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校長室から発信

学び多き図書ボランティア講習会

 16日()、7月に続いて2回目の図書ボランティア講習会を行いました。前回は「始めの一歩講座」ということで、言うなれば基礎編でしたので、今回は「次の一歩講座」という形の実践編といってよいかと思います。

 午後1時からの開会でしたが、時間前には会場(本校図書室)は満席となり、全部で何と50人前後の方にご参加いただきました。布佐地域の学校・子どもの教育に対する関心の高さが窺えると思います。

 会の内容としては、最初に我孫子市民図書館(アビスタ)からお招きした職員の方に学校図書館の役割やボランティアの心構えについてお話ししてもらった後、本校図書ボランティアによる図書室蔵書管理コンピュータ化のデモンストレーション、湖北中学校図書ボランティアのみなさんの自校のボランティア紹介とアドバイス、そしてテーブルごとに図書室ボランティアの在り方についてのワークショップという多彩な内容です。

 他にも我孫子中学校と高野山小学校の図書ボランティアのみなさんが学びに来ていたり、教育委員会から来校された3名の先生方や本校学区統括コーディネーターからの提言をいただくなど、本当に意義深く学び多き時間を過ごすことができました。

 

※図書ボランティア講習会の様子は、「学校支援地域本 
 部」のページにアップします。

地域ルーム活用Ⅱと放課後補習スタート!

 先月、地域ルームで手話のサークルが活動を始め、いずれは興味関心のある生徒たちが、そこに足を運んで一緒に活動できたら素晴らしいという旨のことを記載しましたが、先月の末から今月にかけて、手芸のサークルと囲碁・将棋のサークルで活動している地域のみなさんにも地域ルームを利用していただくことなりました。たくさんの地域の方々が学校を訪れて子ども達を見守り、交流し、一緒に育てていく環境が整いつつあります。これからどのような展開となっていくかがとても楽しみです。

 上記に加え、先月から地域の方々の力をお借りして、放課後の補習もスタートさせています。とりあえずは、進路を控えた3年生が対象ですが、やがては1・2年生の希望者や苦手分野の学習がある生徒も学べる場になればと願っています。

 「みんなで創る地域の学校」に向けて、一歩ずつ着実に歩んでいる現在の布佐中学校です。引き続きご支援・ご協力をお願い致します。

※地域ルーム活用の様子
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  手芸サークル1.JPG 手芸サークル2.JPG 


      囲碁・将棋サークル1.JPG 囲碁・将棋サークル2.JPG
      (囲碁・将棋サークルでは生徒たちも一緒に活動しました)

異文化理解!留学生は先生プログラム

12月8日()、1年生を対象に「留学生が先生」プログラムを実施しました。これは国際交流協会の支援をいただいて、海外から日本に留学して大学・大学院で学んでいる学生が、自国のことについて工夫を凝らしながら中学生に教える授業です。

今年度は、アメリカ・スリランカ・イラン・アルジェリア出身の4人の留学生が授業を行いましたが、生徒と和気あいあいに和やかな雰囲気の中で進められており、生徒たちも日頃の授業より?集中して熱心に参加していました。授業の最後にはそれぞれの学級から工夫を凝らした贈り物や合唱がプレゼントされ、留学生も思わぬ展開に大変感激し、大喜びでした。

グローバル人材の育成が声高に叫ばれている昨今、英語教育の早期実施が行われたり(小中一貫教育のAbi-Englishで布佐中学区でも取り組んでいます)、小学校での教科化も決定しています。それはそれで大切な側面があることは間違いありません。ただ、本校では「布佐タイム」において「グローバルピース」という講座で異文化について学んでいますが、そういった営みや今回の授業などを通じて異文化と接し、その理解に努めるとともに、日本人としての考え方をしっかりともって交流を深めていくことが、これからのグローバル社会に生きていく生徒たちにとって大事なのだろうと改めて思いました。

 

※授業の様子です。クリックしてご覧ください。
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平和への祈りを込めて!中学生報告会

