校長室から

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1年生総合学習・自分たちで考えた地域貢献活動

 1年生の総合学習「地域の課題を知り中学生にできる地域貢献活動を考えよう!」で地域の各種団体のみなさんや地域在住の方々に11月20日(金)、生徒たちが学校を離れてインタビューしながら、いろいろな話しを伺ってきたことについて既にホームページ上でもお知らせしたところです。
 その後、到達度確認テストを挟んだ次の総合学習の時間、生徒たちは話しを聞いて学んだことを振り返り、改めて自分たちに何ができるかを考え、グループごと、学級ごとにまとめて発表し合いました。結果、公共施設の清掃、公園の清掃、通学路の清掃、地域行事への参加、地域での挨拶運動、農家の手伝い、地域の方々との会食、地域交流イベントの開催、ポスターやPR活動(地域の歴史や伝統、ボランティアの要請)などがあがりました。
 そして、これらの活動から実際にすぐに行動にうつせることを精査、必要なところには活動依頼や詳細な打ち合わせを生徒自身が行い、12月11日(金)午後、それぞれの活動グループに分かれて学校から地域に出かけていきました。下の写真はその様子ですが、どの生徒も指導してくださる方の話しを聞いてしっかりと学び、一生懸命に汗を流して活動し、一緒に活動していろいろと教えてくださったグリーンボランティアの方や農家の方に喜んでいただくことができました。たまたま通りかかった地域の人に「ご苦労様」「ありがとう」と声をかけられ、とてもうれしそうに、役に立てたという自己肯定感を高めた生徒もいたようです。
 この日は1時間半程度の短い時間しか取れませんでしたが、また来週18日(金)にも実施する予定です。そしてこの活動が、いつか学校の授業という枠を離れても持続可能なものとして根付いていくことを夢見ています。また、様々な体験活動は、必ず2年生で行う就職体験学習に繋がり、学校と地域が一体となって子どもたちを育てている仕組みが、より強固になると信じています。今回も生徒たちのために、たくさんの地域のみなさんにご協力をいただくことができました。改めて感謝申し上げる次第です。「本当にありがとうございました」

※上記以外の1年生で実施した総合学習の様子(写真)については、地域の方へのインタビュー

 や学級での振り返りの様子も含め、「生徒活動の様子」にアップしています。

地域の名人に学ぶ!書写の授業

 2学期もいよいよあと二週間と少しを残すのみとなりましたが、国語の授業・書写の一環として実施する書き初めに、昨年度に引き続き地域の書家の方をお招きし、生徒たちの豊かな学びを実現しています。既に8日(火)に2年生がお世話になり、15日(火)に3年生、  22日(火)に1年生が教えていただく予定となっています。
 実はこの方は、松尾先生と仰る今年度の学校運営協議会委員、そして湖北中の卒業生でもあり、過去にはいくつかの学校で教職も経験されていたと聞いています。そして、書家であるのですが、絵やデザインといった美術分野にも造詣が深く、そのお話しも聞いていて大変に興味深く、勉強になりました。さらに、今年度は学校運営にも大変なご協力をいただき、貴重なご意見等を頂戴したり、地域と学校を繋ぐコーディネーターとしても子どもたちのためにご尽力いただいています
 このような貴重な機会が、地域にお住まいの方のご好意で毎年のように実現し、学校と連携することによって生徒たちの成長に大きく寄与できることを本当にありがたく思います。そして、湖北・新木地区には、まだまだ多くの「その道の大家」がいらっしゃるようにも聞いています。
今後、そんな方々とも交流を深め、さらなる生徒たちの豊かな学びの実現に繋げていきたいと考えているところです。

関東駅伝、県新人卓球、福祉まつり等々、生徒大活躍の5日(土)

 12月5日(土)、この日は関東駅伝大会、県新人卓球大会を始めとした部活動の大会と湖北福祉まつりも重なって、本校の生徒たちがあちらこちらで躍動し頑張った1日となりました。
 関東駅伝大会は、茨城県ひたちなか市の笠松運動公園周回コースで、小雨まじりの寒いコンディションの中、午後1時に第1区がスタート。既にお知らせしてある通り、本校女子チームは、激戦の県大会を5位とわずか1秒差の大激戦で競り勝ち、4位で見事に大舞台への出場権を勝ち取っています。この日は居並ぶ関東の強豪校33校の中、精一杯走り抜き、20位という結果でゴールしました。走り終わった選手たちは安堵の表情とやり切ったという達成感が感じられる堂々とした姿でした。県内300近い中学校のうち、この晴れ舞台を走れるのはわずか4校です。頑張ってきた自分に誇りをもち、3年生は後輩たちに最高のプレゼントを残したことを自信に、1・2年生はそのプレゼントを胸にしまって、今回の貴重な経験を次に活かし、またそれぞれに次の目標、進路・大会で夢を実現することを願っています。
 卓球の県新人大会は成田市の中台運動公園で団体戦が行われました。これも既にお知らせしてある通り、本校の女子チームが葛南大会を優勝で飾り、晴れの舞台への出場権を手にしています。昨年度の葛南代表が県のベスト4であったことから、そのまま第3シードの位置に置かれた本校は、2回戦で酒々井中(印旛)に3-0で勝ち、3回戦は周西南中(君津)に接戦及ばす2-3で敗れベスト8目前での惜敗となりました。ただ、生徒たちはこの大会を通して、自分たちは県でも戦えるという自信を深め、悔しさとともに、次のリベンジへと決意を新たにしたようです。
 それ以外にも、県新人柔道大会(個人)が千葉市の天台スポーツセンターで行われ1名が体重別ベスト8に、葛南新人剣道大会(男女ともに団体3位)とサッカーU-13選手権が本校会場で行われ、それぞれに生徒たちは全力投球の気合いとプレーで頑張っていました。また、湖北福祉まつりがコホミンで開催され、今年度はコロナの影響から中学生ボランティアの参加は叶わなかったのですが、本校からは国語の授業で実施した俳句や書道の作品、美術の授業での作品、そして美術部の作品と展示に協力し、来場された保護者・地域の方々に見ていただきました。さらに、科学部が今年度取り組んだソーラークッキングを実演する予定でしたが、あいにくの天気で装置の展示と大会報告を行い、ここでもまた、本校の生徒たちが活躍することができました。

