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【東部地区文化財担当者会リレー展示_都鳥が見た古代】蓮田市文化財展示館でリレー展示が開催されています

蓮田市文化財展示館で東部地区文化財担当者会リレー展示「都鳥がみた古代」が開催されています。

 

 

蓮田市文化財展示館は蓮田市役所に隣接しています。国史跡「黒浜貝塚」のガイダンス施設としても活用されています。

リレー展示は、展示室奥のコーナーで開催されています。

蓮田市には、荒川附遺跡や椿山遺跡といった、奈良時代、平安時代の大集落があり、多くの遺物が出土しています。今回の展示では、これらの遺跡を含め、蓮田市から出土した遺物を展示しています。

文化財展示館、市役所に隣接して、国史跡「黒浜貝塚」があります。

暑い日が続いています。熱中症に気をつけて、お出かけください。

 

展示の詳細は下記の通りです。

●蓮田市文化財展示館会場「都鳥がみた古代」

開催期間 令和7年7月29日(火曜日)~8月24日(日曜日)

開催場所 蓮田市文化財展示館 蓮田市大字黒浜2801-1

(JR宇都宮線蓮田駅東口からパルシー・根金・下大崎・菖蒲仲橋・蓮田駅西口行きバスで「蓮田市役所前」下車、徒歩2分)

開館時間 午前9時から午後5時まで

休館日 毎週月曜日、祝祭日

お問い合わせ (048)764-0991

 

東部地区文化財担当者会報告書第9集「埼玉県東部地区の奈良時代・平安時代」も好評発売中(残部僅少)です。詳しくはこちら

 

*リレー展示「都鳥が見た古代」は、下記日程で開催予定です。

7月29日から8月24日 蓮田市文化財展示館 資料展示

9月5日から9月19日 加須市パストラルかぞ パネル展示

10月24日から11月26日 三郷市わくわくライブラリ― パネル展示

令和8年1月6日から3月1日 宮代町郷土資料館 資料展示

実習6日目を終えて

実習6日目の本日は、午前中に粕壁の大和屋酒店文書と廃校となってしまった冨多小学校の旧蔵資料の整理に加え、資料の簡易的な修繕作業を行わせていただきました。

資料整理では、大和屋酒店と冨多小学校の資料としての特徴が大きく違うこともあり、学芸員の方に尋ねることも多くありましたが、多くの資料整理を行うことが出来ました。
写真:資料整理の様子
資料の修繕作業では、糊がはがれた部分に糊接ぎをする作業をやらせていただきました。一見簡単なように見える作業もその資料の保存状態や虫害の度合いなどにより難易度が変化するのだと作業を通して学びました。
写真:糊接ぎの作業

午後ではこれまでの6日間の実習を通して自分たちの中で印象に残った点や、初日に行ったディスカッションの話題でもあった自分たちの考える博物館像についてどのような考えの変化があったのかについてなどを話し合いました。一人一人が来館者目線だけでなく学芸員視点も取り入れた博物館像を考えていたので、実習を通して様々な見方や考え方を学ぶことができたように感じました。

実習はまだ数日ありますが、今年度の実習生によるブログの更新は今回で最後となります。拙い部分などもあったと思われますが、読んでいただきありがとうございました。

(令和7年度博物館実習生)

実習5日目です!

本日は大凧文化交流センター「ハルカイト」で作業を行いました。

はじめにハルカイトの施設の紹介をしていただきました。
1階には宝珠花地区の学校などの資料や記録を展示している「宝珠花サロン」があります。
地元の方には懐かしい資料もあるかもしれません。
2階の大凧文化展示室には大凧を揚げているような写真を撮れるトリックアートがあります。
実習生も実際に写真を撮りました

2階には他にも歴史展示室1~3があります。
歴史展示室1は宝珠花小学校で使われていた教室が再現されていて実際に机に座ってボードゲームができるほか、オルガンを触ることもできます。

実習生も展示室の机に座って作業を行いました。
実習生も展示室の机に座って作業を行いました。
歴史展示室2・3には庄和の通史として農具など民俗資料が中心に展示されています。

午後には収蔵資料の整理として資料の移動や配架場所の記録を行いました。
配架場所を記録する作業では実際にその資料が何か、どのように使われた資料かを考える場面もありました。
資料を見ても実習生だけではわからないことが多くあったため、もっと知識を付ける必要性を感じました。

本日の作業は共同作業が特に多かったので実習生同士の仲を深めることが出来ました。
実習も残り少なくなってきたので最後までたくさんのことを学んでいきたいです。

(令和7年度博物館実習生)