 6日()、広島平和記念式典派遣中学校報告会がけやきプラザのふれあいホールで開催されました。何度もお知らせしていますが、本校からは団長の竹内さん、副団長の藤井君、伊藤さん、大河原君の4人が参加し、広島で学んだ3日間の様子と平和への思いについて堂々と発表しました。また、突然のインタビューなどに対しても、布佐中の生徒はたくさんの希望者の中から厳しい選考を経て選ばれただけあって、自分の言葉を自分の言葉でしっかりと話せていることにとても感心しました。

 第2部の「サダコ鶴寄贈式」では、「原爆の子の像」のモデルとなった佐々木禎子さんが病床で負った貴重な折り鶴を、遺族の方から我孫子市に寄贈していただくセレモニーでしたが、ここでは、心のこもった感謝の言葉を団長の竹内さんが話してくれました。

 第3部では本校の吹奏楽部も出演した「INORI コンサート in Abiko」が行われ、見事な演奏に会場からもたくさんの拍手をいただきました。

 全体を通して4時間半という長い時間のイベントでしたが、多くの方々にお集まりいただき、平和への願いを全体で共有するとともに、感動的な発表の数々に時間を忘れて釘付けとなった日曜の午後でした。

 

※報告会の様子です。クリックしてご覧ください。
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  布佐中派遣生徒.JPG     贈呈式・感謝の言葉.JPG

  布佐タイムでお世話になっている山田きんしん先生の絵です.JPG

  吹奏楽部演奏.JPG

地域で生きる生徒たちに!「認知症講座」実施

 4日()、我孫子市消費者の会のみなさんによる出前授業「認知症講座」を3年生対象に実施しました。パワーポイントを使用したり、ロールプレイングを交えながら大変にわかりやすく丁寧に授業をしていただき、生徒たちも真剣な表情で参加し、ワークシート(「認知症でも安心して暮らせる地域を学校からつくろう」)にも自分の考えをしっかりと記入していました。

 我孫子市、特に布佐を含む東部地域は高齢化率が非常に高くなっています。そのような地域に暮らす生徒たちに認知症について学ばせることはとても大切なことだと思います。また、この学習を通して、例えば祖父母と一緒に暮らしている生徒たちが当事者意識をもったり、地域を歩いているときに認知症の疑いがある方と出会ったときにどんな対応をしたらよいかを考えることは、生徒たちに社会参画意識を育てるうえでもとても重要です。このこと自体が地域貢献に結びつくとも考えています。

 「みんなで創る地域の学校」を掲げる布佐中学校です。来年度以降もこの学習を継続させ、この地域で生きる生徒たちへの大切な「生きる力」を育てていきたいと思います。

 消費者の会のみなさん、ありがとうございました。

 

※授業の様子です。クリックしてご覧ください。
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文化活動発表会の充実した1日

 11月28日()平成27年度文化活動発表会が保護者・地域の方々にご参観いただき盛大に開催されました。この発表会は、本校の特色ある教育活動の一つである「布佐タイム」の講座で3年間に学んだ成果を発表するものです。

 午前中は琴講座を皮切りに、ハーモニカ講座、三味線講座と見事にそろったきれいな音色の演奏、そして郷土芸能、なぎなたと見る者を釘付けにするような踊りや演武、最後に吹奏楽部の会場を魅了する演奏。午後は書道、華道、絵画、また、美術部、家庭科、大空・太陽学級の作品展示と菓子販売。名人顔負けの作品も並び、一生懸命制作した様子が強く伝わってきました。さらに、柔道の演武、気象学のプレゼンテーション、茶道のお茶体験、グローバルピースの発表など、見る者・参加した者を惹きつける工夫や努力の跡が感じられて本当に楽しく充実した1日でした。

