシスタントをしました

本日は親子体験講座でわらじづくりをしました。
私たち実習生は、午前中に打ち合わせやわらじづくりの最終確認を行いました。



午後からはいよいよ本番です。子供たちは、はじめは苦戦していましたが、作業を進めていくうちに真剣になっていく様子がうかがえました。
実習生も子供たちにわらじづくりのお手伝いをしました。しかし、行動を言葉にして伝えることが出来なかった点が課題です。




わらじが完成したら、江戸時代の旅人の格好をして写真撮影をしました。皆さんにとても喜んでいただけて良かったです。



わらじづくりに参加してくださった皆様、本日は誠にありがとうございました。

(平成29年度博物館実習生)

ミュージアムスタンプラリーやってます

埼玉県博物館連絡協議会の東・北ブロックでは、同協議会に加盟している東部・北部ブロックの館園でスタンプラリーを実施しています。

3館園のスタンプを集めると「素敵な景品」
5館園のスタンプを集めると「スペシャル景品」
を差し上げます。

スタンプ台紙はスタンプラリー実施館園で配布しています。
※こちら(
H29台紙.pdf)を印刷してもご参加いただけます(なお、日本工業大学工業技術博物館の休館日は8月6日~23日となります。恐れ入りますが、台紙をご訂正ください)

夏休みは各所でスタンプラリーを開催しているようですが、地元や近隣の博物館を巡ってみてはいかがでしょうか。ミュージアムスタンプラリーは、平成29年11月30日まで開催していますので、気長にお楽しみいただけると思います。

親子体験講座の準備・練習をしました

わらすぐりの作業

明日の親子体験講座に向けて、わらすぐり・縄ない・わらじづくりの練習・準備を行いました。
わらじづくりの練習
いずれも初めて体験したため、作業中に縄が切れたり,わらじ全体のバランスが悪くなってしまったりと、反省点も多かったです。今回の反省点を見直して、明日の本番では、皆さんに分かりやすく教えられるようにしたいと思います。

(平成29年度博物館実習生)

神明貝塚の人骨『新編図録春日部の歴史』からのご紹介16

7月22日から春日部市郷土資料館では、西親野井地区に広がる神明貝塚で平成28年度に発掘された縄文人の人骨の展示を行っております。ぜひご来館ください。(神明貝塚の人骨が常設展に登場!

神明貝塚では、昭和40年の発掘調査でも2体の人骨が発見され、地元はもとより考古学の学界にも衝撃を与えました。この時の調査は、埼玉県の職員や大学教授をリーダーに、大学生や春日部女子高校郷土研究部の高校生、葛飾中学校社会クラブの中学生などが参加しました。夏休み期間中の8月10日から16日までの7日間、当時の西宝珠花公民館に宿泊し、炎天下の中、泥まみれで調査にあたったとの記録が残っています。

発見された2体の人骨は、新潟大学の小片 保(おがた たもつ)教授(当時)に分析され、現在も
小片コレクションとして新潟大学で大切に保管されています。

「縄文時代の文化」『新編 図録 春日部の歴史』18ページ
『神明貝塚』庄和町文化財調査報告第2集 1970

神明貝塚の人骨












《昭和40年の調査で発見された人骨》
写真の人骨は熟年(40~60歳)の男性、もう1体の人骨は壮年(30~40歳)の女性と鑑定されました。
《平成28年の調査で発見された人骨》
 
今回の展示では保存処理を終えた頭蓋骨を展示しています。

館外見学をしました

本日は市外の近隣博物館施設の見学を行いました。午前は草加市立歴史民俗資料館、午後は八潮市立資料館の見学をしました。
草加市立歴史民俗資料館
八潮市立資料館
どちらも単独館で施設の経営をしており、複合施設で経営をしている春日部郷土資料館との資料の管理方法や展示物のテーマなど地域ごとの違いを知ることができました。草加市立歴史民俗資料館では松尾芭蕉など観光面から、八潮市立資料館では、明治から現在に至るまでの公文書で行政面から地域を支えており、各館の在り方を学ぶことができとても勉強になりました。

(平成29年度博物館実習生)

りそなキッズマネーアカデミーのアシスタントをしました

 
本日は埼玉りそな銀行様で催されていた「りそなキッズマネーアカデミー2017」という小学生向けのイベントに春日部市郷土資料館のアシスタントとして参加させていただきました。