7月の考古学関係展示会、イベント情報

7月の近隣博物館・資料館の考古学情報をお届けします。
(毎月28日ごろに掲載します。随時、情報を更新します。)

(東部地区文化財担当者会リレー展示ー都鳥が見た古代)
・7月29日(火曜日)~8月24日(日曜日)蓮田市文化財展示館(資料展示)

 

(展示会_閉会日順)

・8月5日(火曜日)まで 坂戸市文化会館ふれあ(坂戸市)
第28回坂戸市埋蔵文化財出土品展「長岡遺跡の物語-足元に眠る1万年史-

・8月17日(日曜日)まで そごう大宮店(さいたま市大宮区) 主催:埼玉県埋蔵文化財調査事業団
令和7年度ほるたま展 「古代のものづくり」

・8月11日(月曜日・祝日)まで 飛鳥山博物館(東京都北区)
スポット展「ようこそ!アクセサリー専門”展”KODAIへ」

 

・8月30日(土曜日)まで 帝京大学総合博物館(東京都八王子市)
企画展「ホネホネワンダーランド-骨の不思議を探る-」

 

・8月31日(日曜日)まで かみつけの里博物館(群馬県高崎市)
企画展「わくわく!はにわ体験‘25」

 

・8月31日(日曜日)まで 埼玉県立さきたま史跡の博物館(行田市)
令和7年度埼玉の考古おひろめ展「地中からのメッセージ」

 

・8月31日(日曜日)まで 桶川市歴史民俗資料館(桶川市)
令和7年度里帰り展 「地中に眠る桶川の歴史」


・8月31日(日曜日)まで 栃木県埋蔵文化財センター(栃木県下野市)
巡回展「栃木の遺跡&発掘調査速報展」

 

・8月31日(日曜日)まで くにたち郷土文化館(東京都国立市)
ミニ展示「甲野勇と秋田のストーンサークル」

 

・9月10日(水曜日)まで 富士見市立水子貝塚資料館(富士見市)
「縄文を表現する ~新川昌子氏 作『私の縄文日記』~」


・9月15日(月曜日・祝日)まで 早稲田リサーチパーク・コミュニケーションセンター
企画展「本庄市の古墳3 西五十子古墳群


・9月28日(日曜日)まで 壬生町立歴史民俗資料館(栃木県壬生町)
文化財企画展 「みぶほる!-壬生町の発掘調査速報展2025」


・10月13日(月曜日・祝日)まで 国立科学博物館(東京都台東区)
特別展「氷河期展 〜人類が見た4万年前の世界〜


・11月3日(月曜日・祝日)まで 府中市郷土の森博物館(東京都府中市)
「古代国司と国司館~都から来た役人とそのすまい~」

・11月16日(日曜日)まで 柏市郷土資料室(千葉県柏市)
第30回歴史企画展「輝く!柏の縄文オールスター」

(講演会)
・8月3日(日曜日)埼玉県立さきたま史跡の博物館(行田市)
「埼玉県遺跡発掘調査報告会」

・9月6日(土曜日)明治大学駿河台キャンパス(東京都千代田区) 主催:明治大学資源利用史研究クラスター
公開シンポジウム『大山柏の史前学と縄文生業論の今日的展開』

・9月7日(日曜日)明治大学駿河台キャンパス(東京都千代田区) 主催:日本考古学協会
公開シンポジウム「人類はどこから来て、どこへ向かうのか」

 

(現地説明会)

8月21日(木曜日)午前11時、午後2時、午後3時30分 大道遺跡(越谷市)越谷市教育委員会

実習4日目を終えて

本日の実習は午前中に資料整理を、午後には資料の取り扱いとして軸物について主に学びました。

午前の部には大和屋酒店に関する資料を実習生各々が実物を見ながら調書をとって資料を整理しました。実際に調書を取る中で、「後から見た人にも内容が伝わる」記載が大事であることを学びました。

写真:文書資料を見ながら調書を取る実習生。難解なものも?
文書資料を見ながら調書を取る実習生。難解なものも?


午後には軸物、つまり掛軸や巻物の取り扱いについて学びました。個人的には巻物について実物に触れて取り扱うことが初めての経験だったため非常に緊張しました…。

写真:掛軸を広げる実習生。資料を取り扱うときは緊張します…。

掛軸を広げる実習生。資料を取り扱うときは緊張します…。

その後大きな絵図についても取り扱いました。大きな資料はさすがに一人では広げることも一苦労です。そのため実習生で協力して広げて何が載っているのか、いつの年代の物なのかを皆で考察しました。

写真:実習生の協力体制!
実習生の協力体制!

