校長室から

2021年2月の記事一覧

R3年度林間学校スタート!火山の先生福島県から来校

 令和3年度6月2~4日、現1年生は進級して最大の学年行事である林間学校を、自然豊かな福島県裏磐梯を中心とした場所で実施する予定です。それに向けての第一歩、事前に行う自然学習がいよいよ2月9日(水)から始まりました。
 この自然学習を通して、自分が興味関心をもって学んだことを実際の林間学校で検証していくという取り組みですが、昨年、それまでの長野県から目的地を変更したのは、裏磐梯周辺に生徒に学ばせたい、体感させたい自然環境のすべてが素晴らしい状態で残されており、生徒の興味関心に応じて学習できるテーマがすべて設定可能だからです。
 そして、9日(水)は生徒に興味関心を強くもたせるための大切な導入の授業を行いました。この大切な授業に、湖北中は昨年度に続き、何と現地福島県から専門家の先生をお呼びしてお話をしていただくことができました。磐梯山噴火記念館の佐藤公先生という方で、かつてNHKテレビ「ブラタモリ」に出演されて案内役を務め、メディアを通して裏磐梯の雄大な自然について熱く語っていらっしゃったことが私の頭の中に鮮明な記憶として残っています。しかも、本来は1月22日(金)に実施予定であったのが臨時休校で中止になってしまったにも関わらず、子ども達のために私どもの再度の依頼を快く快諾してくださいました。
 私は実は前任校等でも何度か先生の授業を受けさせていただいています。全部は紹介できませんが、火山の噴火実験など、様々な道具を駆使して生徒と一緒に行いながら、映像を入れて大変にわかりやすく、かつ当たり前のように興味をもって惹きつけられていく授業であり、年々その内容が更新されパワーアップしている印象を受けています。導入がこんなに楽しく興味をそそられる授業ならば、生徒もスムーズに次の時間の学習に入っていけるだろうと感じているところです。
 今日のために、わざわざ福島からお出でいただいた佐藤先生に改めて感謝するとともに、このような取り組みの一つひとつが、生徒にとってより有意義な校外学習を実現することに繋がるということを再認識している次第です。

※上に掲載した以外の写真についても、「生徒活動の様子」にアップしています。

授業が変わる!1人1台タブレット端末導入

 コロナ禍のプラス面?の影響で、文部科学省が当初の計画より前倒しをして予算化した小中学校1人1台のタブレット端末所持、いわゆるGIGAスクール構想ですが、我孫子市、そして本校もその例に漏れず、現在1学年分の端末が配布されています。残り2学年分も3月中には納入され、来年度の夏までにはWi-Fiに接続するための校内環境整備が終わり、本格的に授業等で導入していく計画となっています。
現在は1学年分の端末を利用するために移動式ルーター3台を使ってWi-Fiに接続していますが、これを子どもたちのために上手に活用して学力を伸ばすと同時に、主体的に学習に取り組む意欲を育むためには、当然のことながら教職員のスキルを向上させていく必要があります。
4日(木)、本校を会場に1人1台の端末を活用した授業の実際を展開し、その後、PCソフト会社の方を講師として、教育委員会、各校のICT支援員を対象とした研修会が開かれました。今後、この研修の成果を基に市内各小中学校にもそのノウハウが伝達されていく予定です。
私も授業を参観し、まだまだ先のことだろうと思っていた授業改革が、もう目の前まで迫っていることを改めて感じた次第です。もちろん、授業の指導観や展開方法は今までと
同じく教職員の力量が問われると思いますが、子どもたちの学び方が大きく変わっていくことにはもう疑いの余地がありません。4月から国の教育の柱である学習指導要領が今までと大きく変わって新しくなることは、既に機会あるごとにお話ししている通りです。それに沿った新しい学力観、新しい学びの方法等、これまでにお配りした資料やマスコミ報道等をご覧になり、ご家庭でも関心をもってご理解いただけますよう、よろしくお願い致します。

本物に触れる!日本の伝統音楽

 2月2日(火)、3年生の音楽で特別授業を実施しました。「日本の伝統音楽を学ぶ」というテーマの学習で、今回、邦楽分野の第一人者で、薩摩琵琶のプロ奏者であり、地元我孫子市出身の久保田晶子様をお招きし、生徒の前で生の演奏を披露していただくことができました。
 実は、私は以前にも拝見させていただいていますが、3年生2クラスの授業で2時間、音楽室で、生徒たちの目の前で開かれるミニコンサートは本当に圧巻です。時間の経過を忘れる素晴らしさで、私もその圧倒的な迫力に今まで以上に言葉を失いました。生徒たちも音の美しさや語りの迫力を肌で感じとることができたのか、集中して1時間、真剣な表情で聴き入っていました。また、演奏の途中で薩摩琵琶の紹介や琵琶の演奏が何気なく使われている日頃耳にする音楽、自分が琵琶の世界に入って感じている勉強の大切さ等々の話をしてくださいました。生徒の記憶にも強く残ったのではないかと思います。また、「祇園精舎」「敦盛の最後」に続いた「杜子春」の語りでは、クラス代表1名ずつがプロの琵琶演奏とコラボするという貴重な体験もさせていただき、本当にあっという間に時が過ぎっていきました。
 まさに本物の伝統文化に触れ、本物を感じて、生徒たちの心も澄みきったのではないかと思います。音楽に限らず、このような有意義な取り組みをもっともっと学校教育に取り入れていけたら…と思った半日でした。