校長室から

2020年10月の記事一覧

大成功!全力競技と笑顔のスポーツフェスティバル

 23日(金)と26日(月)(23日に降雨のため中断してしまった競技のみ)、体育祭の代替行事としてスポーツフェスティバルと題した新しい行事を実施としました。感染症対策もあり、保護者・地域のみなさんには公開できなかったことをお詫び致します。
 ほとんどの学校は密を避けた無難な種目で短縮形の体育祭を実施したようですが、本校は3年生の気持ちを優先、彼らにアンケートをとり、代表者の考えを聞いたうえで体育祭を実施しないことを決定しました。コロナ禍で世の中に多くの制限がかけられている今、学校だけではなく世の中全体が前例踏襲というわけにはいかず、新しいものを考え、工夫し、実行していく力が求められる。来年度もどうなるかわからない今の状況で、新しいものを創造した意義はとても大きく、次年度にも必ず繫がっていくという話を開閉会式でしました。
 競技の方は、最初に学級対抗の長縄跳びを行いましたが、一週間前から各学級で必死に練習していたこともあり、大いに盛り上がりました。生徒たちの必死な表情、制限時間を1秒たりとも無駄にしない真剣さが印象的でした。続いてのシスター対抗選抜リレーは、走っている選手が懸命なのはもちろんですが、応援している生徒たちの熱狂もすごく、学級対抗や体育祭での紅白のように2色対抗もいいけれど、本校のようにすべての学年の学級数が同じならシスター対抗もOKだということがよくわかりました。その後、学年ごとに生徒たちが選択した球技で学級対抗の戦いを繰り広げていましたが、どの生徒も楽しそうに、降雨による水入りこそ残念でしたが、思い出に残る2日間を過ごせたように想います。
 次はいよいよ湖北中の売りでもある伝統の合唱コンクールです。これもコロナの影響ですべてが例年通りというわけにはいきませんが、スポーツフェスティバルでの元気と笑顔そのままに、むしろ例年よりも素晴らしい音楽会、発表会となるよう生徒たちを支援していきたいと想います。
 保護者・地域のみなさんにも生徒たちへの応援と励ましをよろしくお願い致します。

※上記以外のスポーツフェスティバルの様子(写真)は「生徒活動の様子」にアップします。

地域の農園にて!ひばり学級の貴重な体験

 9日(金)と16日(金)、ひばり学級の生徒たちと地域の「おはよう農園」を訪問し、様々なことを学ぶとともに体験をさせていただきました。「おはよう農園」の恒川様には、1学期にも休校明けにひばり学級の畑を手伝っていただき、野菜のことをいろいろと教えてもらっている生徒たちです。
 9日は雨の降る肌寒い日でしたが、農園の畑やビニールハウスを案内していただきながら、改めて育てている野菜の特徴や苦労、ご自身の思いなどを話されるとともに、生徒からの質問にも一つひとつ丁寧に答えてくださいました。帰る際には、収穫したばかりのベビーキャロットを大量にいただきました(ありがとうございました)。
 16日は幸運に雨こそ降らなかったものの、やや肌寒さを感じる中、「おはよう農園」が経営するスタートしたばかりの鶏舎に放し飼いのひよこを見に行きました。米や野菜作りは他の学校でも行っていますが、養鶏に関わる学習ができることはほとんどないので、本校でも初めての大変に貴重な体験になったと思います。生徒たちはひよこのかわいらしさに目を奪われながら、恒川様の苦労話や今後の見通し、ひよこの話に耳を傾けて聴き入っていました。
 このように貴重な体験を通して得る学びや体験は、必ずや生徒の成長のエネルギーとなっていきます。学校だけでは絶対に叶わない貴重な場と有意義な時間を提供してくださった地域の「おはよう農園」に感謝申し上げるとともに、このホームページをご覧のみなさんにも、地域の大切な宝である本校の生徒たちの育成に、さらなるご支援・ご協力を賜りますようお願いする次第です。