本日も多くのことを学ばせていただきました。ありがとうございました!

(令和7年度博物館実習生)

実習3日目です!

博物館実習3日目、無事終了しました。

午前中は、教育センター内の一室で、考古学資料である土器を使用した梱包作業の実習作業と、「ふとん」と呼ばれる梱包作業に必須の道具の作成作業を行いました。
考古資料の梱包については、初めて行う作業だったのでうまくできるかの心配は少しありましたが、他の実習生の手順をしっかりと見学したうえで行ったため、すんなりと行うことができました。個人的には、資料をしまっていた箱をビニール紐で縛る作業より、考古学資料を包んでいるふとんを縛る作業の方が、資料を気にしながらの行動になるため、緊張しました。



「ふとん」の作成作業は、2人1組で行いました。実際に実習の事前指導や今まで大学の授業で学んでいた物を実際に見るだけでなく、作成する作業を通して何故、梱包の際に必要になってくるかを学びました。作業をしていくうちに、要領は掴むことができましたが、屈んで作業を行ったため、後半は体勢の維持が大変でした。また、途中でちょっとしたハプニングもありましたが、作業は終了することができました。

 

午後は、館外見学に行ってきました。郷土資料館で紹介している神明貝塚と、花積貝塚を見て来ました。神明貝塚は、令和2年に国指定の遺跡に登録され、今は公有地化を進めています。神明貝塚では地上にたくさんの貝殻があるのが、特徴的でした。

花積貝塚は、春日部市の指定遺跡です。貝殻は地中に埋まっているのか、地上にはほとんどありませんでした。貝塚は、個人的にこんもりとした山のような形を想像していましたが、そのようなものは一切なく、地面に散らばっている貝殻が、貝塚があったことを主張していて、とても興味深かったです。

(令和7年度博物館実習生)

 

「実習二日目を終えて」

実習二日目が無事終わりました。

今日は、午前にミュージアムトークに参加、午後は講演会のポスターの製作・発表に加えて資料のデータ入力をしました。

ミュージアムトークでは、学芸員の方に企画展示「麦わらのかすかべ」についての解説をして頂きました。麦わら帽子の歴史や製造方法、春日部とどのような関りがあったのかなど、様々なことについて知る事が出来ました。また、私自身春日部に麦わら帽子の生産が盛んだったというイメージが無かったので、過去には帽都の春日部と呼ばれていたことを知り驚きました。また、麦わら帽子の元となるひもを編んだり、材料の麦に触れてみたりと貴重な体験をすることが出来ました。

写真:展示室の様子

写真:話を聞く実習生

午後には、皆それぞれが製作したポスターの発表を行いました。皆、様々な工夫をポスターに凝らしていて、見ていてとても楽しかったし勉強にもなりました。ただ、写真の資料を使う際には写真の出典を書くようにする等、注意しないといけない点も学ぶ事が出来ました。発表が終わった後には、資料のデータ入力も行いましたが、画面と資料の二つに視点を行き来させているせいか、目がどんどん疲れてしまい中々ハードでした。

今日は作業を色々とした為、学芸員の仕事について少しずつ分かってきた1日になりました。

(令和7年度博物館実習生) 

こども土器作り教室を開催しました

7月23日(水)に毎年恒例の土器作り教室を開催しました。

今年は諸事情により、初めての平日開催、そして小学生限定の「こども土器作り教室」となりました。

毎年、多くのお申し込みをいただき、今年もやむなく抽選となりましたが、20名のご参加をいただきました。

開会の様子

土器を作る様子

 土器は縄文人と同じ「輪積み」という技術で作っていきます。土器の「底」となる円盤を作ったら、粘土をヒモ状にして円盤の上に積んでいき、これを繰り返して形を作ります。粘土のヒモをどんどん積んでいきますが、粘土のつなぎ目をしっかり消すことが上手に作るポイントです。

土器の形を作る様子

 粘土が十分に積めたら、今度は思い思いの土器の形へ整形していきます。最後に縄を転がして、「縄文」をつけたり、竹串や貝殻で模様をつけたり、飾り付けをして土器の完成となります。