※上記以外の大会等の様子(写真)については、「生徒活動のページ」にアップします。

地域の達人に学ぶ!3年生俳句の授業

 3年生の国語の授業、俳句の単元で地域からお二人の講師の先生をお招きして授業をお願いしています。お二人とも湖北地区公民館で行われている市民講座を担当されているなど、社会教育にも貢献されている先生で、全体指導でのお話や個々の生徒への接し方も大変にお上手で本当に助けられています。
 26日(木)が最初の授業で、私も少しの時間参観させていただきましたが、本当に教え方が丁寧で、生徒たちも熱心に、初回とは思えないほど先生方にいろいろなことを聞きながら作品作りの第一段階を学習していました。テレビで人気のプレバトを見ている生徒も数名はいるようで、ちょっとした俳句ブームなのかもしれません。また、授業の合間には、生徒たちが提出した構想メモなどを一人ひとり細かく添削してくださっています。1クラス2時間ずつお願いしてありますが、作品の完成がとても楽しみです。
 生徒たちが創作した作品は短冊に清書し、12月5日(土)の湖北ふくしまつりに展示する予定です。時間が許すようでしたら、ぜひ中学生の作品を鑑賞に訪れてみてください。

コロナを乗り越え、学級の思いを全力で届けた合唱コンクール

 11月25日(水)、龍ケ崎市文化会館大ホールで令和2年度合唱コンクールを実施しました。コロナ禍の影響で保護者は各家庭で1人のみの学年入れ替え制、地域のみなさんにはご案内を差しあげることもできませんでしたが、生徒たちはここまでの努力の成果を遺憾なく発揮し、素晴らしい音楽会の1日とすることができました。
 コロナ禍の中、1学期の合唱コンクールは中止、歌声活動の再開もなかなかできずに練習開始は例年よりも遅れ、壁と向き合いながらのパート練習、フェイスシールドをつけながらの全体練習と苦心の連続ではありましたが、本当に、それぞれの学年・学級で、それぞれの特色を出した素晴らしい発表だったと思います。1日があっという間に過ぎていったという思いです。ステージ上でもソーシャルディスタンスを要求され、一人ひとりの間隔を空けた歌いづらい隊形に加え、マウスシールドをつけながらの発表をもろともせず、生徒たちの素晴らしい歌声がホールいっぱいに響き渡り、それに聴き入っていたら時間がとても短く感じました。
開会式で1年生には休校明けからの学級の団結を、2年生には昨年度のコンクールから大きく成長した姿を、3年生には中学校生活最後のコンクールにかける思い、数ヶ月後には一緒に卒業していく学級の仲間への思いが溢れる演奏を期待しているという話をしましたが、それぞれの学級の演奏と生徒たちの一生懸命に歌う表情から見事にそれが伝わってきました。湖北中の伝統である合唱とはいえ、どの学級にも歌声活動が嫌い、或いは苦手な生徒が何人かいるはずですが、誰1人としてそれを感じさせないステージで、入賞をした、しないはありますが、学級による差などほとんど感じさせない発表であったと思います。学級全員が心を一つにしてコンクールにかける思いを全力で表現し、そのメッセージが伝わったからこそ、歌の完成度云々に関わらず、聴く側の人たちも真剣な眼差しでステージ上の全ての学級の発表に魅せられていたのだと思います。
 また、今年度は残念ながら特設合唱団の活動ができなかったため、例年、その発表に充てていた時間は、審査員をお願いしたプロのソプラノ歌手・吉田真澄先生にステージをお引き受けいただき、生徒たちはその素晴らしい美声に心酔してか、微動だにせず目を輝かせて聴き入っている様子が微笑ましくもありました。
 次は3学期、学級を越えて3年生を送る会や卒業式での歌声、つまり学年や全校でのまとまりが問われることとなります。賞など関係ない日々の歌声活動にどう取り組めるかで湖北中生の真価が問われます。みんなのために心を合わせて人と繋がることの大切さを学んだこの合唱コンクールの経験を活かし、さらに聴く人の心に感動を与える歌声を自分たちの手でつくりあげていってほしいと願っています。
  会場を訪れて、生徒たちに温かい応援と拍手を送っていただいた全てのみなさんに改めて感謝いたします。ありがとうございました。

※上以外の合唱コンクールの様子(写真)と3年生の自由曲の動画を「生徒活動の様子」のペー

 ジにアツプしていますので、ご覧いただければと思います。