次代の湖北中を託す!リモート開催の生徒会立会演説会・選挙

 16日(金)、生徒会役員立会演説会・投票が行われました。いよいよ湖北中のリーダー学年が2年生へと引き継がれ、1年生がそれをサポートしていく新体制がスタートします。今回は、コロナウイルスの影響で体育館に全校生徒を一斉に集めることが叶わないため、初めてIパッド(ズーム)を使用して会議室から全学級にテレビ中継という手法を試行しました。
 生徒会の新総務には、意欲に満ちた9名の生徒が立候補しましたが、どの生徒も大変にすばらしい演説内容でした。中学校の立会演説会だと、ややもすれば立候補の意欲とやる気を前面に出しただけの話であったり、取りあえずは「こんな学校にしたい」という目標を言って終わることがほとんどです。しかし、本校の立候補者の演説は、一人ひとりがそれぞれの視点で学校を向上させていくためのビジョンをもち、そのために「こんなことに取り組んでいく」といった具体的な提言が為されていました。校長としても大いに感心しました。
 生徒の演説を聞き、湖北中学校のこれからを託す新生徒会総務中心に、全校一丸となって「学校力」向上と生徒個々の成長をめざし、「地域に愛され、地域に貢献できる学校」にしていきたいと改めて考えさせられた次第です。
 また、生徒会長と副会長については競争選挙となったため、2人の候補が落選してしまうことになりますが、当選者も含め、「学校をよくしたい」と立ち上がってくれた勇気ある行動を讃えるとともに、その意欲を学年で、学級で、委員会で、それぞれに発揮して頑張ることで学校はもちろん、さらなる個々の成長も期待できると思っています。
 投票については、我孫子市選挙管理委員会より国政や自治体の選挙で使用する記載台・投票箱をお借りして、選管理委員長が選挙の仕方や選挙の大切さを指導し、国政選挙さながらの緊張感をもって実施しました。新しく決定した生徒会総務については、26日(月)の任命式終了後、新委員会委員長とともに生徒会活動のページでお知らせします。

生徒会役員選挙に向けて!ひばり学級から応援の襷を寄贈

 秋、2学期は学校の屋台骨となるリーダー学年が3年生から2年生に引き継がれます。コロナ禍で多くの生徒会・学校行事が中止や延期に追い込まれた今年度も例外ではなく、今月、16日(金)には新しい生徒会役員を選出するための立会演説会と投票が予定されています。
 立会演説会については後日、報告させていただくとして、この後、役員立候補者が選挙運動に使用するための襷を、応援の気持ちを込めてひばり学級の生徒が製作、寄贈してくれました。昨年度まで、候補者は急ごしらえの紙の襷をかけて運動をしていましたが、途中で紙が破れたりくしゃくしゃになったりと見栄えもあまり良くなかったのが一掃されそうです。
 今年度の立候補者の顔ぶれを見ると、どの生徒も生徒会役員にふさわしいしっかりとした人物ですが、いくつかの役職で複数の立候補者による競争選挙になることが決まっています。立候補した生徒たちは、きっとひばり学級から寄贈された襷をかけ、堂々とした選挙運動、演説を繰り広げてくれることと期待しています。
 ひばり学級のみなさん、ありがとうございました。

地域の協力を得て!社会を学ぶ就職体験

 今、2年生の総合学習の時間に「就職体験学習」に取り組んでいます。この学習は「職場体験」ではなく、「就職体験」です。つまり、ほとんどの学校は生徒を機械的に振り分けた事業所で体験活動をさせるのに対し、本校では、まず各事業所に「こんな生徒に来てもらいたい」という求人票を作成していただき、それを校内に掲示。それを見て、生徒は自分が希望する事業所に就職体験するためのエントリーシートを作成。校内ハローワークで審査し、それに合格した生徒から就職面接を行い、それを通過して初めて自分の希望する事業所で就職体験できるという、まさに社会の仕組みを学び、就職が叶うまでの苦労をそのまま体験するという目的で実施している営みであり、これを通過して希望の体験場所で働く生徒たちは、間違いなく真剣で一生懸命に有意義な体験をすることができます。
 そして今回、その面接に実際の体験場所である農園の責任者の方や地域、学校評議員の方にお手伝いいただき、よりリアルに、生徒にとってもより緊張感をもった状況での就職面接を実施することができました。生徒たちは、面接中はもちろん、廊下で待機しているときから真っ直ぐに背筋を伸ばして椅子に座り、手も小刻みに震え、あらかじめ考えていた想定問答を一生懸命に頭の中で確認している様子が伺えました。学年職員からも「臨場感をもって良い経験をさせることができた」「今日だけでなくもっと多くの生徒に体験させたい」等々、感謝の声があがっていました。 
 この就職体験だけでなく、学校・家庭・地域総ぐるみで地域の宝である子どもたちを育てる「みんなで創る地域の学校」を掲げている本校です。今回、改めて子どもたちを育てるためには、学校だけでなく多くの大人が関わることの大切さ、効果を実感することができました。
 協力いただいた関係者のみなさんに深く感謝申し上げるとともに、これからも同様の取り組みを推進していく本校へのご協力を保護者・地域のみなさんに改めてお願いしていきたいと思います。よろしくお願いします。