完成した土器

皆さん集中して取り組んでいただき、あっという間の3時間となりました。

今年も参加者皆さんの個性にあふれた、数々の土器ができあがりました。

土器はこれから1ヶ月かけて乾燥させ、色はやや白っぽく、大きさは一回り小さくなります。

これからどのような土器に焼き上がるのでしょうか?1ヶ月後を楽しみにお待ちください。

「麦わらのかすかべ」展が開幕!帽子の歴史を探る旅へ

本日、7月23日(水)から企画展「麦わらのかすかべ~帽都いま・むかし~」展がはじまりました。

写真:展示風景

無事に展示の設営を終え、一安心。ですが、これから、チラシなどの送付やら、SNSでの告知やら、関連イベントやら、滞っていたもろもろのことがまっています。

初日の今日はありがたいことに、朝から取材ラッシュ。近いうちにテレビや新聞で露出されることでしょう。

しかし、これも企画展示を多くの方に知っていただき、多くの方に足を運んでいただくため。まだ終わらんのです。

手前みそですが、今回の展示で工夫した点は、空間を活かすこと。展示室内にUFOのように帽子をつるしたり、古写真を掲示したり、帽子自体や写真類を手に取ってご覧いただけるようにしたところです。

また、最近、外国人の観光客が多く来館されているので、掲示物を一部英語表記しました。帽子や真田編みの体験など外国の方も手にとっていただき、某アニメキャラだけでない春日部の魅力を知っていただけると、うれしいです。(個人的には春日部の町の歴史が背景にあり、春日部が某アニメキャラの舞台になっていると思っています)。

「えっ!歴史の学芸員の方、英語がご堪能なのですね」と思った方。お察しがいいですね。

実は、今回の新しい試みとして、市役所に導入されたAIを活用し、英訳をお願いしました。たぶん通じると思われます。

それから、このブログの記事のタイトルもAIに考えてもらえました。「帽子の歴史を探る旅へ」だそうです!ほかには「歴史とファッションの融合」。これも捨てがたいなぁ、しかし展示を見ていないのに、よく思いつくなぁ(ホントかなぁ)と感心しました。

AIの肩をもつわけではないですが、「帽子の歴史を探る旅へ」「歴史とファッションの融合」の企画展示だと思います。ぜひ、ご覧ください。

関連イベントもやります。

「倉常の神楽囃子」「榎の囃子神楽」「西金野井の獅子舞」が公開されました

7月20日(日)、倉常、榎、西金野井の3地区で指定無形民俗文化財が公開されました。

倉常地区では、地区内の大字境の辻4カ所で辻切りをした後、倉常神社に戻ってから神楽囃子が奉納されました。
倉常の神楽囃子は神田囃子深川流の流れをくむお囃子です。太鼓や笛によって小気味良いお囃子が披露された後、「大黒の舞」、獅子舞が舞われました。
夏の日差しのもと、神社には多くの人が集まり、神楽囃子の奉納の後は、納涼会を楽しみました。


▼大黒の舞                      

▼獅子舞

 

榎地区では、榎の囃子神楽が公開されました。午前中は辻切りが行われ、集会所に戻ると神楽が奉納されました。
榎の囃子神楽は倉常と伝ってきた由来が同じため、大黒の舞や獅子舞など、共通している舞もあります。
太鼓と舞にはそれぞれ小学生と高校生が加わりました。榎地区では、保存会の皆さまが江戸川小中学校で神楽の指導をされています。児童・生徒さんたちを含め全員で、この日のために練習を重ね、本番では素晴らしい音色と舞を披露してくださいました。


 ▼テンタン(オカメの舞)

 ▼テンコサンバ 

                      

 ▼ひょっとこの舞 

 ▼大黒の舞

 

 ▼獅子舞

 

 西金野井香取神社とその周辺では、埼玉県指定無形民俗文化財の「西金野井の獅子舞」が公開されました。

保存会三匹獅子による「芝廻り」や、南桜井小学校の伝統芸能クラブの児童による子供獅子の「芝廻り」、保存会三匹獅子による「雨乞い」などの演目が披露されました。また、神社正面の大鳥居や、江戸川堤の改修の歴史を伝えるかつての参道に配された鳥居(裏参道鳥居)の2か所で「辻切り」により地域の家内安全が祈願されました。祭礼の最後には、拝殿の中で、悪疫を追い払っていただいた感謝と神送りの意味を持つ「注連切りの舞」が舞われました。
子供たちや保存会の皆さんによる素晴らしい舞に、集まった方々からも盛大な拍手が送られました。 

▼芝廻りの舞

 

 ▼辻斬りの舞

▼雨乞いの舞                      

▼注連切りの舞                     

 

保存会の皆さまや地区の方々の努力、そして学校での体験などを通して興味を持った児童・生徒の皆さんの力によって伝統芸能が着実に継承されていきます。来年の夏の公開も楽しみです。

市内の伝統芸能は10、11月に秋祈祷の舞が公開されますので、近づきましたらお知らせいたします。