今から百年程昔の春日部の街並みの写真を見て、その特徴を真剣に探してくれていました。




中でも盛り上がったのは双六でした。マスが春日部に存在していた商店となっており、中には現在も営業している商店もありました。とても大きなサイコロを使用していたため皆大盛り上がりでした。
ちなみに私の班は残念ながら上がることができませんでした笑

埼玉りそな銀行様、参加してくださっていた小学生の皆様本日はありがとうございました。

(平成29年度博物館実習生)

博物館実習がはじまりました。

本日7月25日から、博物館実習が始まりました。
博物館実習は、大学の博物館学芸員の資格課程の一環として行うもので、郷土資料館では、今年度5人の大学生のみなさんを実習生として受け入れています。
今日は、収蔵庫やバックヤードを含む館内を見学したり、文化財保護行政の実態について講義を受けたり、資料の取り扱いについて実技演習をしました。


(文化財行政の講義)


(実物の資料の取り扱い)
初日だったので、みなさん緊張した面持ちでした。
8月1日までの1週間、みなさんがんばってください。

夏季展示がはじまりました。

7月22日(土)、夏季展示(第57回)「初代直木賞選考委員 三上於菟吉を知っていますか?」展の初日を迎えました。
夏季展示風景
この展示会は、春日部ゆかりの大衆作家・三上於菟吉を紹介する展示会です。
三上於菟吉は、「雪之丞変化」などの作品で著名な昭和初期の作家です。明治24年(1891)市内の木崎に生まれ、旧制粕壁中学校(現県立春日部高等学校)に進学し、晩年は市内の八丁目に疎開し、昭和19年(1944)当地で53年の生涯を閉じました。
今回の展示では、地元に伝わる三上於菟吉関係の資料をはじめ、希少本や自筆の短冊・書簡などの貴重な品々が、所狭しと展示されています。
初日には、展示担当者による解説講座「三上於菟吉と春日部」を開催しました。また午後3時からは展示室で資料を解説する
ギャラリートークを開催します。
解説講座
展示会は、9月3日(日)まで開催しています。来場された方には無料で展示パンフレットを差し上げておりますので、ご興味のおもちのかたはぜひご来場ください。

神明貝塚の人骨が常設展に登場!

7月22日(土)から、神明貝塚で発掘された縄文人の人骨を展示しています。
縄文コーナー展示替
神明貝塚は、今から約3800~3500年前(縄文時代後期前半)の貝塚で、市内の西親野井地区に所在しています。
平成28年度の調査で、3体の縄文人骨が新たに発見され、話題になりました。
縄文時代の人の骨が残るケースは、非常に稀なことで、神明貝塚には縄文人が食べた貝殻が大量にたい積し、酸性土壌が中和され、奇跡的に現代まで残ったものと考えられています。
今回、展示した人骨(頭蓋骨)は、30歳~60歳の縄文時代の女性のものです。身に着けていた装飾品や、縄文時代の骨格と比較するために江戸時代の人骨(頭蓋骨)なども展示し、解説パネルもリニューアルしました。

博物館などでは、レプリカの人骨を目にすることはあっても、本物・原物の人骨を目にすることはあまりありません。本物の人の頭蓋骨だけあって、なかなか迫力がありますし、少しゾッとします(個人の感想です)。

縄文時代の人骨
この暑さを吹き飛ばすため、よく冷えた展示室で、縄文人と見つめあってみてはいかがでしょうか。

なお、今回の展示替については、
産経新聞さん、ヤフーニュースさんにもとりあげていただきました。

にっこり 図書の寄贈を受けました

栄東中学・高等学校の理科研究部の皆さんから、『歴史地震』第32号の寄贈をうけました。
歴史地震32表紙
本誌は、歴史地震研究会が発行する学術雑誌で、本号には、以前、同校の理科研究部の皆さんが市内や当館所蔵資料を調査した成果が掲載されています。
①「埼玉県春日部市に残る1923年関東地震に関する石碑」では、市内の寺社、小学校に残る関東大震災にかかわる石造物を踏査し、碑文を翻刻、当地震の被害状況を考察するものです。すでに『春日部市史』に紹介されているもののみならず、地道な調査のなかから見出したものもあり、春日部の歴史をひもとくうえで大変貴重な成果といえます。
②「埼玉県春日部市郷土資料館に残る1923年関東地震に関する記録~大震災記念児童文集と大正12年粕壁町震災写真帳~」では、当館で保管している粕壁小学校
「大震災記念児童文集」「震災写真帖」の内容を一部紹介するものです。当館では、両資料ともにすでに展示会等で紹介しているところですが、学術雑誌上で紹介されるのは初めてです。今後、詳しい検討がまたれます。