 閉会式では、生徒たちの頑張りを讃えるとともに、改めて「布佐タイム」の素晴らしさについて次のように話しました。「こんな発表会は日本中どこの学校に行ってもやってない。専門の先生や地域の方に30名以上も、しかも年間に10回前後、長年にわたってご協力いただいているという状況は奇跡。」「3年間継続して学習することで、初めて布佐タイムで目標としている力(探究心、表現力、異文化理解、日本の伝統・文化理解、地域との関わり方・つながり方を学ぶ等々)が身につく。1年間の学習ではとてもこんな発表会はできない。」ということ、そして「今後、中学校を卒業してからも継続して学んでいける生涯学習のきっかけのようなものをつかめる人が少しでも増えてくれればと願っている。」という内容です。

 ある講師の先生には「校長先生は布佐中に赴任できて幸せです。こんな意義のある取り組みを続けていける学校は他にないです。」という言葉もいただきました。来年度以降、この「布佐タイム」をさらに継続・発展させ、子ども達にとって今年度以上に有意義なものにしていきたいと強く思いました。

 今年度もお忙しい中、講師を引き受けていただいた諸先生方に感謝し、再度御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

 

※文化活動発表会の様子につきましては、後日、「生徒の
 活動」のページにアップしますの
でご覧ください。ま
 た、今回、読売新聞社とJcomより取材を受け、後
 日、記事に掲
載、またテレビで放映される予定ですの
 で、併せて報告致します。

合唱祭 感動の1日!

11月20日()、印西市文化ホールにて平成27年度合唱祭が地域・保護者のみなさんに足を運んでいただき、また小中一貫教育の一環として布佐小・南小の6年生も会場を訪れ、盛大に開催されました。

それぞれの学年・学級で、それぞれの特色を出した見事な合唱の発表だったと思います。本当に1日があっという間に過ぎていったという思いです。生徒たちの素晴らしい歌声がホールいっぱいに響き渡り、それに聴き入っていたら時間がとても短く感じました。

閉会式では、学年ごとに次のような感想を話しました。まず3年生、「歌声は全員で取り組むもの」というのは当たり前だけど、実はとても難しい。でもそれを乗り越えて見事に各学級の思いが、中学校生活最後の合唱祭に懸ける思いが伝わってきました。どの学級にも歌で表現することが苦手な人が何人かはいるはずですが、誰1人としてそれを感じさせませんでした。全員を学級に取り込み、心を一つにして合唱祭への思いを一生懸命に表現していたからだと思います。そのメッセージが伝わったからこそ、歌の完成度云々を別にしても、聴く側の人たちが真剣な眼差しでステージの3年生の発表に魅せられていたのだと思います。

続いて2年生、これも素晴らしい発表でした。学級の人数、特に女子の人数が少なくて本当に大変な状況で、1学期の交歓会よりもはるかに向上したことを強く感じました。しかし、2年生という発達段階を考えると、ここに到達するまでに多くの困難を乗り越えてきたことが容易に予想できます。「一つのことに取り組もう」ということがうまくいかない現実の中で、自分たちの課題が何なのかもはっきりと見えた行事であったかもしれません。逆に言えば、今、これだけできる2年生が、これからどこまで伸びていけるかがとても楽しみです。2年生のもつ可能性にさらに期待したいと思います。

そして1年生、やはり1学期の交歓会よりもかなりレベルアップしたことに加え、名実ともに中学生らしい歌声になったことを感じました。どの学級も本当に甲乙つけがたい素晴らしい演奏だったと思います。また、先輩たちの発表を真剣な表情で見つめていたのが印象的でした。上級生の完成度の高さを肌で感じることができた勉強の1日となったと思います。これからきっと布佐中の一員として、先輩たちの伝統を引き継いで、さらなる「感動の歌声」を表現してくれることを期待しています。

  2人の講師の先生からも、それぞれの学級のよさや布佐中全体が年々レベルアップしていること、音楽だけでなく、スポーツを始めとしたどんな分野でも感性を磨くことが大事だという話。合唱曲では、その詩のもつ意味をしっかりと理解し、聴く側にどう伝えていくかが大切であり、多くの学級でそういったことを意識した取り組みがされていたというお話をいただきました。