栄東中学・高等学校の理科研究部の皆さんの成果を、今後郷土資料館の活動に活かしていきたいと思います。
皆さん、ありがとうございました。

企画展示室を撤収しました。

7月9日(日)まで開催していた、春季展示(収蔵品展14)「あなたの家にも眠っていませんか?」展が終わり、展示されてた資料を片付けました。
展示ケースがからっぽになると、なぜだかさみしい気持ちになるのはわたしだけでしょうか。


いよいよ、夏季展示(第57回)「初代直木賞選考委員 三上於菟吉を知っていますか?」がはじまります。
初日の7月22日(土)に向けて絶賛準備中です。乞うご期待。

7月15日(土)、16日(日)の指定文化財(民俗芸能)の公開

7月15日(土)、16日(日)は、指定文化財の民俗芸能が数多く公開されます。
どうぞお出かけください。
(詳細は上の「文化財保護課からのお知らせ」よりリンク先をご覧ください)

●不動院野の神楽(春日部市指定無形民俗文化財)
7月15日(土)、16日(日)
春日部夏まつり会場
春日部夏まつりの際に曳き回しをされる山車()の上で奉納されます。今年は幸松小学校の児童もお囃子に加わります。

●やったり踊り(埼玉県指定無形民俗文化財)
7月15日 (土) 午後8時~9時30分
大畑香取神社(春日部市大畑230)

●赤沼の獅子舞(春日部市指定無形民俗文化財)
7月16日 (日) 午後1時~3時 奉納舞
赤沼神社(春日部市赤沼770)

●西金野井の獅子舞(埼玉県指定無形民俗文化財)
7月16日 (日) 午後2時、4時、5時より奉納舞
西金野井香取神社(春日部市西金野井1053)
 
南桜井小学校の伝統芸能クラブの児童による子供獅子の舞も披露されます。

●銚子口の獅子舞(春日部市指定無形民俗文化財)
7月16日 (日) 午後2時~4時 奉納舞
銚子口香取神社(春日部市銚子口551)

●榎の囃子神楽(春日部市指定無形民俗文化財)
7月16日 (日) 午後2時~3時 奉納舞
榎集会所(春日部市榎522)

●倉常の神楽囃子(春日部市指定無形民俗文化財)
7月16日 (日) 午後6時~8時 奉納舞
倉常神社(春日部市倉常118)

幸松小学校「放課後こども教室」での神楽の練習

幸松小学校の放課後こども教室の時間には、東不動院野神楽保存会の指導の下に「神楽」が取り入れられています。小学1年生~6年生の約10名の児童が、鈴木会長の笛の音色に合わせ熱心に太鼓や鉦(かね)の練習に励みました。太鼓の代わりにタイヤを使って練習していた1年生は、大粒の汗を流しながら懸命に上級生とリズムを合わせていました。
本日参加した6年生や3年生の中には、夏祭りに参加する児童もいるそうで、祭り本番に向けた最後の仕上げともなりました。今年の夏まつりには、内出町・八丁目下組の山車の上で神楽や囃子が上演されます。

幸松小神楽練習1

やったり踊り練習の様子

7月15日の祭礼に向け、埼玉県無形民俗文化財のやったり踊りの練習が仕上げに入っています。本日8日と明日は大畑香取神社境内で若衆、小若共に扇子踊り、手踊りの確認を行ないます。
祭礼当日は午後8時に西光寺を練り込みで出発、午後8時30分過ぎから香取神社で勇壮な舞が披露されます。

浜川戸遺跡出土の板碑 『新編図録春日部の歴史』からのご紹介15

昭和62年に浜川戸遺跡で行われた発掘調査では、浜川戸砂丘の頂上部分に中世墓が確認され、3体分の焼かれた人骨、土器類とともに板碑(いたび)が発見されました。
板碑に刻まれた年号は、古いものから弘安6年(1283年)、徳治3年(1308年)、正和元年(1312年)、嘉暦2年(1327年)、応安2年(1369年)となります。これはこの墓地が、1283年から1369年まで86年間使用されたことを示すとともに、砂丘の頂上部分で発見されていることから、古い年代の1283年や1308年頃には、既に砂丘の形成が終了していたことを示す根拠ともなります。
これらの板碑は「浜川戸遺跡出土板石塔婆」として春日部市有形文化財に指定されて、春日部市郷土資料館に展示しています。さらに平成28年3月には、春日部八幡神社や八幡公園一帯に広がる砂丘が「中川低地の河畔砂丘群 浜川戸砂丘」として埼玉県天然記念物にも指定されました。

「館跡とくらし」『新編図録春日部の歴史』62ページ
『浜川戸遺跡8 10次 花積台耕地遺跡6次 慈恩寺原南遺跡 塚内18号墳』春日部市埋蔵文化財調査報告書第12集 2002

砂丘上の墓地
砂丘上の墓地


発見された板碑

笑う 市民の方から資料の寄贈をうけました。

市内在住の方から、昭和12年(1937)5月~昭和18年(1943)10月「南桜井村報」を寄贈していただきました。
「南桜井村報」は、北葛飾郡南桜井村の村民向けに発行された村の広報誌です。
これまで、「南桜井村報」の存在は知られており、当館では昭和13年4月~昭和16年6月の一部を所蔵していましたが、欠号が多く全容がわかっていませんでした。

今回、ご寄贈をいただいたものは、「南桜井村報」の第一巻第一号から、第九巻第四十四号までほぼ欠号がなく綴りこまれています。


第一号の巻頭の辞によれば、「紙上を通じて村の皆様に、村の希望、注意指導等を、お伝へする」ために毎月一回発行したことがわかります。また「読者欄」が設けられ、村民「体験、抱負、希望等」を発表する場を兼ねていたようです。
南桜井村報巻頭の辞
実際に、発行初期には「小学校で今度養鶏をやつて居る様ですが、種卵は譲って戴けるのでしょうか」などの農産業に関するQ&Aや、「南桜井村和楽音頭」(作詞:石原江風)という郷土の歌が掲載されるなど、地域の産業・文化の情報発信・伝達の場として機能していました。
しかし、日中戦争が深刻化すると、出征者からの報告の手紙を紹介する「戦場便り」や、出征者が戦没すると追悼や村葬儀の案内等、「銃後奉公」や戦地に関する情報が、村報の紙面を占めるようになっていくことがわかります。



戦前・戦時期の南桜井村、県東部の農村の状況を示す大変貴重な資料といえます。
今後、調査研究して、活用させていただきたいと存じます。
改めて、寄贈いただいた方にはお礼を申し上げます。

郷土資料館体験ワークショップを開催しました

平成29年7月1日(土)、郷土資料館展示室で「体験ワークショップ ぶんぶん駒を作ろう!」が開催されました。
春日部の伝説をもとにした紙芝居や、蓄音機によるレコード鑑賞を楽しんだあと、昔のおもちゃ「ぶんぶん駒」を一生懸命に作り、”ぶーん・ぶーん”と音を鳴らしながら遊んでいました。
ワークショップは、昔の遊びを気軽に体験できるイベントです。事前申込み不要、当日の飛び込みも大歓迎です。
次回ワークショップは、平成29年8月5日(土)に「からくり屏風」を作ります。ご参加をお待ちしています。

ワークショップの様子
ワークショップの様子

富士塚の分布 『新編図録春日部の歴史』からのご紹介14

7月1日には各地で富士山の山開きを祝う初山の行事が行われます。
江戸時代、富士山を信仰の対象とした富士信仰(ふじしんこう)が盛んになり、この信仰のための集まりである富士講(ふじこう)が各地に作られました。
富士講では、富士塚(ふじつか)という富士山を模した人工の山を地域内の神社に作り、実際に富士山に行かなくてもお参りができるようにしました。市内には現在でも29ヶ所の富士塚が確認され、このうち水角神社の富士塚は、市の有形民俗文化財に指定されています。

「身近な庶民信仰」『新編 図録 春日部の歴史』112ページ


出張・旅行 幸松地区公民館「むかしの遊び教室」に資料が出張しました

平成29年6月24日(土)、幸松地区公民館で開催された「むかしの遊び教室」に資料を提供しました。
「むかしの遊び教室」は、地域の方々に協力していただき、子どもたちに、一昔前の遊びを体験してもらうイベントです。
郷土資料館からは、昔の道具やおもちゃなどを提供して、来場した子どもたちに昔のおもちゃ・道具を体験してもらいました。
今年度は、市民ボランティアの皆さんがおもちゃ・道具の扱い方を丁寧に指導され、子どもたちは大変楽しんでいる様子でした。