次は、学級を越えて3年生を送る会や卒業式での歌声、つまり学年や全校でのまとまりが問われることとなります。コンクールも競争もない日々の歌声活動にどう取り組めるかで布佐中生の真価が問われます。みんなのために心を合わせて人とつながることの大切さを学んだ合唱祭の経験を活かし、さらに聴く人の心に感動を与える歌声を自分たちの手でつくりあげていってほしいと願っています。

   会場を訪れて、生徒たちに温かい応援と拍手を送っていただいたすべてのみなさんに感謝いたします。ありがとうございました。

 

※合唱祭の様子については、後日、「生徒の活動」の  
 ページにアップしますのでご覧いただければと思い
 ます。


 

地域ルーム活用

 現在、学校支援地域本部の拠点として位置付けている本校地域ルームですが、ボランティアのみなさんもお忙しく、時間に来て時間に帰られる方がほとんどで、今一歩有効活用ができていない状況です。本当はもっと多くの方が気軽に訪れて、私たちと学校のこと、子ども達のこと、地域のこと等々話し合う機会があれば…と思ってはいるのですが。

 そんなこともあり、5日()から生徒たちへの教育効果もあると考えられる地域の様々なサークル活動等にも地域ルームを活用していただくことにしました。これがうまく機能し、将来はそれぞれのサークル活動に興味のある生徒や部活動のない生徒などが交流し、有意義な放課後の時間を過ごせる場になればとも思っています。

 とりあえず、今回は手話ダンスサークル「さわやか」のみなさんが利用されました。その様子を少しですが下にアップしますので、クリックしてご覧ください。

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地域の文化祭

 9月にもその様子を記載しましたが、何度見ても布佐の竹内神社の例大祭には度肝をぬかれます。そしてあれから2ヵ月、先月半ばから今月にかけて、行われている地域の祭りや催し物の多さと布佐の方たちのエネルギーに改めて驚いています。本当に地域の方がお元気で活発に活動されている賜であり、布佐の地域色が感じられます。

 本校からも吹奏楽部や特設合唱団・郷土芸能クラブ・美術部と参加をさせていただき、演奏を披露したり作品を展示、さらに今回は布佐ボランティアの会のみなさんと歌・踊りの共演までさせていただきましたが、そういった場所を訪れると、口々に「中学校の御協力をいただきありがとうございます」という言葉をいただきます。そんなことからも、「生徒たちの地域貢献が為されているんだな」と思うわけですが、逆に、学校としても、生徒たちが日頃頑張っている活動の成果を発表する場を与えていただけることは大変にありがたく、生徒の成長にとっても大きなプラスになると感謝しています。

 学校と地域がWinWinの関係である今の状況が、今の布佐中の落ち着いた教育環境に結びついていることは間違いなく、これからもずっとこうありたいと思った11月のスタートでした。

※「生徒の活動」の布佐地域の文化祭の数々のページに新しい写真を加えましたので、どうぞご覧ください。


 

布佐中学校のBasic

 30日()、朝早くから市教育委員会の先生方、布佐小の先生方が併せて15人前後、本校を訪れました(先週は布佐南小の先生方が訪れています)。これは本校の朝学習Basic

の様子を参観するためです。

 本校の学力向上への取り組みは機会あるごとにお知らせしていますが、21世紀に生きる力を育んでいくために、全国学力学習状況調査でいうところの、いわゆるB型学力を伸ばす取り組みに力を入れています。そのために、日常の授業では「活動と協同のある授業」「生徒全員の学びを保障する授業」をめざし、グループでの「学び合い」の質を高めていく努力をしています。そして朝学習では、それを活かして協同学習による自力の問題解決と探究に取り組んでいるところです。結果、今年度の学力学習状況調査では(教科にもよりますが)活用問題を中心とした正答率に大きな向上が見られました。そういった本校の取り組み状況を視察に訪れたということです。

 学力向上に関しては、家庭学習の充実等、まだまだ課題は山積みですが、ひとつの大きな成果があらわれたことは喜ばしいことだと思っています。これは、今後の小中一貫教育の柱にもなっていくことですので、現状に満足することなく、さらなる向上を使命として、子ども達のために努力していきたいと考えています。

※朝学習の様子(クリックしてご覧ください)
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