会場のようす

富多小学校の「総合的な学習の時間」での神楽の練習

富多小学校では、平成14年から第3・4学年の「総合的な学習の時間」に榎囃子神楽連の指導の下、『神楽』が取り入れられています。今年は、今日の練習で4回目となり、3年生3名、4年生9名の計12名が、演目「大黒様」の練習に励みました。前回までの練習では、古いタイヤを使った太鼓の打ち鳴らしでしたが、今回、初めて本物の太鼓を使いました。3年生は、少し緊張した様子でしたが、舞とお囃子共に4年生をお手本にしながら、金子会長の熱心な指導を受けていました。

初めて太鼓を使う練習の様子
初めて太鼓を使う練習の様子
演目「大黒様」の練習の様子
「大黒様」の練習の様子
 今後は10月下旬に開催される「けやき祭り」での披露に向け、「大黒様」「おかめひょっとこ」の習得に励みます。

尋常小学校の教科書『新編図録春日部の歴史』その13

明治5年(1872)、明治政府は学制を発布(はっぷ)しました。
春日部市域では、19か所で寺院などを利用した小学校が開かれました。
設立当初は学年が8年制で、下等小学4年、上等小学4年と分けられていました。明治19年の小学校令の交付により、尋常(じんじょう)小学校(4年制)と高等小学校(4年制)という名称が使われ始め、尋常小学校の4年間、6歳から14歳までは義務教育とされました。

教科書は、当時の文部省が作成し、全国の小学生が共通したものを使用しました。
明治9年6月14日には、埼玉県小学校教則の改定によって全県共通の時間割が定められました。教科には、読物や書取、問答、習字、算術などが並び、月曜日から土曜日まで同じ時間帯に同じ教科が割り振られました。また、第ニ土曜日は、それぞれの授業時間を半分の時間とし、半日授業としたたようです。
全ての子どもを対象とした開かれた小学校でしたが、教科書代や学用品、授業料、学校経費などを保護者が負担しなくてはならないこと等により、子どもを通学させることが困難な家庭もありました。

「国民皆学への道」『新編図録春日部の歴史』156ページ



尋常小学校読書教本と小学校日本歴史の教科書


尋常小学校読書教本

南桜井小学校”伝統芸能クラブ”での獅子舞練習

6月14日、南桜井小学校では今年度4回目のクラブ活動が行われ”伝統芸能クラブ”では早くも「笛」と「舞い」の練習が進んでいました。
現在、6年生6名、5年生3名、4年生8人と総勢17名が西金野井獅子舞保存会の染谷会長の熱い指導の下、地域に伝わる『西金野井の獅子舞』の会得に取組んでいます。


笛の練習 
会長さんの指の動きを見ながらの笛の練習風景~伝統芸能には楽譜はなく、先輩の指と音色で覚えます~

男子6名は笛の音色にのせて、「芝舞い」を練習中!~腰を落とし、激しい舞のために汗がしたたり落ちる~

7月16日の西金野香取神社でお祭りでは、保存会の勇壮な舞と共に、子どもたちの舞も披露されますので、ご期待ください。

土器作り教室と産直の里内牧体験 参加者募集!


縄文人の技術を用いて土器をつくります。
皆さんのご応募をお待ちしています。

日時:7月30日(日曜日)、8月20日(日曜日)全2回
(8月20日が雨天の場合は、8月27(日曜日)に順延)
いずれも、午前10時~午後4時
会場:教育センター(7/30)、内牧公園・内牧公園近隣農園(8/20)
※8/20の土器焼き、勾玉製作・火おこし体験のほか、近隣農園で収穫体験のメニューもご用意しております。
募集人数:50名(応募者多数の場合は、抽選。小学生以下は保護者同伴)
参加費:200円(予定、材料費)※収穫体験の費用は別途

【申し込み方法】
7月14日(金曜日・必着)までに直接(土・日曜日は、郷土資料館で受付)、はがき、またはメールで、参加者全員の住所・氏名・電話番号・生年月日・収穫体験参加の有無を記入し、下記あてにお申し込みください。
〒344-0062 粕壁東3-2-15 春日部市教育委員会文化財保護課
メールアドレス:
bunkazai@city.kasukabe.lg.jp
抽選結果は、7月21日(金曜日)までに応募者全員に通知します。